説明

MMEからEノードB及び移動端末への合計最大ビット・レートの伝送

【課題】合計最大ビット・レート(AMBR)を利用してそれぞれのPDNに送出されるデータ量を制限する技術を提供する。
【解決手段】無線通信装置アップリンク(UL)PDN伝送に関するシグナリング・メッセージを、第1のネットワーク構成要素により、無線通信装置に送信する工程を含み、シグナリング・メッセージは、少なくとも1つの合計最大ビット・レート(AMBR)値を示すパラメータを含む。合計最大ビット・レート(AMBR)は特定のPDNに対してアクセスを提供する特定のGWとUEを接続する非保証ビット・レート(GBR)ベアラー毎に実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)セルラー通信システムなどのパケット・データ・ネットワークにおけるシグナリング通信のための装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、第3世代セルラー通信システムは、携帯電話ユーザに向けて提供される通信サービスを更に拡充させるために展開されている。最も広く採用されている第3世代通信システムは、符号分割多元アクセス(CDMA)及び周波数分割複信(FDD)又は時分割複信(TDD)手法に基づいている。CDMA、特に、UMTSの広帯域CDMA(WCDMA)モードの更なる説明は、Harri Holma (編集者)、 Antti Toskala (編集者)による「WCDMA for UMTS, Wiley & Sons,2001,ISBN 0471486876」で見つけることが可能である。
【0003】
汎用パケット無線システム(GPRS)、エボルブド・パケット・システム(EPS)などの3GPPシステムでは、3G用語ではユーザ端末(UE)として知られている、ダウンリンク通信端点、すなわち、移動体又はハンドヘルドの無線通信装置は、いくつかのネットワーク構成要素に対して同時に複数の接続を有し得る。前述のネットワーク構成要素は通常、別々のいくつかのサービスをUEがアクセスすることを容易にする(例えば、企業サービスへのアクセス、及びインターネットへの同時アクセスを容易にする)別々のパケット・データ・ネットワーク(PDN)へのアクセスを得るために汎用GPRSサポート・ノード(GGSN)、パケット・データ・ネットワーク(PDN)等などのゲートウェイ(GW)を含む。
【0004】
前述のシステムでは、構成要素間で転送されるデータの量は、UEが確立した特定のPDN接続に関連付けられた非保証ビット・レート(GBR)通信ベアラーの上限として規定された合計最大ビット・レート(AMBR)を設定することによって制御することができる。
【0005】
AMBRを利用して、それぞれのPDNに送出されるデータ量を制限するためには、AMBRは、特定のPDNに対してアクセスを提供する特定のGWとUEを接続する非保証ビット・レート(GBR)ベアラー毎に実行されなければならない。
【0006】
3GPP(例えば、3GPP TS 23.401、「GPRS enhancements for E−UTRAN access」,Release 8)では、AMBRは、アップリンク(UL)トラフィックの場合、3GPPにおけるノードB110において実行され、ダウンリンク(DL)トラフィックの場合、GW(例えば、3GPPにおけるPDN−1及びPDN−2のGW)において実行される。ノードB及びGWがULトラフィック及びDLトラフィックそれぞれのトラフィック入り口点であることを前提とすれば、これは、自然な選択である。更に、無線事業者にとって最もコスト感度が高いのは無線リソースであるため、ULトラフィックが後に廃棄される場合、エア・インタフェースを介してULトラフィックを「通過させる」ことは妥当でない。
【0007】
よって、ノードB110は、いつでも、UE105が確立したPDN接続について通知され、スケジューリング優先度を割り当てる無線ベアラーを、それが属するUE−PDN接続と関連付ける位置になければならない。すなわち、ノードB110は、(例えば、優先ビット・レートPBRの割り当てにより、)それが行うULスケジューリング決定とのUE−PDN接続それぞれとのその関係をAMBRとともに考慮に入れなければならない。ノードB110は、無線ベアラーの確立及び管理も制御する。適切なコア・ネットワーク(CN)115の構成要素(例えば、3GGのエボルブド・パケット・システム(EPS)におけるMME120)から受信された情報に応じて、ノードB110は、対応するゲートウェイ(GW)全ての無線ベアラーを確立する。
【0008】
AMBRの特性は、特定のエンド・ツー・エンドQoSをサポートするために無線及び他の通信システムにおいて使用される他の動的ベアラー・パラメータとは多少異なる。
【0009】
(i)AMBR値は、個々に1つずつでなく、特定のUE−PDN接続の非GMRベアラーの「バンドル」に施される。したがって、AMBR値は、AMBRを実行し、ポリシングする役割を果たすネットワーク構成要素による特別な扱いを、特に、当該構成要素が、(ノードBなどの)動的に変動するリソースをスケジューリングする役割を果たす場合に、必要とする。
【0010】
(ii)AMBR値は、加入者データベース・レジストリに記憶された静的加入者情報である。したがって、AMBR値は、他の動的に変動するQoSパラメータが通常供給される方法と対照的に、ベアラー設定の一部としてポリシー・サーバーによって動的に供給される代わりに、当初接続手順中に通信されなければならない。
【0011】
図2は、UE105とノードB110との間の既知の無線ベアラー確立手順、並びに、UL及びDLそれぞれにおいて行われるAMBRポリシングを示す。UE105をノードB110に接続する無線ベアラー205と、トラフィックをPDN GW130に終端させるアクセス・ベアラー210との間の1対1の関係は、無線ベアラー205の確立において維持される。特定の時点では、別々のユーザ・クラス又はユーザ・アプリケーションに対する別々のサービス品質(QoS)の扱いを与える目的で、UE105に確立された2つ以上の無線ベアラー205及びアクセス・ベアラー210であり得る。DLでは、ノードB110におけるスケジューラの論理構成要素は、それぞれの無線ベアラー205において使用されるトラフィック量、及びベアラー確立中に特定のQoS識別子により、それに示されている無線ベアラー205の特定のサービス品質(QoS)に基づいてDLトラフィックをスケジューリングする。PDN GW130、140が、ダウンリンク(DL)トラフィックの第1の入り口点であるので、これが、3GPPポリシー及び課金実行機能(PCFF)が通常、位置している所であることを前提とすれば、DLトラフィックのAMBRポリシングは、それぞれのPDN GW130、135、140、145で行われる。
【0012】
特定のPDN接続について、AMBRレベルをDLにおいて超えた場合、このPDN GWからのアクセス(非GBR)ベアラー210の超過トラフィックは、当初のベアラーの確立におけるPDN GWに通信されている特定のAMBRに準拠するために、PDN GWにおける3GPP PCEFによってレート制限され得る。
【0013】
