説明

CO2および1種以上の炭化水素および/または窒素酸化物で汚染されたガス流を凝集したゼオライト系吸着剤に吸着させることにより精製する方法

【課題】CO、炭化水素および/または窒素酸化物によって汚染されたガス流、特に空気または合成ガスをベースとするガス流を、LSXゼオライト、またはLSXおよびXゼオライトに基づく凝集体ゼオライト吸着剤床に吸着させることによって精製する新規方法を提供する。
【解決手段】LSXゼオライトまたはLSX/Xのゼオライト混合物の交換可能なカチオン部位の少なくとも90%がナトリウムイオンによって占有され、この不活性なバインダーがこの吸着剤の重量の多くとも5%を占める。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の分野は、ゼオライト系吸着剤に吸着させることによるガス流を精製する分野である。本分野は、より詳細には、COは別として、炭化水素および窒素酸化物(N)ならびに場合によっては水によって形成される群から選ばれる少なくとも1つの不純物を含むガス流を精製する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
純粋なガスの生産は、大規模に実施されている工業的操作であり、極低温処理または吸着処理のいずれか、あるいはこれら技術の両方の組合せを含むことができる。例えば、吸着処理は、一般に、精製するガス流を、PSA(圧力変動吸着)の原理、TSA(温度変動吸着)の原理、または両方の組合せ(PTSAまたはTEPSA(熱併用圧力変動吸着、例えば、米国特許第5614000号を参照))を使用する吸着剤床を通すことに基づいている。
【0003】
ますます大量になる純粋なガス、例えば、NおよびOを分離する工程の前の精製空気、またはCOおよびHを分離する前に精製された合成ガスを生産するための工業装置の建設には、ますます大量の吸着剤が必要であり、圧力損失を補うためのエネルギー必要量も増加する。吸着性を改善して、工業吸着装置に使用されるゼオライトの材料移送特性を最適化するには、この点で主要な経済問題になる。
【0004】
例えば、空気を精製するためにガス流から二酸化炭素を除くのに、交換可能な部位がナトリウム部位である1.2以上のSi/Al比を持っているホージャサイト型ゼオライト、そのようなゼオライトはゼオライト13Xとも呼ばれる、に基づく吸着剤床を使用するのが工業吸着装置では非常に一般的なやり方である。ゼオライトXがシリカゲルまたは活性炭よりもよい二酸化炭素吸着剤であるということは既に知られている(米国特許第2882244号)。この特許は、様々な吸着質について選択性が温度および圧力により異なるということも教示している。
【0005】
米国特許第3885927号は、COの吸着が、90%以上をバリウムで交換したゼオライトXで効果的に実施できることを教示している。ここでは、精製するべきガスのCO含有量は1000ppmを超えず、温度は−40℃から50℃の間ある。
【0006】
欧州特許第294588号は、この精製を実行するためにストロンチウムで70%まで交換されたゼオライトXの使用が好ましいということを教示している。
【0007】
米国特許第5531801号および欧州特許第718024号は、1.15未満、好ましくは1に等しいかまたは非常に近いSi/Al比の、ゼオライトLSX(低い珪石X)と呼ばれるX型ゼオライトを用いて非常に効果的にCOを吸着することができることを教示している。従来のホージャサイト(Si/Al>1.2)と比較しての利点は、このゼオライトはNと比較したCOの選択率が50℃においても高いままなので、低温度の装置を用いて脱炭素工程で温度を低下させることはもはや必要でないという事実にある。
【0008】
欧州特許第1062022号は、ナトリウム交換の程度(四面体の位置におけるナトリウムイオンとアルミニウム原子のモル比と定義され、残りがカリウム)が少なくとも98%であるLSXゼオライトを使用して低いCO分圧(約2ミリバールの)での脱炭素に関して、非常に明らかな効率の増加が得られる可能性があるということを示している。
【0009】
WO00/01478は、Si/Al比が0.9と1.1の間にあり、Kイオン含有量が8%未満であり、細孔容積が0.4cm/gより大きく、ガス流の脱炭素に使用することができる小さな結晶(1〜4μm)を含んでいるNaKLSX吸着剤について説明している。この文書は、そのようなモレキュラーシーブの使用のおかげで、低いCO分圧の場合の室温での動的吸着力の増加、およびPSAおよびTSAの吸着剤床の反応速度論および動力学の向上を示している。著者等は、従来のNaKLSX吸着剤(すなわち、ゼオライトが小さな結晶の形でない吸着剤)全体にわたる動的性能の向上は、より粗い結晶と比べて、吸着剤の粒子への急速な拡散、および小さい結晶が表面拡散への抵抗を少なくする能力につながる細孔容積の増大の結果であると考えている。
【0010】
