説明

LED電球

【課題】LED電球の更なる省エネを図ると共に、LED素子周辺機器の長寿命化を達成する。
【解決手段】交流電圧を直流電圧に整流する整流回路4と、複数のLED素子から構成されるLED光源20と、LED光源20を駆動する降圧チョッパ回路と、周囲温度の上昇に応じてLED光源20の消費電力が大きくなるよう降圧チョッパ回路を制御する制御回路8を備え、LEDの温度特性に合わせ電源投入から温度飽和までの間、LED電力を低下させると共に、温度飽和時の所定の明るさを確保する。LED電力制御は、温度変化に応じて抵抗値の変化するサーミスタあるいは感温抵抗を用いて行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、商用交流電圧を直流電圧に変換し、該直流電圧を複数のLEDからなるLED光源に印加して発光するLED電球に関する。
【背景技術】
【0002】
一般にLEDは、25℃時の光出力を100%とした場合、電流値が同一であっても−25℃で105%、50℃で95%、75℃で90%、というように光出力が変化する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
LED電球の光出力値(lm:ルーメン)はランプ自体が温度飽和したとき、すなわち周囲温度が一般に25℃でLED温度が定常状態になったとき、既定の値となるように設定されている。
【0004】
LED電球の中には温度飽和までに1時間以上かかるものがある。つまり、温度飽和するまで、光出力は既定の値より高くなっており、既定の光出力で発光するときに比べ、エネルギーのロスがある。発熱電球の代替としてLED電球を、例えばトイレ等の短時間使用される場所に適用した場合には、常に明る過ぎた状態で発光することになりエネルギーをロスする。
【0005】
本発明の実施形態は、LED電球の更なる省エネを図ると共に、LED素子周辺機器の長寿命化を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
LEDの温度特性に合わせ電源投入から温度飽和までの間、LED電力を低下させると共に、温度飽和時の所定の明るさを確保する。LED電力制御は、温度変化に応じて抵抗値の変化するサーミスタあるいは感温抵抗を用いて行う。
【0007】
すなわち本発明の実施形態によれば、交流電圧を直流電圧に整流する整流回路と;複数のLED素子から構成されるLED光源と;前記直流電圧をスイッチング素子及びコイルを用いて降圧し、前記LED光源を駆動する降圧チョッパ回路と、前記LED光源の光出力が周囲温度に関わらず所定値を維持するために、周囲温度の上昇に応じて、前記LED光源の消費電力が大きくなるように、前記降圧チョッパ回路を制御する制御部と;を具備することを特徴とす。
【発明の効果】
【0008】
電源投入から温度飽和までの間、低電力で所定の光出力を得るので、省エネを図ることができる。また、電源投入から低電力で動作するので、温度飽和にいたる時間が長くなり、周辺電子部品が高温に晒される時間も短くなり、信頼性の向上や長寿命化が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】一実施形態に係るLED電球の回路構成を示す図である。
【図2】図1の回路各部の電圧波形を示す図である。
【図3】図1の回路各部の電圧波形を示す図である。
【図4】4種類のLED L1〜L4の発光特性を示す図である。
【図5】従来の駆動回路で駆動されたLEDの温度、消費電力、光出力特性を示す図である。
【図6】抵抗とサーミスタからなる抵抗要素Reの構成を示す図である。
【図7】一実施形態の駆動回路で駆動されたLEDの温度、電力、光出力特性を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
第1実施例のLED電球は、交流電圧を直流電圧に整流する整流回路と;複数のLED素子から構成されるLED光源と;前記直流電圧をスイッチング素子及びコイルを用いて降圧し、前記LED光源を駆動する降圧チョッパ回路と、前記LED光源の光出力が周囲温度に関わらず所定値を維持するために、周囲温度の上昇に応じて、前記LED光源の消費電力が大きくなるように、前記降圧チョッパ回路を制御する制御部と;を具備することを特徴とする。
