説明

FAXデータ管理システム、FAXデータ管理方法、およびFAXデータ管理用プログラム

【課題】様々な形態の受信者端末に対応し、高い信頼性によりFAXデータの管理を行うことが可能なFAXデータ管理システム、FAXデータ管理方法、およびFAXデータ管理用プログラムを提供する。
【解決手段】FAX端末10から送信されたFAXデータを複数の画像データに変換して複数のファイルサーバ40−1〜40−3にそれぞれ保存させるために送信するメディア変換部34と、いずれかのファイルサーバで異常が発生したことにより、このファイルサーバ内の画像データを、接続された代替のファイルサーバ40−4に復旧させる復旧指示が取得されたときに、画像データが保存されたファイルサーバのうち異常が発生した以外のファイルサーバから画像データを取得して代替のファイルサーバ40−4に送信するファイル情報管理部35とを有するファイル変換装置30を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発信者が操作するFAX端末から送信されたFAXデータを蓄積し、受信者が操作する端末から要求された際に提供するFAXデータ管理システム、FAXデータ管理方法、およびFAXデータ管理用プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、FAXデータを管理するサービスとして、発信者が操作するFAX端末から送信されたFAXデータをVoIP(Voice over Internet Protocol)網内のFAXサーバに蓄積しておき、この蓄積したFAXデータを、受信者からの要求によりネットワーク経由で電子データとして提供するペーパーレスFAXサービスがある。
【0003】
このようなペーパーレスFAXサービスとして、例えば下記非特許文献1〜3に記載されたものがある。
【0004】
これらの従来のペーパーレスFAXサービスに利用されるFAXデータ管理装置について図9を参照して説明する。
【0005】
図9のFAXデータ管理装置100内にはファイル変換装置110とファイルサーバ120とを備え、FAX端末200から送信されたFAXデータを、VoIP網300を介してファイル変換装置110で受信して予め設定された保存用のファイル形式(例えばTiff形式)のファイルに変換し、変換されたファイルをファイルサーバ120に保存する。
【0006】
変換されたFAXデータがファイルサーバ120に正常に保存されるとその旨がファイルサーバ120からファイル変換装置110に送信され、さらにファイル変換装置110から発信元のFAX端末200に保存結果情報として「正常終了」が通知される。
【0007】
このようにファイルサーバ120にFAXデータの変換ファイルが保存された状態で、受信者である利用者の操作により当該保存用のファイル形式が閲覧可能なPC等の利用者端末400からインターネット等のネットワーク500を介してファイルサーバ120へアクセスされることにより、この利用者端末400で当該FAXデータをダウンロードして閲覧することができる。
【0008】
このように構成されたFAXデータ管理装置100により、受信者がペーパーレス状態でFAXデータを閲覧することが可能になる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】NTT Communications 050グリーンFAX [http://www.ntt.com/050fax/data/service1.html]
【非特許文献2】NTT東日本 ひかり電話 FAXお知らせメール [http://flets.com/hikaridenwa/service/fax.html]
【非特許文献3】KDDIペーパーレスFAXサービス [http://www.kddi.com/corporate/news_release/2009/1026/besshi.html])
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかし、上述した従来のFAXデータ管理装置100では、以下の3つの問題点があった。
【0011】
まず1点目として、ファイルサーバ120に異常が発生した場合に、復旧作業中は利用者がFAXデータの閲覧処理を行うことができないという問題があった。また、ファイル変換装置110とファイルサーバ120とは1:1でマウントされているため、これらの装置で二重故障が起こった場合に、復旧が不可能であるという問題があった。
【0012】
これを解決するため、ファイルサーバ120にRAID機能を搭載して冗長化し、複数のハードディスクをまとめて1台のハードディスクとして管理することで信頼性を向上させることが考えられるが、RAID機能を搭載するにはディスク容量を追加する必要があるという問題があった。
【0013】
また2点目として、発信元のFAX端末200から送信されたFAXデータがファイルサーバ120に保存された後にファイルサーバ120に異常が発生した場合に、FAX端末200には保存結果情報として「正常終了」が通知されているにもかかわらず、受信者の利用者端末400からは保存されたFAXデータを閲覧することができず、FAX端末200と受信者端末400との間で情報に矛盾が生じ、サービスの信頼性が低下するという問題があった。
