説明

IDカード発行システムおよび方法

【課題】カード製造会社と依頼者間の顔写真データの受け渡し作業を簡素化することができるIDカード発行システムを提供する。
【解決手段】ユーザはカメラ付き携帯電話1を所持し、カメラ付き携帯電話1を用いて顔写真データ5を撮影する。顔写真データ5はユーザのIDデータ6と共に、カメラ付き携帯電話1から受託サーバ2に送信され、受託サーバ2は、顔写真データ5をトリミングしたトリミングデータ5aを生成し、IDデータ6から生成されたファイル名6aでトリミングデータ5aを記憶する。IDカード7を発行する際は、少なくとも、トリミングデータ5aを利用して発行データが生成され、カード発行装置3は発行データを用いてIDカード7を発行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顔写真が印刷されるIDカードを発行するIDカード発行システム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
社員証や学生証などのIDカードには、IDカードの不正使用を防止すべく、IDカードの表面に所有者の顔写真が印刷されることが一般的である。近年、IDカードとして利用されることが多くなったICカードにおいても、ICカードの表面には顔写真が印刷されることが一般的である。
【0003】
特許文献1に記述されているように、社員証等のような顔写真が印刷されたIDカードを発行するときは、デジタルカメラによって顔写真を撮影したり、台紙に貼付された顔写真をイメージスキャナで読取るなどして得られる顔写真データをIDカードに印刷し、更に、氏名などの個人データがIDカード表面に印刷される。
【0004】
特許文献1で開示されたカード発行システムでは、IDカード発行の依頼者側に設けられた通信端末と、IDカード発行を行なうカード製造会社側に備えられたカード発行装置とをネットワークを介して接続可能とし、IDカードの発行依頼を受ける前に、予め、カード発行装置が、通信端末から受信したデータに基いて文字データベース及び顔写真データベースを構築させておくことで、IDカードの発行依頼を受けてから短時間でIDカードを発行することができる。
【特許文献1】特開2005−144720号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1で開示されているカード発行システムにおいては、文字データベース及び顔写真データベースを構築するために、IDカードの発行前段階において、通信端末からカード発行装置に文字データ及び顔写真データを送信しておくことが好ましいが、カード製造会社と依頼者間の顔写真データの受け渡し作業は、非常に煩雑であった。
【0006】
依頼者側からすると、カード製造会社に送信する文字データ及び顔写真データをまとめる処理を実施しなければならないし、また、カード製造会社においては、受信した顔写真データをトリミングした後、文字データに関連付けて、顔写真データを顔写真データベースに記憶しなければならない。
【0007】
そこで、本発明は、表面に顔写真が印刷されるIDカードを発行する際に、カード発行装置を所持するカード製造会社と依頼者間の顔写真データの受け渡し作業を簡素化することができるIDカード発行システム及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するための第1の発明は、顔写真付きのIDカードのホルダーとなるユーザが所持する携帯電話と、前記IDカードを発行するカード製造会社に備えられたサーバとから少なくとも構成されるIDカード発行システムであって、前記携帯電話と前記サーバとはネットワークを介して接続され、前記携帯電話には、前記ユーザの顔写真データを撮影する顔写真撮影手段と、前記ユーザを識別するためのデータであるIDデータを入力するためのデータ入力手段と、前記ネットワークを介して、前記サーバとデータ通信する第1の通信手段を備え、前記サーバは、前記ネットワークを介して、前記携帯電話とデータ通信する第2の通信手段と、前記携帯電話から受信した前記顔写真データを処理する前記顔写真データ処理手段と、前記IDデータからファイル名を生成し、前記顔写真データ処理手段によって処理された前記顔写真データを前記ファイル名で記憶するデータベースと、少なくとも前記データベースに記憶された前記顔写真データを利用して、前記IDカードを発行するための発行データを生成する前記発行データ生成手段を備えていることを特徴とする。
【0009】
更に、第2の発明は、第1の発明に記載のIDカード発行システムにおいて、前記サーバに備えられた前記顔写真データ処理手段は、前記携帯電話から送信された前記顔写真データの顔の部分をトリミング処理することを備えている。
