CMコンテンツ送信装置およびCMコンテンツ送信制御用プログラム
【課題】CMコンテンツをスキップして番組コンテンツを連続的に再生する場合、番組コンテンツの視聴しづらさをユーザに感じさせないようにしつつ、スキップさせるCMコンテンツの宣伝効果を維持できるようにする。
【解決手段】番組本編に対応する番組コンテンツと、コマーシャルに対応するCMコンテンツとを含む放送コンテンツの再生中にCMコンテンツをスキップさせる場合、再生される番組コンテンツを第1の表示部580に表示させる一方、スキップさせるCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを携帯端末200に送信し、携帯端末200に設けられた第2の表示部880に表示させることにより、スキップされるCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツが、番組コンテンツが表示される第1の表示部580とは別の第2の表示部880に表示され、そのCMに対するユーザの視聴機会が減らないようにする。
【解決手段】番組本編に対応する番組コンテンツと、コマーシャルに対応するCMコンテンツとを含む放送コンテンツの再生中にCMコンテンツをスキップさせる場合、再生される番組コンテンツを第1の表示部580に表示させる一方、スキップさせるCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを携帯端末200に送信し、携帯端末200に設けられた第2の表示部880に表示させることにより、スキップされるCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツが、番組コンテンツが表示される第1の表示部580とは別の第2の表示部880に表示され、そのCMに対するユーザの視聴機会が減らないようにする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CMコンテンツ送信装置およびCMコンテンツ送信制御用プログラムに関し、例えば、CMコンテンツをスキップさせて番組コンテンツだけを再生するCMスキップ機能を有する録画再生装置に用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、番組本編に対応する番組コンテンツを提供する放送事業者は、スポンサーとなる企業のコマーシャルに対応するCMコンテンツを番組コンテンツの合間に挿入することにより、企業から広告収入を得ている。一方、企業は、広告を商品やサービスの購買につなげ、売り上げの向上を図っている。
【0003】
しかし、HDD(Hard Disk Drive)レコーダのような録画再生装置の普及および高機能化により、放送される放送コンテンツ(番組コンテンツの中にCMコンテンツが挿入されたもの)の全体を一旦ハードディスクに記録して、その後CMコンテンツをスキップさせて番組コンテンツだけを再生すること(CMスキップ機能)がユーザ操作により簡単にできるようになってきている。このようなCMスキップ機能は、ユーザにしてみれば便利な機能であるが、企業側にしてみれば、スキップされる回数分だけユーザによるCMコンテンツの視聴回数が減り、CMコンテンツの宣伝効果が低下するという問題があった。
【0004】
このような問題に対し、本編情報(番組コンテンツ、以下同じ)の間にCM情報(CMコンテンツ、以下同じ)が挿入された放送番組データ(放送コンテンツ)を再生する場合、CM情報をスキップして本編情報を連続的に再生するとともに、スキップするCM情報を本編情報の上に小画面として合成表示したり、CM情報と本編情報とを2画面表示したりする技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載の技術によれば、本編情報を連続して視聴するというユーザの利便性を確保しながら、ユーザにCM情報を視聴させたいという企業の意図に沿うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−328546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、ユーザは本編情報を連続して視聴することができるとは言え、スキップする全てのCM情報が本編情報の上に小画面として合成表示されるため、CM情報の存在に気が散ってしまい、ユーザに本編情報の視聴しづらさを感じさせてしまうという問題があった。また、スキップするCM情報と本編情報とが2画面表示されると、CM情報の表示範囲分だけ本編情報の表示範囲が狭くなり、ユーザに本編情報の視聴しづらさを感じさせてしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、CMコンテンツをスキップして番組コンテンツを連続的に再生する場合、番組コンテンツの視聴しづらさをユーザに感じさせないようにしつつ、スキップさせるCMコンテンツの宣伝効果を維持できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した課題を解決するために、本発明では、番組本編に対応する番組コンテンツと、コマーシャルに対応するCMコンテンツとを含む放送コンテンツの記録中または再生中にCMコンテンツをスキップさせる場合、再生される番組コンテンツを第1の表示部に表示させる一方、スキップさせるCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを携帯端末に送信し、当該携帯端末に設けられた第2の表示部に表示させるようにしている。
【発明の効果】
【0009】
上記のように構成した本発明によれば、放送コンテンツの中からスキップされるCMコンテンツであっても、当該CMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツがユーザの携帯端末に送信されて表示されるため、スキップされるCMに対するユーザの視聴機会が減ることはない。よって、CMをスキップして番組本編を早く見たいというユーザの希望を満たしつつ、CMコンテンツの宣伝効果を維持することができる。また、スキップされるCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツは、番組コンテンツが表示される第1の表示部とは別の第2の表示部に表示されるため、番組コンテンツの視聴中に静止画CMコンテンツの存在に気が散ったり、番組コンテンツの表示範囲が狭くなったりするといったことは発生せず、番組コンテンツの視聴しづらさをユーザに感じさせないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1の実施形態によるCMコンテンツ表示システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態による開始位置フラグ情報および終了位置フラグ情報の例を示す図である。
【図3】第1の実施形態による表示画面例を示す図である。
【図4】第1の実施形態の録画再生装置による記録制御動作例を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施形態の録画再生装置による再生制御および送信制御の動作例を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施形態によるCMコンテンツ表示システムの構成例を示すブロック図である。
【図7】第2の実施形態の録画再生装置による再生制御および送信制御の動作例を示すフローチャートである。
【図8】第3の実施形態によるCMコンテンツ表示システムの構成例を示すブロック図である。
【図9】第3の実施形態の録画再生装置による記録制御および送信制御の動作例を示すフローチャートである。
【図10】第3の実施形態の録画再生装置による再生制御動作例を示すフローチャートである。
【図11】第4の実施形態によるCMコンテンツ表示システムの構成例を示すブロック図である。
【図12】第4の実施形態の録画再生装置による録画予約および送信制御の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明のCMコンテンツ送信装置を備えたCMコンテンツ表示システム100の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、CMコンテンツ表示システム100は、放送局120、CM情報提供サーバ140、録画再生装置160(本発明のCMコンテンツ送信装置に対応)、CM転送サーバ180および携帯端末200を備えて構成されている。
【0012】
CM情報提供サーバ140は、例えば放送局120の営業、編成、放送までを一貫して管理することが可能な営放システムと連動し、番組コンテンツやCMコンテンツなどの放送用素材の管理を行う管理システム内に設置される。録画再生装置160は、例えば、ユーザの自宅内に設置される。CM転送サーバ180は、例えば、CM情報提供サーバ140と同様に管理システム内に設置される。携帯端末200は、例えば、録画再生装置160を使用するユーザが所持している。
【0013】
放送局120と録画再生装置160との間は放送回線にて接続されている。また、CM情報提供サーバ140と録画再生装置160との間はインターネット回線にて接続されている。また、録画再生装置160とCM転送サーバ180との間はインターネット回線にて接続されている。また、CM転送サーバ180と携帯端末200との間はインターネット回線にて接続されている。
【0014】
放送局120は、番組本編に対応する番組コンテンツと、コマーシャルに対応するCMコンテンツとを含む放送コンテンツを録画再生装置160に送信する。各放送コンテンツには、その放送コンテンツを一意に特定可能な放送コンテンツ特定情報(イベントID)、当該放送コンテンツの放送種別(例えば、地上波放送、BS放送、CS放送など)を示す放送種別情報、当該放送コンテンツの放送チャンネルを示す放送チャンネル情報、および当該放送コンテンツの放送開始時間を示す放送開始時間情報が付与されている。
【0015】
次に、CM情報提供サーバ140の構成について説明する。図1に示すように、CM情報提供サーバ140は、CM放送情報記憶部300、CMメタ情報記憶部320、CM放送情報送信手段340およびCMメタ情報送信手段360を備えて構成されている。
【0016】
CM放送情報記憶部300は、放送局120から録画再生装置160に送信される放送コンテンツに含まれる各CMコンテンツのCM放送情報を営放システム等から取得して記憶する。CM放送情報には、CMコンテンツを一意に特定可能なCM−ID、当該CMコンテンツの放送種別(例えば、地上波放送、BS放送、CS放送など)を示す放送種別情報、当該CMコンテンツの放送チャンネルを示す放送チャンネル情報、当該CMコンテンツの放送開始時間を示す放送開始時間情報、および、当該CMコンテンツの放送終了時間を示す放送終了時間情報、当該CMコンテンツの対象となる放送コンテンツを一意に特定可能な放送コンテンツ特定情報(イベントID)、当該放送コンテンツの放送種別(例えば、地上波放送、BS放送、CS放送など)を示す放送種別情報、当該放送コンテンツの放送チャンネルを示す放送チャンネル情報、および当該放送コンテンツの放送開始時間を示す放送開始時間情報が含まれる。
【0017】
CMメタ情報記憶部320は、放送局120から録画再生装置160に送信される放送コンテンツに含まれる各CMコンテンツのCMメタ情報を営放システム等から取得して記憶する。CMメタ情報には、CMコンテンツを一意に特定可能なCM−ID、当該CMコンテンツのタイトルを示すタイトル情報、当該CMコンテンツの広告主を示す広告主情報、当該CMコンテンツで扱う商品名・サービス名を示す商品・サービス名情報、当該CMコンテンツに関連する広告表示用の静止画CMコンテンツ、当該CMコンテンツに関連するWebサイトを識別するためのリンク先URLを示すリンク先URL情報、当該CMコンテンツの放送期間を示す放送期間情報、当該CMコンテンツの出演者を示す出演者情報、および当該CMコンテンツの製作会社を示す製作会社情報、当該CMコンテンツの対象となる放送コンテンツを一意に特定可能な放送コンテンツ特定情報(イベントID)、当該放送コンテンツの放送種別(例えば、地上波放送、BS放送、CS放送など)を示す放送種別情報、当該放送コンテンツの放送チャンネルを示す放送チャンネル情報、および当該放送コンテンツの放送開始時間を示す放送開始時間情報が含まれる。
【0018】
本実施形態では、CM情報提供サーバ140は、営放システム等からCM放送情報およびCMメタ情報を取得し、CM放送情報記憶部300およびCMメタ情報記憶部320にそれぞれ記録する。なお、CM情報提供サーバ140を管理する管理者が、CM放送情報およびCMメタ情報を専門に販売する会社から当該CM放送情報およびCMメタ情報を購入してCM放送情報記憶部300およびCMメタ情報記憶部320にそれぞれ記録するようにしても良い。
【0019】
CM放送情報送信手段340は、録画再生装置160のCM放送情報受信手段420からイベントIDを含むCM情報取得要求が送られてきた場合、当該イベントIDに関連する全てのCM放送情報をCM放送情報記憶部300から取り出してCM放送情報受信手段420に送信する。
【0020】
CMメタ情報送信手段360は、録画再生装置160のCM放送情報受信手段420からCM放送情報送信手段340に送られてきたCM情報取得要求に含まれるイベントIDをCM放送情報送信手段340から取得し、当該イベントIDに関連する全てのCMメタ情報をCMメタ情報記憶部320から取り出してCMメタ情報受信手段440に送信する。
【0021】
ここでは、CMメタ情報送信手段360がCM放送情報送信手段340からイベントIDを取得する例について説明したが、これに限定されない。例えば、録画再生装置160のCM放送情報受信手段420がCMメタ情報受信手段440にイベントIDを通知し、当該イベントIDを含むCM情報取得要求をCMメタ情報受信手段440がCMメタ情報送信手段360に送信してもよい。
【0022】
次に、録画再生装置160の構成について説明する。図1に示すように、録画再生装置160は、録画予約情報記憶部380、放送コンテンツ受信手段400、CM放送情報受信手段420、CMメタ情報受信手段440、記録制御手段460、放送コンテンツ記憶部480、CM情報記憶部500、操作受付手段520、再生制御手段540、表示制御手段560、スキップ手段600、ユーザ特定情報記憶部620および送信制御手段640を備えて構成されている。なお、録画再生装置160には、放送コンテンツを表示するための第1の表示部580が接続されている。
【0023】
録画予約情報記憶部380は、放送コンテンツの録画予約に関する録画予約情報を記憶する。録画予約情報には、録画予約に係る放送コンテンツを一意に特定可能な放送コンテンツ特定情報(イベントID)、当該放送コンテンツの放送種別(例えば、地上波放送、BS放送、CS放送など)を示す放送種別情報、当該放送コンテンツの放送チャンネルを示す放送チャンネル情報、当該放送コンテンツの録画開始時間を示す録画開始時間情報、および、当該放送コンテンツの録画終了時間を示す録画終了時間情報が含まれる。
【0024】
放送コンテンツ受信手段400は、録画予約情報記憶部380に記憶されている録画予約情報を参照し、現在の時間が録画予約の録画開始時間になった場合、当該録画予約に係る放送コンテンツを放送局120から受信する。そして、放送コンテンツ受信手段400は、受信した各放送コンテンツに付与されているイベントIDをCM放送情報受信手段420に出力する。また、放送コンテンツ受信手段400は、受信した放送コンテンツを記録制御手段460に出力する。
【0025】
CM放送情報受信手段420は、放送コンテンツ受信手段400からイベントIDが出力された場合、そのイベントIDを含むCM情報取得要求をCM情報提供サーバ140のCM放送情報送信手段340に送信する。その後、CM放送情報受信手段420は、CM放送情報送信手段340から送信されたCM放送情報を受信して記録制御手段460に出力する。
【0026】
CMメタ情報受信手段440は、上述のCM情報取得要求に対する応答としてCM情報提供サーバ140のCMメタ情報送信手段360から送信されたCMメタ情報を受信して記録制御手段460に出力する。
【0027】
記録制御手段460は、操作受付手段520により放送コンテンツの録画予約を入力する操作が受け付けられた場合、その録画予約に関する録画予約情報を録画予約情報記憶部380に記録する。また、記録制御手段460は、放送コンテンツ受信手段400から放送コンテンツが出力された場合、その放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480に記録する。また、記録制御手段460は、CM放送情報受信手段420からCM放送情報が出力された場合、そのCM放送情報をCM情報記憶部500に記録する。また、記録制御手段460は、CMメタ情報受信手段440からCMメタ情報が出力された場合、そのCMメタ情報をCM情報記憶部500に記録する。
【0028】
また、記録制御手段460は、放送コンテンツ受信手段400から出力された放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480に記録する際、CM放送情報受信手段420から出力されたCM放送情報に含まれる放送開始時間情報および放送終了時間情報を参照し、当該放送コンテンツに含まれる各CMコンテンツの開始位置および終了位置に対して、当該開始位置がスキップ手段600によりスキップされたことを示す値がデフォルト値として設定されている開始位置フラグ情報および、当該終了位置がスキップ手段600によりスキップされたことを示す値がデフォルト値として設定されている終了位置フラグ情報をそれぞれ付与する。そして、記録制御手段460は、それぞれのフラグ情報をCM情報記憶部500に記録する。
【0029】
また、記録制御手段460は、再生制御手段540による放送コンテンツの再生中、スキップ手段600によりスキップされなかった開始位置に対応する開始位置フラグ情報の値を、スキップ手段600によりスキップされていないことを示す値に設定し直す。また、記録制御手段460は、再生制御手段540による放送コンテンツの再生中、スキップ手段600によりスキップされなかった終了位置に対応する終了位置フラグ情報の値を、スキップ手段600によりスキップされていないことを示す値に設定し直す。
【0030】
図2(a)は、放送コンテンツ受信手段400から出力された放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480に記録する際、放送コンテンツに含まれる各CMコンテンツの開始位置および終了位置に対して、開始位置フラグ情報および終了位置フラグ情報をそれぞれ付与する例を模式的に示す図である。図2(a)に示すように、放送コンテンツ内において、番組コンテンツAと番組コンテンツBとの間には、それぞれ30秒間のCMコンテンツA、CMコンテンツB、CMコンテンツCおよびCMコンテンツDが挿入されている。
【0031】
このような場合において、記録制御手段460は、CMコンテンツAの開始位置および終了位置に対して、開始位置フラグ情報900および終了位置フラグ情報910をそれぞれ付与する。また、記録制御手段460は、CMコンテンツBの開始位置および終了位置に対して、開始位置フラグ情報920および終了位置フラグ情報930をそれぞれ付与する。また、記録制御手段460は、CMコンテンツCの開始位置および終了位置に対して、開始位置フラグ情報940および終了位置フラグ情報950をそれぞれ付与する。また、記録制御手段460は、CMコンテンツDの開始位置および終了位置に対して、開始位置フラグ情報960および終了位置フラグ情報970をそれぞれ付与する。
【0032】
図2(b)は、再生制御手段540による放送コンテンツの再生中、CMコンテンツの開始位置および終了位置に対して付与された開始位置フラグ情報および終了位置フラグ情報の値を設定し直す例を模式的に示す図である。図2(b)に示す例では、CMコンテンツBの途中から番組コンテンツBの途中までスキップ手段600によりスキップされている。
【0033】
このような場合において、記録制御手段460は、CMコンテンツAの開始位置がスキップ手段600によりスキップされなかったため、当該開始位置に対応する開始位置フラグ情報900の値を、スキップ手段600によりスキップされていないことを示す値に設定し直す。また、記録制御手段460は、CMコンテンツAの終了位置がスキップ手段600によりスキップされなかったため、当該終了位置に対応する終了位置フラグ情報910の値を、スキップ手段600によりスキップされていないことを示す値に設定し直す。また、記録制御手段460は、CMコンテンツBの開始位置がスキップ手段600によりスキップされなかったため、当該開始位置に対応する開始位置フラグ情報920の値を、スキップ手段600によりスキップされていないことを示す値に設定し直す。
【0034】
操作受付手段520は、操作部(図示せず、以下同じ)を介して、放送コンテンツの録画予約を入力する操作を受け付ける。そして、操作受付手段520は、放送コンテンツの録画予約に関する録画予約情報を記録制御手段460に出力する。記録制御手段460は、操作受付手段520から出力された録画予約情報を録画予約情報記憶部380に記録する。
【0035】
また、操作受付手段520は、操作部を介して、放送コンテンツ記憶部480に記憶されている放送コンテンツの中から所望の放送コンテンツの再生を要求する操作を受け付ける。そして、操作受付手段520は、放送コンテンツの再生要求を再生制御手段540に出力する。
【0036】
また、操作受付手段520は、操作部を介して、放送コンテンツの再生中に任意のCMコンテンツのスキップを要求する操作を受け付ける。そして、操作受付手段520は、CMコンテンツのスキップ要求をスキップ手段600に出力する。
【0037】
再生制御手段540は、所望の放送コンテンツの再生要求が操作受付手段520から出力された場合、再生要求に係る放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480から取り出して再生するように制御する。また、再生制御手段540は、スキップ手段600の制御を受けて、再生中の放送コンテンツに含まれるCMコンテンツをスキップさせる。
【0038】
また、再生制御手段540は、放送コンテンツの再生中、当該放送コンテンツに含まれる各CMコンテンツの開始位置がスキップ手段600によりスキップされたか否かを判定する。そして、スキップされなかったと判定した場合には、再生制御手段540は、その旨を記録制御手段460に通知する。記録制御手段460は、スキップされなかった開始位置に対応する開始位置フラグ情報の値を、スキップ手段600によりスキップされていないことを示す値に設定し直す。なお、開始位置がスキップされたと判定した場合には、再生制御手段540は何もしない。
【0039】
