説明

PUFAポリケチドシンターゼ系およびその使用法

開示されるのは細菌性微生物シュワネラ・ジャポニカ(Shewanella japonica)およびシュワネラ・オレヤナ(Shewanella olleyana)由来の完全な多価不飽和脂肪酸(PUFA)ポリケチドシンターゼ(PKS)系、ならびに生物学的に活性なその断片および相同体である。より詳細には、本発明は、そのようなPUFA PKS系をコードする核酸に関し、そのようなPUFA PKS系を含むそのタンパク質およびドメインに関し、そのようなPUFA PKS系を含む遺伝的に改変された生物(植物および微生物)に関し、ならびに本明細書において開示されるPUFA PKS系を作出するおよび使用する方法に関する。本発明は同様に、PUFAポリケチドシンターゼ(PKS)系の操作によって種々の多価不飽和脂肪酸(PUFA)およびその他の生物活性分子に富む脂質を効率的に産生するための遺伝的に改変された植物および微生物ならびに方法に関する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下からなる群より選択される核酸配列を含む、単離核酸分子:
a) SEQ ID NO:2、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:5、SEQ ID NO:6、SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:9、SEQ ID NO:10、SEQ ID NO:11、およびSEQ ID NO:12からなる群より選択されるアミノ酸配列をコードする核酸配列;
b) エノイル-ACPレダクターゼ(ER)活性; アシルキャリヤータンパク質(ACP)活性; β-ケトアシル-ACPシンターゼ(KS)活性; アシルトランスフェラーゼ(AT)活性; β-ケトアシル-ACPレダクターゼ(KR)活性; FabA様β-ヒドロキシアシル-ACPデヒドラーゼ(DH)活性; 非FabA様デヒドラーゼ活性; 鎖伸長因子(CLF)活性; マロニル-CoA:ACPアシルトランスフェラーゼ(MAT)活性; および4'-ホスホパンテテイニルトランスフェラーゼ(PPTase)活性からなる群より選択される少なくとも1つの生物活性を有する(a)のアミノ酸配列のいずれかの断片をコードする核酸配列;
c) SEQ ID NO:2またはSEQ ID NO:8に少なくとも約65%同一であるならびにKS活性、MAT活性、KR活性、ACP活性、および非FabA様デヒドラーゼ活性からなる群より選択される少なくとも1つの生物活性を有するアミノ酸配列をコードする核酸配列;
d) SEQ ID NO:3またはSEQ ID NO:9に少なくとも約60%同一であるおよびAT生物活性を有するアミノ酸配列をコードする核酸配列;
e) SEQ ID NO:4またはSEQ ID NO:10に少なくとも約70%同一であるならびにKS活性、CLF活性およびDH活性からなる群より選択される少なくとも1つの生物活性を有するアミノ酸配列をコードする核酸配列;
f) SEQ ID NO:6またはSEQ ID NO:12に少なくとも約60%同一であるおよびPPTase生物活性を有するアミノ酸配列をコードする核酸配列;
g) SEQ ID NO:11に少なくとも約85%同一であるまたはSEQ ID NO:5に少なくとも約95%同一であるおよびER生物活性を有するアミノ酸配列をコードする核酸配列。
【請求項2】
核酸配列が以下からなる群より選択される、請求項1記載の単離核酸分子:
a) SEQ ID NO:2またはSEQ ID NO:8に少なくとも約75%同一であるならびにKS活性、MAT活性、KR活性、ACP活性、および非FabA様デヒドラーゼ活性からなる群より選択される少なくとも1つの生物活性を有するアミノ酸配列をコードする核酸配列;
b) SEQ ID NO:3またはSEQ ID NO:9に少なくとも約70%同一であるおよびAT生物活性を有するアミノ酸配列をコードする核酸配列;
c) SEQ ID NO:4またはSEQ ID NO:10に少なくとも約80%同一であるならびにKS活性、CLF活性およびDH活性からなる群より選択される少なくとも1つの生物活性を有するアミノ酸配列をコードする核酸配列;
d) SEQ ID NO:6またはSEQ ID NO:12に少なくとも約70%同一であるおよびPPTase生物活性を有するアミノ酸配列をコードする核酸配列;
e) SEQ ID NO:11に少なくとも約95%同一であるまたはSEQ ID NO:5に少なくとも約96%同一であるおよびER生物活性を有するアミノ酸配列をコードする核酸配列。
【請求項3】
核酸配列が以下からなる群より選択される、請求項1記載の単離核酸分子:
a) SEQ ID NO:2またはSEQ ID NO:8に少なくとも約85%同一であるならびにKS活性、MAT活性、KR活性、ACP活性、および非FabA様デヒドラーゼ活性からなる群より選択される少なくとも1つの生物活性を有するアミノ酸配列をコードする核酸配列;
b) SEQ ID NO:3またはSEQ ID NO:9に少なくとも約80%同一であるおよびAT生物活性を有するアミノ酸配列をコードする核酸配列;
c) SEQ ID NO:4またはSEQ ID NO:10に少なくとも約90%同一であるならびにKS活性、CLF活性およびDH活性からなる群より選択される少なくとも1つの生物活性を有するアミノ酸配列をコードする核酸配列;
d) SEQ ID NO:6またはSEQ ID NO:12に少なくとも約80%同一であるおよびPPTase生物活性を有するアミノ酸配列をコードする核酸配列;
e) SEQ ID NO:11に少なくとも約96%同一であるまたはSEQ ID NO:5に少なくとも約97%同一であるおよびER生物活性を有するアミノ酸配列をコードする核酸配列。
