説明

RFパルス印加方法およびMRI装置

【課題】先行パルス(P)の効果を高める。
【解決手段】ある回の先行パルス(P)と前回のイメージング用パルス(I)の間に、フリップ角を単調減少させるパルス列(E)を挿入する。また、ある回の先行パルス(P)とイメージング用パルス(I)の間に、フリップ角を単調増加させるパルス列(F)を挿入する。
【効果】オン・レゾナンスの磁化だけでなく、オフ・レゾナンスの磁化も、先行パルス(P)を印加する前に、定常状態から平衡状態に戻すことが出来る。よって、先行パルス(P)の効果が十分に得られる。また、オン・レゾナンスの磁化だけでなく、オフ・レゾナンスの磁化も、イメージング用パルス(I)を印加する前に定常状態の近くに推移させることが出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、RF(Radio Frequency)パルス印加方法およびMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置に関し、更に詳しくは、先行パルスの効果を高めることが出来るRFパルス印加方法およびMRI装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、SPEC−IR(Spectral - Inversion Recovery)パルスを印加した後、SSFP(Steady-State Free Precession)シーケンスのイメージング用パルスを印加してデータ収集することを繰り返すと共に、SPEC−IRパルスとその後のイメージング用パルスの間およびイメージング用パルスとその後のSPEC−IRパルスの間に、イメージング用パルスのフリップ角の半分のフリップ角を持つパルスをそれぞれ挿入する技術が知られている(例えば非特許文献1参照。)。
また、イメージング用パルスを印加する前にフリップ角を増加させるパルス列を挿入する磁気共鳴イメージング装置が知られている(例えば特許文献2参照。)。
さらに、イメージング用パルスを印加する前に所定の振幅曲線によってフリップ角を増加させるパルス列を挿入し、イメージング用パルスを印加した後に所定の振幅曲線によってフリップ角を減少させるパルス列を挿入するNMR検査の間の励起方法が知られている(例えば特許文献3参照。)。
【非特許文献1】Magnetic Resonance in Medicine 45:1075-1080 (2001)
【特許文献2】特開2004−329268号公報(請求項1,図3)
【特許文献3】特開2004−237102号公報([0036],図8)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1に記載の従来技術では、イメージング用パルスのフリップ角の半分のフリップ角を持つパルスをSPEC−IRパルスとその後のイメージング用パルスの間に挿入することにより磁化を定常状態の近くに推移させると共に、イメージング用パルスのフリップ角の半分のフリップ角を持つパルスをイメージング用パルスとその後のSPEC−IRパルスの間に挿入することにより磁化を定常状態から平衡状態に戻している。
しかし、このイメージング用パルスのフリップ角の半分のフリップ角を持つパルスを挿入する方法は、例えば“Proc., 8th ISMRM., 1:301 (2000)”に記載されているように、オフ・レゾナンス(off resonance)の磁化に対しては、磁化を定常状態の近くに推移させる場合でも、磁化を定常状態から平衡状態に戻る場合でも、効果が小さい。このため、静磁場不均一の影響によって所期の効果が得られなかったり、水と脂肪の共鳴周波数差によって水または脂肪のどちらかの組織では所期の効果が得られなかったりする問題点がある。
なお、上記特許文献2,特許文献3に記載の技術は、先行パルスを印加するパルスシーケンスではない。
そこで、本発明の目的は、イメージング用パルスを印加する前に先行パルスを印加することを繰り返す場合に、先行パルスの効果を高めることが出来るRFパルス印加方法およびMRI装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の観点では、本発明は、先行パルスを印加した後イメージング用パルスを印加してイメージング用データを収集することを繰り返すと共に、前記イメージング用パルスとその後の前記先行パルスの間に、フリップ角を単調減少させるフリップ角単調減少パルス列を挿入したことを特徴とするRFパルス印加方法を提供する。