また、再生制御手段540は、放送コンテンツの再生中、当該放送コンテンツに含まれる各CMコンテンツの終了位置がスキップ手段600によりスキップされたか否かを判定する。そして、スキップされなかったと判定した場合には、再生制御手段540は、その旨を記録制御手段460に通知する。記録制御手段460は、スキップされなかった終了位置に対応する終了位置フラグ情報の値を、スキップ手段600によりスキップされていないことを示す値に設定し直す。なお、終了位置がスキップされたと判定した場合には、再生制御手段540は何もしない。
【0040】
表示制御手段560は、再生制御手段540により再生される放送コンテンツを第1の表示部580に出力して表示させるように制御する。図3(a)は、再生制御手段540により再生される放送コンテンツ(番組コンテンツ、CMコンテンツ)を図2(a)に示す順序に従って第1の表示部580に全画面で表示させる例を示す図である。
【0041】
スキップ手段600は、CMコンテンツのスキップ要求が操作受付手段520から出力された場合、スキップ要求に係るCMコンテンツをスキップさせるように再生制御手段540を制御する。本実施形態では、スキップ手段600は、一定時間(例えば、90秒)単位でスキップ処理を行わせるように再生制御手段540を制御する。ここで、スキップ処理とは、早送りで再生させる処理または再生位置をスキップ終了位置まで一気に飛ばす処理などである。図2(b)に示す例では、CMコンテンツのスキップ要求が操作受付手段520から出力されることによって、スキップ手段600は、90秒間(CMコンテンツBの途中から番組コンテンツBの途中まで)、スキップ処理を行わせるように再生制御手段540を制御する。
【0042】
なお、番組コンテンツがモノラル放送で放送される一方、CMコンテンツがステレオ放送で放送されることが多い実態を鑑みて、CMコンテンツのスキップ要求が操作受付手段520から出力されたとき、ステレオ放送(CMコンテンツ)からモノラル放送(番組コンテンツ)に切り替わるタイミングまでスキップ処理を行わせるように再生制御手段540を制御しても良い。また、番組コンテンツよりCMコンテンツの方が、単位時間あたりの平均音量が大きいことが多い実態を鑑みて、CMコンテンツのスキップ要求が操作受付手段520から出力されたとき、単位時間あたりの平均音量が所定値以上低くなるタイミングまでスキップ処理を行わせるように再生制御手段540を制御しても良い。
【0043】
ユーザ特定情報記憶部620は、録画再生装置160を使用するユーザを一意に特定可能なユーザ特定情報(ユーザID)を記憶している。このユーザIDは、ユーザが録画再生装置160を購入したときに設定する情報である。送信制御手段640は、再生制御手段540により再生される放送コンテンツに含まれるCMコンテンツのうちスキップ手段600によりスキップされたCMコンテンツのみに関連する静止画CMコンテンツを表示対象コンテンツとしてCM転送サーバ180に送信する。
【0044】
具体的には、送信制御手段640は、CM情報記憶部500に記憶されている各CMコンテンツの開始位置フラグ情報および終了位置フラグ情報を参照し、スキップ手段600によりスキップされた直後に再生制御手段540により再生される番組コンテンツと、当該番組コンテンツの1つ前に再生制御手段540により再生された番組コンテンツとの間に挿入されたCMコンテンツのうち、スキップ手段600によりスキップされたことを示す値が開始位置フラグ情報および終了位置フラグ情報の少なくとも何れかに設定されているCMコンテンツを特定する。送信制御手段640は、特定したCMコンテンツのCM−IDに対応する静止画CMコンテンツをCM情報記憶部500から取り出す。そして、送信制御手段640は、取り出した静止画CMコンテンツおよび、ユーザ特定情報記憶部620に記憶されているユーザIDをCM転送サーバ180に送信する。
【0045】
図2(b)の例では、送信制御手段640は、再生制御手段540により再生されている放送コンテンツの中で、スキップ手段600によりスキップされた直後に再生される番組コンテンツBと、その番組コンテンツBの1つ前に再生された番組コンテンツAとの間に挿入されたCMコンテンツA〜Dのうち、スキップ手段600によりスキップされたことを示す値が開始位置フラグ情報および終了位置フラグ情報の少なくとも何れかに設定されているCMコンテンツB〜Dを特定する。そして、送信制御手段640は、特定したCMコンテンツB〜DのCM−IDに対応する静止画CMコンテンツB〜Dおよび、ユーザ特定情報記憶部620に記憶されているユーザIDをCM転送サーバ180に送信する。
【0046】
次に、CM転送サーバ180の構成について説明する。図1に示すように、CM転送サーバ180は、ユーザ情報記憶部700および静止画CMコンテンツ転送手段720を備えて構成されている。
【0047】
ユーザ情報記憶部700は、録画再生装置160を使用するユーザに関するユーザ情報を記憶している。ユーザ情報には、ユーザを一意に特定可能なユーザID、および、当該ユーザが所持している携帯端末200のメールアドレスを示すメールアドレス情報が含まれる。なお、ユーザ情報は、ユーザが携帯端末200の操作部を介してユーザ情報を入力すると、携帯端末200からCM転送サーバ180に送信されてユーザ情報記憶部700に記録される。
【0048】
静止画CMコンテンツ転送手段720は、録画再生装置160の送信制御手段640から送信された静止画CMコンテンツ(録画再生装置160においてスキップされたCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツ)およびユーザIDを受信する。静止画CMコンテンツ転送手段720は、ユーザ情報記憶部700を参照して、受信したユーザIDに対応するメールアドレス情報を特定する。そして、静止画CMコンテンツ転送手段720は、特定したメールアドレス情報により示されるメールアドレスを用いて、送信制御手段640から受信した静止画CMコンテンツを電子メールで携帯端末200に送信する。
【0049】
最後に、携帯端末200の構成について説明する。図1に示すように、携帯端末200は、静止画CMコンテンツ受信手段800、静止画CMコンテンツ記憶部820、操作受付手段840、表示制御手段860および第2の表示部880を備えて構成されている。
【0050】
静止画CMコンテンツ受信手段800は、CM転送サーバ180の静止画CMコンテンツ転送手段720から送信された静止画CMコンテンツ(録画再生装置160においてスキップされたCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツ)を受信して静止画CMコンテンツ記憶部820に記録する。
【0051】
操作受付手段840は、携帯端末200に設けられた操作部(図示せず、以下同じ)を介して、静止画CMコンテンツ記憶部820に記憶されている静止画CMコンテンツの表示を要求する操作を受け付ける。そして、操作受付手段840は、静止画CMコンテンツの表示要求を表示制御手段860に出力する。
【0052】
表示制御手段860は、静止画CMコンテンツの表示要求が操作受付手段840から出力された場合、表示要求に係る静止画CMコンテンツを静止画CMコンテンツ記憶部820から取り出して第2の表示部880に表示するように制御する。
【0053】
図3(b)は、静止画CMコンテンツ記憶部820に記憶されている静止画CMコンテンツを第2の表示部880に表示させる例を示す図である。図3(b)に示すように、図2(b)の例で録画再生装置160においてスキップされたCMコンテンツB、CMコンテンツCおよびCMコンテンツDにそれぞれ関連する静止画CMコンテンツB、静止画CMコンテンツCおよび静止画CMコンテンツDが全て同じ大きさで上から表示される。
【0054】
なお、図3(b)において、CMコンテンツの放送時間に応じて、第2の表示部880に表示される静止画CMコンテンツの大きさを変えるようにしても良い。つまり、CMコンテンツの放送時間が長ければ、第2の表示部880に表示される静止画CMコンテンツの大きさを大きくし、CMコンテンツの放送時間が短ければ、第2の表示部880に表示される静止画CMコンテンツの大きさを小さくする。この場合、静止画CMコンテンツに対応するCMコンテンツの放送開始時間情報および放送終了時間情報も、当該静止画CMコンテンツに関連付けて、録画再生装置160からCM転送サーバ180を介して携帯端末200に送信する。そして、携帯端末200では、放送終了時間情報により示される放送終了時間から、放送開始時間情報により示される放送開始時間を引いた時間をCMコンテンツの放送時間として求める。
【0055】
次に、第1の実施形態の録画再生装置160による記録制御動作について説明する。図4は、第1の実施形態の録画再生装置160による記録制御動作例を示すフローチャートである。図4におけるステップS100の処理は、例えば、現在の時間が、録画予約の録画開始時間になったことにより開始する。
【0056】
まず、放送コンテンツ受信手段400は、録画予約に係る放送コンテンツを放送局120から受信する(ステップS100)。そして、放送コンテンツ受信手段400は、受信した各放送コンテンツに付与されているイベントIDをCM放送情報受信手段420に出力する。また、放送コンテンツ受信手段400は、受信した放送コンテンツを記録制御手段460に出力する。
【0057】
次に、記録制御手段460は、放送コンテンツ受信手段400から出力された放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480に記録する(ステップS120)。次に、CM放送情報受信手段420は、放送コンテンツ受信手段400から出力されたイベントIDを含むCM情報取得要求をCM情報提供サーバ140のCM放送情報送信手段340に送信し、その応答としてCM放送情報送信手段340から送信されたCM放送情報を受信し記録制御手段460に出力する(ステップS140)。
【0058】
次に、CMメタ情報受信手段440は、上述のCM情報取得要求に対する応答としてCM情報提供サーバ140のCMメタ情報送信手段360から送信されたCMメタ情報を受信し記録制御手段460に出力する(ステップS160)。
【0059】
次に、記録制御手段460は、CM放送情報受信手段420から出力されたCM放送情報、および、CMメタ情報受信手段440から出力されたCMメタ情報をCM情報記憶部500に記録する(ステップS180)。
【0060】
最後に、記録制御手段460は、CM放送情報受信手段420から出力されたCM放送情報に含まれる放送開始時間情報および放送終了時間情報を参照し、放送コンテンツ受信手段400から出力された放送コンテンツに含まれる各CMコンテンツの開始位置および終了位置に対して、開始位置フラグ情報および終了位置フラグ情報をそれぞれ付与する(ステップS200)。そして、記録制御手段460は、それぞれのフラグ情報をCM情報記憶部500に記録する。ステップS200の処理が完了することによって、録画再生装置160は図4における処理を終了する。
【0061】
次に、第1の実施形態の録画再生装置160による再生制御および送信制御の動作について説明する。図5は、第1の実施形態の録画再生装置160による再生制御および送信制御の動作例を示すフローチャートである。図5におけるステップS300の処理は、例えば、録画再生装置160が起動することにより開始する。
【0062】
まず、操作受付手段520は、操作部を介して、放送コンテンツ記憶部480に記憶されている放送コンテンツの中から所望の放送コンテンツの再生を要求する操作を受け付けたか否かについて判定する(ステップS300)。もし、放送コンテンツの再生を要求する操作を受け付けていないと操作受付手段520にて判定した場合(ステップS300にてNO)、処理はステップS300に遷移する。
【0063】
一方、放送コンテンツの再生を要求する操作を受け付けたと操作受付手段520にて判定した場合(ステップS300にてYES)、操作受付手段520は、放送コンテンツの再生要求を再生制御手段540に出力する。再生制御手段540は、操作受付手段520から出力された再生要求を受けて、再生要求に係る放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480から取り出し再生を開始する(ステップS320)。
【0064】
次に、操作受付手段520は、操作部を介して、任意のCMコンテンツのスキップを要求する操作を受け付けたか否かについて判定する(ステップS340)。もし、CMコンテンツのスキップを要求する操作を受け付けていないと操作受付手段520にて判定した場合(ステップS340にてNO)、再生制御手段540は、現在の再生位置が、CMコンテンツの開始位置を過ぎたか否かについて判定する(ステップS360)。
【0065】
もし、CMコンテンツの開始位置を過ぎていないと再生制御手段540にて判定した場合(ステップS360にてNO)、処理はステップS400に遷移する。一方、CMコンテンツの開始位置を過ぎたと再生制御手段540にて判定した場合(ステップS360にてYES)、再生制御手段540は、CMコンテンツの開始位置がスキップ手段600によりスキップされなかった旨を記録制御手段460に通知する。そして、記録制御手段460は、再生制御手段540からの通知を受けて、スキップされなかった開始位置に対応する開始位置フラグ情報の値を、スキップ手段600によりスキップされていないことを示す値に設定し直す(ステップS380)。その後、処理はステップS400に遷移する。
【0066】
ステップS400では、再生制御手段540は、現在の再生位置が、CMコンテンツの終了位置を過ぎたか否かについて判定する。もし、CMコンテンツの終了位置を過ぎていないと再生制御手段540にて判定した場合(ステップS400にてNO)、処理はステップS480に遷移する。一方、CMコンテンツの終了位置を過ぎたと再生制御手段540にて判定した場合(ステップS400にてYES)、再生制御手段540は、CMコンテンツの終了位置がスキップ手段600によりスキップされなかった旨を記録制御手段460に通知する。そして、記録制御手段460は、再生制御手段540からの通知を受けて、スキップされなかった終了位置に対応する終了位置フラグ情報の値を、スキップ手段600によりスキップされていないことを示す値に設定し直す(ステップS420)。その後、処理はステップS480に遷移する。
【0067】
ステップS340の判定処理に戻り、CMコンテンツのスキップを要求する操作を受け付けたと操作受付手段520にて判定した場合(ステップS340にてYES)、操作受付手段520は、CMコンテンツのスキップ要求をスキップ手段600に出力する。スキップ手段600は、操作受付手段520から出力されたCMコンテンツのスキップ要求を受けて、スキップ要求に係るCMコンテンツをスキップさせるように再生制御手段540を制御する(ステップS440)。
【0068】
次に、送信制御手段640は、再生制御手段540により再生される放送コンテンツに含まれるCMコンテンツのうちスキップ手段600によりスキップされたCMコンテンツのみに関連する静止画CMコンテンツを表示対象コンテンツとしてCM転送サーバ180に送信する(ステップS460)。CM転送サーバ180に送信された静止画CMコンテンツは、その後、録画再生装置160を使用するユーザが所持する携帯端末200に電子メールで送信される。
【0069】
最後に、再生制御手段540は、ステップS320にて再生を開始した放送コンテンツを最後まで再生したか否かについて判定する(ステップS480)。もし、放送コンテンツを最後まで再生していないと再生制御手段540にて判定した場合(ステップS480にてNO)、処理はステップS340に遷移する。一方、放送コンテンツを最後まで再生したと再生制御手段540にて判定した場合(ステップS480にてYES)、録画再生装置160は図5における処理を終了する。
【0070】
以上詳しく説明したように、第1の実施形態では、放送コンテンツの再生中に任意のCMコンテンツをスキップさせるためのユーザ操作に基づいて、当該放送コンテンツに含まれるCMコンテンツをスキップさせる場合、再生される番組コンテンツBを第1の表示部580に表示させる一方、スキップさせるCMコンテンツB〜Dに関連する静止画CMコンテンツB〜Dを、CM転送サーバ180を介して携帯端末200に送信し、携帯端末200に設けられた第2の表示部880に表示させるようにしている。
【0071】
このように構成した第1の実施形態によれば、ユーザ操作により任意のCMコンテンツをスキップさせると、そのスキップされたCMコンテンツのみに関連する静止画CMコンテンツが携帯端末200に送信されて表示されるため、スキップされるCMに対するユーザの視聴機会が減ることはない。よって、CMをスキップして番組本編を早く見たいというユーザの希望を満たしつつ、CMコンテンツの宣伝効果を維持することができる。また、スキップされるCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツは、番組コンテンツが表示される第1の表示部580(録画再生装置160)とは別の第2の表示部880(携帯端末200)に表示されるため、番組コンテンツの視聴中に静止画CMコンテンツの存在に気が散ったり、番組コンテンツの表示範囲が狭くなったりするといったことは発生せず、番組コンテンツの視聴しづらさをユーザに感じさせないようにすることができる。
【0072】
また、第1の実施形態によれば、スキップされた直後に再生される番組コンテンツBと、その番組コンテンツの1つ前に再生された番組コンテンツAとの間に挿入されたCMコンテンツA〜Dのうち、スキップされたことを示す値が開始位置フラグ情報および終了位置フラグ情報の少なくとも何れかに設定されているCMコンテンツB〜Dのみに関連する静止画CMコンテンツB〜Dを表示対象コンテンツとして携帯端末200に送信するようにしている。これにより、CMコンテンツの最初または最後を視聴しただけでは、当該CMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツが携帯端末200に送信される。つまり、CMコンテンツに対するユーザの視聴が十分でないことを確実に検知して静止画CMコンテンツを携帯端末200に送信し、携帯端末200に設けられた第2の表示部880に表示させることによりCMコンテンツの宣伝効果を維持することができる。
【0073】
例えば、図2(b)に示した例のように、CMコンテンツBの途中から番組コンテンツBの途中までスキップした状況を考える。この状況において、ユーザは、番組コンテンツBの最初から視聴したいと思い巻き戻しを行うときがある。このとき、CMコンテンツDの途中まで巻き戻して再生する場合、CMコンテンツDの終了位置に対応する終了位置フラグ情報970は、スキップ手段600によりスキップされていないことを示す値に設定し直される。しかし、送信制御手段640は、スキップ手段600によりスキップされたことを示す値が開始位置フラグ情報960に設定されているため、CMコンテンツDに関連する静止画CMコンテンツDを表示対象コンテンツとして、CM転送サーバ180を介して携帯端末200に送信する。つまり、CMコンテンツDに対するユーザの視聴が十分でないことを確実に検知して静止画CMコンテンツを携帯端末200に送信し、携帯端末200に設けられた第2の表示部880に表示させることによりCMコンテンツDの宣伝効果を維持することができる。
【0074】
次に、本発明の第2の実施形態を図面に基づいて説明する。図6は、第2の実施形態によるCMコンテンツ表示システム100の構成例を示すブロック図である。なお、この図6において、図1に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。
【0075】
第2の実施形態において、録画再生装置160は、図1の記録制御手段460、操作受付手段520、再生制御手段540、スキップ手段600および送信制御手段640に代えて記録制御手段460′、操作受付手段520′、再生制御手段540′、スキップ手段600′および送信制御手段640′を備えて構成されている。また、録画再生装置160は、モード情報記憶部660を更に備えて構成されている。
【0076】
記録制御手段460′は、操作受付手段520′により放送コンテンツの録画予約を入力する操作が受け付けられた場合、その録画予約に関する録画予約情報を録画予約情報記憶部380に記録する。また、記録制御手段460′は、放送コンテンツ受信手段400から放送コンテンツが出力された場合、その放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480に記録する。また、記録制御手段460′は、CM放送情報受信手段420からCM放送情報が出力された場合、そのCM放送情報をCM情報記憶部500に記録する。
【0077】
また、記録制御手段460′は、CMメタ情報受信手段440からCMメタ情報が出力された場合、そのCMメタ情報をCM情報記憶部500に記録する。また、記録制御手段460′は、モードの設定要求が操作受付手段520′から出力された場合、当該モードの設定に関するモード情報をモード情報記憶部660に記録する(つまり、モードの設定を行う)。なお、記録制御手段460′は、第1の実施形態と異なり、開始位置フラグ情報および終了位置フラグ情報を付与する処理、開始位置フラグ情報の値および終了位置フラグ情報の値を設定し直す処理は行わない。
【0078】
操作受付手段520′は、図1の操作受付手段520の機能(ただし、任意のCMコンテンツのスキップを要求する操作を受け付ける処理は除く)に加えて、操作部を介し、放送コンテンツの再生中に当該放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツを自動的にスキップさせるモードの設定を要求する操作を受け付ける。そして、操作受付手段520′は、モードの設定要求を記録制御手段460′に出力する。
【0079】
再生制御手段540′は、所望の放送コンテンツの再生要求が操作受付手段520から出力された場合、再生要求に係る放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480から取り出して再生するように制御する。また、再生制御手段540′は、スキップ手段600′の制御を受けて、再生中の放送コンテンツに含まれるCMコンテンツをスキップさせる。その際、再生制御手段540′は、スキップさせたCMコンテンツを送信制御手段640′に通知する。なお、再生制御手段540′は、第1の実施形態と異なり、CMコンテンツの開始位置がスキップされたか否かを判定する処理、CMコンテンツの終了位置がスキップされたか否かを判定する処理は行わない。
【0080】
スキップ手段600′は、モード情報記憶部660にモード情報が記憶されているか否かを判定し、記憶されていると判定した場合、再生制御手段540′による放送コンテンツの再生中に全てのCMコンテンツをスキップさせる。本実施形態では、番組コンテンツがモノラル放送で放送される一方、CMコンテンツがステレオ放送で放送されることが多い実態を鑑みて、スキップ手段600′は、再生制御手段540′による放送コンテンツの再生中、当該放送コンテンツの再生方式を監視し、モノラル放送(番組コンテンツ)からステレオ放送(CMコンテンツ)に切り替わったか否かについて判定する。ステレオ放送(CMコンテンツ)に切り替わったと判定した場合、スキップ手段600′は、引き続き放送コンテンツの再生方式を監視し、ステレオ放送(CMコンテンツ)からモノラル放送(番組コンテンツ)に切り替わるまでCMコンテンツをスキップさせるように再生制御手段540′を制御する。ここで、スキップ処理とは、早送りで再生させる処理または再生位置をスキップ終了位置まで一気に飛ばす処理などである。