よって、ULリソースは、UEによって報告されたトラフィック量に応じてノードB110におけるスケジューラの適切な論理構成要素によって割り当てられ、UE毎に割り当てられる。割り当てられたグラントへの無線ベアラー205のスケジューリングは、ノードB110により、無線ベアラーの確立においてそれに通信される優先度に基づいてULパケット・スケジューラの論理機能を使用してUE105によって行われる。UE105による無線ベアラー・スケジューリングを制御するために、無線ベアラー間のULリソースの共有を管理するULレート制御機能が3GPPに規定されている。ノードB110におけるスケジューラは、コア・ネットワーク(CN)によって通信されたサービス品質(QoS)パラメータ(GBRベアラーのGBR値やQoSラベルなど)に基づいて、スケジューリング・パラメータ(絶対優先度値、及び優先ビット・レート(PBR)値など)で無線ベアラー205それぞれを構成する。更に、最大ビット・レート(MBR)は任意的には、無線ベアラー205毎に構成される。割り当てられた優先度値及びPBRは、無線ベアラー構成情報ととともにUE105にシグナリングされる。優先度値は、コア・ネットワーク(CN)115から受信されたQoS情報に基づいてノードB110によって決定される。このようにして、無線ベアラー毎に施される、UEにおけるULレート制御限度を設定し、そのPBR値まで優先度順序の降順にその無線ベアラー205がサーブすることを確実にする。
【0014】
残っている利用可能なリソースが存在している場合、無線ベアラー205は全て、(構成された場合)そのMBRまで、優先度順序の厳密な降順でサーブされる。MBRが構成されていない場合、無線ベアラー205は、ULグラントがなくなる時点と、その無線ベアラー205がなくなる時点のうち、最初に生起する時点までサーブされる。一般に、前述のパラメータは、3GPPロングターム・エボリューションの場合に該当するスケジューリング優先度パラメータである。
【0015】
しかし、前述のスケジューリング・パラメータ(例えば、3GPP LTE無線通信システムの場合における(任意的な)MBR、及びPBR、優先度)の割り当ては、この無線ベアラーがサーブするUE−PDN接続全体に該当するAMBRに関連付けられない。2つのベアラーが同じQoS特性(例えば、QoSラベル)を有する場合、別々の2つのPDN接続(例えば、高AMBR値のものや、低AMBR値のもの)に属していても、何れの無線ベアラーも、AMBRがノードBに伝達されないということを前提とすれば、同じスケジューリングの扱いを受けるということをこのことは事実上、意味する。よって、このシナリオは、非効率的であり、貴重なリソースの浪費になる。例えば、ベアラーが、AMBRが高い仮想プライベート・ネットワーク(VPN)からのハイパー・テキスト転送プロトコル(HTTP)トラフィック及びAMBRが低いインターネットからのHTTPトラフィックをサーブした場合、ノードB110及びUE105における同じスケジューリングの扱いは両方に当てはまる。
【0016】
よって、現在の手法は、準最適である。よって、セルラー・ネットワークを介してAMBRを扱うという課題に対処するための改良された機構が効果的である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
よって、本発明は、単一で、又は何れかの組合せで、前述の欠点の1つ又は複数を緩和し、軽減し、なくそうとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の第1の局面によれば、少なくとも1つのパケット・データ・ネットワーク(PDN)接続を備えた無線通信装置をサーブする第1のネットワーク構成要素を備えた無線通信システムにおけるシグナリングの方法を提供する。方法は、無線通信装置アップリンク(UL)PDN伝送に関するシグナリング・メッセージを、第1のネットワーク構成要素により、無線通信装置に送信する工程を含む。シグナリング・メッセージは、少なくとも1つの合計最大ビット・レート(AMBR)値を示すパラメータを含む。
【0019】
このようにして、アップリンク・リソースを不必要に浪費することなく、ノードBにおけるAMBR値をポリシングする機構は、UE−PDN接続上でサーブする無線ベアラーについて実行されなければならないUL AMBRの値に適切なスケジューリング・パラメータを割り当てるためにノードBにおけるスケジューラ機能などを修正することによって提供される。
【0020】
よって、本発明の実施例は、通信システムにおいてアップリンク・リソースをより効率的に利用することにより、通信リソースの改良された使用を可能にし得る。
【0021】
よって、本発明は、例えば、AMBR値を超えた場合に、後に廃棄しなければならないことがあり得る、UEによって送信されたノードBアップリンク(UL)トラフィックによって受け入れないという結果として、通信システムにおけるアップリンク・リソースを更に効率的に利用することにより、通信リソースを使用の改良を可能にし得る。よって、後に廃棄されなければならないことがあり得るトラフィックを受け入れないことにより、通信システムにおける容量を増加させ、増加させたスループット・レートを提供することができる。更に、本発明は、エンドユーザによって認識される特性の向上を可能にし得、
特定のPDN接続に向けてUEによって送信されるUL AMBRを制御することがなおできる状態で、システムによってサポートすることが可能ないくつかのユーザをネットワーク事業者が増加させることも可能にし得る。
【0022】
本発明の任意的な特徴によれば、前述の送信する工程は、少なくとも1つのPDN接続の確立の一部として送信する工程を含む。このようにして、シグナリング・メッセージは、少なくとも1つのPDN接続を確立するために既存のメッセージ内で実現することができる。
【0023】
本発明の任意的な特徴によれば、シグナリング・メッセージは少なくとも1つのAMBR値を含む。このようにして、ネットワーク構成要素によって生成される必要があるパラメータの関連付けは回避され、AMBR値は直接供給され得る。
【0024】
本発明の任意的な特徴によれば、シグナリング・メッセージは少なくとも1つのAMBR値に関連付けられたパラメータを含む。このようにして、既存のシグナリングされたパラメータは、少なくとも1つのAMBR値を反映する(少なくとも1つのAMBR値に関連付けられる)よう修正され得る。
【0025】
本発明の任意的な特徴によれば、方法は、少なくとも1つのAMBR値に基づいて少なくとも1つのPDN接続に関連付けられたユーザ伝送優先度レベルに、無線通信装置からの受信データ・パケットを第1のネットワーク構成要素によって関連付ける工程を更に含む。このようにして、ユーザ伝送優先度レベルは、少なくとも1つのAMBR値を反映する(少なくとも1つのAMBR値に関連付けられる)ために少なくとも1つのPDN接続に関連付けられ得る。
【0026】
本発明の任意的な特徴によれば、PDN接続毎の少なくとも1つのPDN識別子は、少なくとも1つのAMBR値に基づいて関連付けることができる。
【0027】
本発明の任意的な特徴によれば、方法は、少なくとも1つのAMBRレベルに基づいて、第1のネットワーク構成要素への、無線通信装置のPDN接続毎に最大ビット・レート(MBR)を第1のネットワーク構成要素によって導き出す工程を更に含む。
【0028】
本発明の任意的な特徴によれば、無線通信システムは、PDN接続を介して第2のネットワーク構成要素に、動作するよう結合された第1のネットワーク構成要素を更に備える。方法は、無線通信装置UL PDN伝送に関するシグナリング・メッセージを、第2のネットワーク構成要素により、第1のネットワーク構成要素に送信する工程を更に含む。このようにして、コア・ネットワークにおける構成要素(例えば、モビリティ管理エンティティ(MME))は、例えば、PDN接続毎に少なくとも1つのAMBR値を含む無線通信装置のユーザ・プロファイルを介して、AMBR値にアクセスし、AMBR値を通信するよう構成することができる。
【0029】
本発明の任意的な特徴によれば、方法は、ユーザ伝送優先度値の割り当てが、少なくとも1つのPDN接続に施されるAMBR値を超えた場合に、第1のネットワーク要素によって識別する工程を更に含む。