上記第1の観点によるRFパルス印加方法では、ある回の先行パルスと前回のイメージング用パルスの間に、フリップ角を単調減少させるパルス列を挿入する。これにより、オン・レゾナンス(on resonance)の磁化だけでなく、オフ・レゾナンスの磁化も、先行パルスを印加する前に、定常状態から平衡状態に戻すことが出来る。よって、先行パルスの効果が十分に得られる。例えば先行パルスによるイメージング対象組織(例えば水)からの信号のロスを抑制したり、非イメージング対象組織(例えば脂肪)からの信号を抑制することが十分に出来る。
なお、先行パルスの種類については、例えば“編集 荒木力 杉村和朗「MRI・CT用語事典」第1版、株式会社メジカルビュー社、2000年11月10日発行、第101頁”に記載されている。
【0005】
第2の観点では、本発明は、前記第1の観点によるRFパルス印加方法において、前記フリップ角単調減少パルス列が、最初は小幅にフリップ角を減少させ、中程では大幅にフリップ角を減少させ、最後は小幅にフリップ角を減少させるパルス列であることを特徴とするRFパルス印加方法を提供する。
上記第2の観点によるRFパルス印加方法では、滑らかにフリップ角を減少させるため、定常状態から平衡状態に滑らかに戻すことが出来る。
【0006】
第3の観点では、本発明は、前記第1の観点によるRFパルス印加方法において、前記フリップ角単調減少パルス列が、直線的にフリップ角を減少させるパルス列であることを特徴とするRFパルス印加方法を提供する。
上記第3の観点によるRFパルス印加方法では、直線的にフリップ角を減少させるため、処理が簡単になる。
【0007】
第4の観点では、本発明は、前記第1から前記第3のいずれかの観点によるRFパルス印加方法において、前記先行パルスとその後の前記イメージング用パルスの間に、フリップ角を単調増加させるフリップ角単調増加パルス列を挿入したことを特徴とするRFパルス印加方法を提供する。
上記第4の観点によるRFパルス印加方法では、ある回の先行パルスとイメージング用パルスの間に、フリップ角を単調増加させるパルス列を挿入する。これにより、オン・レゾナンス(on resonance)の磁化だけでなく、オフ・レゾナンスの磁化も、イメージング用パルスを印加する前に定常状態の近くに推移させることが出来る。
【0008】
第5の観点では、本発明は、前記第4の観点によるRFパルス印加方法において、前記フリップ角単調増加パルス列のフリップ角増加パターンが、前記フリップ角単調減少パルス列のフリップ角減少パターンと対称であることを特徴とするRFパルス印加方法を提供する。
上記第5の観点によるRFパルス印加方法では、フリップ角減少パターンとフリップ角増加パターンの一方のパターンの時間軸を反転するだけで他方のパターンになるので、処理が簡単になる。
【0009】
第6の観点では、本発明は、前記第1から前記第5のいずれかの観点によるRFパルス印加方法において、前記先行パルスが、SPEC−IRパルスであることを特徴とするRFパルス印加方法を提供する。
上記第6の観点によるRFパルス印加方法では、水からの信号のロスを抑制したり、脂肪からの信号を抑制することが十分に出来る。
【0010】
第7の観点では、本発明は、前記第1から前記第8のいずれかの観点によるRFパルス印加方法において、前記イメージング用パルスが、SSFPシーケンスのRFパルスであることを特徴とするRFパルス印加方法を提供する。
上記第7の観点によるRFパルス印加方法では、脂肪抑制SSFPシーケンスを好適に実施できる。
【0011】
第8の観点では、本発明は、前記第1から前記第5のいずれかの観点によるRFパルス印加方法において、前記先行パルスが、IRパルスであることを特徴とするRFパルス印加方法を提供する。
上記第8の観点によるRFパルス印加方法では、T1強調が十分に出来る。
【0012】
第9の観点では、本発明は、前記第1から前記第5のいずれかの観点によるRFパルス印加方法において、前記先行パルスが、Spatial−Satパルスであることを特徴とするRFパルス印加方法を提供する。
上記第9の観点によるRFパルス印加方法では、特定空間部位の信号抑制が十分に出来る。
【0013】
第10の観点では、本発明は、先行パルスを印加する先行パルス印加手段と、イメージング用パルスを印加するイメージング用パルス印加手段と、フリップ角を単調減少させるフリップ角単調減少パルス列を前記イメージング用パルスとその後の前記先行パルスの間に印加するフリップ角単調減少パルス列印加手段とを具備したことを特徴とするMRI装置を提供する。
上記第10の観点によるMRI装置では、前記第1の観点によるRFパルス印加方法を好適に実施できる。
【0014】