欧州特許第1218099号は、ナトリウムおよびストロンチウムで支配的に交換され、場合によってはゼオライト化されたバインダーで凝集させられるXおよびLSXゼオライトの混合物に基づいた、COによって汚染されたガス流を精製するのに適したゼオライト吸着剤を提案している。
【0011】
欧州特許第1245266号は、ゼオライト化されているバインダーで凝集された、Si/Al比が≧1.2であるX型またはA型のゼオライトの使用を推薦している。なぜならば、著者らは、ゼオライト化が活性剤の増加(ゼオライト化による)に比例する以上にCOまたはNOに対する動的吸着力を増加させるのを助けて、物質移動領域を少なくとも10〜20%減少させるのを観察したからである。
【0012】
工業設備、例えば、極低温のN分離装置を維持するために、これらの装置の上流において、二酸化炭素および場合によって水蒸気を除けば、一方では、冷却部分では固化し、この適切な操作を妨害する傾向がある窒素酸化物(以下、xが1から2まで、yが1から4まで変わるNと示される)および/または他方では微量(数ppm)存在し、局所に集中して、工業プラントの安全操業を脅かす可能性がある炭化水素を除去することが重要である。
【0013】
CO、Nまたは炭化水素型の不純物の1つが生成物に現れた場合、1つの解決策は所定の吸着剤床での純粋なガスの生産を停止することにある。例えば、脱炭素用に慣例的に使用されたゼオライト13Xで空気を精製する場合、炭化水素および窒素酸化物はもちろんCOの前に現れ、したがって、吸着装置はCOが現れる前によく再生される。
【0014】
欧州特許第930089号は、Si/Al比が1〜1.5であり、50〜99%のCa2+カチオン、多くとも25%のKカチオンおよび少なくとも1%のNa2+カチオンを含むゼオライトXにこれらの不純物を吸着させることにより、ガス流に含まれるCOおよび微量の水蒸気および炭化水素を除去することを開示している。このプロセスは、−40℃から80℃の間の温度で行われる。
【0015】
欧州特許第995477号は、Si/Al比が1〜1.5であり、多くとも35%のKカチオン、1から99%の間のNaカチオンおよび1から99%の間のCa2+カチオン、好ましくは少なくとも50%のCa2+を有するゼオライトXにこれらの不純物を吸着させることにより、ガス流に含まれるNO、および微量の水蒸気、CO、CO、H、および/または炭化水素を除去することを開示している。このプロセスは、−40℃から80℃の間の温度で、好ましくはTSAによって行われる。
【0016】
欧州特許出願第1064978A1号は、COならびにC、CおよびNO型の不純物の吸着により空気を精製するための、少なくとも30%、好ましくは少なくとも75%までバリウムで交換され、IAおよびIIA族の1つのカチオンを含むX型およびLSX型のゼオライト(Si/Al=1〜1.4)の使用を開示している。そのような吸着剤は、たとえより効果的であると判明しても、従来の13X型の吸着剤より高価であるという欠点を持っている。
【0017】
フランス特許第2832077号は、欧州特許第1064978号に記述されているような高度にバリウムで交換されたゼオライトXよりも、製造が容易で、しかも安価であり、ガス流に含まれているCOおよび水蒸気を除去しながら、エチレン、アセチレン、ブタンおよびプロパンなどの炭化水素、また窒素酸化物Nを取り除くことにより空気を精製することもできる、カルシウムおよびバリウムで交換されたX型吸着剤を提案している。
【0018】
水蒸気、二酸化炭素、窒素酸化物Nおよび/または微量の炭化水素などいくつかの不純物を含む空気を精製するために、多層吸着剤床、または様々なゼオライトに基づく塊状混合物からなる組成物吸着剤の床を使用することにある他の解決策が提案されている。
【0019】
欧州特許出願第862938A1号は、CO、水およびNを取り除くためのPSAプロセスを開示しており、この吸着剤系はアルミナ/ゼオライトの二重層であり、このゼオライトは場合によってY、XまたはA型である。
【0020】
欧州特許出願第992274A1号は、CO、水およびN、場合によってエチレンを取り除くためのプロセスを開示しており、この吸着剤系は、連続して、水蒸気に選択的な吸着剤、次いでCOに選択的な吸着剤(好ましくは、4A、5Aまたは13Xに基づくゼオライト)、最後に、Nおよび場合によってエチレンに選択的な第3の吸着剤(好ましくは、ゼオライトのCaX、BaX、またはバインダーのない(少量のバインダーがある)CaX)を含む三重層である。
【0021】
欧州特許出願第1092465A2号は、連続して、水蒸気に選択的な吸着剤、次いでCOに選択的な吸着剤(好ましくは、NaXまたはNaLSXゼオライトに基づく)、最後にNおよび/または炭化水素に選択的な第3の吸着剤(好ましくは、CaXまたはCaLSXゼオライトに基づく)を含むCO、水、Nおよび/または炭化水素を取り除くためのTSAプロセスを開示している。
【0022】
