EGFRおよびIGF−IRに対するナノボディおよびポリペプチド
本発明は、上皮細胞増殖因子受容体(EGFR)および/またはインスリン増殖因子−I受容体(IGF−IR)に対するポリペプチドおよびナノボディに関する。また、本発明は、該ナノボディおよびポリペプチドをコードする核酸;該ナノボディおよびポリペプチドを調製する方法;該ナノボディおよびポリペプチドを発現し、または発現することができる宿主細胞;該ナノボディ、ポリペプチド、核酸、および/または宿主細胞を含む組成物、特に医薬組成物;ならびに特に予防、治療、または診断目的での該ナノボディ、ポリペプチド、核酸、宿主細胞、および/または組成物の使用、にも関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
4つのフレームワーク領域(それぞれFR1〜FR4)と、3つの相補性決定領域(それぞれCDR1〜CDR3)とを含む、またはこれらからなる、EGFRに対するナノボディであって:
CDR1は、以下からなる群から選択されるアミノ酸配列であり:
TYTMA [配列番号42]
SYGMG [配列番号43]
GFAMG [配列番号44]
SNNMG [配列番号45]
GDVMG [配列番号46]
SYVVG [配列番号47]
DYNMA [配列番号48]
TYTMA [配列番号49]
NNAMA [配列番号50]
SYVMG [配列番号51]
SYAMG [配列番号52]
A [配列番号53]
または、上記アミノ酸配列の1つと、少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%、さらにより好ましくは少なくとも99%の配列同一性(本明細書で定義)を有する、アミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列であり、
(i)任意のアミノ酸の置換が、好ましくは保存アミノ酸の置換(本明細書で定義)であり;および/または
(ii)前記アミノ酸配列は、上記のアミノ酸配列と比較した場合、好ましくはアミノ酸の置換のみを含み、アミノ酸の欠失または挿入をを含まず;
および/または、上記アミノ酸配列の1つと、2個または1個のみの「アミノ酸の差違」(本明細書で定義)を有しているアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列であり:
(i)任意のアミノ酸置換が、好ましくは保存アミノ酸の置換(本明細書で定義)であり;および/または
(ii)前記アミノ酸配列が、上記のアミノ酸配列と比較した場合、好ましくはアミノ酸置換のみを含み、アミノ酸の欠失または挿入を含まず;
および/または:
CDR2は、以下からなる群から選択されるアミノ酸配列であり:
GISRSDGGTYDADSVKG [配列番号54]
GISWRGDSTGYADSVKG [配列番号55]
AISWSGGSLLYVDSVKG [配列番号56]
AIGWGGLETHYSDSVKG [配列番号57]
GFSRSTSTTHYADSVKG [配列番号58]
GIAWGDGITYYADSVKG [配列番号59]
HISWLGGRTYYRDSVKG [配列番号60]
GFSGSGGATYYAHSVEG [配列番号61]
AISWRGGSTYYADSVKG [配列番号62]
AINWSSGSTYYADSVKG [配列番号63]
TIAWDSGSTYYADSVKG [配列番号64]
GLSWSADSTYYADSVKG [配列番号65]
または、上記アミノ酸配列の1つと、少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%、さらにより好ましくは少なくとも99%の配列同一性(本明細書で定義)を有する、アミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列であり、
(i)任意のアミノ酸の置換が、好ましくは保存アミノ酸の置換(本明細書で定義)であり;および/または
(ii)前記アミノ酸配列は、上記のアミノ酸配列と比較した場合、好ましくはアミノ酸の置換のみを含み、アミノ酸の欠失または挿入をを含まず;
および/または、上記アミノ酸配列の1つと、3個、2個または1個のみの「アミノ酸の差違」(本明細書で定義)を有しているアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列であり:
(i)任意のアミノ酸置換が、好ましくは保存アミノ酸の置換(本明細書で定義)であり;および/または
(ii)前記アミノ酸配列が、上記のアミノ酸配列と比較した場合、好ましくはアミノ酸置換のみを含み、アミノ酸の欠失または挿入を含まず;
および/または:
CDR3は、以下からなる群から選択されるアミノ酸配列であり:
ASVKLVYVNPNRYSY [配列番号66]
AAGSAWYGTLYEYDY [配列番号67]
AAGSTWYGTLYEYDY [配列番号68]
MVGPPPRSLDYGLGNHYEYDY [配列番号69]
SSTRTVIYTLPRMYNY [配列番号70]
NSRSSWVIFTIKGQYDR [配列番号71]
RPGMIITTIQATYGF [配列番号72]
GSPYGTELPYTRIEQYAY [配列番号73]
ANEYWVYVNPNRYTY [配列番号74]
RRKSGEVVFTIPARYDY [配列番号75]
