説明

RAWデータ処理装置、RAWデータ処理方法及びそのプログラム

【課題】他機においてユーザにより単色化処理の指示がなされたRAWデータに自機の単色化処理を含む現像処理を施す。
【解決手段】RAWデータの印刷指令が内部通信インタフェース69を介して入力されたとき、サムネイルデータ、スクリーンネイルデータ又は同時記録JPEGファイルに含まれる画像データから読み出した複数画素のデータ(色情報)が単色化処理が施されているものであるか否かを判定し、単色化処理が施されているものであるときには読み出されたRAWデータにマルチファンクションプリンタ10の単色化処理を含む現像処理を施すことによりJPEG圧縮された画像データを生成し該JPEG圧縮された画像データに基づいて印刷処理を行うようプリンタユニット20へ指令を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、RAWデータ処理装置、RAWデータ処理方法及びそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、画像データにセピア処理やモノクロ処理を行うデジタルカメラが知られている。例えば、特許文献1に記載のデジタルカメラは、このデジタルカメラに接続されたプリンタから、ユーザによってプリンタのセピア/モノクロキーボタンが操作されてセピア処理又はモノクロ処理を実行するコマンドが入力され、それらの処理を施す対象の画像データを受信したとき、その画像データで表現されている画像に対してセピア処理又はモノクロ処理を実行し、画像処理が施された画像データファイルをプリンタへ送信する。この画像処理が施された画像データファイルを受け取ったプリンタは、その画像データの印刷を実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−314930
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、CCDなどの撮像素子で撮影された現像処理前のRAWデータを保存する機能を持つデジタルカメラにおいて、撮影時に、ユーザがセピア処理やモノクロ処理等の単色化処理の実行を指示することがある。このとき、この種のデジタルカメラの中には、各種の情報を含むヘッダ情報やRAWデータをRAWファイルに格納するときに、併せて、単色化処理と現像処理とを施した縮小画像データ(例えば、サムネイルデータやスクリーンネイルデータ)をRAWファイルに格納するものがある。そして、このようなRAWファイルに含まれるRAWデータの印刷が印刷機器に指示されると、印刷機器はRAWデータの現像処理と単色化処理を実行したあと印刷を実行する。
【0005】
しかしながら、一般的には、RAWファイルのフォーマットはデジタルカメラの各機種毎に異なっているため、撮影時にユーザが単色化処理を指示したRAWファイルであるか否かの情報が、このRAWファイルの中に必ず記述されているとは限らない。従って、RAWファイルに含まれるRAWデータの印刷処理を実行する印刷機器は、印刷処理前の現像処理時にそのRAWファイルの内容を解析できたとしても、撮影時にユーザが単色化処理を指示したか否かの情報をそのRAWファイルから直接得られないことがある。この場合、ユーザが単色化処理を希望していたとしても単色化処理を実行することができない。
【0006】
本発明は、上述した課題に鑑みなされたものであり、他機においてユーザにより単色化処理の指示がなされたRAWデータに自機の単色化処理を含む現像処理を施すことが可能なRAWデータ処理装置、RAWデータ処理方法及びそのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のRAWデータ処理装置、RAWデータ処理方法及びそのプログラムは、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
【0008】
本発明のRAWデータ処理装置は、
RAWデータを処理するRAWデータ処理装置であって、
所定の出力処理を行う出力手段と、
前記RAWデータと該RAWデータに他の装置が現像処理を施した他機現像データとを記憶している記憶手段から前記RAWデータと前記他機現像データとを読み出すデータ読出手段と、
前記RAWデータの出力要求があったとき、読み出された前記他機現像データが他機の単色化処理を含む現像処理が施されたものか否かを判定し、該他機の単色化処理を含む現像処理が施されたものだったときには読み出された前記RAWデータに自機の単色化処理を含む現像処理を施すことにより自機現像データを生成し該自機現像データに基づいて前記所定の出力処理を行うよう前記出力手段を制御する制御手段と、
を備えたものである。
【0009】
このRAWデータ処理装置では、RAWデータの出力要求があったとき、読み出された他機現像データが他機の単色化処理を含む現像処理が施されたものか否かを判定し、該他機の単色化処理を含む現像処理が施されたものだったときには読み出されたRAWデータに自機の単色化処理を含む現像処理を施すことにより自機現像データを生成し該自機現像データに基づいて所定の出力処理を行うよう出力手段を制御する。こうすることにより、他機においてユーザにより単色化処理の指示がなされたRAWデータに自機の単色化処理を含む現像処理を施すことができる。ここで、所定の出力処理としては、印刷処理や表示処理等が挙げられる。また、単色化処理とは、画像を白、黒、グレーで表現するモノクロ処理や画像を1つの有彩色の濃淡や明暗だけで表現するモノトーン処理などを含む意である。