【0014】
また3点目として、従来のファイルサーバ120は保存ファイル形式が1種類に設定されているため、閲覧可能な端末に制約が生じるという問題があった。例えば、Tiff形式はPCでは閲覧可能であるが携帯電話端末では閲覧することができず、利便性が低かった。
【0015】
これを解決するため、様々な形態の端末で閲覧可能になるように複数のファイル形式に対応させるようにすることが考えられるが、そのためにはファイルサーバ120のディスク容量を増大させることが必要であるとともに、ディスク容量の増大に伴ってシステム全体の故障率が上がり、信頼性の向上施策が必要になるという問題があった。
【0016】
そこで本発明では、様々な形態の受信者端末に対応し、簡易な構成で高い信頼性によりFAXデータの管理を行うことが可能なFAXデータ管理システム、FAXデータ管理方法、およびFAXデータ管理用プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記の課題を解決するための、本発明のFAXデータ管理システムは、複数のファイルサーバと、ファイル変換装置とが接続されたFAXデータ管理システムにおいて、前記ファイル変換装置は、接続されたFAX端末からFAXデータが送信されたときに、このFAXデータを複数の画像データに変換して前記複数のファイルサーバにそれぞれ保存させるために送信する画像データ変換部と、前記複数のファイルサーバの中のいずれかのファイルサーバで異常が発生したことにより、この異常が発生したファイルサーバ内の画像データを、接続された代替のファイルサーバに復旧させる復旧指示が取得されたときに、前記画像データが保存されたファイルサーバのうち異常が発生した以外のファイルサーバから前記画像データを取得して前記代替のファイルサーバに送信するファイル情報管理部とを有し、前記複数のファイルサーバはそれぞれ、前記ファイル変換装置から取得した画像データを保存するメッセージボックスを有することを特徴とする。
【0018】
また、本発明のFAXデータ管理方法は、FAXデータ管理システムのファイル変換装置が、接続されたFAX端末からFAXデータが送信されたときに、このFAXデータを複数の画像データに変換して、接続された複数のファイルサーバにそれぞれ保存させるために送信する画像データ変換ステップと、前記複数のファイルサーバが、前記ファイル変換装置から取得した画像データを保存する画像データ保存ステップと、前記ファイル変換装置が、前記複数のファイルサーバの中のいずれかのファイルサーバで異常が発生したことにより、この異常が発生したファイルサーバ内の画像データを、接続された代替のファイルサーバに復旧させる復旧指示が取得されたときに、前記画像データが保存されたファイルサーバのうち異常が発生した以外のファイルサーバから前記画像データを取得して前記代替のファイルサーバに送信するファイル情報管理ステップとを有することを特徴とする。
【0019】
また、本発明のFAXデータ管理用プログラムは、上記FAXデータ管理方法において前記ファイル変換装置が行う処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明のFAXデータ管理システム、FAXデータ管理方法、およびFAXデータ管理用プログラムによれば、様々な形態の受信者端末に対応し、簡易な構成で高い信頼性によるFAXデータの管理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施形態によるFAXデータ管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態によるFAXデータ管理システムの利用者別情報記憶部に記憶された、FAXデータの保存形式および保存形式ごとの保存場所であるファイルサーバを特定する情報のデータベースである。
【図3】本発明の一実施形態によるFAXデータ管理システムの利用者別情報記憶部に記憶された、発信元のFAX端末へ保存結果情報として「正常終了」を通知するための正常終了通知条件のデータベースである。
【図4】本発明の一実施形態によるFAXデータ管理システムにおいてFAXデータのメディアファイルが正常に保存される場合の動作を示すシーケンス図である。
【図5】本発明の一実施形態によるFAXデータ管理システムの利用者別情報記憶部に記憶された保存履歴ログ情報のデータベースである。
【図6】本発明の一実施形態によるFAXデータ管理システムにおいてFAXデータのメディアファイルが正常に保存されない場合の動作を示すシーケンス図である。
【図7】本発明の一実施形態によるFAXデータ管理システムにおいて保存されたFAXデータを閲覧するときの処理の動作を示すシーケンス図である。
【図8】本発明の一実施形態によるFAXデータ管理システムにおいて異常が発生したファイルサーバの情報を復旧させるときの処理の動作を示すシーケンス図である。
【図9】従来のFAXデータ管理装置を利用したFAX管理システムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
〈一実施形態によるFAXデータ管理システムの構成〉
