説明

QRコードが印刷されたカレンダー

【課題】 携帯電話で表示されるウェブサイトで、希望する日付のスケジュールを見るための操作を簡単にするために用いる、QRコードを各日付の欄に印刷したカレンダーを提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明のカレンダーは、日付に関するデータが記録されたQRコードが各日付と共に印刷されており、携帯電話で利用できるスケジュール管理のサービスを提供しているウェブサイトにおいて、利用者だけでなく他の利用者のスケジュールを確認する時に、携帯電話で前記QRコードを読み取ることにより、QRコードが印刷された日付のスケジュールを確認、訂正、追加など更新することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各日付に対応するデータが記録されたQRコードが印刷されているカレンダーに関し、特に前記QRコードを携帯電話で読み取り、携帯電話でインターネットのサイト上の各個人の読み取った日付のスケジュール管理のページを見ることができるQRコードが印刷されたカレンダーに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話には様々な機能が備わり、色々なことができるようになってきている。携帯電話の機能の一つに、インターネットの閲覧機能がある。現在の携帯電話では、携帯電話専用のサイトしか見れないものが多いが、フルブラウザ対応携帯電話では携帯電話専用のサイト以外の普通のサイトも閲覧が可能となっている。
【0003】
携帯サイトには、様々なサイトがあるが、各個人用のサービスとして、メール、スケジュール管理、アドレス管理等のサービスを提供しているサイトも多数存在する。
【0004】
このようなサイトの個人用サービスを利用するには、各個人に割り当てされたIDとパスワードでログインする必要があり、ログイン後、各個人用のサービスが利用できるようになる。そして提供されているメニューの中から、スケジュール管理を選択すると、各個人のスケジュールを見ることができるが、希望する日付のスケジュールを見るには、その日付を入力するか、そのサイトに表示されたカレンダーから日付を選択する必要がある。
【0005】
一方、従来から商品管理や店舗会計システムにバーコードが広く普及しているが、1次元コードであるため情報量が少なく、寸法も横に長くなるという問題点があった。近年、これらの問題を解決するために、情報量が多く、省スペースでも表示可能なQRコードが規格化され、実用化されている。QRコードは、バーコードの市場に加え、上記の特長から新しい使用方法が模索されている。なお、特許文献1には、QRコードとこれを読み取るコードスキャナについて開示されている。
【0006】
QRコードは、携帯電話に読み取り機能を持たせることで、携帯電話でも簡単に読み取ることができるようになってきており、QRコードを読み取ることにより、QRコードに記録されているウェブサイトに簡単にアクセスできるようになっている。この機能を利用して、雑誌や広告、ウェブサイト等にQRコードが使用されており、携帯電話にアドレスを入力することなく簡単にウェブサイトを表示させることが可能なサービスも多数提供されている。
【特許文献1】特開2003−141441号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記携帯電話でのスケジュール管理の際に、希望する日付のスケジュールを見るためには、まずスケジュール管理のサービスを提供しているウェブサイトのトップページにアクセスし、パスワードを入力してログインした後、メニューからスケジュール管理のページを選択し、スケジュール管理のページにジャンプした後、確認しようとするスケジュールの日付を入力するといった複数の作業が必要となり、簡単に希望する日付のスケジュールを確認できないという問題点があった。
【0008】
上記問題点を解決するために、日付の入力を行わなくても希望するスケジュールを確認することが可能とするQRコードを各日付の欄に印刷したカレンダーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のカレンダーは、日付に関するデータが記録されたQRコードが各日付と共に印刷されたカレンダーであって、携帯電話で利用できるスケジュール管理のサービスを提供しているウェブサイトにおいて、利用者が自分だけでなく、他の利用者のスケジュールを確認する時に、携帯電話で前記QRコードを読み取ることにより、QRコードが印刷された日付のスケジュールを確認、訂正、追加など更新できることを特徴とする。
【0010】
さらに、前記QRコードに記録された日付データが、前記携帯電話のサイトのスケジュール管理ページの各日付のアドレスであることが好ましい。
【0011】
また、スケジュール管理をサービスとして提供しているウェブサイトのアドレスが記録されたQRコードが印刷されていることが好ましい。
【0012】
あるいは、前記QRコードに記録された日付データが、前記携帯電話のサイトの各日付に因んだ情報を提供するアドレスであることが好ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明のカレンダーは、日付に関するデータが記録されたQRコードが各日付と共に印刷されたカレンダーであって、携帯電話で利用できるスケジュール管理のサービスを提供しているウェブサイトにおいて、利用者が自分だけでなく、他の利用者のスケジュールを確認する時に、携帯電話で前記QRコードを読み取ることにより、QRコードが印刷された日付のスケジュールを確認、訂正、追加できることにより、携帯電話で日付の入力を行うことなく、簡単に希望する日付のスケジュールを確認、訂正、追加など更新することができる。
【0014】
さらに、前記QRコードに記録された日付データが、前記携帯電話のサイトのスケジュール管理ページの各日付のアドレスであることにより、携帯電話でより簡単にスケジュールの確認、訂正、追加など更新作業が行うことができる。
