説明

EL照光式スイッチ

【課題】 照光のムラを引き起こすことなくEL素子の外圧による劣化を抑えることを可能にする。
【構成】 ELシート10、ゴムシート20、ドームスイッチ40及び基板30を有している。ELシート10には、キートップ50の真下位置に発光部15が形成されている。発光部15の大きさがキートップ50に比べて小さく設定されている。発光部15の表面側に透明電極15が、裏面側に背面電極16が設けられている。透明電極15の大きさは発光部15より大きく設定されている。背面電極16のうち発光部15に裏面に接触する電極主要部161が下側シートから浮いている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は移動局無線通信装置、PDA(Personal Digital Assistants)その他の携帯情報端末装置等の入力操作部分に用いられるEL照光式スイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のEL照光式スイッチの代表例として、キートップの真下位置に透明な合成樹脂シートをドーム状にしたクリック部が設けられ、当該合成樹脂シートの下面にEL(Electro Luminescence)シートが設けられた構造のものがある(例えば、特許文献1等)。
【0003】
【特許文献1】特開平11−39983号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来例による場合、キートップの押圧力が合成樹脂シートを通じてELシートに直に作用する構成となっているので、ELシートに含まれるEL素子が外圧により劣化し易いという問題がある。だからと言って、キートップの押圧力がELシートに直接に作用しないようにELシートの配置を設計変更すると、EL素子の劣化の問題については解消されるものの、キートップ全面を均一に照光することが困難になり、EL素子を用いてキートップを照光する意義が損なわれる結果になる。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みて創案されたものであり、その目的は、照光のムラを引き起こすことなくEL素子の外圧による劣化を抑えることが可能なEL照光式スイッチを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1のEL照光式スイッチは、キートップの裏面側に設けられ且つ当該キートップに光を照射するEL照光式スイッチにおいて、基板と、基板の上に設けられており且つキートップの真下位置に1又は複数の発光部が形成されたELシートと、ELシートの真下に設けられたゴムシートと、基板上の発光部の下方位置に設けられ且つ当該キートップの押圧により接点が切り換わるスイッチ接点部とを備えている。
【0007】
本発明の第2のEL照光式スイッチは、基板と、基板の上に設けられ且つレジスト層を含んだ可撓性を有する薄膜であってレジスト層にはキートップの真下位置に一又は複数の穴が設けられており当該穴に発光部が形成されたELシートと、基板上に設けられ且つ当該キートップの押圧により接点が切り換わるスイッチ接点部とを備え、発光部の大きさがキートップに比べて小さく設定されている。
【0008】
ゴムシートについては、スイッチ接点部に当接可能な位置にボスが設けられているものを用いると良い。スイッチ接点部については、例としてドームスイッチがあり、基板上に形成された下側固定電極と、前記基板の面上に下側固定電極の上を覆うように設けられたドーム状の上側中空電極とを有した構造のドームスイッチを用いると良い。
【0009】
ELシートについては、キートップに対応して1つの発光部が設けられている場合、発光部の上面に透明な透明電極を設け、透明電極の大きさを発光部に比べて大きく設定するようにすることが望ましい。キートップに対応して複数の発光部が設けられている場合、前記複数の発光部の上面に透明電極をその全体を覆うように設けることが望ましい。透明電極は、レジスト層の上に設けられた上側シート層の下面に形成すると良い。また、ELシートについて、レジスト層の下に下側シート層が設けられ、レジスト層の裏面上に背面電極が設けられている場合、背面電極は、発光部の裏面に接触する部分であり且つ下側シート層の上面から浮いて当接していない電極主要部と、前記レジスト層のうち少なくとも発光部の周縁部分に接触する部分であり且つ下側シート層の上面に当接している電極枠部とを有した構成のものを用いることが望ましい。
【発明の効果】
【0010】
