IDカード作成システム及びIDカード作成方法
【課題】撮影装置におけるIDカードの再発行処理と、更新処理又は新規登録処理を容易に識別可能にする。
【解決手段】IDカード作成システム100の撮影装置2は、IDカードの作成を申請する各申請人の顔画像のデータを、申請人の識別情報に対応付けてカード作成管理ファイルに記憶し、申請人のID番号(識別情報)が入力されると、その入力されたID番号に対応する顔画像データがカード作成管理ファイルに記憶されているか否かを判定する。該当する顔画像データがカード作成管理ファイルに記憶されている場合、当該顔画像データ(静止画)を表示部に表示し、当該顔画像データがカード作成管理ファイルに記憶されていない場合は、申請人の動画を表示部に表示し、当該申請人を撮影する。
【解決手段】IDカード作成システム100の撮影装置2は、IDカードの作成を申請する各申請人の顔画像のデータを、申請人の識別情報に対応付けてカード作成管理ファイルに記憶し、申請人のID番号(識別情報)が入力されると、その入力されたID番号に対応する顔画像データがカード作成管理ファイルに記憶されているか否かを判定する。該当する顔画像データがカード作成管理ファイルに記憶されている場合、当該顔画像データ(静止画)を表示部に表示し、当該顔画像データがカード作成管理ファイルに記憶されていない場合は、申請人の動画を表示部に表示し、当該申請人を撮影する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、社員証や各種免許証等のIDカードを作成するIDカード作成システム及びIDカード作成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、社員証、自動車免許証等の免許証類、身分証明書、パスポート、外国人登録証、図書館利用カード、キャッシュカード、クレジットカード、従業者証、会員証、医療カード及び学生証等のIDカードが普及している。これらのIDカードの表面には、ID番号(識別情報)、本人(申請人)の顔画像の他、氏名、住所等の個人情報が印字されるようになっている。このようなIDカードを作成するシステムとして、本人の顔画像を撮影装置で撮影することで得られた顔画像データと、ID番号及び個人情報とに基づいて、IDカードを作成するシステムが知られている。
【0003】
また、最近では、申請人の顔画像や個人情報等のデータを、撮影装置やファイルサーバ等に記憶しておき、その記憶されたデータをIDカード作成装置(プリンタ)に送信することにより、IDカードの再発行や更新等の手続きを行うIDカード作成システムも開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平7−89272号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、撮影装置を用いてIDカードの再発行処理又は更新処理を行う従来のIDカード作成システムでは、撮影装置の表示手段に、申請者のID番号や顔画像等を表示する機能がなかったため、撮影装置のオペレータは、IDカードの再発行処理を行っているのか、更新処理又は新規登録処理を行っているのかを即座に判断できないという問題があった。
【0005】
本発明の課題は、撮影装置におけるIDカードの再発行処理と、更新処理又は新規登録処理を容易に識別可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、IDカードの作成を申請する申請人の顔画像を撮影する撮影装置と、IDカードを作成するIDカード作成装置とを備えるIDカード作成システムにおいて、前記撮影装置は、各申請人の顔画像のデータを、申請人の識別情報に対応付けて記憶する記憶手段と、申請人の識別情報を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された識別情報に対応する顔画像データが前記記憶手段に記憶されているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に応じて、表示手段の表示方式を切り替える表示制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のIDカード作成システムにおいて、前記表示制御手段は、前記判定手段により、前記入力された識別情報に対応する顔画像データが前記記憶手段に記憶されていると判定された場合、当該顔画像データの静止画を前記表示手段に表示することを特徴としている。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のIDカード作成システムにおいて、前記表示制御手段は、前記判定手段により、前記入力された申請人の識別情報に対応する顔画像データが前記記憶手段に記憶されていないと判定された場合、当該申請人の動画を前記表示手段に表示することを特徴としている。
【0009】
請求項4に記載の発明は、IDカードの作成を申請する各申請人の顔画像のデータを、申請人の識別情報に対応付けて撮影装置の記憶手段に記憶し、申請人の識別情報を入力する入力工程と、前記入力された識別情報に対応する顔画像データが前記記憶手段に記憶されているか否かを判定する判定工程と、前記判定工程における判定結果に応じて、前記撮影装置の表示手段の表示方式を切り替える表示制御工程と、を含むことを特徴としている。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のIDカード作成方法において、前記表示制御工程では、前記判定工程において、前記入力された識別情報に対応する顔画像データが前記記憶手段に記憶されていると判定された場合、当該顔画像データの静止画が前記表示手段に表示されることを特徴としている。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載のIDカード作成方法において、前記表示制御工程では、前記判定工程において、前記入力された申請人の識別情報に対応する顔画像データが前記記憶手段に記憶されていないと判定された場合、当該申請人の動画が前記表示手段に表示されることを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、IDカードに使用する顔画像を撮影する撮影装置に、申請人の顔画像のデータが記憶されているか否かに応じて、表示手段の表示方式を切り替えることにより、オペレータは、撮影装置で現在行われている処理が、IDカードの再発行処理であるのか、更新処理又は新規登録処理であるのかを容易に識別することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
以下の各実施形態のIDカード作成システムにおいては、主に、会社等の団体に所属する社員のIDカード(在職(社員)証明カード等)を作成する場合を想定してIDカード作成システムを説明するが、それに限らず、所定資格を管理・統括する団体が有するものであってもよい。
【0014】
[実施形態1]
図1〜図5を参照して、本発明の実施形態1を説明する。
まず、実施形態1における構成について説明する。図1に、実施形態1に係るIDカード作成システム100の構成を示す。IDカード作成システム100は、図1に示すように、ホストコンピュータ1、撮影装置2、IDカード作成装置3、ファイルサーバ4により構成され、IDカード作成システム100を構成する各装置は通信ネットワークNにより接続される。なお、1台のホストコンピュータ1に通信ネットワークNを介して接続される撮影装置2、IDカード作成装置3、ファイルサーバ4の台数は特に限定されない。
【0015】
ここで、通信ネットワークNは、例えば、公衆回線、電話回線、ISDN回線、無線通信回線、専用線、CATV回線等のネットワークである。この通信ネットワークNは、任意な時に接続が可能であればよく、常時接続されている必要はない。また、通信ネットワークNは、情報管理の信頼性の観点から、特定のユーザのみアクセス可能なセキュリティを確保していることが望ましい。或いは、IDカード作成システム100は、通過する情報を制限するファイアウォール機能を有するプロキシサーバ等を備える構成であってもよい。
【0016】
ホストコンピュータ1は、例えば、PC(Personal Computer)等により構成され、DB(データベース)1aを備えている。DB1aは、各社員のID番号(識別情報)、個人情報(氏名、住所、所属、生年月日等)を対応付けて格納している。このDB1aには、常に最新の個人情報がID番号に対応付けて格納されている。ホストコンピュータ1は、DB1aに格納される情報の更新や読み出しを制御する。
【0017】
図2に、撮影装置2の主要部構成を示す。撮影装置2は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)21、RAM(Random Access Memory)22、記憶部23、通信部25、入力部26、表示部27、カメラ28、光源29等により構成される。
【0018】
CPU21は、記憶部23に記憶された各種プログラムに従って、撮影装置2を構成する各部の動作を制御する。例えば、CPU21は、入力部26から、IDカードの作成を申請する申請人のID番号が入力されると、当該ID番号に対応付けられた顔画像のデータが記憶部23に登録されているか否かを判定し、判定結果に応じて表示部27での表示方式を切り替えるように制御する(図4参照)。また、CPU21は、入力されたID番号に対応する最新の個人情報をホストコンピュータ1から取得するための制御を行う。
【0019】
RAM22は、CPU21によって実行される各種プログラムをプログラム格納エリアに展開する。また、RAM22は、各種プログラムの実行時に生じる処理結果等のデータをワークエリアに一時的に記憶する。例えば、RAM22は、カメラ28により撮影され生成された顔画像データを一時的に記憶する。
【0020】
記憶部23は、プログラムやデータ等が予め記憶されている記録媒体(図示省略)を有しており、この記録媒体は、磁気的、光学的記録媒体若しくは半導体メモリで構成されている。この記録媒体は、記憶部23に固定的に設けられるもの若しくは着脱自在に装着するものであり、システムプログラム、当該システムに対応する各種処理プログラム及び各種処理プログラムで処理されたデータを記憶する。これらのプログラムは、コンピュータが読取可能なプログラムコードの形態で格納され、当該プログラムコードに従った動作がCPU21の制御下にて逐次実行される。なお、記憶部23が記憶するプログラム又はデータは、その一部又は全部を他の機器から通信ネットワークNを介して受信して記憶するような構成にしてもよい。
【0021】
この記憶部23は、IDカードの作成に関するデータとして、IDカードの作成を申請する各申請人のID番号と、顔画像、個人情報の各データを対応付けて記憶したカード管理ファイル24を格納している。このカード管理ファイル24には、ID番号毎に、顔画像及び個人情報のデータがID番号に対応付けてIDカード作成装置3及び/又はファイルサーバ4に送信済みであるか否かを示す送信完了フラグ(ON:送信済み、OFF:未送信)が設定されている。カード管理ファイル24に登録されたデータは、登録後、所定期間(例えば、1週間)保管され、所定期間を過ぎたデータは自動的に消去される。
【0022】
通信部25は、撮影装置2を通信ネットワークNに接続するためのインターフェースであり、通信ネットワークNを介して外部機器と通信を行うための制御を行う。
【0023】