【0030】
本発明の任意の特徴によれば、方法は、AMBR値を超えた場合に、少なくとも1つのPDN接続に関連付けられた少なくとも1つのユーザ伝送優先度値を、第1のネットワーク構成要素により、再割り当てを行う工程を更に含む。
【0031】
本発明の任意の特徴によれば、前述の送信する工程は、第1のネットワーク構成要素との、無線通信装置の少なくとも1つのPDN接続を確立するための接続手順の一部として送信する工程を含む。このようにして、シグナリング・メッセージは、少なくとも1つのPDN接続を確立するために既存のメッセージ内で実現することができる。
【0032】
1つの任意的な実施例では、無線通信装置の少なくとも1つのPDN接続は、無線通信装置がアクセスを有する複数のPDN接続を有する。例えば、接続手順により、無線通信装置がアクセスを有する複数のPDN接続を確立することができる。
【0033】
1つの任意的な実施例では、方法は、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)セルラー通信システムに適用することができる。任意的な1つの実施例では、方法は、3GPPエボルブド・パケット・システム(EPS)アーキテクチャに施すことができる。
【0034】
1つの任意的な実施例では、方法は、WiMAXセルラー通信システムに適用することができる。
【0035】
本発明の第2の局面によれば、前述の無線通信装置の動作を行うよう適合された無線通信装置を提供する。
【0036】
本発明の第3の局面によれば、前述のネットワーク構成要素の動作を行うよう適合されたネットワーク構成要素を提供する。
【0037】
本発明の第4の局面によれば、少なくとも1つのパケット・データ・ネットワーク(PDN)接続を介して無線通信装置に無線通信システムにおけるシグナリングを提供するよう構成されたネットワーク構成要素を提供する。ネットワーク構成要素は、無線通信装置に、無線通信装置アップリンク(UL)PDN伝送に関するシグナリング・メッセージを送信するロジックを備え、シグナリング・メッセージは、少なくとも1つの合計最大ビット・レート(AMBR)値を示すパラメータを含む。
【0038】
本発明の第5の局面によれば、少なくとも1つのパケット・データ・ネットワーク(PDN)接続を介してネットワーク構成要素から、無線通信システムにおいてシグナリング・メッセージを受信するよう構成された無線通信装置を提供する。無線通信装置は、無線通信装置のアップリンク(UL)PDN伝送に関するシグナリング・メッセージを受信するロジックを備え、シグナリング・メッセージは、少なくとも1つの合計最大ビット・レート(AMBR)値を示すパラメータを含む。
【0039】
本発明の第6の局面によれば、少なくとも1つのパケット・データ・ネットワーク(PDN)接続を備えた無線通信装置をサーブする第1のネットワーク構成要素を備えた無線通信システムにおけるシグナリングの方法を提供する。方法は、無線通信装置からのアップリンク(UL)PDN伝送に関するシグナリング・メッセージを、第1のネットワーク構成要素から無線通信装置によって受信するロジックを備え、シグナリング・メッセージは、少なくとも1つの合計最大ビット・レート(AMBR)値を示すパラメータを含む。
【0040】
本発明の第7の局面によれば、少なくとも1つのパケット・データ・ネットワーク(PDN)接続を介して無線通信装置へのネットワーク構成要素からの、無線通信システムにおけるシグナリングのためのプログラム・コードを含むコンピュータ・プログラム・プロダクトを提供する。コンピュータ・プログラム・プロダクトは、無線通信装置に、無線通信装置アップリンク(UL)PDN伝送に関するシグナリング・メッセージを送信するためのプログラム・コードを備え、シグナリング・メッセージは、少なくとも1つの合計最大ビット・レート(AMBR)値を示すパラメータを含む。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】AMBRを使用した既知の3GPPシステムを示す図である。
【図2】ULの場合はノードBにおいて行われ、DLトラフィックの場合はGWにおいて行われる既知のAMBRポリシングを示す図である。
【図3】一部の実施例によって適合されたシステム・アーキテクチャを示す図である。
【図4】一部の実施例による、接続手順及びベアラー確立を示す図である。
【図5】一部の実施例による、EPS/LTEシステムの接続手順及びベアラー確立を示す図である。
【図6】一部の実施例による、同じUE−PDN接続に対応するベアラーのグループのスケジューリング機構を示す図である。
【図7】本発明の実施例における処理機能を実現するよう使用することができる通常のコンピューティング・システムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
本発明の前述及び他の局面は、後述する実施例を参照すると、明らかであり、明らかにされるであろう。
【実施例】
【0043】
以下の説明は、エボルブドUMTS(ユニバーサル・モバイル通信システム)セルラー通信システムに適用可能であり、特に、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)におけるエボルブド・パケット・システム(EPS)コア・ネットワーク(CN)に適用可能である。しかし、本発明は、特定のセルラー通信システムに限定されない一方、他のセルラー通信システムに適用することができる。
【0044】
本発明の実施例は、通信端点が、ネットワークにおいて当初、ブートストラップし、接続すると、静的加入者データベースからその関連付けられたPDN接続識別子を備えたAMBRパラメータを得ることを提案している。更に、かつ、効果的には、AMBRが、PDN接続毎のAMBRをポリシングし、実行する役割を果たすネットワーク構成要素に、その関連付けられたPDN接続識別子とともに通信される。
【0045】
更に、特定の実施例は、通信端点(例えば、UE)が有し得る複数のPDN接続のAMBRを実行するネットワーク構成要素を提案している。よって、ネットワーク構成要素は、動的に変動するリソースの環境において複数の通信端点をサーブする役割を果たすよう構成される。
【0046】
次に図3を参照すれば、無線通信システム300を、本発明の一実施例に応じて概説する。この実施例では、無線通信システム300は、ユニバーサル・モバイル通信システム(UMTS)エア・インタフェースに準拠し、UMTSエア・インタフェースを介して動作することができるネットワーク構成要素を含む。特に、この実施例は、3GPPにおいて現在議論されているエボルブドUTRAN(E−UTRAN)のシステム・アーキテクチャに関する。これは、ロング・ターム・エボリューション(LTE)としても表す。
【0047】
アーキテクチャは、無線アクセス・ネットワーク(RAN)及びコア・ネットワーク(CN)構成要素を含み、コア・ネットワーク304は、インターネットや企業ネットワークなどの、パケット・データ・ネットワーク(PDN)と呼ばれる外部ネットワーク302に結合される。RANの主構成部分は、S1インタフェースを介してCN304に接続され、Uuインタフェースを介してUE320に接続されたイーノードB(eNodeB:エボルブド・ノードB)310、320である。イーノードB310、320は、無線リソース関連機能を制御し、管理する。一連のノードB310、320は通常、ネットワークの下位層の処理、媒体アクセス制御(MAC)などの機能の実行、送信のためのデータのブロックのフォーマッティング、UE225への伝送ブロックの物理的な伝送を行う。ノードBが通常に実行する前述の機能に加えて、適合されたノードB310のスケジューラの論理構成要素は、PDN GW305に配置された3GPP PCEFがダウンリンク(DL)において前述のレート制限を実現する機能の部分集合を提供するために、特定のUE−PDN接続に属する非GBRベアラーのUL AMBRを実行するよう割り当てられたPEFの論理構成要素と相互作用するよう更に構成される。ULにおけるPEF論理構成要素のレート制限機能が特定の特性を満たさなければならず、単に無線のトラフィックを通過させ、次いで廃棄することが可能でないという更なる制限が存在している。よって、ノードB310における適合されたスケジューラは、この動作をサポートするために、ノードB310に配置されたポリシー実行機能(PEF)の論理構成要素によって実行されなければならない、AMBRに基づいてUE320に通信される適切なスケジューリング・パラメータを導き出すよう構成される。