【請求項4】
核酸配列が以下からなる群より選択される、請求項1記載の単離核酸分子:
a) SEQ ID NO:2またはSEQ ID NO:8に少なくとも約95%同一であるならびにKS活性、MAT活性、KR活性、ACP活性、および非FabA様デヒドラーゼ活性からなる群より選択される少なくとも1つの生物活性を有するアミノ酸配列をコードする核酸配列;
b) SEQ ID NO:3またはSEQ ID NO:9に少なくとも約90%同一であるおよびAT生物活性を有するアミノ酸配列をコードする核酸配列;
c) SEQ ID NO:4またはSEQ ID NO:10に少なくとも約95%同一であるならびにKS活性、CLF活性およびDH活性からなる群より選択される少なくとも1つの生物活性を有するアミノ酸配列をコードする核酸配列;
d) SEQ ID NO:6またはSEQ ID NO:12に少なくとも約90%同一であるおよびPPTase生物活性を有するアミノ酸配列をコードする核酸配列;
e) SEQ ID NO:11に少なくとも約97%同一であるまたはSEQ ID NO:5に少なくとも約98%同一であるおよびER生物活性を有するアミノ酸配列をコードする核酸配列。
【請求項5】
核酸配列が以下からなる群より選択されるアミノ酸配列をコードする、請求項1記載の単離核酸分子:
a) SEQ ID NO:2、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:5、SEQ ID NO:6、SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:9、SEQ ID NO:10、SEQ ID NO:11、およびSEQ ID NO:12からなる群より選択されるアミノ酸配列; ならびに
b) エノイル-ACPレダクターゼ(ER)活性; アシルキャリヤータンパク質(ACP)活性; β-ケトアシル-ACPシンターゼ(KS)活性; アシルトランスフェラーゼ(AT)活性; β-ケトアシル-ACPレダクターゼ(KR)活性; FabA様β-ヒドロキシアシル-ACPデヒドラーゼ(DH)活性; 非FabA様デヒドラーゼ活性; 鎖伸長因子(CLF)活性; マロニル-CoA:ACPアシルトランスフェラーゼ(MAT)活性; および4'-ホスホパンテテイニルトランスフェラーゼ(PPTase)活性からなる群より選択される少なくとも1つの生物活性を有する(a)のアミノ酸配列のいずれかの断片。
【請求項6】
(b)に記載の断片が以下からなる群より選択される、請求項1記載の単離核酸分子:
a) ドメインがKS生物活性を有する、SEQ ID NO:2の約29位から約513位までのSEQ ID NO:2の断片;
b) ドメインがMAT生物活性を有する、SEQ ID NO:2の約625位から約943位までのSEQ ID NO:2の断片;
c) ドメインまたはそのサブドメインがACP生物活性を有する、SEQ ID NO:2の約1264位から約1889位までのSEQ ID NO:2の断片、およびそのサブドメイン;
d) ドメインがKR生物活性を有する、SEQ ID NO:2の約2264位から約2398位までのSEQ ID NO:2の断片;
e) 非FabA様デヒドラーゼ生物活性を有する、SEQ ID NO:2の約2504位から約2516位までを含むSEQ ID NO:2の断片;
f) ドメインがAT生物活性を有する、SEQ ID NO:3の約378位から約684位までのSEQ ID NO:3の断片;
g) ドメインがKS生物活性を有する、SEQ ID NO:4の約5位から約483位までのSEQ ID NO:4の断片;
h) ドメインがCLF生物活性を有する、SEQ ID NO:4の約489位から約771位までのSEQ ID NO:4の断片;
i) ドメインがDH生物活性を有する、SEQ ID NO:4の約1428位から約1570位までのSEQ ID NO:4の断片;
j) ドメインがDH生物活性を有する、SEQ ID NO:4の約1881位から約2019位までのSEQ ID NO:4の断片;
k) ドメインがER生物活性を有する、SEQ ID NO:5の約84位から約497位までのSEQ ID NO:5の断片;
l) ドメインがPPTase生物活性を有する、SEQ ID NO:6の約40位から約186位までのSEQ ID NO:6の断片;
m) ドメインがKS生物活性を有する、SEQ ID NO:8の約29位から約513位までのSEQ ID NO:8の断片;
n) ドメインがMAT生物活性を有する、SEQ ID NO:8の約625位から約943位までのSEQ ID NO:8の断片;
o) ドメインまたはそのサブドメインがACP生物活性を有する、SEQ ID NO:8の約1275位から約1872位までのSEQ ID NO:8の断片、およびそのサブドメイン;
p) ドメインがKR生物活性を有する、SEQ ID NO:8の約2240位から約2374位までのSEQ ID NO:8の断片;
q) 非FabA様デヒドラーゼ活性を有する、SEQ ID NO:8の約2480〜2492位までを含むSEQ ID NO:8の断片;
r) ドメインがAT生物活性を有する、SEQ ID NO:9の約366位から約703位までのSEQ ID NO:9の断片;
s) ドメインがKS生物活性を有する、SEQ ID NO:10の約10位から約488位までのSEQ ID NO:10の断片;
t) ドメインがCLF生物活性を有する、SEQ ID NO:10の約502位から約750位までのSEQ ID NO:10の断片;
u) ドメインがDH生物活性を有する、SEQ ID NO:10の約1431位から約1573位までのSEQ ID NO:10の断片;
