説明

MEMS装置を用いた圧力測定

一実施形態において、装置は、空間を介して離間された2つの層(24、26)を有する少なくとも一つの素子であって、空間の寸法が、2つの層の間に印加される電圧に応じて可変期間にわたって変化する少なくとも一つの素子と、前記可変期間を測定するように構成された測定モジュールであって、前記可変期間が、前記装置の周囲圧力を示す測定モジュールと、を備える圧力測定装置が、記載されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はMEMS装置を用いた圧力測定に関する。
【背景技術】
【0002】
マイクロ電気機械システム(MEMS)は、マイクロ機械素子、アクチュエータ及び電子機器を含む。マイクロ機械素子は、基板の部分をエッチングして除去し及び/又は材料層を堆積させ、又は、層を追加して電気及び電気機械装置を形成する、堆積、エッチング及び/又は他のマイクロ機械加工プロセス(micromachining processes)を用いて形成され得る。一種類のMEMS装置は、干渉変調器(interferometric modulator)と呼ばれる。ここで用いられる干渉変調器又は干渉光変調器(interferometric light modulator)という用語は、光学的な干渉の法則を用いて、光を選択的に吸収し、透過し及び/又は反射する装置を指す。ある実施形態では、干渉変調器は一対の導電性プレートを備え得る。一対の導電性プレートの一方又は両方は全部又は一部において、透明型及び/又は反射型であってもよく、且つ適当な電気信号の適用に応じて、相対的な動きができる。特定の実施形態では、一対の導電性プレートの一方は基板に配置される静止層(stationary layer)を備えることができる。一対の導電性プレートの他方はエアギャップによって、静止層から切り離される金属層(metallic membrane)を備えることができる。本願明細書において、更に詳細に記載されているように、別のプレートに対して一方のプレートの位置は干渉変調器に入射する光の干渉を変えることができる。このような装置は、広範囲にわたって用いられる。それらの特徴が既存の製品を改善し、まだ開発されていない新製品を製作する際に利用できるように、このような装置の特徴を利用し及び/又は修正することは従来技術において有益である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の装置は、装置の周囲の圧力を測定することが意図されている。本発明の装置は干渉変調器と類似の構造を有しているが、典型的な干渉変調器の光学特性を有していてもよく、有しなくてもよい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一態様は、空間を介して離間する2つの層を有する少なくとも一つの素子であって、前記空間の寸法が、前記2つの層間に印加される電圧に応じて可変期間にわたって変化する少なくとも一つの素子と、前記可変期間を測定するように構成された測定モジュールであって、前記可変期間が、装置の周囲圧力を示す測定モジュールと、を備える、圧力測定装置である。
【0005】
本発明の別の態様は、MEMS装置を構成する2つの層間に電圧を印加するステップと、前記装置の応答時間を示す値を測定するステップと、前記測定された値に基づいて前記装置の周囲圧力を決定するステップと、を備える、周囲圧力の測定方法である。
【0006】
本発明の更に別の態様は、空間を介して離間する2つの導電性層を含む少なくとも一つの素子であって、前記空間の寸法が、前記2つの導電性層に印加される電圧の変化に応じて可変期間にわたって変化する少なくとも一つの素子と、前記2つの導電性層間に印加される電圧に変化があるときに、前記2つの導電性層の間に流れる電流を時間の関数として測定するように構成された測定モジュールと、電圧パルスが適用される時と、動く電流の極所的な最大値が発生する時との間の時間差を決定するように構成されたプロセッサであって、更に前記時間差を周囲圧力と関連付けるよう構成されたプロセッサと、を備える、圧力測定装置である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1A】緩和状態における本発明の一実施形態を示す図である。
【図1B】作動状態における本発明の一実施形態を示す図である。
【図1C】印加電圧と、印加電圧による本発明の一実施形態の反応電流とを示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る圧力測定方法を示すフローチャートである。
【図3】MEMS装置の一つの例示的な実施形態に対する移動可能な鏡位置対印加電圧のダイヤグラムである。