【0048】
CN304は、サーブするGW306、PDW GW(PGW)305、及びモビリティ管理エンティティ(MME)308という3つの主構成部分を有する。サーブするGW306は、Uプレーン(ユーザ・プレーン)通信を制御する。PDN−GW305は、適切な外部ネットワーク(例えば、PDN)に対するアクセスを制御する。この動作に加えて、一実施例では、PDN−GW305は、この特定のUE−PDN接続をサーブするいくつかの非GBRベアラーのDL AMBRをポリシングするよう構成される。MME308はcプレーン(制御プレーン)通信を制御し、デフォールトのベアラーのQoSサポート、ベアラー確立、アイドル・モードUEのページ起動、ユーザ・モビリティはMME308によって処理される。前述の動作に加えて、一実施例では、MME308は、UE320が確立することが可能なPDN接続それぞれに該当するUL及びDLのAMBR値を、通常、DIAMETER(RFC3588におけるような)やRADIUS(RFC2865におけるような)などのプロトコルによる、ホーム加入者サーバ(HSS)330へのデータベース・クエリ機能を使用して導き出すよう構成される。UL及びDLのAMBR値は、UEの認証、サービスの階層の点でのユーザ・クラスや、他の静的情報に使用されるユーザ信用証明書を含み得るHSS330などの、静的データベースに記憶することができるUEの加入プロファイル及びプロビジョニング情報に基づく。
【0049】
UL ABMR値は、UL AMBRを実行するよう割り当てられたノードBにおけるPEFの論理構成部分に通信され、DL AMBR値は、UE320が当初接続するPDN GW305における3GPP PCEF に通信される。
【0050】
E−UTRAN RANは、ダウンリンク(DL)におけるOFDMA(直交周波数分割多元アクセス)及びアップリンク(UL)におけるSC−FDMA(単一キャリア周波数分割多元アクセス)に基づく。E−UTRANにおいて使用される無線フレーム形式及び物理層の構成の更なる情報は、TS36.211(3GPP TS36.211 v.1.1.1 (2007−05)、「3GPP Technical specification group radio access network, physical channels and modulation (release 8)」を参照されたい。
【0051】
ノードB310は、UE325に無線で接続される。ノードBはそれぞれ、それぞれの信号処理ロジック312、322に動作するよう結合された1つ又は複数のトランシーバー装置312、322を含む。同様に、UEはそれぞれ、動作するよう信号処理ロジック329に結合されたトランシーバー装置327を含み(明瞭にする目的でのみ、1つのUEを前述の詳細度で示す)、それぞれの場所領域における通信をサポートするノードBと通信する。システムは、他の多くのUE及びノードBを含むが、明瞭にする目的で示していない。
【0052】
AMBR値のシグナリング
本発明の一実施例によれば、UE325、ノードB310、MME308、GW305、306及びAAA間の相互作用は、AMBRシグナリングの改良された使用をサポートするよう適合されている。特に、UE−PDN接続毎のAMBR値は、CNから無線アクセス・ネットワークへのPDNゲートウェイ識別子とともに、UEが有する利用可能なPDN接続を十分に伝達するために伝達される。この機構は、以下に、図4に関して更に詳細に説明する。
【0053】
次に図4を参照すれば、無線通信システムにおけるエンドツーエンド・ベアラー確立の、
(i)UE起動、及び
(ii)ネットワーク起動
という2つの可能性を示す単一のシグナリング・フロー図を例証する。
【0054】
このシグナリング交換は、本明細書及び特許請求の範囲記載の実施例の説明に適切でないくつかの他のメッセージ及び他の情報も含み得る。
【0055】
工程430では、UE325は、例えば、その一時識別情報(例えば、UEシステム・アーキテクチャ・エボリューション(SAE)−一時モバイル加入者識別情報(S−TMSI)又はパケット−一時モバイル加入者識別情報(P−TMSI))をノードB310に送出することにより、接続手順を起動させる。
【0056】
UE起動ベアラー確立の場合、アクセス・ポイント名(APN)は、UE325が接続する必要があるPDNをサーブする適切なゲートウェイ420を示す。
【0057】
ネットワーク起動の場合、UE325がその加入プロファイルからアクセスすることが可能なPDN全てへの接続をMME308が確立するので、何らかの表示をUE325が備える必要はない。
【0058】
工程435では、ノードB310は、接続要求を転送しなければならない適切なMME308を、UE325の一時識別情報(例えばUE S−TMSI又はP−TMSI)から導き出す。工程440、445では、MME308は、UE325との間で認証手順を完了する。
【0059】
工程450では、MME308は、UE325がアクセスを有するPDN全てに関する情報を含む、UE325の加入者情報を導き出す。この段階で、MME308は、例えば、以下の表1に示すように、UE325の表を構成することができなければならない。
【0060】
【表1】

工程455では、MME308はベアラー要求を設け、送出するか、(又は、UE起動の確立であるか、ネットワーク起動の確立であるかに応じてベアラーを要求して)GW305、306への接続を設ける。
【0061】
UE起動の確立の場合、工程430で、接続することを要するAPNを介して単一のGWアドレスをUE325が示したであろうということを前提とすれば、MME308は、このGW305、306にのみ、ベアラー要求を送出する。ベアラー要求は、GW305、306がこの接続について実行しなければならないDL AMBRを含む。
【0062】
ネットワーク起動のベアラー確立の場合、MME308は、例えば、工程450で得たAPNのリストによって識別される、UE325がアクセスを有するPDNをサーブするGW全てにベアラー要求を送出する。一実施例では、上記要求は、適切なGWが実行しなければならないAPN毎のDL AMBRを含む。
【0063】
工程460では、GW305、306は、ベアラー応答を設け、送出する。UE起動の場合、ベアラー要求を受信した選択されたGW305、306のみが応答を送出する。
【0064】
工程465では、MME308は、UL AMBRの値及びQoS情報を含むノードB310に接続応答を送出する。UE起動の確立の場合、接続応答メッセージは、特定のUE PDN接続によって要求される情報のみを含む。ネットワーク起動の確立の場合、接続応答メッセージは、UEがアクセスを有するAPN全てのUL AMBR及びQoSに関する情報全てを含む。
【0065】