【0011】
第2実施例のLED電球は第1実施例のLED電球であって、前記制御部が、前記降圧チョッパ回路の出力電圧を検出する出力電圧検出部と、基準電圧設定値を設定する基準電圧設定部とを具備し、前記出力電圧と前記基準電圧設定値が等しくなるように、前記スイッチング素子のオンオフを制御し、前記出力電圧検出部は、前記降圧チョッパ回路の出力電流の大きさに応じて前記出力電圧検出値を提供する抵抗要素を含み、前記抵抗要素は、抵抗とサーミスタを具備することを特徴とする。
【0012】
第3実施例のLED電球は、第2実施例のLED電球であって、前記抵抗要素が、抵抗とサーミスタの並列回路、抵抗とサーミスタの直列回路、又は抵抗とサーミスタの並列回路に直列に接続される抵抗素子を含む直並列回路を具備することを特徴とする。
【0013】
第4実施例のLED電球は、第2又は3実施例のLED電球であって、前記サーミスタが、NTC(negative temperature coefficient)サーミスタであることを特徴とする。
【0014】
第5実施例のLED電球は、第1実施例のLED電球であって、前記制御部が、前記降圧チョッパ回路の出力電圧を検出する出力電圧検出部と、基準電圧設定値を設定する基準電圧設定部とを具備し、前記出力電圧と前記基準電圧設定値が等しくなるように、前記スイッチング素子のオンオフを制御し、前記基準電圧設定部が、基準電圧生成部と該基準電圧生成部にて生成された基準電圧を分圧して前記基準電圧設定値を提供する2つの抵抗要素を含み、前記2つの抵抗要素のうち一方が、抵抗とサーミスタを具備することを特徴とする。
【0015】
第6実施例のLED電球は、第5実施例のLED電球であって、前記2つの抵抗要素のうち一方が、抵抗とサーミスタの並列回路、抵抗とサーミスタの直列回路、又は抵抗とサーミスタの並列回路に直列に接続される抵抗素子を含む直並列回路を具備することを特徴とする。
【0016】
第7実施例のLED電球は、第5又は6実施例のLED電球であって、前記2つの抵抗要素のうち前記基準電圧生成部の正側端子に接続される抵抗要素が、抵抗とPTC(positive temperature coefficient)サーミスタを具備することを特徴とする。
【0017】
第8実施例のLED電球は、第5又は6実施例のLED電球であって、前記2つの抵抗要素のうち前記基準電圧生成部の負側端子に接続される抵抗要素が、抵抗とNTC(negative temperature coefficient)サーミスタを具備することを特徴とする。
【0018】
第9実施例のLED電球は、第2〜8実施例のうちの一実施例のLED電球であって、前記サーミスタが前記複数のLED素子が搭載される基板上に設けられていることを特徴とする請求項2〜8のうち1項記載のLED電球。
以下、本発明の一実施形態に係るLED電球について、図面を参照して説明する。
【0019】
図1は本実施形態に係るLED電球の回路構成を示す図であり、図2及び3は図1の回路各部の電圧波形を示す図である。
【0020】
図1において、LED電球は複数のLEDを含むLED光源20及びLED光源20を駆動するLED駆動回路21からなる。整流回路4は、商用交流電源1から入力端子2及びコンデンサ3を介して入力される図2(a)のような交流電圧を全波整流して直流電圧を提供する。図2(a)では、時刻t0に交流電源が投入されている。整流回路4から提供される直流電圧は、コイル5及びコンデンサ6により一定直流電圧Vdcに平滑化される。ここで、コンデンサ3及びコイル5はノイズフィルタを構成し、整流回路4及びコンデンサ8は全波整流回路23を構成する。
【0021】
直流電圧Vdcは、スイッチング部24、抵抗要素Re1及びコイル12を介してコンデンサ13に供給される。このスイッチング部24はスイッチング素子Q1及びコンデンサ7を含み、スイッチング素子Q1は制御回路8からのオンオフ制御信号Vswに応じてオンオフ(スイッチング)する。コンデンサ7はスイッチング素子Q1のスイッチング時に生じることがあるスパイクノイズを吸収するために設けられる。