【0010】
本発明のRAWデータ処理装置において、前記他機現像データは、前記RAWデータを含むファイルに記録されたサムネイルデータ又はスクリーンネイルデータであるとしてもよい。サムネイルデータやスクリーンネイルデータは撮影装置(例えばデジタルカメラ)において作成されたRAWデータと共に保存されることが多いため、現像済みデータとしてこれらのデータを活用することが好ましい。
【0011】
本発明のRAWデータ処理装置において、前記他機現像データは、前記RAWデータを含むファイルとは別のファイルとして前記記憶手段に記憶された同時記録ファイルに含まれる画像データであるとしてもよい。こうすれば、同時記録ファイルが作成されているときにはその同時記録ファイルを有効に活用することができる。
【0012】
本発明のRAWデータ処理装置において、前記制御手段は、前記RAWデータの出力要求があったとき、読み出された前記他機現像データが他機の単色化処理を含む現像処理が施されたものか否かを判定するにあたり、前記他機現像データの一部又は全部の各画素の色情報に基づいて、読み出された前記他機現像データが他機の単色化処理を含む現像処理が施されたものであるか否かを判定する手段であるとしてもよい。こうすれば、出力要求の対象のRAWデータが他機の単色化処理が施されたものであるか否かを的確に判定することができる。
【0013】
本発明のRAWデータ処理装置は、自機の単色化処理を含む現像処理に関わる設定値をユーザが入力可能な設定値入力手段を備え、前記制御手段は、読み出された前記RAWデータに自機の単色化処理を含む現像処理を施すにあたり、該現像処理を前記設定値に基づいて施す手段であるとしてもよい。こうすれば、ユーザの所望する現像処理を実行することができる。
【0014】
本発明のRAWデータ処理方法は、RAWデータに所定の出力処理を行うコンピュータソフトウェアによるRAWデータ処理方法であって、
(a)前記RAWデータの出力要求があったとき、記憶手段から読み出した他機現像データが他機の単色化処理を含む現像処理が施されたものか否かを判定するステップと、
(b)前記ステップ(a)で前記他機の単色化処理を含む現像処理が施されたものであると判定したときには、前記記憶手段から読み出した前記RAWデータに自機の単色化処理を含む現像処理を施すことにより自機現像データを生成し該自機現像データに基づいて出力処理を行うステップと、
を含むものである。
【0015】
このRAWデータ処理方法では、RAWデータの出力要求があったとき、記憶手段から読み出した他機現像データが他機の単色化処理を含む現像処理が施されたものか否かを判定し、他機の単色化処理を含む現像処理が施されたものであると判定したときには、記憶手段から読み出したRAWデータに自機の単色化処理を含む現像処理を施すことにより自機現像データを生成し該自機現像データに基づいて出力処理を行う。こうすることにより、他機においてユーザにより単色化処理の指示がなされたRAWデータに自機の単色化処理を含む現像処理を施すことができる。ここで、所定の出力処理としては、印刷処理や表示処理等が挙げられる。また、単色化処理とは、画像を白、黒、グレーで表現するモノクロ処理や画像を1つの有彩色の濃淡や明暗だけで表現するモノトーン処理などを含む意である。なお、上述した本発明のRAWデータ処理装置が備える各種の構成によって奏される作用・機能を実現するためのステップを追加してもよい。
【0016】
本発明のプログラムは、上述したRAWデータ処理方法の各ステップを1又は複数のコンピュータに実行させるためのものである。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピュータから別のコンピュータへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを一つのコンピュータに実行させるか複数のコンピュータに分散して実行させれば、上述したRAWデータ処理方法の各ステップが実行されるため、上述したRAWデータ処理方法と同様の作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】マルチファンクションプリンタ10の外観図及びブロック図。
【図2】メモリカード42に記録されたファイルの説明図。
【図3】RAWファイルの説明図。
【図4】CCDの説明図。
【図5】RAWデータ印刷処理ルーチンの一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明のファイル処理装置の一実施形態であるマルチファンクションプリンタ10の概略構成を示す外観図及びブロック図、図2はメモリカード42に保存されているファイルの説明図、図3はRAWファイル90の説明図である。
【0019】