【図4】本発明の一実施形態の一部を、第1の干渉変調器における移動可能な反射層である第1層が緩和位置にあり、第2の干渉変調器の第1層が作動位置にある干渉変調器ディスプレイとして表す等角図である。
【図5】本発明の一つの例示的な実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
干渉光変調器(interferometric light modulator)の典型的用途は、装置の光学特性を利用することを含む。幾つかの実施形態において、干渉光変調器は、異なる光学特性を有する2つの状態を有するバイステーブル(bistable)装置である。特定の変調器の状態は、適当な電気信号の印加によって、制御可能である。このように、干渉光変調器は、ディスプレイ用途に適合されている。しかしながら、干渉光変調器に類似の構造を有するMEMS装置の他の特性は、装置の周囲圧力の測定等の他の目的に用いられ得る。
【0009】
図1Aは、第1の時刻に(at a first time)緩和状態にある本発明の実施形態を示し、図1Bは、第2の時刻(at a second time)に作動状態にある同じMEMS装置を示す。図1Cは、作動を引き起こすことができる印加電圧と印加電圧による本発明の一実施形態の反応電流(current response)を示す。図1A及び図1Bに示されるMEMS装置は、第1層24及び第2層26を備える。2枚の層は、支持体28によって、離間され得る。電圧が装置を構成する2つの層間に直ちに印加されるときに、図1Aに示される緩和状態から図1Bに示される作動状態に、状態が変わるには、若干の時間がかかる。装置が支持体28なしに設計され得ることと、電圧印加に応じて2つの層が互いの方に向かって移動し得ることと、に注意されたい。
【0010】
装置の設計、電圧信号及び周囲圧力に応じで、このようなMEMS装置が作動し又は緩和するには、時間がかかる。一実施形態において、変調器の作動時間(actuation time)は、周囲圧力の一次関数である。このように、MEMS装置が、圧力センサーとして適切な制御及び測定回路と共に用いられ得る。
【0011】
一実施形態において、第1の値32から第2の値34に変化する印加電圧30によって、第1層24が第2層26の方へ移動し始める。結果として生じる反応電流36は、第1層24と第2層26の間に接続された電流計22で測定されるように、複数のピークを表す場合がある。一般的に、反応電流36は、以下の方程式により記述され得る。
【0012】
【数1】

【0013】
第1のピーク38は、上記の方程式の第1項により記述されているように、第1の値32から第2の値34への印加電圧30の変化によって、生じる。第2のピーク40は、上記の方程式の第2項により記載されているように、第2層26に対する第1層24の動きに関連した静電容量の変化によって、生じる。第2層26に対する第1層24の動き、及びその結果として、反応電流36における第2のピーク40は周囲圧力によって、影響を受ける。
【0014】
第1層24が第2層26の方へ進むにつれて、第1層24の速度が上がるので、第2のピーク40の左半分に対応する測定電流が増加する。最大速度の時点で、第1層24が第1層24と第2層26との間から空気を外に押すにつれて、第1層24の速度が低下する。この時点は、反応電流36の第2のピーク40における最大値で示される。最終的に、第1層24は、装置の作動状態で停止する。このように、装置の作動時間が、様々な方法で測定される。例えば、作動時間は、第1層24が最大速度に達するのに必要な時間であると考えられ得る。また、作動時間は、第1層が緩和状態から作動状態に完全に移動するのに必要な時間であると考えることもできる。作動時間は、第2のピーク40の鋭さを測定することによって、特徴づけられ得る。第2のピーク40の鋭さを測定することは、例えば、増加する際に、第2のピーク40が初めて最大の50%に達する時と、減少する際に、第2のピーク40が再び最大の50%に達する時との間の時間を測定することが挙げられる。緩和時間、すなわち作動状態から緩和状態へ変化するのにかかる時間は、圧力の関数でもあり、装置の周囲圧力を測定するのに用いられ得る。
【0015】
図2は、本発明の一実施形態に係る圧力測定方法50を示すフローチャートである。第一段階72において、電圧が、MEMS装置の2つの層間に印加される。次の段階74において、印加電圧から生じる反応電流を測定する。次の段階76において、装置の応答時間を示す値が、測定された反応電流に基づいて得られる。最後の段階78において、装置の周囲圧力は、応答時間を示す値に基づいて得られる。
【0016】
