説明

FAX送信システム

【課題】情報を送信したいメールグループを、簡単かつ容易に、しかも正確にマークシート部で特定して確実にメールする。
【解決手段】FAX送信システムは、マークシート部1Aと表示部1Bを有するFAXシート1をFAX機2で読み取ってFAXサーバ3に伝送し、FAXサーバ3が読み取り情報で特定されるメールグループの携帯電話機5にメール情報をメールする。FAXシート1のマークシート部1Aは、FAX機2が読み取りできないドロップアウトインクでメールグループ名14を印刷している複数のメールグループ特定領域10を有する。FAX送信システムは、FAX機2が読み取りできる識別色でメールグループ特定領域10を着色したFAXシート1をFAX機2で読み取ってFAXサーバ3に伝送し、FAXサーバ3が識別色で着色された送信グループ特定領域11を認識して、特定されたメールグループの携帯電話機5にメール情報を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザーからFAXされる情報を、特定のメールグループの携帯電話機にメールするFAX送信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特定のユーザーからFAXされる情報を、特定のメールグループに含まれる複数の携帯電話機にメールするシステムは開発されている。(特許文献1参照)
【0003】
特許文献1に記載されるシステムは、以下のようにして、FAXされる情報を携帯電話機にメールする。契約者がFAX送信システムからチラシを送信すると、受信したFAXデータからチラシの上部に設けられたマークシート部分をOCRが読み取る。FAXサーバは、受信したFAXデータをFAXデータ格納サーバに保存する。また、OCRが読み取ったマークシート情報から、チラシタイトルを取得する。DBサーバは、FAXデータ格納サーバに保存されたチラシのFAXデータを閲覧可能なWebページを作成し、そのURLをFAXサーバへ通知する。FAXサーバは、チラシのタイトル情報、URL情報をメールサーバ経由で利用者の携帯電話機へ通知する。利用者は、受信したメール内のチラシタイトルを参照し、閲覧を希望する場合にはURLに接続し、チラシを閲覧する。
【特許文献1】特開2006−338590号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のシステムは、FAXされる情報を特定の携帯電話機にメールできるので、FAXした情報を多数の携帯電話機に便利にメールできる。ただ、このシステムで特定のメールグループの携帯電話機にメールする場合、メールグループを特定するのに手間がかかる。それは、FAXシートの決められた領域にマークして、メールグループを特定するために、説明欄や表を参照して、メールグループを特定するためのマーク等を表記する必要があるからである。
【0005】
本発明は、この欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、情報を送信したいメールグループを、簡単かつ容易にしかも正確に間違いなくマークシート部で特定して、特定されたメールグループの携帯電話機に確実にメールできるFAX送信システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のFAX送信システムは、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。
FAX送信システムは、メール情報を送信するメールグループを特定するマークシート部1Aとメール情報の表示部1Bとを有するFAXシート1と、このFAXシート1のマークシート部1Aと表示部1Bとを読み取って、入力される電話番号で特定されるFAXサーバ3に電話回線4を介してマークシート部1Aと表示部1Bの読み取り情報を伝送するFAX機2と、このFAX機2から伝送される読み取り情報のマークシート部1Aで特定されるメールグループの携帯電話機5に、記憶しているメールアドレスからFAXシート1の表示部1Bに表示されるメール情報をインターネット6を介してメールするFAXサーバ3とを備える。FAXシート1のマークシート部1Aは、複数のメールグループ特定領域10を有すると共に、各々のメールグループ特定領域10にはFAX機2が読み取りできないドロップアウトインクでもって、メール情報を送信するメールグループ名14を印刷している。FAX送信システムは、FAX機2が読み取りできる識別色でメールグループ特定領域10を着色してなるFAXシート1をFAX機2で読み取り、FAX機2で読み取られたマークシート部1Aと表示部1BのデータをFAXサーバ3に伝送し、FAXサーバ3が、識別色で着色されたマークシート部1Aの送信グループ特定領域11を認識してメール情報を送信するメールグループを特定し、特定されたメールグループの携帯電話機5に、記憶しているメールアドレスでもってメール情報を送信する。
【0007】