以上、本発明の請求項1、2、4又は5に係るEL照光式スイッチによる場合、ELシートに発光部がキートップの真下位置に設けられているにもかかわらず、ELシートの真下にゴムシートが設けられた構成となっているので、キートップの押圧力がゴムシートで吸収され、発光部に作用する押圧力が軽減され、発光部の外圧による劣化を確実に抑えることが可能になる。照光のムラを引き起こすことなく発光部の外圧による劣化を抑えることが可能になり、高性能化及び耐久性の向上を図る上で大きな意義がある。
【0011】
本発明に係る請求項3、4又は5に係るEL照光式スイッチによる場合、ELシートに含まれるレジスト層に形成された発光部がキートップの真下に位置しているにもかかわらず、発光部の大きさがキートップに比べて小さく設定された構成となっているので、キートップの押圧力が発光部とレジスト層の発光部の周縁部分とに分散され、発光部に作用する押圧力が軽減される。よって、照光のムラを引き起こすことなく発光部の外圧による劣化を抑えることが可能になり、高性能化及び耐久性の向上を図る上で大きな意義がある。
【0012】
本発明の請求項6又は7に係るEL照光式スイッチによる場合、ELシートの下にゴムシートが設けられた構成となっているので、キートップの押圧力がゴムシートで吸収され、発光部に作用する押圧力が一層軽減され、発光部の外圧による劣化を確実に抑えることが可能になる。
【0013】
本発明の請求項8又は10に係るEL照光式スイッチによる場合、キートップの真下に位置しており且つ発光部を通電させるための透明電極の大きさが発光部より大きく設定された構成となっているので、キートップの押圧力が透明電極を介して発光部とレジスト層の発光部の周縁部分とに分散され、発光部にその表面側から作用する押圧力が透明電極により一層軽減されることから、発光部の外圧による劣化を確実に抑えることが可能になる。
【0014】
本発明の請求項9又は10に係るEL照光式スイッチによる場合、キートップに対応して複数の発光部が設けられ、複数の発光部の上面に透明電極がその全体を覆うように設けられた構成となっているので、キートップの押圧力が透明電極を介して複数の発光部とレジスト層の複数の発光部の周縁部分とに分散され、発光部にその表面側から作用する押圧力が透明電極により一層軽減されることから、発光部の外圧による劣化を確実に抑えることが可能になる。
【0015】
本発明の請求項11に係るEL照光式スイッチによる場合、キートップの真下に位置しており且つ発光部を通電させるための背面電極のうち発光部に裏面に接触する電極主要部が下側シートから浮いた構成となっているので、発光部にその裏面側から作用する押圧力が非常に小さくなり、発光部の外圧による劣化を確実に抑えることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の第1の実施の形態を図1及び図2を参照しながら説明する。図1は同EL照光式スイッチの概略的断面図、図2は同EL照光式スイッチを構成するELシートの断面図である。
【0017】
ここに掲げるEL照光式スイッチは、移動局無線通信装置、PDA(Personal Digital Assistants)その他の携帯情報端末装置に備えられているものであり、図1に示すようにELシート10、ゴムシート20、ドームスイッチ40及び基板30を有している。同装置のケース60の面上に格子状に複数配列されたキートップ50の裏面側に取り付けられ、キートップ50を通じた操作入力を接点信号に変換するスイッチ機能とキートップ50に光を照射する照明機能を発揮するようになっている。以下、各部の詳細を説明する。
【0018】
なお、キートップ50については、ここでは底面平坦な角形の樹脂成型品のものを用いている。即ち、正面視正方形の本体部51と裏面視正方形のフランジ部52とを有し、ケース60の面上に形成された穴61に裏側から嵌め込まれ、フランジ部52の下面がEL照光式スイッチのELシート10に当接して上下移動自在に支持されている。
【0019】
ELシート10については、図2に示すように上側シート層11、バンクレジスト層12及び下側シート層13を含んだ可撓性を有する薄膜であり、バンクレジスト層12のキートップ50の真下位置には発光部15が形成されている。発光部15は有機材料層で構成されたEL素子であって、その上面には透明電極14が発光部15を通電させるために必要な陽極として形成されている一方、その下面には背面電極16が発光部15を通電させるために必要な陰極として形成されている。
【0020】
上側シート層11は、パッシベーション膜保護用レジスト層111、パッシベーション膜112及び透明フィルム基板113を有した構成であり、発光部14の光を透過させるために透明になっている。一方、下側シート層13は、透明フィルム基板131、パッシベーション膜132及びパッシベーション膜保護用レジスト層133を有した構成となっている。