入力部26は、撮影ボタン、承認ボタン、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キーを備え、ボタン又はキーの押下操作に対応する操作信号をCPU21に出力する。ここで、承認ボタンとは、撮影された申請人の顔画像が、IDカードに使用される顔画像として適切だと判断された場合に操作されるボタンである。
【0024】
表示部27は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示画面を備え、CPU21から入力される表示制御信号に従って、顔画像等の各種データを表示する。
【0025】
カメラ28は、ガラス又はプラスチックからなる光学レンズ及びCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の光学センサからなり、光学レンズを介して入力される画像を光学センサで電気信号に変換して画像データを生成する。
【0026】
光源29は、蛍光灯、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ等により構成され、撮影の際に、椅子に着座した被撮影者(申請人)に対して光を照射する。
【0027】
図1において、IDカード作成装置3は、撮影装置2又はファイルサーバ4から、IDカードの作成に必要な印刷データ(ID番号、顔画像、個人情報のデータ)を受信して、IDカードの表面に印刷データの印字を行ってIDカードを作成する。このIDカード作成装置3は、各種機能キーを有する入力部、操作パネル、記憶部(何れも図示略)等を備えている。
【0028】
図3に、ファイルサーバ4の主要部構成を示す。ファイルサーバ4は、図3に示すように、CPU40、RAM41、記憶部42、通信部43等により構成される。
【0029】
CPU40は、記憶部42に記憶された各種プログラムに従って、ファイルサーバ4を構成する各部の動作を制御する。
【0030】
RAM41は、CPU40によって実行される各種プログラムをプログラム格納エリアに展開する。また、RAM41は、各種プログラムの実行時に生じる処理結果等のデータをワークエリアに一時的に記憶する。
【0031】
記憶部42は、プログラムやデータ等が予め記憶されている記録媒体(図示省略)を有しており、この記録媒体は、磁気的、光学的記録媒体若しくは半導体メモリで構成されている。この記録媒体は、記憶部42に固定的に設けられるもの若しくは着脱自在に装着するものであり、システムプログラム、当該システムに対応する各種処理プログラム及び各種処理プログラムで処理されたデータ等を記憶する。これらのプログラムは、コンピュータが読取可能なプログラムコードの形態で格納され、当該プログラムコードに従った動作がCPU40の制御下にて逐次実行される。なお、記憶部42が記憶するプログラム又はデータは、その一部又は全部を他の機器から通信ネットワークNを介して受信して記憶するような構成にしてもよい。
【0032】
このファイルサーバ4は、DB(データベース)4aを備えている。このDB4aには、IDカードの作成を申請する各申請人のID番号と、顔画像、個人情報の各データを対応付けて記憶したカード作成管理ファイル421が格納されている。ファイルサーバ4は、ホストコンピュータ1のDB1aがダウンした場合の予備のデータベースとしての機能を有している。
【0033】
次に、実施形態1における動作について説明する。
まず、図4(a)のフローチャートを参照して、実施形態1の撮影装置2において実行される処理について説明する。
【0034】
まず、入力部26の操作により、IDカードの申請人のID番号が入力されると(ステップS1)、その入力されたID番号に対応する顔画像のデータがカード作成管理ファイル24に登録されているか否かが判定される(ステップS2)。
【0035】
ステップS2において、ステップS1で入力されたID番号に対応する顔画像データがカード作成管理ファイル24に登録されていないと判定された場合(ステップS2;NO)、即ち、該当する顔画像データが、カード作成管理ファイル24に元々登録されていないか、当該顔画像データの保管期間が過ぎて消去された場合、表示部27に、椅子に着座した被撮影者(申請人)の動画が表示される(ステップS3)。表示部27に、申請人の動画が表示されることにより、撮影装置2のオペレータは、現在行われている処理が、IDカードの更新処理又は新規登録処理であることを把握することができる。
【0036】
申請人の動画が表示された後、入力部26の撮影ボタンの操作により撮影指示があると、カメラ28により申請人が撮影され(ステップS4)、この撮影で取得された申請人の顔画像(静止画)と、ステップS1で入力されたID番号が表示部27に表示される(ステップS5)。
【0037】
ステップS2において、ステップS1で入力されたID番号に対応する顔画像データがカード作成管理ファイル24に登録されていると判定された場合(ステップS2;YES)、当該ID番号と、当該ID番号に対応する顔画像(静止画)が表示部27に表示される(ステップS5)。表示部27に、カード作成管理ファイル24に登録済みの静止画の顔画像が表示されることにより、撮影装置2のオペレータは、現在行われている処理が、IDカードの再発行処理であることを把握することができる。
【0038】
表示部27に、申請人の顔画像が表示されると、撮影装置2のオペレータにより、表示された顔画像がIDカードに使用する顔画像として適切であるか否かが目視で判定される。オペレータにより、ステップS5において表示された顔画像が、IDカードで使用する顔画像として不適切であると判断された場合(ステップS6;No)、ステップS4及びS5の処理が行われ、ステップS6では、ステップS5において表示された顔画像の可否が再度判定されることになる。
【0039】
オペレータにより、ステップS5において表示された顔画像が、IDカードで使用する顔画像として適切であると判断された場合、入力部26の承認ボタンが押下される(ステップS6;YES)。承認ボタンが押下されると、該当する顔画像に対応するID番号のデータがホストコンピュータ1に送信され、当該ID番号に対応する最新の個人情報がホストコンピュータ1から取得される(ステップS7)。
【0040】
ホストコンピュータ1から個人情報が取得されると、当該個人情報がID番号に対応付けられてカード作成管理ファイル24に登録される(ステップS8)。なお、ステップS6において、承認ボタンが押下された後、ステップS7及びS8の処理に移行するとともに、ステップS1に戻り、次のID番号の入力待ち状態となる。
【0041】
次に、図4(b)のフローチャートを参照して、図4(a)のフローチャートに示した処理と並行して撮影装置2において行われる処理について説明する。
【0042】
撮影装置2では、常時、送信完了フラグがOFFのID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報のデータがカード作成管理ファイル24に登録されているかが判定されている(ステップS9)。ステップS9において、カード作成管理ファイル24に、該当するID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報のデータが登録されていると判定された場合(ステップS9;YES)、当該個人情報及び顔画像のデータがID番号のデータに対応付けられてIDカード作成装置3及び/又はファイルサーバ4に送信される(ステップS10)。ステップS10での送信処理後、カード作成管理ファイル24において、当該送信されたデータに対応する送信完了フラグがONに設定され(ステップS11)、再度、ステップS9〜S11の処理が繰り返される。
【0043】
ID番号と、それに対応付けられた個人情報及び顔画像のデータを受信したIDカード作成装置3及び/又はファイルサーバ4では、当該受信されたデータが記憶部に登録され、当該データの登録を通知するデータが撮影装置2に返信される。
【0044】
次に、図5のフローチャートを参照して、撮影装置2からIDカードの作成指示を受け付けるときにIDカード作成装置3において実行される処理について説明する。
【0045】
撮影装置2から、ID番号と、それに対応付けられた個人情報及び顔画像のデータが受信され、IDカードの作成指示が受け付けられると(ステップP1)、その作成指示で指定されたID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報を用いてIDカードが作成される(ステップP2)。IDカードが作成されると、IDカードの作成が完了したことを示すIDカード作成完了情報がID番号に対応付けられて撮影装置2に送信される(ステップP3)。
【0046】
以上のように、実施形態1のIDカード作成システム100によれば、撮影装置2に、IDカードの申請人のID番号が入力された際、当該ID番号に対応する顔画像が撮影装置2内に登録されている場合は、該当する顔画像の静止画を表示し、該当する顔画像が登録されていない場合は、申請人の動画を表示して、顔画像が登録されているか否かに応じて表示方式を切り替えるようにしたことにより、撮影装置2のオペレータは、現在行われている処理が、IDカードの再発行処理であるのか、更新処理又は新規登録処理であるのかを容易に判断することができる。
【0047】
[実施形態2]
次に、図6〜図9を参照して、本発明の実施形態2について説明する。なお、実施形態2に係るIDカード作成システムは、実施形態1のIDカード作成システム100と同一の構成ゆえ、同一の符号を用い、その図示及び機能説明を省略する。以下、実施形態1のIDカードシステム100と異なる点のみを説明する。
【0048】
IDカード作成装置3の記憶部には、IDカードの作成を申請した申請人のID番号、顔画像、個人情報の各データが対応付けて格納されている。IDカード作成装置3の記憶部の容量は、撮影装置2の記憶部23の容量よりも少ない。IDカード作成装置3は、入力部により申請人のID番号が入力された場合、その入力されたID番号に対応する顔画像及び個人情報のデータが記憶部に記憶されているか否かを判定し、当該データが記憶部に記憶されていないと判定した場合(例えば、該当データが、保管期間の期限切れ等により消去された場合)、ファイルサーバ4に対し、該当する顔画像及び個人情報のデータの再発行を要求する(図7参照)。
【0049】
ファイルサーバ4は、IDカード作成装置3から、ID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報の再発行要求があった場合、該当する顔画像のデータがDB4a内のカード作成管理ファイル421に登録されているか否かを判定し、登録されていると判定された場合、ホストコンピュータ1から当該ID番号に対応する最新の個人情報を取得し、取得された個人情報をDB4a内のカード作成管理ファイル421に登録する。また、ファイルサーバ4は、カード作成管理ファイル421に登録された個人情報及び顔画像のデータをID番号に対応付けてIDカード作成装置3に送信する(図8参照)。このカード管理ファイル421には、ID番号毎に、顔画像及び個人情報のデータがID番号に対応付けてIDカード作成装置3に送信済みであるか否かを示す送信完了フラグ(ON:送信済み、OFF:未送信)が設定されている。
【0050】
以下、実施形態2における動作について説明する。
まず、図6(a)のフローチャートを参照して、実施形態2の撮影装置2において実行される処理について説明する。
【0051】
まず、入力部26の操作により、IDカードの申請人のID番号が入力されると(ステップS20)、その入力されたID番号に対応する顔画像のデータがカード作成管理ファイル24に登録されているか否かが判定される(ステップS21)。
【0052】