FAXシート1は、上下方向を識別する上下識別コード15をFAX機2が読み取りできる識別色のインクで印刷することができる。FAXシート1のマークシート部1Aは、縦横に分割して複数のメールグループ特定領域10を設けることができる。FAXシート1は、各々のメールグループ特定領域10に、ドロップアウトインクでもって輪郭線13が印刷し、さらにこの輪郭線13の内側に、ドロップアウトインクでメールグループ名14を印刷することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明のFAX送信システムは、情報を送信するメールグループを簡単かつ容易に、また正確に間違いなく特定して、情報をメールグループの携帯電話機にメールできる特徴がある。それは、FAXシートのマークシート部に、複数のメールグループ特定領域を設けると共に、各々のメールグループ特定領域には、FAX機で読み取りできないドロップアウトインクでメールグループ名を印刷しているからである。ユーザーは、印刷されたメールグループ名を確認して、たとえば、「1年1組」のメールグループの携帯電話機に情報を送信したい場合は、FAXシートのマークシート部に、「1年1組」等と印刷されたメールグループ特定領域を識別色で着色して、このFAXシートをFAX機でFAXサーバにFAXする。FAXサーバは識別色に着色された送信グループ特定領域を識別して、「1年1組」のメールグループの携帯電話機に情報をメールする。メールグループ名である「1年1組」の印刷は、ドロップアウトインクで印刷しているので、FAX機は、FAXシートを読み取りするときに、メールグループ名の「1年1組」を読み取らず、すなわちFAX機が読み取りしてFAXサーバに送信するマークシート部の読み取り情報には、メールグループ名は含まれず、1年1組のメールグループ特定領域の着色のみを読み取りする。このため、FAXサーバは、FAX機から伝送されるマークシート部の読み取り情報から、着色されたメールグループ特定領域である送信グループ特定領域のみを正確に読み取りする。識別色に印刷されたメールグループ名は、FAX機に読み取りされず、したがって、FAXサーバに送信されない。このため、FAXサーバの印刷されたメールグループ名による誤動作はなく、着色された送信グループ特定領域を正確に判別する。このため、ユーザーは、FAXシートに印刷されたメールグループ名を見て、正確にメールグループ特定領域に着色でき、しかも、FAXサーバは送信グループ特定領域を正確に識別して、ユーザーが特定するメールグループの携帯電話機に正確に情報を送信することができる。
【0009】
また、本発明の請求項2のFAX送信システムは、請求項1の構成に加えて、FAXシートには、上下方向を識別する上下識別コードをFAX機が読み取りできる識別色のインクで印刷している。このFAX送信システムは、ユーザーがFAXシートの上下を間違ってFAX機からFAXサーバに伝送しても、FAXサーバは上下識別コードでFAXシートの上下を識別して正確に情報を読み取りする。
【0010】
さらに、本発明の請求項3のFAX送信システムは、請求項1の構成に加えて、FAXシートに、縦横に分割して複数のメールグループ特定領域を設けているので、1枚のFAXシートでもって、多数のメールグループを特定して携帯電話機に情報をメールできる。
【0011】
さらにまた、本発明の請求項4のFAX送信システムは、請求項1の構成に加えて、FAXシートの各々のメールグループ特定領域に、ドロップアウトインクで輪郭線を印刷しており、さらにこの輪郭線の内側には、ドロップアウトインクでメールグループ名を印刷している。このFAX送信システムは、ユーザーが、メールグループ名を確認し、このメールグループ名を印刷している輪郭線の内側を識別色で塗りつぶして正確にメールグループを特定できる。またFAXサーバは、識別色で塗りつぶされた送信グループ特定領域を正確に識別して、特定のメールグループの携帯電話機に情報をメールできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのFAX送信システムを例示するものであって、本発明はFAX送信システムを以下のものに特定しない。
【0013】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0014】
図1に示すFAX送信システムは、メール情報を送信するメールグループを特定するマークシート部1Aとメール情報の表示部1Bとを有するFAXシート1と、このFAXシート1のマークシート部1Aと表示部1Bとを読み取って、入力される電話番号で特定されるFAXサーバ3に電話回線4を介して読み取り情報を伝送するFAX機2と、このFAX機2から伝送される読み取り情報からマークシート部1Aで特定されるメールグループの携帯電話機5に、記憶しているメールアドレスから、FAXシート1の表示部1Bに表示されるメール情報を、インターネット6を介してメールするFAXサーバ3とを備える。
【0015】