v) ドメインがDH生物活性を有する、SEQ ID NO:10の約1882位から約2020位までのSEQ ID NO:10の断片;
w) ドメインがER生物活性を有する、SEQ ID NO:11の約84位から約497位までのSEQ ID NO:11の断片; ならびに
x) ドメインがPPTase生物活性を有する、SEQ ID NO:12の約29位から約177位までのSEQ ID NO:12の断片。
【請求項7】
核酸配列がSEQ ID NO:2、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:5、SEQ ID NO:6、SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:9、SEQ ID NO:10、SEQ ID NO:11、およびSEQ ID NO:12からなる群より選択されるアミノ酸配列をコードする、請求項1記載の単離核酸分子。
【請求項8】
請求項1記載の核酸分子に完全に相補的である核酸配列から本質的になる単離核酸分子。
【請求項9】
少なくとも1つの発現制御配列に作動可能に連結された、請求項1記載の核酸分子を含む組換え核酸分子。
【請求項10】
請求項9記載の組換え核酸分子をトランスフェクトされた組換え細胞。
【請求項11】
請求項1記載の核酸分子によってコードされる、多価不飽和脂肪酸(PUFA)ポリケチドシンターゼ(PKS)系の少なくとも1つの生物学的に活性なタンパク質またはそのドメインを含むPKS系を組換えによって発現するよう遺伝的に改変されている、遺伝的に改変された植物または植物の一部分。
【請求項12】
以下からなる群より選択される少なくとも1つのアミノ酸配列をコードする核酸分子を組換えによって発現するよう遺伝的に改変されている、請求項11記載の遺伝的に改変された植物または植物の一部分:
a) SEQ ID NO:2、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:5、SEQ ID NO:6、SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:9、SEQ ID NO:10、SEQ ID NO:11、およびSEQ ID NO:12からなる群より選択されるアミノ酸配列; ならびに
b) エノイル-ACPレダクターゼ(ER)活性; アシルキャリヤータンパク質(ACP)活性; β-ケトアシル-ACPシンターゼ(KS)活性; アシルトランスフェラーゼ(AT)活性; β-ケトアシル-ACPレダクターゼ(KR)活性; FabA様β-ヒドロキシアシル-ACPデヒドラーゼ(DH)活性; 非FabA様デヒドラーゼ活性; 鎖伸長因子(CLF)活性; マロニル-CoA:ACPアシルトランスフェラーゼ(MAT)活性; および4'-ホスホパンテテイニルトランスフェラーゼ(PPTase)活性からなる群より選択される少なくとも1つの生物活性を有する(a)のアミノ酸配列のいずれかの断片。
【請求項13】
SEQ ID NO:2、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:5、およびSEQ ID NO:6からなる群より選択される少なくとも1つのアミノ酸配列をコードする核酸分子を組換えによって発現するよう遺伝的に改変されている、請求項11記載の遺伝的に改変された植物または植物の一部分。
【請求項14】
SEQ ID NO:2、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:5、およびSEQ ID NO:6をコードする少なくとも1つの核酸分子を組換えによって発現するよう遺伝的に改変されている、請求項11記載の遺伝的に改変された植物または植物の一部分。
【請求項15】
SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:9、SEQ ID NO:10、SEQ ID NO:11、およびSEQ ID NO:12からなる群より選択される少なくとも1つのアミノ酸配列をコードする核酸分子を組換えによって発現するよう遺伝的に改変されている、請求項11記載の遺伝的に改変された植物または植物の一部分。
【請求項16】
SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:9、SEQ ID NO:10、SEQ ID NO:11、およびSEQ ID NO:12をコードする少なくとも1つの核酸分子を組換えによって発現するよう遺伝的に改変されている、請求項11記載の遺伝的に改変された植物または植物の一部分。
【請求項17】
以下からなる群より選択されるアミノ酸配列をコードする少なくとも1つの核酸分子を組換えによって発現するよう遺伝的に改変されている、請求項11記載の遺伝的に改変された植物または植物の一部分:
a) ドメインがKS生物活性を有する、SEQ ID NO:2の約29位から約513位までのSEQ ID NO:2の断片;
b) ドメインがMAT生物活性を有する、SEQ ID NO:2の約625位から約943位までのSEQ ID NO:2の断片;
c) ドメインまたはそのサブドメインがACP生物活性を有する、SEQ ID NO:2の約1264位から約1889位までのSEQ ID NO:2の断片、およびそのサブドメイン;
d) ドメインがKR生物活性を有する、SEQ ID NO:2の約2264位から約2398位までのSEQ ID NO:2の断片;
e) 非FabA様デヒドラーゼ生物活性を有する、SEQ ID NO:2の約2504位から約2516位までを含むSEQ ID NO:2の断片;
f) ドメインがAT生物活性を有する、SEQ ID NO:3の約378位から約684位までのSEQ ID NO:3の断片;
