ＩＣインレット回収型ラベル

【課題】ＩＣインレットを回収可能にしたＩＣインレット回収型ラベルを提供する。
【解決手段】上表示部とＩＣインレットを有する回収部と下表示部からなるラベルで、上表示部と回収部と下表示部を区画する切取線を有し、前記上表示部と下表示部の裏面に粘着剤を塗布した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ＩＣインレットにて被着体を識別する機能を有し、使用後にＩＣインレットを回収することが可能なＩＣインレット回収型ラベルに関する。
【背景技術】
【０００２】
近年、ＩＣインレットを備えるラベルシートは種々の用途に使用され、当該ＩＣインレットは、非接触でデータを読み取られることから、購入者が追跡管理されるのではないかと懸念されている。
【０００３】
そこで、特許文献１に見られるように、ミシン目を介して、第一領域，第二領域の二つの領域からなるラベルの一方に粘着剤を塗布し、他方にインレットを貼着したラベルが知られている。
【０００４】
【特許文献１】特開２００５−２５８３５０号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、二つの領域からなるラベルは非貼着面が浮いているため、輸送途中にミシン目より破れてしまう恐れがあった。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するために、本発明は、切り取り線を介して、第一表示部，第二表示部，第三表示部からなるラベルにおいて、前記、第一表示部と第三表示部の裏面には粘着剤層を設けるとともに、第二表示部裏面には、アンテナあるいはアンテナ接続端子とＩＣチップから構成される、ＩＣインレットを設けたＩＣインレット回収型ラベルである。
【発明の効果】
【０００７】
本発明は、切り取り線を介して、第一表示部，第二表示部，第三表示部からなるラベルにおいて、前記、第一表示部と第三表示部の裏面に粘着剤層を設けたので、第二表示部裏面の非貼着面が浮くことはなく、輸送途中にて切り取り線から破れてしまうことなく、使用目的を果たした後、切り取り線を介して商品から切り取ることができ、ＩＣインレットに記録されている情報を回収することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００８】
以下、本発明の最良の実施の形態を図により説明する。図１に本発明のラベルを示す表面図、図２に図１の裏面図、図３に使用例を示す。
【０００９】
ラベル１は、被着体である商品８の情報を表示する上表示部２と、被着体である商品８の情報を記録するＩＣインレット３を備えた回収部４と、被着体である商品８の情報を表示する下表示部５とからなり、前記上表示部２と、回収部４と、下表示部５を区画する切取線６を備える。そして、前記上表示部２と、下表示部５の裏面に粘着剤７が塗布されている。
【００１０】
前記ラベル１は、上表示部２と、下表示部５の裏面に塗布された粘着剤７により商品８に貼着されているため、回収部４は商品８に貼着されていない状態となっている。そして、商品販売時にＩＣインレットリーダー（図示せず）にてＩＣインレット３に記録されている商品８の情報を読み取り、使用目的を果たした後、回収部４を切取線６に沿って切り取ることで、裏面に塗布された粘着剤７により上表示部２と、下表示部５は商品８に残り、ＩＣインレット３を備えた回収部４のみを切り取る。
【００１１】
上表示部２と、回収部４と、下表示部５は、印字、印刷等を施し表示機能を備えた通常に使われているラベル基材を使用できる。
【００１２】
粘着剤７は、アクリル系粘着剤やゴム系粘着剤等に代表される粘着剤を使用できる。
【図面の簡単な説明】
【００１３】
【図１】図１は本発明のラベルを示す表面図である。
【図２】図２は図１の裏面図である。
【図３】図３は使用例を示す図である。
【符号の説明】
【００１４】
１ＩＣインレット回収型ラベル
２上表示部
３ＩＣインレット
４回収部
５下表示部
６切取線
７粘着剤
８商品

【特許請求の範囲】
【請求項１】
切り取り線を介して、第一表示部，第二表示部，第三表示部からなるラベルにおいて、前記、第一表示部と第三表示部の裏面には粘着剤層を設けるとともに、第二表示部裏面には、アンテナあるいはアンテナ接続端子とＩＣチップから構成される、ＩＣインレットを設けたＩＣインレット回収型ラベル。

【図１】