図のFAX送信システムは、電話回線4を介してFAXサーバ3に複数のFAX機2を接続している。このFAX送信システムは、各々のFAX機2から、マークシート部1Aと表示部1Bの読み取り情報をFAXサーバ3に送信する。FAXサーバ3は、読み取り情報を送信したFAX機2を特定するFAX機特定部7を有する。FAX機特定部7は、読み取り情報を送信するFAX機2の電話番号からFAX機2を特定し、あるいはFAXシート1に印刷している機器識別コード12からFAX機2を特定する。FAX機特定部7がFAXシート1の機器識別コード12からFAX機2を特定するシステムは、各々のFAX機2がFAXサーバ3にFAXするFAXシート1に機器識別コード12を識別色で印刷している。FAXサーバ3は、FAX機特定部7で読み取り情報を送信するFAX機2を特定し、マークシート部1Aの読み取り情報でもって、メールグループを特定し、特定されたメールグループの携帯電話機5にFAX機2から送信される表示部1Bの読み取り情報をメールする。FAXサーバ3は、読み取り情報に含まれるマークシート部1Aの読み取り情報でメールグループを特定して、特定されたメールグループの携帯電話機5に情報を送信する。図1に示すように、FAXサーバ3に複数のFAX機2を接続するFAX送信システムは、各々のFAX機2からメールグループを特定して、特定されたメールグループの携帯電話機5にインターネット6を介して情報を送信する。このため、このFAX送信システムは、複数のユーザーがFAX機2でもって1台のFAXサーバ3に読み取り情報を送信して、送信した読み取り情報から各々のFAX機2で特定される特定のメールグループの携帯電話機5にメールできる。たとえば、図1のFAX送信システムは、学校と警察署と役所などの複数カ所の各々にFAX機2を設置し、各々のFAX機2を電話回線4を介して1台のFAXサーバ3に接続することができる。FAXサーバ3は、各々のFAX機2から送信されるマークシート部1Aの読み取り情報でメールグループを特定し、特定されたメールグループの携帯電話機5に表示部1Bの読み取り情報をメールする。たとえば、FAXサーバ3は、学校に設置されるFAX機2から送信されるマークシート部1Aの読み取り情報でもって学年や組を特定するメールグループを特定して、メールグループの携帯電話機5にインターネット6を介して表示部1Bの情報をメールする。また、警察署や役所に設置されるFAX機2から送信されるマークシート部1Aの読み取り情報からは、地域を特定して地域別のメールグループを特定し、特定されたメールグループの携帯電話機5にインターネット6で表示部1Bの読み取り情報をメールする。このFAX送信システムは、複数のFAX機2を1台のFAXサーバ3に接続して、各々のFAX機2から送信される読み取り情報で特定されるメールグループの携帯電話機5にメールを送信できる。したがって、種々の業者のユーザーが1台のFAXサーバ3を使用して、各々が異なるメールグループの携帯電話機5に情報を送信して便利に使用できる。ただし、本発明のFAX送信システムは、FAXサーバに一台のFAX機を接続することもできる。このFAX送信システムは、FAXサーバがFAX機を特定する必要がない。
【0016】
FAXシート1は、ユーザーが情報を送信するメールグループを特定するためのマークシート部1Aと、携帯電話機5にメールする顔写真や注意情報を表示するための表示部1Bを有する。FAXシートは、1枚にマークシート部と表示部を設けることもできる。ただ、1枚のFAXシート1にマークシート部1Aを設けて、別のFAXシート1に表示部1Bを設けることもできる。すなわち、マークシート部1Aと表示部1Bを別のシートするFAXシート1は、最初にマークシート部1Aのある1枚のFAXシート1を読み取りし、その後に続いて表示部1BのあるFAXシート1を読み取りして、マークシート部1Aと表示部1Bの読み取り情報をFAXサーバ3に送信する。マークシート部1Aを一枚とするFAXシート1は、広い領域に複数のメールグループ特定領域10を設けて正確にメールグループを特定できる。
【0017】
FAXシート1のマークシート部1Aは、情報を送信するメールグループを特定するために、複数のメールグループ特定領域10を有する。図2のFAXシート1は、縦横に分割して複数のメールグループ特定領域10を設けている。この図のFAXシート1は、縦横に6×6に分割して、36のメールグループ特定領域10を設けている。
【0018】
各々のメールグループ特定領域10には、FAX機2が読み取りできないドロップアウトインクでもって、メール情報を送信するメールグループ名14を印刷している。図2のFAXシート1は、各々のメールグループ特定領域10に、ドロップアウトインクでもって輪郭線13を印刷している。さらにこの輪郭線13の内側には、ドロップアウトインクでメールグループ名14を印刷している。図2で示す学校で使用するFAXシート1は、輪郭線13は円形とし、円形の輪郭線13の内側に「1年1組」「1年2組」「1年3組」・・・・「2年1組」「2年2組」・・・・「6年1組」「6年2組」・・・・等のメールグループ名14をドロップアウトインクで印刷している。図3で示す警察所や役所で使用されるFAXシート1は、各々のメールグループ特定領域10に、四角形等からなる多角形の輪郭線13をドロップアウトインクで印刷しており、さらにこの輪郭線13の内側に「A地区」「B地区」「C地区」・・・・等のメールグループ名14をドロップアウトインクで印刷している。