本発明の一実施形態によるFAXデータ管理システム1は、FAXデータを発信するFAX端末10にVoIP網20を介して接続されたファイル変換装置30と、複数のファイルサーバ40−1〜40−3と、保守管理者が操作する管理者端末50とがLAN等のネットワーク60を介して接続されて構成されている。このネットワーク60には、FAXデータの受信者である利用者が操作する利用者端末70−1〜70−3およびWebサーバ80にインターネット90を介して接続されている。
【0023】
ファイル変換装置30は、利用者別情報記憶部31と、VoIP通信部32と、FAXデータ受信部33と、画像データ変換部としてのメディア変換部34と、ファイル情報管理部35と、メディアファイル送信部36と、保存結果管理部37と、通知情報管理部38とを有する。
【0024】
利用者別情報記憶部31は、利用者毎に設定された、(a)FAXデータの保存形式および保存形式ごとの保存場所であるファイルサーバを特定する情報、(b)発信元のFAX端末10へ保存結果情報として「正常終了」を通知するための正常終了通知条件、(c)ファイルサーバ40−1〜40−3への該当FAXデータの保存履歴ログ情報、を格納したデータベースを記憶する。
【0025】
VoIP通信部32は、SIP(Session Initiation Protocol)による呼接続信号処理やRTP(Real-time Transport Protocol)による音声信号処理を行うことにより、VoIP網20を介してFAX端末10との通信を行う。
【0026】
FAXデータ受信部33は、TTC(Telecommunication Technology Committee)によりITU−T勧告に準拠して規定された一般交換電話網における文書ファクシミリ伝送手順(T.30)に基づいて、FAX端末10から送信された通信情報をVoIP通信部32を介して受信し、通信情報からFAXデータを検出する。
【0027】
メディア変換部34は、FAXデータ受信部113で受信され検出されたFAXデータの受信者が操作する利用者端末のFAXデータの保存形式の情報をファイル情報管理部35に要求して取得し、取得した保存形式の情報に基づいて当該FAXデータを複数の形式の画像データであるメディアファイルに変換する。
【0028】
またメディア変換部34は、既に変換されたメディアファイルを、他の形式のメディアファイルに変換する。
【0029】
ファイル情報管理部35は、メディア変換部34からFAXデータの受信者ごとに登録された保存形式および保存形式ごとの保存場所であるファイルサーバを特定する情報が要求されると、該当する情報を利用者別情報記憶部31から取得し、メディア変換部34に提供する。
【0030】
またファイル情報管理部35は、いずれかのファイルサーバで異常が発生したことにより、この異常が発生したファイルサーバ内の画像データを代替のファイルサーバに復旧させる復旧指示が取得されたときに、他のファイルサーバから該当するメディアファイルを取得して、異常が発生したファイルサーバに対応するメディアファイルに変換させるためにメディア変換部34に送出し、これにより変換されたメディアファイルをメディアファイル送信部36から復旧のための代替のメディアサーバに送信させる。
【0031】
メディアファイル送信部36は、変換されたメディアファイルを該当するファイルサーバ40−1〜40−3に送信する。
【0032】
保存結果管理部37は、ファイルサーバ40−1〜40−3から取得された保存結果情報を、利用者別情報記憶部31に送出して保存履歴ログ情報として記憶させる。
【0033】
通知情報管理部38は、ファイルサーバから取得された保存結果情報と利用者別情報記憶部31に格納された正常終了通知条件とから、発信元のFAX端末10へ保存結果情報として「正常終了」を通知するか否かを判定し、通知すると判定したときには、VoIP通信部32を介して発信元のFAX端末10に保存結果情報として「正常終了」を通知する。
【0034】
ファイルサーバ40−1〜40−3は複数の画像データの形式ごとにそれぞれ設置され、ファイル管理制御部41と、利用者別メッセージボックス42と、保存結果判定部43と、保存結果通知部44とを有する。本実施形態においてファイルサーバ40−1はTiff形式に対応したA形式ファイルサーバとし、ファイルサーバ40−2はPDF形式に対応したB形式ファイルサーバとし、ファイルサーバ40−3はJPEG形式に対応したC形式ファイルサーバとする。
【0035】
ファイル管理制御部41は、ファイル変換装置30のメディア変換部34で変換されたメディアファイルをメディアファイル送信部36を介して受信し、利用者別メッセージボックス42の該当する利用者のメッセージボックスに保存させるために送出する。
【0036】
またファイル管理制御部41は、利用者端末70−1〜70−3のいずれかからメディアファイルの閲覧要求があったときに、利用者別メッセージボックス42に保存された該当するメディアファイルを読み出して要求元の利用者端末70に送信する。また、ファイル変換装置30からメディアファイルの取得要求があったときに、利用者別メッセージボックス42に保存された該当するメディアファイルを読み出してファイル変換装置30に送信する。
【0037】