【0081】
なお、番組コンテンツよりCMコンテンツの方が、単位時間あたりの平均音量が大きいことが多い実態を鑑みて、スキップ手段600′は、再生制御手段540′による放送コンテンツの再生中、当該放送コンテンツの平均音量を監視し、単位時間あたりの平均音量が所定値以上高くなるタイミング(すなわち、番組コンテンツからCMコンテンツに切り替わるタイミング)から、平均音量が所定値以上低くなるタイミング(すなわち、CMコンテンツから番組コンテンツに切り替わるタイミング)までCMコンテンツをスキップさせるように再生制御手段540′を制御するようにしても良い。
【0082】
送信制御手段640′は、再生制御手段540′により再生される放送コンテンツに含まれるCMコンテンツのうちスキップ手段600′によりスキップされたCMコンテンツのみに関連する静止画CMコンテンツを表示対象コンテンツとしてCM転送サーバ180に送信する。具体的には、送信制御手段640′は、再生制御手段540′から通知されたCMコンテンツのCM−IDに対応する静止画CMコンテンツをCM情報記憶部500から取り出し、取り出した静止画CMコンテンツおよび、ユーザ特定情報記憶部620に記憶されているユーザIDをCM転送サーバ180に送信する。CM転送サーバ180に送信された静止画CMコンテンツは、その後、録画再生装置160を使用するユーザが所持する携帯端末200に電子メールで送信される。
【0083】
次に、第2の実施形態の録画再生装置160による再生制御および送信制御の動作について説明する。図7は、第2の実施形態の録画再生装置160による再生制御および送信制御の動作例を示すフローチャートである。図7におけるステップS600の処理は、例えば、録画再生装置160が起動することにより開始する。
【0084】
まず、操作受付手段520′は、操作部を介して、放送コンテンツ記憶部480に記憶されている放送コンテンツの中から所望の放送コンテンツの再生を要求する操作を受け付けたか否かについて判定する(ステップS600)。もし、放送コンテンツの再生を要求する操作を受け付けていないと操作受付手段520′にて判定した場合(ステップS600にてNO)、処理はステップS600に遷移する。
【0085】
一方、放送コンテンツの再生を要求する操作を受け付けたと操作受付手段520′にて判定した場合(ステップS600にてYES)、操作受付手段520′は、放送コンテンツの再生要求を再生制御手段540′に出力する。再生制御手段540′は、操作受付手段520′から出力された再生要求を受けて、再生要求に係る放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480から取り出し再生を開始する(ステップS620)。
【0086】
次に、スキップ手段600′は、モード情報記憶部660にモード情報が記憶されているか否かについて判定する(ステップS640)。もし、モード情報が記憶されていないとスキップ手段600′にて判定した場合(ステップS640にてNO)、処理はステップS720に遷移する。一方、モード情報が記憶されているとスキップ手段600′にて判定した場合(ステップS640にてYES)、スキップ手段600′は、再生制御手段540′により再生される放送コンテンツの再生方式を監視し、モノラル放送(番組コンテンツ)からステレオ放送(CMコンテンツ)に切り替わったか否かについて判定する(ステップS660)。
【0087】
もし、ステレオ放送(CMコンテンツ)に切り替わっていないとスキップ手段600′にて判定した場合(ステップS660にてNO)、処理はステップS720に遷移する。一方、ステレオ放送(CMコンテンツ)に切り替わったとスキップ手段600′にて判定した場合(ステップS660にてYES)、スキップ手段600′は、引き続き放送コンテンツの再生方式を監視し、ステレオ放送(CMコンテンツ)からモノラル放送(番組コンテンツ)に切り替わるまでCMコンテンツをスキップさせるように再生制御手段540′を制御する(ステップS680)。
【0088】
次に、送信制御手段640′は、ステップS680にてスキップ手段600′によりスキップされたCMコンテンツのみに関連する静止画CMコンテンツを表示対象コンテンツとしてCM転送サーバ180に送信する(ステップS700)。その後、処理はステップS720に遷移する。CM転送サーバ180に送信された静止画CMコンテンツは、その後、録画再生装置160を使用するユーザが所持する携帯端末200に電子メールで送信される。
【0089】
ステップS720では、再生制御手段540′は、ステップS620にて再生を開始した放送コンテンツを最後まで再生したか否かについて判定する。もし、放送コンテンツを最後まで再生していないと再生制御手段540′にて判定した場合(ステップS720にてNO)、処理はステップS640に遷移する。一方、放送コンテンツを最後まで再生したと再生制御手段540′にて判定した場合(ステップS720にてYES)、録画再生装置160は図7における処理を終了する。
【0090】
なお、図7のフローチャートにおいて、CMコンテンツがスキップされる度に、当該CMコンテンツのみに関連する静止画CMコンテンツを送信するのではなく、放送コンテンツが最後まで再生された後に、スキップされた全てのCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツをまとめて送信するようにしても良い。
【0091】
以上詳しく説明したように、第2の実施形態では、放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツを自動的にスキップさせるモードの設定に応じて、当該放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツをスキップさせる場合、再生される番組コンテンツを第1の表示部580に表示させる一方、スキップさせる全てのCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを、CM転送サーバ180を介して携帯端末200に送信し、携帯端末200に設けられた第2の表示部880に表示させるようにしている。
【0092】
このように構成した第2の実施形態によれば、全てのCMコンテンツを自動的にスキップさせるモードの設定によりCMコンテンツをスキップさせると、そのスキップされたCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツがユーザの携帯端末200に送信されて表示されるため、スキップされるCMに対するユーザの視聴機会が減ることはない。よって、CMをスキップして番組本編を早く見たいというユーザの希望を満たしつつ、CMコンテンツの宣伝効果を維持することができる。
【0093】
また、スキップされるCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツは、番組コンテンツが表示される第1の表示部580(録画再生装置160)とは別の第2の表示部880(携帯端末200)に表示されるため、番組コンテンツの視聴中に静止画CMコンテンツの存在に気が散ったり、番組コンテンツの表示範囲が狭くなったりするといったことは発生せず、番組コンテンツの視聴しづらさをユーザに感じさせないようにすることができる。
【0094】
次に、本発明の第3の実施形態を図面に基づいて説明する。図8は、第3の実施形態によるCMコンテンツ表示システム100の構成例を示すブロック図である。なお、この図8において、図6(第2の実施形態によるCMコンテンツ表示システム100の構成例)に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。第3の実施形態において、録画再生装置160は、図6の放送コンテンツ受信手段400、再生制御手段540′および送信制御手段640′に代えて、放送コンテンツ受信手段400′、再生制御手段540′′および送信制御手段640′′を備えて構成されている。
【0095】
放送コンテンツ受信手段400′は、録画予約情報記憶部380に記憶されている録画予約情報を参照し、現在の時間が録画予約の録画開始時間になった場合、当該録画予約に係る放送コンテンツを放送局120から受信する。そして、放送コンテンツ受信手段400′は、受信した各放送コンテンツに付与されているイベントIDをCM放送情報受信手段420および送信制御手段640′′に出力する。また、放送コンテンツ受信手段400′は、受信した放送コンテンツを記録制御手段460′に出力する。
【0096】
再生制御手段540′′は、所望の放送コンテンツの再生要求が操作受付手段520から出力された場合、再生要求に係る放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480から取り出して再生するように制御する。また、再生制御手段540′′は、スキップ手段600′の制御を受けて、再生中の放送コンテンツに含まれるCMコンテンツをスキップさせる。なお、再生制御手段540′′は、第2の実施形態と異なり、スキップさせたCMコンテンツを送信制御手段640′′に通知する処理は行わない。
【0097】
送信制御手段640′′は、記録制御手段460′による記録処理の際、モード情報記憶部660にモード情報が記憶されているか否かについて判定し、記憶されていると判定した場合、放送コンテンツ記憶部480に記録された放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを表示対象コンテンツとして、CM転送サーバ180を介して携帯端末200に送信するように制御する。
【0098】
具体的には、送信制御手段640′′は、記録制御手段460′により放送コンテンツが放送コンテンツ記憶部480に記録されるとともに、CM放送情報およびCMメタ情報がCM情報記憶部500に記録された後、放送コンテンツ受信手段400′から出力されたイベントIDと同じCMメタ情報に含まれている静止画CMコンテンツをCM情報記憶部500から取り出す。そして、送信制御手段640′′は、取り出した静止画CMコンテンツおよび、ユーザ特定情報記憶部620に記憶されているユーザIDをCM転送サーバ180に送信する。CM転送サーバ180に送信された静止画CMコンテンツは、その後、録画再生装置160を使用するユーザが所持する携帯端末200に電子メールで送信される。
【0099】
次に、第3の実施形態の録画再生装置160による記録制御および送信制御の動作について説明する。図9は、第3の実施形態の録画再生装置160による送信制御動作例を示すフローチャートである。図9におけるステップS800の処理は、例えば、現在の時間が、録画予約の録画開始時間になったことにより開始する。
【0100】
まず、放送コンテンツ受信手段400′は、録画予約に係る放送コンテンツを放送局120から受信する(ステップS800)。そして、放送コンテンツ受信手段400′は、受信した各放送コンテンツに付与されているイベントIDをCM放送情報受信手段420および送信制御手段640′′に出力する。また、放送コンテンツ受信手段400′は、受信した放送コンテンツを記録制御手段460′に出力する。
【0101】
次に、記録制御手段460′は、放送コンテンツ受信手段400′から出力された放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480に記録する(ステップS820)。次に、CM放送情報受信手段420は、放送コンテンツ受信手段400′から出力されたイベントIDを含むCM情報取得要求をCM情報提供サーバ140のCM放送情報送信手段340に送信し、その応答としてCM放送情報送信手段340から送信されたCM放送情報を受信し記録制御手段460′に出力する(ステップS840)。
【0102】
次に、CMメタ情報受信手段440は、上述のCM情報取得要求に対する応答としてCM情報提供サーバ140のCMメタ情報送信手段360から送信されたCMメタ情報を受信し記録制御手段460′に出力する(ステップS860)。
【0103】
次に、記録制御手段460′は、CM放送情報受信手段420から出力されたCM放送情報、および、CMメタ情報受信手段440から出力されたCMメタ情報をCM情報記憶部500に記録する(ステップS880)。次に、送信制御手段640′′は、モード情報記憶部660にモード情報が記憶されているか否かについて判定する(ステップS900)。もし、モード情報が記憶されていないと送信制御手段640′′にて判定した場合(ステップS900にてNO)、録画再生装置160は図9における処理を終了する。
【0104】
一方、モード情報が記憶されていると送信制御手段640′′にて判定した場合(ステップS900にてYES)、送信制御手段640′′は、放送コンテンツ記憶部480に記録された放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを表示対象コンテンツとしてCM転送サーバ180に送信する(ステップS920)。CM転送サーバ180に送信された静止画CMコンテンツは、その後、録画再生装置160を使用するユーザが所持する携帯端末200に電子メールで送信される。ステップS920の処理が完了することによって、録画再生装置160は図9における処理を終了する。
【0105】
次に、第3の実施形態の録画再生装置160による再生制御動作について説明する。図10は、第3の実施形態の録画再生装置160による再生制御動作例を示すフローチャートである。図10におけるステップS1000の処理は、例えば、録画再生装置160が起動することにより開始する。
【0106】
まず、操作受付手段520′は、操作部を介して、放送コンテンツ記憶部480に記憶されている放送コンテンツの中から所望の放送コンテンツの再生を要求する操作を受け付けたか否かについて判定する(ステップS1000)。もし、放送コンテンツの再生を要求する操作を受け付けていないと操作受付手段520′にて判定した場合(ステップS1000にてNO)、処理はステップS1000に遷移する。
【0107】
一方、放送コンテンツの再生を要求する操作を受け付けたと操作受付手段520′にて判定した場合(ステップS1000にてYES)、操作受付手段520′は、放送コンテンツの再生要求を再生制御手段540′′に出力する。再生制御手段540′′は、操作受付手段520′から出力された再生要求を受けて、再生要求に係る放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480から取り出し再生を開始する(ステップS1020)。
【0108】
次に、スキップ手段600′は、モード情報記憶部660にモード情報が記憶されているか否かについて判定する(ステップS1040)。もし、モード情報が記憶されていないとスキップ手段600′にて判定した場合(ステップS1040にてNO)、処理はステップS1100に遷移する。一方、モード情報が記憶されているとスキップ手段600′にて判定した場合(ステップS1040にてYES)、スキップ手段600′は、再生制御手段540′′により再生される放送コンテンツの再生方式を監視し、モノラル放送(番組コンテンツ)からステレオ放送(CMコンテンツ)に切り替わったか否かについて判定する(ステップS1060)。
【0109】
もし、ステレオ放送(CMコンテンツ)に切り替わっていないとスキップ手段600′にて判定した場合(ステップS1060にてNO)、処理はステップS1100に遷移する。一方、ステレオ放送(CMコンテンツ)に切り替わったとスキップ手段600′にて判定した場合(ステップS1060にてYES)、スキップ手段600′は、引き続き放送コンテンツの再生方式を監視し、ステレオ放送(CMコンテンツ)からモノラル放送(番組コンテンツ)に切り替わるまでCMコンテンツをスキップさせるように再生制御手段540′′を制御する(ステップS1080)。その後、処理はステップS1100に遷移する。
【0110】
ステップS1100では、再生制御手段540′′は、ステップS1020にて再生を開始した放送コンテンツを最後まで再生したか否かについて判定する。もし、放送コンテンツを最後まで再生していないと再生制御手段540′′にて判定した場合(ステップS1100にてNO)、処理はステップS1040に遷移する。一方、放送コンテンツを最後まで再生したと再生制御手段540′′にて判定した場合(ステップS1100にてYES)、録画再生装置160は図10における処理を終了する。
【0111】
以上詳しく説明したように、第3の実施形態では、放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツを自動的にスキップさせるモードの設定に応じて、記録制御手段460′による記録処理が行われる際、記録された放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを表示対象コンテンツとして携帯端末200に送信し、携帯端末200に設けられた第2の表示部880に表示させるようにしている。
【0112】
このように構成した第3の実施形態によれば、CMも見たいというユーザは、モードを設定しておけば、番組の再生と関係なくCMを携帯端末200で見ることができる。しかも、放送コンテンツ記憶部480に記録された放送コンテンツを再生する前に、当該放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツがユーザの携帯端末200に送信されるため、放送コンテンツの再生前にいち早く静止画CMコンテンツを見ることができる。
【0113】
次に、本発明の第4の実施形態を図面に基づいて説明する。図11は、第4の実施形態によるCMコンテンツ表示システム100の構成例を示すブロック図である。なお、この図11において、図6(第2の実施形態によるCMコンテンツ表示システム100の構成例)に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。
【0114】
第4の実施形態において、録画再生装置160は、図6の放送コンテンツ受信手段400、CM放送情報受信手段420、CMメタ情報受信手段440、再生制御手段540′および送信制御手段640′に代えて放送コンテンツ受信手段400′′、CM放送情報受信手段420′、CMメタ情報受信手段440′、再生制御手段540′′および送信制御手段640′′′を備えて構成されている。また、第4の実施形態において、録画再生装置160は、イベントID出力手段1000を更に備えている。
【0115】
録画再生装置160のイベントID出力受信手段1000は、記録制御手段460′により録画予約に関する録画予約情報が録画予約情報記憶部380に記録された場合、モード情報記憶部660にモード情報が記憶されているか否かについて判定する。そして、記憶されていると判定したとき、イベントID出力手段1000は、録画予約情報に含まれるイベントIDをCM放送情報受信手段420′および送信制御手段640′′′に出力する。
【0116】
放送コンテンツ受信手段400′′は、録画予約情報記憶部380に記憶されている録画予約情報を参照し、現在の時間が録画予約の録画開始時間になった場合、当該録画予約に係る放送コンテンツを放送局120から受信して記録制御手段460′に出力する。なお、放送コンテンツ受信手段400′′は、第1〜第3の実施形態と異なり、受信した各放送コンテンツに付与されているイベントIDをCM放送情報受信手段420′および送信制御手段640′′′に出力する処理を行わない。
【0117】
CM放送情報受信手段420′は、イベントID出力手段1000からイベントIDが出力された場合、そのイベントIDを含むCM情報取得要求をCM情報提供サーバ140のCM放送情報送信手段340に送信する。その後、CM放送情報受信手段420′は、CM放送情報送信手段340から送信されたCM放送情報を受信して記録制御手段460′に出力する。
【0118】
CMメタ情報受信手段440′は、上述のCM情報取得要求に対する応答としてCM情報提供サーバ140のCMメタ情報送信手段360から送信されたCMメタ情報を受信して記録制御手段460′に出力する。
【0119】
再生制御手段540′′は、所望の放送コンテンツの再生要求が操作受付手段520から出力された場合、再生要求に係る放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480から取り出して再生するように制御する。また、再生制御手段540′′は、スキップ手段600′の制御を受けて、再生中の放送コンテンツに含まれるCMコンテンツをスキップさせる。なお、再生制御手段540′′は、第2の実施形態と異なり、スキップさせたCMコンテンツを送信制御手段640′′′に通知する処理は行わない。
【0120】
送信制御手段640′′′は、イベントID出力手段1000からイベントIDが出力された場合、記録制御手段460′によりCM放送情報およびCMメタ情報がCM情報記憶部500に記録された後、そのイベントIDと同じCMメタ情報に含まれている静止画CMコンテンツをCM情報記憶部500から取り出す。そして、送信制御手段640′′′は、取り出した静止画CMコンテンツおよび、ユーザ特定情報記憶部620に記憶されているユーザIDをCM転送サーバ180に送信する。CM転送サーバ180に送信された静止画CMコンテンツは、その後、録画再生装置160を使用するユーザが所持する携帯端末200に電子メールで送信される。
【0121】
次に、第4の実施形態の録画再生装置160による録画予約および送信制御の動作について説明する。図12は、第4の実施形態の録画再生装置160による録画予約および送信制御の動作例を示すフローチャートである。図12におけるステップS1200の処理は、例えば、録画再生装置160が起動することにより開始する。
【0122】
まず、記録制御手段460′は、操作受付手段520′により放送コンテンツの録画予約を入力する操作が受け付けられたか否かについて判定する(ステップS1200)。もし、録画予約を入力する操作が受け付けられていないと記録制御手段460′にて判定した場合(ステップS1200にてNO)、処理はステップS1200に遷移する。一方、録画予約を入力する操作が受け付けられたと記録制御手段460′にて判定した場合(ステップS1200にてYES)、記録制御手段460′は、その録画予約に関する録画予約情報を録画予約情報記憶部380に記録する(ステップS1220)。
【0123】
次に、イベントID出力手段1000は、モード情報記憶部660にモード情報が記憶されているか否かについて判定する(ステップS1240)。もし、モード情報が記憶されていないとイベントID出力手段1000にて判定した場合(ステップS1240にてNO)、録画再生装置160は図12における処理を終了する。