【0019】
このFAXシート1は、ユーザーによって輪郭線13の内側が識別色で着色される。すなわち、ユーザーは、情報を送信したいメールグループ名14を印刷している輪郭線13の内側を、鉛筆、ボールペン、万年筆、筆、サインペン等の筆記具で塗りつぶして、情報を送信するメールグループ名14の印刷されたメールグループ特定領域10を識別色で着色する。メールグループ特定領域10が識別色で着色されると、情報を送信するメールグループを明記するメールグループ名14は識別色で隠蔽されて見えなくなる。本発明のFAX送信システムは、FAX機2でメールグループ名14を読み取りして、FAXサーバ3に送信する必要がない。したがって、メールグループ名14が識別色で隠蔽されても、FAXシート1の情報は、ユーザーが送信したい特定メールグループの携帯電話機5に送信される。
【0020】
さらに、図2と図3に示すFAXシート1は、上下方向を識別する上下識別コード15を、FAX機2が読み取りできる識別色のインクで印刷している。上下識別コード15は、FAXシート1の上側又は下側のいずれかに印刷される。図のFAXシート1は、下側に上下識別コード15を印刷している。このFAXシート1は、ユーザーがFAXシート1を上下逆にしてFAXしても、FAXサーバ3でFAXシート1の上下を正確に判別できる。FAXサーバ3が上下識別コード15でFAXシート1の上下を特定できるからである。さらに、上下識別コード15は、FAX機2を特定する機器識別コード12とすることもできる。上下識別コード15を機器識別コード12とするFAXシート1は、FAX機2からFAXサーバ3に送信されると、FAXサーバ3でもって、FAXシート1を送信したFAX機2を特定できる。
【0021】
以上のFAXシート1はFAX機2で読み取られる。FAX機2は、FAXシート1を読み取りして、マークシート部1Aと表示部1Bの読み取り情報をFAXサーバ3に伝送する。FAX機2は、読み取り情報を電気信号に変換して電話回線4でもってFAXサーバ3に送信する。さらに、FAX機2は、読み取り情報を送信するFAXサーバ3を特定するために、電話番号を入力するテンキー(図示せず)を備える。ユーザーはテンキーから、読み取り情報を送信するFAXサーバ3の電話番号を入力する。FAX機2は、テンキーから入力される電話番号のFAXサーバ3に読み取り情報を送信する。このFAX機2は専用の機器とする必要はなく、すでに使用している市販のFAX機2を使用することができる。
【0022】
FAXサーバ3は、FAX機2から送信されるマークシート部1Aの読み取り情報から情報を送信するメールグループを判別する。FAXサーバ3は、読み取り情報でもって、識別色で着色されたメールグループ特定領域10を送信グループ特定領域11として認識して、情報を送信するメールグループを識別する。特定されたメールグループにインターネット6で情報を送信するために、FAXサーバ3は、各々のFAX機2に対応する複数のメールアドレスをメモリ8に記憶している。たとえば、学校のFAX機2に対応する複数のメールアドレスとして、「1年1組のメールグループのメールアドレス」、「1年2組のメールグループのメールアドレス」などを記憶している。また警察署や役所のFAX機2に対応するメールアドレスとして、「A地区のメールグループのメールアドレス」「B地区のメールグループのメールアドレス」「C地区のメールグループのメールアドレス」等を記憶している。
【0023】
FAXサーバ3は、FAX機2から読み取り情報を受信すると、FAX機特定部7で読み取り情報を送信したFAX機2を特定する。さらに、FAXサーバ3は、マークシート部1Aの読み取り情報から、識別色で着色された送信グループ特定領域11を認識して、情報を送信するメールグループを特定する。メールグループが特定されると、メモリ8に記憶される特定メールグループのメールアドレスの携帯電話機5に、表示部1Bの読み取り情報をインターネット6で送信する。携帯電話機5のユーザーは、送信された情報を見て確認する。
【0024】
以上のFAX送信システムは、学校、警察署、役所などで便利に使用される。学校や警察署では、たとえば、特定のメールグループの携帯電話機5に、不審者や容疑者などの顔写真等をメールする。たとえば、「1年1組」のメールグループや「B地区」のメールグループの携帯電話機5に顔写真をメールする場合、以下のステップで顔写真がメールされる。