欧州特許出願第904823A2号および米国特許第5906675号は、PSAモードで作動しながら水および少なくとも75%のCOを吸着できる最初の吸着剤床(好ましくはアルミナ)およびTSAモードで作動しながらCOを吸着できる2番目の吸着剤床(好ましくはNaLSX)を含むCOを取り除くためのプロセスを開示している。
【0023】
欧州特許出願第862936A2号は、CO、水およびNを取り除くためのPSAプロセスを開示しており、この吸着剤はアルミナ/ゼオライトの混合物であり、このゼオライトがY、X、LSXまたはA型である可能性がある。
【0024】
欧州特許出願第1101521A1号は、CO、水、およびN、および/または炭化水素を取り除くためのTSAプロセスを開示しており、この吸着剤床は水およびCOの吸着剤(例えば、NaXまたはNaLSXゼオライトに基づく)とNおよび/または炭化水素の吸着剤(例えば、CaXまたはCaLSXゼオライトに基づく)の混合物からなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0025】
【特許文献1】米国特許第5614000号明細書
【特許文献2】米国特許第2882244号明細書
【特許文献3】米国特許第3885927号明細書
【特許文献4】欧州特許第294588号明細書
【特許文献5】米国特許第5531801号明細書
【特許文献6】欧州特許第718024号明細書
【特許文献7】欧州特許第1062022号明細書
【特許文献8】国際公開第00/01478号
【特許文献9】欧州特許第1218099号明細書
【特許文献10】欧州特許第1245266号明細書
【特許文献11】欧州特許第930089号明細書
【特許文献12】欧州特許第995477号明細書
【特許文献13】欧州特許出願公開第1064978号明細書
【特許文献14】仏国特許発明第2832077号明細書
【特許文献15】欧州特許第1064978号明細書
【特許文献16】欧州特許出願公開第862938号明細書
【特許文献17】欧州特許出願公開第992274号明細書
【特許文献18】欧州特許出願公開第1092465号明細書
【特許文献19】欧州特許出願公開第904823号明細書
【特許文献20】米国特許第5906675号明細書
【特許文献21】欧州特許出願公開第862936号明細書
【特許文献22】欧州特許出願公開第1101521号明細書
【発明の概要】
【0026】
本発明は、不純として少なくとも二酸化炭素、炭化水素、および/またはNおよび場合によって水を含んでいるガス流を、塊状のゼオライト吸着剤に吸着させることによって精製する方法を提案する。すなわち、この精製方法は、前記すべての不純物の除去に関しては特に効率的であることが分かっている。このダイナミックなCO吸着力は、炭化水素および/またはNの早期のブレークスルーによって不利になることもなく高い。このことは組成物床(同じ床にいくつかの吸着剤)の多層床または系の使用を必要としない。さらに、使用される吸着剤が、欧州特許第995477号または欧州特許第1064978号で提案されている技術的解決法のようにバリウムまたはカルシウムのカチオンによる交換を必要としないので、本発明による精製方法は特に安価である。
【0027】
本発明の二酸化炭素と、炭化水素および窒素酸化物などの少なくとも1種の不純物、ならびに場合によって水を含むガス流を精製する方法は、
A−精製すべきガス流を、
少なくとも70重量%、好ましくは少なくとも80重量%、有利には少なくとも85重量%のゼオライトLSXであり、交換可能な部位の少なくとも90%、好ましくは少なくとも95%、有利には少なくとも98%がナトリウムイオンによって占有されており、残りのカチオンが例えばカリウムカチオンであってもよいゼオライトLSXと、最大5重量%の吸着に不活性であるバインダーと、最大25%、好ましくは最大20%、有利には最大15%の1種以上のゼオライトX、ゼオライトA等の他のゼオライトとを含むことができる凝集形態(A型凝集体吸着剤)か、
少なくとも70重量%、好ましくは少なくとも80重量%、有利には少なくとも85重量%の、少なくとも20重量%、好ましくは少なくとも30重量%のゼオライトXと、多くとも80重量%、好ましくは少なくとも70重量%のゼオライトLSXとの混合物であり、前記ゼオライトXおよびLSXの交換可能な部位の少なくとも90%、好ましくは少なくとも95%、有利には少なくとも98%がナトリウムイオンで占有されており、残りのカチオンが例えばカリウムカチオンであってもよい混合物と、最大5重量%の吸着に不活性であるバインダーと、最大25%、好ましくは最大20%、有利には最大15%の1種以上のゼオライトA等の他のゼオライトとを含むことができる凝集形態(B型凝集体)の少なくとも1種の吸着剤と接触させるステップと、
B−前記吸着剤に、二酸化炭素の少なくとも一部、および炭化水素および/またはNの少なくとも一部を吸着するステップと、
C−前記吸着剤に吸着された不純物を脱着するステップと、
D−吸着剤を再生させるステップとからなる。