【0010】
更に、第3の発明は、第1の発明または第2の発明に記載のIDカード発行システムにおいて、前記サーバに備えられた前記顔写真データ処理手段は、前記携帯電話から送信された前記顔写真データの画像サイズおよび解像度が、所定の範囲内に収まっていることを確認することを特徴とする。
【0011】
更に、第4の発明は、第1の発明から第3の発明のいずれかに記載のIDカード発行システムにおいて、前記サーバには、前記携帯電話からの要求に応じて、前記データベースに記憶されている前記ユーザの前記顔写真データを前記携帯電話に送信する前記顔写真送信手段を備えていることを特徴とする。
【0012】
更に、第5の発明は、顔写真付きのIDカードのホルダーとなるユーザが所持する携帯電話と、前記IDカードを発行するカード製造会社に備えられたサーバとを利用したIDカード発行方法であって、前記IDカード発行方法は、
ステップa)前記携帯電話を利用して前記ユーザを撮影し前記ユーザの顔写真データを取得するステップ、
ステップb)前記ユーザを識別するためのデータであるIDデータと共に、前記ステップa)で取得した前記顔写真データが、前記携帯電話から前記サーバに送信されるステップ、
ステップc)前記サーバが前記携帯電話から受信した前記顔写真データを処理し、前記IDデータから生成されたファイル名にて、処理後の前記顔写真データを記憶するステップ、
ステップd)前記ステップc)で得られる処理後の前記顔写真データを少なくとも用いて、前記IDカードを発行するための発行データを生成するステップ、
を備え、前記ステップa)から前記ステップc)は前記IDカードを発行する前記ユーザごとに実行され、前記ステップd)は前記IDカードを発行する前に実行されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
上述した本発明によれば、前記ユーザごとに前記携帯電話で撮影した顔写真データが前記サーバに直接送信されるため、依頼者側で前記顔写真データを取りまとめる必要はなくなる。更に、前記IDカードから生成されるファイル名で前記顔写真データを記憶することで、カード製造会社側では、前記顔写真データと前記ユーザの個人データ(例えば、文字データ)との関連付けが容易に行える。
【0014】
更に、前記携帯電話で撮影した前記顔写真データは画像サイズが定まっているため、前記サーバで実行されるトリミング処理が容易になる。また、前記サーバ側で前記顔写真データの解像度や画像サイズをチェックすることで、前記顔写真データに不具合があった場合に早急に前記ユーザに通知することができる。加えて、前記サーバが前記顔写真送信手段を備えることで、前記ユーザは前記携帯電話を用いて自分で送った前記顔写真データを確認できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
ここから、本発明に係るIDカード発行システムについて図を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係るIDカード発行システムの構成を説明する図である。
【0016】
図1に示したように、本発明に係るIDカード発行システムは、ユーザが所持するカメラ付き携帯電話1と、カメラ付き携帯電話1から送信された顔写真データを受信する受託サーバ2と、IDカードを発行するカード発行装置3とから構成され、カメラ付き携帯電話1と受託サーバ2はネットワーク4を介して接続されている。
【0017】
ここで、ユーザとは、カード発行装置3で発行するIDカードの所持者で、IDカードが社員証であるならば、ユーザは一人一人の従業員である。図1では一台のカメラ付き携帯電話1しか図示していないが、実際には、ユーザごとにカメラ付き携帯電話1を所持することになる。なお、図1においてネットワーク4は、無線通信ネットワーク、インターネットおよびLAN(Local Area Network)など、複数の異なる通信回線網から構成されている。
【0018】
ユーザは、カメラ付き携帯電話1にて上半身を撮影することで得られる顔写真データ5に加え、ユーザを識別するためのIDデータ6(例えば、社員番号)を、ネットワーク4を介して、カメラ付き携帯電話1から受託サーバ2に送信する。
【0019】
受託サーバ2は、カメラ付き携帯電話1から顔写真データ5を受信すると、受信した顔写真データ5の解像度及び画像サイズをチェックした後、顔写真データ5の顔部をトリミング処理して得られる画像5a(以下、トリミングデータ5a)を生成し、更に、顔写真データ5と共に送信されたIDデータ6からトリミングデータ5aのファイル名6aを生成し、生成したファイル名6aでトリミングデータ5aを記憶する。
