説明

IL−17AおよびIl−17Fの両方に結合する抗体ならびにそれを使用する方法

本発明は、IL−17AおよびIL−17Fの活性の阻止、阻害、低減、拮抗または中和に関する。IL−17AおよびIL−17Fは炎症プロセスおよびヒト疾患に関与するサイトカインである。本発明は、IL−17AおよびIL−17Fに結合する抗体、該抗体を産生するハイブリドーマならびに炎症において同抗体を使用する方法に関する。一実施形態において、上記抗体は、配列番号2のアミノ酸配列もしくはその断片または配列番号4のアミノ酸配列もしくはその断片を含み、かつa)クローン指定番号339.15.5.3のハイブリドーマと、b)クローン指定番号339.15.3.6のハイブリドーマと、c)クローン指定番号339.15.6.16のハイブリドーマとから選択されるハイブリドーマによって産生される抗体に結合することができるポリペプチドに結合する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号2のアミノ酸配列もしくはその断片または配列番号4のアミノ酸配列もしくはその断片を含み、かつ
a)クローン指定番号339.15.5.3(ATCC特許寄託物名称PTA−7987)のハイブリドーマと、
b)クローン指定番号339.15.3.6(ATCC特許寄託物名称PTA−7988)のハイブリドーマと、
c)クローン指定番号339.15.6.16(ATCC特許寄託物名称PTA−7989)のハイブリドーマと
から選択されるハイブリドーマによって産生される抗体に結合することができるポリペプチドに結合する単離抗体。
【請求項2】
前記抗体が、配列番号4のアミノ酸残基23,25,27,29および34を含むエピトープあるいは配列番号2のアミノ酸残基20,22,24,26および31を含むエピトープに結合する、請求項1に記載の単離抗体。
【請求項3】
前記抗体が、配列番号4のアミノ酸残基23〜34を含むエピトープ;配列番号2のアミノ酸残基20〜31を含むエピトープ;配列番号4のアミノ酸残基67〜73を含むエピトープ;または配列番号2のアミノ酸残基69〜75を含むエピトープに結合する、請求項1に記載の単離抗体。
【請求項4】
前記抗体が、配列番号4のアミノ酸残基87〜93または配列番号2のアミノ酸残基69〜75を含むエピトープに結合する、請求項1に記載の単離抗体。
【請求項5】
前記抗体が、配列番号4のアミノ酸残基79〜85を含むエピトープまたは配列番号2のアミノ酸残基81〜87を含むエピトープに結合する、請求項1に記載の単離抗体。
【請求項6】
前記抗体が、配列番号4のアミノ酸残基147〜152を含むエピトープまたは配列番号2のアミノ酸残基149〜154を含むエピトープに結合する、請求項1に記載の単離抗体。
【請求項7】
前記抗体が、配列番号4のアミノ酸残基105〜109および147〜152を含む不連続エピトープあるいは配列番号2のアミノ酸残基107〜111および148〜154を含む不連続エピトープに結合する、請求項1に記載の単離抗体。
【請求項8】
前記抗体が、配列番号4のアミノ酸残基79〜85,119〜122および130〜134を含む不連続エピトープあるいは配列番号2のアミノ酸残基81〜87,121〜124および132〜136を含む不連続エピトープに結合する、請求項1に記載の単離抗体。
【請求項9】
前記抗体が、モノクローナル抗体、scFvまたは二重特異性もしくは二価抗体である、請求項1に記載の単離抗体。
【請求項10】
前記モノクローナル抗体が、マウスモノクローナル抗体、キメラモノクローナル抗体、ヒト化モノクローナル抗体およびヒトモノクローナル抗体からなる群より選択される、請求項9に記載の単離抗体。
【請求項11】
前記抗体が、配列番号2のアミノ酸配列もしくはその断片を含むポリペプチドに結合するか、または配列番号4のアミノ酸配列もしくはその断片を含むポリペプチドに結合する交差反応性モノクローナル抗体である、請求項1に記載の単離抗体。
【請求項12】
請求項1に記載の抗体を含む単離抗血清。
【請求項13】
請求項1に記載の単離抗体と、該抗体による結合を検出する手段とを含む診断キット。
【請求項14】
有効量の請求項1に記載の抗体と、医薬的に許容可能なビヒクル、担体または賦形剤とを含む、炎症を処置または予防するための医薬組成物。
