説明

RFIDカテーテルインテリジェンス(catheterintelligence)を使用するシステム

【課題】後方散乱データ及び既知のパラメータを使用して、血管組織を特徴付ける方法及びシステムが提供される。
【解決手段】特定の画像化カテーテルからのデータを解析するための適切なVHデータベースを選択するためには、カテーテルの動作周波数及び、そのカテーテルが回転カテーテルかフェーズドアレイカテーテルか等の、カテーテルの機能及び性能に関する情報を知ることが有利である。本発明は、この情報を画像化カテーテルに記憶し、その情報をオペレーションコンソールに通信するデバイス及び方法を提供する。さらに、カテーテルの付加的な機能に関する情報もまた、カテーテルに記憶され、カテーテル性能をさらに最適化する、且つ/又は、カテーテル画像化素子からのデータを解析するための適切な仮想病理学分類木を選択するために使用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、後方散乱データ及び既知のパラメータを使用して、血管組織を識別し、且つ特徴付けるためのシステム及び方法に関し、より詳細には、後方散乱データを取得するのに使用されるカテーテルの動作周波数及びタイプを識別するとともに、カテーテルについての特定の情報を、取り付けられたオペレーションコンソールに中継するためのデバイス及び使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
患者の冠血管の超音波画像化は、患者の診断及び/又は治療に役立つことができる、血管形状、血管密度、血管組成に関する価値のある情報を医師に提供することができる。例えば、こうした情報は、患者の狭窄の程度を示し、疾病の進行を明らかにし、心筋梗塞を引き起こすアテローム硬化斑の受攻性を判定し、血管形成術、ステント挿入術(stenting)、又はアテレクトミー等の処置が指示されるかどうか、又は、より侵襲的な処置が許可されるかどうかを判定するのに役立つ可能性がある。
【0003】
現在、血管内超音波(IVUS)デバイスは、血管を再現又は画像化するために反射超音波データを使用する。典型的な超音波画像化システムでは、超音波トランスジューサは、カテーテルの端に取り付けられ、カテーテルは、注意深く操作され患者の体を通って血管内等の関心のある箇所に達する。トランスジューサは、選択された角度範囲にわたる扇状部をカバーするべく、機械的に走査するか、又は、前後に回転する単一素子結晶又はプローブであることができる。こうして、音響信号が送信され、これらの音響信号からのエコー(すなわち、後方散乱)が受信される。プローブが扇状部を通って走査されるにつれて、多くの音響線が処理され、患者の扇形状画像を形成する。これらの信号は、その後、公知技法を使用して処理され、カテーテル検査室のコンピュータコンソール上の血管のグレースケール画像、すなわち、IVUS画像に変換されることができる。
【0004】
より最近では、後方散乱データからの無線周波数信号が採取され、既知の病理学データと関係付けられて、血管系の更なる解析及び分類が可能になっている。この新しい仮想病理学(商標)技術は、RF後方散乱データから、血管系及び斑内の境界特徴を識別し、且つ各患者のアテローム硬化斑の組成を判定する能力を提供する。現在、仮想病理学マッピングは、IVUSカテーテルからのRF後方散乱信号を周波数領域に変換し、次に、種々のパワースペクトル特性を解析することによって達成されて、4つの斑のタイプ、すなわち、線維、線維−脂肪、高濃度カルシウム、及び壊死性コアについての特定のスペクトルRF信号を含む、データベース又は分類木に従って、各IVUS走査線に沿ってウィンドウ内の組織を分類する。
【0005】