【0020】
カード発行装置3でIDカードを発行する際、受託サーバ2は、IDデータ6をキーとして、トリミングデータ5aとユーザの個人データ(例えば、会社名、氏名、所属部署)をマッチングして発行データを生成し、カード発行装置3は生成した発行データを用いてIDカード7を発行する。
【0021】
ここから、より詳細に図1に図示したIDカード発行システムについて説明する。図2は、図1で示したIDカード発行システムのブロック図である。
【0022】
図2に示したように、ユーザが所持するカメラ付き携帯電話1には、ネットワーク4を介して受託サーバ2とデータ通信する手段となり、無線でデータ通信するためのRF通信回路14と、CCDカメラ11と、CCDカメラ11を用いて画像を撮像するアプリケーションである画像アプリケーション12と、ユーザが、カメラ付き携帯電話1を操作するための操作ボタン13と、データをストレージするためのメモリ15と、カメラ付き携帯電話1の全体を制御する制御回路10を備えている。
【0023】
顔写真データ5を撮影するときは、ユーザは操作ボタン13を操作し、カメラ付き携帯電話1に実装されたアプリケーションの中から画像アプリケーション12を選択する。画像アプリケーション12が選択されると、制御回路10は画像アプリケーション12を起動させ、CCDカメラ11を用いた写真撮影が可能となる。
【0024】
CCDカメラ11を用いた写真撮影が可能となると、他のユーザまたはユーザ自身でユーザの上半身を撮影し、撮影された画像はカメラ付き携帯電話1に取り込まれ、制御回路10によって顔写真データ5としてメモリ15に記憶される。
【0025】
メモリ15に記憶された顔写真データ5は、受託サーバ2の携帯サイト21に登録され、顔写真データ5が携帯サイト21に登録される際は、顔写真データ5と共にユーザのIDデータ6が登録される。
【0026】
カメラ付き携帯電話1から顔写真データ5が登録される受託サーバ2には、データを記憶するためのデータベース(以下、DB)として、写真などの画像データを記憶するための画像DB24と、ユーザの氏名などの個人データを記憶するための個人DB25と、画像DB24と個人DB25に記憶されたデータから生成された発行データを記憶するための発行DB26を備える。
【0027】
更に、受託サーバ2には、ネットワーク4を介してカメラ付き携帯電話1とデータ通信するための通信手段23と、ユーザから送信された顔写真データ5を処理する画像処理手段20と、画像DB24と個人DB25に記憶されたデータから発行データを生成するための発行データ生成手段22と、携帯電話用のWebサイトである携帯サイト21を備える。上述した各手段と携帯サイト21とは、受託サーバ2のハードウェアリソースを利用したコンピュータプログラムで実現される。
【0028】
通信手段23とは、ネットワーク4を介して、ユーザが所持するカメラ付き携帯電話1とデータ通信する手段である。携帯サイト21は、カメラ付き携帯電話1から、少なくとも、ユーザがカメラ付き携帯電話1のCCDカメラ11で撮影した顔写真データ5と、ユーザを識別するためのデータであるIDデータ6と、が登録されるWebページである顔写真登録ページと、ユーザが携帯サイト21に登録した顔写真データを携帯電話に表示するためのWebページである顔写真閲覧ページとを備える。
【0029】
ユーザのIDデータ6と顔写真データ5とを受託サーバ2に登録する際は、ユーザはカメラ付き携帯電話1を用いて、受託サーバ2の携帯サイト21の顔写真登録ページにアクセスする。顔写真登録ページには、顔写真データ5を登録するフォームとIDデータ6を入力するフォームが設けられ、ユーザは、カメラ付き携帯電話1のメモリ15に記憶されている顔写真データ5を登録すると共に、IDデータ6を入力する。なお、携帯サイト21に登録された顔写真データ5は、入力されたIDデータ6に関連付けて画像DB24に一時的に記憶される。
【0030】
画像処理手段20とは、携帯サイト21に登録され画像DB24に一時的に記憶した顔写真データ5を処理する手段で、顔写真データ5の解像度、顔写真データ5のサイズをチェックした後、顔写真データ5の中から顔の特徴点(例えば、目や鼻など)を抽出し、顔写真データ5の中から顔の部分をトリミングすることでトリミングデータ5aを生成する。
【0031】
そして、画像処理手段20は、トリミングデータ5aのファイル名6aをIDデータ6から生成し、画像DB24にトリミングデータ5aを記憶する。なお、受託サーバ2は、画像DB24に記憶されたトリミングデータ5aを携帯サイト21の顔写真閲覧ページにて公開し、ユーザは、顔写真閲覧ページにアクセスすることでトリミングデータ5aを確認することができる。