【0015】
また、スケジュール管理をサービスとして提供しているウェブサイトのアドレスが記録されたQRコードが印刷されていることにより、簡単に携帯電話でのスケジュール管理を含むウェブサイトのトップページを開くことができるようになる。
【0016】
あるいは、前記QRコードに記録された日付データが、前記携帯電話のサイトの各日付に因んだ情報を提供するアドレスであることにより、携帯電話でより簡単にスケジュールの確認、訂正、追加など更新作業が行うことができる。
【本発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明のカレンダー1について図を用いて詳細に説明を行う。図1はQRコードを示しており、図2はQRコード2が印刷されたカレンダー1の図である。図3は携帯電話4の画面に表示されたウェブサイト5を示し、図4は携帯電話4でQRコード2を読み取っているところを示す図である。
【0018】
本発明のカレンダー1は、図1に示すようなQRコード2が、各日付の横に印刷されている。QRコード2にはそのQRコードが印刷されている日付に関するデータが記録されている。また、カレンダー1の上部には、スケジュール管理を含む様々なサービスを提供しているウェブサイトのアドレスが記録されたQRコード3が印刷されている。
【0019】
前記QRコード2に記録されている日付に関するデータは、その日付のスケジュールが記録されているスケジュール管理のページのアドレスである。このように、QRコード2にはサイトのアドレスが記録されているので、携帯電話でQRコード2を読み取ると該当する日付のスケジュールのページを確認することができる。
【0020】
QRコード3には、スケジュール管理を含む各種サービスを提供しているサイトのトップページのアドレス(QRコード3の横に書いてあるようなアドレス)が記録されているので、このQRコード3をQRコード読み取り機能を有する携帯電話4で読み取ると、サイトに簡単にアクセスすることができる。
【0021】
本発明のカレンダー1を用いて希望する日付のスケジュールの確認方法について、図2から4を用いて説明を行う。
【0022】
初めに、個人用スケジュール管理サービスを提供しているウェブサイトにアクセスするために、図2に示すQRコード3を携帯電話4にて読み取る。そうするとQRコード3に記録されているウェブサイトのトップページ(図3(a))が携帯電話4の画面に表示される。
【0023】
スケジュールを確認するためには、このサイトの利用者向けの個人用のサービス(例えばトップページに表示されているメニューの『個人ツール』)を利用するために利用者の確認を行わなければならないので、図3(a)のトップページに表示されているログインメニューを選択し、利用者は自分のIDおよびパスワードを入力しログインする。
【0024】
従来の手順だと、この後、ログインした状態でトップページのメニューの個人ツールを選択し、図3(b)の個人ツールのページに移動し、さらにメニューのスケジュールを選択しスケジュールのページへ移動し、そして最後にスケジュールを確認したい日付の入力を行い、ようやく図3(c)に示すスケジュールが表示される。
【0025】
本願発明のカレンダー1を用いた手順では、スケジュールを確認しようとする日付のQRコード2を携帯電話4で読み取り、利用者は自分のIDおよびパスワードを入力してログインすると図3(c)に示すスケジュールが表示される。
【0026】
このように、本発明のカレンダー1を利用すれば、カレンダー1に印刷されたQRコード2を携帯電話4で読み取るだけで、メニューの選択および日付の入力を省略して、スケジュールの確認、訂正、追加など更新作業を簡単に行う事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】QRコードの一例を示す図。
【図2】本発明のカレンダー1を示す正面図。
【図3】携帯電話に表示されるウェブサイトの画面であり、(a)はウェブサイトのトップページの画面、(b)はウェブサイトの個人ツールのページの画面、(c)はウェブサイトでスケジュールが表示された画面。
【図4】本発明のカレンダー1に印刷されたQRコード2を携帯電話4で読み取っている状態の斜視図。
【符号の説明】
【0028】
1 カレンダー
2 QRコード
3 QRコード
4 携帯電話


【特許請求の範囲】
【請求項1】
日付に関するデータが記録されたQRコードが各日付と共に印刷されたカレンダーであって、携帯電話で利用できるスケジュール管理のサービスを提供しているウェブサイトにおいて、利用者が自分だけでなく、他の利用者のスケジュールを確認する時に、携帯電話で前記QRコードを読み取ることにより、QRコードが印刷された日付のスケジュールを確認、訂正、追加および更新できることを特徴とするカレンダー。
【請求項2】
前記QRコードに記録された日付データが、前記携帯電話のサイトのスケジュール管理ページの各日付のアドレスであることを特徴とする請求項1または2に記載のカレンダー。
【請求項3】
スケジュール管理をサービスとして提供しているウェブサイトのアドレスが記録されたQRコードが印刷されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のカレンダー。
【請求項4】
前記QRコードに記録された日付データが、前記携帯電話のサイトの各日付に因んだ情報を提供するアドレスであることを特徴とする請求項1に記載のカレンダー。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−38439(P2007−38439A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−222554(P2005−222554)
【出願日】平成17年8月1日(2005.8.1)
【出願人】(503442994)
【Fターム(参考)】