本実施形態のマルチファンクションプリンタ10は、図1に示すように、印刷ジョブに基づいて印刷用紙Sへの印刷を実行するプリンタユニット20と、ガラス台36に載置された書類を読み取るスキャナユニット30と、メモリカードスロット40に挿入されたメモリカード42との間でデータの入出力を行うメモリカードコントローラ44と、各種情報を表示部52に表示したりユーザの指示をボタン類54の操作を介して入力したりする操作パネル50と、装置全体の制御を司るメインコントローラ60とを備えている。このマルチファンクションプリンタ10は、プリンタユニット20やスキャナユニット30,メモリカードコントローラ44,メインコントローラ60がバス12を介して各種制御信号やデータのやり取りができるよう構成されている。
【0020】
プリンタユニット20は、プリンタASIC22とプリンタエンジン24とを備えている。プリンタASIC22は、プリンタエンジン24を制御する集積回路であり、メインコントローラ60から印刷指令を受けると、その印刷指令の対象となる画像ファイルに基づいて用紙Sに印刷するようプリンタエンジン24を制御する。また、プリンタエンジン24は、印刷ヘッドから用紙へインクを吐出することにより印刷を行う周知のインクジェット方式のカラープリンタ機構として構成されている。なお、ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略である。
【0021】
スキャナユニット30は、スキャナASIC32とスキャナエンジン34とを備えている。スキャナASIC32は、スキャナエンジン34を制御する集積回路であり、メインコントローラ60からのスキャン指令を受けると、ガラス台36に載置された書類を画像データとして読み取るようスキャナエンジン34を制御する。また、スキャナエンジン34は、周知のイメージスキャナとして構成され、書類に向かって発光したあとの反射光をレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の各色に分解してスキャンデータとする周知のカラーイメージセンサを備えている。
【0022】
メモリカードコントローラ44は、操作パネル50の横に備えられているメモリカードスロット40に挿入されたメモリカード42との間でデータの入出力を行うものである。このメモリカードコントローラ44は、メモリカードスロット40にメモリカード42が接続されているとき、メモリカード42に保存されているファイルを読み出してメインコントローラ60に送信したりメインコントローラ60からの命令を入力し該命令に基づいてメモリカード42にデータを書き込んだりする。このとき、メモリカード42には、例えば、図2に示すように、ユーザがデジタルカメラ等で被写体1を撮影して生成されたRAWファイル90aやそのとき作成された被写体1についての同時記録JPEGファイル90b、被写体2を撮影して作成されたRAWファイル90c、被写体3を撮影して作成されたRAWファイル90dなどが保存されている。
【0023】
ここで、RAWファイル90aについて、図3を用いて説明する。RAWファイル90aは、例えば、デジタルカメラで撮影したときにそのデジタルカメラの内部で作成されるファイルであり、そのデジタルカメラに挿入されたメモリカード42に保存される。このRAWファイル90aは、各種情報が格納されたヘッダ92と、デジタルカメラの撮像素子(例えばCCDやCMOS)が受けた光によって発生した電荷から得られた電気信号をデジタルデータ化した未加工データであるRAWデータ94に加えて、RAWデータ94を現像した縮小画像であるサムネイルデータ96やスクリーンネイルデータ98を含んでいる。なお、他のRAWファイルも同様であり、多くの場合、サムネイルデータやスクリーンネイルデータを含んでいる。ヘッダ92は、例えばRAWデータ94の縦の画素数、横の画素数、1画素のサイズ、サムネイルデータやスクリーンネイルデータの有無、添付されたサムネイルデータ96やスクリーンネイルデータ98の圧縮形式、各種の現像パラメータといった情報を持つ領域である。ここで、このヘッダ92には、単色化処理を実行することをユーザが撮影時に選択していたか否かを示す情報が含まれることもあるが、カメラによっては含まれていないことがある。デジタルカメラによって作成されるRAWファイル90aのフォーマットは、通常、機種毎に異なっているからである。従って、本実施形態の説明においては、RAWファイル90aのヘッダ92には、単色化処理を実行することをユーザが撮影時に指示していたか否かを示す情報が含まれていないものとして説明する。RAWデータ94は、1画素につきRGBのいずれか1つのデータを持つ。撮像素子がカラーCCDの場合を例に挙げると、一般にデジタルカメラに使用されるカラーCCD70は、図4に示すように、RGBの3つの色のいずれか一つのカラーフィルタを各CCD素子に被せることで個々の素子がそれぞれ別々の色を識別できるようにしたものであり、2画素×2画素の窓70aにRとBがそれぞれ1つ、Gが2つ配置されている。このため、RAWデータ94は、1画素につきRGBのいずれか1つのデータを持つことになる。なお、RAWデータ94は、通常RGB各8〜16ビットの豊かな階調表現を持っており、無圧縮か又は圧縮しても再び同じ状態に復元できる可逆圧縮がなされている。