IL−13関連障害を治療するための方法および組成物ならびにその治療をモニター観察するための方法
IL-13関連の障害または疾患の治療および/またはその治療をモニター観察する方法および組成物は、開示される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象のIL−13関連の障害または疾患を治療または予防する方法であって、その障害または疾患の症状の一つ以上の発症または再発を低下または遅延するために有効な量のIL−13アンタゴニストおよび/またはIL-4アンタゴニストを単一処理間隔として対象に投与することからなる方法。
【請求項2】
単一処理間隔が、IL−13アンタゴニストおよび/またはIL-4アンタゴニストの単一用量である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
単一処理間隔が、本質的に、初期用量から1週以内に、IL−13アンタゴニストおよび/またはIL-4アンタゴニストの2回または3回用量からなる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
IL−13アンタゴニストおよび/またはIL-4アンタゴニストの投与が、障害または疾患の症状の検出可能な発症の前に行われる、請求項1−3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
IL−13アンタゴニストおよび/またはIL-4アンタゴニストの投与が、障害または疾患の症状の部分的な発症後に行われる、請求項1−3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
IL−13関連の障害または疾患を誘発または悪化させる試薬への曝露の前に、IL−13アンタゴニストまたはIL-4アンタゴニストが対象に投与される、請求項1−5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
抗原への季節的な曝露の前に、IL-13アンタゴニストまたはIL-4アンタゴニストが投与される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
IL-13アンタゴニストまたはIL-4アンタゴニストが、IL-13関連の障害または疾患の発赤または発症の再発の前に投与される、請求項4または5に記載の方法。
【請求項9】
IL-13アンタゴニストまたはIL-4アンタゴニストが、誘発または悪化させる試薬への曝露の前または後、1〜5日の間のいずれかに投与される、請求項1−5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
IL-13関連の障害を誘発または悪化させる試薬が、抗原、汚染物質、毒性試薬、感染およびストレスからなる群の中から選択されることを特徴とする、請求項6または9に記載の方法。
【請求項11】
IL-13関連の障害または疾患の症状が、IgEレベルの増加、ヒスタミン放出の増加、エオタキシンレベルの上昇または呼吸器症状の一つ以上からなる、請求項1−10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
呼吸器症状が、呼吸困難、喘鳴、せき、息切れおよび/または通常の日常活動の実行困難の一つ以上からなる、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
対象が、IL−13関連の障害または疾患を有する、または、その危険性を有する、ヒト成人、青年または小児である、請求項1−12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
IL-13関連の障害または疾患が、炎症性、呼吸性、アレルギー性または自己免疫性の障害または疾患である、請求項1−13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
IL-13関連の障害または疾患が、IgE関連の障害、アトピー性障害、アトピー性皮膚炎、じんま疹、湿疹、アレルギー性鼻炎、アレルギー性胃腸炎、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)および/または気道炎症、好酸球増加症、線維症または粘液生産過多より選択される一つまたは複数である、請求項1−14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
IL-13関連の障害または疾患が、皮膚の自己免疫疾患、アトピー性皮膚炎、炎症性大腸疾患(IBD)、潰瘍性大腸炎、クローン病、肝硬変、肝癌、強皮症、腫瘍、癌、白血病、グリア芽細胞腫、リンパ腫、ウイルス感染、または、肝臓の線維症より選択される一つまたは複数である、請求項1−15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
単一処理間隔が、約1−3mg/kgの量のIL−13アンタゴニストの用量からなる、請求項1−16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