第11の観点では、本発明は、前記第10の観点によるMRI装置において、前記フリップ角単調減少パルス列印加手段が、最初は小幅にフリップ角を減少させ、中程では大幅にフリップ角を減少させ、最後は小幅にフリップ角を減少させることを特徴とするMRI装置を提供する。
上記第11の観点によるMRI装置では、前記第3の観点によるRFパルス印加方法を好適に実施できる。
【0015】
第12の観点では、本発明は、前記第10の観点によるMRI装置において、前記フリップ角単調減少パルス列印加手段が、直線的にフリップ角を減少させることを特徴とするMRI装置を提供する。
上記第12の観点によるMRI装置では、前記第2の観点によるRFパルス印加方法を好適に実施できる。
【0016】
第13の観点では、本発明は、前記第10から前記第12のいずれかの観点によるMRI装置において、フリップ角を単調増加させるフリップ角単調増加パルス列を前記先行パルスとその後の前記イメージング用パルスの間に印加するフリップ角単調増加パルス列印加手段を具備したことを特徴とするMRI装置を提供する。
上記第13の観点によるMRI装置では、前記第4の観点によるRFパルス印加方法を好適に実施できる。
【0017】
第14の観点では、本発明は、前記第13の観点によるMRI装置において、前記フリップ角単調増加パルス列のフリップ角増加パターンが、前記フリップ角単調減少パルス列印加手段のフリップ角減少パターンと対称であることを特徴とするMRI装置を提供する。
上記第14の観点によるMRI装置では、前記第5の観点によるRFパルス印加方法を好適に実施できる。
【0018】
第15の観点では、本発明は、前記第10から前記第14のいずれかの観点によるMRI装置において、前記先行パルスが、SPEC−IRパルスであることを特徴とするMRI装置を提供する。
上記第15の観点によるMRI装置では、前記第6の観点によるRFパルス印加方法を好適に実施できる。
【0019】
第16の観点では、本発明は、前記第15の観点によるMRI装置において、前記イメージング用パルスが、SSFPシーケンスのRFパルスであることを特徴とするMRI装置を提供する。
上記第16の観点によるMRI装置では、前記第7の観点によるRFパルス印加方法を好適に実施できる。
【0020】
第17の観点では、本発明は、前記第10から前記第14のいずれかの観点によるMRI装置において、前記先行パルスが、IRパルスであることを特徴とするMRI装置を提供する。
上記第17の観点によるMRI装置では、前記第8の観点によるRFパルス印加方法を好適に実施できる。
【0021】
第18の観点では、本発明は、前記第10から前記第14のいずれかの観点によるMRI装置において、前記先行パルスが、Spatial−Satパルスであることを特徴とするMRI装置を提供する。
上記第18の観点によるMRI装置では、前記第9の観点によるRFパルス印加方法を好適に実施できる。
【発明の効果】
【0022】
本発明のRFパルス印加方法およびMRI装置によれば、先行パルスとイメージング用パルスとを印加することを繰り返す場合に、先行パルスの効果を高めることが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図に示す実施の形態により本発明をさらに詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
【実施例1】
【0024】
図1は、実施例1にかかるMRI装置100を示すブロック図である。
このMRI装置100において、マグネットアセンブリ101は、内部に被検体を挿入するための空間部分(ボア)を有し、この空間部分を取りまくようにして、被検体に一定の静磁場を印加する静磁場コイル101Cと、X軸,Y軸,Z軸の勾配磁場を発生するための勾配コイル101Gと、被検体内の原子核のスピンを励起するためのRFパルスを与える送信コイル101Tと、被検体からのNMR信号を受信するための受信コイル101Rとが配置されている。
【0025】
ここで、送信コイル101Tおよび受信コイル101Rが共にボディコイルの場合もあるし、送信コイル101Tがボディコイルで受信コイル101Rがサーフェイスコイルの場合もある。
【0026】
静磁場コイル101C,勾配コイル101G,送信コイル101Tは、それぞれ静磁場電源102,勾配コイル駆動回路103,RF電力増幅器104に接続されている。また、受信コイル101Rは、前置増幅器105に接続されている。
なお、静磁場コイル101Cの代わりに永久磁石を用いてもよい。
【0027】