サムネイルデータ96は、主に、デジタルカメラの表示画面に複数の画像データを表示させるときの画像データとして作成され、所定の画素サイズ(例えば160×120)となるようにRAWデータ94をデジタルカメラの内部で現像したものである。このため、撮影時にユーザがモノクロ処理やセピア処理等の単色化処理を実行することを指示していた場合には、サムネイルデータ96の各画素の色情報は、単色化処理が施された後の色を表現するものとなっている。スクリーンネイルデータ98は、デジタルカメラの表示画面に一枚だけ表示させる画像データとして作成され、サムネイルデータ96よりは大きな所定の画素サイズ(例えば480×360)となるようにRAWデータ94をデジタルカメラの内部で現像したものである。このため、サムネイルデータ96と同様、撮影時にユーザが単色化処理を実行することを指示していた場合には、スクリーンネイルデータ98の各画素の色情報は、単色化処理が施された後の色を表現するものとなっている。なお、サムネイルデータ96やスクリーンネイルデータ98は、それらを作成するためにRAWデータがデジタルカメラの内部で現像される際に、所定の圧縮処理(本実施形態では、JPEG圧縮処理とする)が施されて作成される。
【0024】
次に、同時記録JPEGファイル90bについて説明する。撮影時に、上述したRAWファイルに加えてJPEGファイルをも保存すること及び単色化処理を実行することがユーザによって選択されていた場合は、撮影時にユーザによってなされた設定(例えば、作成するJPEG圧縮された画像データのサイズ等の設定)にしたがって、JPEGファイルが作成されメモリカード42に保存される。このJPEGファイルが同時記録JPEGファイルである。この同時記録JPEGファイルに含まれる画像データの各画素の色情報は、既述したサムネイルデータ96やスクリーンネイルデータ98と同様に単色化処理が施された後の色を表現するものとなっている。
【0025】
なお、サムネイルデータ96やスクリーンネイルデータ98はJPEG圧縮されて作成されることが多く、また、同時記録JPEGファイルに含まれる画像データはJPEG圧縮された画像データであるため、それらの画像データの各画素の色情報はJPEG圧縮の規格に従って周知のYCbCr表色系で表現されている。また、ここで作成されるJPEG圧縮された画像データは、通常、RAWデータに含まれる情報を適宜間引くことによってデータサイズを小さくするようにして作成されるものであり、加えてJPEG圧縮時にコンピュータの演算誤差などが発生するため、このJPEG圧縮された画像データからRAWデータを100パーセント再現するのは不可能である。
【0026】
操作パネル50は、表示部52とボタン類54とを備えている。表示部52は、液晶ディスプレイであり、印刷状況に関する情報や印刷メニュー、現像パラメータの入力画面、印刷を実行する画像データなどを表示する。ボタン類54は、印刷を実行する画像データの選択時や現像パラメータの入力時などに操作される矢印キー56や選択された画像データの印刷を実行するときに押下される印刷ボタン58、現像パラメータを確定するときに押下される図示しない決定ボタン、電源のオンオフを行うときに操作される図示しない電源ボタンなどからなり、内部通信インタフェース69を介してメインコントローラ60にユーザの指示を入力可能なデバイスである。
【0027】
メインコントローラ60は、CPU62を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、各種処理プログラムや各種データ、各種テーブルなどを記憶したROM64と、一時的にスキャンデータや印刷データを記憶するRAM66と、電気的に書き換え可能で電源を切ってもデータは保持されるフラッシュメモリ68と、操作パネル50との通信を可能とする内部通信インタフェース69とを備え、これらはバス12を介して互いに信号のやり取りが可能なように接続されている。このメインコントローラ60は、プリンタユニット20やスキャナユニット30,メモリカードコントローラ44からの各種動作信号や各種検出信号を入力したり、操作パネル50のボタン類54の操作に応じて発生する操作信号を入力したりする。また、メモリカード42からRAWファイル90a,90c,90dやJPEGファイル90bを読み出してメインコントローラ60へ出力する指令をメモリカードコントローラ44に出力したり、現像済みデータ(例えば、JPEG圧縮された画像データ)の印刷を実行するようプリンタユニット20に指令を出力したり、操作パネル50のボタン類54のスキャン指令に基づいてガラス台36に載置された書類を画像データとして読み取るようスキャナユニット30に指令を出力したり、操作パネル50に表示部52の制御指令を出力したりする。
【0028】
次に、こうして構成された本実施形態のマルチファンクションプリンタ10の動作、特に、メモリカード42に保存されたRAWファイルに含まれるRAWデータを印刷する場合の動作について説明する。
【0029】
