説明

Cripto/GSP78複合体形成およびシグナル伝達を阻害するための組成物および方法

本発明は、過剰増殖性細胞中のCripto/GRP78複合体形成を妨害することを含む、過剰増殖性疾患を処置するための方法および組成物を提供する。特定の実施形態では、場合によって他の癌療法と併用して、抗体および/またはsiRNAを使用して、Cripto/GRP78の結合を阻害することができる。Cripto/GRP78の結合を選択的に阻害することができる治療用化合物を同定するための方法も提供する。本発明の実施形態において、前記複合体の形成は、a)抗GRP78抗体、b)CriptoのGRP78結合ドメインまたはCFCドメイン中のエピトープと結合する抗体、またはc)天然GRP78のアミノ酸19〜68を欠くGRP78変異体によって阻害される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
細胞中のCriptoのシグナル伝達を阻害して前記細胞の増殖を低減するための方法であって、CriptoとGRP78の間の複合体の形成を阻害するのに有効である量の選択的GRP78/Cripto標的化合物と前記細胞とを接触させて、それによって前記細胞の増殖を低減することを含む方法。
【請求項2】
前記複合体の形成が、a)抗GRP78抗体、b)CriptoのGRP78結合ドメインまたはCFCドメイン中のエピトープと結合する抗体、またはc)天然GRP78のアミノ酸19〜68を欠くGRP78変異体によって阻害される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記抗体が前記GRP78のN−20エピトープと結合する抗GRP78抗体である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記抗体がヒトまたはヒト化モノクローナル抗体である、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記抗体が二重特異性抗体である、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記抗体をレポーター分子と結合体化させる、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記レポーター分子が放射リガンドまたは蛍光標識である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
抗体が抗GRP78scFv、F(ab)またはF(ab)である、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
前記標的化合物がshRNA、siRNA、またはsiNAである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記標的化合物が配列番号5または配列番号4を含むshRNAである、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記標的化合物が天然GRP78のアミノ酸19〜68を欠くGRP78変異体である、請求項2に記載の方法。
【請求項12】
天然GRP78のアミノ酸19〜68を欠く前記GRP78変異体がΔ19〜68GRP78である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記投与が全身、局部、局所、非経口、静脈内、腹腔内、吸入によるもの、または腫瘍内である、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記細胞が乳房、結腸、胃、膵臓、肺、卵巣、子宮内膜、精巣、膀胱、前立腺、頭部、首、子宮頸部、胃腸、胆嚢または副腎皮質の細胞である、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記細胞が癌性、前癌性、または悪性細胞であり、前記方法が被験体中の過剰増殖性疾患を処置する方法としてさらに定義される、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記過剰増殖性疾患が癌である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記癌が乳癌、結腸癌、胃癌、膵臓癌、肺癌、卵巣癌、子宮内膜癌、精巣癌、膀胱癌、前立腺癌、頭頸部癌、子宮頸部癌、胆嚢癌または副腎皮質癌からなる群から選択される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記被験体に第二の癌療法を施すことを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記第二の癌療法が化学療法、放射線療法、遺伝子療法、免疫療法または外科手術である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記第二の癌療法が化学療法である、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記化学療法がタキソール、シスプラチン、またはカルボプラチンである、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
ニューロン細胞への幹細胞の分化を促進する方法としてさらに定義され、前記細胞が幹細胞であり、CriptoとGRP78の間の前記複合体の形成の阻害がニューロン細胞への前記細胞の分化を促進する、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記細胞がヒト胚幹細胞である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記ヒト胚幹細胞がH9またはBG02である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記幹細胞が誘導多能性幹細胞(iPSC)である、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
Cripto/GRP78複合体形成の阻害剤をスクリーニングする方法であって、
a)候補モジュレーターを得ること、
b)前記候補モジュレーターとCriptoおよびGRP78とを接触させること、ならびに
c)Cripto/GRP78複合体の形成を測定することを含み、前記候補モジュレーターの存在下でのCripto/GRP78複合体の形成の低下またはCripto/GRP78複合体シグナル伝達の低下が、前記候補モジュレーターがCripto/GRP78複合体形成の阻害剤であることを示す方法。
【請求項27】
ヒト化モノクローナル抗GRP78抗体であって、前記抗体がGRP78中のN−20エピトープと結合し、前記結合がCripto/GRP78複合体の形成を阻害する、抗体。
【請求項28】
前記抗体が医薬組成物中に含まれる、請求項26に記載の抗体。
【請求項29】
前記医薬組成物が非経口、静脈内、または腫瘍内投与用に製剤化される、請求項28に記載の組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2012−508025(P2012−508025A)
【公表日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−535731(P2011−535731)
【出願日】平成21年11月9日(2009.11.9)
【国際出願番号】PCT/US2009/063748
【国際公開番号】WO2010/054328
【国際公開日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【出願人】(505098937)リサーチ ディベロップメント ファウンデーション (16)
【Fターム(参考)】