このようなMEMS装置のバイステーブル本質は、非線形静電気力(a nonlinear electrostatic force)と競合する線形機械力(a linear mechanical force)によって、可能となる。これは、装置のヒステリシスを引き起こす。本発明の一実施形態において、図3に示すように、第1層24及び第2層26の間に、電圧が印加されないときには、第1層24の位置は、第2層から離れており、装置は、位置Aとして示される緩和状態にある。2つの層間の電圧が増加するにつれて、MEMS装置は、位置Bとして示されている閾値に達するまで緩和状態が維持される。2つの層間の電圧が閾値を超えた後に、第1層24は、第2層26により近くなるように位置を変え、MEMS装置は、位置Cとして示されている動作状態にある。電圧が減少するにつれて、MEMS装置は、最初に素子の作動を生じさせた電圧未満に減少するときにも、電圧が位置Dにより示される動作状態が維持される。電圧が第2の閾値未満に減少した後に、MEMS装置は、位置Aによって、再び示される緩和状態に進む。ヒステリシス効果は、電圧の極性(polarity)に関係なく、発生する。すなわち、正の電圧ではなく負の電圧が使われる場合でも、同じことが成立する。
【0017】
上述のように、本発明の一実施形態は、ヒステリシスを示す。このように、装置を作動状態にさせ又は緩和状態にさせる印加電圧は、様々な形状でありえる。図1Cに示すように、印加電圧は、緩和電圧から作動電圧まで、ステップ関数(step function)でもよい。しかしながら、保持(hold)電圧(例えば5ボルト)から作動電圧(例えば10ボルト)までの変化は、緩和状態にある装置の作動を引き起こすこともあり得る。同様に、図1Cにはステップ関数が示されているが、例えば矩形波の周期関数は、繰り返して状態が変化するので、装置の周囲圧力を繰り返して測定するのに有利であり得る。
【0018】
二層(bilayer)MEMS装置又はMEMS装置のアレイの圧力センサーとしての使用は、従来の圧力センサーと比べて多くの利点がある。幾つかの実施形態において、このようなMEMS装置の構造は、このような装置のアレイの形成に役に立つ。アレイの使用は、測定に冗長性(redundancy)を加える。素子又は素子の一部さえ作動しない場合でも、本装置は全体として、圧力測定にまだ使用され得る。
【0019】
本装置は、圧力センサーとして、バロメータのように周囲圧力を測定するのに用いられ得る。本装置は、高度計(altimeter)として用いられ得る。本装置は、血圧計(sphygmomanometer)の一部として、血圧を測定するのに用いられ得る。適当な設計によって、装置は、使用者により印加される圧力を記録するのに用いられ得る。本発明の一実施形態において、装置は、干渉変調器が後述するように特に可変な光学特性を有するように更に構成される。このように、タッチスクリーン・ディスプレイの一部として装置を使用できる。また、装置は、空気圧力を測定すると記載されているが、改造されたMEMS装置のように他の種類の圧力を測定するものであってもよいことに注意されたい。
【0020】
図4は、干渉変調器アレイの一実施形態の一部を表す等角図である。
干渉変調器アレイにおいて、第1の干渉変調器における移動可能な反射層は、緩和位置にあり、第2の干渉変調器の移動可能な反射層は、作動位置にある。記述されているように、圧力を測定するように設計されたMEMS装置は、特定の光学特性を有するように更に構成され得る。同様に、標準干渉変調器が、周囲圧力を測定する一般的なMEMS装置として用いられ得る。図4に示されている変調器アレイの部分は、2つの隣接する干渉変調器12a及び12bを含む。左側の干渉変調器12aにおいて、第1層である移動可能な反射層14aは、第2層であると共に部分的に反射層を含む光学積層体16aから予め定められた距離にある緩和位置に位置している。右側の干渉変調器12bにおいて、移動可能な反射層14bは、光学積層体16bに隣接する作動位置に位置している。
【0021】
光学積層体16a及び16b(集合的に光学積層体16と呼ぶ)は、典型的にいくつかの融合層を備える。いくつかの融合層は、酸化インジウムスズ(ITO)層のような電極層、クロム層のような部分的な反射層、及び透明な誘電体を含むことができる。このように、光学積層体16は、電気伝導性を有し、部分的に透明であり、部分的に反射性を有する。光学積層体16は、例えば、透明基材20上に上記の層の一つ以上を堆積させることによって、形成する。部分的な反射層は、様々な金属、半導体及び誘電体のように部分的に反射性を有する様々な材料から形成され得る。部分的な反射層は、一つ以上の材料層で形成され得る。一つ以上の材料層の各々は、単一の材料又は複数の材料の組み合わせで形成され得る。