【0022】
コイル12の第1端子12aとGND間にはダイオード11が接続され、コイル12の第2端子12bとGND間にはコンデンサ13及び抵抗17が接続される。スイッチング部24、抵抗要素Re1、ダイオード11、コイル12及びコンデンサ13は降圧チョッパ回路25を構成する。図2(b)はコンデンサ13のマイナス側をGNDとしたときの第1端子12aの電圧V2の電源投入後電圧波形を示す。電圧V2に重畳している交流波形の周期は、制御信号Vswの周期に一致する。
【0023】
降圧チョッパ回路25により降圧及び平滑化された電圧V3は、出力端子15を介してLED光源20に供給される。図2(c)は電圧V3の電圧波形を示す。尚、抵抗17は出力端子15が解放された時、出力端子15に過電圧が発生することを防止するために設けられる。スイッチング部24及び抵抗要素Re1の接続点の電圧は出力電圧検出値Vdとして制御回路8に入力される。電源部9は直流電圧Vdcから制御部8及び基準電圧源10に対する電源を供給する。
【0024】
基準電圧源10の負側端子はコイル12の第1端子12aに接続される。基準電圧源10は電源部9から抵抗16を介して供給される電力から、直流の一定基準電圧Vref1を発生する。図3(a)は、基準電圧Vref1の電源投入後電圧波形を示す。この結果、基準電圧源10の正側端子GNDに対する電圧V4は、「V2+Vref1」となる。
【0025】
基準電圧Vref1は分圧抵抗要素Re2、Re3により分圧され、分圧された電圧が電圧設定値Vref2として制御回路8に入力される。図3(b)は電圧Vref2を示す図である。電圧Vref2すなわち抵抗要素Re2端子間電圧は、抵抗要素Re2、Re3の抵抗値をそれぞれR2、R3とすると、次式により表される。
【0026】
【数1】

【0027】
制御回路8は、電圧検出値Vd(抵抗要素Re1端子間電圧)と電圧設定値Vref2(抵抗要素Re2端子間電圧)とを比較し、電圧検出値Vdが電圧設定値Vref2より小さい時、スイッチング制御信号Vswとして論理1を出力し、スイッチング素子Q1をオンする。また制御回路8は、電圧検出値Vdが電圧設定値Vref2より大きい時、論理0を出力しスイッチング素子Q1をオフする。この結果、電圧検出値Vdは、常に電圧設定値Vref2と同電圧となるよう制御される。
図4は4種類のLED L1〜L4の発光特性を示す図であり、横軸はLEDの周囲温度、縦軸は光束比である。
【0028】
図4(a)は昼光色(略白色)LED L1、L2の発光特性を示し、負荷電流は350mA一定、周囲温度25℃のときの光束を100%としている。この昼光色LEDは、青色LEDに例えばレモン色の蛍光体を塗布して形成されている。LED L1、L2とも、25℃時の光束は同一で、温度が高いほど光束は減少する。
【0029】
図4(b)は電球色LED L3、L4の発光特性を示し、負荷電流は350mA一定である。この電球色LEDは、昼光色LEDに更にオレンジ色の蛍光体を塗布して形成される。周囲温度25℃のとき、LED L3の光束を100%とすると、LED L4の光束は86.2%であって、LED L3、L4ともに、温度が高いほど光束は減少する。
【0030】
図5は従来の駆動回路で駆動されたLEDの温度、消費電力、光出力特性を示す図である。
【0031】
図5(a)は、周囲温度25℃で電源投入した後のLED温度特性を示す。電源投入後、数十分間は温度上昇率(傾き)は大きいが、40分後あたりから温度飽和して一定温度を維持する。
【0032】
図5(b)は、電源投入後の消費電力を示す図である。消費電力は、常に定格消費電力100%を維持する。
【0033】
図5(c)は、電源投入後の光出力特性を示す。LEDは図4で示したように、温度が低いほど光出力は大きく、LEDの仕様は一般に周囲温度25℃で規定されている。すなわち、周囲温度25℃以下では、LEDは規定値より大きな光出力で発光している。このような発光は省エネの観点からいうと望ましくない状態である。