【0028】
用語「ゼオライトLSX」は、1.00±0.02のSi/Al比を有するX型(ホージャサイト)のゼオライトを意味すると理解される。好ましくは、この結晶がSEMによって測定される数平均直径、7μm以下、好ましくは4μm以下、有利には3μm以下、さらにより有利には2μm以下を有する。
【0029】
用語「ゼオライトX」は、1.25±0.05のSi/Al比を有するX型(ホージャサイト)のゼオライトを意味すると理解される。好ましくは、この結晶が、4μm以下、好ましくは3μm以下、有利には2μm以下の数平均直径を有する。
【0030】
本発明に従って使用することができる凝集体ゼオライトは、特に、ビーズ、押出物またはストランドの形態をしている可能性があり、一般に0.2〜5mmの平均粒子径を有している。
【0031】
本発明の中で使用することができるA型またはB型のゼオライト凝集体を調製するプロセスは、
(1)前駆体、すなわち、当初は粉末状態にあるLSX型ゼオライトまたはゼオライトLSXとXの混合物を、ゼオライトに転換できるバインダーにより凝集させるステップと、
(2)(1)で得られた生成物を低温(約80から100℃)で乾燥し、300から700℃、好ましくは400から600℃の温度で焼成するステップと、
(3)バインダーをゼオライト化し、既に存在する交換可能なカチオン(特にK)の代わりに、同時または連続して、部分的または完全に、Naイオンをゼオライト構造に挿入して、98%以上の最終的なナトリウム交換含有量を有するようにするステップと、
(4)(3)で得られた生成物を洗浄するステップと、
(5)(4)で得られた生成物を、300から700℃、好ましくは400から600℃の温度で、好ましくは乾燥脱炭酸した空気の流れの中で、有利には連続的に通過した床の中で乾燥および活性化するステップとを含む。
【0032】
ゼオライトに転換できるバインダーは、陶土、メタカオリン、およびハロイサイトなどのように、それ自体によってまたは混合物として、ゼオライト化されることができる粘土から選ぶことができる。
【0033】
一般に、本発明による最終的な凝集体の100重量部について、95〜75重量部のゼオライトに転換できる、5〜25、好ましくは5〜20重量部のバインダーが使用される。
【0034】
ゼオライト化の工程(3)は、LSX型粉末がアルカリ性浸軟によって予め混合されてあるゼオライトに転換できるバインダーのすべてまたは一部を、好ましくは、参照のため組み込まれているWO99/05068の教示に従って、転換させることにある。
【0035】
工程(1)の変形は、LSX型の粉体を水およびゼオライトに転換できるバインダーと慣例的に混合させ、次いでこの混合物を、既に形成されており、凝集の種として作用するゼオライト凝集体に噴霧することにある。この噴霧操作の間、凝集体を、例えば、回転シャフトを備えた反応器において、「雪玉」型の技術を使ってそれ自体を連続的に回転させることができる。こうして得られる凝集体は、ビーズの形になっている。
【0036】
この内容が参照により組み込まれる、欧州特許第1218099号および米国特許第6616732号に記述されている、本発明の文脈の中で使用することができるB型のゼオライト凝集体を調製するための1つの特に好ましいプロセスは、工程(1)より前に、混合される前、または混合された直後のXおよび/またはLSX粉体にナトリウム交換を実行することにある。
【0037】
例えば、ゼオライト化の工程無しに、ゼオライトLSXまたはゼオライトX/LSX混合物と不活性バインダーとの直接凝集による別の調製方法を使って調製する上記で定義されるようなAまたはB型のゼオライト凝集体を使用することは、本発明の範囲外ではない。この場合、凝集体は、95重量部のゼオライトLSXまたはゼオライトX/LSX混合物当たり、多くとも5重量部のバインダーで調製する。
【0038】
同様に、ゼオライトに転換できる凝集バインダーから調製され、次いで、この内容が参照として組み込まれている、例えば、米国特許第3119660号、米国特許第4603040号、および日本国特許第05163015号において開示されているようにゼオライト化される、上記で定義されたようなA型またはB型のゼオライト凝集体を使用することは本発明の範囲外ではない。
【0039】
本発明によるガス流の精製方法は、ガス流を、平行に接続されているか、または周期的に吸着工程を脱着工程とつなぐことができる(吸着剤の再生を意図して)1つまたはそれ以上のA型および/またはB型の塊状ゼオライト吸着剤床を通すことにより行うことができる。工業段階では、これを、圧力変動吸着(PSA)、温度変動吸着(TSA)、または有利には圧力温度変動吸着(PTSAまたはTEPSA)プロセスを使って行うのが好ましい。PSAとPTSAまたはTEPSAのプロセスは、圧力サイクルの使用を伴う。第1相では、吸着剤床は、この構成物質を吸着することにより汚染物質を分離する。一方、第2相では、圧力を下げることにより、および/または温度を上げることにより、吸着剤を再生する。それぞれの新しいサイクルでは、汚染物質の脱着は、それぞれの新しいサイクルで同じかまたはほとんど同じ再生した吸着剤の状態に戻るために、できるだけ完全であり、できるだけ有効であることが不可欠である。