VYRVGAISEYSGTDYYTDEYDY [配列番号76]
GYQINSGNYNFKDYEYDY [配列番号77]
SYNVYYNNYYYPISRDEYDY [配列番号78]
HRRPFASVFTTTRMYDY [配列番号79]
または、上記アミノ酸配列の1つと、少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%、さらにより好ましくは少なくとも99%の配列同一性(本明細書で定義)を有する、アミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列であり、
(i)任意のアミノ酸の置換が、好ましくは保存アミノ酸の置換(本明細書で定義)であり;および/または
(ii)前記アミノ酸配列は、上記のアミノ酸配列と比較した場合、好ましくはアミノ酸の置換のみを含み、アミノ酸の欠失または挿入をを含まず;
および/または、上記アミノ酸配列の1つと、3個、2個または1個のみの「アミノ酸の差違」(本明細書で定義)を有しているアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列であり:
(i)任意のアミノ酸置換が、好ましくは保存アミノ酸の置換(本明細書で定義)であり;および/または
(ii)前記アミノ酸配列が、上記のアミノ酸配列と比較した場合、好ましくはアミノ酸置換のみを含み、アミノ酸の欠失または挿入を含まない、
ナノボディ。
【請求項2】
分子量15kDa未満である、IGF−IRに指向性を有するポリペプチド。
【請求項3】
IGF−IとIGF−IRとの相互作用を阻害することが可能である、請求項2記載のポリペプチド。
【請求項4】
少なくとも107M-1の結合親和性でIGF−IRに結合する、請求項2または3のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項5】
単一ドメイン抗体、ドメイン抗体、「dAb」、VH、VHH、またはナノボディより選択される、請求項2〜4のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項6】
IGF−IRに対するナノボディ。
【請求項7】
4つのフレームワーク領域(それぞれFR1〜FR4)と、3つの相補性決定領域(それぞれCDR1〜CDR3)とを含み、またはこれらからなる、請求項6記載のナノボディであって:
CDR1は、以下からなる群から選択されるアミノ酸配列であり:
FNAMG [配列番号94]
INVMA [配列番号95]
NYAMG [配列番号96]
RTAMA [配列番号97]
または、上記アミノ酸配列の1つと、少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%、さらにより好ましくは少なくとも99%の配列同一性(本明細書で定義)を有する、アミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列であり、
(i)任意のアミノ酸の置換が、好ましくは保存アミノ酸の置換(本明細書で定義)であり;および/または
(ii)前記アミノ酸配列は、上記のアミノ酸配列と比較した場合、好ましくはアミノ酸の置換のみを含み、アミノ酸の欠失または挿入を含まず;
および/または、上記アミノ酸配列の1つと、2個または1個のみの「アミノ酸の差違」(本明細書で定義)を有しているアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列であり:
(i)任意のアミノ酸置換が、好ましくは保存アミノ酸の置換(本明細書で定義)であり;および/または
(ii)前記アミノ酸配列が、上記のアミノ酸配列と比較した場合、好ましくはアミノ酸置換のみを含み、アミノ酸の欠失または挿入を含まず;
および/または:
CDR2は、以下からなる群から選択されるアミノ酸配列であり:
VIISGGSTHYVDSVKG [配列番号98]
EITRSGRTNYVDSVKG [配列番号99]
AINWNSRSTYYADSVKG [配列番号100]
TITWNSGTTRYADSVKG [配列番号101]
または、上記アミノ酸配列の1つと、少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%、さらにより好ましくは少なくとも99%の配列同一性(本明細書で定義)を有する、アミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列であり、
(i)任意のアミノ酸の置換が、好ましくは保存アミノ酸の置換(本明細書で定義)であり;および/または
(ii)前記アミノ酸配列は、上記のアミノ酸配列と比較した場合、好ましくはアミノ酸の置換のみを含み、アミノ酸の欠失または挿入をを含まず;
および/または、上記アミノ酸配列の1つと、3個、2個または1個のみの「アミノ酸の差違」(本明細書で定義)を有しているアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列であり:
(i)任意のアミノ酸置換が、好ましくは保存アミノ酸の置換(本明細書で定義)であり;および/または
(ii)前記アミノ酸配列が、上記のアミノ酸配列と比較した場合、好ましくはアミノ酸置換のみを含み、アミノ酸の欠失または挿入を含まず;