ステップS21において、ステップS20で入力されたID番号に対応する顔画像データがカード作成管理ファイル24に登録されていないと判定された場合(ステップS21;NO)、即ち、該当する顔画像データが、カード作成管理ファイル24に元々登録されていないか、当該顔画像データの保管期間が過ぎて消去された場合、表示部27に、椅子に着座した被撮影者(申請人)の動画が表示される(ステップS22)。表示部27に、申請人の動画が表示されることにより、撮影装置2のオペレータは、現在行われている処理が、IDカードの更新処理又は新規登録処理であることを把握することができる。
【0053】
申請人の動画が表示された後、入力部26の撮影ボタンの操作により撮影指示があると、カメラ28により申請人が撮影され(ステップS23)、この撮影で取得された申請人の顔画像(静止画)と、ステップS20で入力されたID番号が表示部27に表示される(ステップS24)。
【0054】
ステップS21において、ステップS20で入力されたID番号に対応する顔画像データがカード作成管理ファイル24に登録されていると判定された場合(ステップS21;YES)、当該ID番号と、当該ID番号に対応する顔画像(静止画)が表示部27に表示される(ステップS24)。表示部27に、カード作成管理ファイル24に登録済みの静止画の顔画像が表示されることにより、撮影装置2のオペレータは、現在行われている処理が、IDカードの再発行処理であることを把握することができる。
【0055】
表示部27に、申請人の顔画像が表示されると、撮影装置2のオペレータにより、表示された顔画像がIDカードに使用する顔画像として適切であるか否かが目視で判定される。オペレータにより、ステップS24において表示された顔画像が、IDカードで使用する顔画像として不適切であると判断された場合(ステップS25;No)、ステップS23及びS24の処理が行われ、ステップS24において表示された顔画像の可否が再度判定されることになる。
【0056】
オペレータにより、ステップS24において表示された顔画像が、IDカードで使用する顔画像として適切であると判断された場合、入力部26の承認ボタンが押下される(ステップS25;YES)。承認ボタンが押下されると、該当する顔画像に対応するID番号のデータがホストコンピュータ1に送信され、当該ID番号に対応する最新の個人情報がホストコンピュータ1から取得される(ステップS26)。
【0057】
ホストコンピュータ1から個人情報が取得されると、当該個人情報がID番号に対応付けられてカード作成管理ファイル24に登録される(ステップS27)。なお、ステップS25において、承認ボタンが押下された後、ステップS26及びS27の処理に移行するとともに、ステップS20に戻り、次のID番号の入力待ち状態となる。
【0058】
次に、図6(b)のフローチャートを参照して、図6(a)のフローチャートに示した処理と並行して撮影装置2において行われる処理について説明する。
【0059】
撮影装置2では、常時、送信完了フラグがOFFのID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報のデータがカード作成管理ファイル24に登録されているかが判定されている(ステップS28)。ステップS28において、カード作成管理ファイル24に、該当するID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報のデータが登録されていると判定された場合(ステップS28;YES)、当該個人情報及び顔画像のデータがID番号のデータに対応付けられてIDカード作成装置3及びファイルサーバ4に送信される(ステップS29、S30)。ステップS29及びS30の送信処理後、カード作成管理ファイル24において、当該送信されたデータに対応する送信完了フラグがONに設定され(ステップS31)、再度、ステップS28〜S31の処理が繰り返される。
【0060】
ID番号と、それに対応付けられた個人情報及び顔画像のデータを受信したIDカード作成装置3及びファイルサーバ4では、当該受信されたデータが記憶部に登録され、当該データの登録を通知するデータが撮影装置2に返信される。
【0061】
次に、図7のフローチャートを参照して、実施形態2のIDカード作成装置3において実行される処理について説明する。
【0062】
IDカード作成装置3の操作パネルの操作により、IDカードの再発行処理を指示するモードが指定されると、IDカードの新規作成処理を表す通常モードから再発行モードに切り替えられる(ステップP10)。次いで、IDカード作成装置3の入力部(又は操作パネル)の操作により、IDカードの申請人のID番号が入力されると(ステップP11)、その入力されたID番号に対応する顔画像及び個人情報のデータが記憶部に登録されているか否かが判定される(ステップP12)。
【0063】
ステップP12において、IDカード作成装置3内の記憶部に、ステップP11で入力されたID番号に対応する顔画像及び個人情報のデータが登録されていると判定された場合(ステップP12;YES)、その登録されたデータに基づいてIDカードが作成される(ステップP13)。
【0064】
ステップP12において、IDカード作成装置3内の記憶部に、ステップP11で入力されたID番号に対応する顔画像及び個人情報のデータが登録されていないと判定された場合(ステップP12;NO)、ファイルサーバ4に対し、当該ID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報の再発行を要求するデータが送信される(ステップP14)。ステップP14の再発行要求後、ステップP11に戻り、次のID番号の入力待ち状態となる。
【0065】
次に、図8(a)のフローチャートを参照して、IDカード作成装置3からの、ID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報の再発行要求を受け付けるときにファイルサーバ4において実行される処理について説明する。
【0066】
まず、IDカード作成装置3から、ID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報の再発行要求が受け付けられ(ステップF1)、当該再発行要求で指定されたID番号に対応付けられた顔画像のデータが、DB4a内のカード作成管理ファイル421に登録されているか否かが判定される(ステップF2)。
【0067】
ステップF2において、カード作成管理ファイル421に、再発行要求で指定されたID番号に対応付けられた顔画像のデータが登録されていないと判定された場合(ステップF2;NO)、ファイルサーバ4に該当する顔画像のデータが存在しないことを通知するデータがIDカード作成装置3に送信される(ステップF3)。
【0068】
ステップF2において、カード作成管理ファイル421に、再発行要求で指定されたID番号に対応付けられた顔画像のデータが登録されていると判定された場合(ステップF2;YES)、処理中である(即ち、該当する顔画像及び個人情報のデータを送信する)旨を通知するデータがIDカード作成装置3に送信されるとともに(ステップF4)、該当する顔画像に対応するID番号のデータがホストコンピュータ1に送信され、当該ID番号に対応する最新の個人情報がホストコンピュータ1から取得される(ステップF5)。ホストコンピュータ1から個人情報が取得されると、当該個人情報がID番号に対応付けられてDB4a内のカード作成管理ファイル421に登録される(ステップF6)。
【0069】
次に、図8(b)のフローチャートを参照して、図8(a)のフローチャートに示した処理と並行してファイルサーバ4において行われる処理について説明する。
【0070】
ファイルサーバ4では、ステップF1において再発行要求が受け付けられ、送信完了フラグがOFFのID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報のデータがカード作成管理ファイル421に登録されているかが判定されている(ステップF7)。ステップF7において、カード作成管理ファイル421に、該当するID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報のデータが登録されていると判定された場合(ステップF7;YES)、当該個人情報及び顔画像のデータがID番号のデータに対応付けられてIDカード作成装置3に送信される(ステップF8)。ステップF8での送信処理後、カード作成管理ファイル421において、当該送信されたデータに対応する送信完了フラグがONに設定され(ステップF9)、再度、ステップF7〜F9の処理が繰り返される。
【0071】
次に、図9のフローチャートを参照して、ファイルサーバ4からIDカードの作成指示を受け付けるときにIDカード作成装置3において実行される処理について説明する。
【0072】
ファイルサーバ4から、ID番号と、それに対応付けられた個人情報及び顔画像のデータが受信され、IDカードの作成指示が受け付けられると(ステップP20)、その作成指示で指定されたID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報を用いてIDカードが作成される(ステップP21)。
【0073】
IDカードが作成されると、IDカードの作成が完了したことを示すIDカード作成完了情報がID番号に対応付けられてファイルサーバ4に送信され(ステップP22)、操作パネル上に、ID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報の再発行要求が完了したことを示すメッセージが表示され(ステップP23)、IDカード作成装置3での処理が終了する。
【0074】
以上のように、実施形態2のIDカード作成システム100によれば、撮影装置2に、IDカードの申請人のID番号が入力された際、当該ID番号に対応する顔画像が撮影装置2内に登録されている場合は、該当する顔画像の静止画を表示し、該当する顔画像が登録されていない場合は、申請人の動画を表示して、顔画像が登録されているか否かに応じて表示方式を切り替えるようにしたことにより、撮影装置2のオペレータは、現在行われている処理が、IDカードの再発行処理であるのか、更新処理又は新規登録処理であるのかを容易に判断することができる。
【0075】
また、IDカード作成装置3に、指定されたID番号に対応する顔画像及び個人情報が登録されていない場合、ファイルサーバ4から該当する情報の再発行を要求して、当該情報を取得するようにしたことにより、常に最新の個人情報を取得することができる。
【0076】
〈変形例〉
実施形態2では、IDカード作成装置3がファイルサーバ4に対して、ID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報の再発行要求をする場合を示したが、撮影装置2に対して再発行要求を行うことも可能である。この場合のIDカード作成装置3及び撮影装置2の処理について図10〜図12を参照して説明する。なお、本変形例では、通信ネットワークNに接続される撮影装置2の台数は複数であるものとする。
【0077】
まず、図10のフローチャートを参照して、実施形態2の変形例におけるIDカード作成装置3において実行される処理について説明する。
【0078】
IDカード作成装置3の操作パネルの操作により、IDカードの再発行処理を指示するモードが指定されると、IDカードの新規作成処理を表す通常モードから再発行モードに切り替えられる(ステップP30)。次いで、IDカード作成装置3の入力部(又は操作パネル)の操作により、IDカードの申請人のID番号が入力されると(ステップP31)、その入力されたID番号に対応する顔画像及び個人情報のデータが記憶部に登録されているか否かが判定される(ステップP32)。