g) ドメインがKS生物活性を有する、SEQ ID NO:4の約5位から約483位までのSEQ ID NO:4の断片;
h) ドメインがCLF生物活性を有する、SEQ ID NO:4の約489位から約771位までのSEQ ID NO:4の断片;
i) ドメインがDH生物活性を有する、SEQ ID NO:4の約1428位から約1570位までのSEQ ID NO:4の断片;
j) ドメインがDH生物活性を有する、SEQ ID NO:4の約1881位から約2019位までのSEQ ID NO:4の断片;
k) ドメインがER生物活性を有する、SEQ ID NO:5の約84位から約497位までのSEQ ID NO:5の断片;
l) ドメインがPPTase生物活性を有する、SEQ ID NO:6の約40位から約186位までのSEQ ID NO:6の断片;
m) ドメインがKS生物活性を有する、SEQ ID NO:8の約29位から約513位までのSEQ ID NO:8の断片;
n) ドメインがMAT生物活性を有する、SEQ ID NO:8の約625位から約943位までのSEQ ID NO:8の断片;
o) ドメインまたはそのサブドメインがACP生物活性を有する、SEQ ID NO:8の約1275位から約1872位までのSEQ ID NO:8の断片、およびそのサブドメイン;
p) ドメインがKR生物活性を有する、SEQ ID NO:8の約2240位から約2374位までのSEQ ID NO:8の断片;
q) 非FabA様デヒドラーゼ生物活性を有する、SEQ ID NO:8の約2480〜2492位までを含むSEQ ID NO:8の断片;
r) ドメインがAT生物活性を有する、SEQ ID NO:9の約366位から約703位までのSEQ ID NO:9の断片;
s) ドメインがKS生物活性を有する、SEQ ID NO:10の約10位から約488位までのSEQ ID NO:10の断片;
t) ドメインがCLF生物活性を有する、SEQ ID NO:10の約502位から約750位までのSEQ ID NO:10の断片;
u) ドメインがDH生物活性を有する、SEQ ID NO:10の約1431位から約1573位までのSEQ ID NO:10の断片;
v) ドメインがDH生物活性を有する、SEQ ID NO:10の約1882位から約2020位までのSEQ ID NO:10の断片;
w) ドメインがER生物活性を有する、SEQ ID NO:11の約84位から約497位までのSEQ ID NO:11の断片; ならびに
x) ドメインがPPTase生物活性を有する、SEQ ID NO:12の約29位から約177位までのSEQ ID NO:12の断片。
【請求項18】
スラウストキトリド(Thraustochytrid)由来の多価不飽和脂肪酸(PUFA)ポリケチドシンターゼ(PKS)系の少なくとも1つの生物学的に活性なタンパク質またはドメインを発現するようさらに遺伝的に改変されている、請求項11記載の遺伝的に改変された植物または植物の一部分。
【請求項19】
スラウストキトリドがシゾキトリウム(Schizochytrium)およびスラウストキトリウム(Thraustochytrium)からなる群より選択される、請求項18記載の遺伝的に改変された植物または植物の一部分。
【請求項20】
タンパク質またはドメインが以下からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、請求項18記載の遺伝的に改変された植物または植物の一部分:
a) SEQ ID NO:14、SEQ ID NO:16、およびSEQ ID NO:18; ならびに
b) エノイル-ACPレダクターゼ(ER)活性; アシルキャリヤータンパク質(ACP)活性; β-ケトアシル-ACPシンターゼ(KS)活性; アシルトランスフェラーゼ(AT)活性; β-ケトアシル-ACPレダクターゼ(KR)活性; FabA様β-ヒドロキシアシル-ACPデヒドラーゼ(DH)活性; 非FabA様デヒドラーゼ活性; 鎖伸長因子(CLF)活性; マロニル-CoA:ACPアシルトランスフェラーゼ(MAT)活性; および4'-ホスホパンテテイニルトランスフェラーゼ(PPTase)活性からなる群より選択される少なくとも1つの生物活性を有する(a)のアミノ酸配列のいずれかの断片。
【請求項21】
タンパク質またはドメインが以下からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、請求項18記載の遺伝的に改変された植物または植物の一部分:
a) SEQ ID NO:20、SEQ ID NO:22、およびSEQ ID NO:24; ならびに
b) エノイル-ACPレダクターゼ(ER)活性; アシルキャリヤータンパク質(ACP)活性; β-ケトアシル-ACPシンターゼ(KS)活性; アシルトランスフェラーゼ(AT)活性; β-ケトアシル-ACPレダクターゼ(KR)活性; FabA様β-ヒドロキシアシル-ACPデヒドラーゼ(DH)活性; 非FabA様デヒドラーゼ活性; 鎖伸長因子(CLF)活性; マロニル-CoA:ACPアシルトランスフェラーゼ(MAT)活性; および4'-ホスホパンテテイニルトランスフェラーゼ(PPTase)活性からなる群より選択される少なくとも1つの生物活性を有する(a)のアミノ酸配列のいずれかの断片。
【請求項22】
遺伝的改変の結果として、DHA (ドコサヘキサエン酸(C22:6、ω-3))、ARA (エイコサテトラエン酸もしくはアラキドン酸(C20:4、n-6))、DPA (ドコサペンタエン酸(C22:5、ω-6もしくはω-3))、およびEPA (エイコサペンタエン酸(C20:5、ω-3)からなる群より選択される1つまたは複数の多価不飽和脂肪酸を産生する、請求項11記載の遺伝的に改変された植物または植物の一部分。
【請求項23】