またファイル管理制御部41は、いずれかのファイルサーバで異常が発生し保守管理者により管理者端末50が操作されこのファイルサーバの復旧が自装置に指示されたときに、ファイル変換装置30にファイルサーバの復旧指示を送信し、この復旧指示を送信したことによりファイル変換装置30から送信されたメディアファイルを受信して利用者別メッセージボックス42に保存する。
【0038】
利用者別メッセージボックス42は、ファイル管理制御部41から送出されたメディアファイルを、該当する利用者に保存する。
【0039】
保存結果判定部43は、ファイル管理制御部41による利用者別メッセージボックス42への保存処理が正常に終了した(OK)か否(NG)かを判定する。
【0040】
保存結果通知部44は、保存結果判定部43において判定された判定結果を、ファイル変換装置30に保存結果情報として送信する。
【0041】
利用者端末70−1〜70−3は、汎用のPC等で構成され、本実施形態において利用者端末70−1は利用者αが操作する端末であり、利用者端末70−2は利用者Βが操作する端末であり、利用者端末70−3は利用者γが操作する端末であるものとする。
【0042】
〈一実施形態によるFAXデータ管理システムの動作〉
次に、本実施形態によるFAXデータ管理システムにおいて、(1)FAX端末から送信されたFAXデータを保存するときの処理、(2)保存されたFAXデータを閲覧するときの処理、(3)異常が発生したファイルサーバの情報を復旧させるときの処理、について説明する。
【0043】
本実施形態において利用者別情報記憶部31には予め、利用者毎に設定された、(a)FAXデータの保存形式および保存形式ごとの保存場所であるファイルサーバを特定する情報として、図2に示すデータベースが記憶されており、(b)発信元のFAX端末10へ保存結果情報として「正常終了」を通知するための正常終了通知条件として、図3に示すデータベースが記憶されているものとする。
【0044】
図2には、利用者α宛てのFAXデータはTiff形式、RDF形式、およびJPEG形式のメディアデータに変換し、利用者Β宛てのFAXデータはTiff形式、およびPDF形式のメディアデータに変換し、利用者γ宛てのFAXデータはTiff形式のメディアデータに変換し、Tiff形式に変換したメディアデータはA形式ファイルサーバ40−1に保存し、PDF形式のメディアデータはB形式のファイルサーバ40−2に保存し、JPEG形式のメディアデータはC形式のファイルサーアb60−3に保存することが示されている。
【0045】
また図3には、利用者α宛てに送信されたFAXデータは、A形式ファイルサーバ40−1とB形式ファイルサーバ40−2とにおいてメディアファイルが正常に保存されたとき(C形式ファイルサーバ40−3へメディアファイルが正常に保存されたか否かは問わない)に発信元のFAX端末10へ保存結果情報「正常終了」を通知し、利用者Β宛てに送信されたFAXデータは、A形式ファイルサーバ40−1とB形式ファイルサーバ40−2とにおいてメディアファイルが正常に保存されたときに発信元のFAX端末10へ保存結果情報「正常終了」を通知し、利用者γ宛てに送信されたFAXデータは、A形式ファイルサーバ40−1においてメディアファイルが正常に保存されれば発信元のFAX端末10へ保存結果情報「正常終了」を通知することが示されている。
【0046】
上記の、(1)FAX端末から送信されたFAXデータを保存するときの処理について、FAXデータのメディアファイルが正常に保存された場合の動作と、いずれかのファイルサーバで異常が発生しFAXデータのメディアファイルが正常に保存されなかった場合の動作とを説明する。
【0047】
−FAXデータのメディアファイルが正常に保存される場合の動作−
上述したように予め設定された情報が利用者別情報記憶部31に記憶されている状態で、FAXデータのメディアファイルが正常に保存される場合の動作について、図4のシーケンス図を参照して説明する。
【0048】
まず、発信元のFAX端末10から利用者α宛てにFAX発信操作が行われると、ファイル変換装置30にSIPによる呼接続信号が発信され、RTPにより受信者電話番号、FAX端末10の識別情報、およびFAXデータを含む通信情報が送信される(S1)。
【0049】
ファイル変換装置30では、VoIP通信部32においてFAX端末10から発信された呼接続信号が着信されて通信が開始され、VoIP通信部32において受信された通信情報がFAXデータ受信部33に転送される(S2)。
【0050】
次にFAXデータ受信部33では、受信された通信情報から受信者電話番号およびFAXデータが抽出され、メディア変換部34に転送される(S3)。
【0051】
次にメディア変換部34では、受信された受信者電話番号に基づいて、FAXデータの受信者が操作する利用者端末の保存形式および保存形式ごとの保存場所であるファイルサーバを特定する情報が、ファイル情報管理部35に要求される(S4)。
【0052】
ファイル情報管理部35では、メディア変換部34からの要求により、当該受信者電話番号に対応する利用者が特定され、利用者別情報記憶部31に記憶された情報[(a)FAXデータの保存形式および保存形式ごとの保存場所であるファイルサーバを特定する情報]に基づいて、この利用者に該当する保存形式および保存形式ごとの保存場所であるファイルサーバを特定する情報が取得され、メディア変換部34に提供される(S5)。