【0079】
ステップP32において、IDカード作成装置3内の記憶部に、ステップP31で入力されたID番号に対応する顔画像及び個人情報のデータが登録されていると判定された場合(ステップP32;YES)、その登録されたデータに基づいてIDカードが作成される(ステップP33)。
【0080】
ステップP32において、IDカード作成装置3内の記憶部に、ステップP31で入力されたID番号に対応する顔画像及び個人情報のデータが登録されていないと判定された場合(ステップP32;NO)、IDカード作成装置3内の記憶部に、当該ID番号に対応付けられた撮影装置の識別番号が記憶されているか否かが判定される(ステップP34)。
【0081】
ステップP34において、IDカード作成装置3内の記憶部に、ステップP31で入力されたID番号に対応付けられた撮影装置の識別番号が記憶されていると判定された場合(ステップP34;YES)、該当する撮影装置2に対し、当該ID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報の再発行を要求するデータが送信される(ステップP35)。
【0082】
ステップP34において、IDカード作成装置3内の記憶部に、ステップP31で入力されたID番号に対応付けられた撮影装置の識別番号が記憶されていないと判定された場合(ステップP34;NO)、通信ネットワークNに接続された任意の撮影装置2に対し、当該ID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報の再発行を要求するデータが送信される(ステップP36)。
【0083】
ステップP35又はP36において、ID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報の再発行要求が行われると、該当する撮影装置2から、処理中である(即ち、該当する顔画像及び個人情報のデータを送信する)旨が返信されたか否かが判定される(ステップP37)。
【0084】
ステップP37において、該当する撮影装置2から処理中である旨が返信されていない間は(ステップP37;NO)、ステップP35又はP36に戻り、再度、上記再発行要求が繰り返される。P37において、該当する撮影装置2から処理中である旨が返信されたと判定された場合(ステップP37;YES)、ステップP31に戻り、次のID番号の入力待ち状態となる。
【0085】
なお、ステップP30において、通常モードから再発行モードへ切り替えられた後に、撮影装置2から、通常の撮影(IDカードを新規に作成する場合の撮影)により得られた顔画像と個人情報のデータがID番号のデータとともに受信された場合、これらの受信データをIDカード作成装置3内のバッファメモリに記憶させ、再発行モードから通常モードに切り替えられたときに、このバッファメモリに記憶されたデータを用いてIDカードが作成される。再発行モードを通常モードに切り替える方法は、操作パネルの操作によって行ってもよいし、一定の時間ID番号の入力がない場合に自動的に通常モードに切り替えるようにしてもよい。
【0086】
次に、図11(a)のフローチャートを参照して、図10のステップP35又はP36の処理により、IDカード作成装置3から上記の再発行要求を受け付けるときに撮影装置2において実行される処理について説明する。
【0087】
IDカード作成装置3から、ID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報の再発行要求が受け付けられると(ステップS40)、当該再発行要求で指定されたID番号に対応付けられた顔画像のデータがカード作成管理ファイル24に登録されているか否かが判定される(ステップS41)。
【0088】
ステップS41において、カード作成管理ファイル24に、再発行要求で指定されたID番号に対応付けられた顔画像のデータが登録されていないと判定された場合(ステップS41;NO)、撮影装置2に該当する顔画像のデータが存在しないことを通知するデータがIDカード作成装置3に送信される(ステップS42)。
【0089】
ステップS41において、カード作成管理ファイル24に、再発行要求で指定されたID番号に対応付けられた顔画像のデータが登録されていると判定された場合(ステップS41;YES)、処理中である(即ち、該当する顔画像及び個人情報のデータを送信する)旨を通知するデータがIDカード作成装置3に送信されるとともに(ステップS43)、該当する顔画像に対応するID番号のデータがホストコンピュータ1に送信され、当該ID番号に対応する最新の個人情報がホストコンピュータ1から取得される(ステップS44)。ホストコンピュータ1から個人情報が取得されると、当該個人情報がID番号に対応付けられてカード作成管理ファイル24に登録される(ステップS45)。
【0090】
次に、図11(b)のフローチャートを参照して、図11(a)のフローチャートに示した処理と並行して撮影装置2において行われる処理について説明する。
【0091】
撮影装置2では、ステップS40において再発行要求が受け付けられ、送信完了フラグがOFFのID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報のデータがカード作成管理ファイル24に登録されているかが判定されている(ステップS46)。ステップS46において、カード作成管理ファイル24に、ID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報のデータが登録されていると判定された場合(ステップS46;YES)、当該個人情報及び顔画像のデータがID番号のデータに対応付けられてIDカード作成装置3に送信される(ステップS47)。ステップS47の送信処理後、カード作成管理ファイル24において、当該送信されたデータに対応する送信完了フラグがONに設定され(ステップS48)、再度、ステップS46〜S48の処理が繰り返される。
【0092】
次に、図12のフローチャートを参照して、実施形態2の変形例において、撮影装置2からIDカードの作成指示を受け付けるときにIDカード作成装置3において実行される処理について説明する。
【0093】
撮影装置2から、ID番号と、それに対応付けられた個人情報及び顔画像のデータが受信され、IDカードの作成指示が受け付けられると(ステップP40)、その作成指示で指定されたID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報を用いてIDカードが作成される(ステップP41)。
【0094】
IDカードが作成されると、IDカードの作成が完了したことを示すIDカード作成完了情報がID番号に対応付けられて撮影装置2に送信され(ステップP42)、操作パネル上に、ID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報の再発行要求が完了したことを示すメッセージが表示され(ステップP43)、IDカード作成装置3での処理が終了する。
【0095】
このように、IDカード作成装置3は、IDカードの作成に必要な情報を、ファイルサーバ4だけでなく撮影装置2からも取得することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明の実施形態1及び実施形態2に係るIDカード作成システムの構成を示す図。
【図2】図1のIDカード作成システムを構成する撮影装置の主要部構成を示すブロック図。
【図3】図1のIDカード作成システムを構成するファイルサーバの主要部構成を示すブロック図。
【図4】実施形態1の撮影装置において実行される処理を示すフローチャート。
【図5】実施形態1において、撮影装置からIDカード作成指示を受け付けるときにIDカード作成装置において実行される処理を示すフローチャート。
【図6】実施形態2の撮影装置において実行される処理を示すフローチャート。
【図7】実施形態2のIDカード作成装置において実行される処理を示すフローチャート。
【図8】実施形態2のファイルサーバにおいて実行される処理を示すフローチャート。
【図9】実施形態2において、ファイルサーバからIDカード作成指示を受け付けるときにIDカード作成装置において実行される処理を示すフローチャート。
【図10】実施形態2の変形例のIDカード作成装置において実行される処理を示すフローチャート。
【図11】実施形態2の変形例の撮影装置において実行される処理を示すフローチャート。
【図12】実施形態2の変形例において、撮影装置からIDカード作成指示を受け付けるときにIDカード作成装置において実行される処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0097】
1 ホストコンピュータ
1a DB(データベース)
2 撮影装置
21 CPU
22 RAM
23 記憶部
24 カード作成管理ファイル
25 通信部
26 入力部
27 表示部
28 カメラ
3 IDカード作成装置
4 ファイルサーバ
4a DB(データベース)
41 CPU
42 記憶部
43 通信部
421 カード作成管理ファイル
100 IDカード作成システム
【技術分野】
【0001】
本発明は、社員証や各種免許証等のIDカードを作成するIDカード作成システム及びIDカード作成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、社員証、自動車免許証等の免許証類、身分証明書、パスポート、外国人登録証、図書館利用カード、キャッシュカード、クレジットカード、従業者証、会員証、医療カード及び学生証等のIDカードが普及している。これらのIDカードの表面には、ID番号(識別情報)、本人(申請人)の顔画像の他、氏名、住所等の個人情報が印字されるようになっている。このようなIDカードを作成するシステムとして、本人の顔画像を撮影装置で撮影することで得られた顔画像データと、ID番号及び個人情報とに基づいて、IDカードを作成するシステムが知られている。
【0003】
また、最近では、申請人の顔画像や個人情報等のデータを、撮影装置やファイルサーバ等に記憶しておき、その記憶されたデータをIDカード作成装置(プリンタ)に送信することにより、IDカードの再発行や更新等の手続きを行うIDカード作成システムも開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平7−89272号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、撮影装置を用いてIDカードの再発行処理又は更新処理を行う従来のIDカード作成システムでは、撮影装置の表示手段に、申請者のID番号や顔画像等を表示する機能がなかったため、撮影装置のオペレータは、IDカードの再発行処理を行っているのか、更新処理又は新規登録処理を行っているのかを即座に判断できないという問題があった。
【0005】