【0040】
本発明による精製方法は、特に空気を精製および合成ガスを精製するのに適している。
【0041】
空気または合成ガスなどのガス流の連続した精製については、一般に、多くの吸着剤床が平行に置かれ、これらの吸着剤床は、圧縮による吸着および減圧による脱着からなるサイクルに交互にかけられる。PSAおよびPTSAのプロセスでは、各床がかけられる処理サイクルは以下の工程を含んでいる。すなわち、
a/汚染しているガス流を、吸着剤床を含む吸着領域を通過させ、吸着剤床が不純物または複数の不純物を吸着によって分離する、
b/不純物を入口経由で吸着領域に回収するために、前記吸着領域に圧力勾配を生じさせ、次第に圧力を下げることによって吸着した不純物を脱着させる、
c/吸着領域の出口経由で純粋なガスの流れを導入することによって前記吸着領域の圧力を上げる。
【0042】
こうして、各床は、純粋な(精製された)ガス生成相、減圧第2相、および再圧縮第3相を含む処理サイクルにかけられる。
【0043】
吸着領域は、上に記載した吸着剤床のそばに、望ましくない不純物または汚染物質を吸着できる1つまたはそれ以上の他の吸着剤床(多層系および/または同じ層にいくつかの吸着剤の混合物)を含んでもよい。例えば、空気に含まれる水を除去するために、本発明の吸着剤により、同じ床の中にまたは2つの床の重ね合わせよるかのいずれかで、アルミナまたはシリカゲルなどの水を吸着するための乾燥剤を組み合わせることは可能である。
【0044】
PSAおよびPTSAプロセスを最適化するために、様々な吸着剤床を減圧する、および/または圧縮する相を、同時に作動させるのが好ましい。1つが減圧相にあり、もう1つが再圧縮相にある2つの吸着剤床間の圧力を等しくするための工程を導入することが、特に有利であることがわかっている。空気を精製するためにPSAまたはPTSAを使用して、本発明による精製方法を実行中に、吸着圧は、一般に、0.02〜2MPaの間、好ましくは0.11〜1MPaの間であるのに、脱着圧は、一般に、0.002〜0.5MPaの間、好ましくは0.01〜0.2MPaの間である。従来技術の空気精製プロセスの場合のように、吸着領域の温度が一般に、0〜80℃の間、有利には20〜60℃の間であり、脱着温度は80〜300℃の間、好ましくは150〜250℃の間である。
【0045】
汚染空気のガス流中に存在するCOの量は、一般に、400ppm〜0.7重量%の間である。
【0046】
汚染空気のガス流中に存在する炭化水素の量は、一般に、数100ppmを超えることはない。
【0047】
汚染空気のガス流中に存在するNの量は、一般に、数ppmを超えない。
【0048】
一般的には「合成ガス」は、ある種の基本的な化学合成(メタノール、酢酸、ホスゲン、アクリルなど)で反応生成物として使用される、主に水素およびCO(約25体積%のCO)を含むガスに使われる。一般に、これらの合成ガスは、H+CO+CO+HO+他の不純物を含む混合物を生じる、炭化水素供給(天然ガスから重質炭化水素まで及ぶ)の部分酸化、または蒸気またはCO改質反応によって得られ、H、CO、CO、およびHOのそれぞれの割合は合成条件によって決まる。
【0049】
用語「合成ガス」はまた、本発明の中で、特にアンモニアを合成するのに使用されるH/N混合物を意味するとも理解される。これらの混合物は、一般に、空気の部分酸化、または炭化水素供給材料の改質によって生成する。この工程を、いわゆる「COシフト」反応、すなわち、COをCOに転換させるCO+HO→CO+Hで補足することもできる。したがってより多くの水素が発生する。
【0050】
合成ガスを精製することは、しばしば必要である。例えば、COとH、またはNとHのどちらかを分離することが望ましい場合、これは低温でまたは液化メタンによる有機相洗浄よるかのいずれかで達成される。しかし、結晶化し、したがって極低温のプロセスで使用される交換体を妨害するかもしれないすべての不純物を除去することが絶対に必要である。
【0051】
精製されるはずの合成ガスの流れに含まれているCOの量が数1,000ppmより大きいならば、COの大部分を除去するために、まず第1に、アミン(MEAまたはMDEA型の)で洗うのが普通である。アミン洗浄によって除去されなかった残りの微量のCO(数10ppm)および場合によってこの合成ガスに存在する他の不純物または複数の不純物、例えば、COと同時に存在することが多い水(アミン類での洗浄の結果として、ガスは水で飽和している)を除去するために、合成ガスは、次いで、吸着剤のカラムに送られる。
【0052】