工程470では、工程465で供給された情報に応じて、ノードB310が、適切な無線ベアラーを確立する。UE起動の確立の場合、これは、この特定のUE−PDN接続に対応する1つの無線ベアラーのみの確立につながる。ネットワーク起動の確立の場合、この段階におけるノードB310は、UEの要求されたPDN接続全てをサーブするために無線ベアラー全てを確立する。
【0066】
スケジューリング・パラメータを求めるために、工程465において供給される情報を扱うためにノードB310によって使用される機構は以下の通りである。
【0067】
次に図5を参照すれば、拡張された実施例を、EーUTRANのコア・ネットワークにおけるAMBRシグナリングに関して説明する。3GPP TS23.401、「GPRS enhancements for E−UTRAN access、Release 8」に規定されるように、UE405がアクセスを有するPDNそれぞれに関連付けられたAMBRは、加入者情報に基づいて、ホーム加入者サーバ(HSS)(初期のGSMベースのシステムにおけるホーム・ロケーション・レジスタと同等である)に記憶される。AMBRは、図4の工程430、435に示す「接続」手順に一部としてMME415によって取り出される。
【0068】
例として、以下の情報は、以下の表2に示すように、UE毎にHSSに記憶することができる。
【0069】
【表2】

この情報は、UEが接続した後、MME415において取り出され、DLポリシング及びULポリシングそれぞれについてPDN GW422及びイーノードB410において供給される。
【0070】
この点で、AMBRのDL値は、PDN GW422がDLにおいてAMBRをポリシングすることができるために、工程550に示すように、「デフォールトのベアラーのメッセージの作成」の一部としてMME415からPDN GW422に送出することができる。この点で、工程555に示すように、「接続受け入れ」のメッセージの一部としてMME415からイーノードB410に送出することもできる。
【0071】
よって、以下の更なるシグナリングが、前述の通信を実現するために、3GPP TS23.401、「GPRS enhancements for E−UTRAN access、Release 8」に記載されたEPS/LTEの「接続」手順に対して提案されている。
【0072】
HSS510は、工程515で、加入者データ挿入メッセージ(例えば、IMSI、加入データ)を新たなMME412に送出する。加入者データは、UE405がアクセスを有するAPNのUL及びDLのAMBR値、並びにデフォールトAPNを含む。新たなMME412は、(新たな)追跡領域/場所領域(TA/LA)においてUEの存在を検証する。地域加入制限又はアクセス制限により、UE405がTA/LAにおいて接続することが可能でない場合、新たなMME412は、適切な原因で、工程435において、接続要求を却下することができ、「加入者データ挿入ACK」メッセージ520をHSS510に戻し得る。加入検査が他の理由で首尾良く行われなかった場合、新たなMME412は、接続要求430、435を、適切な原因で却下することができ、エラーの原因を含む加入者データ挿入AckメッセージをHSSに戻す。検査が全て首尾良く行われた場合、新たなMME412は、UE405のコンテキストを構成し、加入者データ挿入Ackメッセージ520をHSS510に戻す。HSSは、3GPP TS23.401、「GPRS enhancments for E−UTRAN access」のsection 5.3.2に記載された既存の処理に応じて、工程525に示すように、新たなMME412に場所更新肯定応答メッセージを送出し得る。
【0073】
工程530では、新たなMME412は、前述の標準における「GW選択機能」で説明したサーブするGW420を選択し、デフォールトのベアラーの作成の要求(IMSI、MMEコンテキストID、デフォールトのベアラーのQoS、デフォールトAFNのDL AMER)メッセージを、選択されたサーブするGW420に送出する。
【0074】
工程535では、サーブするGW420は、そのEPSベアラー・テーブルにおいて新たなエントリを作成し、デフォールトのベアラーの作成の要求(ユーザ・プレーンのサーブするGWアドレス、ユーザ・プレーンのサービスするGW TEID、制御プレーンのサーブするGW TEID、デフォールトのベアラーのQoS、デフォールトAPNのAMBR)メッセージをPDN GW422に送出する。
【0075】
工程540では、PDN GW422は、PCRFがネットワークにおいて施された場合、UE405のデフォールトのポリシー制御及び課金(PCC)ルールを得るために、ポリシー及び課金ルール機能(PCRF)505と相互作用することができる。PDN GW422は次いで、デフォールトのベアラーのUE405のDL AMBRを記憶する。
【0076】
その後のメッセージ545及び550は、3GPP TS23.401、「GPRS enhancements for E−UTRAN access」、Release 8、section 5.3.2に記載された既存の処理に応じて送出される。
【0077】
工程555では、新たなMME412は、「接続受け入れ」(S−TMSI、PDNアドレス、TA/LAリストを含む)メッセージをイーノードB410に送出する。新たなMMEが新たなS−TMSIを割り当てた場合、S−TMSIが含まれる。このメッセージは、S1_MME制御メッセージ当初コンテキスト設定要求に含まれ得る。このS1制御メッセージは、ユーザ・プレーンのサーブするGW420のアドレス及びユーザ・プレーンに使用されるサーブするGW420における端末エンティティ識別子(TEID)、並びに、無線ベアラーを設定するために必要なQoS情報、及びUE405のセキュリティ・コンテキストも含み得る。
【0078】
UE405に割り当てられたPDNアドレスがこのメッセージに含まれる。UE405が接続されたPDN GW422のAPNもこのメッセージに含まれ得る。新たなMME412は、UL AMBRをイーノードB410に送出する。
【0079】
工程560では、イーノードB410は、無線ベアラー確立要求をUE405に送出し、接続受け入れメッセージ(SーTMSI、PDNアドレス、TAリスト、APN)555はUE405まで送出される。
【0080】
その後、メッセージ565乃至590は、3GPP TS23.401、「GPRS enhancements for E−UTRAN access」、Release 8、section 5.3.2に記載されたように送出される。
【0081】
無線アクセス・ネットワーク、例えば、ノードBにおけるAMBRの扱い
本発明の一実施例によれば、UE325、ノードB310、MME308、GW305、306及びAAA間の相互作用は、更に、構成要素間でシグナリングされたAMBR情報の改良された使用をサポートするよう適合させている。特に、AMBRに応じて特定のPDN接続に属するトラフィックを優先順位付けることができるように、コア・ネットワーク(CN)から供給される情報を無線アクセス・ネットワーク(RAN)が考慮に入れることを可能にするよう提案されている。拡張された実施例では、ノードB310においてAMBRを実行することを提案されている。提案された機構は、通信されたQoS情報に加えて、PEFが行わなければならないUE−PDN接続に対応する無線ベアラーの組全体に施されるUL AMBRの実行を反映するために、適切なスケジューリング優先度パラメータ値(例えば、3GPPにおけるMBR、PBR、優先度値)を無線ベアラーに割り当てるよう、ノードB310におけるスケジューラを構成する。更に、スケジューリング優先度を割り当て、必要なだけ、必要に応じて、UEーPDN接続に該当するAMBRをポリシングするようノードB410とUE405との間のシグナリングを最適化すること(シグナリング・オーバヘッドの削減)が提案されている。