(1)ユーザーがFAXシート1のマークシート部1Aに設けたメールグループ特定領域10を識別色で着色する。FAXシート1には、メールグループ名14をドロップアウトインクで印刷しているので、ユーザーは、たとえば、図2に示すように「1年1組」と印刷されるメールグループ特定領域10、あるいは、図3に示すように「B地区」と印刷されるメールグループ特定領域10を鉛筆等の筆記具で塗りつぶす。さらに、FAXシート1の表示部1Bには、顔写真をコピーする。
(2)FAXシート1をFAX機2で読み取り、読み取り情報を電話回線4でFAXサーバ3に送信する。このとき、ユーザーは、テンキーでFAXサーバ3の電話番号を入力し、読み取り情報を電話番号で特定されるFAXサーバ3に送信する。
(3)読み取り情報を受信したFAXサーバ3は、FAX機特定部7で送信したFAX機2を特定すると共に、マークシート部1Aの読み取り情報でもって、識別色で着色された送信グループ特定領域11の場所からメールグループを特定する。メールグループが特定されると、メモリ8に記憶されるメールアドレスから、特定されメールグループのメールアドレスを特定し、特定されたメールアドレスの携帯電話機5にインターネット6で表示部1Bの情報、すなわち顔写真をメールする。
(4)携帯電話機5のユーザーは、メールされた情報、すなわち表示部1Bの情報である顔写真を確認する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一実施例にかかるFAX送信システムを示す概略構成図である。
【図2】FAXシートのマークシート部の一例を示す図である。
【図3】FAXシートのマークシート部の他の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0026】
1…FAXシート 1A…マークシート部
1B…表示部
2…FAX機
3…FAXサーバ
4…電話回線
5…携帯電話機
6…インターネット
7…FAX機特定部
8…メモリ
10…メールグループ特定領域
11…送信グループ特定領域
12…機器識別コード
13…輪郭線
14…メールグループ名
15…上下識別コード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メール情報を送信するメールグループを特定するマークシート部(1A)とメール情報の表示部(1B)とを有するFAXシート(1)と、このFAXシート(1)のマークシート部(1A)と表示部(1B)とを読み取って、入力される電話番号で特定されるFAXサーバ(3)に電話回線(4)を介してマークシート部(1A)と表示部(1B)の読み取り情報を伝送するFAX機(2)と、このFAX機(2)から伝送される読み取り情報のマークシート部(1A)で特定されるメールグループの携帯電話機(5)に、記憶しているメールアドレスから、FAXシート(1)の表示部(1B)に表示されるメール情報をインターネット(6)を介してメールするFAXサーバ(3)とを備えるFAX送信システムにおいて、
FAXシート(1)のマークシート部(1A)が、複数のメールグループ特定領域(10)を有すると共に、各々のメールグループ特定領域(10)にはFAX機(2)が読み取りできないドロップアウトインクでもって、メール情報を送信するメールグループ名(14)を印刷しており、
メールグループ特定領域(10)をFAX機(2)の読み取りできる識別色で着色してなるFAXシート(1)がFAX機(2)で読み取られ、FAX機(2)でもって読み取られたマークシート部(1A)と表示部(1B)のデータがFAXサーバ(3)に伝送され、FAXサーバ(3)が、識別色で着色されたマークシート部(1A)の送信グループ特定領域(11)を認識してメール情報を送信するメールグループを特定し、特定されたメールグループの携帯電話機(5)に、記憶しているメールアドレスでもってメール情報を送信するようにしてなるFAX送信システム。
【請求項2】
FAXシート(1)が上下方向を識別する上下識別コード(15)をFAX機(2)が読み取りできる識別色のインクで印刷している請求項1に記載されるFAX送信システム。
【請求項3】
FAXシート(1)のマークシート部(1A)が、縦横に分割して複数のメールグループ特定領域(10)を設けてなる請求項1に記載されるFAX送信システム。
【請求項4】
FAXシート(1)の各々のメールグループ特定領域(10)に、ドロップアウトインクでもって輪郭線(13)が印刷されており、さらにこの輪郭線(13)の内側には、ドロップアウトインクでメールグループ名(14)を印刷してなる請求項1に記載されるFAX送信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−193615(P2008−193615A)
【公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−28598(P2007−28598)
【出願日】平成19年2月7日(2007.2.7)
【出願人】(507041973)
【Fターム(参考)】