患者のIVUSデータを相互に関係付け、組織タイプを識別するのに使用されるVHデータベース又は分類木は、既知の病理学的組織タイプからRF後方散乱データを調べるとともに、後方散乱データのスペクトル特性を特定の組織タイプと関係付けることによって編成される。しかしながら、VH分類木は、特定の周波数で動作するIVUSカテーテルを使用して計算されなければならない。その理由は、他の周波数で動作するカテーテルを使用して得られるデータは、所与の組織について、異なるスペクトル特性をもたらす場合があるからである。それゆえ、それぞれのカテーテル動作周波数について、別個のVH分類木が生成されなければならず、特定の周波数で動作するカテーテルから得られる患者データは、患者の血管系の正確なマッピング及び血管組織と斑タイプの正確な分類を達成するべく、その動作周波数用の分類木と関係付けられなければならない。現在、20MHz、30MHz、及び40MHzで動作するIVUSカテーテルが市販されている。さらに、血管組織を特徴付けるのに必要とされる、血管組織から後方散乱したRF信号の周波数スペクトルを採取し送信することが可能ないくつかのタイプの超音波トランスジューサが存在する。例えば、共に参照により本明細書に全体が援用される、エベール(Eberle)に発行された米国特許第5,368,037号及びヨック(Yock)に発行された米国特許第5,000,185号に開示されるもの等の、フェーズドアレイIVUSカテーテル又は回転IVUSカテーテルが、RFデータを採取するのに使用されてもよい。しかしながら、ここでも、フェーズドアレイIVUSカテーテルと回転IVUSカテーテルとから得られるデータについては、異なるVH分類木が生成されなければならない。
【0006】
初期の画像化カテーテルは、通常、カテーテルタイプの手作業による認識に頼っていた。例えば、カテーテルは、タイプに従ってカラーコード化され、次に、オペレータは、この情報をオペレーションコンソールに手作業で入力しなければならなかった。他の初期の代替法は、動作周波数を求めるためにカテーテルの抵抗を測定すること、又は、カテーテル情報を、カテーテルコネクタ内に位置するEPROM内に記憶することを含んだ。しかしながら、異なる動作周波数又は使用モードを有するカテーテルからのデータを解析するために、複数のVH分類データベースを使用する状態では、カテーテル動作情報の識別及びカテーテルからオペレーションコンソールへのカテーテル動作情報の通信が重要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、使用されるIVUSカテーテルに関する情報、例えば、カテーテルタイプ、動作周波数、個々の性能特性、及び/又は較正係数等を識別するとともに、その情報を取り付けられたオペレータコンソールに中継して、IVUSカテーテルから得られるRFデータを解析するための適切なVH分類木の選択を補助するための、新しいデバイス及び方法が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、画像化カテーテルとオペレーションコンソール間で通信して、適切なVH分類データベースを選択するための方法及びデバイスを提供する。特定の画像化カテーテルからのデータを解析するための適切なVHデータベースを選択するべく、カテーテルの動作周波数、及びそのカテーテルが回転カテーテルかフェーズドアレイカテーテルかに関する情報を知ることが有利である。しかしながら、ユニティゲイン値、ブートモード、カテーテル感度等の特定のカテーテル性能特性に関する付加的な情報もまた、カテーテルに記憶され、カテーテル性能をさらに最適化するのに使用されてもよく、且つ/又は、カテーテル画像化素子からのデータを解析するための適切なVH分類木を選択するのに使用されてもよい。
【0009】
本発明による一実施形態では、カテーテルの近位端にあるコネクタ上に搭載されるMaxwell ME1又はME2 RFIDチップ等の、無線周波数識別(RFID)チップは、カテーテルについての情報を記憶するのに使用される。RFID技術は、自動識別機能、並びに、情報を容易に、且つ、確実に記憶し、転送し、更新する能力を提供する、電子料金徴収、鉄道車両識別及び追跡等のアプリケーションにおいて以前から使用されているデータ転送用の無線技術である。RFIDは、従来のカテーテル識別システムを上回るいくらかの利点を提供する。例えば、RFIDチップは、数キロバイト以上のメモリ容量を有することができ、そのメモリ容量は、従来のカテーテル識別法から取得することができる最大のデータ量よりはるかに多い。RFIDタグ上に最初に記憶される情報は、製造元、モデル、及びシリアルナンバー等のカテーテルに関する識別情報、動作周波数、画像化素子のタイプ、較正係数、感度、及びブートモード等のカテーテルの動作特性、並びに、有効期限、使用のための地理的な領域、許容される使用回数、又は許容される使用時間等の使用制限を含むことができる。さらに、RFIDチップの短い伝送距離により、カテーテル検査室内の他の電子機器と干渉することを回避することができる。