および/または:
CDR3は、以下からなる群から選択されるアミノ酸配列であり:
KKFGDY [配列番号102]
IDGSWREY [配列番号103]
SHDSDYGGTNANLYDY [配列番号104]
TAAAVITPTRGYYNY [配列番号105]
または、上記アミノ酸配列の1つと、少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%、さらにより好ましくは少なくとも99%の配列同一性(本明細書で定義)を有する、アミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列であり、
(i)任意のアミノ酸の置換が、好ましくは保存アミノ酸の置換(本明細書で定義)であり;および/または
(ii)前記アミノ酸配列は、上記のアミノ酸配列と比較した場合、好ましくはアミノ酸の置換のみを含み、アミノ酸の欠失または挿入をを含まず;
および/または、上記アミノ酸配列の1つと、3個、2個または1個のみの「アミノ酸の差違」(本明細書で定義)を有しているアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列であり:
(i)任意のアミノ酸置換が、好ましくは保存アミノ酸の置換(本明細書で定義)であり;および/または
(ii)前記アミノ酸配列が、上記のアミノ酸配列と比較した場合、好ましくはアミノ酸置換のみを含み、アミノ酸の欠失または挿入を含まない、
ナノボディ。
【請求項8】
下記の工程を含む、請求項6記載のナノボディを得る方法:
a)(i)IGF−IRまたはその部分もしくはその断片でラクダ科に属する哺乳類に免疫性を与え、IGF−IRに対する免疫反応および/または抗体(より具体的には重鎖抗体)を向上させる工程;(ii)このようにして免疫性を与えた哺乳類より、IGF−IRに指向性を有する重鎖抗体配列および/またはVHH配列を含む生体サンプルを得る工程;および(iii)前記生体サンプルより、IGF−IRに指向性を有する重鎖抗体配列および/またはVHH配列を得る(例えば、単離する)工程を、一般に含む方法によって、および/または(i)IGF−IRまたは少なくともその一部分もしくはその断片に指向性を有する重鎖抗体配列および/またはVHH配列からなるライブラリーをスクリーニングする工程と、(ii)前記ライブラリーより、IGF−IRに指向性を有する重鎖抗体配列および/またはVHH配列を得る(例えば、単離する)工程を、一般に含む方法によって、IGF−IRに指向性を有する少なくとも1つのVHHドメインを提供する工程;
b)IGF−IRに対する重鎖抗体配列および/またはVHH配列の親和性および/または特異性を増大させるために、このようにして得られたIGF−IRに対する重鎖抗体配列および/またはVHH配列を、親和性成熟、突然変異誘発(例、ランダム突然変異誘発または部位特異的突然変異誘発等の)、および/または任意の他の手法に、場合によっては供する工程;
c)このようにして得られた、IGF−IRに対する重鎖抗体配列および/またはVHH配列のCDRの配列を決定する工程;および
d)少なくとも1つ、好ましくは少なくとも2つ、より好ましくは3つのCDRの全て(CDR1、CDR2およびCDR3、具体的には、少なくともCDR3)が、工程c)で決定した配列を有する、ナノボディを提供する工程。
【請求項9】
請求項1または6〜7のいずれかに記載の少なくとも1種類のナノボディ、または請求項2〜5のいずれかに記載の少なくとも1種類のポリペプチド、またはこれらのEGFRまたはIGF−IR結合性部分もしくは断片を含むポリペプチド。
【請求項10】
少なくとも2つの結合部位を含み、前記少なくとも2個の結合部位のそれぞれが腫瘍関連抗原またはエピトープに指向性を有するポリペプチド。
【請求項11】
前記少なくとも2つの結合部位のそれぞれが異なる腫瘍関連抗原に指向性を有する、請求項10記載のポリペプチド。
【請求項12】
前記少なくとも2つの結合部位のそれぞれが同一の腫瘍関連抗原上の異なるエピトープに指向性を有する、請求項10記載のポリペプチド。
【請求項13】
前記結合部位のうち少なくとも1つが、VH、VHH、ドメイン抗体、単一ドメイン抗体、「dAb」またはナノボディから選択される、請求項10〜12のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項14】
前記結合部位のそれぞれがナノボディである、請求項10〜13のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項15】
EGFRに対する少なくとも1個のナノボディと、HER2、HER3、およびHER4からなる群から選択されるEGFRファミリーメンバーに対する少なくとも1個のナノボディとを含む、請求項10記載のポリペプチド。
【請求項16】
EGFRに対する少なくとも1個のナノボディと、IGF−IRに対する少なくとも1個のナノボディとを含む、請求項10記載のポリペプチド。
【請求項17】
少なくとも2個のナノボディを含み、前記少なくとも2個のナノボディの1個の結合が、前記少なくとも2個のナノボディのうち第2のものにより該結合を調節するポリペプチド。
【請求項18】
前記少なくとも2個のナノボディのうち第2のものによる結合が増大する、請求項17記載のポリペプチド。