【0082】
UE405が複数のPDN接続を有する場合、ノードB410におけるPEFロジックは、各PDN接続に別個に属するULトラフィックをポリシングする必要がある。したがって、ノードB410におけるPEFロジックは、ベアラー確立中に、アクセス・ベアラーとPDN接続との間の関連付けについて、通知されているべきである。
【0083】
図4の工程470では、トラフィック・ポリシングの最も単純なケースは、特定のPDN接続のAMBR値をULトラフィックが超える場合であり、データはノードB410において廃棄することができる。しかし、データは、エア・インタフェースを介して既に送信されている。よって、既に送信されたデータをノードB410において廃棄することにより、無線リソースの使用が非効率になる。
【0084】
本発明の実施例は、MMEが少なくとも1つの合計最大ビット・レート(AMBR)値を取得し、これをノードBのPEFロジックに通信することを参照して説明しているが、別の実施例では、ノードBのPEFロジックがUL AMBR 値を直接取得することが可能であり得る。このシナリオでは、ノードBは、AAAサーバ(又は、3GPPシステムの場合におけるホーム加入者サーバ)への直接のインタフェースを有し、デフォールトのベアラーの機能自体のQoSプロビジョニング、モビリティ管理、及びユーザ認証を行うよう構成される。すなわち、前述のシナリオでは、MMEの現在の機能は全て、ノードBにおいて実施される。
【0085】
更に、本発明の実施例は、MMEが少なくとも1つの合計最大ビット・レート(AMBR)値を取得し、これをノードBに通信し、ノードBが、少なくとも1つのPDN識別子とのAMBRの関連付けを生成することを参照して説明しているが、別の実施例では、ノードBは、AMBR値を取得し、無線通信装置(例えば、UE)に直接、送信することが可能であり得る。このシナリオでは、UEは、特定のUEーPDN接続に属するいくつかの無線ベアラーについてUL AMBRをポリシングする役割を果たす。AMBRに加えて、このシナリオでは、PDN識別子の情報を、無線ベアラーの確立により、ノードBにより、UEに通信することができる。しかし、無線リソースの管理に関連付けられたAMBRのポリシングが、同様な通信システムにおいてアントラステッド・エンティティ(untrusted entity)と通常、みなされるUEにのみ、中継されるということを発明者は認識している。
【0086】
PDN接続毎に絶対優先度を割り当てることに基づく、ノードBにおけるAMBR処理
次に図6を参照すれば、ノードBにおけるスケジューリングを行うために考えられる機能を示す。機構は、ベアラーの確立の一部として通信されているAMBR値に基づき、PDN GW422又は424(例えば、3GPPにおけるAPN)の識別子(ID)は、無線ベアラー構成中に、割り当てられたスケジューリング優先度パラメータ(例えば、3GPPにおけるPBR及び絶対優先度値)とともにUE405にシグナリングすることができる。このシグナリングに加えて、絶対優先度が、特定のPDN接続に関係するベアラーのグループに適用するようシグナリングされる。例えば、各無線ベアラーに適用する優先度は2つのステップにおいて規定することができる。まず、各PDN接続に、絶対優先度値が与えられる(P 505 P 510)。第2に、無線ベアラーの優先度には、PDN接続の絶対優先度値に対する相対値が割り当てられる。よって、UE405は、PDN接続の絶対優先度値及び無線ベアラーの相対優先度を考慮に入れることにより、無線ベアラーの絶対優先度値を算出することができる。
【0087】
明瞭にする目的で、上記説明は、別々の装置及びプロセッサを参照して本発明の実施例を説明している。しかし、別々の機能的装置又はプロセッサ間での機能の何れかの適切な配分(例えば、ブロードキャスト・モード・ロジック又は管理ロジックに対して)を、本発明から逸脱しない限り、使用することができる。例えば、別個のプロセッサ又はコントローラによって行うよう例証された機能は、同じプロセッサ又はコントローラによって行うことができる。よって、特定の機能装置への参照は単に、厳密な論理的又は物理的構造若しくは編成を示すよりも、前述の機能を提供するために適切な手段への参照としてみるものとする。
【0088】
本発明の局面は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又は前述の何れかの組み合わせを含む何れかの適切な形態で実現することができる。本発明は、任意的には、1つ又は複数のデータ・プロセッサ上及び/若しくはディジタル信号プロセッサ上で実行するコンピュータ・ソフトウェアとして少なくとも部分的に実現することができる。よって、本発明の実施例の構成要素及び構成部分は、何れかの適切なやり方で物理的、機能的、及び論理的に実現することができる。実際に、機能は、単一のユニットで実現しても、複数のユニットで実現しても、他の機能ユニットの一部として実現してもよい。
【0089】
図7は、本発明の実施例における処理機能を実現するよう使用することができる通常のコンピューティング・システム700を示す。このタイプのコンピューティング・システムは、例えば、RNC、GGSNなどのコア・ネットワーク構成要素、UE(携帯電話機やUSB/PCMCIAモデムなどの統合装置であり得る)や、ノードB(特に、ノードBのスケジューラ)において使用することができる。当業者は更に、他のコンピュータ・システム又はアーキテクチャを使用して本発明を実現する方法を認識するであろう。コンピューティング・システム700は、例えば、特定のアプリケーション又は環境について望ましいか、又は適切であり得るデスクトップ、ラップトップ、ノートブック・コンピュータ、ハンドヘルド・コンピューティング装置(PDA、携帯電話機、パームトップ等)、メーンフレーム、サーバ、クライアント、又は何れかの他のタイプの専用又は汎用のコンピューティング装置を表し得る。コンピューティング・システム700は、プロセッサ704などの1つ又は複数のプロセッサを含み得る。プロセッサ704は、例えば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラや他の制御ロジックなどの汎用又は専用の処理エンジンを使用して実現することが可能である。この例では、プロセッサ704は、バス702又は他の通信媒体に接続される。
【0090】
コンピューティング・システム700は、プロセッサ704によって実行される対象の命令及び情報を記憶するために、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)や他のダイナミック・メモリなどの主メモリ708も含み得る。主メモリ708は、プロセッサ704によって実行される対象の命令の実行中に一時変数や他の中間情報を記憶するために使用することもできる。コンピューティング・システム700は同様に、プロセッサ704に対する命令及び静的情報を記憶するために、バス702に結合されたリード・オンリ・メモリ(ROM)や他の静的記憶装置を含み得る。
【0091】
コンピューティング・システム700は、例えば、メディア・ドライブ712及び着脱可能な記憶インタフェース720を含み得る情報記憶システム710も含み得る。メディア・ドライブ712は、ハード・ディスク・ドライブ、フロッピー(登録商標)・ディスク・ドライブ、磁気テープ・ドライブ、光ディスク・ドライブ、コンパクト・ディスク(CD)やディジタル・ビデオ・ドライブ(DVD)読み取り又は書き込みドライブ(R又はRW)や、他の着脱可能な、若しくは固定のメディア・ドライブなどの固定の、又は着脱可能な記憶媒体をサポートするためのドライブや他の機構を含み得る。記憶媒体718は、メディア・ドライブ714によって読み取られ、書き込まれる、例えば、ハード・ディスク、フロッピー(登録商標)・ディスク、磁気テープ、光ディスク、CD若しくはDVDや他の固定の、若しくは着脱可能な媒体を含み得る。前述の例が例証するように、記憶媒体718は、特定のコンピュータ・ソフトウェア又はデータを記憶させたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含み得る。