【0010】
RFID技術はまた、チップに対する付加的な情報の読み取り及び書き込みが可能なアンテナを含んでもよい。こうした一実施形態では、カテーテルに関する情報は、例えば、カテーテルが使用され、所与の動作周波数又はカテーテルモデルについての性能特性及び/又は較正係数が変わる時に更新することができる。
【0011】
カテーテルインタフェースデバイスは、カテーテル用のインタフェースデバイス上のコネクタに近接して搭載されたRFIDスキャナを含む。本発明による一実施形態では、カテーテルインタフェースデバイスは、IVUSカテーテルを操作するのに使用されるプルバックデバイスであってもよい。ここで、RFIDスキャナは、カテーテルコネクタとプルバックデバイスコネクタが結合するとき、RFIDスキャナが、カテーテル上のRFIDチップの所与の伝送距離内、例えば、約0〜10mmに位置するように搭載される。カテーテルがプルバックデバイスに接続されると、カテーテルコネクタは、インタフェースデバイスコネクタ内に位置するトリップスイッチをトリガーし、RFIDスキャナを始動させる。次に、RFIDスキャナは、カテーテルRFIDチップ上の情報を読み取り、カテーテルのアイデンティティを求めることができる。次に、インタフェースデバイスは、カテーテル識別情報をオペレーションコンソールに中継することができる。インタフェースデバイスは、任意の適した通信プロトコルを介して、例えば、USB接続又はシリアル接続を介してオペレーションコンソールに接続することができる。インタフェースデバイスは、情報をオペレーションコンソールに中継すると、RFIDスキャナをオフすることができる。
【0012】
オペレーションコンソールに中継される情報は、カテーテルシリアルナンバー、カテーテル名、カテーテルモデル番号、較正係数、タイムゲインコントロール、ポストアンプゲイン、最初に使用した日付、最後に使用した日付、使用した回数、許容される使用回数、許容される使用の地理的ロケーション、ブートモード、パルス幅、又はオペレーションコンソールに対するカテーテルの有効期限のうちの1つ又は複数を含んでもよい。次に、オペレーションコンソールは、この情報を使用して、このカテーテル及び画像化素子を使用して取得されるデータを解析するのに、オペレーションコンソールに記憶された複数のVH分類データベースのうちのどのデータベースが使用されるべきかを決定することができる。例えば、オペレーションコンソールは、取り付けられたカテーテルの動作周波数に基づいてVH分類木を選択することができる。或いは、カテーテルRFIDチップは、カテーテルの感度に関する付加的な情報を含んでもよく、その場合、オペレーションコンソールは、カテーテルの動作周波数及び高、中、又は低感度評価に基づいてVH分類木を選択することができる。代替の一実施形態では、オペレーションコンソールが、カテーテルRFIDチップに記憶された情報を使用して、VH分類木を選択すると、オペレーションコンソールは、ブートモード、タイムゲインコントロール、ポストアンプゲイン、又は他の較正係数等の、カテーテルRFIDチップから中継された付加的な情報を使用して、カテーテル性能及びデータ解析をさらに最適化することができる。
【0013】