シーケンス記憶回路108は、計算機107からの指令に従い、記憶しているパルスシーケンスに基づいて勾配コイル駆動回路103を操作し、勾配コイル101Gから勾配磁場を発生させると共に、ゲート変調回路109を操作し、RF発振回路110の搬送波出力信号を所定タイミング・所定包絡線形状・所定位相のパルス状信号に変調し、それをRFパルスとしてRF電力増幅器104に加え、RF電力増幅器104でパワー増幅した後、送信コイル101Tに印加する。
【0028】
レシーバ112は、NMR信号をデジタル信号に変換し、計算機107に入力する。
【0029】
計算機107は、レシーバ112からデジタル信号を読み込み、処理を施して、MR画像を生成する。また、計算機107は、操作卓113から入力された情報を受け取るなどの全体的な制御を受け持つ。
表示装置106は、画像やメッセージを表示する。
【0030】
図2は、実施例1に係るRFパルス印加処理を示すフロー図である。
ステップJ1では、繰返しカウンタkの値を「1」に初期化する。
【0031】
ステップJ2では、図3に示す先行パルスPを印加する。先行パルスPは、例えばSPEC−IRパルスである。
ステップJ3では、図3に示すようにフリップ角が単調増加するパルス列Fを印加する。
ステップJ4では、図3に示すイメージング用パルスIを印加する。そして、イメージング用データを収集する。このイメージング用データを収集するパルスシーケンスは、例えば、SSFPのパルスシーケンスである。
ステップJ5では、図3に示すようにフリップ角が単調減少するパルス列Eを印加する。
【0032】
ステップJ6では、予定した繰り返し回数Kにカウンタkの値が到達したならRFパルス印加処理を終了し、未到達ならステップJ7へ進む。
ステップJ7では、カウンタkの値を「1」だけインクリメントし、ステップJ2に戻る。
【0033】
ここで、イメージング用パルスIの繰り返し周期をTR,フリップ角をαとし、パルス列Eのパルス数をNとするとき、パルス列Eの繰り返し周期もTRとし、イメージング用パルスIとパルス列Eの間隔もTRとする。そして、パルス列Eのパルスに1〜Nの番号を順に付けたとき、j番目のパルスのフリップ角βjは、例えばβj=α〔1−sin{π・(j−1)/N−π/2}〕/2とする。
また、パルス列Fは、パルス列Eを時間的に反転したものとする。
【0034】
実施例1のMRI装置100によれば、次の効果が得られる。
(1)ある回の先行パルスPと前回のイメージング用パルスIの間に、フリップ角を単調減少させるパルス列Eを挿入するから、オン・レゾナンスの磁化だけでなく、オフ・レゾナンスの磁化も、先行パルスを印加する前に、定常状態から平衡状態に戻すことが出来る(シミュレーションにより確認した)。よって、先行パルスPの効果が十分に得られる。すなわち、先行パルスPによる水からの信号のロスを抑制したり、脂肪からの信号を抑制することが十分に出来る。
(2)ある回の先行パルスPとイメージング用パルスIの間に、フリップ角を単調増加させるパルス列Fを挿入するから、オン・レゾナンスの磁化だけでなく、オフ・レゾナンスの磁化も、イメージング用パルスIを印加する前に定常状態の近くに推移させることが出来る(シミュレーションにより確認した)。
【実施例2】
【0035】
図4に示すように、パルス列Eでフリップ角を直線的に減少させてもよい。この場合も、パルス列Fは、パルス列Eを時間的に反転したものとする。
【実施例3】
【0036】
本発明は、先行パルスがIRパルスやSpatial−Satパルスの場合にも適用できる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明のRFパルス印加方法およびMRI装置は、イメージング用パルスを印加する前に先行パルスを印加することを繰り返し行って被検体の断層像を得るのに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】実施例1に係るMRI装置の構成を示すブロック図である。
【図2】実施例1に係るRFパルス印加処理を示すフロー図である。
【図3】実施例1に係るRFパルス印加のタイミングを示すタイムチャートである。
【図4】実施例2に係るRFパルス印加のタイミングを示すタイムチャートである。
【符号の説明】
【0039】
100 MRI装置
101T 送信コイル
E フリップ角単調減少パルス列
F フリップ角単調増加パルス列
I イメージング用パルス
P 先行パルス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先行パルスを印加した後イメージング用パルスを印加してイメージング用データを収集することを繰り返すと共に、前記イメージング用パルスとその後の前記先行パルスの間に、フリップ角を単調減少させるフリップ角単調減少パルス列を挿入したことを特徴とするRFパルス印加方法。