【請求項15】
処置または予防する感染が、喘息、慢性炎症性疾患および急性炎症性疾患からなる群より選択される、請求項17に記載の医薬組成物。
【請求項16】
疾患が、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、関節炎、アトピー性皮膚炎または乾癬を含む慢性炎症性疾患である、請求項15に記載の医薬組成物。
【請求項17】
前記疾患が、内毒素血症、敗血症、トキシックショック症候群または感染症を含む急性炎症性疾患である、請求項16に記載の医薬組成物。
【請求項18】
ヒトまたは動物患者に有効量の請求項1に記載の抗体を投与するステップを含む、炎症を処置または予防する方法。
【請求項19】
請求項1に記載の抗体を投与するステップを含む、請求項18に記載の炎症を処置する方法であって、該抗体がポリペプチドのその受容体への結合を低減し、該ポリペプチドが配列番号2のアミノ酸配列もしくはその断片または配列番号4のアミノ酸配列もしくはその断片を含む、方法。
【請求項20】
前記疾患が、喘息、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病、関節炎、アトピー性皮膚炎または乾癬である、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記疾患が、内毒素血症、敗血症、トキシックショック症候群または感染症を含む急性炎症性疾患である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記抗体が、配列番号2のアミノ酸配列もしくはその断片を含むポリペプチドまたは配列番号4のアミノ酸配列もしくはその断片を含むポリペプチドの炎症促進活性を低下させる、請求項1に記載の単離抗体。
【請求項23】
前記抗体が、配列番号2のアミノ酸配列もしくはその断片を含むポリペプチドまたは配列番号4のアミノ酸配列もしくはその断片を含むポリペプチドの炎症促進活性を低下させる、請求項22に記載の単離抗体。
【請求項24】
前記ポリペプチドが、ATCC特許寄託物名称PTA−7987のハイブリドーマによって産生される抗体に結合することができる、請求項1に記載の単離抗体。
【請求項25】
前記ポリペプチドが、ATCC特許寄託物名称PTA−7988のハイブリドーマによって産生される抗体に結合することができる、請求項1に記載の単離抗体。
【請求項26】
前記ポリペプチドが、ATCC特許寄託物名称PTA−7989のハイブリドーマによって産生される抗体に結合することができる、請求項1に記載の単離抗体。
【請求項27】
a)ATCC特許寄託物名称PTA−7987のハイブリドーマと、
b)ATCC特許寄託物名称PTA−7988のハイブリドーマと、
c)ATCC特許寄託物名称PTA−7989のハイブリドーマと
から選択されるハイブリドーマを含む単離抗体産生細胞。
【請求項28】
請求項27に記載の抗体産生細胞によって産生される抗体。
【請求項29】
ATCC特許寄託物名称PTA−7987のハイブリドーマ。
【請求項30】
請求項29に記載のハイブリドーマによって産生される抗体。
【請求項31】
ATCC特許寄託物名称PTA−7988のハイブリドーマ。
【請求項32】
請求項31に記載のハイブリドーマによって産生される抗体。
【請求項33】
ATCC特許寄託物名称PTA−7989のハイブリドーマ。
【請求項34】
請求項33に記載のハイブリドーマによって産生される抗体。

【図1】
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【公表番号】特表2010−530357(P2010−530357A)
【公表日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−506172(P2010−506172)
【出願日】平成19年4月27日(2007.4.27)
【国際出願番号】PCT/US2007/067637
【国際公開番号】WO2008/133684
【国際公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【出願人】(505222646)ザイモジェネティクス, インコーポレイテッド (72)
【Fターム(参考)】