【請求項19】
前記少なくとも2個のナノボディのうち第2のものによる結合が減少する、請求項17記載のポリペプチド。
【請求項20】
前記少なくとも2個のナノボディのうち第2のものによる結合が阻害される、請求項17記載のポリペプチド。
【請求項21】
請求項1または6〜7のいずれかに記載のナノボディ、もしくは請求項2〜5または9〜20のいずれかに記載のポリペプチドをコードする核酸。
【請求項22】
請求項1または6〜7のいずれかに記載のナノボディを発現させ、もしくは請求項2〜5または9〜20のいずれかに記載のポリペプチドを発現させ、もしくは請求項21記載の核酸を含む、宿主細胞。
【請求項23】
請求項1または6〜7のいずれかに記載のナノボディ、もしくは請求項2〜5または9〜20のいずれかに記載のポリペプチドを調製する方法であって、以下の工程からなる、方法:
適切な宿主細胞、または宿主生物において、もしくは別の適切な請求項21記載の核酸の発現系における、発現させる工程と、次いで、場合によっては;
このようにして得られたナノボディまたはポリペプチドを単離および/または精製する工程。
【請求項24】
請求項1または6〜7のいずれかに記載の少なくとも1個のナノボディ、請求項2〜5または9〜20のいずれかに記載の少なくとも1個のポリペプチド、および/または請求項21記載の少なくとも1個の核酸を含む組成物。
【請求項25】
請求項1または6〜7のいずれかに記載の少なくとも1個のナノボディ、請求項2〜5または9〜20のいずれかに記載の少なくとも1個のポリペプチド、および/または請求項21記載の少なくとも1個の核酸、および場合によっては少なくとも1種類の医薬的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項26】
請求項1または6〜7のいずれかに記載の少なくとも1個のナノボディ、請求項2〜5または9〜20のいずれかに記載の少なくとも1個のポリペプチド、および/または請求項21記載の少なくとも1個の核酸、および場合によっては少なくとも1種類の造影剤を含む診断用組成物。
【請求項27】
予防および/または治療において使用するための、請求項1もしくは6〜7のいずれかに記載のナノボディ、請求項2〜5または9〜20のいずれかに記載のポリペプチド、請求項21記載の核酸および/または請求項25記載の医薬組成物。
【請求項28】
治療上有効量の請求項1もしくは6〜7のいずれかに記載のナノボディ、請求項2〜5もしくは9〜20のいずれかに記載のポリペプチド、および/または請求項25記載の医薬組成物を投与する工程を含む、EGFRおよび/またはIGF−IRに関連する病気または疾患を予防および/または治療するための方法。
【請求項29】
前記病気または疾患が、EGFRおよび/またはIGF−IRの過剰発現に関連するか、またはこれらを特徴とする、請求項28記載の方法。
【請求項30】
前記病気または疾患がガンまたは腫瘍である、請求項29記載の方法。
【請求項31】
前記病気または疾患が炎症過程に関連する、請求項28記載の方法。
【請求項32】
前記病気または疾患が、関節リウマチ、乾癬、または肺における粘液分泌過多である請求項31記載の方法。
【請求項33】
請求項1記載のナノボディ、または請求項9〜20のいずれかに記載のポリペプチド、または請求項25記載の医薬組成物を投与する工程を含む、EGFとEGFRの間の相互作用を阻害する方法。
【請求項34】
請求項6〜7のいずれかに記載のナノボディ、請求項2〜5あるいは9〜20のいずれかに記載のポリペプチド、または請求項25記載の医薬組成物を投与する工程を含む、抗EGFR治療を強化する方法。
【請求項35】
EGFRおよび/またはIGF−IRに関連する病気または疾患を診断する方法であって、以下の工程からなる、方法:
(a)サンプルを、請求項1または6〜7のいずれかに記載のナノボディ、もしくは請求項2〜5または9〜20のいずれかに記載のポリペプチドと接触させる工程、
(b)前記ナノボディまたはポリペプチドと、前記サンプルとの結合を検出する工程、および
(c)前記サンプルと比べて結合の差が、EGFRおよび/またはIGF−IRのそれぞれと関連する病気または疾患の診断に役立つ標準と、工程(b)において検出した結合とを比較する工程。
【請求項36】
請求項1または6〜7のいずれかに記載のナノボディ、請求項2〜5または9〜20のいずれかに記載のポリペプチド、または請求項26記載の診断用組成物を投与する工程を含む、EGFRまたはIGF−IR標的をイメージングする方法。
【請求項37】
ガン、腫瘍、炎症過程に関連する疾患、関節リウマチ、乾癬、または肺における粘液分泌過多を治療するための薬剤を調製するための、請求項1または6〜7のいずれかに記載のナノボディ、請求項2〜5または9〜20のいずれかに記載のポリペプチドの使用。
【請求項1】
4つのフレームワーク領域(それぞれFR1〜FR4)と、3つの相補性決定領域(それぞれCDR1〜CDR3)とを含む、またはこれらからなる、EGFRに対するナノボディであって:
CDR1は、以下からなる群から選択されるアミノ酸配列であり:
TYTMA [配列番号42]
SYGMG [配列番号43]
GFAMG [配列番号44]
SNNMG [配列番号45]
GDVMG [配列番号46]
SYVVG [配列番号47]
DYNMA [配列番号48]
TYTMA [配列番号49]