【請求項2】
請求項1に記載のRFパルス印加方法において、前記フリップ角単調減少パルス列が、最初は小幅にフリップ角を減少させ、中程では大幅にフリップ角を減少させ、最後は小幅にフリップ角を減少させるパルス列であることを特徴とするRFパルス印加方法。
【請求項3】
請求項1に記載のRFパルス印加方法において、前記フリップ角単調減少パルス列が、直線的にフリップ角を減少させるパルス列であることを特徴とするRFパルス印加方法。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載のRFパルス印加方法において、前記先行パルスとその後の前記イメージング用パルスの間に、フリップ角を単調増加させるフリップ角単調増加パルス列を挿入したことを特徴とするRFパルス印加方法。
【請求項5】
請求項4に記載のRFパルス印加方法において、前記フリップ角単調増加パルス列のフリップ角増加パターンが、前記フリップ角単調減少パルス列のフリップ角減少パターンと対称であることを特徴とするRFパルス印加方法。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載のRFパルス印加方法において、前記先行パルスが、SPEC−IRパルスであることを特徴とするRFパルス印加方法。
【請求項7】
請求項6に記載のRFパルス印加方法において、前記イメージング用パルスが、SSFPシーケンスのRFパルスであることを特徴とするRFパルス印加方法。
【請求項8】
請求項1から請求項5のいずれかに記載のRFパルス印加方法において、前記先行パルスが、IRパルスであることを特徴とするRFパルス印加方法。
【請求項9】
請求項1から請求項5のいずれかに記載のRFパルス印加方法において、前記先行パルスが、Spatial−Satパルスであることを特徴とするRFパルス印加方法。
【請求項10】
先行パルスを印加する先行パルス印加手段と、イメージング用パルスを印加するイメージング用パルス印加手段と、フリップ角を単調減少させるフリップ角単調減少パルス列を前記イメージング用パルスとその後の前記先行パルスの間に印加するフリップ角単調減少パルス列印加手段とを具備したことを特徴とするMRI装置。
【請求項11】
請求項10に記載のMRI装置において、前記フリップ角単調減少パルス列印加手段が、最初は小幅にフリップ角を減少させ、中程では大幅にフリップ角を減少させ、最後は小幅にフリップ角を減少させることを特徴とするMRI装置。
【請求項12】
請求項10に記載のMRI装置において、前記フリップ角単調減少パルス列印加手段が、直線的にフリップ角を減少させることを特徴とするMRI装置。
【請求項13】
請求項10から請求項12のいずれかに記載のMRI装置において、フリップ角を単調増加させるフリップ角単調増加パルス列を前記先行パルスとその後の前記イメージング用パルスの間に印加するフリップ角単調増加パルス列印加手段を具備したことを特徴とするMRI装置。
【請求項14】
請求項13に記載のMRI装置において、前記フリップ角単調増加パルス列のフリップ角増加パターンが、前記フリップ角単調減少パルス列印加手段のフリップ角減少パターンと対称であることを特徴とするMRI装置。
【請求項15】
請求項10から請求項14のいずれかに記載のMRI装置において、前記先行パルスが、SPEC−IRパルスであることを特徴とするMRI装置。
【請求項16】
請求項15に記載のMRI装置において、前記イメージング用パルスが、SSFPシーケンスのRFパルスであることを特徴とするMRI装置。
【請求項17】
請求項10から請求項14のいずれかに記載のMRI装置において、前記先行パルスが、IRパルスであることを特徴とするMRI装置。
【請求項18】
請求項10から請求項14のいずれかに記載のMRI装置において、前記先行パルスが、Spatial−Satパルスであることを特徴とするMRI装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−68796(P2007−68796A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−260042(P2005−260042)
【出願日】平成17年9月8日(2005.9.8)
【出願人】(300019238)ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー (1,125)
【Fターム(参考)】