IL-13アンタゴニストが、吸入によって、注入によって、または、経口的に投与される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
IL-13アンタゴニストおよび/またはIL-4アンタゴニストが、IL-13またはIL-4あるいはIL-13受容体またはIL-4受容体の一つ以上の生物学的な活性を阻害または低下させる、請求項1−18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
生物学的な活性が、CD23発現の誘導、ヒトB細胞によるIgEの産生、転写因子のリン酸エステル化、STAT6タンパク質の活性化、インビボにおける抗原誘発性好酸球増加症;インビボにおける抗原誘発性気管支収縮、または、インビボにおける薬物誘発性気道過敏性より選択される一つまたは複数である、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
IL-13アンタゴニストおよび/またはIL-4アンタゴニストが、IL-13、IL−13R、IL-4またはIL-4Rαに結合する抗体分子;可溶形態のIL−13RまたはIL-4Rα;対応する受容体に結合するが、該受容体を実質的に活性化しないIL-13またはIL-4変異タンパク質;STAT6の低分子阻害剤;ペプチド阻害剤;または、核酸発現の阻害剤である、請求項1−20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
IL−13Rが、1IL−13Rα2または1 IL−13Rα1である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
IL-13アンタゴニストが、IL-13/IL-13αR1、IL-13/IL-4Rα、IL-13/IL-13Rα1/IL-4Rα;またはIL-13/IL13Rα2から選択される複合体の形成を低下させる、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
IL-4アンタゴニストが、IL-4/IL-4Rα、IL-4/γcommon、またはIL-4/IL-4Rα/γcommonから選択される複合体の形成を低下させる、請求項21の方法。
【請求項25】
抗体分子が、IL-13、IL−13R、IL-4またはIL-4Rαに結合する抗体またはその抗原結合性断片である、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
抗体分子が10−1M未満のKpによりIL-13と結合し、一つまたは複数の以下の特性:
(a)重鎖免疫グロブリン可変ドメインは、モノクローナル抗体MJ2−7(配列番号17)、mAb 13.2(配列番号196)またはC65(配列番号123)の重鎖CDR3から3未満のアミノ酸の置換によって異なる重鎖CDR3からなる;
(b)軽鎖免疫グロブリン可変ドメインは、モノクローナル抗体MJ2−7(配列番号18)、mAb 13.2(配列番号197)またはC65(配列番号118)の対応する軽鎖CDRから3未満のアミノ酸の置換によって異なる軽鎖CDR1からなる;
(c)重鎖免疫グロブリン可変ドメインは、V2.1(配列番号71)、V2.3(配列番号73)、V2.4(配列番号74)、V2.5(配列番号75)、V2.6(配列番号76)、V2.7(配列番号77)、V2.11(配列番号80)、ch13.2(配列番号204)、h13.2v1(配列番号205)、h13.2v2(配列番号206)またはh13.2v3(配列番号207)の重鎖可変ドメインをコードしているヌクレオチド配列の相補鎖に対して、高いストリンジェントな条件でハイブリダイズするヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列からなる;
(d)軽鎖免疫グロブリン可変ドメインは、V2.11(配列番号36)またはh13.2v2(配列番号212)の軽鎖可変ドメインをコードしているヌクレオチド配列の相補鎖に対して、高いストリンジェントな条件でハイブリダイズするヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列からなる;
(e)重鎖免疫グロブリン可変ドメインは、V2.1(配列番号71)、V2.3(配列番号73)、V2.4(配列番号74)、V2.5(配列番号75)、V2.6(配列番号76)、V2.7(配列番号77)、V2.11(配列番号80);ch13.2(配列番号208)、h13.2v1(配列番号209)、h13.2v2(配列番号210)またはh13.2v3(配列番号211)の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列からなる;
(f)軽鎖免疫グロブリン可変ドメイン配列は、V2.11(配列番号36)またはh13.2v2(配列番号212)の軽鎖可変ドメインと少なくとも90%同一である;
(g)抗体分子は、ヒトIL-13への結合を、mAb MJ2−7、mAb13.2またはC65と争う;