【0022】
幾つかの実施形態において、光学積層体16の層は、平行したストライプ状にパターン二ングされ、後述するディスプレイ装置の横列電極を形成できる。移動可能な反射層14a、14bは、ポスト18及びポスト18間に堆積された中間犠牲材料層において、堆積された堆積金属層又は複数の堆積金属層の一連の平行したストライプ(16a、16bの横列電極に対して垂直の)として形成され得る。中間犠牲材料層がエッチングされて除去されると、移動可能な反射層14a、14bは、隙間19により規定される光学積層体16a、16bから離間される。アルミニウムのような高い伝導性及び反射性を有する材料が、反射層14に用いられ得る。これらのストライプは、ディスプレイ装置における縦列電極を形成できる。
【0023】
電圧が印加されていない場合には、図4のピクセル12aに示されているように、移動可能な反射層14aが機械的に緩和状態に位置すると共に、移動可能な反射層14aと光学積層体16aとの間に隙間19が残る。しかしながら、電位差が選択された横列及び縦列に印加されると、横列と対応するピクセルの縦列電極とが交差する部分で形成されるコンデンサが充電されると共に、静電気力は、両電極を同時に引きつける。電圧が十分に高い場合、移動可能な反射層14が変形し、光学積層体16を押しつける。光学積層体16内の誘電体層(図示せず)は、図4の右側の干渉光変調器12bに示されているように、短絡(shorting)を防止できると共に、層14と層16との間の分離距離を制御できる。印加電位差の極性に関係なく、挙動は、同様である。このようにして、反射性のピクセルの状態対非反射性ピクセルの状態を制御できる横列/縦列動作は、従来のLCD及び他のディスプレイ技術で使われる様々な方法に類似している。
【0024】
本発明の幾つかの実施形態は、測定された周囲圧力を出力するディスプレイ素子を含むことができる。ディスプレイ素子は、例えば腕時計において使用されている液晶ディスプレイであってもよく、又はディスプレイ素子は、干渉アレイ(interferometric array)でもよい。干渉アレイが周囲圧力を示すのに用いる場合には、装置の周囲圧力の測定及び表示の両方を行うことができるように構成され得る。
【0025】
図5は、本発明の一つの例示的実施形態である。本実施形態において、装置50は、プロセッサ52、メモリ54、入力56、画像ソースモジュール58、トランシーバ60、測定モジュール62、コントローラ64、ドライバ66及びディスプレイ68を備える。典型的な動作において、装置周囲の圧力を測定しようとする使用者は、入力56を用いてこの要求を示す。プロセッサ52は、この指示をディスプレイ68を駆動するドライバ66を起動させるコントローラ64に伝送する。ディスプレイ68に接続されている測定モジュール62は、ディスプレイ68を含んでいるMEMS装置の少なくとも1台における反応電流を測定し、プロセッサ52にこの情報を受け渡す。プロセッサは、測定された反応電流から装置の周囲圧力を算出するために、コードを格納しているメモリ54にアクセスすることができる。その装置は、画像ソースモジュール58から画像を受信する一般のディスプレイ装置に包含され得る。更に、画像ソースモジュール58は、トランシーバ60に接続している。トランシーバ60は、新しい画像を受信するための送信機及び受信機として機能し得る。
【0026】
前述の説明は、本発明の様々な好適な実施形態と、その他の典型的であり、且つ非限定的な本発明の実施形態とを説明する。説明は、記載した発明の組み合わせ及びモードの幾つかの詳細を説明する。開示された特徴及び実施形態の態様の他の変形例、他の組合せ、他の変更例、他の態様、及び/又は他の用途と、本明細書から当業者にとって自明な事項とは、この開示の範囲内に含まれる。このように、本発明の範囲は、特許請求の範囲のみにより決定されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空間を介して離間する2つの層を有する少なくとも一つの素子であって、前記空間の寸法が、前記2つの層間に印加される電圧に応じて可変期間にわたって変化する少なくとも一つの素子と、
前記可変期間を測定するように構成されたる測定モジュールであって、前記可変期間が、装置の周囲圧力を示す測定モジュールと、
を備える、圧力測定装置。
【請求項2】
前記可変期間が、前記装置の周囲圧力の一次関数である、請求項1に記載の圧力測定装置。
【請求項3】
前記可変期間が、電圧が印加される時と、前記2つの層のうちの少なくとも1つの層の動きが最大速度に達する時との間の時間である、請求項1又は2に記載の圧力測定装置。
【請求項4】