【0092】
別の実施例では、情報記憶システム710は、コンピューティング・システム700にコンピュータ・プログラムや他の命令又はデータをロードすることを可能にするための他の同様な構成部分を含み得る。前述の構成部分は例えば、着脱可能な記憶装置718からコンピューティング・システム700にソフトウェア及びデータを転送することを可能にする、着脱可能な記憶装置722及びインタフェース720(プログラム・カートリッジやカートリッジ・インタフェースなど)、着脱可能なメモリ(例えば、フラッシュ・メモリや他の着脱可能なメモリ・モジュール)及びメモリ・スロット、並びに他の着脱可能な記憶装置722及びインタフェース720を含み得る。
【0093】
コンピューティング・システム700は、通信インタフェース724も含み得る。通信インタフェース724は、コンピューティング・システム700と外部装置との間でソフトウェア及びデータを転送することを可能にするために使用することが可能である。通信インタフェース724の例には、モデム、(イーサネット(登録商標)や他のNICカードなどの)ネットワーク・インタフェース、通信ポート(例えば、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)ポートなど)、PCMCIAスロット及びカード等を含み得る。通信インタフェース724を介して転送されるソフトウェア及びデータの形式は、通信インタフェース724によって受信することができる電子信号、電磁気信号、光信号や他の信号であり得る信号の形式であり得る。前述の信号は、チャネル728を介して通信インタフェース724に供給される。このチャネル728は、信号を搬送することができ、無線媒体、有線又はケーブル、光ファイバや他の通信媒体を使用して実現することができる。チャネルの特定の例には、電話回線、セルラー電話リンク、RFリンク、ネットワーク・インタフェース、ローカル・エリア・ネットワーク又はワイド・エリア・ネットワーク、及び他の通信チャネルがある。
【0094】
本明細書及び特許請求の範囲では、「コンピュータ・プログラム・プロダクト」、「コンピュータ読み取り可能な媒体」等は、一般に、例えば、メモリ708、記憶デバイス718や記憶装置722などの媒体を表すために使用され得る。コンピュータ読み取り可能な媒体の前述及び他の形態は、特定の動作をプロセッサに行わせるためにプロセッサ704によって使用されるための1つ又は複数の命令を記憶し得る。前述の命令は、一般に、(コンピュータ・プログラムや他のグルーピングの形式にグループ化することができる)「コンピュータ・プログラム・コード」として表され、実行されると、本発明の実施例の機能をコンピューティング・システム700が行うことを可能にする。上記コードは、直接、プロセッサに、特定の動作を行わせ、そうするようコンパイルさせ、かつ/又は、そうするために他のソフトウェア、ハードウェア、及び/若しくは、ファームウェア構成要素(例えば、標準機能を行うためのライブラリ)と組合せさせ得る。
【0095】
構成要素がソフトウェアを使用して実現される実施例では、ソフトウェアは、コンピュータ読み取り可能な媒体に記憶され、例えば、着脱可能な記憶ドライブ714、ドライブ712又は通信インタフェース724を使用してコンピューティング・システム700にロードされ得る。制御ロジック(この例では、ソフトウェア命令又はコンピュータ・プログラム・コード)は、プロセッサ704によって実行されると、本明細書及び特許請求の範囲記載の本発明の機能をプロセッサ704に行わせる。
【0096】
明瞭にする目的で、上記説明では、別々の機能的装置及びプロセッサを参照して本発明の実施例を説明している。しかし、別々の機能的装置、プロセッサ又は領域間の機能の何れかの適切な配分を、本発明から逸脱しない限り、使用することができるということが明らかになるであろう。例えば、別個のプロセッサ又はコントローラによって行うよう例証された機能は、同じプロセッサ又はコントローラによって行うことができる。よって、特定の機能装置への参照は単に、厳密な論理的又は物理的構造若しくは編成を示すよりも、前述の機能を提供するために適切な手段への参照としてみるものとする。
【0097】
本発明の局面は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又は前述の何れかの組み合わせを含む何れかの適切な形態で実現することができる。本発明は、任意的には、1つ又は複数のデータ・プロセッサ上及び/若しくはディジタル信号プロセッサ上で実行するコンピュータ・ソフトウェアとして少なくとも部分的に実現することができる。よって、本発明の実施例の構成要素及び構成部分は、何れかの適切なやり方で物理的、機能的、及び論理的に実現することができる。実際に、機能は、単一のユニットで実現しても、複数のユニットで実現しても、他の機能ユニットの一部として実現してもよい。
【0098】
本発明は、一部の実施例に関して説明してきたが、本明細書及び特許請求の範囲記載の特定の形態に限定することを意図するものでない。むしろ、本発明の範囲は、特許請求の範囲によってのみ限定される。更に、特定の実施例に関して構成を説明しているようにみえることがあり得るが、本明細書及び特許請求の範囲記載の実施例の種々の構成を本発明によって組み合わせることができるということを当業者は認識するであろう。
【0099】
更に、個々に列挙しているが、複数の手段、構成要素又は方法工程を例えば、単一の装置又はプロセッサによって実現することができる。更に、個々の構成を別々の請求項に含めていることがあり得るが、これらは、場合によっては、組み合わせることが効果的であり得るものであり、別々の請求項に含めていることは、構成の組み合わせが実施可能でないこと及び/又は効果的でないことを示唆しているものでない。更に、請求項の一カテゴリに構成を含めていることは、このカテゴリへの限定を示唆するものでなく、むしろ、上記構成が、適宜、他のクレーム・カテゴリにも同様に適用可能であることを示している。
【0100】
更に、請求項における構成の順序は、構成を行わなければならない何れかの特定の順序を示唆するものでなく、特に、方法クレームにおける個々の工程の順序は、工程をこの順序で行わなければならないことを示唆するものでない。
【0101】
むしろ、工程は、何れかの適切な順序で行うことができる。更に、単数形の参照は複数形を排除するものでない。よって、「a」、「an」、「第1の」、「第2の」等に対する参照は複数形を排除するものでない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体無線通信装置からのアップリンクパケット伝送に無線リソースを割り当てるスケジューラを備えるネットワーク装置を有する無線通信システムにおける、前記アップリンクパケット伝送の制御方法であって、
ゲートウェイを介して前記無線通信システムに接続される少なくともひとつのパケット・データ・ネットワーク(PDN)に対する前記アップリンクパケット伝送のために少なくともひとつのPDN接続をサポートし、前記少なくともひとつのPDN接続に関連付けられた複数の非保証ビットレートベアラを確立するステップと、