図5は、マルチファンクションプリンタ10のCPU62により実行されるRAWデータ印刷処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、マルチファンクションプリンタ10のROM64に記憶されている。また、このルーチンは、メモリカード42に保存されたRAWファイルをユーザが操作パネル50の矢印キー56を操作して印刷対象として選択し、ユーザが操作パネル50の印刷ボタン58を押下することによってそのRAWファイルについての印刷指令が内部通信インタフェース69を介して入力されたときに実行される。このルーチンが実行されると、マルチファンクションプリンタ10のCPU62は、まず、ユーザによって印刷対象として選択されたRAWファイルが作成されるときに同時に作成された既述の同時記録JPEGファイルがメモリカード42に保存されているか否かを判定する(ステップS100)。ここで、そのRAWファイルに対応する同時記録JPEGファイルがメモリカード42に保存されているか否かは、例えば、メモリカード42に保存されている各JPEGファイルの拡張子を除くファイル名と、そのRAWファイルの拡張子を除くファイル名とを比較し、同一のファイル名を有するJPEGファイルがメモリカード42に保存されているか否かによって判断することができる。
【0030】
次に、ステップS100で同時記録JPEGファイルがメモリカード42に保存されていると判定されたときは、その同時記録JPEGファイルに含まれるJPEG圧縮された画像データのうちの複数画素についてのデータ(色情報)を読み出す(ステップS110)。このとき、処理時間の短縮等のため、本実施形態では、その画像データの縦方向又は横方向の1ライン置きにデータを読み出すものとした。一方、ステップS100で同時記録JPEGファイルがメモリカード42に保存されていないと判定されたときは、ユーザが印刷対象として選択したRAWファイルに既述のスクリーンネイルデータが記録されているか否かを判定する(ステップS120)。ここで、スクリーンネイルデータが記録されているか否かは、RAWファイルのヘッダに記録された情報を参照することにより判断することができる。スクリーンネイルデータがそのRAWファイルに記録されているときは、そのスクリーンネイルデータのうちの複数画素についてのデータ(色情報)を読み出す(ステップS130)。このとき、処理時間の短縮等のため、本実施形態では、そのスクリーンネイルデータの縦方向又は横方向の1ライン置きにデータを読み出すものとした。一方、スクリーンネイルデータがそのRAWファイルに記録されていないときは、ユーザが印刷対象として選択したRAWファイルに既述のサムネイルデータが記録されているか否かを判定する(ステップS140)。ここで、サムネイルデータが記録されているか否かは、RAWファイルのヘッダに記録された情報を参照することにより判断することができる。サムネイルデータがそのRAWファイルに記録されているときは、そのサムネイルデータのうちの複数画素についてのデータ(色情報)を読み出す(ステップS150)。このとき、処理時間の短縮等のため、本実施形態では、そのサムネイルデータの縦方向又は横方向の1ライン置きにデータを読み出すものとした。なお、通常、同時記録JPEGファイルに含まれる画像データの画素数はスクリーンネイルデータの画素数よりも多く、また、スクリーンネイルデータの画素数はサムネイルデータの画素数よりも多いため、同時記録JPEGファイルに含まれる画像データから読み出されるデータ数が最も多く、サムネイルデータから読み出されるデータ数が最も少ない。
【0031】
そして、ステップS150のあと又は、ステップS110で同時記録JPEGファイルに含まれるJPEG圧縮された画像データのうちの複数画素についてのデータを読み出したあと又は、ステップS130でスクリーンネイルデータのうちの複数画素についてのデータを読み出したあと、読み出したデータが単色化処理が施されているものであるか否かを判定する(ステップS160)。ここで、読み出されるデータ(色情報)はYCbCr表色系で表されており、読み出した全てのデータの色差Cbの標準偏差が所定の閾値Cbrefより小さく、且つ、読み出した全てのデータの色差Crの標準偏差が所定の閾値Crrefより小さいとき、読み出したデータが単色化処理が施されているものであると判定するものとした。なお、閾値Cbref、Crrefは、単色化処理を含む現像処理を施して作成した画像データから複数のデータを読み出し、その全てのデータの色差Cb,Crの標準偏差に基づいてそれぞれ予め設定するものとした。
【0032】