普通、精製予定のガス混合物を上述の吸着剤と接触させている間、吸着領域は0.5〜7MPaの間の圧力に維持される。圧力が高いと、精製操作を悪化させることはないだろうが、しかしながら、省エネのため、および耐圧設備の高コストのために、一般に、7MPaを超える圧力を避けることになる。本発明による精製の上流で行われる、合成ガスの生成反応に対応するプロセスは、一般に、約2〜3MPaの圧力で行われるので、0.5MPa未満の圧力は、実際的な理由で、合成ガスの工業生産には、通常は、使用されない。好ましくは、吸着領域で得られる圧力は、5MPa以下の値、有利には3MPa以下の値に維持されることになる。同様に、吸着領域は0.5MPa以上として維持されるのが好ましく、有利には2MPa以上である。
【0053】
吸着領域に入るガス流の温度は決定的要因ではなく、一般に、吸着相中を通して一定に保たれる。通常、この温度は0〜80℃の間、好ましくは20〜60℃の間である。脱着温度は80〜300℃、好ましくは150〜250℃である。
【0054】
汚染している合成ガス流中に存在するCOの量は、一般に、50ppm〜0.7重量%の間である。 汚染している合成ガス流中に存在する炭化水素の量は、一般に、数100ppmを超えない。
【0055】
汚染している合成ガス流中に存在するNの量は、一般に、数ppmを超えない。
【0056】
限定されない実例を通して与えられている以下の実施例は、精製のそのような方法の利点を示す。
【0057】
ゼオライト吸着剤の動的吸着性能を、塊状吸着剤で満たされたカラムの出口で、カラムの入口での注入に対する濃度応答を測定することにある従来のアドバンシングフロントクロマトグラフィー試験によって、評価した。図1はこの工程の原理を示している。吸着剤のカラムはキャリヤーガスによってパージされる。時間t=0の後、以下「ガスA」と表示される被試験ガスが濃度cでカラム入口に注入される。カラムの出口でのガスAの濃度cは、分析器で測定され、時間の関数として記録される。曲線c対tは、「破過曲線」と呼ばれ、ガスAに関するゼオライト吸着剤の動的吸着力および動的吸着因子の評価を形成する。当該技術に熟達した者にとっては、ゼオライト吸着剤の性能を定量化する2つの特徴的な数量は、この漏出曲線から決定(測定)される。すなわち、
第1に、入口濃度cのわずかな割合、例えば、5ppmに等しい出口での濃度cに対応する「破過時間」、
第2に、「質量移動ゾーン」、すなわち、ガスAの吸着欠落もないし、またガスAで飽和されてもいない(中間的領域)吸着剤の推定平均厚さ、
破過時間は、ゼオライト吸着剤の動的吸着力の特徴である。
【0058】
質量移動ゾーン(MTZ)は、吸着剤の拡散特性および吸着動力学の指標であり、以下の通り計算される:
【0059】
【数1】

上式で、tは、出口のガスAの濃度が、入口の濃度cの低い割合、例えば、1〜5%に等しくなる時間、tはc/2に等しくなる時間、tは出口のガスAの濃度が、入口の濃度cの高い割合、例えば、95〜99%に等しくなる時間、Hはカラム中のゼオライト吸着剤の充填高さである。
【0060】
最小移動ゾーン、すなわち、急勾配であることは、所定の吸着剤床を、床の厚さに比例して飽和した吸着剤の最大の厚さ、すなわち、最大の吸着力で操作できることを意味する。
【0061】
急勾配であることは、純粋なガスを発生させる同じ能力を維持しながら、TPSA設備床厚を減少させ、より短いサイクルでのこれを操作する道を開くことを意味する。
【0062】
動的吸着試験は、42cmの充填高さHを持つ直径29.7mmのカラムで行われる。キャリヤーガスは窒素であり、2360Sl/hの体積流速でカラムの基部に注入される。ガスAは二酸化炭素であり、時間t=0の時に、カラムの入口で流れの中に450ppmvの濃度で存在するように、キャリヤーガスと混合される。カラムを、6バールの圧力、25℃の温度に維持する。破過時間は、カラムの出口で5ppmvのCO濃度に対応している。質量移動ゾーンMTZは、時間tおよびtを出口濃度がそれぞれ入口濃度の5%および95%に等しくなる時間であるとして、上で表示した式を使用して計算される。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】ゼオライト吸着剤性能試験に使用したクロマトグラフィー概念図。
【発明を実施するための形態】
【0064】
すべての実施例において、別途指示されない限り、示される割合は重量による割合である。
【実施例1】
【0065】
(COの吸着)
COについての質量移動ゾーンと、85重量部のゼオライトX粉、LSX粉、またはX/LSX粉混合物と15重量部のゼオライトに転換できる陶土型のバインダーとの凝集によって調製されたいくつかのゼオライト吸着剤について、その後にゼオライト化される場合、されない場合共に、破過時間を比較した。
【0066】
バインダーのゼオライト化を、上に詳述した工程(1)から(5)により示されているプロセスにしたがって実施した(工程(5)の活性化温度は約580℃)。ゼオライト化後に、ゼオライト化したバインダーを持つ凝集体は、ドビニン体積およびトルエン吸着指数(25℃で0.5の相対圧力におけるトルエンの吸着力)などの従来の方法によって測定した最大5重量%の不活性物質を含んでいた。