【0124】
一方、モード情報が記憶されているとイベントID出力手段1000にて判定した場合(ステップS1240にてYES)、イベントID出力手段1000は、ステップS1220にて記録された録画予約情報に含まれるイベントIDをCM放送情報受信手段420′および送信制御手段640′′′に出力する(ステップS1260)。
【0125】
次に、CM放送情報受信手段420′は、イベントID出力手段1000から出力されたイベントIDを含むCM情報取得要求をCM情報提供サーバ140のCM放送情報送信手段340に送信し、その応答としてCM放送情報送信手段340から送信されたCM放送情報を受信して記録制御手段460′に出力する(ステップS1280)。
【0126】
次に、CMメタ情報受信手段440′は、上述のCM情報取得要求に対する応答としてCM情報提供サーバ140のCMメタ情報送信手段360から送信されたCMメタ情報を受信して記録制御手段460′に出力する(ステップS1300)。次に、記録制御手段460′は、CM放送情報受信手段420′から出力されたCM放送情報、および、CMメタ情報受信手段440′から出力されたCMメタ情報をCM情報記憶部500に記録する(ステップS1320)。
【0127】
最後に、送信制御手段640′′′は、イベントID出力手段1000から出力されたイベントIDと同じCMメタ情報に含まれている静止画CMコンテンツをCM情報記憶部500から取り出し、取り出した静止画CMコンテンツおよび、ユーザ特定情報記憶部620に記憶されているユーザIDをCM転送サーバ180に送信する(ステップS1340)。CM転送サーバ180に送信された静止画CMコンテンツは、その後、録画再生装置160を使用するユーザが所持する携帯端末200に電子メールで送信される。ステップS1340の処理が完了することによって、録画再生装置160は図12における処理を終了する。
【0128】
なお、図12における処理を終了した後、録画再生装置160が放送コンテンツなどの記録制御処理を行う場合、記録制御手段460′は、同じCM放送情報およびCMメタ情報が既にCM情報記憶部500に記録されているか否かについて判定し、記録されていないと判定した場合に限り、CM放送情報およびCMメタ情報を記録する。
【0129】
以上詳しく説明したように、第4の実施形態では、放送コンテンツの録画予約がされた後で放送コンテンツの受信が開始される前に、放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツを自動的にスキップさせるモードの設定に応じて、当該放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを表示対象コンテンツとして携帯端末200に送信し、携帯端末200に設けられた第2の表示部880に表示させるようにしている。
【0130】
このように構成した第4の実施形態によれば、CMも見たいというユーザは、モードを設定しておけば、番組の再生と関係なくCMを携帯端末200で見ることができる。しかも、放送コンテンツの受信が開始される前に、当該放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツがユーザの携帯端末200に送信されて表示されるため、録画予約に係る放送コンテンツの受信前にいち早く静止画CMコンテンツを見ることができる。
【0131】
以上に説明した第1〜第4の実施形態による録画再生装置160の機能は、ソフトウェアによって実現される。実際には、録画再生装置160がCPUあるいはMPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROMに記憶されたプログラム(本発明のCMコンテンツ送信制御用プログラムに対応)が動作することによって実現できる。なお、上記第1〜第4の実施形態の機能を果たすように動作させるプログラムを例えばCD−ROMのような記録媒体に記録し、録画再生装置160に読み込ませることによって実現することも可能である。
【0132】
上記プログラムを記録する記録媒体としては、CD−ROM以外に、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光ディスク、光磁気ディスク、DVD、不揮発性メモリカード等を用いることができる。また、上記プログラムを放送回線(放送波)またはインターネット等のネットワークを介して録画再生装置160にダウンロードするようにしても良い。
【0133】
なお、上記第1〜第3の実施形態では、静止画CMコンテンツを表示対象コンテンツとして携帯端末200に送信する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、静止画CMコンテンツに代えて、スキップ手段600(600′)によりスキップされるCMコンテンツを放送コンテンツ記憶部480から取り出し、取り出したCMコンテンツを表示対象コンテンツとして携帯端末200に送信するようにしても良い。これにより、携帯端末200においてスキップされるCMコンテンツそのものをユーザに視聴させることができるため、静止画CMコンテンツを視聴させる場合よりも、CMコンテンツの宣伝効果を向上させることができる。
【0134】
また、上記第1〜第3の実施形態では、放送コンテンツ受信手段400(400′)により受信された各放送コンテンツに付与されているイベントIDを用いて、CM情報提供サーバ140からCM放送情報およびCMメタ情報を取得する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、放送コンテンツ受信手段400(400′)により受信された各放送コンテンツに付与されている放送種別情報、放送チャンネル情報および放送開始時間情報(これらの情報を以下、放送コンテンツ情報という)から放送コンテンツを一意に特定可能であるため、放送コンテンツ情報を用いて、CM情報提供サーバ140からCM放送情報およびCMメタ情報を取得するようにしても良い。
【0135】
この場合、放送コンテンツ受信手段400(400′)は、受信した各放送コンテンツに付与されている放送コンテンツ情報をCM放送情報受信手段420に出力する。CM放送情報受信手段420は、放送コンテンツ情報を含むCM情報取得要求をCM放送情報送信手段340に送信する。CM放送情報送信手段340は、放送コンテンツ情報に関連するCM放送情報をCM放送情報記憶部300から取り出してCM放送情報受信手段420に送信する。また、CMメタ情報送信手段360は、例えば、CM放送情報送信手段340から放送コンテンツ情報を取得し、当該放送コンテンツ情報に関連するCMメタ情報をCMメタ情報記憶部320から取り出してCMメタ情報受信手段440に送信する。
【0136】
また、放送コンテンツ受信手段400(400′)により受信された放送コンテンツに含まれる各CMコンテンツにCM−IDが付与されている場合には、そのCM−IDを用いて、CM情報提供サーバ140からCM放送情報およびCMメタ情報を取得するようにしても良い。この場合、放送コンテンツ受信手段400(400′)は、受信した各CMコンテンツに付与されているCM−IDをCM放送情報受信手段420に出力する。CM放送情報受信手段420は、CM−IDを含むCM情報取得要求をCM放送情報送信手段340に送信する。CM放送情報送信手段340は、CM−IDに関連するCM放送情報をCM放送情報記憶部300から取り出してCM放送情報受信手段420に送信する。また、CMメタ情報送信手段360は、例えば、CM放送情報送信手段340からCM−IDを取得し、当該CM−IDに関連するCMメタ情報をCMメタ情報記憶部320から取り出してCMメタ情報受信手段440に送信する。
【0137】
また、上記第3、第4の実施形態では、放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツを自動的にスキップさせるモードの設定に応じて、再生制御手段540′′による放送コンテンツの再生中に全てのCMコンテンツをスキップさせる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、スキップ手段600′が、放送コンテンツの再生中に全てのCMコンテンツをスキップさせるのではなく、記録制御手段460′による放送コンテンツの記録中に全てのCMコンテンツをスキップさせる(つまり、CMコンテンツ以外の番組コンテンツのみを放送コンテンツ記憶部480に記録する)ようにしても良い。このようにすれば、自動スキップさせることがあらかじめ設定されたために録画再生装置160では再生されることのないCMコンテンツを、録画再生装置160の放送コンテンツ記憶部480に記録しておく必要がない。そのため、CMコンテンツを記憶しなくて済む分だけ、より多くの番組コンテンツを放送コンテンツ記憶部480に記録させることができる。
【0138】
なお、記録制御手段460′による放送コンテンツの記録中に全てのCMコンテンツをスキップさせる場合において、記録制御手段460′が全てのCMコンテンツを送信制御手段640に供給するようにすることにより、自動スキップされるCMコンテンツを全て携帯端末200に転送させることができる。このようにすれば、携帯端末200にてCMコンテンツを再生して表示することができ、CMをスキップして番組本編を早く見たいというユーザの希望を満たしつつ、CMコンテンツの宣伝効果を維持することができる。
【0139】
また、上記第3、第4の実施形態では、CMコンテンツを自動的にスキップさせるモードの設定に応じて、スキップさせるCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを、CM転送サーバ180を介して携帯端末200に送信する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツを自動的に携帯端末200に転送させるモードの設定に応じて、当該CMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを、CM転送サーバ180を介して携帯端末200に送信するようにしても良い。この場合、放送コンテンツの再生中、当該放送コンテンツに含まれるCMコンテンツは、任意のCMコンテンツのスキップを要求する操作、または、CMコンテンツを自動的にスキップさせるモードの設定に応じてスキップされる。
【0140】
さらに、自動的に転送させるモードの設定に応じて静止画CMコンテンツを送信する場合、携帯端末200の静止画CMコンテンツ記憶部820に、1度も表示されていない静止画CMコンテンツが所定数以上記憶されているとき、その後受信された静止画CMコンテンツを静止画CMコンテンツ記憶部820に記録せずに削除するようにしても良い。自動的に転送させるモードが設定されるということは、CMを携帯端末200で見たいというユーザの明確な意思である。しかし、ユーザは携帯端末200で受信された静止画CMコンテンツを随時表示させて見ていかないと、新しい静止画CMコンテンツを携帯端末200で見ることができない。つまり、携帯端末200において未視聴の静止画CMコンテンツの数に上限を設定することによって、携帯端末200で受信された静止画CMコンテンツに対するユーザの視聴を促進することができ、CMコンテンツの宣伝効果を維持することができる。
【0141】
また、上記第1〜第4の実施形態では、CMメタ情報には静止画CMコンテンツが含まれている例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、CMメタ情報には必ずしも静止画CMコンテンツが含まれていなくてもよい。この場合、記録制御手段460(460′)は、CMコンテンツから特定のフレーム画像(例えば、先頭から5秒の位置のフレーム画像)を抽出し、その抽出した画像の上に、CMメタ情報に含まれる商品・サービス名情報により示される商品名・サービス名を重畳した画像を静止画CMコンテンツとしてCM情報記憶部500に記録する。
【0142】
また、上記第1〜第4の実施形態では、CM転送サーバ180を介して静止画CMコンテンツを携帯端末200に送信する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、CM転送サーバ180を介さずに、静止画CMコンテンツを携帯端末200に直接送信するようにしても良い。この場合、静止画CMコンテンツの送信元である録画再生装置160は、送信先である携帯端末200のメールアドレスを示すメールアドレス情報をユーザ特定情報記憶部620に保持する。例えば、ユーザが録画再生装置160の操作部を介して携帯端末200のメールアドレスを入力すると、当該メールアドレスを示すメールアドレス情報が記録制御手段460(460′)によってユーザ特定情報記憶部620に記録される。
【0143】
また、上記第1〜第4の実施形態において、携帯端末200の静止画CMコンテンツ受信手段800が静止画CMコンテンツを受信した場合、静止画CMコンテンツが受信された旨を示す画像を第2の表示部880に表示したり、静止画CMコンテンツが受信された旨を音声で警告したりしても良い。
【0144】
また、上記第1〜第4の実施形態では、携帯端末200において、静止画CMコンテンツの表示を要求する操作を受け付けることによって静止画CMコンテンツを表示する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、携帯端末200において、静止画CMコンテンツが受信された直後にすぐ表示するようにしても良い。このようにすれば、ユーザの意思とは関係なく静止画CMコンテンツが受信直後に表示されるため、ユーザにCMを視聴させたいという企業の意図に対して確実に沿うことができる。
【0145】
また、上記第1〜第4の実施形態において、第2の表示部880に1度も表示したことがない(つまり、ユーザが1度も視聴したことがない)静止画CMコンテンツについて、静止画CMコンテンツの表示態様は、静止画CMコンテンツに対応するCMコンテンツが含まれる放送コンテンツ単位のみで(つまり、放送コンテンツが放送局120から送信されるときにおける当該放送コンテンツの構成に従って)表示するようにしても良い。また、第2の表示部880に1度でも表示したことがある(つまり、ユーザが1度でも視聴したことがある)静止画CMコンテンツについて、静止画CMコンテンツの表示態様は、静止画CMコンテンツに対応するCMコンテンツの例えば広告主などでソートして表示するようにしても良い。
【0146】
また、上記第1〜第4の実施形態において、携帯端末200の第2の表示部880に1度でも表示したことがある静止画CMコンテンツの中でユーザが任意に選択した静止画CMコンテンツに対して、お気に入りの登録を行えるようにしても良い。具体的には、お気に入りの登録対象の静止画CMコンテンツを、携帯端末200のメモリに設けられた所定のフォルダに格納する。そして、ユーザがお気に入りの登録を行った静止画CMコンテンツを表示させる操作を行った場合には、当該静止画CMコンテンツを所定のフォルダから取り出し、取り出した静止画CMコンテンツを第2の表示部880に表示する。
【0147】
また、上記第1〜第4の実施形態において、携帯端末200の第2の表示部880に静止画CMコンテンツを1度表示したら、その静止画CMコンテンツを静止画CMコンテンツ記憶部820から削除するようにしても良い。
【0148】
また、上記第1〜第4の実施形態において、第2の表示部880に静止画CMコンテンツが表示されている場合、当該静止画CMコンテンツを選択するためのユーザ操作に基づいて、選択された静止画CMコンテンツに関連するWebサイトにアクセスしてWebページを取得し、当該取得したWebページを第2の表示部880に表示させるようにしても良い。この場合、静止画CMコンテンツに対応するCMコンテンツに関連するWebサイトを識別するためのリンク先URL情報(CMメタ情報に含まれる)も当該静止画CMコンテンツと関連付けて、CM転送サーバ180を介して携帯端末200に送信する。なお、この場合のWebサイトにCMコンテンツをリンクさせておくことにより、CMコンテンツを再生して表示させることができるようにしてもよい。
【0149】
また、上記第1〜第4の実施形態において、CM情報提供サーバ140とCM転送サーバ180とが別々に構成されている例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、CM情報提供サーバ140とCM転送サーバ180とは一体化して構成されていても良い。
【0150】
その他、上記第1〜第4の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0151】
160 録画再生装置(CMコンテンツ送信装置)
200 携帯端末
400,400′,400′′ 放送コンテンツ受信手段
460,460′ 記録制御手段
480 放送コンテンツ記憶部
540,540′,540′′ 再生制御手段
560 表示制御手段
580 第1の表示部
600,600′ スキップ手段
640,640′,640′′,640′′′ 送信制御手段
880 第2の表示部
【技術分野】
【0001】
本発明は、CMコンテンツ送信装置およびCMコンテンツ送信制御用プログラムに関し、例えば、CMコンテンツをスキップさせて番組コンテンツだけを再生するCMスキップ機能を有する録画再生装置に用いて好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、番組本編に対応する番組コンテンツを提供する放送事業者は、スポンサーとなる企業のコマーシャルに対応するCMコンテンツを番組コンテンツの合間に挿入することにより、企業から広告収入を得ている。一方、企業は、広告を商品やサービスの購買につなげ、売り上げの向上を図っている。
【0003】
しかし、HDD(Hard Disk Drive)レコーダのような録画再生装置の普及および高機能化により、放送される放送コンテンツ(番組コンテンツの中にCMコンテンツが挿入されたもの)の全体を一旦ハードディスクに記録して、その後CMコンテンツをスキップさせて番組コンテンツだけを再生すること(CMスキップ機能)がユーザ操作により簡単にできるようになってきている。このようなCMスキップ機能は、ユーザにしてみれば便利な機能であるが、企業側にしてみれば、スキップされる回数分だけユーザによるCMコンテンツの視聴回数が減り、CMコンテンツの宣伝効果が低下するという問題があった。
【0004】
このような問題に対し、本編情報(番組コンテンツ、以下同じ)の間にCM情報(CMコンテンツ、以下同じ)が挿入された放送番組データ(放送コンテンツ)を再生する場合、CM情報をスキップして本編情報を連続的に再生するとともに、スキップするCM情報を本編情報の上に小画面として合成表示したり、CM情報と本編情報とを2画面表示したりする技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載の技術によれば、本編情報を連続して視聴するというユーザの利便性を確保しながら、ユーザにCM情報を視聴させたいという企業の意図に沿うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−328546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、ユーザは本編情報を連続して視聴することができるとは言え、スキップする全てのCM情報が本編情報の上に小画面として合成表示されるため、CM情報の存在に気が散ってしまい、ユーザに本編情報の視聴しづらさを感じさせてしまうという問題があった。また、スキップするCM情報と本編情報とが2画面表示されると、CM情報の表示範囲分だけ本編情報の表示範囲が狭くなり、ユーザに本編情報の視聴しづらさを感じさせてしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、CMコンテンツをスキップして番組コンテンツを連続的に再生する場合、番組コンテンツの視聴しづらさをユーザに感じさせないようにしつつ、スキップさせるCMコンテンツの宣伝効果を維持できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した課題を解決するために、本発明では、番組本編に対応する番組コンテンツと、コマーシャルに対応するCMコンテンツとを含む放送コンテンツの記録中または再生中にCMコンテンツをスキップさせる場合、再生される番組コンテンツを第1の表示部に表示させる一方、スキップさせるCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを携帯端末に送信し、当該携帯端末に設けられた第2の表示部に表示させるようにしている。
【発明の効果】
【0009】
上記のように構成した本発明によれば、放送コンテンツの中からスキップされるCMコンテンツであっても、当該CMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツがユーザの携帯端末に送信されて表示されるため、スキップされるCMに対するユーザの視聴機会が減ることはない。よって、CMをスキップして番組本編を早く見たいというユーザの希望を満たしつつ、CMコンテンツの宣伝効果を維持することができる。また、スキップされるCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツは、番組コンテンツが表示される第1の表示部とは別の第2の表示部に表示されるため、番組コンテンツの視聴中に静止画CMコンテンツの存在に気が散ったり、番組コンテンツの表示範囲が狭くなったりするといったことは発生せず、番組コンテンツの視聴しづらさをユーザに感じさせないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1の実施形態によるCMコンテンツ表示システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態による開始位置フラグ情報および終了位置フラグ情報の例を示す図である。
【図3】第1の実施形態による表示画面例を示す図である。
【図4】第1の実施形態の録画再生装置による記録制御動作例を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施形態の録画再生装置による再生制御および送信制御の動作例を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施形態によるCMコンテンツ表示システムの構成例を示すブロック図である。
【図7】第2の実施形態の録画再生装置による再生制御および送信制御の動作例を示すフローチャートである。
【図8】第3の実施形態によるCMコンテンツ表示システムの構成例を示すブロック図である。
【図9】第3の実施形態の録画再生装置による記録制御および送信制御の動作例を示すフローチャートである。
【図10】第3の実施形態の録画再生装置による再生制御動作例を示すフローチャートである。
【図11】第4の実施形態によるCMコンテンツ表示システムの構成例を示すブロック図である。