(h)抗体分子は、配列番号24または配列番号178の残基116、117、118、122、123、124、125、126、127、および128からなる群から選択されるIL-13からの一つ以上のアミノ酸残基と接触する:
(i)抗体分子は、ヒトIL-13(配列番号194)の残基81−93および114−132からなる群から選択されるか、または以下からなる群から選択されるIL-13からの一つ以上の残基と接触する:配列番号194[成熟した配列の位置;配列番号195]の位置68[49]のグルタミン酸、位置72[53]のアスパラギン、位置88[69]のグリシン、位置91[72]のプロリン、位置92[73]のヒスチヂン、位置93[74]のリジン、および、位置105[86]のアルギニン;
(j)重鎖可変ドメイン配列は、超可変的なループ1、2および/または3において、mAb MJ2 7、mAb 13.2またはC65と同じ標準構造を有する;
(k)軽鎖可変ドメイン配列は、超可変的なループ1、2および/または3において、mAb MJ2−7、mAb 13.2またはC65と同じ標準構造を有する;そして、
(l)重鎖可変ドメイン配列および/または軽鎖可変ドメイン配列は、それぞれ生殖細胞系遺伝子DP−54およびDPK−9にコードされるVH部分、または、生殖細胞系遺伝子DP−54およびDPK−9にコードされるVH部分と少なくとも95%同一の配列からのFR1、FR2およびFR3フレームワーク領域を有する;そして、
(m)注入の少なくとも6週後、ヒツジ・モデルの回虫(Ascaris)抗原への曝露に対して注射後の保護効果を与える
を有する、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
IL-13アンタゴニストおよびIL-4アンタゴニストが、同時または順次、併用投与される、請求項1−26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
IL-13アンタゴニストおよびIL-4アンタゴニストが、併用処方される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
L-13アンタゴニストおよびIL-4アンタゴニストが、:吸入されたステロイド、β−アゴニスト、ロイコトリエンのアンタゴニストまたはロイコトリエン受容体、IgE抑制物質、PDE4抑制物質、キサンチン、抗コリン薬、IL−5抑制物質、エオタキシン/CCR3抑制物質または抗ヒスタミンの一つまたは複数より選択される他の治療薬と組み合わせて投与される、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
IL-4アンタゴニストが、IL-4またはIL-4Rαと結合する抗体分子;可溶形態のIL-4R;IL-4変異タンパク質;STAT6の低分子阻害剤;ペプチド阻害剤;および核酸発現の阻害剤からなる群から選択され、また、IL-13アンタゴニストが、ヒトIL−13との結合についてmAb MJ2−7、mAb13.2またはC65と競合する抗体分子またはIL-13Rα2の可溶性の断片である、IL-13アンタゴニストおよび/またはIL-4アンタゴニストからなる組成物または剤形。
【請求項31】
インビトロ(in vitro)のサンプル中のIL-13の存在を検出する方法であって、支持体に固定される第1の抗IL-13抗体分子を提供すること;第2の抗IL-13抗体分子への対象の曝露後の対象から得られたサンプルを提供すること;固定化された第1の抗IL-13抗体分子にIL-13の結合が発生することを許す条件において、該サンプルを第1の抗IL−13抗体と接触させること;そして、基準値と比較してサンプル中のIL-13を検出することを含み、ここで第1および第2の抗IL-13抗体は、IL-13上の異なるエピトープと結合するところの、方法。
【請求項32】
第1の抗IL-13抗体分子が実質的に遊離しているIL-13と結合し、第2の抗IL-13抗体分子に結合したIL-13と実質的に結合しない、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
第1の抗IL-13抗体分子が実質的に遊離しているIL-13および第2の抗IL-13抗体分子に結合したIL-13と結合する、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
固定化された第一の抗IL-13抗体分子に結合したIL-13の存在を検出することが、標識された第三の抗IL-13抗体分子またはIL-13の第一または第二の抗体分子の複合体を認識する標識された試薬を用いて行われる、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
コントロールサンプルと比較して、サンプル中の第1の抗IL-13抗体分子に結合したIL-13のレベルの変化が、サンプル中のIL-13の存在の指標である、請求項31に記載の方法。
【請求項36】
その変化が、所定のレベルと比較して、サンプル中のIL-13のレベルの増加であり、その増加が、肺における炎症の増加の指標である、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