NNAMA [配列番号50]
SYVMG [配列番号51]
SYAMG [配列番号52]
A [配列番号53]
または、上記アミノ酸配列の1つと、少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%、さらにより好ましくは少なくとも99%の配列同一性(本明細書で定義)を有する、アミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列であり、
(i)任意のアミノ酸の置換が、好ましくは保存アミノ酸の置換(本明細書で定義)であり;および/または
(ii)前記アミノ酸配列は、上記のアミノ酸配列と比較した場合、好ましくはアミノ酸の置換のみを含み、アミノ酸の欠失または挿入をを含まず;
および/または、上記アミノ酸配列の1つと、2個または1個のみの「アミノ酸の差違」(本明細書で定義)を有しているアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列であり:
(i)任意のアミノ酸置換が、好ましくは保存アミノ酸の置換(本明細書で定義)であり;および/または
(ii)前記アミノ酸配列が、上記のアミノ酸配列と比較した場合、好ましくはアミノ酸置換のみを含み、アミノ酸の欠失または挿入を含まず;
および/または:
CDR2は、以下からなる群から選択されるアミノ酸配列であり:
GISRSDGGTYDADSVKG [配列番号54]
GISWRGDSTGYADSVKG [配列番号55]
AISWSGGSLLYVDSVKG [配列番号56]
AIGWGGLETHYSDSVKG [配列番号57]
GFSRSTSTTHYADSVKG [配列番号58]
GIAWGDGITYYADSVKG [配列番号59]
HISWLGGRTYYRDSVKG [配列番号60]
GFSGSGGATYYAHSVEG [配列番号61]
AISWRGGSTYYADSVKG [配列番号62]
AINWSSGSTYYADSVKG [配列番号63]
TIAWDSGSTYYADSVKG [配列番号64]
GLSWSADSTYYADSVKG [配列番号65]
または、上記アミノ酸配列の1つと、少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%、さらにより好ましくは少なくとも99%の配列同一性(本明細書で定義)を有する、アミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列であり、
(i)任意のアミノ酸の置換が、好ましくは保存アミノ酸の置換(本明細書で定義)であり;および/または
(ii)前記アミノ酸配列は、上記のアミノ酸配列と比較した場合、好ましくはアミノ酸の置換のみを含み、アミノ酸の欠失または挿入をを含まず;
および/または、上記アミノ酸配列の1つと、3個、2個または1個のみの「アミノ酸の差違」(本明細書で定義)を有しているアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列であり:
(i)任意のアミノ酸置換が、好ましくは保存アミノ酸の置換(本明細書で定義)であり;および/または
(ii)前記アミノ酸配列が、上記のアミノ酸配列と比較した場合、好ましくはアミノ酸置換のみを含み、アミノ酸の欠失または挿入を含まず;
および/または:
CDR3は、以下からなる群から選択されるアミノ酸配列であり:
ASVKLVYVNPNRYSY [配列番号66]
AAGSAWYGTLYEYDY [配列番号67]
AAGSTWYGTLYEYDY [配列番号68]
MVGPPPRSLDYGLGNHYEYDY [配列番号69]
SSTRTVIYTLPRMYNY [配列番号70]
NSRSSWVIFTIKGQYDR [配列番号71]
RPGMIITTIQATYGF [配列番号72]
GSPYGTELPYTRIEQYAY [配列番号73]
ANEYWVYVNPNRYTY [配列番号74]
RRKSGEVVFTIPARYDY [配列番号75]
VYRVGAISEYSGTDYYTDEYDY [配列番号76]
GYQINSGNYNFKDYEYDY [配列番号77]
SYNVYYNNYYYPISRDEYDY [配列番号78]
HRRPFASVFTTTRMYDY [配列番号79]
または、上記アミノ酸配列の1つと、少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%、さらにより好ましくは少なくとも99%の配列同一性(本明細書で定義)を有する、アミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列であり、
(i)任意のアミノ酸の置換が、好ましくは保存アミノ酸の置換(本明細書で定義)であり;および/または
(ii)前記アミノ酸配列は、上記のアミノ酸配列と比較した場合、好ましくはアミノ酸の置換のみを含み、アミノ酸の欠失または挿入をを含まず;
および/または、上記アミノ酸配列の1つと、3個、2個または1個のみの「アミノ酸の差違」(本明細書で定義)を有しているアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列であり:
(i)任意のアミノ酸置換が、好ましくは保存アミノ酸の置換(本明細書で定義)であり;および/または