【図12】第4の実施形態の録画再生装置による録画予約および送信制御の動作例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明のCMコンテンツ送信装置を備えたCMコンテンツ表示システム100の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、CMコンテンツ表示システム100は、放送局120、CM情報提供サーバ140、録画再生装置160(本発明のCMコンテンツ送信装置に対応)、CM転送サーバ180および携帯端末200を備えて構成されている。
【0012】
CM情報提供サーバ140は、例えば放送局120の営業、編成、放送までを一貫して管理することが可能な営放システムと連動し、番組コンテンツやCMコンテンツなどの放送用素材の管理を行う管理システム内に設置される。録画再生装置160は、例えば、ユーザの自宅内に設置される。CM転送サーバ180は、例えば、CM情報提供サーバ140と同様に管理システム内に設置される。携帯端末200は、例えば、録画再生装置160を使用するユーザが所持している。
【0013】
放送局120と録画再生装置160との間は放送回線にて接続されている。また、CM情報提供サーバ140と録画再生装置160との間はインターネット回線にて接続されている。また、録画再生装置160とCM転送サーバ180との間はインターネット回線にて接続されている。また、CM転送サーバ180と携帯端末200との間はインターネット回線にて接続されている。
【0014】
放送局120は、番組本編に対応する番組コンテンツと、コマーシャルに対応するCMコンテンツとを含む放送コンテンツを録画再生装置160に送信する。各放送コンテンツには、その放送コンテンツを一意に特定可能な放送コンテンツ特定情報(イベントID)、当該放送コンテンツの放送種別(例えば、地上波放送、BS放送、CS放送など)を示す放送種別情報、当該放送コンテンツの放送チャンネルを示す放送チャンネル情報、および当該放送コンテンツの放送開始時間を示す放送開始時間情報が付与されている。
【0015】
次に、CM情報提供サーバ140の構成について説明する。図1に示すように、CM情報提供サーバ140は、CM放送情報記憶部300、CMメタ情報記憶部320、CM放送情報送信手段340およびCMメタ情報送信手段360を備えて構成されている。
【0016】
CM放送情報記憶部300は、放送局120から録画再生装置160に送信される放送コンテンツに含まれる各CMコンテンツのCM放送情報を営放システム等から取得して記憶する。CM放送情報には、CMコンテンツを一意に特定可能なCM−ID、当該CMコンテンツの放送種別(例えば、地上波放送、BS放送、CS放送など)を示す放送種別情報、当該CMコンテンツの放送チャンネルを示す放送チャンネル情報、当該CMコンテンツの放送開始時間を示す放送開始時間情報、および、当該CMコンテンツの放送終了時間を示す放送終了時間情報、当該CMコンテンツの対象となる放送コンテンツを一意に特定可能な放送コンテンツ特定情報(イベントID)、当該放送コンテンツの放送種別(例えば、地上波放送、BS放送、CS放送など)を示す放送種別情報、当該放送コンテンツの放送チャンネルを示す放送チャンネル情報、および当該放送コンテンツの放送開始時間を示す放送開始時間情報が含まれる。
【0017】
CMメタ情報記憶部320は、放送局120から録画再生装置160に送信される放送コンテンツに含まれる各CMコンテンツのCMメタ情報を営放システム等から取得して記憶する。CMメタ情報には、CMコンテンツを一意に特定可能なCM−ID、当該CMコンテンツのタイトルを示すタイトル情報、当該CMコンテンツの広告主を示す広告主情報、当該CMコンテンツで扱う商品名・サービス名を示す商品・サービス名情報、当該CMコンテンツに関連する広告表示用の静止画CMコンテンツ、当該CMコンテンツに関連するWebサイトを識別するためのリンク先URLを示すリンク先URL情報、当該CMコンテンツの放送期間を示す放送期間情報、当該CMコンテンツの出演者を示す出演者情報、および当該CMコンテンツの製作会社を示す製作会社情報、当該CMコンテンツの対象となる放送コンテンツを一意に特定可能な放送コンテンツ特定情報(イベントID)、当該放送コンテンツの放送種別(例えば、地上波放送、BS放送、CS放送など)を示す放送種別情報、当該放送コンテンツの放送チャンネルを示す放送チャンネル情報、および当該放送コンテンツの放送開始時間を示す放送開始時間情報が含まれる。
【0018】
本実施形態では、CM情報提供サーバ140は、営放システム等からCM放送情報およびCMメタ情報を取得し、CM放送情報記憶部300およびCMメタ情報記憶部320にそれぞれ記録する。なお、CM情報提供サーバ140を管理する管理者が、CM放送情報およびCMメタ情報を専門に販売する会社から当該CM放送情報およびCMメタ情報を購入してCM放送情報記憶部300およびCMメタ情報記憶部320にそれぞれ記録するようにしても良い。
【0019】
CM放送情報送信手段340は、録画再生装置160のCM放送情報受信手段420からイベントIDを含むCM情報取得要求が送られてきた場合、当該イベントIDに関連する全てのCM放送情報をCM放送情報記憶部300から取り出してCM放送情報受信手段420に送信する。
【0020】
CMメタ情報送信手段360は、録画再生装置160のCM放送情報受信手段420からCM放送情報送信手段340に送られてきたCM情報取得要求に含まれるイベントIDをCM放送情報送信手段340から取得し、当該イベントIDに関連する全てのCMメタ情報をCMメタ情報記憶部320から取り出してCMメタ情報受信手段440に送信する。
【0021】
ここでは、CMメタ情報送信手段360がCM放送情報送信手段340からイベントIDを取得する例について説明したが、これに限定されない。例えば、録画再生装置160のCM放送情報受信手段420がCMメタ情報受信手段440にイベントIDを通知し、当該イベントIDを含むCM情報取得要求をCMメタ情報受信手段440がCMメタ情報送信手段360に送信してもよい。
【0022】
次に、録画再生装置160の構成について説明する。図1に示すように、録画再生装置160は、録画予約情報記憶部380、放送コンテンツ受信手段400、CM放送情報受信手段420、CMメタ情報受信手段440、記録制御手段460、放送コンテンツ記憶部480、CM情報記憶部500、操作受付手段520、再生制御手段540、表示制御手段560、スキップ手段600、ユーザ特定情報記憶部620および送信制御手段640を備えて構成されている。なお、録画再生装置160には、放送コンテンツを表示するための第1の表示部580が接続されている。
【0023】
録画予約情報記憶部380は、放送コンテンツの録画予約に関する録画予約情報を記憶する。録画予約情報には、録画予約に係る放送コンテンツを一意に特定可能な放送コンテンツ特定情報(イベントID)、当該放送コンテンツの放送種別(例えば、地上波放送、BS放送、CS放送など)を示す放送種別情報、当該放送コンテンツの放送チャンネルを示す放送チャンネル情報、当該放送コンテンツの録画開始時間を示す録画開始時間情報、および、当該放送コンテンツの録画終了時間を示す録画終了時間情報が含まれる。
【0024】
放送コンテンツ受信手段400は、録画予約情報記憶部380に記憶されている録画予約情報を参照し、現在の時間が録画予約の録画開始時間になった場合、当該録画予約に係る放送コンテンツを放送局120から受信する。そして、放送コンテンツ受信手段400は、受信した各放送コンテンツに付与されているイベントIDをCM放送情報受信手段420に出力する。また、放送コンテンツ受信手段400は、受信した放送コンテンツを記録制御手段460に出力する。
【0025】
CM放送情報受信手段420は、放送コンテンツ受信手段400からイベントIDが出力された場合、そのイベントIDを含むCM情報取得要求をCM情報提供サーバ140のCM放送情報送信手段340に送信する。その後、CM放送情報受信手段420は、CM放送情報送信手段340から送信されたCM放送情報を受信して記録制御手段460に出力する。
【0026】
CMメタ情報受信手段440は、上述のCM情報取得要求に対する応答としてCM情報提供サーバ140のCMメタ情報送信手段360から送信されたCMメタ情報を受信して記録制御手段460に出力する。
【0027】
記録制御手段460は、操作受付手段520により放送コンテンツの録画予約を入力する操作が受け付けられた場合、その録画予約に関する録画予約情報を録画予約情報記憶部380に記録する。また、記録制御手段460は、放送コンテンツ受信手段400から放送コンテンツが出力された場合、その放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480に記録する。また、記録制御手段460は、CM放送情報受信手段420からCM放送情報が出力された場合、そのCM放送情報をCM情報記憶部500に記録する。また、記録制御手段460は、CMメタ情報受信手段440からCMメタ情報が出力された場合、そのCMメタ情報をCM情報記憶部500に記録する。
【0028】
また、記録制御手段460は、放送コンテンツ受信手段400から出力された放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480に記録する際、CM放送情報受信手段420から出力されたCM放送情報に含まれる放送開始時間情報および放送終了時間情報を参照し、当該放送コンテンツに含まれる各CMコンテンツの開始位置および終了位置に対して、当該開始位置がスキップ手段600によりスキップされたことを示す値がデフォルト値として設定されている開始位置フラグ情報および、当該終了位置がスキップ手段600によりスキップされたことを示す値がデフォルト値として設定されている終了位置フラグ情報をそれぞれ付与する。そして、記録制御手段460は、それぞれのフラグ情報をCM情報記憶部500に記録する。
【0029】
また、記録制御手段460は、再生制御手段540による放送コンテンツの再生中、スキップ手段600によりスキップされなかった開始位置に対応する開始位置フラグ情報の値を、スキップ手段600によりスキップされていないことを示す値に設定し直す。また、記録制御手段460は、再生制御手段540による放送コンテンツの再生中、スキップ手段600によりスキップされなかった終了位置に対応する終了位置フラグ情報の値を、スキップ手段600によりスキップされていないことを示す値に設定し直す。
【0030】
図2(a)は、放送コンテンツ受信手段400から出力された放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480に記録する際、放送コンテンツに含まれる各CMコンテンツの開始位置および終了位置に対して、開始位置フラグ情報および終了位置フラグ情報をそれぞれ付与する例を模式的に示す図である。図2(a)に示すように、放送コンテンツ内において、番組コンテンツAと番組コンテンツBとの間には、それぞれ30秒間のCMコンテンツA、CMコンテンツB、CMコンテンツCおよびCMコンテンツDが挿入されている。
【0031】
このような場合において、記録制御手段460は、CMコンテンツAの開始位置および終了位置に対して、開始位置フラグ情報900および終了位置フラグ情報910をそれぞれ付与する。また、記録制御手段460は、CMコンテンツBの開始位置および終了位置に対して、開始位置フラグ情報920および終了位置フラグ情報930をそれぞれ付与する。また、記録制御手段460は、CMコンテンツCの開始位置および終了位置に対して、開始位置フラグ情報940および終了位置フラグ情報950をそれぞれ付与する。また、記録制御手段460は、CMコンテンツDの開始位置および終了位置に対して、開始位置フラグ情報960および終了位置フラグ情報970をそれぞれ付与する。
【0032】
図2(b)は、再生制御手段540による放送コンテンツの再生中、CMコンテンツの開始位置および終了位置に対して付与された開始位置フラグ情報および終了位置フラグ情報の値を設定し直す例を模式的に示す図である。図2(b)に示す例では、CMコンテンツBの途中から番組コンテンツBの途中までスキップ手段600によりスキップされている。
【0033】
このような場合において、記録制御手段460は、CMコンテンツAの開始位置がスキップ手段600によりスキップされなかったため、当該開始位置に対応する開始位置フラグ情報900の値を、スキップ手段600によりスキップされていないことを示す値に設定し直す。また、記録制御手段460は、CMコンテンツAの終了位置がスキップ手段600によりスキップされなかったため、当該終了位置に対応する終了位置フラグ情報910の値を、スキップ手段600によりスキップされていないことを示す値に設定し直す。また、記録制御手段460は、CMコンテンツBの開始位置がスキップ手段600によりスキップされなかったため、当該開始位置に対応する開始位置フラグ情報920の値を、スキップ手段600によりスキップされていないことを示す値に設定し直す。
【0034】
操作受付手段520は、操作部(図示せず、以下同じ)を介して、放送コンテンツの録画予約を入力する操作を受け付ける。そして、操作受付手段520は、放送コンテンツの録画予約に関する録画予約情報を記録制御手段460に出力する。記録制御手段460は、操作受付手段520から出力された録画予約情報を録画予約情報記憶部380に記録する。
【0035】
また、操作受付手段520は、操作部を介して、放送コンテンツ記憶部480に記憶されている放送コンテンツの中から所望の放送コンテンツの再生を要求する操作を受け付ける。そして、操作受付手段520は、放送コンテンツの再生要求を再生制御手段540に出力する。
【0036】
また、操作受付手段520は、操作部を介して、放送コンテンツの再生中に任意のCMコンテンツのスキップを要求する操作を受け付ける。そして、操作受付手段520は、CMコンテンツのスキップ要求をスキップ手段600に出力する。
【0037】
再生制御手段540は、所望の放送コンテンツの再生要求が操作受付手段520から出力された場合、再生要求に係る放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480から取り出して再生するように制御する。また、再生制御手段540は、スキップ手段600の制御を受けて、再生中の放送コンテンツに含まれるCMコンテンツをスキップさせる。
【0038】
また、再生制御手段540は、放送コンテンツの再生中、当該放送コンテンツに含まれる各CMコンテンツの開始位置がスキップ手段600によりスキップされたか否かを判定する。そして、スキップされなかったと判定した場合には、再生制御手段540は、その旨を記録制御手段460に通知する。記録制御手段460は、スキップされなかった開始位置に対応する開始位置フラグ情報の値を、スキップ手段600によりスキップされていないことを示す値に設定し直す。なお、開始位置がスキップされたと判定した場合には、再生制御手段540は何もしない。
【0039】
また、再生制御手段540は、放送コンテンツの再生中、当該放送コンテンツに含まれる各CMコンテンツの終了位置がスキップ手段600によりスキップされたか否かを判定する。そして、スキップされなかったと判定した場合には、再生制御手段540は、その旨を記録制御手段460に通知する。記録制御手段460は、スキップされなかった終了位置に対応する終了位置フラグ情報の値を、スキップ手段600によりスキップされていないことを示す値に設定し直す。なお、終了位置がスキップされたと判定した場合には、再生制御手段540は何もしない。
【0040】
表示制御手段560は、再生制御手段540により再生される放送コンテンツを第1の表示部580に出力して表示させるように制御する。図3(a)は、再生制御手段540により再生される放送コンテンツ(番組コンテンツ、CMコンテンツ)を図2(a)に示す順序に従って第1の表示部580に全画面で表示させる例を示す図である。
【0041】
スキップ手段600は、CMコンテンツのスキップ要求が操作受付手段520から出力された場合、スキップ要求に係るCMコンテンツをスキップさせるように再生制御手段540を制御する。本実施形態では、スキップ手段600は、一定時間(例えば、90秒)単位でスキップ処理を行わせるように再生制御手段540を制御する。ここで、スキップ処理とは、早送りで再生させる処理または再生位置をスキップ終了位置まで一気に飛ばす処理などである。図2(b)に示す例では、CMコンテンツのスキップ要求が操作受付手段520から出力されることによって、スキップ手段600は、90秒間(CMコンテンツBの途中から番組コンテンツBの途中まで)、スキップ処理を行わせるように再生制御手段540を制御する。
【0042】
なお、番組コンテンツがモノラル放送で放送される一方、CMコンテンツがステレオ放送で放送されることが多い実態を鑑みて、CMコンテンツのスキップ要求が操作受付手段520から出力されたとき、ステレオ放送(CMコンテンツ)からモノラル放送(番組コンテンツ)に切り替わるタイミングまでスキップ処理を行わせるように再生制御手段540を制御しても良い。また、番組コンテンツよりCMコンテンツの方が、単位時間あたりの平均音量が大きいことが多い実態を鑑みて、CMコンテンツのスキップ要求が操作受付手段520から出力されたとき、単位時間あたりの平均音量が所定値以上低くなるタイミングまでスキップ処理を行わせるように再生制御手段540を制御しても良い。
【0043】
ユーザ特定情報記憶部620は、録画再生装置160を使用するユーザを一意に特定可能なユーザ特定情報(ユーザID)を記憶している。このユーザIDは、ユーザが録画再生装置160を購入したときに設定する情報である。送信制御手段640は、再生制御手段540により再生される放送コンテンツに含まれるCMコンテンツのうちスキップ手段600によりスキップされたCMコンテンツのみに関連する静止画CMコンテンツを表示対象コンテンツとしてCM転送サーバ180に送信する。
【0044】
具体的には、送信制御手段640は、CM情報記憶部500に記憶されている各CMコンテンツの開始位置フラグ情報および終了位置フラグ情報を参照し、スキップ手段600によりスキップされた直後に再生制御手段540により再生される番組コンテンツと、当該番組コンテンツの1つ前に再生制御手段540により再生された番組コンテンツとの間に挿入されたCMコンテンツのうち、スキップ手段600によりスキップされたことを示す値が開始位置フラグ情報および終了位置フラグ情報の少なくとも何れかに設定されているCMコンテンツを特定する。送信制御手段640は、特定したCMコンテンツのCM−IDに対応する静止画CMコンテンツをCM情報記憶部500から取り出す。そして、送信制御手段640は、取り出した静止画CMコンテンツおよび、ユーザ特定情報記憶部620に記憶されているユーザIDをCM転送サーバ180に送信する。
【0045】
図2(b)の例では、送信制御手段640は、再生制御手段540により再生されている放送コンテンツの中で、スキップ手段600によりスキップされた直後に再生される番組コンテンツBと、その番組コンテンツBの1つ前に再生された番組コンテンツAとの間に挿入されたCMコンテンツA〜Dのうち、スキップ手段600によりスキップされたことを示す値が開始位置フラグ情報および終了位置フラグ情報の少なくとも何れかに設定されているCMコンテンツB〜Dを特定する。そして、送信制御手段640は、特定したCMコンテンツB〜DのCM−IDに対応する静止画CMコンテンツB〜Dおよび、ユーザ特定情報記憶部620に記憶されているユーザIDをCM転送サーバ180に送信する。
【0046】
次に、CM転送サーバ180の構成について説明する。図1に示すように、CM転送サーバ180は、ユーザ情報記憶部700および静止画CMコンテンツ転送手段720を備えて構成されている。
【0047】
ユーザ情報記憶部700は、録画再生装置160を使用するユーザに関するユーザ情報を記憶している。ユーザ情報には、ユーザを一意に特定可能なユーザID、および、当該ユーザが所持している携帯端末200のメールアドレスを示すメールアドレス情報が含まれる。なお、ユーザ情報は、ユーザが携帯端末200の操作部を介してユーザ情報を入力すると、携帯端末200からCM転送サーバ180に送信されてユーザ情報記憶部700に記録される。
【0048】
静止画CMコンテンツ転送手段720は、録画再生装置160の送信制御手段640から送信された静止画CMコンテンツ(録画再生装置160においてスキップされたCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツ)およびユーザIDを受信する。静止画CMコンテンツ転送手段720は、ユーザ情報記憶部700を参照して、受信したユーザIDに対応するメールアドレス情報を特定する。そして、静止画CMコンテンツ転送手段720は、特定したメールアドレス情報により示されるメールアドレスを用いて、送信制御手段640から受信した静止画CMコンテンツを電子メールで携帯端末200に送信する。
【0049】
最後に、携帯端末200の構成について説明する。図1に示すように、携帯端末200は、静止画CMコンテンツ受信手段800、静止画CMコンテンツ記憶部820、操作受付手段840、表示制御手段860および第2の表示部880を備えて構成されている。
【0050】
静止画CMコンテンツ受信手段800は、CM転送サーバ180の静止画CMコンテンツ転送手段720から送信された静止画CMコンテンツ(録画再生装置160においてスキップされたCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツ)を受信して静止画CMコンテンツ記憶部820に記録する。
【0051】
操作受付手段840は、携帯端末200に設けられた操作部(図示せず、以下同じ)を介して、静止画CMコンテンツ記憶部820に記憶されている静止画CMコンテンツの表示を要求する操作を受け付ける。そして、操作受付手段840は、静止画CMコンテンツの表示要求を表示制御手段860に出力する。
【0052】
表示制御手段860は、静止画CMコンテンツの表示要求が操作受付手段840から出力された場合、表示要求に係る静止画CMコンテンツを静止画CMコンテンツ記憶部820から取り出して第2の表示部880に表示するように制御する。
【0053】
図3(b)は、静止画CMコンテンツ記憶部820に記憶されている静止画CMコンテンツを第2の表示部880に表示させる例を示す図である。図3(b)に示すように、図2(b)の例で録画再生装置160においてスキップされたCMコンテンツB、CMコンテンツCおよびCMコンテンツDにそれぞれ関連する静止画CMコンテンツB、静止画CMコンテンツCおよび静止画CMコンテンツDが全て同じ大きさで上から表示される。
【0054】