遺伝的改変の結果として、DHAを産生する、請求項11記載の遺伝的に改変された植物または植物の一部分。
【請求項24】
遺伝的改変の結果として、EPAを産生する、請求項11記載の遺伝的に改変された植物または植物の一部分。
【請求項25】
遺伝的改変の結果として、EPAおよびDHAを産生する、請求項11記載の遺伝的に改変された植物または植物の一部分。
【請求項26】
遺伝的改変の結果として、ARAおよびDHAを産生する、請求項11記載の遺伝的に改変された植物または植物の一部分。
【請求項27】
遺伝的改変の結果として、ARAおよびEPAを産生する、請求項11記載の遺伝的に改変された植物または植物の一部分。
【請求項28】
穀物植物である、請求項11記載の遺伝的に改変された植物または植物の一部分。
【請求項29】
双子葉植物である、請求項11記載の遺伝的に改変された植物または植物の一部分。
【請求項30】
単子葉植物である、請求項11記載の遺伝的に改変された植物または植物の一部分。
【請求項31】
キャノーラ、大豆、菜種、亜麻仁、トウモロコシ、ベニバナ、ヒマワリおよびタバコからなる群より選択される、請求項11記載の遺伝的に改変された植物または植物の一部分。
【請求項32】
請求項1記載の単離核酸分子を組換えによって発現するよう遺伝的に改変されている、遺伝的に改変された微生物。
【請求項33】
以下からなる群より選択される少なくとも1つのアミノ酸配列をコードする核酸分子を組換えによって発現するよう遺伝的に改変されている、請求項32記載の遺伝的に改変された微生物:
a) SEQ ID NO:2、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:5、SEQ ID NO:6、SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:9、SEQ ID NO:10、SEQ ID NO:11、およびSEQ ID NO:12からなる群より選択されるアミノ酸配列; ならびに
b) エノイル-ACPレダクターゼ(ER)活性; アシルキャリヤータンパク質(ACP)活性; β-ケトアシル-ACPシンターゼ(KS)活性; アシルトランスフェラーゼ(AT)活性; β-ケトアシル-ACPレダクターゼ(KR)活性; FabA様β-ヒドロキシアシル-ACPデヒドラーゼ(DH)活性; 非FabA様デヒドラーゼ活性; 鎖伸長因子(CLF)活性; マロニル-CoA:ACPアシルトランスフェラーゼ(MAT)活性; および4'-ホスホパンテテイニルトランスフェラーゼ(PPTase)活性からなる群より選択される少なくとも1つの生物活性を有する(a)のアミノ酸配列のいずれかの断片。
【請求項34】
SEQ ID NO:2、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:5、およびSEQ ID NO:6からなる群より選択される少なくとも1つのアミノ酸配列をコードする核酸分子を組換えによって発現するよう遺伝的に改変されている、請求項32記載の遺伝的に改変された微生物。
【請求項35】
SEQ ID NO:2、SEQ ID NO:3、SEQ ID NO:4、SEQ ID NO:5、およびSEQ ID NO:6をコードする少なくとも1つの核酸分子を組換えによって発現するよう遺伝的に改変されている、請求項32記載の遺伝的に改変された微生物。
【請求項36】
SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:9、SEQ ID NO:10、SEQ ID NO:11、およびSEQ ID NO:12からなる群より選択される少なくとも1つのアミノ酸配列をコードする核酸分子を組換えによって発現するよう遺伝的に改変されている、請求項32記載の遺伝的に改変された微生物。
【請求項37】
SEQ ID NO:8、SEQ ID NO:9、SEQ ID NO:10、SEQ ID NO:11、およびSEQ ID NO:12をコードする少なくとも1つの核酸分子を組換えによって発現するよう遺伝的に改変されている、請求項32記載の遺伝的に改変された微生物。
【請求項38】
以下からなる群より選択されるアミノ酸配列をコードする少なくとも1つの核酸分子を組換えによって発現するよう遺伝的に改変されている、請求項32記載の遺伝的に改変された微生物:
a) ドメインがKS生物活性を有する、SEQ ID NO:2の約32位から約513位までのSEQ ID NO:2の断片;
b) ドメインがMAT生物活性を有する、SEQ ID NO:2の約625位から約943位までのSEQ ID NO:2の断片;
c) ドメインまたはそのサブドメインがACP生物活性を有する、SEQ ID NO:2の約1264位から約1889位までのSEQ ID NO:2の断片、およびそのサブドメイン;
d) ドメインがKR生物活性を有する、SEQ ID NO:2の約2264位から約2398位までのSEQ ID NO:2の断片;
e) 非FabA様デヒドラーゼ活性を有する、SEQ ID NO:2の約2504位から約2516位までを含むSEQ ID NO:2の断片;
f) ドメインがAT生物活性を有する、SEQ ID NO:3の約378位から約684位までのSEQ ID NO:3の断片;
g) ドメインがKS生物活性を有する、SEQ ID NO:4の約5位から約483位までのSEQ ID NO:4の断片;
h) ドメインがCLF生物活性を有する、SEQ ID NO:4の約489位から約771位までのSEQ ID NO:4の断片;
i) ドメインがDH生物活性を有する、SEQ ID NO:4の約1428位から約1570位までのSEQ ID NO:4の断片;
j) ドメインがDH生物活性を有する、SEQ ID NO:4の約1881位から約2019位までのSEQ ID NO:4の断片;