本発明の課題は、撮影装置におけるIDカードの再発行処理と、更新処理又は新規登録処理を容易に識別可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、IDカードの作成を申請する申請人の顔画像を撮影する撮影装置と、IDカードを作成するIDカード作成装置とを備えるIDカード作成システムにおいて、前記撮影装置は、各申請人の顔画像のデータを、申請人の識別情報に対応付けて記憶する記憶手段と、申請人の識別情報を入力する入力手段と、前記入力手段により入力された識別情報に対応する顔画像データが前記記憶手段に記憶されているか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に応じて、表示手段の表示方式を切り替える表示制御手段と、を備えることを特徴としている。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のIDカード作成システムにおいて、前記表示制御手段は、前記判定手段により、前記入力された識別情報に対応する顔画像データが前記記憶手段に記憶されていると判定された場合、当該顔画像データの静止画を前記表示手段に表示することを特徴としている。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のIDカード作成システムにおいて、前記表示制御手段は、前記判定手段により、前記入力された申請人の識別情報に対応する顔画像データが前記記憶手段に記憶されていないと判定された場合、当該申請人の動画を前記表示手段に表示することを特徴としている。
【0009】
請求項4に記載の発明は、IDカードの作成を申請する各申請人の顔画像のデータを、申請人の識別情報に対応付けて撮影装置の記憶手段に記憶し、申請人の識別情報を入力する入力工程と、前記入力された識別情報に対応する顔画像データが前記記憶手段に記憶されているか否かを判定する判定工程と、前記判定工程における判定結果に応じて、前記撮影装置の表示手段の表示方式を切り替える表示制御工程と、を含むことを特徴としている。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のIDカード作成方法において、前記表示制御工程では、前記判定工程において、前記入力された識別情報に対応する顔画像データが前記記憶手段に記憶されていると判定された場合、当該顔画像データの静止画が前記表示手段に表示されることを特徴としている。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載のIDカード作成方法において、前記表示制御工程では、前記判定工程において、前記入力された申請人の識別情報に対応する顔画像データが前記記憶手段に記憶されていないと判定された場合、当該申請人の動画が前記表示手段に表示されることを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、IDカードに使用する顔画像を撮影する撮影装置に、申請人の顔画像のデータが記憶されているか否かに応じて、表示手段の表示方式を切り替えることにより、オペレータは、撮影装置で現在行われている処理が、IDカードの再発行処理であるのか、更新処理又は新規登録処理であるのかを容易に識別することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
以下の各実施形態のIDカード作成システムにおいては、主に、会社等の団体に所属する社員のIDカード(在職(社員)証明カード等)を作成する場合を想定してIDカード作成システムを説明するが、それに限らず、所定資格を管理・統括する団体が有するものであってもよい。
【0014】
[実施形態1]
図1〜図5を参照して、本発明の実施形態1を説明する。
まず、実施形態1における構成について説明する。図1に、実施形態1に係るIDカード作成システム100の構成を示す。IDカード作成システム100は、図1に示すように、ホストコンピュータ1、撮影装置2、IDカード作成装置3、ファイルサーバ4により構成され、IDカード作成システム100を構成する各装置は通信ネットワークNにより接続される。なお、1台のホストコンピュータ1に通信ネットワークNを介して接続される撮影装置2、IDカード作成装置3、ファイルサーバ4の台数は特に限定されない。
【0015】
ここで、通信ネットワークNは、例えば、公衆回線、電話回線、ISDN回線、無線通信回線、専用線、CATV回線等のネットワークである。この通信ネットワークNは、任意な時に接続が可能であればよく、常時接続されている必要はない。また、通信ネットワークNは、情報管理の信頼性の観点から、特定のユーザのみアクセス可能なセキュリティを確保していることが望ましい。或いは、IDカード作成システム100は、通過する情報を制限するファイアウォール機能を有するプロキシサーバ等を備える構成であってもよい。
【0016】
ホストコンピュータ1は、例えば、PC(Personal Computer)等により構成され、DB(データベース)1aを備えている。DB1aは、各社員のID番号(識別情報)、個人情報(氏名、住所、所属、生年月日等)を対応付けて格納している。このDB1aには、常に最新の個人情報がID番号に対応付けて格納されている。ホストコンピュータ1は、DB1aに格納される情報の更新や読み出しを制御する。
【0017】
図2に、撮影装置2の主要部構成を示す。撮影装置2は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)21、RAM(Random Access Memory)22、記憶部23、通信部25、入力部26、表示部27、カメラ28、光源29等により構成される。
【0018】
CPU21は、記憶部23に記憶された各種プログラムに従って、撮影装置2を構成する各部の動作を制御する。例えば、CPU21は、入力部26から、IDカードの作成を申請する申請人のID番号が入力されると、当該ID番号に対応付けられた顔画像のデータが記憶部23に登録されているか否かを判定し、判定結果に応じて表示部27での表示方式を切り替えるように制御する(図4参照)。また、CPU21は、入力されたID番号に対応する最新の個人情報をホストコンピュータ1から取得するための制御を行う。
【0019】
RAM22は、CPU21によって実行される各種プログラムをプログラム格納エリアに展開する。また、RAM22は、各種プログラムの実行時に生じる処理結果等のデータをワークエリアに一時的に記憶する。例えば、RAM22は、カメラ28により撮影され生成された顔画像データを一時的に記憶する。
【0020】
記憶部23は、プログラムやデータ等が予め記憶されている記録媒体(図示省略)を有しており、この記録媒体は、磁気的、光学的記録媒体若しくは半導体メモリで構成されている。この記録媒体は、記憶部23に固定的に設けられるもの若しくは着脱自在に装着するものであり、システムプログラム、当該システムに対応する各種処理プログラム及び各種処理プログラムで処理されたデータを記憶する。これらのプログラムは、コンピュータが読取可能なプログラムコードの形態で格納され、当該プログラムコードに従った動作がCPU21の制御下にて逐次実行される。なお、記憶部23が記憶するプログラム又はデータは、その一部又は全部を他の機器から通信ネットワークNを介して受信して記憶するような構成にしてもよい。
【0021】
この記憶部23は、IDカードの作成に関するデータとして、IDカードの作成を申請する各申請人のID番号と、顔画像、個人情報の各データを対応付けて記憶したカード管理ファイル24を格納している。このカード管理ファイル24には、ID番号毎に、顔画像及び個人情報のデータがID番号に対応付けてIDカード作成装置3及び/又はファイルサーバ4に送信済みであるか否かを示す送信完了フラグ(ON:送信済み、OFF:未送信)が設定されている。カード管理ファイル24に登録されたデータは、登録後、所定期間(例えば、1週間)保管され、所定期間を過ぎたデータは自動的に消去される。
【0022】
通信部25は、撮影装置2を通信ネットワークNに接続するためのインターフェースであり、通信ネットワークNを介して外部機器と通信を行うための制御を行う。
【0023】
入力部26は、撮影ボタン、承認ボタン、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キーを備え、ボタン又はキーの押下操作に対応する操作信号をCPU21に出力する。ここで、承認ボタンとは、撮影された申請人の顔画像が、IDカードに使用される顔画像として適切だと判断された場合に操作されるボタンである。
【0024】
表示部27は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示画面を備え、CPU21から入力される表示制御信号に従って、顔画像等の各種データを表示する。
【0025】
カメラ28は、ガラス又はプラスチックからなる光学レンズ及びCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の光学センサからなり、光学レンズを介して入力される画像を光学センサで電気信号に変換して画像データを生成する。
【0026】
光源29は、蛍光灯、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ等により構成され、撮影の際に、椅子に着座した被撮影者(申請人)に対して光を照射する。
【0027】
図1において、IDカード作成装置3は、撮影装置2又はファイルサーバ4から、IDカードの作成に必要な印刷データ(ID番号、顔画像、個人情報のデータ)を受信して、IDカードの表面に印刷データの印字を行ってIDカードを作成する。このIDカード作成装置3は、各種機能キーを有する入力部、操作パネル、記憶部(何れも図示略)等を備えている。
【0028】
図3に、ファイルサーバ4の主要部構成を示す。ファイルサーバ4は、図3に示すように、CPU40、RAM41、記憶部42、通信部43等により構成される。
【0029】
CPU40は、記憶部42に記憶された各種プログラムに従って、ファイルサーバ4を構成する各部の動作を制御する。
【0030】
RAM41は、CPU40によって実行される各種プログラムをプログラム格納エリアに展開する。また、RAM41は、各種プログラムの実行時に生じる処理結果等のデータをワークエリアに一時的に記憶する。
【0031】
記憶部42は、プログラムやデータ等が予め記憶されている記録媒体(図示省略)を有しており、この記録媒体は、磁気的、光学的記録媒体若しくは半導体メモリで構成されている。この記録媒体は、記憶部42に固定的に設けられるもの若しくは着脱自在に装着するものであり、システムプログラム、当該システムに対応する各種処理プログラム及び各種処理プログラムで処理されたデータ等を記憶する。これらのプログラムは、コンピュータが読取可能なプログラムコードの形態で格納され、当該プログラムコードに従った動作がCPU40の制御下にて逐次実行される。なお、記憶部42が記憶するプログラム又はデータは、その一部又は全部を他の機器から通信ネットワークNを介して受信して記憶するような構成にしてもよい。
【0032】
このファイルサーバ4は、DB(データベース)4aを備えている。このDB4aには、IDカードの作成を申請する各申請人のID番号と、顔画像、個人情報の各データを対応付けて記憶したカード作成管理ファイル421が格納されている。ファイルサーバ4は、ホストコンピュータ1のDB1aがダウンした場合の予備のデータベースとしての機能を有している。
【0033】
次に、実施形態1における動作について説明する。
まず、図4(a)のフローチャートを参照して、実施形態1の撮影装置2において実行される処理について説明する。
【0034】
まず、入力部26の操作により、IDカードの申請人のID番号が入力されると(ステップS1)、その入力されたID番号に対応する顔画像のデータがカード作成管理ファイル24に登録されているか否かが判定される(ステップS2)。
【0035】