ステップS160において、読み出したデータが単色化処理が施されているものであると判定されたときは、読み出した元のデータ(同時記録JPEGファイルに含まれる画像データ等)が、他の機器によって単色化処理を含む現像処理が施されているものであるとみなすこととし、RAWファイルに記録されたRAWデータを読み出し(ステップS170)、各現像処理(後述する補間処理や色再現処理、ガンマ補正処理、JPEG圧縮処理)における現像パラメータの入力画面を表示するよう表示部52を制御する(ステップS180)。このとき、RAWファイルのヘッダから他の機器の現像処理における複数の現像パラメータ(例えば、ガンマ補正値等)を読み出して初期値として表示するものとした。ユーザは必要に応じて矢印キー56や図示しない決定ボタン等を用いてこれらの現像パラメータを変更することができる。続いて、現像パラメータが確定されたか否かを判定する(ステップS190)。本実施形態では、現像パラメータが確定されたか否かは、ユーザによって適宜現像パラメータが変更されたあとに、全ての現像パラメータを確定する機能が割り当てられた図示しない決定ボタンが押下されたか否かによって判定するものとした。そして、現像パラメータが確定されていなければそのまま待機し、現像パラメータが確定されたときは、読み出したRAWデータに補間処理を実行する(ステップS200)。この補間処理は、既述したようにRAWデータに含まれる1つのCCD素子からの出力データが、RGBの各色要素のうちのいずれか1つの色要素についての情報しか持っていないために行う処理である。具体的には、図4に示したような周囲の他の色要素に対応するCCD素子からの出力データを参照して、1つの画素に含まれない他の色要素についての情報を補う。こうすることにより、各画素はRGBの各色要素の情報を持つこととなる。続いて、CCD素子に被せられたカラーフィルタの分光特性と人間の目の感度特性とのマッチングをとるため色再現処理を行い(ステップS210)、非線形なデバイス特性を有するCCD等からの出力を補正するためガンマ補正処理を行う(ステップS220)。
【0033】
続いて、単色化を伴うJPEG圧縮処理を行う(ステップS230)。ここで、JPEG圧縮を行うときには、通常は圧縮の前に、各画素について、RGBの値から周知の変換式によりYCbCr表色系で表したときの値へと変換する。本実施形態では、この変換後の輝度Yの値を単色化処理後の各画素の階調を表す値として採用し、色差Cb,Crの値として、変換後の各画素の色差Cb,Crの値に代えて、ステップS110、ステップS130又はステップS150によって読み出された複数データの色差Cb,Crの値の統計的な分布の中心値(平均値でもよい)を全ての画素に用いることによって、読み出した元のデータと同様とみなせる単色化を施すものとした。そして、プリンタASIC22にそのJPEG圧縮されて作成された画像データに基づいて用紙Sへの印刷を実行するよう指令を出力して(ステップS240)、本ルーチンを終了する。この印刷指令を受け取ったプリンタASIC22はその画像データに基づいて用紙Sへの印刷を実行するようプリンタエンジン24を制御する。なお、本実施形態では、プリンタエンジン24が用紙Sへの印刷を実行するときの用紙のサイズや印刷枚数等の印刷条件は予め定められているものとした(例えば、用紙のサイズは写真のL判サイズ、枚数は1枚等)。
【0034】
また、ステップS140において、サムネイルデータがないと判定されたとき(即ち、ユーザが印刷対象として選択したRAWファイルに含まれるRAWデータを他の機器で現像処理した画像がないとき)又は、ステップS160において、同時記録JPEGファイルに含まれる画像データ等が単色でないと判定されたときは、RAWファイルに記録されたRAWデータを読み出し(ステップS250)、ステップS180の処理と同様に、現像処理における現像パラメータの入力画面を表示するよう表示部52を制御する(ステップS260)。続いて、ステップS190の処理と同様に、現像パラメータが確定されたか否かを判定し(ステップS270)、現像パラメータが確定されていなければそのまま待機し、現像パラメータが確定されたときは、読み出したRAWデータにステップS200の処理と同様の補間処理を実行する(ステップS280)。そして、ステップS210の処理と同様の色再現処理(ステップS290)を行い、ステップS220の処理と同様のガンマ補正処理(ステップS300)を行う。続いて、単色化を伴わないJPEG圧縮処理を実行する(ステップS310)。このステップS310の処理では、ステップS230の処理とは異なり、単色化を行わない。つまり、カラー画像として扱う。そして、プリンタASIC22にそのJPEG圧縮されて作成された画像データに基づいて用紙Sへの印刷を実行するよう指令を出力して(ステップS240)、本ルーチンを終了する。この印刷指令を受け取ったプリンタASIC22はその画像データに基づいて用紙Sへの印刷を実行するようプリンタエンジン24を制御する。
【0035】
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態のプリンタユニット20が本発明の出力手段に相当し、メモリカードコントローラ44がデータ読出手段に相当し、メインコントローラ60が制御手段に相当し、ボタン類54が設定値入力手段に相当する。なお、本実施形態では、マルチファンクションプリンタ10の動作を説明することにより本発明のRAWデータ処理方法の一例も明らかにしている。
【0036】