さらに、オペレーションコンソールは、カテーテルRFIDチップからの情報を使用して、カテーテルオペレーションを可能にするか否かを判定することができる。代替の一実施形態では、カテーテルRFIDチップはカテーテル用のセキュリティコードをさらに記憶してもよい。このセキュリティコードは、インタフェースデバイス上のRFID読み取り器によって読み取ることができ、カテーテルセキュリティコードが、接続されたカテーテルインタフェースデバイスと共に使用することを認可されない場合、システムは、カテーテルの使用を許可しないであろう。代替の一実施形態では、カテーテルRFIDチップは、有効期限をさらに記憶してもよい。この有効期限は、インタフェースデバイス上のRFID読み取り器によって読み取ることができ、有効期限が過ぎていた場合、インタフェースデバイスは、カテーテルの使用を禁止することができる。別の代替の実施形態では、RFIDチップは、所与の使用回数又は所与の使用時間を許可するようにプログラムされてもよい。ここで、RFIDチップは、毎使用後に更新されて、総使用回数又は総使用時間が記憶されてもよい。カテーテルがインタフェースデバイスに接続されると、インタフェースデバイスは、許容される使用時間/許容される使用回数についての値を読み取り、その値を総使用時間/総使用回数と比較することができる。総使用回数又は総使用時間が予めプログラムされた限度を超えると、インタフェースデバイスは、カテーテルの使用を禁止することができる。
【0014】
代替の一実施形態では、インタフェースデバイス上に位置するRFIDスキャナは、RFID読み取り/書き込み能力をさらに含んでもよい。ここで、オペレーションコンソールは、カテーテル使用に関する情報をRFIDチップにダウンロードするべく、カテーテル使用の終わりにRFIDスキャナをオンにするようにインタフェースデバイスに指示することができる。例えば、オペレーションコンソールは、患者識別情報、病院情報、及び手術担当医師情報をRFIDチップにダウンロードしてもよい。さらに、臨床処置の完了時に、仮想病理学画像それ自体が、患者情報と共にカテーテルRFIDチップにダウンロードされ、記憶され、処置の診療記録として使用されてもよいことが想定される。RFIDチップはまた、別のRFID読み取り器と共に使用することができる、完了した処置の容易に搬送可能な記録を提供するように取り外して、情報を異なる記憶媒体又は解析デバイスに転送することができるように設計されてもよい。
【0015】
代替の一実施形態では、RFIDスキャナはまた、動作特性及び性能特性を更新し、将来のカテーテル使用のためにカテーテルの情報を使用するのに使用されてもよい。2回以上の使用が許容される時、カテーテルには、放射線等の過酷な殺菌プロセス中にRFIDチップを保護するべく、RFIDチップを覆う遮蔽物、例えば、鉛が配置されてもよい。さらに、例えば、ベッドサイドでの移動の間に、取り外される時にRFIDチップが無菌であることが望ましい場合、RFIDチップは、遮蔽物を配置する前に、ガスを使用して予備殺菌され、密閉されてもよい。
【0016】
好ましい実施形態の以下の詳細な説明を考えることによって、血管組織特徴付けのための方法及びシステムのより完全な理解並びにその付加的な利点及び目的の認識が、当業者に与えられるであろう。添付の図面が参照され、これについてまず簡単に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1は、血管組織データを特徴付けるためのシステムの一実施形態を示すブロック図である。システムは、一般に、カテーテル102を備え、カテーテル102は、遠位端において動作可能に接続された画像化素子104を有し、インタフェースデバイス108に接続され、インタフェースデバイス108は、次に、オペレーションコンソール110に接続される。カテーテル102がインタフェースデバイス108に接続されると、インタフェースデバイス108は、トリガーされ、カテーテル102上に位置するメモリデバイス、例えば、EPROM、RFIDチップ、又は他の適したメモリデバイスに記憶されたカテーテル情報を読み取り始める。カテーテル102は、画像化素子104についての情報をインタフェースデバイス108に中継する。最低限、カテーテルは、画像化素子のタイプ、例えば、フェーズドアレイ超音波トランスジューサ又は回転超音波トランスジューサ、及び、画像化素子の動作周波数を通信することができる。しかしながら、カテーテルは、特定のカテーテル識別情報及び/又は性能特性に関する付加的な情報、例えば、カテーテルシリアルナンバー、カテーテル名、製造法又はモデル、較正係数、画像化素子感度、タイムゲインコントロール、ポストアンプゲイン、最初に使用した日付、最後に使用した日付、使用した回数、許容される使用回数、許容される使用の地理的領域、ブートモード、パルス幅、又はオペレーションコンソールに対するカテーテルの有効期限を中継してもよい。