【0067】
表1は、試験された10のゼオライト吸着剤についての結果を組み合わせてあり、この吸着剤は1.6〜2.5mmの平均粒径および2mmの体積平均直径を持つビーズの形状を有した。
【0068】
【表1】

【0069】
表1は、従来の13Xゼオライト凝集体(15%のバインダー)(破過時間が+110から+102%増加)またはゼオライト化したバインダーを持つ13X凝集体(破過時間が+36%から96%増加)と比較して、本発明による凝集体を使用することの利点を明確に例示している。
【0070】
15%のバインダーを持つ従来の塊状13Xシーブを本発明による凝集体と交換すると、動的吸着力を79〜184%増加することができるということも見ることができる。
【0071】
上記試験を、同じ組成を有する10のゼオライト吸着剤で繰り返すが、この活性化温度は約450℃である。結果を表1bisに組み合わせる。
【0072】
【表2】

【実施例2】
【0073】
(NOの吸着)
亜酸化窒素吸着等温線を、低圧に適した従来の体積系により25℃で測定した。表2は、これらの等温線による相対的なヘンリー定数を示す。
【0074】
【表3】

【0075】
CO吸着の場合のように、従来の13Xシーブを本発明による凝集体と交換すると利点があることを見ることができる。
【実施例3】
【0076】
(エチレンの吸着)
エチレン吸着等温線を、同様に25℃で測定した。表3は、3ミリバールの圧力の下で様々なシーブによって吸着された相対的な量を示す。
【0077】
【表4】

【0078】
本発明による凝集体ゼオライトの大部分が最も高いエチレン吸着力を示すのを見ることができる。
【実施例4】
【0079】
(ゼオライトの結晶サイズの効果(COの吸着))
使用したゼオライトLSXおよびXの粉の粒径を、マルバーンからの市販の装置を用いて、光散乱に基づいて測定した。この操作ソフトによって計算された数平均直径は、表4の第2欄に示されており、凝集に使用される結晶のサイズの効果を目立たせている。表4は、表1の結果を繰り返して、補足しており、凝集体を調製するのに使用されるゼオライト粉の平均直径を表し、ゼオライトLSX結晶の数平均直径が6.5μmで、ゼオライトX結晶の数平均直径が2.3μmである(やはり約580℃で活性化される)実施例1から3までの結晶よりも小さな粒径の結晶を使用して得られた結果で補足している。
【0080】
【表5】

【0081】
表4は、本発明による凝集体の結晶サイズを減少させた結果を明確に示している。
【0082】
小結晶で構成されている凝集体は、相対的な破過時間と、質量移動ゾーンにおいて予想外に、より粗い結晶で構成されている等価物よりも著しく有利であり、これは本発明による小さな結晶の凝集体を脱炭素にとって特に魅力あるものにする。
【0083】
表4bisは、表1bisの結果を繰り返して、補足しており、凝集体を調製するのに使用されるゼオライト粉の平均直径を表し、ゼオライトLSX結晶の数平均直径が6.5μmで、ゼオライトX結晶の数平均直径が2.3μmである(やはり約450℃で活性化される)実施例1から3までの結晶よりも小さな粒径の結晶を使用して得られた結果でそれを補足している。
【0084】
【表6】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
二酸化炭素および、炭化水素および窒素酸化物を含む少なくとも1種の不純物、ならびに場合によって水を含むガス流を精製する方法であって、
A−精製すべきガス流を、
少なくとも70重量%、好ましくは少なくとも80重量%、有利には少なくとも85重量%のゼオライトLSXであり、交換可能な部位の少なくとも90%、好ましくは少なくとも95%、有利には少なくとも98%がナトリウムイオンによって占有されており、残りのカチオンが例えばカリウムカチオンであってもよいゼオライトLSXと、最大5重量%の吸着に不活性であるバインダー、およびゼオライトX、ゼオライトA等1種以上の他のゼオライトが最大25%、好ましくは最大20%、有利には最大15%含まれていてもよい、凝集形態(A型凝集体)か、
少なくとも70重量%、好ましくは少なくとも80重量%、有利には少なくとも85重量%の、少なくとも20重量%、好ましくは少なくとも30重量%のゼオライトXと、多くとも80重量%、好ましくは少なくとも70重量%のゼオライトLSXとの混合物であり、前記ゼオライトXおよびLSXの交換可能な部位の少なくとも90%、好ましくは95%、有利には少なくとも98%がナトリウムイオンで占有されており、残りのカチオンが例えばカリウムカチオンであってもよい混合物と、最大5重量%の吸着に不活性であるバインダーと、およびゼオライトA等1種以上の他のゼオライトが最大25%、好ましくは最大20%、有利には最大15%含まれていてもよい、凝集形態(B型凝集体)の