(ii)前記アミノ酸配列が、上記のアミノ酸配列と比較した場合、好ましくはアミノ酸置換のみを含み、アミノ酸の欠失または挿入を含まない、
ナノボディ。
【請求項2】
分子量15kDa未満である、IGF−IRに指向性を有するポリペプチド。
【請求項3】
IGF−IとIGF−IRとの相互作用を阻害することが可能である、請求項2記載のポリペプチド。
【請求項4】
少なくとも107M-1の結合親和性でIGF−IRに結合する、請求項2または3のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項5】
単一ドメイン抗体、ドメイン抗体、「dAb」、VH、VHH、またはナノボディより選択される、請求項2〜4のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項6】
IGF−IRに対するナノボディ。
【請求項7】
4つのフレームワーク領域(それぞれFR1〜FR4)と、3つの相補性決定領域(それぞれCDR1〜CDR3)とを含み、またはこれらからなる、請求項6記載のナノボディであって:
CDR1は、以下からなる群から選択されるアミノ酸配列であり:
FNAMG [配列番号94]
INVMA [配列番号95]
NYAMG [配列番号96]
RTAMA [配列番号97]
または、上記アミノ酸配列の1つと、少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%、さらにより好ましくは少なくとも99%の配列同一性(本明細書で定義)を有する、アミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列であり、
(i)任意のアミノ酸の置換が、好ましくは保存アミノ酸の置換(本明細書で定義)であり;および/または
(ii)前記アミノ酸配列は、上記のアミノ酸配列と比較した場合、好ましくはアミノ酸の置換のみを含み、アミノ酸の欠失または挿入を含まず;
および/または、上記アミノ酸配列の1つと、2個または1個のみの「アミノ酸の差違」(本明細書で定義)を有しているアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列であり:
(i)任意のアミノ酸置換が、好ましくは保存アミノ酸の置換(本明細書で定義)であり;および/または
(ii)前記アミノ酸配列が、上記のアミノ酸配列と比較した場合、好ましくはアミノ酸置換のみを含み、アミノ酸の欠失または挿入を含まず;
および/または:
CDR2は、以下からなる群から選択されるアミノ酸配列であり:
VIISGGSTHYVDSVKG [配列番号98]
EITRSGRTNYVDSVKG [配列番号99]
AINWNSRSTYYADSVKG [配列番号100]
TITWNSGTTRYADSVKG [配列番号101]
または、上記アミノ酸配列の1つと、少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%、さらにより好ましくは少なくとも99%の配列同一性(本明細書で定義)を有する、アミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列であり、
(i)任意のアミノ酸の置換が、好ましくは保存アミノ酸の置換(本明細書で定義)であり;および/または
(ii)前記アミノ酸配列は、上記のアミノ酸配列と比較した場合、好ましくはアミノ酸の置換のみを含み、アミノ酸の欠失または挿入をを含まず;
および/または、上記アミノ酸配列の1つと、3個、2個または1個のみの「アミノ酸の差違」(本明細書で定義)を有しているアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列であり:
(i)任意のアミノ酸置換が、好ましくは保存アミノ酸の置換(本明細書で定義)であり;および/または
(ii)前記アミノ酸配列が、上記のアミノ酸配列と比較した場合、好ましくはアミノ酸置換のみを含み、アミノ酸の欠失または挿入を含まず;
および/または:
CDR3は、以下からなる群から選択されるアミノ酸配列であり:
KKFGDY [配列番号102]
IDGSWREY [配列番号103]
SHDSDYGGTNANLYDY [配列番号104]
TAAAVITPTRGYYNY [配列番号105]
または、上記アミノ酸配列の1つと、少なくとも80%、好ましくは少なくとも90%、より好ましくは少なくとも95%、さらにより好ましくは少なくとも99%の配列同一性(本明細書で定義)を有する、アミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列であり、
(i)任意のアミノ酸の置換が、好ましくは保存アミノ酸の置換(本明細書で定義)であり;および/または
(ii)前記アミノ酸配列は、上記のアミノ酸配列と比較した場合、好ましくはアミノ酸の置換のみを含み、アミノ酸の欠失または挿入をを含まず;
および/または、上記アミノ酸配列の1つと、3個、2個または1個のみの「アミノ酸の差違」(本明細書で定義)を有しているアミノ酸配列からなる群から選択されるアミノ酸配列であり:
(i)任意のアミノ酸置換が、好ましくは保存アミノ酸の置換(本明細書で定義)であり;および/または
(ii)前記アミノ酸配列が、上記のアミノ酸配列と比較した場合、好ましくはアミノ酸置換のみを含み、アミノ酸の欠失または挿入を含まない、