前記可変期間が、前記2つの層のうちの少なくとも1つの層の動きにより誘導される電流を測定することにより測定される、請求項1〜3の何れか一項に記載の圧力測定装置。
【請求項5】
前記装置が、前記可変期間の測定において、冗長性(redundancy)を提供するように配置された複数の素子を備える、請求項1〜4の何れか一項に記載の圧力測定装置。
【請求項6】
前記装置が、該装置の使用者に前記周囲圧力を出力する、請求項1〜5の何れか一項に記載の圧力測定装置。
【請求項7】
前記周囲圧力が、高度を示し、
前記装置が、前記高度を該装置の使用者に出力する、請求項1〜6の何れか一項に記載の圧力測定装置。
【請求項8】
前記測定モジュールが、前記装置の周囲圧力を連続的にモニタするために、繰り返して前記可変期間を測定するように構成されている、請求項1〜7の何れか一項に記載の圧力測定装置。
【請求項9】
前記2つの層間に電圧を印加する制御モジュールを更に備える、請求項1〜8の何れか一項に記載の圧力測定装置。
【請求項10】
前記印加電圧が、矩形波である、請求項9に記載の圧力測定装置。
【請求項11】
ディスプレイと、
前記ディスプレイと通信するように構成されていると共に画像データを処理するように構成されているプロセッサと、
前記プロセッサと通信するように構成されたメモリデバイスと、
を更に備える、請求項1〜10の何れか一項に記載の圧力測定装置。
【請求項12】
前記ディスプレイに少なくとも一つの信号を送るように構成されたドライバ回路を更に備える、請求項11に記載の圧力測定装置。
【請求項13】
前記ドライバ回路に前記画像データの少なくとも一部を送るように構成されたコントローラを更に備える、請求項12に記載の圧力測定装置。
【請求項14】
前記プロセッサに前記画像データを送るように構成された画像ソースモジュールを更に備える、請求項11〜13の何れか一項に記載の圧力測定装置。
【請求項15】
前記画像ソースモジュールが受信機、トランシーバ及び送信機のうちの少なくとも1つを有する、請求項14に記載の圧力測定装置。
【請求項16】
入力データを受信すると共に、前記プロセッサに前記入力データを通信するように構成された入力装置を更に備える、請求項11〜15の何れか一項に記載の圧力測定装置。
【請求項17】
MEMS装置を構成する2つの層間に電圧を印加するステップと、
前記装置の応答時間を示す値を測定するステップと、
前記測定された値に基づいて前記装置の周囲圧力を決定するステップと、
を備える、圧力測定方法。
【請求項18】
前記応答時間を示す値が、前記2つの層のうちの少なくとも一つの層の動きにより誘導される電流を測定することにより測定される、請求項17に記載の圧力測定方法。
【請求項19】
MEMS装置を構成する層間に電圧を印加する印加手段と、
前記MEMS装置の応答時間を測定する応答時間測定手段と、
前記測定された応答時間に基づいて前記MEMS装置の周囲圧力を決定する周囲圧力決定手段と、を備える、圧力測定装置。
【請求項20】
前記印加手段が、プロセッサ、コントローラ及びドライバのうちの少なくとも一つを有する、請求項19に記載の圧力測定装置。
【請求項21】
前記応答時間測定手段が、測定モジュール及び電流計のうちの少なくとも一つを備える、請求項19又は20に記載の圧力測定装置。
【請求項22】
前記周囲圧力決定手段が、プロセッサを含む、請求項19〜21の何れか一項に記載の圧力測定装置。
【請求項23】
空間を介して離間する2つの導電性層を含む少なくとも一つの素子であって、前記空間の寸法が、前記2つの導電性層に印加される電圧の変化に応じて可変期間にわたって変化する少なくとも一つの素子と、
前記2つの導電性層間に印加される電圧に変化があるときに、前記2つの導電性層の間に流れる電流を時間の関数として測定するように構成された測定モジュールと、
電圧パルスが適用されるときと、変動電流の極大値が生じるときとの間の時間差を決定するように構成されたプロセッサであって、更に前記時間差を周囲圧力と関連付けるよう構成されたプロセッサと、
を備える、圧力測定装置。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2011−524988(P2011−524988A)
【公表日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−514760(P2011−514760)
【出願日】平成21年6月16日(2009.6.16)
【国際出願番号】PCT/US2009/047552
【国際公開番号】WO2009/155298
【国際公開日】平成21年12月23日(2009.12.23)
【出願人】(508095337)クォルコム・メムズ・テクノロジーズ・インコーポレーテッド (133)
【Fターム(参考)】