【0021】
透明フィルム基板113には陽極用電源ライン(図示せず)が形成されており、ELシート10の上面に形成された透明電極14が陽極用電源ラインに接触している。一方、透明フィルム基板131には陰極用電源ライン(図示せず)が形成されており、ELシート10の下面に形成された背面電極16が陰極用電源ラインに接触している。
【0022】
即ち、上記電源ラインに電源電圧が入力されると、透明電極14及び背面電極16を通じて発光部15が通電される。これに伴って発光部15が動作して発光し、その出力光が透明電極14及び上側シート層11を通じてキートップ50に導かれ、キートップ50に光が照射されるようになっている。
【0023】
ここで透明電極14、発光部15及び背面電極16の詳細を説明する。
【0024】
バンクレジスト層12上のキートップ50の真下位置には穴121がフォトリソグラフィにより各々形成されている。穴121は、角形の穴1211と、角形状の穴1212と、下に向けて拡がる方向に湾曲した傾斜面が付けられた角形状の穴1213とを有した連通穴になっている。
【0025】
穴1212内には発光部15が作成されている。穴1211内には透明電極14が作成されている一方、穴1213内には背面電極16が作成されている。透明電極14は上側シート11の裏面に形成されており、背面電極16はバンクレジスト層12の裏面に形成されている。
【0026】
透明電極14の下面は発光部15の上面に面接触している一方、透明電極14の上面はバンクレジスト層12と面一になっている。透明電極14の形状についてはキートップ50と同一であり、ここでは正方形になっている。透明電極14の一辺の長さ(これを図2中Bとして表している。)についてはキートップ50のフランジ部52の一辺の長さ(これを図2中Dとして表している。)と同一又はそれに比べて大きく設定されている。
【0027】
発光部15の形状についてはキートップ50と同一であり、ここでは正方形になっている(図4参照)。発光部15の一辺の長さ(これを図2中Cして表している。)については、キートップ50の本体部51の一辺の長さ(これを図2中Aとして表している。)と同一又はそれに比べて大きく且つキートップ50のフランジ部52の一辺の長さ(D)に比べて小さく設定されている。
【0028】
背面電極16については、発光部15の裏面に接触する部分であり且つ下側シート層13の上面から浮いて当接していない電極主要部161と、バンクレジスト層12のうち発光部15の周縁部分122に接触する部分であり且つ下側シート層13の上面に当接している電極枠部162とを有した構成となっている。
【0029】
背面電極16の形状についてはキートップ50と同一であり、ここでは正方形になっている。背面電極16の一辺の長さについては透明電極14と同一に設定されている。
【0030】
要するに、透明電極14、発光部15及び背面電極16はバンクレジスト層12上のキートップ50の真下に来る位置に形成され、これらの形状についてはキートップ50と同一にされ、これらの一辺の長さについてはキートップ50との間でB≧D>C≧Aの関係が満足するように各々設定されている。
【0031】
上記したELシート10の下には図1に示すようにゴムシート20が貼り付けられている。ゴムシート20の下面には、透明電極14、発光部15及び背面電極16の真下位置にボス21が形成されている。即ち、ボス21はドームスイッチ40に当接可能な位置に設けられている。
【0032】
基板30については、その面上には透明電極14、発光部15、背面電極16及びボス21の真下位置にキートップ50の押圧により接点が切り換わるドームスイッチ40が設けられている。基板30の面上にはELシート10及びゴムシート20がドームスイッチ40を覆うような形で貼り付けられている。
【0033】
ドームスイッチ40は、基板30上に形成された板状の下側固定電極41と、基板30の面上に下側固定電極41の上を覆うように設けられたドーム状の上側中空電極42とを有した構造になっている。基板30の面上には、下側固定電極41、上側中空電極42に各々電気接続された配線パターン(図示せず)が形成されている。
【0034】