以上詳述した本実施形態のマルチファンクションプリンタ10によれば、RAWデータの印刷指令が内部通信インタフェース69を介して入力されたとき、サムネイルデータ、スクリーンネイルデータ又は同時記録JPEGファイルに含まれる画像データから読み出した複数画素のデータ(色情報)が単色化処理が施されているものであるか否かを判定し、単色化処理が施されているものであるときには読み出されたRAWデータにマルチファンクションプリンタ10の単色化処理を含む現像処理を施すことによりJPEG圧縮された画像データを生成し該JPEG圧縮された画像データに基づいて印刷処理を行うようプリンタユニット20へ指令を出力する。こうすることにより、他の機器においてユーザにより単色化処理の指示がなされたRAWデータにマルチファンクションプリンタ10の単色化処理を含む現像処理を施すことができる。また、他の機器(例えばデジタルカメラ)においてRAWデータを保存する際に作成されたRAWデータと共に保存されることが多いサムネイルデータやスクリーンネイルデータを活用することができる。更に、同時記録JPEGファイルが作成されているときにはその同時記録JPEGファイルを有効に活用することができる。更にまた、サムネイルデータ等の他の機器で現像されたデータの色情報を用いて単色化処理が施されたものか否かを判定するため、印刷処理の対象のRAWデータが他の機器の単色化処理が施されたものであるか否かを的確に判定することができる。
【0037】
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【0038】
例えば、上述した実施形態では、JPEG圧縮された画像データの色情報である色差Cb,Crを用いて該画像データが単色であるか否かを判定するものとしたが、単色か否かを判定可能であれば色差Cb,Cr以外の色情報を利用してもよい。例えば、光の三原色RGBの値を利用してもよい。この場合、単色であると判定可能な条件として、ステップS110、ステップS130又はステップS150で読み出した全てのデータ(画素)について、色差Cbの標準偏差が所定の閾値Cbrefより小さく、且つ、色差Crの標準偏差が所定の閾値Crrefより小さいという条件の代わりに、ステップS110、ステップS130又はステップS150で読み出した全てのデータ(画素)についてYCbCrからRGBへ変換してR/G,B/Gの値を求め、この求めた値の統計をとり、その標準偏差がそれぞれの所定の閾値以下であるという条件を用いてもよい。ここで、所定の閾値は、単色化処理を含む現像処理を施して作成した画像データから複数のデータを読み出し、その読み出した全てのデータについてYCbCrからRGBへ変換してR/G,B/Gの値を求め、その標準偏差に基づいてそれぞれ予め設定するものとしてもよい。
【0039】
上述した実施形態では、ステップS110やステップS130、ステップS150において読み出すデータは縦又は横方向の位置ライン置きに読み出すとしたが、複数の画素についてのデータが読み出し可能であれば、如何なる読み出し方をしてもよい。例えば、1画素置きに読み出してもよいし、ランダムに選択された画素のデータを読み出してもよい。また、サムネイルデータに含まれると見込まれる画素数を越えない範囲で予め設定された同一のデータ数(例えば、1000個)に至るまで、データを読み出すものとしてもよいし、サムネイルデータやスクリーンネイルデータ、同時記録JPEGファイルに含まれる画像データ毎に予め設定されたデータ数に至るまで、データを読み出すものとしてもよい。
【0040】
上述した実施形態では、JPEGファイルに含まれる画像データ、スクリーンネイルデータ、サムネイルデータの順にメモリカード42に保存されているか又はRAWファイルに記録されているか否かを判定し、いずれかのデータが保存又は記録されていると判定された時点で該データから複数画素についてのデータ(色情報)を読み出すものとしたが、メモリカード42に保存されているか又はRAWファイルに記録されているか否かを判定する順番は、この順番に限られない。例えば、最初にサムネイルデータがRAWファイルに記録されているか否かを判定し、次に、スクリーンネイルデータがRAWファイルに記録されているか否かを判定し、最後にJPEGファイルに含まれる画像データがメモリカード42に保存されているか否かを判定するものとしてもよい。
【0041】
上述した実施形態では、JPEG圧縮処理において単色化を実行するものとしたが、単色化を実行するタイミングはJPEG圧縮処理の時には限られない。例えば、色再現処理を行うときに実行してもよいし、ガンマ補正処理を行う時に実行してもよい。
【0042】
上述した実施形態では、メモリカード42からRAWファイル及び同時記録JPEGファイルを読み出すものとしたが、これらのファイルが記録されているものからであれば如何なるものから読み出すものとしてもよい。例えば、赤外線通信によりデジタルカメラからこれらのファイルを受信して一時的に記憶しているメモリ66から読み出すものとしてもよいし、USB接続により接続されたデジタルカメラ内のメモリからこれらのファイルを読み出すものとしてもよいし、コンピュータネットワーク(例えば、インターネット)上の他のコンピュータからこれらのファイルを受信して一時的に記憶しているメモリ66から読み出すものとしてもよい。これらの場合は、赤外線通信やUSB接続、ネットワーク接続を実現する赤外線通信ボードやUSBコントローラ、ネットワークインタフェースボード等を備えることとなる。
【0043】