ナノボディ。
【請求項8】
下記の工程を含む、請求項6記載のナノボディを得る方法:
a)(i)IGF−IRまたはその部分もしくはその断片でラクダ科に属する哺乳類に免疫性を与え、IGF−IRに対する免疫反応および/または抗体(より具体的には重鎖抗体)を向上させる工程;(ii)このようにして免疫性を与えた哺乳類より、IGF−IRに指向性を有する重鎖抗体配列および/またはVHH配列を含む生体サンプルを得る工程;および(iii)前記生体サンプルより、IGF−IRに指向性を有する重鎖抗体配列および/またはVHH配列を得る(例えば、単離する)工程を、一般に含む方法によって、および/または(i)IGF−IRまたは少なくともその一部分もしくはその断片に指向性を有する重鎖抗体配列および/またはVHH配列からなるライブラリーをスクリーニングする工程と、(ii)前記ライブラリーより、IGF−IRに指向性を有する重鎖抗体配列および/またはVHH配列を得る(例えば、単離する)工程を、一般に含む方法によって、IGF−IRに指向性を有する少なくとも1つのVHHドメインを提供する工程;
b)IGF−IRに対する重鎖抗体配列および/またはVHH配列の親和性および/または特異性を増大させるために、このようにして得られたIGF−IRに対する重鎖抗体配列および/またはVHH配列を、親和性成熟、突然変異誘発(例、ランダム突然変異誘発または部位特異的突然変異誘発等の)、および/または任意の他の手法に、場合によっては供する工程;
c)このようにして得られた、IGF−IRに対する重鎖抗体配列および/またはVHH配列のCDRの配列を決定する工程;および
d)少なくとも1つ、好ましくは少なくとも2つ、より好ましくは3つのCDRの全て(CDR1、CDR2およびCDR3、具体的には、少なくともCDR3)が、工程c)で決定した配列を有する、ナノボディを提供する工程。
【請求項9】
請求項1または6〜7のいずれかに記載の少なくとも1種類のナノボディ、または請求項2〜5のいずれかに記載の少なくとも1種類のポリペプチド、またはこれらのEGFRまたはIGF−IR結合性部分もしくは断片を含むポリペプチド。
【請求項10】
少なくとも2つの結合部位を含み、前記少なくとも2個の結合部位のそれぞれが腫瘍関連抗原またはエピトープに指向性を有するポリペプチド。
【請求項11】
前記少なくとも2つの結合部位のそれぞれが異なる腫瘍関連抗原に指向性を有する、請求項10記載のポリペプチド。
【請求項12】
前記少なくとも2つの結合部位のそれぞれが同一の腫瘍関連抗原上の異なるエピトープに指向性を有する、請求項10記載のポリペプチド。
【請求項13】
前記結合部位のうち少なくとも1つが、VH、VHH、ドメイン抗体、単一ドメイン抗体、「dAb」またはナノボディから選択される、請求項10〜12のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項14】
前記結合部位のそれぞれがナノボディである、請求項10〜13のいずれかに記載のポリペプチド。
【請求項15】
EGFRに対する少なくとも1個のナノボディと、HER2、HER3、およびHER4からなる群から選択されるEGFRファミリーメンバーに対する少なくとも1個のナノボディとを含む、請求項10記載のポリペプチド。
【請求項16】
EGFRに対する少なくとも1個のナノボディと、IGF−IRに対する少なくとも1個のナノボディとを含む、請求項10記載のポリペプチド。
【請求項17】
少なくとも2個のナノボディを含み、前記少なくとも2個のナノボディの1個の結合が、前記少なくとも2個のナノボディのうち第2のものにより該結合を調節するポリペプチド。
【請求項18】
前記少なくとも2個のナノボディのうち第2のものによる結合が増大する、請求項17記載のポリペプチド。
【請求項19】
前記少なくとも2個のナノボディのうち第2のものによる結合が減少する、請求項17記載のポリペプチド。
【請求項20】
前記少なくとも2個のナノボディのうち第2のものによる結合が阻害される、請求項17記載のポリペプチド。
【請求項21】
請求項1または6〜7のいずれかに記載のナノボディ、もしくは請求項2〜5または9〜20のいずれかに記載のポリペプチドをコードする核酸。
【請求項22】
請求項1または6〜7のいずれかに記載のナノボディを発現させ、もしくは請求項2〜5または9〜20のいずれかに記載のポリペプチドを発現させ、もしくは請求項21記載の核酸を含む、宿主細胞。
【請求項23】
請求項1または6〜7のいずれかに記載のナノボディ、もしくは請求項2〜5または9〜20のいずれかに記載のポリペプチドを調製する方法であって、以下の工程からなる、方法:
適切な宿主細胞、または宿主生物において、もしくは別の適切な請求項21記載の核酸の発現系における、発現させる工程と、次いで、場合によっては;
このようにして得られたナノボディまたはポリペプチドを単離および/または精製する工程。
【請求項24】
請求項1または6〜7のいずれかに記載の少なくとも1個のナノボディ、請求項2〜5または9〜20のいずれかに記載の少なくとも1個のポリペプチド、および/または請求項21記載の少なくとも1個の核酸を含む組成物。
【請求項25】