キートップ50に押圧力が作用すると、そのフランジ部52の当接によりELシート10及びゴムシート20が変形して下に窪み、これに伴ってボス21が上側中空電極42の頂点部分に当接する。これにより上側中空電極42が変形してその中央部が下に窪み、下側固定電極41に接触する。その後、キートップ50に押圧力の作用がなくなると、ELシート10及びゴムシート20の変形が元に戻る。これに伴って上側中空電極42の変形も元に戻り、上側中空電極42が下側固定電極41から離れる。即ち、キートップ50の操作入力に応じた接点信号が上記配線パターンを通じて出力されるようになっている。
【0035】
上記のように構成されたEL照光式スイッチによる場合、ELシート10上に形成された発光部10がキートップ50の真下に位置しているにもかかわらず、発光部15に作用する押圧力が従来に比べて非常に小さい。その理由は以下の通りである。
【0036】
まず第1には、ELシート10の真下にゴムシート20が設けられていることから、キートップ50の押圧力がゴムシート20で吸収される。第2には、発光部15の大きさがキートップ50に比べて小さく設定されていることから、キートップ50の押圧力が発光部15とバンクレジスト層12の発光部15の周縁部分122とに分散される。第3には、透明電極14の大きさが発光部15より大きく設定されていることから、キートップ50の押圧力が透明電極14を介して発光部15とバンクレジスト層12の周縁部分122とに分散される。第4には、背面電極16のうち電極主要部161が下側シート層13から浮いていることから、発光部15にその裏面側から作用する力が非常に小さくなる。
【0037】
即ち、キートップ50の押圧力がELシート10に作用し、これによりELシート10の当該キートップ50の真下部分が変形するものの、上記した結果、発光部15に作用する押圧力が軽減され非常に小さくなり、発光部15の外圧による劣化を確実に抑えることが可能になる。また、キートップ50の本体部51と発光部15とは位置関係、形状及び大きさが同一であることから、キートップ50の全面が発光部15により均一に照射されるのは当然である。要するに、照光のムラを引き起こすことなく発光部15の外圧による劣化を抑えることが可能になり、それ故、EL照光式スイッチ、ひいては携帯情報端末装置の高性能化及び耐久性の向上を図る上で大きな意義がある。
【0038】
次に、EL照光式スイッチの変形例を図3及び図4を参照して説明する。図3は同EL照光式スイッチを構成するELシートの概略的断面図、図4は同ELシートのバンクレジスト層に形成された発光部の位置関係を示す平面図である。なお、上記したEL照光式スイッチと同一の構成部分については同一の部品番号を付してその説明は省略する。
【0039】
上記EL照光式スイッチと大きく異なっているのは発光部15’がキートップ50に対応して複数設けられている点である。これに関係して背面電極16’の形状も上記EL照光式スイッチと異なっている。ここでは発光部15’については格子状に配置されており、透明電極14は複数の発光部15’の上面を全て覆うように設けられている。背面電極16’についても複数の発光部15’の裏面を全て覆うように設けられている。
【0040】
このような変形例による場合であっても、キートップ50の真下位置に複数の発光部50が格子状に配設され、複数の発光部50の上面に透明電極14がその全体を覆うように設けられた構成となっているので、上記EL照光式スイッチと同様の効果を奏する。特にキートップ50の押圧力の大部分が格子状のバンクレジスト層12で受け止められ、発光部50に作用する押圧力が上記EL照光式スイッチのそれに比べて小さく非常に効果的である。また、バンクレジスト層12の格子幅を微細にすれば、上記EL照光式スイッチと全く同様にキートップ50が均一に照光されることになる。
【0041】
なお、本発明に係るEL照光式スイッチは上記実施形態に限定されず、例えば、キートップ50については、複数個のキートップの隣同士がフランジ部で互いに連結されているものでも適用可能である。また、キートップ50、透明電極、バンクレジスト層12に形成した穴121、透明電極14及び背面電極16等の形状については、これらが上記と同一の機能を有する限り、正方形以外の如何なる形状でも適応可能である。ゴムシート20については、ELシート10の真下に配置されている限り、ボス21の有無も含めて、その固定方法等が問われることはない。ドームスイッチ40については、基板30上の発光部15の下方位置に設けられ且つキートップ50の押圧により接点が切り換わるスイッチ接点部である限り、その種類及び固定方法等が問われることはない。バンクレジスト層12については、キートップ50の真下位置に発光部15が形成され、発光部15が通電可能である限り、透明電極14及び背面電極16の位置や大きさ等も含めて、どのように設計変更してもかまわない。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施の形態を説明するための図であって、EL照光式スイッチの概略的断面図である。