【0053】
次にメディア変換部34では、ファイル情報管理部35から提供された情報に基づいて、ステップS3において受信されたFAXデータが該当する保存形式のメディアファイルに変換される。ここでは、利用者αに該当する保存形式として、Tiff形式、PDF形式、およびJPEG形式のメディアファイルに変換されたものとする。
【0054】
そして変換されたファイルは、それぞれステップS5で提供された保存形式ごとの保存場所であるファイルサーバに、メディアファイル送信部36から送信される(S6)。ここでは、Tiff形式のメディアファイルはA形式ファイルサーバ40−1に送信され、PDF形式のメディアファイルはB形式ファイルサーバ40−2に送信され、JPEG形式のメディアファイルはC形式ファイルサーバ40−3に送信されるものとする。
【0055】
ファイルサーバ40−1〜40−3では、受信されたメディアファイルが、ファイル管理制御部41の制御により利用者別メッセージボックス42の該当する利用者のメッセージボックスに保存される(S8、S9)。
【0056】
保存結果判定部43では、ファイル管理制御部41による利用者別メッセージボックス42への保存処理が正常に終了した(OK)か否(NG)かが判定され、保存結果通知部44に転送される(S10)。
【0057】
保存結果通知部44では、保存結果判定部43から取得された保存結果(OK)が、ファイル変換装置30に保存結果情報として送信される(S11)。
【0058】
ファイル変換装置30では、ファイルサーバ40−1の保存結果通知部44から送信された保存結果(OK)が保存結果管理部37で取得され、利用者別情報記憶部31に転送されて保存履歴ログ情報として保存されるとともに通知情報管理部38に転送される(S12)。
【0059】
ファイルサーバ40−2でも同様に、ステップS7において送信されたメディアファイルが受信され、このメディアファイルの保存結果(OK)がファイル変換装置30に保存結果情報として送信される。
【0060】
ファイル変換装置30では、ファイルサーバ40−2の保存結果通知部44から送信された保存結果(OK)が保存結果管理部37で取得され、利用者別情報記憶部31に転送されて保存履歴ログ情報として保存されるとともに通知情報管理部38に転送される(S13)。
【0061】
通知情報管理部38では、取得した保存結果情報と、利用者別情報記憶部31に記憶された情報[(b)発信元のFAX端末10へ保存結果情報として「正常終了」を通知するための正常終了通知条件]とに基づいて、当該利用者端末に「正常終了」を通知するための正常終了通知条件が取得されており、この条件を満たすか否かが監視されている。
【0062】
ここでは図3に示すように、利用者端末70−1に「正常終了」を通知するための正常通知条件として、A形式ファイルサーバ40−1とB形式ファイルサーバ40−2とにおいてメディアファイルが正常に保存されたか否かが監視される(C形式ファイルサーバ40−3へメディアファイルが正常に保存されたか否かは問わない)。
【0063】
そして、ステップS12においてA形式のファイルサーバ40−1にメディアファイルが正常に保存された保存結果(OK)が取得され、さらにステップS13においてB形式ファイルサーバ40−2にメディアファイルが正常に保存された保存結果(OK)が取得されたことにより、通知情報管理部38においてこの正常終了通知条件が満たされたと判断され、保存結果情報「正常終了」が生成されてFAXデータ受信部33およびVoIP通信部32を介してFAX端末10に送信されることで通知される(S14)。VoIP通信部32からFAX端末10に保存結果情報が通知されると、通信が終了される。
【0064】
また、このFAX端末10への「正常終了」の通知条件には該当しないが、ファイルサーバ40−3でも同様に、ステップS7において送信されたメディアファイルが受信され、このメディアファイルの保存結果(OK)がファイル変換装置30に保存結果情報として送信されて保存結果管理部37で取得され、利用者別情報記憶部31に転送されて保存履歴ログ情報として保存される(S15)。
【0065】
上述した処理により利用者別情報記憶部31に保存された保存履歴ログ情報の一例を、図5に示す。
【0066】
図5には、利用者α宛てのTiff形式のメディアデータはA形式ファイルサーバ40−1に正常に保存され(OK)、利用者α宛てのPDF形式のメディアデータはB形式ファイルサーバ40−2に正常に保存され(OK)、利用者α宛てのJPEG形式のメディアデータはC形式ファイルサーバ40−3に正常に保存され(OK)、利用者Β宛てのTiff形式のメディアデータはA形式ファイルサーバ40−1に正常に保存され(OK)、利用者Β宛てのPDF形式のメディアデータはB形式ファイルサーバ40−2に正常に保存され(OK)、利用者端末γ宛てのTiff形式のメディアデータはA形式ファイルサーバ40−1に正常に保存されなかった(NG)ことが示されている。
【0067】
−FAXデータのメディアファイルが正常に保存されない場合の動作−