【0032】
また、受託サーバ2には、顔写真データ5とは別に、ネットワーク4を介して、IDカード7の依頼者側から個人データ(例えば、氏名など)が送信され、個人DB25にはIDデータ6に関連付けてユーザごとの個人データが記憶されている。
【0033】
発行データ生成手段22は、画像DB24に記憶されたトリミングデータ5aと、個人DB25に記憶された個人データとをマッチングさせて、ユーザのIDカード7を発行するための発行データを生成する手段である。画像DB24に記憶されたトリミングデータ5aと、個人DB25に記憶された個人データとをマッチングするときには、ユーザのIDデータ6が利用され、発行データ生成手段22は、IDデータ6をキーとして、画像DB24からトリミングデータ5aを抽出し、同じIDデータ6をキーとして、個人DB25から個人データを抽出し、抽出した顔写真データ5と個人データとを組み合せて、一枚のIDカード7を発行するための発行データを生成する。
【0034】
発行データ生成手段22が生成した発行データは発行DB26に記憶され、ユーザのIDカード7を発行するときに、発行データは、受託サーバ2からカード発行装置3に送信され、カード発行装置3は送信された発行データに基づいてユーザのIDカード7を発行する。
【0035】
図3は、これまで説明したIDカード発行システムの動作手順を示したフロー図である。図3において、カメラ付き携帯電話1、受託サーバ2及びカード発行装置3のそれぞれのの下に引かれた破線上に存在するステップは、カメラ付き携帯電話1、受託サーバ2及びカード発行装置3で実行されるステップを示している。
【0036】
この動作手順の最初のステップS1は、ユーザの顔写真を撮影するステップである。このステップでは、ユーザはカメラ付き携帯電話1にて自分の顔写真を撮影し、撮影した顔写真は、顔写真データ5としてカメラ付き携帯電話1のメモリ15に記憶される。
【0037】
次のステップS2は、カメラ付き携帯電話1から受託サーバ2に顔写真データ5を登録するステップである。このステップでは、ユーザはカメラ付き携帯電話1を利用して受託サーバ2の携帯サイト21にアクセスすることで、顔写真データ5とIDデータ6を受託サーバ2に登録する。
【0038】
次のステップS3は、受託サーバ2が顔写真データ5を処理するステップである。このステップでは、受託サーバ2の画像処理手段20は、登録された顔写真データ5の解像度、顔写真データ5のサイズをチェックした後、顔写真データ5の中から顔の特徴点(例えば、目や鼻など)を抽出し、顔写真データ5の中から顔の部分をトリミングしてトリミングデータ5aを生成する。更に、トリミングデータ5aのファイル名6aをIDデータ6から生成し、画像DB24にトリミングデータ5aを画像DB24に記憶する。
【0039】
次のステップS4は、IDカード7を発行するための発行データを生成するステップである。このステップでは、発行データ生成の指示を受託サーバ2が受けると、発行データ生成手段22が作動し、発行データ生成手段22は、画像DB24に記憶されたトリミングデータ5aと、個人DB25に記憶された個人データとをマッチングさせて、ユーザのIDカード7を発行するための発行データを生成する。
【0040】
次のステップS5は、IDカード7が発行されるステップである。このステップでは、カード発行装置3はステップS4で生成されたユーザの発行データを用いて、ユーザのIDカードを発行する。
【0041】
ユーザのIDカード7を生成するときは、トリミングデータ5aはIDカード表面に印刷され、また、個人データはIDカードの表面に印字されると共にIDカードに備えられた情報記憶部(磁気ストライプやICチップ)に記憶される。このステップS5をもってIDカード発行システムの動作手順は終了する。
【0042】
なお、本発明は、受託サーバ2に顔写真データ5を登録する方式を何ら限定するものではなく、受託サーバ2に顔写真データ5を登録する方式は如何なる方式であってもよい。上述した実施の形態では、受信サーバ2の携帯サイト21は、携帯サイト21のIDデータ6と顔写真データ5を登録するフォームを備え、ユーザがこのフォームにIDデータ6と顔写真データ5を登録する方式としているが、携帯サイト21は、ユーザごとに、顔写真データ5を登録するためのWebページを備え、ユーザはIDデータ6を入力することなく、顔写真データ5の登録を可能としてもよい。
【0043】
このとき、受託サーバ2の携帯サイト21には、ユーザのメールアドレスとIDデータ6が予め登録され、携帯サイト21は登録されたメールアドレスに、顔写真データ5を登録するための電子メールを送信する。