サンプルが、血清サンプル、血漿サンプル、組織サンプルおよび生検からなる群から選択された生体サンプルである、請求項31に記載の方法。
【請求項38】
請求項31−37のいずれかの方法に従って、サンプル中でIL-13に拮抗的な結合試薬に非結合および/または結合しているIL-13のレベルを検出することを含む、対象の肺炎症の低下において、IL-13に拮抗的な結合試薬の有効性を評価する方法であって、参照サンプルと比較して、非結合および/または結合しているIL-13のレベルの変化が、IL-13に拮抗的な結合試薬の有効性の指標である、方法。
【請求項39】
さらに、サンプル中のエオタキシンレベル、好塩基球によるヒスタミン放出、IgE力価の一つ以上の変化を評価すること、または、対象の症状の変化を評価することを含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
IL-13に拮抗的な結合試薬に非結合および/または結合しているIL-13のレベルの低下、または、その拮抗的な結合試薬に結合しているIL-13のレベルの上昇が、IL-13に拮抗的な結合試薬が、対象の肺炎症を効果的に減少させていることの指標である、請求項38または39に記載の方法。
【請求項41】
IL-13関連の障害または疾患を治療または防止する際、単一処理間隔としての使用の指示書を備える、請求項1−29のいずれかにて用いるための、IL-13アンタゴニストおよび/またはIL-4アンタゴニストを含む、キット。
【請求項42】
請求項1−29のいずれかに記載の方法に用いられる組成物。
【請求項43】
IL-13関連の障害または疾患を単一の処理間隔として治療または防止するための薬剤の製造における、IL-13アンタゴニストおよび/またはIL-4アンタゴニストを含む組成物の使用。
【請求項1】
対象のIL−13関連の障害または疾患を治療または予防する方法であって、その障害または疾患の症状の一つ以上の発症または再発を低下または遅延するために有効な量のIL−13アンタゴニストおよび/またはIL-4アンタゴニストを単一処理間隔として対象に投与することからなる方法。
【請求項2】
単一処理間隔が、IL−13アンタゴニストおよび/またはIL-4アンタゴニストの単一用量である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
単一処理間隔が、本質的に、初期用量から1週以内に、IL−13アンタゴニストおよび/またはIL-4アンタゴニストの2回または3回用量からなる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
IL−13アンタゴニストおよび/またはIL-4アンタゴニストの投与が、障害または疾患の症状の検出可能な発症の前に行われる、請求項1−3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
IL−13アンタゴニストおよび/またはIL-4アンタゴニストの投与が、障害または疾患の症状の部分的な発症後に行われる、請求項1−3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
IL−13関連の障害または疾患を誘発または悪化させる試薬への曝露の前に、IL−13アンタゴニストまたはIL-4アンタゴニストが対象に投与される、請求項1−5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
抗原への季節的な曝露の前に、IL-13アンタゴニストまたはIL-4アンタゴニストが投与される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
IL-13アンタゴニストまたはIL-4アンタゴニストが、IL-13関連の障害または疾患の発赤または発症の再発の前に投与される、請求項4または5に記載の方法。
【請求項9】
IL-13アンタゴニストまたはIL-4アンタゴニストが、誘発または悪化させる試薬への曝露の前または後、1〜5日の間のいずれかに投与される、請求項1−5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
IL-13関連の障害を誘発または悪化させる試薬が、抗原、汚染物質、毒性試薬、感染およびストレスからなる群の中から選択されることを特徴とする、請求項6または9に記載の方法。
【請求項11】
IL-13関連の障害または疾患の症状が、IgEレベルの増加、ヒスタミン放出の増加、エオタキシンレベルの上昇または呼吸器症状の一つ以上からなる、請求項1−10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
呼吸器症状が、呼吸困難、喘鳴、せき、息切れおよび/または通常の日常活動の実行困難の一つ以上からなる、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
対象が、IL−13関連の障害または疾患を有する、または、その危険性を有する、ヒト成人、青年または小児である、請求項1−12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