少なくとも前記複数の非保証ビットレートベアラを用いた前記アップリンクパケット伝送の合計最大ビットレート値を示すパラメータと前記ゲートウェイの識別子を含む前記アップリンクパケット伝送に関する制御情報を前記移動体通信装置に送信するステップと、
前記制御情報を用いて、前記少なくともひとつのPDN接続に関連付けられた前記複数の非保証ビットレートベアラのトラフィックを制限することにより、前記移動体無線通信装置から前記PDNへの前記アップリンクパケット伝送を制御するステップと、
を有する制御方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、前記パラメータ及び前記識別子は、前記ネットワーク装置が前記無線通信システム内の他のネットワーク装置から受信する前記移動体無線通信装置の加入者情報の一部である、方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法であって、前記パラメータ及び前記識別子は、前記少なくともひとつのPDN接続に関連付けられた前記複数の非保証ビットレートベアラの確立手続きの一部として受信される、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、前記複数の非保証ビットレートベアラと前記ゲートウェイの識別子を前記ネットワーク装置によって関連付けるステップを更に含む、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法であって、前記ネットワーク装置が、前記パラメータに基づいて、前記スケジューラにより前記複数の非保証ビットレートベアラへの無線リソースを割り当るステップをさらに含む、方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法であって、前記アップリンクパケット伝送を制御するステップは、前記割り当てるステップによる前記複数の非保証ビットレートベアラへの無線リソース割り当てにより実現される、方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法であって、前記割り当てるステップは、前記複数の非保証ビットレートベアラの合計ビットレートを前記パラメータ基づいて制限するため、前記複数の非保証ビットレートベアラに無線リソースのスケジューリング優先度を設定するステップを含む、方法。
【請求項8】
請求項7に記載の方法であって、前記制御するステップは、前記複数の非保証ビットレートベアラの合計ビットレートを前記パラメータに基づいて制限するため、少なくともひとつの前記複数の非保証ビットレートベアラに対する無線リソースのスケジューリング優先度を再設定するステップを含む、方法。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかに記載の方法であって、前記少なくともひとつのパケット・データ・ネットワーク(PDN)は、複数のゲートウェイを介して前記無線通信システムに接続される複数のPDNを含み、前記制御情報は、前記複数のPDNに対する複数の前記パラメータ及び前記複数のゲートウェイの識別子を含む、方法。
【請求項10】
請求項1乃至9に記載の方法であって、前記少なくともひとつのPDN接続は、前記移動体無線通信装置が有する複数のPDN接続を含む、方法。
【請求項11】
無線通信システムにおいて移動体無線通信装置からのアップリンクパケット伝送に無線リソースを割り当てるスケジューラを備えるネットワーク装置であって、
ゲートウェイを介して前記無線通信システムに接続される少なくともひとつのパケット・データ・ネットワーク(PDN)に対する前記アップリンクパケット伝送のために少なくともひとつのPDN接続をサポートし、前記少なくともひとつのPDN接続に関連付けられた複数の非保証ビットレートベアラを確立する確立手段と、
少なくとも前記複数の非保証ビットレートベアラを用いた前記アップリンクパケット伝送の合計最大ビットレート値を示すパラメータと前記ゲートウェイの識別子を含む前記アップリンクパケット伝送に関する制御情報を前記移動体通信装置に送信する送信手段と、
前記制御情報を用いて、前記少なくともひとつのPDN接続に関連付けられた前記複数の非保証ビットレートベアラのトラフィックを制限することにより、前記移動体無線通信装置から前記PDNへの前記アップリンクパケット伝送を制御する制御手段と、
を有するネットワーク装置。
【請求項12】
請求項11に記載のネットワーク装置であって、前記パラメータ及び前記識別子は、前記ネットワーク装置が前記無線通信システム内の他のネットワーク装置から受信する前記移動体無線通信装置の加入者情報の一部である、ネットワーク装置。
【請求項13】
請求項12に記載のネットワーク装置であって、前記パラメータ及び前記識別子は、前記少なくともひとつのPDN接続に関連付けられた前記複数の非保証ビットレートベアラの確立手続きの一部として受信される、ネットワーク装置。
【請求項14】
請求項11に記載のネットワーク装置であって、前記複数の非保証ビットレートベアラと前記ゲートウェイの識別子を前記ネットワーク装置によって関連付ける手段を更に含む、ネットワーク装置。
【請求項15】
請求項14に記載のネットワーク装置であって、前記制御手段は、前記パラメータに基づいて、前記スケジューラにより前記複数の非保証ビットレートベアラへの無線リソースを割り当てるスケジューリング手段を更に含む、ネットワーク装置。
【請求項16】
請求項15に記載のネットワーク装置であって、前記制御手段による前記少なくともひとつのPDN接続に関連付けられた前記複数の非保証ビットレートベアラの合計ビットレートの制限は、前記スケジューリング手段により実現される、ネットワーク装置。
【請求項17】
請求項16に記載のネットワーク装置であって、前記スケジューリング手段は、前記複数の非保証ビットレートベアラの合計ビットレートを前記パラメータに基づいて制御するため、前記複数の非保証ビットレートベアラに無線リソースのスケジューリング優先度を設定する、ネットワーク装置。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、前記スケジューリング手段は、前記複数の非保証ビットレートベアラの合計ビットレートを前記パラメータに基づいて制御するため、少なくともひとつの前記複数の非保証ビットレートベアラに対する無線リソースのスケジューリング優先度を再設定する、ネットワーク装置。
【請求項19】
請求項11乃至18のいずれかに記載のネットワーク装置であって、前記少なくともひとつのパケット・データ・ネットワーク(PDN)は、複数のゲートウェイを介して前記無線通信システムに接続される複数のPDNを含み、前記制御情報は、前記複数のPDNに対する複数の前記パラメータ及び前記複数のゲートウェイの識別子を含む、ネットワーク装置。
【請求項20】
請求項11乃至19に記載のネットワーク装置であって、前記少なくともひとつのPDN接続は、前記移動体無線通信装置が有する複数のPDN接続を含む、方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−31218(P2013−31218A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−219385(P2012−219385)
【出願日】平成24年10月1日(2012.10.1)
【分割の表示】特願2010−521395(P2010−521395)の分割
【原出願日】平成20年8月12日(2008.8.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.GSM
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】