k) ドメインがER生物活性を有する、SEQ ID NO:5の約84位から約497位までのSEQ ID NO:5の断片;
l) ドメインがPPTase生物活性を有する、SEQ ID NO:6の約40位から約186位までのSEQ ID NO:6の断片;
m) ドメインがKS生物活性を有する、SEQ ID NO:8の約29位から約513位までのSEQ ID NO:8の断片;
n) ドメインがMAT生物活性を有する、SEQ ID NO:8の約625位から約943位までのSEQ ID NO:8の断片;
o) ドメインまたはそのサブドメインがACP生物活性を有する、SEQ ID NO:8の約1275位から約1872位までのSEQ ID NO:8の断片、およびそのサブドメイン;
p) ドメインがKR生物活性を有する、SEQ ID NO:8の約2240位から約2374位までのSEQ ID NO:8の断片;
q) 非FabA様デヒドラーゼ活性を有する、SEQ ID NO:8の約2480〜2492位までを含むSEQ ID NO:8の断片;
r) ドメインがAT生物活性を有する、SEQ ID NO:9の約366位から約703位までのSEQ ID NO:9の断片;
s) ドメインがKS生物活性を有する、SEQ ID NO:10の約10位から約488位までのSEQ ID NO:10の断片;
t) ドメインがCLF生物活性を有する、SEQ ID NO:10の約502位から約750位までのSEQ ID NO:10の断片;
u) ドメインがDH生物活性を有する、SEQ ID NO:10の約1431位から約1573位までのSEQ ID NO:10の断片;
v) ドメインがDH生物活性を有する、SEQ ID NO:10の約1882位から約2020位までのSEQ ID NO:10の断片;
w) ドメインがER生物活性を有する、SEQ ID NO:11の約84位から約497位までのSEQ ID NO:11の断片; ならびに
x) ドメインがPPTase生物活性を有する、SEQ ID NO:12の約29位から約177位までのSEQ ID NO:12の断片。
【請求項39】
スラウストキトリド由来の多価不飽和脂肪酸(PUFA)ポリケチドシンターゼ(PKS)系の少なくとも1つの生物学的に活性なタンパク質またはドメインを発現するようさらに遺伝的に改変されている、請求項32記載の遺伝的に改変された微生物。
【請求項40】
スラウストキトリドがシゾキトリウムおよびスラウストキトリウムからなる群より選択される、請求項39記載の遺伝的に改変された微生物。
【請求項41】
タンパク質またはドメインが以下からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、請求項39記載の遺伝的に改変された微生物:
a) SEQ ID NO:14、SEQ ID NO:16、およびSEQ ID NO:18; ならびに
b) エノイル-ACPレダクターゼ(ER)活性; アシルキャリヤータンパク質(ACP)活性; β-ケトアシル-ACPシンターゼ(KS)活性; アシルトランスフェラーゼ(AT)活性; β-ケトアシル-ACPレダクターゼ(KR)活性; FabA様β-ヒドロキシアシル-ACPデヒドラーゼ(DH)活性; 非FabA様デヒドラーゼ活性; 鎖伸長因子(CLF)活性; マロニル-CoA:ACPアシルトランスフェラーゼ(MAT)活性; および4'-ホスホパンテテイニルトランスフェラーゼ(PPTase)活性からなる群より選択される少なくとも1つの生物活性を有する(a)のアミノ酸配列のいずれかの断片。
【請求項42】
タンパク質またはドメインが以下からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、請求項39記載の遺伝的に改変された微生物:
a) SEQ ID NO:20、SEQ ID NO:22、およびSEQ ID NO:24; ならびに
b) エノイル-ACPレダクターゼ(ER)活性; アシルキャリヤータンパク質(ACP)活性; β-ケトアシル-ACPシンターゼ(KS)活性; アシルトランスフェラーゼ(AT)活性; β-ケトアシル-ACPレダクターゼ(KR)活性; FabA様β-ヒドロキシアシル-ACPデヒドラーゼ(DH)活性; 非FabA様デヒドラーゼ活性; 鎖伸長因子(CLF)活性; マロニル-CoA:ACPアシルトランスフェラーゼ(MAT)活性; および4'-ホスホパンテテイニルトランスフェラーゼ(PPTase)活性からなる群より選択される少なくとも1つの生物活性を有する(a)のアミノ酸配列のいずれかの断片。
【請求項43】
遺伝的改変の結果として、DHA (ドコサヘキサエン酸(C22:6、ω-3))、ARA (エイコサテトラエン酸もしくはアラキドン酸(C20:4、n-6))、DPA (ドコサペンタエン酸(C22:5、ω-6もしくはω-3))、およびEPA (エイコサペンタエン酸(C20:5、ω-3)からなる群より選択される多価不飽和脂肪酸を産生する、請求項32記載の遺伝的に改変された微生物。
【請求項44】
遺伝的改変の結果として、DHAを産生する、請求項32記載の遺伝的に改変された微生物。
【請求項45】
遺伝的改変の結果として、EPAを産生する、請求項32記載の遺伝的に改変された微生物。
【請求項46】
遺伝的改変の結果として、EPAおよびDHAを産生する、請求項32記載の遺伝的に改変された微生物。
【請求項47】
遺伝的改変の結果として、ARAおよびDHAを産生する、請求項32記載の遺伝的に改変された微生物。
【請求項48】
遺伝的改変の結果として、ARAおよびEPAを産生する、請求項32記載の遺伝的に改変された微生物。
【請求項49】
内因性PUFA PKS系を含む、請求項32記載の遺伝的に改変された微生物。