IL-13関連の障害または疾患が、炎症性、呼吸性、アレルギー性または自己免疫性の障害または疾患である、請求項1−13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
IL-13関連の障害または疾患が、IgE関連の障害、アトピー性障害、アトピー性皮膚炎、じんま疹、湿疹、アレルギー性鼻炎、アレルギー性胃腸炎、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)および/または気道炎症、好酸球増加症、線維症または粘液生産過多より選択される一つまたは複数である、請求項1−14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
IL-13関連の障害または疾患が、皮膚の自己免疫疾患、アトピー性皮膚炎、炎症性大腸疾患(IBD)、潰瘍性大腸炎、クローン病、肝硬変、肝癌、強皮症、腫瘍、癌、白血病、グリア芽細胞腫、リンパ腫、ウイルス感染、または、肝臓の線維症より選択される一つまたは複数である、請求項1−15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
単一処理間隔が、約1−3mg/kgの量のIL−13アンタゴニストの用量からなる、請求項1−16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
IL-13アンタゴニストが、吸入によって、注入によって、または、経口的に投与される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
IL-13アンタゴニストおよび/またはIL-4アンタゴニストが、IL-13またはIL-4あるいはIL-13受容体またはIL-4受容体の一つ以上の生物学的な活性を阻害または低下させる、請求項1−18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
生物学的な活性が、CD23発現の誘導、ヒトB細胞によるIgEの産生、転写因子のリン酸エステル化、STAT6タンパク質の活性化、インビボにおける抗原誘発性好酸球増加症;インビボにおける抗原誘発性気管支収縮、または、インビボにおける薬物誘発性気道過敏性より選択される一つまたは複数である、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
IL-13アンタゴニストおよび/またはIL-4アンタゴニストが、IL-13、IL−13R、IL-4またはIL-4Rαに結合する抗体分子;可溶形態のIL−13RまたはIL-4Rα;対応する受容体に結合するが、該受容体を実質的に活性化しないIL-13またはIL-4変異タンパク質;STAT6の低分子阻害剤;ペプチド阻害剤;または、核酸発現の阻害剤である、請求項1−20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
IL−13Rが、1IL−13Rα2または1 IL−13Rα1である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
IL-13アンタゴニストが、IL-13/IL-13αR1、IL-13/IL-4Rα、IL-13/IL-13Rα1/IL-4Rα;またはIL-13/IL13Rα2から選択される複合体の形成を低下させる、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
IL-4アンタゴニストが、IL-4/IL-4Rα、IL-4/γcommon、またはIL-4/IL-4Rα/γcommonから選択される複合体の形成を低下させる、請求項21の方法。
【請求項25】
抗体分子が、IL-13、IL−13R、IL-4またはIL-4Rαに結合する抗体またはその抗原結合性断片である、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
抗体分子が10−1M未満のKpによりIL-13と結合し、一つまたは複数の以下の特性:
(a)重鎖免疫グロブリン可変ドメインは、モノクローナル抗体MJ2−7(配列番号17)、mAb 13.2(配列番号196)またはC65(配列番号123)の重鎖CDR3から3未満のアミノ酸の置換によって異なる重鎖CDR3からなる;
(b)軽鎖免疫グロブリン可変ドメインは、モノクローナル抗体MJ2−7(配列番号18)、mAb 13.2(配列番号197)またはC65(配列番号118)の対応する軽鎖CDRから3未満のアミノ酸の置換によって異なる軽鎖CDR1からなる;
(c)重鎖免疫グロブリン可変ドメインは、V2.1(配列番号71)、V2.3(配列番号73)、V2.4(配列番号74)、V2.5(配列番号75)、V2.6(配列番号76)、V2.7(配列番号77)、V2.11(配列番号80)、ch13.2(配列番号204)、h13.2v1(配列番号205)、h13.2v2(配列番号206)またはh13.2v3(配列番号207)の重鎖可変ドメインをコードしているヌクレオチド配列の相補鎖に対して、高いストリンジェントな条件でハイブリダイズするヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列からなる;