【0018】
インタフェースデバイス108は、こうして、カテーテル情報をオペレーションコンソール110に中継する。インタフェースデバイス108は、当技術分野において既知の任意の適した通信プロトコル、例えば、USB接続又はシリアル接続を介してオペレーションコンソール110に接続することができる。代替の一実施形態では、カテーテルは、オペレーションコンソールに直接接続されてもよい。別の代替の実施形態では、情報転送は、無線通信プロトコルを介して行われてもよい。オペレーションコンソール110は、複数の仮想病理学分類木112a〜112cを含み、それぞれの分類木は、病理学データと、異なる周波数で動作する異なるタイプのカテーテルによって採取されたIVUSデータとを比較する既知の方法を使用して生成される。
【0019】
現在、仮想病理学分類木は、参照により本明細書に全体が援用される、米国特許出願第10/647971号に開示されるように、IVUSカテーテルからのRF後方散乱信号を収集するとともに、RF後方散乱信号を既知の病理学組織タイプと関係付けることによって生成される。RFデータは、周波数領域に変換され、後方散乱信号の種々のパワースペクトル特性は、特徴付けデータと関係付けされて、各組織タイプについてシグネチャパラメータが求められる。しかしながら、組織タイプのこれらのスペクトル特性は、異なる周波数で動作するカテーテルについて変わるので、別個の分類木が使用されなければならない。したがって、臨床処置に使用されるカテーテルについての特定の情報が、そのデータを解析するための適切な分類木を選択するのに必要とされる。
【0020】
カテーテルからの情報、最低限、接続されたカテーテル102の動作周波数は、オペレーションコンソール110によって使用されて、到来するIVUSデータを解析するための適切なVH分類木112a〜112cが選択される。さらに、ユニティゲイン値、ブートモード、カテーテル感度等の特定のカテーテル性能特性に関する情報はまた、カテーテルに記憶され、カテーテル画像化素子からのデータを解析するための適切なVH分類木をさらに選択するのに使用されてもよい。例えば、オペレーションコンソール110は、各動作周波数において低、中、高感度カテーテルについてVH分類木を記憶することができることが想定される。そして、カテーテルの動作周波数及び感度に関するカテーテルからの情報に基づいて、オペレーションコンソールは、適切なVH分類木の選択をさらに調節する。代替の一実施形態では、特定のカテーテルについてのVH分類木は、カテーテルに記憶されてもよい。ここで、カテーテルが、インタフェースデバイスとつながるように設置されると、カテーテルは、カテーテルが収集するデータを解析するために使用する特定の分類木をオペレーションコンソールに中継し、オペレーションコンソールは、単にカテーテルからの分類木をダウンロードすることになる。
【0021】
臨床処置が完了すると、オペレーションコンソール110は、カテーテルメモリデバイス内に記憶するべく、VH画像及びデータをカテーテルにダウンロードし、その後、カテーテル全体、又は、RFIDチップ若しくは取り外し可能なRFIDチップを収容するカテーテルコネクタが、搬送可能な診療記録として使用されてもよい。或いは、カテーテルが再使用を認可される場合、オペレーションコンソールは、臨床処置の使用回数及び使用継続時間に関する特定の情報をカテーテルにダウンロードしてもよい。この情報は、カテーテルモニタに記憶され、追跡され、使用回数又は使用時間を、カテーテルに同様に記憶された所定量に制限してもよい。
【0022】