【請求項50】
内因性PUFA PKS系が、内因性PUFA PKS系の少なくとも1つのドメインをコードする核酸配列に対しての異なるPKS系の少なくとも1つのドメインをコードする別の単離核酸分子の置換により改変されている、請求項49記載の遺伝的に改変された微生物。
【請求項51】
異なるPKS系が非細菌性PUFA PKS系、細菌性PUFA PKS系、I型モジュールPKS系、I型反復PKS系、II型PKS系、およびIII型PKS系からなる群より選択される、請求項50記載の遺伝的に改変された微生物。
【請求項52】
内因性PUFA PKS系が、内因性PUFA PKS系の少なくとも1つのドメインをコードする核酸配列に対しての請求項1記載の単離核酸分子の置換により遺伝的に改変されている、請求項49記載の遺伝的に改変された微生物。
【請求項53】
C20単位の合成を指令する、鎖伸長因子、または鎖伸長因子に加えてβ-ケトアシル-ACPシンターゼ(KS)ドメインをコードする核酸分子を組換えによって発現するよう遺伝的に改変されている、請求項49記載の遺伝的に改変された微生物。
【請求項54】
内因性PUFA PKS系が、FabA様β-ヒドロキシ・アシル-ACPデヒドラーゼ(DH)ドメインをコードするドメインおよびβ-ケトアシル-ACPシンターゼ(KS)をコードするドメインからなる群より選択される1つのドメインまたは複数のドメインで改変されており、改変によって、改変のない場合に比べPUFA PKS系によって産生される長鎖脂肪酸の比率が変えられる、請求項49記載の遺伝的に改変された微生物。
【請求項55】
改変が、内因性PUFA PKS系のFabA様β-ヒドロキシ・アシル-ACPデヒドラーゼ(DH)に対しての異性化活性を保有しないDHドメインの置換を含む、請求項54記載の遺伝的に改変された微生物。
【請求項56】
改変がドメインの全部または一部の欠失、ドメインに対しての異なる生物由来の相同ドメインの置換、およびドメインの突然変異からなる群より選択される、請求項54記載の遺伝的に改変された微生物。
【請求項57】
内因性PUFA PKS系が、エノイル-ACPレダクターゼ(ER)ドメインで改変されており、改変によって、改変のない場合に比べ異なる化合物の産生がもたらされる、請求項49記載の遺伝的に改変された微生物。
【請求項58】
改変がERドメインの全部または一部の欠失、ERドメインに対しての異なる生物由来のERドメインの置換、およびERドメインの突然変異からなる群より選択される、請求項57記載の遺伝的に改変された微生物。
【請求項59】
微生物がスラウストキトリドである、請求項32記載の遺伝的に改変された微生物。
【請求項60】
スラウストキトリドがシゾキトリウムおよびスラウストキトリウムからなる群より選択される属由来である、請求項59記載の遺伝的に改変された微生物。
【請求項61】
微生物が細菌である、請求項32記載の遺伝的に改変された微生物。
【請求項62】
生物活性分子を産生させるのに効果的な条件の下で、請求項12記載の遺伝的に改変された植物を増殖させる段階を含む、ポリケチドシンターゼ系によって産生される生物活性分子を産生させる方法。
【請求項63】
生物活性分子を産生させるのに効果的な条件の下で、請求項29記載の遺伝的に改変された微生物を培養する段階を含む、ポリケチドシンターゼ系によって産生される生物活性分子を産生させる方法。
【請求項64】
遺伝的改変が野生型生物に比べて、内因性PKS系によって産生される少なくとも1つの産物を変化させる、請求項63記載の方法。
【請求項65】
生物が、遺伝的改変のない天然に存在する生物とは異なる多価不飽和脂肪酸(PUFA)プロファイルをもたらす、請求項63記載の方法。
【請求項66】
生物活性分子が抗炎症製剤、化学療法剤、活性賦形剤、骨粗鬆症治療薬、抗鬱薬、抗痙攣薬、抗ヘリコバクター・ピロリ(Helicobactor pylori)薬、神経変性疾患の治療用薬物、変性肝疾患の治療用薬物、抗生物質、およびコレステロール低下製剤からなる群より選択される、請求項63記載の方法。
【請求項67】
生物活性分子が抗生物質である、請求項63記載の方法。
【請求項68】
生物活性分子が多価不飽和脂肪酸(PUFA)である、請求項63記載の方法。
【請求項69】
生物活性分子がシス配置に炭素-炭素二重結合を含む分子である、請求項63記載の方法。
【請求項70】
生物活性分子が3個毎の炭素に二重結合を含む分子である、請求項63記載の方法。
【請求項71】
請求項9記載の少なくとも1つの組換え核酸分子を含むPKS系を発現するよう植物の細胞を遺伝的に改変する段階を含む、天然に存在する植物とは異なる多価不飽和脂肪酸(PUFA)プロファイルを有する植物を作出する方法。
【請求項72】
請求項9記載の少なくとも1つの組換え核酸分子を発現するよう微生物細胞を遺伝的に改変する段階を含む、組換え微生物を作出する方法。
【請求項73】
請求項9記載の少なくとも1つの組換え核酸分子を発現する組換え宿主細胞により産生された油分を最終産物に添加する段階を含む、少なくとも1つの脂肪酸を含むよう最終産物を改変する方法。
【請求項74】
最終産物が栄養補助食品、食品、薬剤、ヒト化畜乳、および調合乳からなる群より選択される、請求項73記載の方法。
【請求項75】
請求項9記載の少なくとも1つの組換え核酸分子を用いて泌乳動物の泌乳細胞を遺伝的に改変する段階を含む、ヒト化畜乳を産生する方法。
【請求項76】
PUFA PKSが反復および非反復の両酵素反応を触媒し、PUFA PKS系が
a) 少なくとも1つのエノイルACP-レダクターゼ(ER)ドメイン;
b) 少なくとも6つのアシルキャリヤータンパク質(ACP)ドメイン;
c) 少なくとも2つのβ-ケト・アシル-ACPシンターゼ(KS)ドメイン;
d) 少なくとも1つのアシルトランスフェラーゼ(AT)ドメイン;