【0034】
そこで本発明の一実施形態では、一般的なLED負荷の温度特性に合わせ、周囲温度が低温では低電力に、高温では高電力になる構成とする。すなわち、LEDの光出力が周囲温度に関わらず規定値を超えないよう、つまり規定値を維持するように印加電圧を調節してLEDを駆動し、低消費電力化を達成する。
【0035】
図1において、抵抗要素Re1〜Re3のうち、少なくとも1つは抵抗とサーミスタから構成できる。抵抗とサーミスタから構成された抵抗要素は、周囲温度に応じて合成抵抗値が変化する。サーミスタとしては、PTC(positive temperature coefficient)サーミスタあるいはNTC(negative temperature coefficient)サーミスタを用いる。PTCサーミスタは温度が上がると抵抗値が大きくなる特性を有し、NTCサーミスタは温度が上がると抵抗値が小さくなる特性を有している。またPTCサーミスタは、温度が所定温度(キュリー温度)で急激に抵抗値が増加するものと、温度変化に対して線形に抵抗値が変化するものがある。NTCサーミスタは温度変化に対して概略線形に抵抗値が変化するものが多い。
【0036】
図6は抵抗とサーミスタからなる抵抗要素Re(Re1,Re2,Re3)の構成を示す図である。サーミスタはLED温度に忠実に応答するために、LED光源が搭載された基板上に設けられている。
【0037】
図6(a)の抵抗要素Reは、抵抗RaとサーミスタRthを並列に接続して構成され、合成抵抗Rcom1は、抵抗Raの抵抗値をRa、サーミスタRthの抵抗値をRthとすると、次式により示される。
【0038】
【数2】

【0039】
図6(b)の抵抗要素Reは、抵抗RaとサーミスタRthを直列に接続して構成され、合成抵抗Rcom2は次式により示される。
【0040】
【数3】

【0041】
図6(c)の抵抗要素Reは、抵抗RaとサーミスタRthの並列回路に抵抗Rbを直列に接続して構成され、抵抗Rbの抵抗値をRbとすると、合成抵抗Rcom3は次式により示される。
【0042】
【数4】

【0043】
抵抗要素Re1又はRe3を抵抗及びサーミスタを用いて構成する場合、サーミスタとしては温度上昇と共に抵抗値が小さくなるNTCサーミスタを用いる。抵抗要素Re2を抵抗及びサーミスタを用いて構成する場合、サーミスタとしては温度上昇と共に抵抗値が大きくなるPTCサーミスを用いる。
【0044】
図7は図1及び図5に示されるような本発明の一実施形態に係る駆動回路で駆動されたLEDの温度、電力(消費電力)、光出力特性を示す図である。
【0045】
図7(a)は、周囲温度25℃で電源投入した後のLED温度特性を示す。電源投入後の温度上昇率は、従来の図5(a)に比べ小さい。
【0046】
図7(b)は、電源投入後の消費電力を示す図である。消費電力は、電源投入からLEDが温度飽和するまでは、従来の図5(b)に比べて小さい。特に電源投入直後は従来に比べ10%以上削減されている。これは、サーミスタと抵抗で構成された抵抗要素Reにより、LED光源20の印加電圧が温度飽和するまで、従来より低く抑えられているためである。
【0047】
図7(c)は、電源投入後の光出力特性を示す。LEDの光出力は、電源投入直後からの経過時間に関わらず常に規定値を維持する。
【0048】
LED光源20を図7(c)のように光出力一定で発光させるために、抵抗要素Re1〜Re3のうち1つまたは2つあるいは全てを、図6に示すように抵抗とサーミスを用いて構成する。また、LED光源20が図7(c)のように光出力一定で発光するように、抵抗要素Reの抵抗及びサーミスタの接続構成が図6(a)〜(c)の中から選択され、抵抗Ra、Rbの抵抗値が選択される。
【0049】
尚、上記実施形態の説明では、抵抗要素Reとして抵抗とサーミスタを用いた例を示したが、サーミスタの代わりに、温度変化に応じて抵抗値が変化する感温抵抗器を用いてもよい。
【0050】