次に、B形式ファイルサーバ40−2において異常が発生し、このB形式ファイルサーバ40−2にFAXデータのメディアファイルが正常に保存されない場合の動作について、図6のシーケンス図を参照して説明する。
【0068】
図5において、ステップS1〜S12の処理は図4で説明した場合と同様であるため詳細な説明は省略する。
【0069】
ステップS7においてB形式ファイルサーバ40−2に送信されたメディアファイルは正常に保存されないため、B形式ファイルサーバ40−2からファイル変換装置30に保存結果(NG)が送信され、保存結果管理部37を介して利用者別情報記憶部31に転送されて保存履歴ログ情報として保存されるとともに通知情報管理部38に転送される(S16)。
【0070】
そして、通知情報管理部38において利用者端末70−1に「正常終了」を通知するための正常通知条件として、A形式ファイルサーバ40−1とB形式ファイルサーバ40−2とにおいてメディアファイルが正常に保存されたか否かが監視されるが、ステップS16においてB形式ファイルサーバ40−2にメディアファイルが正常に保存されなかった保存結果(NG)が取得されたため、通知情報管理部38においてこの正常終了通知条件が満たされないと判断され、保存結果情報「異常終了」が生成されてFAXデータ受信部33およびVoIP通信部32を介してFAX端末10に送信されることで通知される(S17)。VoIP通信部32からFAX端末10に保存結果情報が通知されると、通信が終了される。
【0071】
次に、(2)保存されたFAXデータを閲覧するときの処理について、図7のシーケンス図を参照して説明する。ここでは、利用者αが利用者端末70−1を用いてFAXデータのメディアファイルを取得し表示させる場合について説明する。この場合において、利用者α宛てのFAXデータは、変換されたTiff形式、PDF形式、JPEG形式のメディアファイルのうち、Tiff形式のメディアファイルが優先して読み出されることがデフォルトで設定されているものとする。
【0072】
まず、利用者αの操作により、利用者端末70−1からFAXデータのメディアファイルを取得するためのWebサーバ80にアクセスされ、FAXデータ閲覧要求が送信される(S21)。
【0073】
Webサーバ80では、利用者端末70−1から送信されたFAXデータ閲覧要求が受信されると、ファイル変換装置30に転送される(S22)。
【0074】
ファイル変換装置30では、Webサーバ80から送信されたFAXデータ閲覧要求がファイル情報管理部35で受信され(S23)、優先して読み出しが設定されているTiff形式のメディアファイルを取得するため、A形式ファイルサーバ40−1に対しメディアファイル取得要求が送信される(S24)。
【0075】
A形式ファイルサーバ40−1では、ファイル変換装置30から送信されたメディアファイル取得要求がファイル管理制御部41で取得され、このメディアファイル取得要求に基づいて利用者別メッセージボックス42から該当するTiff形式のメディアファイルが読み出される(S25)。
【0076】
読み出されたTiff形式のメディアファイルはファイル管理制御部41からWebサーバ80に送信され(S26)、さらに要求元の利用者端末70−1に送信される(S27)。
【0077】
利用者端末70−1では、受信されたTiff形式のメディアファイルが表示され(S28)、利用者の閲覧に供される。
【0078】
ここではデフォルトで設定された形式(Tiff形式)のメディアファイルが取得されて表示される場合について説明したが、利用者端末からの指示により、利用者ごとに保存された他形式(利用者αについてはPDF形式、またはJPEG形式)のメディアファイルを取得し表示させることも可能である。
【0079】
そのため、利用者端末が携帯端末でありTiff形式のメディアファイルを表示させることができない場合には、例えばJPEG形式を指定することにより、表示が可能になる。
【0080】
次に、(3)異常が発生したファイルサーバの情報を復旧させるときの処理ついて、図8のシーケンス図を参照して説明する。ここでは、B形式ファイルサーバ40−2において異常が発生し、このB形式ファイルサーバの情報を復旧させる場合について説明する。
【0081】
まず、B形式ファイルサーバ40−2において異常が発生したことが保守管理者により確認され、このB形式ファイルサーバ40−2の情報を復旧させるための代替のサーバである代替B形式ファイルサーバ40−4がLAN60に接続されて設置される。
【0082】
次に、保守管理者の操作により管理者端末50から代替B形式ファイルサーバ40−4に対し、B形式ファイルサーバ40−2の情報を復旧させるための復旧指示が送信される(S31)。
【0083】
代替B形式ファイルサーバ40−4では、管理者端末50から送信された復旧指示がファイル管理制御部41で受信され、さらにファイル変換装置30に転送される(S32)。
【0084】
ファイル変換装置30では、代替B形式ファイルサーバ40−4から送信された復旧指示がファイル情報管理部35で受信され、利用者別情報記憶部31に記憶された保存履歴ログ情報が参照されることにより、B形式ファイルサーバ40−2に保存されたメディアファイルと同一のFAXデータについての他形式のメディアファイルが保存されているファイルサーバが検出され、このファイルサーバにメディアファイル取得要求が送信される(S33)。