(d)軽鎖免疫グロブリン可変ドメインは、V2.11(配列番号36)またはh13.2v2(配列番号212)の軽鎖可変ドメインをコードしているヌクレオチド配列の相補鎖に対して、高いストリンジェントな条件でハイブリダイズするヌクレオチド配列によってコードされるアミノ酸配列からなる;
(e)重鎖免疫グロブリン可変ドメインは、V2.1(配列番号71)、V2.3(配列番号73)、V2.4(配列番号74)、V2.5(配列番号75)、V2.6(配列番号76)、V2.7(配列番号77)、V2.11(配列番号80);ch13.2(配列番号208)、h13.2v1(配列番号209)、h13.2v2(配列番号210)またはh13.2v3(配列番号211)の重鎖可変ドメインのアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列からなる;
(f)軽鎖免疫グロブリン可変ドメイン配列は、V2.11(配列番号36)またはh13.2v2(配列番号212)の軽鎖可変ドメインと少なくとも90%同一である;
(g)抗体分子は、ヒトIL-13への結合を、mAb MJ2−7、mAb13.2またはC65と争う;
(h)抗体分子は、配列番号24または配列番号178の残基116、117、118、122、123、124、125、126、127、および128からなる群から選択されるIL-13からの一つ以上のアミノ酸残基と接触する:
(i)抗体分子は、ヒトIL-13(配列番号194)の残基81−93および114−132からなる群から選択されるか、または以下からなる群から選択されるIL-13からの一つ以上の残基と接触する:配列番号194[成熟した配列の位置;配列番号195]の位置68[49]のグルタミン酸、位置72[53]のアスパラギン、位置88[69]のグリシン、位置91[72]のプロリン、位置92[73]のヒスチヂン、位置93[74]のリジン、および、位置105[86]のアルギニン;
(j)重鎖可変ドメイン配列は、超可変的なループ1、2および/または3において、mAb MJ2 7、mAb 13.2またはC65と同じ標準構造を有する;
(k)軽鎖可変ドメイン配列は、超可変的なループ1、2および/または3において、mAb MJ2−7、mAb 13.2またはC65と同じ標準構造を有する;そして、
(l)重鎖可変ドメイン配列および/または軽鎖可変ドメイン配列は、それぞれ生殖細胞系遺伝子DP−54およびDPK−9にコードされるVH部分、または、生殖細胞系遺伝子DP−54およびDPK−9にコードされるVH部分と少なくとも95%同一の配列からのFR1、FR2およびFR3フレームワーク領域を有する;そして、
(m)注入の少なくとも6週後、ヒツジ・モデルの回虫(Ascaris)抗原への曝露に対して注射後の保護効果を与える
を有する、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
IL-13アンタゴニストおよびIL-4アンタゴニストが、同時または順次、併用投与される、請求項1−26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
IL-13アンタゴニストおよびIL-4アンタゴニストが、併用処方される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
L-13アンタゴニストおよびIL-4アンタゴニストが、:吸入されたステロイド、β−アゴニスト、ロイコトリエンのアンタゴニストまたはロイコトリエン受容体、IgE抑制物質、PDE4抑制物質、キサンチン、抗コリン薬、IL−5抑制物質、エオタキシン/CCR3抑制物質または抗ヒスタミンの一つまたは複数より選択される他の治療薬と組み合わせて投与される、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
IL-4アンタゴニストが、IL-4またはIL-4Rαと結合する抗体分子;可溶形態のIL-4R;IL-4変異タンパク質;STAT6の低分子阻害剤;ペプチド阻害剤;および核酸発現の阻害剤からなる群から選択され、また、IL-13アンタゴニストが、ヒトIL−13との結合についてmAb MJ2−7、mAb13.2またはC65と競合する抗体分子またはIL-13Rα2の可溶性の断片である、IL-13アンタゴニストおよび/またはIL-4アンタゴニストからなる組成物または剤形。
【請求項31】
インビトロ(in vitro)のサンプル中のIL-13の存在を検出する方法であって、支持体に固定される第1の抗IL-13抗体分子を提供すること;第2の抗IL-13抗体分子への対象の曝露後の対象から得られたサンプルを提供すること;固定化された第1の抗IL-13抗体分子にIL-13の結合が発生することを許す条件において、該サンプルを第1の抗IL−13抗体と接触させること;そして、基準値と比較してサンプル中のIL-13を検出することを含み、ここで第1および第2の抗IL-13抗体は、IL-13上の異なるエピトープと結合するところの、方法。
【請求項32】