請求項1または6〜7のいずれかに記載の少なくとも1個のナノボディ、請求項2〜5または9〜20のいずれかに記載の少なくとも1個のポリペプチド、および/または請求項21記載の少なくとも1個の核酸、および場合によっては少なくとも1種類の医薬的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項26】
請求項1または6〜7のいずれかに記載の少なくとも1個のナノボディ、請求項2〜5または9〜20のいずれかに記載の少なくとも1個のポリペプチド、および/または請求項21記載の少なくとも1個の核酸、および場合によっては少なくとも1種類の造影剤を含む診断用組成物。
【請求項27】
予防および/または治療において使用するための、請求項1もしくは6〜7のいずれかに記載のナノボディ、請求項2〜5または9〜20のいずれかに記載のポリペプチド、請求項21記載の核酸および/または請求項25記載の医薬組成物。
【請求項28】
治療上有効量の請求項1もしくは6〜7のいずれかに記載のナノボディ、請求項2〜5もしくは9〜20のいずれかに記載のポリペプチド、および/または請求項25記載の医薬組成物を投与する工程を含む、EGFRおよび/またはIGF−IRに関連する病気または疾患を予防および/または治療するための方法。
【請求項29】
前記病気または疾患が、EGFRおよび/またはIGF−IRの過剰発現に関連するか、またはこれらを特徴とする、請求項28記載の方法。
【請求項30】
前記病気または疾患がガンまたは腫瘍である、請求項29記載の方法。
【請求項31】
前記病気または疾患が炎症過程に関連する、請求項28記載の方法。
【請求項32】
前記病気または疾患が、関節リウマチ、乾癬、または肺における粘液分泌過多である請求項31記載の方法。
【請求項33】
請求項1記載のナノボディ、または請求項9〜20のいずれかに記載のポリペプチド、または請求項25記載の医薬組成物を投与する工程を含む、EGFとEGFRの間の相互作用を阻害する方法。
【請求項34】
請求項6〜7のいずれかに記載のナノボディ、請求項2〜5あるいは9〜20のいずれかに記載のポリペプチド、または請求項25記載の医薬組成物を投与する工程を含む、抗EGFR治療を強化する方法。
【請求項35】
EGFRおよび/またはIGF−IRに関連する病気または疾患を診断する方法であって、以下の工程からなる、方法:
(a)サンプルを、請求項1または6〜7のいずれかに記載のナノボディ、もしくは請求項2〜5または9〜20のいずれかに記載のポリペプチドと接触させる工程、
(b)前記ナノボディまたはポリペプチドと、前記サンプルとの結合を検出する工程、および
(c)前記サンプルと比べて結合の差が、EGFRおよび/またはIGF−IRのそれぞれと関連する病気または疾患の診断に役立つ標準と、工程(b)において検出した結合とを比較する工程。
【請求項36】
請求項1または6〜7のいずれかに記載のナノボディ、請求項2〜5または9〜20のいずれかに記載のポリペプチド、または請求項26記載の診断用組成物を投与する工程を含む、EGFRまたはIGF−IR標的をイメージングする方法。
【請求項37】
ガン、腫瘍、炎症過程に関連する疾患、関節リウマチ、乾癬、または肺における粘液分泌過多を治療するための薬剤を調製するための、請求項1または6〜7のいずれかに記載のナノボディ、請求項2〜5または9〜20のいずれかに記載のポリペプチドの使用。
【図4】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図12】
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図11A】
【図11B】
【図13】
【図14】
【図8A】
【図8B】
【図8C】
【図8D】
【図8E】
【図12】
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図6】
【図7】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図11A】
【図11B】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2009−511032(P2009−511032A)
【公表日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−534933(P2008−534933)
【出願日】平成18年10月11日(2006.10.11)
【国際出願番号】PCT/EP2006/009840
【国際公開番号】WO2007/042289
【国際公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【出願人】(505166225)アブリンクス エン.ヴェー. (28)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年10月11日(2006.10.11)
【国際出願番号】PCT/EP2006/009840
【国際公開番号】WO2007/042289
【国際公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【出願人】(505166225)アブリンクス エン.ヴェー. (28)
【Fターム(参考)】
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