上述した実施形態では、本発明を印刷出力するマルチファンクションプリンタ10に適用することについて説明したが、画像データを表示出力するものに適用してもよい。例えば、フォトストレージビューアやデジタルカメラ等に適用してもよい。
【0044】
上述した実施形態では、インクジェット方式を採用し着色剤としてインクを利用するフルカラーのプリンタ10としたが、電子写真方式を採用し着色剤としてトナーを利用するカラーレーザプリンタや、熱転写方式を採用し着色剤としてインクリボンを利用するカラープリンタとしてもよい。また、FAX機やコピー機などの印刷装置としてもよい。
【符号の説明】
【0045】
10 マルチファンクションプリンタ、12 バス、20 プリンタユニット、22 プリンタASIC、24 プリンタエンジン、30 スキャナユニット、32 スキャナASIC、34 スキャナエンジン、40 メモリカードスロット、42 メモリカード、44 メモリカードコントローラ、50 操作パネル、52 表示部、54 ボタン類、56 矢印キー、58 印刷ボタン、60 メインコントローラ、62 CPU、64 ROM、66 RAM、68 フラッシュメモリ、69 内部通信インタフェース、70 CCD、70a 窓、90a 被写体1のRAWファイル、90b 被写体1のJPEGファイル、90c 被写体2のRAWファイル、90d 被写体3のRAWファイル、92 ヘッダ、94 RAWデータ、96 サムネイルデータ、98 スクリーンネイルデータ、S 用紙。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
RAWデータを処理するRAWデータ処理装置であって、
所定の出力処理を行う出力手段と、
前記RAWデータと該RAWデータに他の装置が現像処理を施した他機現像データとを記憶している記憶手段から前記RAWデータと前記他機現像データとを読み出すデータ読出手段と、
前記RAWデータの出力要求があったとき、読み出された前記他機現像データが他機の単色化処理を含む現像処理が施されたものか否かを判定し、該他機の単色化処理を含む現像処理が施されたものだったときには読み出された前記RAWデータに自機の単色化処理を含む現像処理を施すことにより自機現像データを生成し該自機現像データに基づいて前記所定の出力処理を行うよう前記出力手段を制御する制御手段と、
を備えたRAWデータ処理装置。
【請求項2】
前記他機現像データは、前記RAWデータを含むファイルに記録されたサムネイルデータ又はスクリーンネイルデータである、
請求項1に記載のRAWデータ処理装置。
【請求項3】
前記他機現像データは、前記RAWデータを含むファイルとは別のファイルとして前記記憶手段に記憶された同時記録ファイルに含まれる画像データである、
請求項1に記載のRAWデータ処理装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記RAWデータの出力要求があったとき、読み出された前記他機現像データが他機の単色化処理を含む現像処理が施されたものか否かを判定するにあたり、前記他機現像データの一部又は全部の各画素の色情報に基づいて、読み出された前記他機現像データが他機の単色化処理を含む現像処理が施されたものであるか否かを判定する手段である、
請求項1〜3のいずれかに記載のRAWデータ処理装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれかに記載のRAWデータ処理装置であって、
自機の単色化処理を含む現像処理に関わる設定値をユーザが入力可能な設定値入力手段を備え、
前記制御手段は、読み出された前記RAWデータに自機の単色化処理を含む現像処理を施すにあたり、該現像処理を前記設定値に基づいて施す手段である、
RAWデータ処理装置。
【請求項6】
前記所定の出力処理は印刷処理又は表示処理である、
請求項1〜5のいずれかに記載のRAWデータ処理装置。
【請求項7】
RAWデータに所定の出力処理を行うコンピュータソフトウェアによるRAWデータ処理方法であって、
(a)前記RAWデータの出力要求があったとき、記憶手段から読み出した他機現像データが他機の単色化処理を含む現像処理が施されたものか否かを判定するステップと、
(b)前記ステップ(a)で前記他機の単色化処理を含む現像処理が施されたものであると判定したときには、前記記憶手段から読み出した前記RAWデータに自機の単色化処理を含む現像処理を施すことにより自機現像データを生成し該自機現像データに基づいて出力処理を行うステップと、
を含むRAWデータ処理方法。
【請求項8】
請求項7に記載のRAWデータ処理方法を、1又は2以上のコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−279067(P2010−279067A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−178590(P2010−178590)
【出願日】平成22年8月9日(2010.8.9)
【分割の表示】特願2008−316735(P2008−316735)の分割
【原出願日】平成18年10月24日(2006.10.24)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】