【0085】
ここでは、B形式ファイルサーバ40−2に保存されたメディアファイル(PDF形式ファイル)と同一のFAXデータについての他形式のメディアファイル(Tiff形式ファイル)が保存されているファイルサーバとしてA形式ファイルサーバ40−1が検出され、このA形式ファイルサーバ40−1にメディアファイル取得要求が送信される。
【0086】
メディアファイル取得要求が受信されたA形式ファイルサーバ40−1では、ファイル管理制御部41により該当するTiff形式のメディアファイルが利用者別メッセージボックス42から読み出され(S34)、ファイル変換装置30に送信される(S35)。
【0087】
ファイル変換装置30では、A形式ファイルサーバ40−1から送信されたTiff形式のメディアファイルがファイル情報管理部35で取得され、B形式ファイルサーバ40−2に対応する形式であるPDF形式に変換させるためにメディア変換部34に転送される(S36)。
【0088】
メディア変換部34では、ファイル情報管理部35から送信されたTiff形式のメディアファイルがPDF形式のメディアファイルに変換され、ファイル情報管理部35に転送される(S37)。
【0089】
ファイル情報管理部35で取得されたPDF形式のメディアファイルはメディアファイル送信部36に転送され(S38)、さらに代替B形式ファイルサーバ40−4に送信される(S39)。
【0090】
代替B形式ファイルサーバ40−4では、ファイル変換装置30から送信されたPDF形式のメディアファイルがファイル管理制御部41で取得され、ファイル管理制御部41の制御により利用者別メッセージボックス42の該当する利用者のメッセージボックスに保存される(S40、S41)。
【0091】
以上の処理により、異常が発生したB形式ファイルサーバ40−2に保存されていたPDF形式のメディアファイルと同一のファイルが代替B形式ファイルサーバ40−4に復旧される。
【0092】
このように復旧処理が行われることにより、利用者端末から代替B形式ファイルサーバにもアクセスが可能になり、PDF形式のメディアファイルを利用者端末で取得して表示させることが可能になる。
【0093】
以上の本実施形態によれば、FAXデータ管理システム1は、ファイル変換装置30とファイルサーバ40−1〜40−3とを分離し、ファイルサーバを複数設置した分散ネットワークとして構築しているため、1つのファイルサーバで異常が発生しても他のファイルサーバが正常に稼働していれば他形式のメディアファイルで閲覧することが可能になる。
【0094】
また、いずれかのファイルサーバで異常が発生したときに、ファイル変換装置30経由で復旧が可能であるとともに、ファイル変換装置といずれかのファイルサーバとにおいて二重故障が起こった場合にも、他のファイルサーバからメディアファイルの復旧が可能であり、個々のファイルサーバについてRAID機能等を搭載する必要がなく簡易な構成で高い信頼性を確保することが可能である。
【0095】
また、FAXデータが複数のファイルサーバに正常に保存されたときに発信元のFAX端末に「正常終了」を通知するように設定することができるため、1つのファイルサーバに保存されたことのみをもって「正常終了」を通知したときのように、このファイルサーバに異常が発生した場合に、発信元のFAX端末には保存結果情報として「正常終了」が通知されているにもかかわらず、受信者の利用者端末からはFAXデータを閲覧することができないという矛盾した事態を発生することを防ぐことができ、サービスの信頼性を向上させることができる。
【0096】
また、受信したFAXデータを複数の形式のメディアファイルに変換して保存するため、多様な利用者端末で閲覧することが可能になる。
【0097】
上述した本実施形態においては、ファイルサーバで異常が発生した場合に、保守管理者によりこの異常が確認され代替のファイルサーバが設置される場合について説明したが、予め代替用のファイルサーバをLAN60に接続しておくことで、復旧処理を迅速に実行させることができる。
【0098】
またこのとき、保守管理者の操作により復旧指示が送信されることにより代替のファイルサーバにFAXデータのメディアファイルが復旧される場合について説明したが、いずれかのファイルサーバで異常が発生したことを示すアラームが発信されたときに管理者端末がこのアラームを検出し、予め接続された代替のファイルサーバに自動的に復旧指示が送信されるようにしてもよい。
【0099】
また、上記の各実施形態におけるFAXデータ管理システムのファイル変換装置が行う機能構成をプログラム化してコンピュータに組み込むことにより、当該コンピュータをファイル変換装置として機能させるFAXデータ管理用プログラムを構築することも可能である。
【符号の説明】
【0100】
1…FAXデータ管理システム
10…FAX端末
20…VoIP網
30…ファイル変換装置
31…利用者別情報記憶部
32…VoIP通信部
33…FAXデータ受信部
34…メディア変換部
35…ファイル情報管理部
36…メディアファイル送信部
37…保存結果管理部
38…通知情報管理部
40−1〜40−4…ファイルサーバ