以上説明したように本発明の一実施例によれば、電源投入から温度飽和に到達するまでの間、LEDを低電力で、しかも既定の光出力で発光させるので、省エネを図ることができる。また、電源投入時から低電力で動作するので、LEDが温度飽和にいたるまでの時間が長くなり、LED周辺の電子部品が高温に晒される時間も短くなり、LED電球の信頼性向上や長寿命化が期待できる。
【0051】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0052】
1…交流電源、2…入力端子、4…整流回路、5、12…コイル、9…電源部、8…制御回路、10…基準電圧源、15…出力端子、20…LED光源、24…スイッチング部、Re1〜Re3…抵抗要素、Q1…スイッチング素子。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
交流電圧を直流電圧に整流する整流回路と;
複数のLED素子から構成されるLED光源と;
前記直流電圧をスイッチング素子及びコイルを用いて降圧し、前記LED光源を駆動する降圧チョッパ回路と、
前記LED光源の光出力が周囲温度に関わらず所定値を維持するために、周囲温度の上昇に応じて、前記LED光源の消費電力が大きくなるように、前記降圧チョッパ回路を制御する制御部と;
を具備することを特徴とするLED電球。
【請求項2】
前記制御部は、前記降圧チョッパ回路の出力電圧を検出する出力電圧検出部と、基準電圧設定値を設定する基準電圧設定部とを具備し、前記出力電圧と前記基準電圧設定値が等しくなるように、前記スイッチング素子のオンオフを制御し、
前記出力電圧検出部は、前記降圧チョッパ回路の出力電流の大きさに応じて前記出力電圧検出値を提供する抵抗要素を含み、
前記抵抗要素は、抵抗とサーミスタを具備することを特徴とする請求項1記載のLED電球。
【請求項3】
前記抵抗要素は、抵抗とサーミスタの並列回路、抵抗とサーミスタの直列回路、又は抵抗とサーミスタの並列回路に直列に接続される抵抗素子を含む直並列回路を具備することを特徴とする請求項2記載のLED電球。
【請求項4】
前記サーミスタは、NTC(negative temperature coefficient)サーミスタであることを特徴とする請求項2又は3記載のLED電球。
【請求項5】
前記制御部は、前記降圧チョッパ回路の出力電圧を検出する出力電圧検出部と、基準電圧設定値を設定する基準電圧設定部とを具備し、前記出力電圧と前記基準電圧設定値が等しくなるように、前記スイッチング素子のオンオフを制御し、
前記基準電圧設定部は、基準電圧生成部と該基準電圧生成部にて生成された基準電圧を分圧して前記基準電圧設定値を提供する2つの抵抗要素を含み、
前記2つの抵抗要素のうち一方は、抵抗とサーミスタを具備することを特徴とする請求項1記載のLED電球。
【請求項6】
前記2つの抵抗要素のうち一方は、抵抗とサーミスタの並列回路、抵抗とサーミスタの直列回路、又は抵抗とサーミスタの並列回路に直列に接続される抵抗素子を含む直並列回路を具備することを特徴とする請求項5記載のLED電球。
【請求項7】
前記2つの抵抗要素のうち前記基準電圧生成部の正側端子に接続される抵抗要素は、抵抗とPTC(positive temperature coefficient)サーミスタを具備することを特徴とする請求項5又は6記載のLED電球。
【請求項8】
前記2つの抵抗要素のうち前記基準電圧生成部の負側端子に接続される抵抗要素は、抵抗とNTC(negative temperature coefficient)サーミスタを具備することを特徴とする請求項5又は6記載のLED電球。
【請求項9】
前記サーミスタは前記LED光源が搭載される基板上に設けられていることを特徴とする請求項2〜8のうち1項記載のLED電球。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−62215(P2013−62215A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−201606(P2011−201606)
【出願日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】