なお、図3(b)において、CMコンテンツの放送時間に応じて、第2の表示部880に表示される静止画CMコンテンツの大きさを変えるようにしても良い。つまり、CMコンテンツの放送時間が長ければ、第2の表示部880に表示される静止画CMコンテンツの大きさを大きくし、CMコンテンツの放送時間が短ければ、第2の表示部880に表示される静止画CMコンテンツの大きさを小さくする。この場合、静止画CMコンテンツに対応するCMコンテンツの放送開始時間情報および放送終了時間情報も、当該静止画CMコンテンツに関連付けて、録画再生装置160からCM転送サーバ180を介して携帯端末200に送信する。そして、携帯端末200では、放送終了時間情報により示される放送終了時間から、放送開始時間情報により示される放送開始時間を引いた時間をCMコンテンツの放送時間として求める。
【0055】
次に、第1の実施形態の録画再生装置160による記録制御動作について説明する。図4は、第1の実施形態の録画再生装置160による記録制御動作例を示すフローチャートである。図4におけるステップS100の処理は、例えば、現在の時間が、録画予約の録画開始時間になったことにより開始する。
【0056】
まず、放送コンテンツ受信手段400は、録画予約に係る放送コンテンツを放送局120から受信する(ステップS100)。そして、放送コンテンツ受信手段400は、受信した各放送コンテンツに付与されているイベントIDをCM放送情報受信手段420に出力する。また、放送コンテンツ受信手段400は、受信した放送コンテンツを記録制御手段460に出力する。
【0057】
次に、記録制御手段460は、放送コンテンツ受信手段400から出力された放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480に記録する(ステップS120)。次に、CM放送情報受信手段420は、放送コンテンツ受信手段400から出力されたイベントIDを含むCM情報取得要求をCM情報提供サーバ140のCM放送情報送信手段340に送信し、その応答としてCM放送情報送信手段340から送信されたCM放送情報を受信し記録制御手段460に出力する(ステップS140)。
【0058】
次に、CMメタ情報受信手段440は、上述のCM情報取得要求に対する応答としてCM情報提供サーバ140のCMメタ情報送信手段360から送信されたCMメタ情報を受信し記録制御手段460に出力する(ステップS160)。
【0059】
次に、記録制御手段460は、CM放送情報受信手段420から出力されたCM放送情報、および、CMメタ情報受信手段440から出力されたCMメタ情報をCM情報記憶部500に記録する(ステップS180)。
【0060】
最後に、記録制御手段460は、CM放送情報受信手段420から出力されたCM放送情報に含まれる放送開始時間情報および放送終了時間情報を参照し、放送コンテンツ受信手段400から出力された放送コンテンツに含まれる各CMコンテンツの開始位置および終了位置に対して、開始位置フラグ情報および終了位置フラグ情報をそれぞれ付与する(ステップS200)。そして、記録制御手段460は、それぞれのフラグ情報をCM情報記憶部500に記録する。ステップS200の処理が完了することによって、録画再生装置160は図4における処理を終了する。
【0061】
次に、第1の実施形態の録画再生装置160による再生制御および送信制御の動作について説明する。図5は、第1の実施形態の録画再生装置160による再生制御および送信制御の動作例を示すフローチャートである。図5におけるステップS300の処理は、例えば、録画再生装置160が起動することにより開始する。
【0062】
まず、操作受付手段520は、操作部を介して、放送コンテンツ記憶部480に記憶されている放送コンテンツの中から所望の放送コンテンツの再生を要求する操作を受け付けたか否かについて判定する(ステップS300)。もし、放送コンテンツの再生を要求する操作を受け付けていないと操作受付手段520にて判定した場合(ステップS300にてNO)、処理はステップS300に遷移する。
【0063】
一方、放送コンテンツの再生を要求する操作を受け付けたと操作受付手段520にて判定した場合(ステップS300にてYES)、操作受付手段520は、放送コンテンツの再生要求を再生制御手段540に出力する。再生制御手段540は、操作受付手段520から出力された再生要求を受けて、再生要求に係る放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480から取り出し再生を開始する(ステップS320)。
【0064】
次に、操作受付手段520は、操作部を介して、任意のCMコンテンツのスキップを要求する操作を受け付けたか否かについて判定する(ステップS340)。もし、CMコンテンツのスキップを要求する操作を受け付けていないと操作受付手段520にて判定した場合(ステップS340にてNO)、再生制御手段540は、現在の再生位置が、CMコンテンツの開始位置を過ぎたか否かについて判定する(ステップS360)。
【0065】
もし、CMコンテンツの開始位置を過ぎていないと再生制御手段540にて判定した場合(ステップS360にてNO)、処理はステップS400に遷移する。一方、CMコンテンツの開始位置を過ぎたと再生制御手段540にて判定した場合(ステップS360にてYES)、再生制御手段540は、CMコンテンツの開始位置がスキップ手段600によりスキップされなかった旨を記録制御手段460に通知する。そして、記録制御手段460は、再生制御手段540からの通知を受けて、スキップされなかった開始位置に対応する開始位置フラグ情報の値を、スキップ手段600によりスキップされていないことを示す値に設定し直す(ステップS380)。その後、処理はステップS400に遷移する。
【0066】
ステップS400では、再生制御手段540は、現在の再生位置が、CMコンテンツの終了位置を過ぎたか否かについて判定する。もし、CMコンテンツの終了位置を過ぎていないと再生制御手段540にて判定した場合(ステップS400にてNO)、処理はステップS480に遷移する。一方、CMコンテンツの終了位置を過ぎたと再生制御手段540にて判定した場合(ステップS400にてYES)、再生制御手段540は、CMコンテンツの終了位置がスキップ手段600によりスキップされなかった旨を記録制御手段460に通知する。そして、記録制御手段460は、再生制御手段540からの通知を受けて、スキップされなかった終了位置に対応する終了位置フラグ情報の値を、スキップ手段600によりスキップされていないことを示す値に設定し直す(ステップS420)。その後、処理はステップS480に遷移する。
【0067】
ステップS340の判定処理に戻り、CMコンテンツのスキップを要求する操作を受け付けたと操作受付手段520にて判定した場合(ステップS340にてYES)、操作受付手段520は、CMコンテンツのスキップ要求をスキップ手段600に出力する。スキップ手段600は、操作受付手段520から出力されたCMコンテンツのスキップ要求を受けて、スキップ要求に係るCMコンテンツをスキップさせるように再生制御手段540を制御する(ステップS440)。
【0068】
次に、送信制御手段640は、再生制御手段540により再生される放送コンテンツに含まれるCMコンテンツのうちスキップ手段600によりスキップされたCMコンテンツのみに関連する静止画CMコンテンツを表示対象コンテンツとしてCM転送サーバ180に送信する(ステップS460)。CM転送サーバ180に送信された静止画CMコンテンツは、その後、録画再生装置160を使用するユーザが所持する携帯端末200に電子メールで送信される。
【0069】
最後に、再生制御手段540は、ステップS320にて再生を開始した放送コンテンツを最後まで再生したか否かについて判定する(ステップS480)。もし、放送コンテンツを最後まで再生していないと再生制御手段540にて判定した場合(ステップS480にてNO)、処理はステップS340に遷移する。一方、放送コンテンツを最後まで再生したと再生制御手段540にて判定した場合(ステップS480にてYES)、録画再生装置160は図5における処理を終了する。
【0070】
以上詳しく説明したように、第1の実施形態では、放送コンテンツの再生中に任意のCMコンテンツをスキップさせるためのユーザ操作に基づいて、当該放送コンテンツに含まれるCMコンテンツをスキップさせる場合、再生される番組コンテンツBを第1の表示部580に表示させる一方、スキップさせるCMコンテンツB〜Dに関連する静止画CMコンテンツB〜Dを、CM転送サーバ180を介して携帯端末200に送信し、携帯端末200に設けられた第2の表示部880に表示させるようにしている。
【0071】
このように構成した第1の実施形態によれば、ユーザ操作により任意のCMコンテンツをスキップさせると、そのスキップされたCMコンテンツのみに関連する静止画CMコンテンツが携帯端末200に送信されて表示されるため、スキップされるCMに対するユーザの視聴機会が減ることはない。よって、CMをスキップして番組本編を早く見たいというユーザの希望を満たしつつ、CMコンテンツの宣伝効果を維持することができる。また、スキップされるCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツは、番組コンテンツが表示される第1の表示部580(録画再生装置160)とは別の第2の表示部880(携帯端末200)に表示されるため、番組コンテンツの視聴中に静止画CMコンテンツの存在に気が散ったり、番組コンテンツの表示範囲が狭くなったりするといったことは発生せず、番組コンテンツの視聴しづらさをユーザに感じさせないようにすることができる。
【0072】
また、第1の実施形態によれば、スキップされた直後に再生される番組コンテンツBと、その番組コンテンツの1つ前に再生された番組コンテンツAとの間に挿入されたCMコンテンツA〜Dのうち、スキップされたことを示す値が開始位置フラグ情報および終了位置フラグ情報の少なくとも何れかに設定されているCMコンテンツB〜Dのみに関連する静止画CMコンテンツB〜Dを表示対象コンテンツとして携帯端末200に送信するようにしている。これにより、CMコンテンツの最初または最後を視聴しただけでは、当該CMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツが携帯端末200に送信される。つまり、CMコンテンツに対するユーザの視聴が十分でないことを確実に検知して静止画CMコンテンツを携帯端末200に送信し、携帯端末200に設けられた第2の表示部880に表示させることによりCMコンテンツの宣伝効果を維持することができる。
【0073】
例えば、図2(b)に示した例のように、CMコンテンツBの途中から番組コンテンツBの途中までスキップした状況を考える。この状況において、ユーザは、番組コンテンツBの最初から視聴したいと思い巻き戻しを行うときがある。このとき、CMコンテンツDの途中まで巻き戻して再生する場合、CMコンテンツDの終了位置に対応する終了位置フラグ情報970は、スキップ手段600によりスキップされていないことを示す値に設定し直される。しかし、送信制御手段640は、スキップ手段600によりスキップされたことを示す値が開始位置フラグ情報960に設定されているため、CMコンテンツDに関連する静止画CMコンテンツDを表示対象コンテンツとして、CM転送サーバ180を介して携帯端末200に送信する。つまり、CMコンテンツDに対するユーザの視聴が十分でないことを確実に検知して静止画CMコンテンツを携帯端末200に送信し、携帯端末200に設けられた第2の表示部880に表示させることによりCMコンテンツDの宣伝効果を維持することができる。
【0074】
次に、本発明の第2の実施形態を図面に基づいて説明する。図6は、第2の実施形態によるCMコンテンツ表示システム100の構成例を示すブロック図である。なお、この図6において、図1に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。
【0075】
第2の実施形態において、録画再生装置160は、図1の記録制御手段460、操作受付手段520、再生制御手段540、スキップ手段600および送信制御手段640に代えて記録制御手段460′、操作受付手段520′、再生制御手段540′、スキップ手段600′および送信制御手段640′を備えて構成されている。また、録画再生装置160は、モード情報記憶部660を更に備えて構成されている。
【0076】
記録制御手段460′は、操作受付手段520′により放送コンテンツの録画予約を入力する操作が受け付けられた場合、その録画予約に関する録画予約情報を録画予約情報記憶部380に記録する。また、記録制御手段460′は、放送コンテンツ受信手段400から放送コンテンツが出力された場合、その放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480に記録する。また、記録制御手段460′は、CM放送情報受信手段420からCM放送情報が出力された場合、そのCM放送情報をCM情報記憶部500に記録する。
【0077】
また、記録制御手段460′は、CMメタ情報受信手段440からCMメタ情報が出力された場合、そのCMメタ情報をCM情報記憶部500に記録する。また、記録制御手段460′は、モードの設定要求が操作受付手段520′から出力された場合、当該モードの設定に関するモード情報をモード情報記憶部660に記録する(つまり、モードの設定を行う)。なお、記録制御手段460′は、第1の実施形態と異なり、開始位置フラグ情報および終了位置フラグ情報を付与する処理、開始位置フラグ情報の値および終了位置フラグ情報の値を設定し直す処理は行わない。
【0078】
操作受付手段520′は、図1の操作受付手段520の機能(ただし、任意のCMコンテンツのスキップを要求する操作を受け付ける処理は除く)に加えて、操作部を介し、放送コンテンツの再生中に当該放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツを自動的にスキップさせるモードの設定を要求する操作を受け付ける。そして、操作受付手段520′は、モードの設定要求を記録制御手段460′に出力する。
【0079】
再生制御手段540′は、所望の放送コンテンツの再生要求が操作受付手段520から出力された場合、再生要求に係る放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480から取り出して再生するように制御する。また、再生制御手段540′は、スキップ手段600′の制御を受けて、再生中の放送コンテンツに含まれるCMコンテンツをスキップさせる。その際、再生制御手段540′は、スキップさせたCMコンテンツを送信制御手段640′に通知する。なお、再生制御手段540′は、第1の実施形態と異なり、CMコンテンツの開始位置がスキップされたか否かを判定する処理、CMコンテンツの終了位置がスキップされたか否かを判定する処理は行わない。
【0080】
スキップ手段600′は、モード情報記憶部660にモード情報が記憶されているか否かを判定し、記憶されていると判定した場合、再生制御手段540′による放送コンテンツの再生中に全てのCMコンテンツをスキップさせる。本実施形態では、番組コンテンツがモノラル放送で放送される一方、CMコンテンツがステレオ放送で放送されることが多い実態を鑑みて、スキップ手段600′は、再生制御手段540′による放送コンテンツの再生中、当該放送コンテンツの再生方式を監視し、モノラル放送(番組コンテンツ)からステレオ放送(CMコンテンツ)に切り替わったか否かについて判定する。ステレオ放送(CMコンテンツ)に切り替わったと判定した場合、スキップ手段600′は、引き続き放送コンテンツの再生方式を監視し、ステレオ放送(CMコンテンツ)からモノラル放送(番組コンテンツ)に切り替わるまでCMコンテンツをスキップさせるように再生制御手段540′を制御する。ここで、スキップ処理とは、早送りで再生させる処理または再生位置をスキップ終了位置まで一気に飛ばす処理などである。
【0081】
なお、番組コンテンツよりCMコンテンツの方が、単位時間あたりの平均音量が大きいことが多い実態を鑑みて、スキップ手段600′は、再生制御手段540′による放送コンテンツの再生中、当該放送コンテンツの平均音量を監視し、単位時間あたりの平均音量が所定値以上高くなるタイミング(すなわち、番組コンテンツからCMコンテンツに切り替わるタイミング)から、平均音量が所定値以上低くなるタイミング(すなわち、CMコンテンツから番組コンテンツに切り替わるタイミング)までCMコンテンツをスキップさせるように再生制御手段540′を制御するようにしても良い。
【0082】
送信制御手段640′は、再生制御手段540′により再生される放送コンテンツに含まれるCMコンテンツのうちスキップ手段600′によりスキップされたCMコンテンツのみに関連する静止画CMコンテンツを表示対象コンテンツとしてCM転送サーバ180に送信する。具体的には、送信制御手段640′は、再生制御手段540′から通知されたCMコンテンツのCM−IDに対応する静止画CMコンテンツをCM情報記憶部500から取り出し、取り出した静止画CMコンテンツおよび、ユーザ特定情報記憶部620に記憶されているユーザIDをCM転送サーバ180に送信する。CM転送サーバ180に送信された静止画CMコンテンツは、その後、録画再生装置160を使用するユーザが所持する携帯端末200に電子メールで送信される。
【0083】
次に、第2の実施形態の録画再生装置160による再生制御および送信制御の動作について説明する。図7は、第2の実施形態の録画再生装置160による再生制御および送信制御の動作例を示すフローチャートである。図7におけるステップS600の処理は、例えば、録画再生装置160が起動することにより開始する。
【0084】
まず、操作受付手段520′は、操作部を介して、放送コンテンツ記憶部480に記憶されている放送コンテンツの中から所望の放送コンテンツの再生を要求する操作を受け付けたか否かについて判定する(ステップS600)。もし、放送コンテンツの再生を要求する操作を受け付けていないと操作受付手段520′にて判定した場合(ステップS600にてNO)、処理はステップS600に遷移する。
【0085】
一方、放送コンテンツの再生を要求する操作を受け付けたと操作受付手段520′にて判定した場合(ステップS600にてYES)、操作受付手段520′は、放送コンテンツの再生要求を再生制御手段540′に出力する。再生制御手段540′は、操作受付手段520′から出力された再生要求を受けて、再生要求に係る放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480から取り出し再生を開始する(ステップS620)。
【0086】
次に、スキップ手段600′は、モード情報記憶部660にモード情報が記憶されているか否かについて判定する(ステップS640)。もし、モード情報が記憶されていないとスキップ手段600′にて判定した場合(ステップS640にてNO)、処理はステップS720に遷移する。一方、モード情報が記憶されているとスキップ手段600′にて判定した場合(ステップS640にてYES)、スキップ手段600′は、再生制御手段540′により再生される放送コンテンツの再生方式を監視し、モノラル放送(番組コンテンツ)からステレオ放送(CMコンテンツ)に切り替わったか否かについて判定する(ステップS660)。
【0087】
もし、ステレオ放送(CMコンテンツ)に切り替わっていないとスキップ手段600′にて判定した場合(ステップS660にてNO)、処理はステップS720に遷移する。一方、ステレオ放送(CMコンテンツ)に切り替わったとスキップ手段600′にて判定した場合(ステップS660にてYES)、スキップ手段600′は、引き続き放送コンテンツの再生方式を監視し、ステレオ放送(CMコンテンツ)からモノラル放送(番組コンテンツ)に切り替わるまでCMコンテンツをスキップさせるように再生制御手段540′を制御する(ステップS680)。
【0088】
次に、送信制御手段640′は、ステップS680にてスキップ手段600′によりスキップされたCMコンテンツのみに関連する静止画CMコンテンツを表示対象コンテンツとしてCM転送サーバ180に送信する(ステップS700)。その後、処理はステップS720に遷移する。CM転送サーバ180に送信された静止画CMコンテンツは、その後、録画再生装置160を使用するユーザが所持する携帯端末200に電子メールで送信される。
【0089】
ステップS720では、再生制御手段540′は、ステップS620にて再生を開始した放送コンテンツを最後まで再生したか否かについて判定する。もし、放送コンテンツを最後まで再生していないと再生制御手段540′にて判定した場合(ステップS720にてNO)、処理はステップS640に遷移する。一方、放送コンテンツを最後まで再生したと再生制御手段540′にて判定した場合(ステップS720にてYES)、録画再生装置160は図7における処理を終了する。
【0090】
なお、図7のフローチャートにおいて、CMコンテンツがスキップされる度に、当該CMコンテンツのみに関連する静止画CMコンテンツを送信するのではなく、放送コンテンツが最後まで再生された後に、スキップされた全てのCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツをまとめて送信するようにしても良い。
【0091】
以上詳しく説明したように、第2の実施形態では、放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツを自動的にスキップさせるモードの設定に応じて、当該放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツをスキップさせる場合、再生される番組コンテンツを第1の表示部580に表示させる一方、スキップさせる全てのCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを、CM転送サーバ180を介して携帯端末200に送信し、携帯端末200に設けられた第2の表示部880に表示させるようにしている。
【0092】
このように構成した第2の実施形態によれば、全てのCMコンテンツを自動的にスキップさせるモードの設定によりCMコンテンツをスキップさせると、そのスキップされたCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツがユーザの携帯端末200に送信されて表示されるため、スキップされるCMに対するユーザの視聴機会が減ることはない。よって、CMをスキップして番組本編を早く見たいというユーザの希望を満たしつつ、CMコンテンツの宣伝効果を維持することができる。
【0093】
また、スキップされるCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツは、番組コンテンツが表示される第1の表示部580(録画再生装置160)とは別の第2の表示部880(携帯端末200)に表示されるため、番組コンテンツの視聴中に静止画CMコンテンツの存在に気が散ったり、番組コンテンツの表示範囲が狭くなったりするといったことは発生せず、番組コンテンツの視聴しづらさをユーザに感じさせないようにすることができる。
【0094】