【0044】
この電子メールには、電子メールを送信したユーザ専用のWebページのURLがハイパーリンクで貼られており、ユーザは、このハイパーリンクを利用して、ユーザ専用のWebページにアクセスし、アクセスしたユーザ専用のWebページに顔写真データ5のみを登録する。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明に係るIDカード発行システムの構成を説明する図。
【図2】IDカード発行システムのブロック図。
【図3】IDカード発行システムの動作手順を示したフロー図。
【符号の説明】
【0046】
1 カメラ付き携帯電話
11 CCDカメラ
12 画像アプリケーション
2 受託サーバ
20 画像処理手段
21 携帯サイト
3 カード発行装置
4 ネットワーク
5 顔写真データ
5a トリミングデータ
6 IDデータ
6a ファイル名



【特許請求の範囲】
【請求項1】
顔写真付きのIDカードのホルダーとなるユーザが所持する携帯電話と、前記IDカードを発行するカード製造会社に備えられたサーバとから少なくとも構成されるIDカード発行システムであって、前記携帯電話と前記サーバとはネットワークを介して接続され、前記携帯電話には、前記ユーザの顔写真データを撮影する顔写真撮影手段と、前記ユーザを識別するためのデータであるIDデータを入力するためのデータ入力手段と、前記ネットワークを介して、前記サーバとデータ通信する第1の通信手段を備え、前記サーバは、前記ネットワークを介して、前記携帯電話とデータ通信する第2の通信手段と、前記携帯電話から受信した前記顔写真データを処理する前記顔写真データ処理手段と、前記IDデータからファイル名を生成し、前記顔写真データ処理手段によって処理された前記顔写真データを前記ファイル名で記憶するデータベースと、少なくとも前記データベースに記憶された前記顔写真データを利用して、前記IDカードを発行するための発行データを生成する前記発行データ生成手段を備えていることを特徴とするIDカード発行システム。
【請求項2】
請求項1に記載のIDカード発行システムにおいて、前記サーバに備えられた前記顔写真データ処理手段は、前記携帯電話から送信された前記顔写真データの顔の部分をトリミング処理することを備えているIDカード発行システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のIDカード発行システムにおいて、前記サーバに備えられた前記顔写真データ処理手段は、前記携帯電話から送信された前記顔写真データの画像サイズおよび解像度が、所定の範囲内に収まっていることを確認することを特徴とするIDカード発行システム。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載のIDカード発行システムにおいて、前記サーバには、前記携帯電話からの要求に応じて、前記データベースに記憶されている前記ユーザの前記顔写真データを前記携帯電話に送信する前記顔写真送信手段を備えていることを特徴とするIDカード発行システム。
【請求項5】
顔写真付きのIDカードのホルダーとなるユーザが所持する携帯電話と、前記IDカードを発行するカード製造会社に備えられたサーバとを利用したIDカード発行方法であって、前記IDカード発行方法は、
ステップa)前記携帯電話を利用して前記ユーザを撮影し前記ユーザの顔写真データを取得するステップ、
ステップb)前記ユーザを識別するためのデータであるIDデータと共に、前記ステップa)で取得した前記顔写真データが、前記携帯電話から前記サーバに送信されるステップ、
ステップc)前記サーバが前記携帯電話から受信した前記顔写真データを処理し、前記IDデータから生成されたファイル名にて、処理後の前記顔写真データを記憶するステップ、
ステップd)前記ステップc)で得られる処理後の前記顔写真データを少なくとも用いて、前記IDカードを発行するための発行データを生成するステップ、
を備え、前記ステップa)から前記ステップc)は前記IDカードを発行する前記ユーザごとに実行され、前記ステップd)は前記IDカードを発行する前に実行されることを特徴とするIDカード発行方法。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−334629(P2007−334629A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−165604(P2006−165604)
【出願日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】