41…ファイル管理制御部
42…利用者別メッセージボックス
43…保存結果判定部
44…保存結果通知部
50…管理者端末
60…ネットワーク
70−1〜70−3…利用者端末
80…Webサーバ
90…インターネット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のファイルサーバと、ファイル変換装置とが接続されたFAXデータ管理システムにおいて、
前記ファイル変換装置は、
接続されたFAX端末からFAXデータが送信されたときに、このFAXデータを複数の画像データに変換して前記複数のファイルサーバにそれぞれ保存させるために送信する画像データ変換部と、
前記複数のファイルサーバの中のいずれかのファイルサーバで異常が発生したことにより、この異常が発生したファイルサーバ内の画像データを、接続された代替のファイルサーバに復旧させる復旧指示が取得されたときに、前記画像データが保存されたファイルサーバのうち異常が発生した以外のファイルサーバから前記画像データを取得して前記代替のファイルサーバに送信するファイル情報管理部とを有し、
前記複数のファイルサーバはそれぞれ、
前記ファイル変換装置から取得した画像データを保存するメッセージボックスを有する
ことを特徴とするFAXデータ管理システム。
【請求項2】
前記複数のファイルサーバは、画像データの形式ごとにそれぞれ対応して設置され、
前記画像データ変換部は、前記FAX端末から送信されたFAXデータを、複数の形式の画像データに変換して対応する前記ファイルサーバにそれぞれ保存させるために送信し、
前記ファイル情報管理部は、前記異常が発生した以外のファイルサーバから該当する画像データを取得したときに、この画像データを、前記異常が発生したファイルサーバに対応する形式の画像データに変換し、前記代替のファイルサーバに送信する
ことを特徴とする請求項1に記載のFAXデータ管理システム。
【請求項3】
前記ファイルサーバはそれぞれ、
前記画像データの保存処理が正常に完了したか否かを示す保存結果情報を前記ファイル変換装置に通知する保存結果通知部をさらに有し、
前記ファイル変換装置は、
所定数の前記ファイルサーバから、前記画像データの保存処理が正常に完了したことを示す保存結果情報を取得したときに、この正常に完了したことを示す保存結果情報を前記FAX端末に送信する通知情報管理部をさらに有する
ことを特徴とする請求項1または2に記載のFAXデータ管理システム。
【請求項4】
FAXデータ管理システムのファイル変換装置が、
接続されたFAX端末からFAXデータが送信されたときに、このFAXデータを複数の画像データに変換して、接続された複数のファイルサーバにそれぞれ保存させるために送信する画像データ変換ステップと、
前記複数のファイルサーバが、前記ファイル変換装置から取得した画像データを保存する画像データ保存ステップと、
前記ファイル変換装置が、前記複数のファイルサーバの中のいずれかのファイルサーバで異常が発生したことにより、この異常が発生したファイルサーバ内の画像データを、接続された代替のファイルサーバに復旧させる復旧指示が取得されたときに、前記画像データが保存されたファイルサーバのうち異常が発生した以外のファイルサーバから前記画像データを取得して前記代替のファイルサーバに送信するファイル情報管理ステップと、
を有することを特徴とするFAXデータ管理方法。
【請求項5】
前記複数のファイルサーバは、画像データの形式ごとにそれぞれ対応して設置され、
前記画像データ変換ステップでは、前記FAX端末から送信されたFAXデータを、複数の形式の画像データに変換して対応する前記ファイルサーバにそれぞれ保存させるために送信し、
前記ファイル情報管理ステップでは、前記異常が発生した以外のファイルサーバから該当する画像データを取得したときに、この画像データを、前記異常が発生したファイルサーバに対応する形式の画像データに変換し、前記代替のファイルサーバに送信する
ことを特徴とする請求項4に記載のFAXデータ管理方法。
【請求項6】
前記それぞれのファイルサーバが、前記画像データの保存処理が正常に完了したか否かを示す保存結果情報を前記ファイル変換装置に通知する保存結果通知ステップと、
前記ファイル変換装置が、所定数の前記ファイルサーバから、前記画像データの保存処理が正常に完了したことを示す保存結果情報を取得したときに、この正常に完了したことを示す保存結果情報を前記FAX端末に送信する通知情報管理部とをさらに有する
ことを特徴とする請求項4または5に記載のFAXデータ管理方法。
【請求項7】
請求項4ないし6いずれか1項に記載のFAXデータ管理方法において前記ファイル変換装置が行う処理を、コンピュータに実行させるためのFAXデータ管理用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−23490(P2012−23490A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−158771(P2010−158771)
【出願日】平成22年7月13日(2010.7.13)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】