次に、本発明の第3の実施形態を図面に基づいて説明する。図8は、第3の実施形態によるCMコンテンツ表示システム100の構成例を示すブロック図である。なお、この図8において、図6(第2の実施形態によるCMコンテンツ表示システム100の構成例)に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。第3の実施形態において、録画再生装置160は、図6の放送コンテンツ受信手段400、再生制御手段540′および送信制御手段640′に代えて、放送コンテンツ受信手段400′、再生制御手段540′′および送信制御手段640′′を備えて構成されている。
【0095】
放送コンテンツ受信手段400′は、録画予約情報記憶部380に記憶されている録画予約情報を参照し、現在の時間が録画予約の録画開始時間になった場合、当該録画予約に係る放送コンテンツを放送局120から受信する。そして、放送コンテンツ受信手段400′は、受信した各放送コンテンツに付与されているイベントIDをCM放送情報受信手段420および送信制御手段640′′に出力する。また、放送コンテンツ受信手段400′は、受信した放送コンテンツを記録制御手段460′に出力する。
【0096】
再生制御手段540′′は、所望の放送コンテンツの再生要求が操作受付手段520から出力された場合、再生要求に係る放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480から取り出して再生するように制御する。また、再生制御手段540′′は、スキップ手段600′の制御を受けて、再生中の放送コンテンツに含まれるCMコンテンツをスキップさせる。なお、再生制御手段540′′は、第2の実施形態と異なり、スキップさせたCMコンテンツを送信制御手段640′′に通知する処理は行わない。
【0097】
送信制御手段640′′は、記録制御手段460′による記録処理の際、モード情報記憶部660にモード情報が記憶されているか否かについて判定し、記憶されていると判定した場合、放送コンテンツ記憶部480に記録された放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを表示対象コンテンツとして、CM転送サーバ180を介して携帯端末200に送信するように制御する。
【0098】
具体的には、送信制御手段640′′は、記録制御手段460′により放送コンテンツが放送コンテンツ記憶部480に記録されるとともに、CM放送情報およびCMメタ情報がCM情報記憶部500に記録された後、放送コンテンツ受信手段400′から出力されたイベントIDと同じCMメタ情報に含まれている静止画CMコンテンツをCM情報記憶部500から取り出す。そして、送信制御手段640′′は、取り出した静止画CMコンテンツおよび、ユーザ特定情報記憶部620に記憶されているユーザIDをCM転送サーバ180に送信する。CM転送サーバ180に送信された静止画CMコンテンツは、その後、録画再生装置160を使用するユーザが所持する携帯端末200に電子メールで送信される。
【0099】
次に、第3の実施形態の録画再生装置160による記録制御および送信制御の動作について説明する。図9は、第3の実施形態の録画再生装置160による送信制御動作例を示すフローチャートである。図9におけるステップS800の処理は、例えば、現在の時間が、録画予約の録画開始時間になったことにより開始する。
【0100】
まず、放送コンテンツ受信手段400′は、録画予約に係る放送コンテンツを放送局120から受信する(ステップS800)。そして、放送コンテンツ受信手段400′は、受信した各放送コンテンツに付与されているイベントIDをCM放送情報受信手段420および送信制御手段640′′に出力する。また、放送コンテンツ受信手段400′は、受信した放送コンテンツを記録制御手段460′に出力する。
【0101】
次に、記録制御手段460′は、放送コンテンツ受信手段400′から出力された放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480に記録する(ステップS820)。次に、CM放送情報受信手段420は、放送コンテンツ受信手段400′から出力されたイベントIDを含むCM情報取得要求をCM情報提供サーバ140のCM放送情報送信手段340に送信し、その応答としてCM放送情報送信手段340から送信されたCM放送情報を受信し記録制御手段460′に出力する(ステップS840)。
【0102】
次に、CMメタ情報受信手段440は、上述のCM情報取得要求に対する応答としてCM情報提供サーバ140のCMメタ情報送信手段360から送信されたCMメタ情報を受信し記録制御手段460′に出力する(ステップS860)。
【0103】
次に、記録制御手段460′は、CM放送情報受信手段420から出力されたCM放送情報、および、CMメタ情報受信手段440から出力されたCMメタ情報をCM情報記憶部500に記録する(ステップS880)。次に、送信制御手段640′′は、モード情報記憶部660にモード情報が記憶されているか否かについて判定する(ステップS900)。もし、モード情報が記憶されていないと送信制御手段640′′にて判定した場合(ステップS900にてNO)、録画再生装置160は図9における処理を終了する。
【0104】
一方、モード情報が記憶されていると送信制御手段640′′にて判定した場合(ステップS900にてYES)、送信制御手段640′′は、放送コンテンツ記憶部480に記録された放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを表示対象コンテンツとしてCM転送サーバ180に送信する(ステップS920)。CM転送サーバ180に送信された静止画CMコンテンツは、その後、録画再生装置160を使用するユーザが所持する携帯端末200に電子メールで送信される。ステップS920の処理が完了することによって、録画再生装置160は図9における処理を終了する。
【0105】
次に、第3の実施形態の録画再生装置160による再生制御動作について説明する。図10は、第3の実施形態の録画再生装置160による再生制御動作例を示すフローチャートである。図10におけるステップS1000の処理は、例えば、録画再生装置160が起動することにより開始する。
【0106】
まず、操作受付手段520′は、操作部を介して、放送コンテンツ記憶部480に記憶されている放送コンテンツの中から所望の放送コンテンツの再生を要求する操作を受け付けたか否かについて判定する(ステップS1000)。もし、放送コンテンツの再生を要求する操作を受け付けていないと操作受付手段520′にて判定した場合(ステップS1000にてNO)、処理はステップS1000に遷移する。
【0107】
一方、放送コンテンツの再生を要求する操作を受け付けたと操作受付手段520′にて判定した場合(ステップS1000にてYES)、操作受付手段520′は、放送コンテンツの再生要求を再生制御手段540′′に出力する。再生制御手段540′′は、操作受付手段520′から出力された再生要求を受けて、再生要求に係る放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480から取り出し再生を開始する(ステップS1020)。
【0108】
次に、スキップ手段600′は、モード情報記憶部660にモード情報が記憶されているか否かについて判定する(ステップS1040)。もし、モード情報が記憶されていないとスキップ手段600′にて判定した場合(ステップS1040にてNO)、処理はステップS1100に遷移する。一方、モード情報が記憶されているとスキップ手段600′にて判定した場合(ステップS1040にてYES)、スキップ手段600′は、再生制御手段540′′により再生される放送コンテンツの再生方式を監視し、モノラル放送(番組コンテンツ)からステレオ放送(CMコンテンツ)に切り替わったか否かについて判定する(ステップS1060)。
【0109】
もし、ステレオ放送(CMコンテンツ)に切り替わっていないとスキップ手段600′にて判定した場合(ステップS1060にてNO)、処理はステップS1100に遷移する。一方、ステレオ放送(CMコンテンツ)に切り替わったとスキップ手段600′にて判定した場合(ステップS1060にてYES)、スキップ手段600′は、引き続き放送コンテンツの再生方式を監視し、ステレオ放送(CMコンテンツ)からモノラル放送(番組コンテンツ)に切り替わるまでCMコンテンツをスキップさせるように再生制御手段540′′を制御する(ステップS1080)。その後、処理はステップS1100に遷移する。
【0110】
ステップS1100では、再生制御手段540′′は、ステップS1020にて再生を開始した放送コンテンツを最後まで再生したか否かについて判定する。もし、放送コンテンツを最後まで再生していないと再生制御手段540′′にて判定した場合(ステップS1100にてNO)、処理はステップS1040に遷移する。一方、放送コンテンツを最後まで再生したと再生制御手段540′′にて判定した場合(ステップS1100にてYES)、録画再生装置160は図10における処理を終了する。
【0111】
以上詳しく説明したように、第3の実施形態では、放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツを自動的にスキップさせるモードの設定に応じて、記録制御手段460′による記録処理が行われる際、記録された放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを表示対象コンテンツとして携帯端末200に送信し、携帯端末200に設けられた第2の表示部880に表示させるようにしている。
【0112】
このように構成した第3の実施形態によれば、CMも見たいというユーザは、モードを設定しておけば、番組の再生と関係なくCMを携帯端末200で見ることができる。しかも、放送コンテンツ記憶部480に記録された放送コンテンツを再生する前に、当該放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツがユーザの携帯端末200に送信されるため、放送コンテンツの再生前にいち早く静止画CMコンテンツを見ることができる。
【0113】
次に、本発明の第4の実施形態を図面に基づいて説明する。図11は、第4の実施形態によるCMコンテンツ表示システム100の構成例を示すブロック図である。なお、この図11において、図6(第2の実施形態によるCMコンテンツ表示システム100の構成例)に示した符号と同一の符号を付したものは同一の機能を有するものであるので、ここでは重複する説明を省略する。
【0114】
第4の実施形態において、録画再生装置160は、図6の放送コンテンツ受信手段400、CM放送情報受信手段420、CMメタ情報受信手段440、再生制御手段540′および送信制御手段640′に代えて放送コンテンツ受信手段400′′、CM放送情報受信手段420′、CMメタ情報受信手段440′、再生制御手段540′′および送信制御手段640′′′を備えて構成されている。また、第4の実施形態において、録画再生装置160は、イベントID出力手段1000を更に備えている。
【0115】
録画再生装置160のイベントID出力受信手段1000は、記録制御手段460′により録画予約に関する録画予約情報が録画予約情報記憶部380に記録された場合、モード情報記憶部660にモード情報が記憶されているか否かについて判定する。そして、記憶されていると判定したとき、イベントID出力手段1000は、録画予約情報に含まれるイベントIDをCM放送情報受信手段420′および送信制御手段640′′′に出力する。
【0116】
放送コンテンツ受信手段400′′は、録画予約情報記憶部380に記憶されている録画予約情報を参照し、現在の時間が録画予約の録画開始時間になった場合、当該録画予約に係る放送コンテンツを放送局120から受信して記録制御手段460′に出力する。なお、放送コンテンツ受信手段400′′は、第1〜第3の実施形態と異なり、受信した各放送コンテンツに付与されているイベントIDをCM放送情報受信手段420′および送信制御手段640′′′に出力する処理を行わない。
【0117】
CM放送情報受信手段420′は、イベントID出力手段1000からイベントIDが出力された場合、そのイベントIDを含むCM情報取得要求をCM情報提供サーバ140のCM放送情報送信手段340に送信する。その後、CM放送情報受信手段420′は、CM放送情報送信手段340から送信されたCM放送情報を受信して記録制御手段460′に出力する。
【0118】
CMメタ情報受信手段440′は、上述のCM情報取得要求に対する応答としてCM情報提供サーバ140のCMメタ情報送信手段360から送信されたCMメタ情報を受信して記録制御手段460′に出力する。
【0119】
再生制御手段540′′は、所望の放送コンテンツの再生要求が操作受付手段520から出力された場合、再生要求に係る放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部480から取り出して再生するように制御する。また、再生制御手段540′′は、スキップ手段600′の制御を受けて、再生中の放送コンテンツに含まれるCMコンテンツをスキップさせる。なお、再生制御手段540′′は、第2の実施形態と異なり、スキップさせたCMコンテンツを送信制御手段640′′′に通知する処理は行わない。
【0120】
送信制御手段640′′′は、イベントID出力手段1000からイベントIDが出力された場合、記録制御手段460′によりCM放送情報およびCMメタ情報がCM情報記憶部500に記録された後、そのイベントIDと同じCMメタ情報に含まれている静止画CMコンテンツをCM情報記憶部500から取り出す。そして、送信制御手段640′′′は、取り出した静止画CMコンテンツおよび、ユーザ特定情報記憶部620に記憶されているユーザIDをCM転送サーバ180に送信する。CM転送サーバ180に送信された静止画CMコンテンツは、その後、録画再生装置160を使用するユーザが所持する携帯端末200に電子メールで送信される。
【0121】
次に、第4の実施形態の録画再生装置160による録画予約および送信制御の動作について説明する。図12は、第4の実施形態の録画再生装置160による録画予約および送信制御の動作例を示すフローチャートである。図12におけるステップS1200の処理は、例えば、録画再生装置160が起動することにより開始する。
【0122】
まず、記録制御手段460′は、操作受付手段520′により放送コンテンツの録画予約を入力する操作が受け付けられたか否かについて判定する(ステップS1200)。もし、録画予約を入力する操作が受け付けられていないと記録制御手段460′にて判定した場合(ステップS1200にてNO)、処理はステップS1200に遷移する。一方、録画予約を入力する操作が受け付けられたと記録制御手段460′にて判定した場合(ステップS1200にてYES)、記録制御手段460′は、その録画予約に関する録画予約情報を録画予約情報記憶部380に記録する(ステップS1220)。
【0123】
次に、イベントID出力手段1000は、モード情報記憶部660にモード情報が記憶されているか否かについて判定する(ステップS1240)。もし、モード情報が記憶されていないとイベントID出力手段1000にて判定した場合(ステップS1240にてNO)、録画再生装置160は図12における処理を終了する。
【0124】
一方、モード情報が記憶されているとイベントID出力手段1000にて判定した場合(ステップS1240にてYES)、イベントID出力手段1000は、ステップS1220にて記録された録画予約情報に含まれるイベントIDをCM放送情報受信手段420′および送信制御手段640′′′に出力する(ステップS1260)。
【0125】
次に、CM放送情報受信手段420′は、イベントID出力手段1000から出力されたイベントIDを含むCM情報取得要求をCM情報提供サーバ140のCM放送情報送信手段340に送信し、その応答としてCM放送情報送信手段340から送信されたCM放送情報を受信して記録制御手段460′に出力する(ステップS1280)。
【0126】
次に、CMメタ情報受信手段440′は、上述のCM情報取得要求に対する応答としてCM情報提供サーバ140のCMメタ情報送信手段360から送信されたCMメタ情報を受信して記録制御手段460′に出力する(ステップS1300)。次に、記録制御手段460′は、CM放送情報受信手段420′から出力されたCM放送情報、および、CMメタ情報受信手段440′から出力されたCMメタ情報をCM情報記憶部500に記録する(ステップS1320)。
【0127】
最後に、送信制御手段640′′′は、イベントID出力手段1000から出力されたイベントIDと同じCMメタ情報に含まれている静止画CMコンテンツをCM情報記憶部500から取り出し、取り出した静止画CMコンテンツおよび、ユーザ特定情報記憶部620に記憶されているユーザIDをCM転送サーバ180に送信する(ステップS1340)。CM転送サーバ180に送信された静止画CMコンテンツは、その後、録画再生装置160を使用するユーザが所持する携帯端末200に電子メールで送信される。ステップS1340の処理が完了することによって、録画再生装置160は図12における処理を終了する。
【0128】
なお、図12における処理を終了した後、録画再生装置160が放送コンテンツなどの記録制御処理を行う場合、記録制御手段460′は、同じCM放送情報およびCMメタ情報が既にCM情報記憶部500に記録されているか否かについて判定し、記録されていないと判定した場合に限り、CM放送情報およびCMメタ情報を記録する。
【0129】
以上詳しく説明したように、第4の実施形態では、放送コンテンツの録画予約がされた後で放送コンテンツの受信が開始される前に、放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツを自動的にスキップさせるモードの設定に応じて、当該放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを表示対象コンテンツとして携帯端末200に送信し、携帯端末200に設けられた第2の表示部880に表示させるようにしている。
【0130】
このように構成した第4の実施形態によれば、CMも見たいというユーザは、モードを設定しておけば、番組の再生と関係なくCMを携帯端末200で見ることができる。しかも、放送コンテンツの受信が開始される前に、当該放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツがユーザの携帯端末200に送信されて表示されるため、録画予約に係る放送コンテンツの受信前にいち早く静止画CMコンテンツを見ることができる。
【0131】
以上に説明した第1〜第4の実施形態による録画再生装置160の機能は、ソフトウェアによって実現される。実際には、録画再生装置160がCPUあるいはMPU、RAM、ROMなどを備えて構成され、RAMやROMに記憶されたプログラム(本発明のCMコンテンツ送信制御用プログラムに対応)が動作することによって実現できる。なお、上記第1〜第4の実施形態の機能を果たすように動作させるプログラムを例えばCD−ROMのような記録媒体に記録し、録画再生装置160に読み込ませることによって実現することも可能である。
【0132】
上記プログラムを記録する記録媒体としては、CD−ROM以外に、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ、光ディスク、光磁気ディスク、DVD、不揮発性メモリカード等を用いることができる。また、上記プログラムを放送回線(放送波)またはインターネット等のネットワークを介して録画再生装置160にダウンロードするようにしても良い。
【0133】
なお、上記第1〜第3の実施形態では、静止画CMコンテンツを表示対象コンテンツとして携帯端末200に送信する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、静止画CMコンテンツに代えて、スキップ手段600(600′)によりスキップされるCMコンテンツを放送コンテンツ記憶部480から取り出し、取り出したCMコンテンツを表示対象コンテンツとして携帯端末200に送信するようにしても良い。これにより、携帯端末200においてスキップされるCMコンテンツそのものをユーザに視聴させることができるため、静止画CMコンテンツを視聴させる場合よりも、CMコンテンツの宣伝効果を向上させることができる。
【0134】
また、上記第1〜第3の実施形態では、放送コンテンツ受信手段400(400′)により受信された各放送コンテンツに付与されているイベントIDを用いて、CM情報提供サーバ140からCM放送情報およびCMメタ情報を取得する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、放送コンテンツ受信手段400(400′)により受信された各放送コンテンツに付与されている放送種別情報、放送チャンネル情報および放送開始時間情報(これらの情報を以下、放送コンテンツ情報という)から放送コンテンツを一意に特定可能であるため、放送コンテンツ情報を用いて、CM情報提供サーバ140からCM放送情報およびCMメタ情報を取得するようにしても良い。
【0135】
この場合、放送コンテンツ受信手段400(400′)は、受信した各放送コンテンツに付与されている放送コンテンツ情報をCM放送情報受信手段420に出力する。CM放送情報受信手段420は、放送コンテンツ情報を含むCM情報取得要求をCM放送情報送信手段340に送信する。CM放送情報送信手段340は、放送コンテンツ情報に関連するCM放送情報をCM放送情報記憶部300から取り出してCM放送情報受信手段420に送信する。また、CMメタ情報送信手段360は、例えば、CM放送情報送信手段340から放送コンテンツ情報を取得し、当該放送コンテンツ情報に関連するCMメタ情報をCMメタ情報記憶部320から取り出してCMメタ情報受信手段440に送信する。
【0136】
また、放送コンテンツ受信手段400(400′)により受信された放送コンテンツに含まれる各CMコンテンツにCM−IDが付与されている場合には、そのCM−IDを用いて、CM情報提供サーバ140からCM放送情報およびCMメタ情報を取得するようにしても良い。この場合、放送コンテンツ受信手段400(400′)は、受信した各CMコンテンツに付与されているCM−IDをCM放送情報受信手段420に出力する。CM放送情報受信手段420は、CM−IDを含むCM情報取得要求をCM放送情報送信手段340に送信する。CM放送情報送信手段340は、CM−IDに関連するCM放送情報をCM放送情報記憶部300から取り出してCM放送情報受信手段420に送信する。また、CMメタ情報送信手段360は、例えば、CM放送情報送信手段340からCM−IDを取得し、当該CM−IDに関連するCMメタ情報をCMメタ情報記憶部320から取り出してCMメタ情報受信手段440に送信する。
【0137】