ステップS2において、ステップS1で入力されたID番号に対応する顔画像データがカード作成管理ファイル24に登録されていないと判定された場合(ステップS2;NO)、即ち、該当する顔画像データが、カード作成管理ファイル24に元々登録されていないか、当該顔画像データの保管期間が過ぎて消去された場合、表示部27に、椅子に着座した被撮影者(申請人)の動画が表示される(ステップS3)。表示部27に、申請人の動画が表示されることにより、撮影装置2のオペレータは、現在行われている処理が、IDカードの更新処理又は新規登録処理であることを把握することができる。
【0036】
申請人の動画が表示された後、入力部26の撮影ボタンの操作により撮影指示があると、カメラ28により申請人が撮影され(ステップS4)、この撮影で取得された申請人の顔画像(静止画)と、ステップS1で入力されたID番号が表示部27に表示される(ステップS5)。
【0037】
ステップS2において、ステップS1で入力されたID番号に対応する顔画像データがカード作成管理ファイル24に登録されていると判定された場合(ステップS2;YES)、当該ID番号と、当該ID番号に対応する顔画像(静止画)が表示部27に表示される(ステップS5)。表示部27に、カード作成管理ファイル24に登録済みの静止画の顔画像が表示されることにより、撮影装置2のオペレータは、現在行われている処理が、IDカードの再発行処理であることを把握することができる。
【0038】
表示部27に、申請人の顔画像が表示されると、撮影装置2のオペレータにより、表示された顔画像がIDカードに使用する顔画像として適切であるか否かが目視で判定される。オペレータにより、ステップS5において表示された顔画像が、IDカードで使用する顔画像として不適切であると判断された場合(ステップS6;No)、ステップS4及びS5の処理が行われ、ステップS6では、ステップS5において表示された顔画像の可否が再度判定されることになる。
【0039】
オペレータにより、ステップS5において表示された顔画像が、IDカードで使用する顔画像として適切であると判断された場合、入力部26の承認ボタンが押下される(ステップS6;YES)。承認ボタンが押下されると、該当する顔画像に対応するID番号のデータがホストコンピュータ1に送信され、当該ID番号に対応する最新の個人情報がホストコンピュータ1から取得される(ステップS7)。
【0040】
ホストコンピュータ1から個人情報が取得されると、当該個人情報がID番号に対応付けられてカード作成管理ファイル24に登録される(ステップS8)。なお、ステップS6において、承認ボタンが押下された後、ステップS7及びS8の処理に移行するとともに、ステップS1に戻り、次のID番号の入力待ち状態となる。
【0041】
次に、図4(b)のフローチャートを参照して、図4(a)のフローチャートに示した処理と並行して撮影装置2において行われる処理について説明する。
【0042】
撮影装置2では、常時、送信完了フラグがOFFのID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報のデータがカード作成管理ファイル24に登録されているかが判定されている(ステップS9)。ステップS9において、カード作成管理ファイル24に、該当するID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報のデータが登録されていると判定された場合(ステップS9;YES)、当該個人情報及び顔画像のデータがID番号のデータに対応付けられてIDカード作成装置3及び/又はファイルサーバ4に送信される(ステップS10)。ステップS10での送信処理後、カード作成管理ファイル24において、当該送信されたデータに対応する送信完了フラグがONに設定され(ステップS11)、再度、ステップS9〜S11の処理が繰り返される。
【0043】
ID番号と、それに対応付けられた個人情報及び顔画像のデータを受信したIDカード作成装置3及び/又はファイルサーバ4では、当該受信されたデータが記憶部に登録され、当該データの登録を通知するデータが撮影装置2に返信される。
【0044】
次に、図5のフローチャートを参照して、撮影装置2からIDカードの作成指示を受け付けるときにIDカード作成装置3において実行される処理について説明する。
【0045】
撮影装置2から、ID番号と、それに対応付けられた個人情報及び顔画像のデータが受信され、IDカードの作成指示が受け付けられると(ステップP1)、その作成指示で指定されたID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報を用いてIDカードが作成される(ステップP2)。IDカードが作成されると、IDカードの作成が完了したことを示すIDカード作成完了情報がID番号に対応付けられて撮影装置2に送信される(ステップP3)。
【0046】
以上のように、実施形態1のIDカード作成システム100によれば、撮影装置2に、IDカードの申請人のID番号が入力された際、当該ID番号に対応する顔画像が撮影装置2内に登録されている場合は、該当する顔画像の静止画を表示し、該当する顔画像が登録されていない場合は、申請人の動画を表示して、顔画像が登録されているか否かに応じて表示方式を切り替えるようにしたことにより、撮影装置2のオペレータは、現在行われている処理が、IDカードの再発行処理であるのか、更新処理又は新規登録処理であるのかを容易に判断することができる。
【0047】
[実施形態2]
次に、図6〜図9を参照して、本発明の実施形態2について説明する。なお、実施形態2に係るIDカード作成システムは、実施形態1のIDカード作成システム100と同一の構成ゆえ、同一の符号を用い、その図示及び機能説明を省略する。以下、実施形態1のIDカードシステム100と異なる点のみを説明する。
【0048】
IDカード作成装置3の記憶部には、IDカードの作成を申請した申請人のID番号、顔画像、個人情報の各データが対応付けて格納されている。IDカード作成装置3の記憶部の容量は、撮影装置2の記憶部23の容量よりも少ない。IDカード作成装置3は、入力部により申請人のID番号が入力された場合、その入力されたID番号に対応する顔画像及び個人情報のデータが記憶部に記憶されているか否かを判定し、当該データが記憶部に記憶されていないと判定した場合(例えば、該当データが、保管期間の期限切れ等により消去された場合)、ファイルサーバ4に対し、該当する顔画像及び個人情報のデータの再発行を要求する(図7参照)。
【0049】
ファイルサーバ4は、IDカード作成装置3から、ID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報の再発行要求があった場合、該当する顔画像のデータがDB4a内のカード作成管理ファイル421に登録されているか否かを判定し、登録されていると判定された場合、ホストコンピュータ1から当該ID番号に対応する最新の個人情報を取得し、取得された個人情報をDB4a内のカード作成管理ファイル421に登録する。また、ファイルサーバ4は、カード作成管理ファイル421に登録された個人情報及び顔画像のデータをID番号に対応付けてIDカード作成装置3に送信する(図8参照)。このカード管理ファイル421には、ID番号毎に、顔画像及び個人情報のデータがID番号に対応付けてIDカード作成装置3に送信済みであるか否かを示す送信完了フラグ(ON:送信済み、OFF:未送信)が設定されている。
【0050】
以下、実施形態2における動作について説明する。
まず、図6(a)のフローチャートを参照して、実施形態2の撮影装置2において実行される処理について説明する。
【0051】
まず、入力部26の操作により、IDカードの申請人のID番号が入力されると(ステップS20)、その入力されたID番号に対応する顔画像のデータがカード作成管理ファイル24に登録されているか否かが判定される(ステップS21)。
【0052】
ステップS21において、ステップS20で入力されたID番号に対応する顔画像データがカード作成管理ファイル24に登録されていないと判定された場合(ステップS21;NO)、即ち、該当する顔画像データが、カード作成管理ファイル24に元々登録されていないか、当該顔画像データの保管期間が過ぎて消去された場合、表示部27に、椅子に着座した被撮影者(申請人)の動画が表示される(ステップS22)。表示部27に、申請人の動画が表示されることにより、撮影装置2のオペレータは、現在行われている処理が、IDカードの更新処理又は新規登録処理であることを把握することができる。
【0053】
申請人の動画が表示された後、入力部26の撮影ボタンの操作により撮影指示があると、カメラ28により申請人が撮影され(ステップS23)、この撮影で取得された申請人の顔画像(静止画)と、ステップS20で入力されたID番号が表示部27に表示される(ステップS24)。
【0054】
ステップS21において、ステップS20で入力されたID番号に対応する顔画像データがカード作成管理ファイル24に登録されていると判定された場合(ステップS21;YES)、当該ID番号と、当該ID番号に対応する顔画像(静止画)が表示部27に表示される(ステップS24)。表示部27に、カード作成管理ファイル24に登録済みの静止画の顔画像が表示されることにより、撮影装置2のオペレータは、現在行われている処理が、IDカードの再発行処理であることを把握することができる。
【0055】
表示部27に、申請人の顔画像が表示されると、撮影装置2のオペレータにより、表示された顔画像がIDカードに使用する顔画像として適切であるか否かが目視で判定される。オペレータにより、ステップS24において表示された顔画像が、IDカードで使用する顔画像として不適切であると判断された場合(ステップS25;No)、ステップS23及びS24の処理が行われ、ステップS24において表示された顔画像の可否が再度判定されることになる。
【0056】
オペレータにより、ステップS24において表示された顔画像が、IDカードで使用する顔画像として適切であると判断された場合、入力部26の承認ボタンが押下される(ステップS25;YES)。承認ボタンが押下されると、該当する顔画像に対応するID番号のデータがホストコンピュータ1に送信され、当該ID番号に対応する最新の個人情報がホストコンピュータ1から取得される(ステップS26)。
【0057】
ホストコンピュータ1から個人情報が取得されると、当該個人情報がID番号に対応付けられてカード作成管理ファイル24に登録される(ステップS27)。なお、ステップS25において、承認ボタンが押下された後、ステップS26及びS27の処理に移行するとともに、ステップS20に戻り、次のID番号の入力待ち状態となる。
【0058】
次に、図6(b)のフローチャートを参照して、図6(a)のフローチャートに示した処理と並行して撮影装置2において行われる処理について説明する。
【0059】
撮影装置2では、常時、送信完了フラグがOFFのID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報のデータがカード作成管理ファイル24に登録されているかが判定されている(ステップS28)。ステップS28において、カード作成管理ファイル24に、該当するID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報のデータが登録されていると判定された場合(ステップS28;YES)、当該個人情報及び顔画像のデータがID番号のデータに対応付けられてIDカード作成装置3及びファイルサーバ4に送信される(ステップS29、S30)。ステップS29及びS30の送信処理後、カード作成管理ファイル24において、当該送信されたデータに対応する送信完了フラグがONに設定され(ステップS31)、再度、ステップS28〜S31の処理が繰り返される。
【0060】