本発明による一実施形態では、図2及び図3に示すように、カテーテル202は、情報を記憶するとともに、インタフェースデバイス308と通信するべく、カテーテル202の近位端にあるコネクタ206上に搭載された、Maxwell ME1又はME2 RFIDチップ等のRFIDチップ203を有することができる。代替の一実施形態では、カテーテルは、コネクタ206の第1のRFIDチップ203から180°のところに、第2のRFIDチップ(図示せず)が搭載されていてもよい。これにより、カテーテルは2つ以上の円周方向でインタフェースデバイスに接続されることができる。RFIDチップ203は、例えば、カテーテルのシリアルナンバー、カテーテル名、製造法又はモデル、較正係数、画像化素子感度、タイムゲインコントロール、ポストアンプゲイン、許容される使用回数、許容される使用の地理的領域、ブートモード、パルス幅、又はカテーテルの有効期限を含むカテーテルの特定情報を記憶するべく、128バイト、或いは1キロバイト、或いは2キロバイト、或いは4キロバイトのメモリを有してもよい。ここで、カテーテルコネクタ206が、インタフェースデバイスのコネクタ301に挿入されると、カテーテルコネクタ206は、トリップスイッチ303に係合し、トリップスイッチ303は、RFID回路板305を作動させて、RFIDスキャナ309がカテーテルRFIDチップ203を探すことを始動する。RFIDスキャナ309は、2つのコネクタの接続ポイントの近くに位置する。こうして、コネクタ206と301が適切に結合すると、RFIDスキャナは、伝送距離内に、すなわち、カテーテルコネクタ206上に位置するRFIDチップ203から約0〜10mm、或いは約0〜3mmに位置するであろう。RFIDスキャナ309は、カテーテルRFIDチップ203に記憶された情報を読み取り、この情報をRFID回路板305に中継する。RFID回路板305は、任意選択で、カテーテルRFIDチップ203から受信したデータの一部を処理し、且つデータの一部に作用するマイクロプロセッサ及び命令を含むことができる。例えば、カテーテルRFIDチップ203は、カテーテルの使用を認可するべく、インタフェースデバイス上の対応するセキュリティコードによって照合されなければならないセキュリティコードを送信することができる。さらに、RFIDスキャナ309は、読み取り/書き込み能力を有してもよく、その場合、RFID回路板305は、付加的な情報をカテーテルRFIDチップ203に書き込むための命令をさらに含むことができる。この情報は、カテーテルを追跡するとともに、カテーテルのセキュリティ及び無菌状態を確保するのに役立つであろう。例えば、RFID回路板305は、RFIDチップ203にダウンロードされ、且つ記憶されることになる患者識別情報、病院、手術担当医師に関する情報を、オペレーションコンソールから受信してもよい。さらに、臨床処置の完了時に、仮想病理学画像それ自体が、対応する患者情報と共にカテーテルRFIDチップ上にダウンロードされ、記憶され、カテーテルRFIDチップは、その後、カテーテルから取りはずされ、処置の診療記録として使用されてもよいことが想定される。或いは、使用時間、処置の継続時間、及び使用されるインタフェースデバイスに関する情報は、カテーテルの無菌状態を監視し且つ管理するべく、RFIDチップにダウンロードされるであろう。例えば、カテーテルが特定のインタフェースデバイスに接続されると、カテーテルは、8時間か、12時間か、又は所与の処置の通常の長さ等の制限された期間の間だけ、そのインタフェースデバイスと共に動作するであろう。オペレーションコンソールは、カテーテルの使用の継続時間を監視し、この情報をカテーテルRFIDチップにダウンロードすることができるので、カテーテルが別のインタフェースデバイス内に差し込まれる場合、使用は許可されないであろう。カテーテルが、使用中に故障した場合、オペレーションコンソールはまた、故障コード及び故障の状況に関する完全な情報をRFIDチップにダウンロードすることができる。
【0023】
図4は、適切な分類木を選択するようにカテーテル情報をオペレーションコンソールに通信するための、カテーテルの近位端上に搭載されたRFIDチップを使用して血管組織データを特徴付ける方法の例示的なステップを示す。データを記憶し、カテーテルとオペレーションコンソール間でデータを転送し、受信する異なる方法を使用して血管組織データを特徴付けるシステムによって、同じ方法が実施されてもよいことを、当業者は認識するであろう。ステップ401にて、カテーテルの識別情報及び動作特性に関するデータは、カテーテルの近位端に位置するRFIDチップに記憶される。このデータは、カテーテルのシリアルナンバー、カテーテル名、カテーテルモデル番号、較正係数、タイムゲインコントロール、ポストアンプゲイン、最初に使用した日付、最後に使用した日付、使用した回数、許容される使用回数、許容される使用の地理的領域、ブートモード、パルス幅、又はオペレーションコンソールに対するカテーテルの有効期限のうちの1つ又は複数を含んでもよい。