e) 少なくとも1つのケトレダクターゼ(KR)ドメイン;
f) 少なくとも2つのFabA様β-ヒドロキシ・アシル-ACPデヒドラーゼ(DH)ドメイン;
g) 少なくとも1つの鎖伸長因子(CLF)ドメイン;
h) 少なくとも1つのマロニル-CoA:ACPアシルトランスフェラーゼ(MAT)ドメイン; および
i) 少なくとも1つの4'-ホスホパンテテイニルトランスフェラーゼ(PPTase)ドメインを含み、ならびに
PUFA PKS系が少なくとも約25℃の温度でPUFAを産生する、
組換え細菌の多価不飽和脂肪酸(PUFA)ポリケチドシンターゼ(PKS)系を発現するよう改変されている組換え宿主細胞。
【請求項77】
PUFA PKS系が以下を含む、請求項76記載の組換え宿主細胞:
a) 1つのエノイルACP-レダクターゼ(ER)ドメイン;
b) 6つのアシルキャリヤータンパク質(ACP)ドメイン;
c) 2つのβ-ケト・アシル-ACPシンターゼ(KS)ドメイン;
d) 1つのアシルトランスフェラーゼ(AT)ドメイン;
e) 1つのケトレダクターゼ(KR)ドメイン;
f) 2つのFabA様β-ヒドロキシ・アシル-ACPデヒドラーゼ(DH)ドメイン;
g) 1つの鎖伸長因子(CLF)ドメイン;
h) 1つのマロニル-CoA:ACPアシルトランスフェラーゼ(MAT)ドメイン; および
i) 1つの4'-ホスホパンテテイニルトランスフェラーゼ(PPTase)ドメイン。
【請求項78】
PUFA PKS系がシュワネラ・ジャポニカ(Shewanella japonica)およびシュワネラ・オレヤナ(Shewanella olleyana)からなる群より選択される海洋細菌由来のPUFA PKS系である、請求項76記載の組換え宿主細胞。
【請求項79】
細菌性PUFA PKS系が反復および非反復の両酵素反応を触媒し、細菌性PUFA PKS系が少なくとも約25℃の温度でPUFAを産生し、かつ細菌性PUFA PKS系が
a) 少なくとも1つのエノイルACP-レダクターゼ(ER)ドメイン;
b) 少なくとも6つのアシルキャリヤータンパク質(ACP)ドメイン;
c) 少なくとも2つのβ-ケト・アシル-ACPシンターゼ(KS)ドメイン;
d) 少なくとも1つのアシルトランスフェラーゼ(AT)ドメイン;
e) 少なくとも1つのケトレダクターゼ(KR)ドメイン;
f) 少なくとも2つのFabA様β-ヒドロキシ・アシル-ACPデヒドラーゼ(DH)ドメイン;
g) 少なくとも1つの鎖伸長因子(CLF)ドメイン;
h) 少なくとも1つのマロニル-CoA:ACPアシルトランスフェラーゼ(MAT)ドメイン; および
i) 少なくとも1つの4'-ホスホパンテテイニルトランスフェラーゼ(PPTase)ドメインを含み、ならびに
遺伝的改変がPUFA PKS系の活性に影響を及ぼす、
細菌の多価不飽和脂肪酸(PUFA)ポリケチドシンターゼ(PKS)系の少なくとも1つのタンパク質またはドメインを含む遺伝的に改変された生物。
【請求項80】
細菌性PUFA PKS系の少なくとも1つのタンパク質またはドメインで組換えによって発現するよう改変されている、請求項79記載の遺伝的に改変された生物。
【請求項81】
細菌性PUFA PKS系を組換えによって発現するよう改変されている、請求項79記載の遺伝的に改変された生物。
【請求項82】
植物である、請求項79記載の遺伝的に改変された生物。
【請求項83】
微生物である、請求項79記載の遺伝的に改変された生物。
【請求項84】
細菌性PUFA PKS系が、シュワネラ・ジャポニカおよびシュワネラ・オレヤナからなる群より選択される海洋細菌由来のPUFA PKS系である、請求項79記載の遺伝的に改変された生物。
【請求項85】
生物が、第二の異なるPKS系由来の少なくとも1つのさらなるタンパク質またはドメインを発現する、請求項79記載の遺伝的に改変された生物。
【請求項86】
細菌性PUFA PKS系が反復および非反復の両酵素反応を触媒し、細菌性PUFA PKS系が少なくとも約25℃の温度でPUFAを産生し、かつ細菌性PUFA PKS系が
a) 少なくとも1つのエノイルACP-レダクターゼ(ER)ドメイン;
b) 少なくとも6つのアシルキャリヤータンパク質(ACP)ドメイン;
c) 少なくとも2つのβ-ケト・アシル-ACPシンターゼ(KS)ドメイン;
d) 少なくとも1つのアシルトランスフェラーゼ(AT)ドメイン;
e) 少なくとも1つのケトレダクターゼ(KR)ドメイン;
f) 少なくとも2つのFabA様β-ヒドロキシ・アシル-ACPデヒドラーゼ(DH)ドメイン;
g) 少なくとも1つの鎖伸長因子(CLF)ドメイン;
h) 少なくとも1つのマロニル-CoA:ACPアシルトランスフェラーゼ(MAT)ドメイン; および
i) 少なくとも1つの4'-ホスホパンテテイニルトランスフェラーゼ(PPTase)ドメインを含む、
細菌の(PUFA)ポリケチドシンターゼ(PKS)系の少なくとも1つのタンパク質または機能ドメインをコードする単離組換え核酸分子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2008−515461(P2008−515461A)
【公表日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−536936(P2007−536936)
【出願日】平成17年10月13日(2005.10.13)
【国際出願番号】PCT/US2005/036998
【国際公開番号】WO2006/044646
【国際公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【出願人】(501316356)マーテック・バイオサイエンシーズ・コーポレーション (11)
【Fターム(参考)】