ID番号と、それに対応付けられた個人情報及び顔画像のデータを受信したIDカード作成装置3及びファイルサーバ4では、当該受信されたデータが記憶部に登録され、当該データの登録を通知するデータが撮影装置2に返信される。
【0061】
次に、図7のフローチャートを参照して、実施形態2のIDカード作成装置3において実行される処理について説明する。
【0062】
IDカード作成装置3の操作パネルの操作により、IDカードの再発行処理を指示するモードが指定されると、IDカードの新規作成処理を表す通常モードから再発行モードに切り替えられる(ステップP10)。次いで、IDカード作成装置3の入力部(又は操作パネル)の操作により、IDカードの申請人のID番号が入力されると(ステップP11)、その入力されたID番号に対応する顔画像及び個人情報のデータが記憶部に登録されているか否かが判定される(ステップP12)。
【0063】
ステップP12において、IDカード作成装置3内の記憶部に、ステップP11で入力されたID番号に対応する顔画像及び個人情報のデータが登録されていると判定された場合(ステップP12;YES)、その登録されたデータに基づいてIDカードが作成される(ステップP13)。
【0064】
ステップP12において、IDカード作成装置3内の記憶部に、ステップP11で入力されたID番号に対応する顔画像及び個人情報のデータが登録されていないと判定された場合(ステップP12;NO)、ファイルサーバ4に対し、当該ID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報の再発行を要求するデータが送信される(ステップP14)。ステップP14の再発行要求後、ステップP11に戻り、次のID番号の入力待ち状態となる。
【0065】
次に、図8(a)のフローチャートを参照して、IDカード作成装置3からの、ID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報の再発行要求を受け付けるときにファイルサーバ4において実行される処理について説明する。
【0066】
まず、IDカード作成装置3から、ID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報の再発行要求が受け付けられ(ステップF1)、当該再発行要求で指定されたID番号に対応付けられた顔画像のデータが、DB4a内のカード作成管理ファイル421に登録されているか否かが判定される(ステップF2)。
【0067】
ステップF2において、カード作成管理ファイル421に、再発行要求で指定されたID番号に対応付けられた顔画像のデータが登録されていないと判定された場合(ステップF2;NO)、ファイルサーバ4に該当する顔画像のデータが存在しないことを通知するデータがIDカード作成装置3に送信される(ステップF3)。
【0068】
ステップF2において、カード作成管理ファイル421に、再発行要求で指定されたID番号に対応付けられた顔画像のデータが登録されていると判定された場合(ステップF2;YES)、処理中である(即ち、該当する顔画像及び個人情報のデータを送信する)旨を通知するデータがIDカード作成装置3に送信されるとともに(ステップF4)、該当する顔画像に対応するID番号のデータがホストコンピュータ1に送信され、当該ID番号に対応する最新の個人情報がホストコンピュータ1から取得される(ステップF5)。ホストコンピュータ1から個人情報が取得されると、当該個人情報がID番号に対応付けられてDB4a内のカード作成管理ファイル421に登録される(ステップF6)。
【0069】
次に、図8(b)のフローチャートを参照して、図8(a)のフローチャートに示した処理と並行してファイルサーバ4において行われる処理について説明する。
【0070】
ファイルサーバ4では、ステップF1において再発行要求が受け付けられ、送信完了フラグがOFFのID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報のデータがカード作成管理ファイル421に登録されているかが判定されている(ステップF7)。ステップF7において、カード作成管理ファイル421に、該当するID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報のデータが登録されていると判定された場合(ステップF7;YES)、当該個人情報及び顔画像のデータがID番号のデータに対応付けられてIDカード作成装置3に送信される(ステップF8)。ステップF8での送信処理後、カード作成管理ファイル421において、当該送信されたデータに対応する送信完了フラグがONに設定され(ステップF9)、再度、ステップF7〜F9の処理が繰り返される。
【0071】
次に、図9のフローチャートを参照して、ファイルサーバ4からIDカードの作成指示を受け付けるときにIDカード作成装置3において実行される処理について説明する。
【0072】
ファイルサーバ4から、ID番号と、それに対応付けられた個人情報及び顔画像のデータが受信され、IDカードの作成指示が受け付けられると(ステップP20)、その作成指示で指定されたID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報を用いてIDカードが作成される(ステップP21)。
【0073】
IDカードが作成されると、IDカードの作成が完了したことを示すIDカード作成完了情報がID番号に対応付けられてファイルサーバ4に送信され(ステップP22)、操作パネル上に、ID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報の再発行要求が完了したことを示すメッセージが表示され(ステップP23)、IDカード作成装置3での処理が終了する。
【0074】
以上のように、実施形態2のIDカード作成システム100によれば、撮影装置2に、IDカードの申請人のID番号が入力された際、当該ID番号に対応する顔画像が撮影装置2内に登録されている場合は、該当する顔画像の静止画を表示し、該当する顔画像が登録されていない場合は、申請人の動画を表示して、顔画像が登録されているか否かに応じて表示方式を切り替えるようにしたことにより、撮影装置2のオペレータは、現在行われている処理が、IDカードの再発行処理であるのか、更新処理又は新規登録処理であるのかを容易に判断することができる。
【0075】
また、IDカード作成装置3に、指定されたID番号に対応する顔画像及び個人情報が登録されていない場合、ファイルサーバ4から該当する情報の再発行を要求して、当該情報を取得するようにしたことにより、常に最新の個人情報を取得することができる。
【0076】
〈変形例〉
実施形態2では、IDカード作成装置3がファイルサーバ4に対して、ID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報の再発行要求をする場合を示したが、撮影装置2に対して再発行要求を行うことも可能である。この場合のIDカード作成装置3及び撮影装置2の処理について図10〜図12を参照して説明する。なお、本変形例では、通信ネットワークNに接続される撮影装置2の台数は複数であるものとする。
【0077】
まず、図10のフローチャートを参照して、実施形態2の変形例におけるIDカード作成装置3において実行される処理について説明する。
【0078】
IDカード作成装置3の操作パネルの操作により、IDカードの再発行処理を指示するモードが指定されると、IDカードの新規作成処理を表す通常モードから再発行モードに切り替えられる(ステップP30)。次いで、IDカード作成装置3の入力部(又は操作パネル)の操作により、IDカードの申請人のID番号が入力されると(ステップP31)、その入力されたID番号に対応する顔画像及び個人情報のデータが記憶部に登録されているか否かが判定される(ステップP32)。
【0079】
ステップP32において、IDカード作成装置3内の記憶部に、ステップP31で入力されたID番号に対応する顔画像及び個人情報のデータが登録されていると判定された場合(ステップP32;YES)、その登録されたデータに基づいてIDカードが作成される(ステップP33)。
【0080】
ステップP32において、IDカード作成装置3内の記憶部に、ステップP31で入力されたID番号に対応する顔画像及び個人情報のデータが登録されていないと判定された場合(ステップP32;NO)、IDカード作成装置3内の記憶部に、当該ID番号に対応付けられた撮影装置の識別番号が記憶されているか否かが判定される(ステップP34)。
【0081】
ステップP34において、IDカード作成装置3内の記憶部に、ステップP31で入力されたID番号に対応付けられた撮影装置の識別番号が記憶されていると判定された場合(ステップP34;YES)、該当する撮影装置2に対し、当該ID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報の再発行を要求するデータが送信される(ステップP35)。
【0082】
ステップP34において、IDカード作成装置3内の記憶部に、ステップP31で入力されたID番号に対応付けられた撮影装置の識別番号が記憶されていないと判定された場合(ステップP34;NO)、通信ネットワークNに接続された任意の撮影装置2に対し、当該ID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報の再発行を要求するデータが送信される(ステップP36)。
【0083】
ステップP35又はP36において、ID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報の再発行要求が行われると、該当する撮影装置2から、処理中である(即ち、該当する顔画像及び個人情報のデータを送信する)旨が返信されたか否かが判定される(ステップP37)。
【0084】
ステップP37において、該当する撮影装置2から処理中である旨が返信されていない間は(ステップP37;NO)、ステップP35又はP36に戻り、再度、上記再発行要求が繰り返される。P37において、該当する撮影装置2から処理中である旨が返信されたと判定された場合(ステップP37;YES)、ステップP31に戻り、次のID番号の入力待ち状態となる。
【0085】
なお、ステップP30において、通常モードから再発行モードへ切り替えられた後に、撮影装置2から、通常の撮影(IDカードを新規に作成する場合の撮影)により得られた顔画像と個人情報のデータがID番号のデータとともに受信された場合、これらの受信データをIDカード作成装置3内のバッファメモリに記憶させ、再発行モードから通常モードに切り替えられたときに、このバッファメモリに記憶されたデータを用いてIDカードが作成される。再発行モードを通常モードに切り替える方法は、操作パネルの操作によって行ってもよいし、一定の時間ID番号の入力がない場合に自動的に通常モードに切り替えるようにしてもよい。
【0086】
次に、図11(a)のフローチャートを参照して、図10のステップP35又はP36の処理により、IDカード作成装置3から上記の再発行要求を受け付けるときに撮影装置2において実行される処理について説明する。
【0087】
IDカード作成装置3から、ID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報の再発行要求が受け付けられると(ステップS40)、当該再発行要求で指定されたID番号に対応付けられた顔画像のデータがカード作成管理ファイル24に登録されているか否かが判定される(ステップS41)。
【0088】