第1の抗IL-13抗体分子が実質的に遊離しているIL-13と結合し、第2の抗IL-13抗体分子に結合したIL-13と実質的に結合しない、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
第1の抗IL-13抗体分子が実質的に遊離しているIL-13および第2の抗IL-13抗体分子に結合したIL-13と結合する、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
固定化された第一の抗IL-13抗体分子に結合したIL-13の存在を検出することが、標識された第三の抗IL-13抗体分子またはIL-13の第一または第二の抗体分子の複合体を認識する標識された試薬を用いて行われる、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
コントロールサンプルと比較して、サンプル中の第1の抗IL-13抗体分子に結合したIL-13のレベルの変化が、サンプル中のIL-13の存在の指標である、請求項31に記載の方法。
【請求項36】
その変化が、所定のレベルと比較して、サンプル中のIL-13のレベルの増加であり、その増加が、肺における炎症の増加の指標である、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
サンプルが、血清サンプル、血漿サンプル、組織サンプルおよび生検からなる群から選択された生体サンプルである、請求項31に記載の方法。
【請求項38】
請求項31−37のいずれかの方法に従って、サンプル中でIL-13に拮抗的な結合試薬に非結合および/または結合しているIL-13のレベルを検出することを含む、対象の肺炎症の低下において、IL-13に拮抗的な結合試薬の有効性を評価する方法であって、参照サンプルと比較して、非結合および/または結合しているIL-13のレベルの変化が、IL-13に拮抗的な結合試薬の有効性の指標である、方法。
【請求項39】
さらに、サンプル中のエオタキシンレベル、好塩基球によるヒスタミン放出、IgE力価の一つ以上の変化を評価すること、または、対象の症状の変化を評価することを含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
IL-13に拮抗的な結合試薬に非結合および/または結合しているIL-13のレベルの低下、または、その拮抗的な結合試薬に結合しているIL-13のレベルの上昇が、IL-13に拮抗的な結合試薬が、対象の肺炎症を効果的に減少させていることの指標である、請求項38または39に記載の方法。
【請求項41】
IL-13関連の障害または疾患を治療または防止する際、単一処理間隔としての使用の指示書を備える、請求項1−29のいずれかにて用いるための、IL-13アンタゴニストおよび/またはIL-4アンタゴニストを含む、キット。
【請求項42】
請求項1−29のいずれかに記載の方法に用いられる組成物。
【請求項43】
IL-13関連の障害または疾患を単一の処理間隔として治療または防止するための薬剤の製造における、IL-13アンタゴニストおよび/またはIL-4アンタゴニストを含む組成物の使用。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
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【図34】
【図35】
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【図13B】
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【図29】
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【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【公表番号】特表2010−512402(P2010−512402A)
【公表日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−541364(P2009−541364)
【出願日】平成19年12月11日(2007.12.11)
【国際出願番号】PCT/US2007/025418
【国際公開番号】WO2008/073463
【国際公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【出願人】(591011502)ワイス エルエルシー (573)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年12月11日(2007.12.11)
【国際出願番号】PCT/US2007/025418
【国際公開番号】WO2008/073463
【国際公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【出願人】(591011502)ワイス エルエルシー (573)
【Fターム(参考)】
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