また、上記第3、第4の実施形態では、放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツを自動的にスキップさせるモードの設定に応じて、再生制御手段540′′による放送コンテンツの再生中に全てのCMコンテンツをスキップさせる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、スキップ手段600′が、放送コンテンツの再生中に全てのCMコンテンツをスキップさせるのではなく、記録制御手段460′による放送コンテンツの記録中に全てのCMコンテンツをスキップさせる(つまり、CMコンテンツ以外の番組コンテンツのみを放送コンテンツ記憶部480に記録する)ようにしても良い。このようにすれば、自動スキップさせることがあらかじめ設定されたために録画再生装置160では再生されることのないCMコンテンツを、録画再生装置160の放送コンテンツ記憶部480に記録しておく必要がない。そのため、CMコンテンツを記憶しなくて済む分だけ、より多くの番組コンテンツを放送コンテンツ記憶部480に記録させることができる。
【0138】
なお、記録制御手段460′による放送コンテンツの記録中に全てのCMコンテンツをスキップさせる場合において、記録制御手段460′が全てのCMコンテンツを送信制御手段640に供給するようにすることにより、自動スキップされるCMコンテンツを全て携帯端末200に転送させることができる。このようにすれば、携帯端末200にてCMコンテンツを再生して表示することができ、CMをスキップして番組本編を早く見たいというユーザの希望を満たしつつ、CMコンテンツの宣伝効果を維持することができる。
【0139】
また、上記第3、第4の実施形態では、CMコンテンツを自動的にスキップさせるモードの設定に応じて、スキップさせるCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを、CM転送サーバ180を介して携帯端末200に送信する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツを自動的に携帯端末200に転送させるモードの設定に応じて、当該CMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを、CM転送サーバ180を介して携帯端末200に送信するようにしても良い。この場合、放送コンテンツの再生中、当該放送コンテンツに含まれるCMコンテンツは、任意のCMコンテンツのスキップを要求する操作、または、CMコンテンツを自動的にスキップさせるモードの設定に応じてスキップされる。
【0140】
さらに、自動的に転送させるモードの設定に応じて静止画CMコンテンツを送信する場合、携帯端末200の静止画CMコンテンツ記憶部820に、1度も表示されていない静止画CMコンテンツが所定数以上記憶されているとき、その後受信された静止画CMコンテンツを静止画CMコンテンツ記憶部820に記録せずに削除するようにしても良い。自動的に転送させるモードが設定されるということは、CMを携帯端末200で見たいというユーザの明確な意思である。しかし、ユーザは携帯端末200で受信された静止画CMコンテンツを随時表示させて見ていかないと、新しい静止画CMコンテンツを携帯端末200で見ることができない。つまり、携帯端末200において未視聴の静止画CMコンテンツの数に上限を設定することによって、携帯端末200で受信された静止画CMコンテンツに対するユーザの視聴を促進することができ、CMコンテンツの宣伝効果を維持することができる。
【0141】
また、上記第1〜第4の実施形態では、CMメタ情報には静止画CMコンテンツが含まれている例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、CMメタ情報には必ずしも静止画CMコンテンツが含まれていなくてもよい。この場合、記録制御手段460(460′)は、CMコンテンツから特定のフレーム画像(例えば、先頭から5秒の位置のフレーム画像)を抽出し、その抽出した画像の上に、CMメタ情報に含まれる商品・サービス名情報により示される商品名・サービス名を重畳した画像を静止画CMコンテンツとしてCM情報記憶部500に記録する。
【0142】
また、上記第1〜第4の実施形態では、CM転送サーバ180を介して静止画CMコンテンツを携帯端末200に送信する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、CM転送サーバ180を介さずに、静止画CMコンテンツを携帯端末200に直接送信するようにしても良い。この場合、静止画CMコンテンツの送信元である録画再生装置160は、送信先である携帯端末200のメールアドレスを示すメールアドレス情報をユーザ特定情報記憶部620に保持する。例えば、ユーザが録画再生装置160の操作部を介して携帯端末200のメールアドレスを入力すると、当該メールアドレスを示すメールアドレス情報が記録制御手段460(460′)によってユーザ特定情報記憶部620に記録される。
【0143】
また、上記第1〜第4の実施形態において、携帯端末200の静止画CMコンテンツ受信手段800が静止画CMコンテンツを受信した場合、静止画CMコンテンツが受信された旨を示す画像を第2の表示部880に表示したり、静止画CMコンテンツが受信された旨を音声で警告したりしても良い。
【0144】
また、上記第1〜第4の実施形態では、携帯端末200において、静止画CMコンテンツの表示を要求する操作を受け付けることによって静止画CMコンテンツを表示する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、携帯端末200において、静止画CMコンテンツが受信された直後にすぐ表示するようにしても良い。このようにすれば、ユーザの意思とは関係なく静止画CMコンテンツが受信直後に表示されるため、ユーザにCMを視聴させたいという企業の意図に対して確実に沿うことができる。
【0145】
また、上記第1〜第4の実施形態において、第2の表示部880に1度も表示したことがない(つまり、ユーザが1度も視聴したことがない)静止画CMコンテンツについて、静止画CMコンテンツの表示態様は、静止画CMコンテンツに対応するCMコンテンツが含まれる放送コンテンツ単位のみで(つまり、放送コンテンツが放送局120から送信されるときにおける当該放送コンテンツの構成に従って)表示するようにしても良い。また、第2の表示部880に1度でも表示したことがある(つまり、ユーザが1度でも視聴したことがある)静止画CMコンテンツについて、静止画CMコンテンツの表示態様は、静止画CMコンテンツに対応するCMコンテンツの例えば広告主などでソートして表示するようにしても良い。
【0146】
また、上記第1〜第4の実施形態において、携帯端末200の第2の表示部880に1度でも表示したことがある静止画CMコンテンツの中でユーザが任意に選択した静止画CMコンテンツに対して、お気に入りの登録を行えるようにしても良い。具体的には、お気に入りの登録対象の静止画CMコンテンツを、携帯端末200のメモリに設けられた所定のフォルダに格納する。そして、ユーザがお気に入りの登録を行った静止画CMコンテンツを表示させる操作を行った場合には、当該静止画CMコンテンツを所定のフォルダから取り出し、取り出した静止画CMコンテンツを第2の表示部880に表示する。
【0147】
また、上記第1〜第4の実施形態において、携帯端末200の第2の表示部880に静止画CMコンテンツを1度表示したら、その静止画CMコンテンツを静止画CMコンテンツ記憶部820から削除するようにしても良い。
【0148】
また、上記第1〜第4の実施形態において、第2の表示部880に静止画CMコンテンツが表示されている場合、当該静止画CMコンテンツを選択するためのユーザ操作に基づいて、選択された静止画CMコンテンツに関連するWebサイトにアクセスしてWebページを取得し、当該取得したWebページを第2の表示部880に表示させるようにしても良い。この場合、静止画CMコンテンツに対応するCMコンテンツに関連するWebサイトを識別するためのリンク先URL情報(CMメタ情報に含まれる)も当該静止画CMコンテンツと関連付けて、CM転送サーバ180を介して携帯端末200に送信する。なお、この場合のWebサイトにCMコンテンツをリンクさせておくことにより、CMコンテンツを再生して表示させることができるようにしてもよい。
【0149】
また、上記第1〜第4の実施形態において、CM情報提供サーバ140とCM転送サーバ180とが別々に構成されている例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、CM情報提供サーバ140とCM転送サーバ180とは一体化して構成されていても良い。
【0150】
その他、上記第1〜第4の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0151】
160 録画再生装置(CMコンテンツ送信装置)
200 携帯端末
400,400′,400′′ 放送コンテンツ受信手段
460,460′ 記録制御手段
480 放送コンテンツ記憶部
540,540′,540′′ 再生制御手段
560 表示制御手段
580 第1の表示部
600,600′ スキップ手段
640,640′,640′′,640′′′ 送信制御手段
880 第2の表示部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
番組本編に対応する番組コンテンツと、コマーシャルに対応するCMコンテンツとを含む放送コンテンツを受信する放送コンテンツ受信手段と、
前記放送コンテンツ受信手段により受信された前記放送コンテンツの少なくとも前記番組コンテンツを放送コンテンツ記憶部に記録する記録制御手段と、
前記放送コンテンツ記憶部に記憶されている前記放送コンテンツを再生するように制御する再生制御手段と、
前記放送コンテンツに含まれるCMコンテンツをスキップさせるように前記記録制御手段または前記再生制御手段を制御するスキップ手段と、
前記再生制御手段により再生される前記番組コンテンツを第1の表示部に出力して表示させるように制御する表示制御手段と、
前記放送コンテンツに含まれる前記CMコンテンツのうち前記スキップ手段によりスキップされる前記CMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを表示対象コンテンツとして、当該表示対象コンテンツを第2の表示部に表示させることが可能な携帯端末に送信するように制御する送信制御手段とを備えたことを特徴とするCMコンテンツ送信装置。
【請求項2】
請求項1に記載のCMコンテンツ送信装置において、
前記スキップ手段は、前記再生制御手段による前記放送コンテンツの再生中に任意のCMコンテンツをスキップさせるためのユーザ操作に応じて、前記任意のCMコンテンツをスキップさせ、
前記送信制御手段は、前記スキップ手段により前記CMコンテンツがスキップされた際、スキップされたCMコンテンツのみに関連する静止画CMコンテンツを前記表示対象コンテンツとして前記携帯端末に送信することを特徴とするCMコンテンツ送信装置。
【請求項3】
請求項2に記載のCMコンテンツ送信装置において、
前記記録制御手段は、前記放送コンテンツ受信手段により受信された前記放送コンテンツに含まれるCMコンテンツを前記放送コンテンツ記憶部に記録するとき、各CMコンテンツの開始位置および終了位置に対して、当該開始位置が前記スキップ手段によりスキップされたことを示す値がデフォルト値として設定されている開始位置フラグ情報および、当該終了位置が前記スキップ手段によりスキップされたことを示す値がデフォルト値として設定されている終了位置フラグ情報をそれぞれ付与し、
前記記録制御手段は、前記再生制御手段による前記放送コンテンツの再生中、当該放送コンテンツに含まれる各CMコンテンツの開始位置が前記スキップ手段によりスキップされなかった場合には、当該開始位置に対応する開始位置フラグ情報の値を、前記スキップ手段によりスキップされていないことを示す値に設定し直す一方、当該放送コンテンツに含まれる各CMコンテンツの終了位置が前記スキップ手段によりスキップされなかった場合には、当該終了位置に対応する終了位置フラグ情報の値を、前記スキップ手段によりスキップされていないことを示す値に設定し直し、
前記送信制御手段は、前記スキップ手段によりスキップされた後に前記再生制御手段により直近で再生される番組コンテンツと、当該番組コンテンツの1つ前に前記再生制御手段により再生された番組コンテンツとの間に挿入されたCMコンテンツのうち、前記スキップ手段によりスキップされたことを示す値が前記開始位置フラグ情報および前記終了位置フラグ情報の少なくとも何れかに設定されているCMコンテンツのみに関連する静止画CMコンテンツを前記表示対象コンテンツとして前記携帯端末に送信することを特徴とするCMコンテンツ送信装置。
【請求項4】
請求項1に記載のCMコンテンツ送信装置において、
前記スキップ手段は、前記放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツを自動的にスキップさせるモードの設定に応じて、前記再生制御手段による前記放送コンテンツの再生中に前記全てのCMコンテンツをスキップさせ、
前記送信制御手段は、前記スキップ手段により前記CMコンテンツがスキップされた際、スキップされたCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを前記表示対象コンテンツとして前記携帯端末に送信することを特徴とするCMコンテンツ送信装置。
【請求項5】
請求項1に記載のCMコンテンツ送信装置において、
前記スキップ手段は、前記記録制御手段による前記放送コンテンツの記録中または前記再生制御手段による前記放送コンテンツの再生中に当該放送コンテンツに含まれるCMコンテンツをスキップさせ、
前記送信制御手段は、前記記録制御手段による記録処理が行われる際、前記放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを前記表示対象コンテンツとして前記携帯端末に送信することを特徴とするCMコンテンツ送信装置。
【請求項6】
請求項1に記載のCMコンテンツ送信装置において、
前記スキップ手段は、前記記録制御手段による前記放送コンテンツの記録中または前記再生制御手段による前記放送コンテンツの再生中に当該放送コンテンツに含まれるCMコンテンツをスキップさせ、
前記送信制御手段は、前記放送コンテンツ受信手段による前記放送コンテンツの受信が開始される前に、前記放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを前記表示対象コンテンツとして前記携帯端末に送信することを特徴とするCMコンテンツ送信装置。
【請求項7】
請求項1〜5の何れか1項に記載のCMコンテンツ送信装置において、
前記送信制御手段は、前記静止画CMコンテンツに代えて、前記スキップ手段によりスキップされるCMコンテンツを前記表示対象コンテンツとして前記携帯端末に送信することを特徴とするCMコンテンツ送信装置。
【請求項8】
番組本編に対応する番組コンテンツと、コマーシャルに対応するCMコンテンツとを含む放送コンテンツから前記CMコンテンツをスキップさせるスキップ手段、
前記放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部から読み出して再生する再生動作中の前記放送コンテンツに含まれる前記番組コンテンツを第1の表示部に出力して表示させるように制御する表示制御手段、および、
前記放送コンテンツに含まれる前記CMコンテンツのうち前記スキップ手段によりスキップされる前記CMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを表示対象コンテンツとして、当該表示対象コンテンツを第2の表示部に表示させることが可能な携帯端末に送信するように制御する送信制御手段として機能させるためのコンピュータ読み取り可能なCMコンテンツ送信制御用プログラム。
【請求項1】
番組本編に対応する番組コンテンツと、コマーシャルに対応するCMコンテンツとを含む放送コンテンツを受信する放送コンテンツ受信手段と、
前記放送コンテンツ受信手段により受信された前記放送コンテンツの少なくとも前記番組コンテンツを放送コンテンツ記憶部に記録する記録制御手段と、
前記放送コンテンツ記憶部に記憶されている前記放送コンテンツを再生するように制御する再生制御手段と、
前記放送コンテンツに含まれるCMコンテンツをスキップさせるように前記記録制御手段または前記再生制御手段を制御するスキップ手段と、
前記再生制御手段により再生される前記番組コンテンツを第1の表示部に出力して表示させるように制御する表示制御手段と、
前記放送コンテンツに含まれる前記CMコンテンツのうち前記スキップ手段によりスキップされる前記CMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを表示対象コンテンツとして、当該表示対象コンテンツを第2の表示部に表示させることが可能な携帯端末に送信するように制御する送信制御手段とを備えたことを特徴とするCMコンテンツ送信装置。
【請求項2】
請求項1に記載のCMコンテンツ送信装置において、
前記スキップ手段は、前記再生制御手段による前記放送コンテンツの再生中に任意のCMコンテンツをスキップさせるためのユーザ操作に応じて、前記任意のCMコンテンツをスキップさせ、
前記送信制御手段は、前記スキップ手段により前記CMコンテンツがスキップされた際、スキップされたCMコンテンツのみに関連する静止画CMコンテンツを前記表示対象コンテンツとして前記携帯端末に送信することを特徴とするCMコンテンツ送信装置。
【請求項3】
請求項2に記載のCMコンテンツ送信装置において、
前記記録制御手段は、前記放送コンテンツ受信手段により受信された前記放送コンテンツに含まれるCMコンテンツを前記放送コンテンツ記憶部に記録するとき、各CMコンテンツの開始位置および終了位置に対して、当該開始位置が前記スキップ手段によりスキップされたことを示す値がデフォルト値として設定されている開始位置フラグ情報および、当該終了位置が前記スキップ手段によりスキップされたことを示す値がデフォルト値として設定されている終了位置フラグ情報をそれぞれ付与し、
前記記録制御手段は、前記再生制御手段による前記放送コンテンツの再生中、当該放送コンテンツに含まれる各CMコンテンツの開始位置が前記スキップ手段によりスキップされなかった場合には、当該開始位置に対応する開始位置フラグ情報の値を、前記スキップ手段によりスキップされていないことを示す値に設定し直す一方、当該放送コンテンツに含まれる各CMコンテンツの終了位置が前記スキップ手段によりスキップされなかった場合には、当該終了位置に対応する終了位置フラグ情報の値を、前記スキップ手段によりスキップされていないことを示す値に設定し直し、
前記送信制御手段は、前記スキップ手段によりスキップされた後に前記再生制御手段により直近で再生される番組コンテンツと、当該番組コンテンツの1つ前に前記再生制御手段により再生された番組コンテンツとの間に挿入されたCMコンテンツのうち、前記スキップ手段によりスキップされたことを示す値が前記開始位置フラグ情報および前記終了位置フラグ情報の少なくとも何れかに設定されているCMコンテンツのみに関連する静止画CMコンテンツを前記表示対象コンテンツとして前記携帯端末に送信することを特徴とするCMコンテンツ送信装置。
【請求項4】
請求項1に記載のCMコンテンツ送信装置において、
前記スキップ手段は、前記放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツを自動的にスキップさせるモードの設定に応じて、前記再生制御手段による前記放送コンテンツの再生中に前記全てのCMコンテンツをスキップさせ、
前記送信制御手段は、前記スキップ手段により前記CMコンテンツがスキップされた際、スキップされたCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを前記表示対象コンテンツとして前記携帯端末に送信することを特徴とするCMコンテンツ送信装置。
【請求項5】
請求項1に記載のCMコンテンツ送信装置において、
前記スキップ手段は、前記記録制御手段による前記放送コンテンツの記録中または前記再生制御手段による前記放送コンテンツの再生中に当該放送コンテンツに含まれるCMコンテンツをスキップさせ、
前記送信制御手段は、前記記録制御手段による記録処理が行われる際、前記放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを前記表示対象コンテンツとして前記携帯端末に送信することを特徴とするCMコンテンツ送信装置。
【請求項6】
請求項1に記載のCMコンテンツ送信装置において、
前記スキップ手段は、前記記録制御手段による前記放送コンテンツの記録中または前記再生制御手段による前記放送コンテンツの再生中に当該放送コンテンツに含まれるCMコンテンツをスキップさせ、
前記送信制御手段は、前記放送コンテンツ受信手段による前記放送コンテンツの受信が開始される前に、前記放送コンテンツに含まれる全てのCMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを前記表示対象コンテンツとして前記携帯端末に送信することを特徴とするCMコンテンツ送信装置。
【請求項7】
請求項1〜5の何れか1項に記載のCMコンテンツ送信装置において、
前記送信制御手段は、前記静止画CMコンテンツに代えて、前記スキップ手段によりスキップされるCMコンテンツを前記表示対象コンテンツとして前記携帯端末に送信することを特徴とするCMコンテンツ送信装置。
【請求項8】
番組本編に対応する番組コンテンツと、コマーシャルに対応するCMコンテンツとを含む放送コンテンツから前記CMコンテンツをスキップさせるスキップ手段、
前記放送コンテンツを放送コンテンツ記憶部から読み出して再生する再生動作中の前記放送コンテンツに含まれる前記番組コンテンツを第1の表示部に出力して表示させるように制御する表示制御手段、および、
前記放送コンテンツに含まれる前記CMコンテンツのうち前記スキップ手段によりスキップされる前記CMコンテンツに関連する静止画CMコンテンツを表示対象コンテンツとして、当該表示対象コンテンツを第2の表示部に表示させることが可能な携帯端末に送信するように制御する送信制御手段として機能させるためのコンピュータ読み取り可能なCMコンテンツ送信制御用プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−46097(P2013−46097A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−180423(P2011−180423)
【出願日】平成23年8月22日(2011.8.22)
【出願人】(397011373)ソネットエンタテインメント株式会社 (17)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月22日(2011.8.22)
【出願人】(397011373)ソネットエンタテインメント株式会社 (17)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]