【0024】
ステップ402にて、カテーテルはインタフェースデバイスに接続される。例えば、インタフェースデバイスは、回転又はフェーズドアレイIVUSカテーテルの操作のための、Volcano(商標)Revolution(商標)PIM又はVolcano(商標)R100等のプルバックデバイスであってもよい。カテーテルとインタフェースデバイス間の接続によって、インタフェースデバイスが起動し、ステップ403にて、インタフェースデバイス上のRFIDスキャナは、カテーテルRFIDチップに記憶されたカテーテル識別情報データ及び動作データを読み取る。インタフェースデバイスはさらに、RFIDチップからのデータの一部を最初に処理するマイクロプロセッサを備えてもよく、又は、インタフェースデバイスは、処理する目的で、情報をオペレーションコンソールに単に中継してもよい。例えば、ステップ404にて、インタフェースデバイスは、RFIDチップに記憶されたセキュリティコード又は有効期限を読み取ることができ、セキュリティコードが認可されていないか、又は、有効期限が過ぎている場合、ステップ405にて、インタフェースデバイスは、カテーテルの動作を禁止することができる。
【0025】
ステップ406にて、インタフェースデバイスは、USB接続又はシリアル接続等の標準的な通信プロトコルを使用して、カテーテルRFIDチップから取り付けられたオペレーションコンソールへ情報を転送する。ステップ407にて、オペレーションコンソールは、このデータを使用して、カテーテルから受信したデータを解析するための、複数のVH分類木のうちの1つの木を選択する。例えば、オペレーションコンソールは、カテーテルモデル番号に関するデータを使用して、カテーテルがフェーズドアレイIVUSカテーテルであるか、又は、回転IVUSカテーテルであるかを判定することができる。オペレーションコンソールは、次に、カテーテル動作周波数に関するデータを使用して、その動作周波数を有するそのカテーテルタイプに相当する分類木を選択することができる。
【0026】
ステップ408にて、インタフェースデバイスは、カテーテルを動作させて、患者の血管系内に位置する画像化素子からのIVUSデータを収集する。インタフェースデバイスは、RFIDチップに記憶されたカテーテル性能特性に関する情報、例えば、カテーテルブートモードを使用して、カテーテルを動作することができる。IVUSデータは、オペレーションコンソールに送信され、そこで、IVUSデータが処理され、解析される。再び、オペレーションコンソールは、カテーテルRFIDチップから受信した情報を使用して、IVUSデータ、例えば、RF後方散乱データを処理し、最適化することができる。例えば、RFIDチップに記憶されたカテーテル信号に関するタイムゲインコントロール、ポストアンプゲイン、及びパルス幅データを使用して、IVUSデータを処理することができる。
【0027】
ステップ409にて、IVUSデータのスペクトルパラメータが識別され、VH分類木に記憶された、線維組織、線維−脂肪、壊死性コア、高濃度カルシウム、血栓、器質化血栓、血液、血管の多い血管組織、及び血管の多くない血管組織を含む、既知の組織タイプのそれぞれについてのパラメータと比較される。さらに、ステント材料等の非組織材料もまた識別することができる。信号が低過ぎて、高い信頼度レベルで組織を特徴付けることができないエリアでは、画像の解釈の誤りを回避するべく、画像を抹消することができる。同じプロセスは、心筋又はがん細胞を識別する他のアプリケーションにおいて同様に使用することができる。ステップ410にて、一致が(厳密に、又は、ほぼ)見出される場合、そのパラメータに関連する領域は、VH分類木内に記憶された組織タイプに関係付けられる。
【0028】