少なくとも1種の吸着剤と接触させるステップと、
B−前記吸着剤に、二酸化炭素の少なくとも一部、および炭化水素および/またはNの少なくとも一部を吸着するステップと、
C−前記吸着剤に吸着された不純物を脱着するステップと、および
D−吸着剤を再生させるステップと
からなることを特徴とする、前記方法。
【請求項2】
PSA、TSA、TPSA、またはTEPSA型のプロセスを行うことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
(1)前駆体、すなわち、当初は粉末状態にあるLSX型ゼオライトを、ゼオライトに転換できるバインダーにより凝集させるステップと、
(2)(1)で得られた生成物を低温(約80〜100℃)で乾燥し、300から700℃、好ましくは400から600℃の温度で焼成するステップと、
(3)バインダーをゼオライト化し、既に存在する交換可能なカチオン(特にK)の代わりに、同時または連続して、部分的または完全に、Naイオンをゼオライト構造に挿入して、90%以上、好ましくは95%以上、有利には98%以上の最終的なナトリウム交換含有量を有するようにするステップと、
(4)(3)で得られた生成物を洗浄するステップと、
(5)(4)で得られた生成物を、300から700℃、好ましくは400から600℃の温度で、好ましくは乾燥脱炭酸した空気の流れの中で、有利には連続移動床の中で乾燥および活性化するステップと
を含む調製方法を使用して、A型凝集体の形態の吸着剤を調製することを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
(1)前駆体、すなわち、当初は粉末状態にあるLSX型およびX型ゼオライトの混合物を、ゼオライトに転換できるバインダーにより凝集させるステップと、
(2)(1)で得られた生成物を低温(約80から100℃)で乾燥し、300から700℃、好ましくは400から600℃の温度で焼成するステップと、
(3)バインダーをゼオライト化し、既に存在する交換可能なカチオン(特にK)の代わりに、同時または連続して、部分的または完全に、Naイオンをゼオライト構造に挿入して、90%以上、好ましくは95%以上、有利には98%以上の最終的なナトリウム交換含有量を有するようにするステップと、
(4)(3)で得られた生成物を洗浄するステップと、
(5)(4)で得られた生成物を、300から700℃、好ましくは400から600℃の温度で、好ましくは乾燥脱炭酸した空気の流れの中で、有利には連続移動床の中で乾燥および活性化するステップとを含み、
好ましくは、ステップ(1)より前に、混合される前または混合された直後のいずれかに、Xおよび/またはLSXの粉末がナトリウム交換を受ける調製方法を使用して、B型凝集形態の吸着剤を調製することを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
95重量部のゼオライトLSXまたはX/LSXゼオライトの混合物と多くとも5重量部のバインダーとを直接凝集させるステップを含む調製方法を使用して、AまたはB型の凝集形態の吸着剤を調製し、続いてナトリウム交換および活性化を行うことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
ゼオライトに転換できるバインダーを凝集することによりAまたはB型の凝集形態の吸着剤を調製し、続いて前記バインダーを実質的にLSXゼオライトおよび/またはLSXゼオライトおよびXゼオライトにゼオライト化し、前記吸着剤を活性化することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
精製される前記ガス流が空気をベースとしていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
精製される前記ガス流が合成ガスをベースとしていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
吸着剤床がいくつかの異なる重ね合わされた吸着剤床で構成されている、および/またはいくつかの吸着剤の混合物を含む少なくとも1つの床を含む多層系であることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。

【図1】
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【公開番号】特開2013−46907(P2013−46907A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−209743(P2012−209743)
【出願日】平成24年9月24日(2012.9.24)
【分割の表示】特願2006−546136(P2006−546136)の分割
【原出願日】平成16年12月16日(2004.12.16)
【出願人】(500092608)
【Fターム(参考)】