【図2】同EL照光式スイッチを構成するELシートの断面図である。
【図3】同EL照光式スイッチの変形例を説明するための図であって、ELシートの概略的断面図である。
【図4】同ELシートのバンクレジスト層に形成された発光部の位置関係を示す平面図である。
【符号の説明】
【0043】
10 ELシート
11 上側シート層
12 バンクレジスト層
13 下側シート層
14 透明電極
15、15’発光部
16 16’背面電極
161 電極主要部
162 電極枠部
20 ゴムシート
21 ボス
30 基板
40 ドームスイッチ
41 下側固定電極
42 上側中空電極
50 キートップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キートップの裏面側に設けられ且つ当該キートップに光を照射するEL照光式スイッチにおいて、基板と、基板の上に設けられており且つキートップの真下位置に1又は複数の発光部が形成されたELシートと、ELシートの真下に設けられたゴムシートと、基板上の発光部の下方位置に設けられ且つ当該キートップの押圧により接点が切り換わるスイッチ接点部とを備えたことを特徴とするEL照光式スイッチ。
【請求項2】
請求項1記載のEL照光式スイッチにおいて、ゴムシートは、スイッチ接点部に当接可能な位置にボスが設けられていることを特徴とするEL照光式スイッチ。
【請求項3】
キートップの裏面側に設けられ且つ当該キートップに光を照射するEL照光式スイッチにおいて、基板と、基板の上に設けられ且つレジスト層を含んだ可撓性を有する薄膜であってレジスト層にはキートップの真下位置に一又は複数の穴が設けられており当該穴に発光部が形成されたELシートと、基板上に設けられ且つ当該キートップの押圧により接点が切り換わるスイッチ接点部とを備え、発光部の大きさがキートップに比べて小さく設定されていることを特徴とするEL照光式スイッチ。
【請求項4】
請求項1又は3記載のEL照光式スイッチにおいて、スイッチ接点部はドームスイッチであることを特徴とするEL照光式スイッチ。
【請求項5】
請求項4記載のEL照光式スイッチにおいて、スイッチ接点部は、基板上に形成された下側固定電極と、基板の面上に下側固定電極の上を覆うように設けられたドーム状の上側中空電極とを有した構造のドームスイッチであることを特徴とするEL照光式スイッチ。
【請求項6】
請求項3記載のEL照光式スイッチにおいて、ELシートの下に設けられたゴムシートを備えたことを特徴とするEL照光式スイッチ。
【請求項7】
請求項6記載のEL照光式スイッチにおいて、ゴムシートは、スイッチ接点部に当接可能な位置にボスが設けられていることを特徴とするEL照光式スイッチ。
【請求項8】
キートップに対応して1つの発光部が設けられている場合の請求項1又は3記載のEL照光式スイッチにおいて、ELシートは、発光部の上面に透明電極が設けられ、透明電極の大きさが発光部に比べて大きく設定されていることを特徴とするEL照光式スイッチ。
【請求項9】
キートップに対応して複数の発光部が設けられている場合の請求項1又は3記載のEL照光式スイッチにおいて、ELシートは、前記複数の発光部の上面に透明電極がその全体を覆うように設けられていることを特徴とするEL照光式スイッチ。
【請求項10】
ELシートがレジスト層の上に上側シート層を有した構造である場合の請求項8又は9記載のEL照光式スイッチにおいて、透明電極が上側シート層の下面に形成されていることを特徴とするEL照光式スイッチ。
【請求項11】
ELシートがレジスト層の下に下側シート層を有し、レジスト層の裏面上に発光部の背面電極が設けられた構造である場合の請求項1又は3記載のEL照光式スイッチにおいて、背面電極は、発光部の裏面に当接する部分であり且つ下側シート層の上面から浮いて当接していない電極主要部と、前記レジスト層のうち少なくとも発光部の周縁部分に接触する部分であり且つ下側シート層の上面に当接している電極枠部とを有した構成となっていることを特徴とするEL照光式スイッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−313709(P2006−313709A)
【公開日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−136499(P2005−136499)
【出願日】平成17年5月9日(2005.5.9)
【出願人】(000194918)ホシデン株式会社 (527)
【Fターム(参考)】