ステップS41において、カード作成管理ファイル24に、再発行要求で指定されたID番号に対応付けられた顔画像のデータが登録されていないと判定された場合(ステップS41;NO)、撮影装置2に該当する顔画像のデータが存在しないことを通知するデータがIDカード作成装置3に送信される(ステップS42)。
【0089】
ステップS41において、カード作成管理ファイル24に、再発行要求で指定されたID番号に対応付けられた顔画像のデータが登録されていると判定された場合(ステップS41;YES)、処理中である(即ち、該当する顔画像及び個人情報のデータを送信する)旨を通知するデータがIDカード作成装置3に送信されるとともに(ステップS43)、該当する顔画像に対応するID番号のデータがホストコンピュータ1に送信され、当該ID番号に対応する最新の個人情報がホストコンピュータ1から取得される(ステップS44)。ホストコンピュータ1から個人情報が取得されると、当該個人情報がID番号に対応付けられてカード作成管理ファイル24に登録される(ステップS45)。
【0090】
次に、図11(b)のフローチャートを参照して、図11(a)のフローチャートに示した処理と並行して撮影装置2において行われる処理について説明する。
【0091】
撮影装置2では、ステップS40において再発行要求が受け付けられ、送信完了フラグがOFFのID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報のデータがカード作成管理ファイル24に登録されているかが判定されている(ステップS46)。ステップS46において、カード作成管理ファイル24に、ID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報のデータが登録されていると判定された場合(ステップS46;YES)、当該個人情報及び顔画像のデータがID番号のデータに対応付けられてIDカード作成装置3に送信される(ステップS47)。ステップS47の送信処理後、カード作成管理ファイル24において、当該送信されたデータに対応する送信完了フラグがONに設定され(ステップS48)、再度、ステップS46〜S48の処理が繰り返される。
【0092】
次に、図12のフローチャートを参照して、実施形態2の変形例において、撮影装置2からIDカードの作成指示を受け付けるときにIDカード作成装置3において実行される処理について説明する。
【0093】
撮影装置2から、ID番号と、それに対応付けられた個人情報及び顔画像のデータが受信され、IDカードの作成指示が受け付けられると(ステップP40)、その作成指示で指定されたID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報を用いてIDカードが作成される(ステップP41)。
【0094】
IDカードが作成されると、IDカードの作成が完了したことを示すIDカード作成完了情報がID番号に対応付けられて撮影装置2に送信され(ステップP42)、操作パネル上に、ID番号に対応付けられた顔画像及び個人情報の再発行要求が完了したことを示すメッセージが表示され(ステップP43)、IDカード作成装置3での処理が終了する。
【0095】
このように、IDカード作成装置3は、IDカードの作成に必要な情報を、ファイルサーバ4だけでなく撮影装置2からも取得することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】本発明の実施形態1及び実施形態2に係るIDカード作成システムの構成を示す図。
【図2】図1のIDカード作成システムを構成する撮影装置の主要部構成を示すブロック図。
【図3】図1のIDカード作成システムを構成するファイルサーバの主要部構成を示すブロック図。
【図4】実施形態1の撮影装置において実行される処理を示すフローチャート。
【図5】実施形態1において、撮影装置からIDカード作成指示を受け付けるときにIDカード作成装置において実行される処理を示すフローチャート。
【図6】実施形態2の撮影装置において実行される処理を示すフローチャート。
【図7】実施形態2のIDカード作成装置において実行される処理を示すフローチャート。
【図8】実施形態2のファイルサーバにおいて実行される処理を示すフローチャート。
【図9】実施形態2において、ファイルサーバからIDカード作成指示を受け付けるときにIDカード作成装置において実行される処理を示すフローチャート。
【図10】実施形態2の変形例のIDカード作成装置において実行される処理を示すフローチャート。
【図11】実施形態2の変形例の撮影装置において実行される処理を示すフローチャート。
【図12】実施形態2の変形例において、撮影装置からIDカード作成指示を受け付けるときにIDカード作成装置において実行される処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0097】
1 ホストコンピュータ
1a DB(データベース)
2 撮影装置
21 CPU
22 RAM
23 記憶部
24 カード作成管理ファイル
25 通信部
26 入力部
27 表示部
28 カメラ
3 IDカード作成装置
4 ファイルサーバ
4a DB(データベース)
41 CPU
42 記憶部
43 通信部
421 カード作成管理ファイル
100 IDカード作成システム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
IDカードの作成を申請する申請人の顔画像を撮影する撮影装置と、IDカードを作成するIDカード作成装置とを備えるIDカード作成システムにおいて、
前記撮影装置は、
各申請人の顔画像のデータを、申請人の識別情報に対応付けて記憶する記憶手段と、
申請人の識別情報を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された識別情報に対応する顔画像データが前記記憶手段に記憶されているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に応じて、表示手段の表示方式を切り替える表示制御手段と、
を備えることを特徴とするIDカード作成システム。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記判定手段により、前記入力された識別情報に対応する顔画像データが前記記憶手段に記憶されていると判定された場合、当該顔画像データの静止画を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1に記載のIDカード作成システム。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記判定手段により、前記入力された申請人の識別情報に対応する顔画像データが前記記憶手段に記憶されていないと判定された場合、当該申請人の動画を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1に記載のIDカード作成システム。
【請求項4】
IDカードの作成を申請する各申請人の顔画像のデータを、申請人の識別情報に対応付けて撮影装置の記憶手段に記憶し、
申請人の識別情報を入力する入力工程と、
前記入力された識別情報に対応する顔画像データが前記記憶手段に記憶されているか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程における判定結果に応じて、前記撮影装置の表示手段の表示方式を切り替える表示制御工程と、
を含むことを特徴とするIDカード作成方法。
【請求項5】
前記表示制御工程では、前記判定工程において、前記入力された識別情報に対応する顔画像データが前記記憶手段に記憶されていると判定された場合、当該顔画像データの静止画が前記表示手段に表示されることを特徴とする請求項4に記載のIDカード作成方法。
【請求項6】
前記表示制御工程では、前記判定工程において、前記入力された申請人の識別情報に対応する顔画像データが前記記憶手段に記憶されていないと判定された場合、当該申請人の動画が前記表示手段に表示されることを特徴とする請求項4に記載のIDカード作成方法。
【請求項1】
IDカードの作成を申請する申請人の顔画像を撮影する撮影装置と、IDカードを作成するIDカード作成装置とを備えるIDカード作成システムにおいて、
前記撮影装置は、
各申請人の顔画像のデータを、申請人の識別情報に対応付けて記憶する記憶手段と、
申請人の識別情報を入力する入力手段と、
前記入力手段により入力された識別情報に対応する顔画像データが前記記憶手段に記憶されているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果に応じて、表示手段の表示方式を切り替える表示制御手段と、
を備えることを特徴とするIDカード作成システム。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記判定手段により、前記入力された識別情報に対応する顔画像データが前記記憶手段に記憶されていると判定された場合、当該顔画像データの静止画を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1に記載のIDカード作成システム。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記判定手段により、前記入力された申請人の識別情報に対応する顔画像データが前記記憶手段に記憶されていないと判定された場合、当該申請人の動画を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1に記載のIDカード作成システム。
【請求項4】
IDカードの作成を申請する各申請人の顔画像のデータを、申請人の識別情報に対応付けて撮影装置の記憶手段に記憶し、
申請人の識別情報を入力する入力工程と、
前記入力された識別情報に対応する顔画像データが前記記憶手段に記憶されているか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程における判定結果に応じて、前記撮影装置の表示手段の表示方式を切り替える表示制御工程と、
を含むことを特徴とするIDカード作成方法。
【請求項5】
前記表示制御工程では、前記判定工程において、前記入力された識別情報に対応する顔画像データが前記記憶手段に記憶されていると判定された場合、当該顔画像データの静止画が前記表示手段に表示されることを特徴とする請求項4に記載のIDカード作成方法。
【請求項6】
前記表示制御工程では、前記判定工程において、前記入力された申請人の識別情報に対応する顔画像データが前記記憶手段に記憶されていないと判定された場合、当該申請人の動画が前記表示手段に表示されることを特徴とする請求項4に記載のIDカード作成方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−107178(P2006−107178A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−293765(P2004−293765)
【出願日】平成16年10月6日(2004.10.6)
【出願人】(303050159)コニカミノルタフォトイメージング株式会社 (1,066)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年10月6日(2004.10.6)
【出願人】(303050159)コニカミノルタフォトイメージング株式会社 (1,066)
【Fターム(参考)】
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