ステップ411にて、臨床処置が完了すると、組織の特徴付けに関する情報は、インタフェースデバイスを介してRFIDチップにダウンロードされる。さらに、オペレーションコンソールは、例えば、患者識別情報、手術担当医師、病院情報、処置の時間及び継続時間等を含む、処置に関する付加的な情報を送信してもよい。こうして、RFIDチップは、処置の完璧な診療記録として使用されるであろう。
【0029】
こうして、血管組織を特徴付けるための方法及びシステムの好ましい実施形態を述べたが、システムのいくらかの利点が達成されたことが、当業者に明らかになるはずである。本発明の範囲及び精神内で、種々の変更形態、適応形態、及びその代替の実施形態が作られてもよいことも理解されるべきである。例えば、カテーテルとオペレーションコンソール間の通信のためにRFIDデバイスを使用したシステムが示されたが、先に述べた本発明の概念は、カテーテルとオペレーションコンソール間の如何なる数の通信方法について同様に適用可能であることになることが明らかになるはずである。さらに、本発明は、特定のタイプのIVUSカテーテルに限定されず、回転IVUSカテーテル並びにフェーズドアレイIVUSカテーテルからのIVUSデータの特徴付けにおいて使用されてもよい。本発明は、添付の特許請求項によって規定される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明による血管組織の特徴付けシステムを示すブロック図である。
【図2】本発明に従って使用するカテーテルの一実施形態を示す図である。
【図2A】本発明に従って使用するRFIDチップを収容するカテーテルコネクタの一実施形態を示す図である。
【図2B】本発明に従って使用するRFIDチップを収容するカテーテルコネクタの一実施形態を示す図である。
【図3】本発明に従って使用するプルバックデバイスの一実施形態を示す図である。
【図3A】本発明に従って使用するプルバックデバイスの一実施形態を示す図である。
【図4】画像化カテーテルを識別し、取り付けられたカテーテルからのデータを解析するための適切な分類木を選択する例示的なステップを示すフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテーテルを識別する方法であって、
カテーテルをカテーテルインタフェースデバイスに取り付けることであって、該カテーテルは、該カテーテルの近位端に位置するRFIDチップをさらに備え、該カテーテルインタフェースデバイスは、RFIDスキャナをさらに備える、取り付けること、
前記カテーテルRFIDチップに記憶された前記カテーテルの前記機能に関する情報を読み取ること、及び
前記カテーテルの前記機能に関する少なくとも1つの特性を識別すること
を含む、カテーテルを識別する方法。
【請求項2】
前記カテーテルの前記機能に関する前記情報は、カテーテルのシリアルナンバー、カテーテル名、製造元(make)又はモデル、較正係数、タイムゲインコントロール、ポストアンプゲイン(post amp gain)、最初に使用した日付、最後に使用した日付、使用回数、使用時間、ブートモード、パルス幅、有効期限、許容される使用回数、許容される使用時間、許容される使用の地理的領域、故障コード、又は患者情報から成る群から選択される、請求項1に記載のカテーテルを識別する方法。
【請求項3】
前記カテーテルインタフェースデバイスは、オペレーションコンソールに動作可能に接続され、前記方法は、前記カテーテルの前記機能に関する前記少なくとも1つの特性を該オペレーションコンソールに中継するステップをさらに含む、請求項1に記載のカテーテルを識別する方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの特性は、前記カテーテルの前記タイプ又は動作周波数にさらに関連する、請求項1に記載のカテーテルを識別する方法。
【請求項5】
前記カテーテルの前記機能に関する付加的な情報を前記オペレーションコンソールに中継するステップをさらに含む、請求項3に記載のカテーテルを識別する方法。
【請求項6】
前記RFIDチップ上で、前記カテーテルの前記機能に関する情報を更新するステップをさらに含む、請求項3に記載のカテーテルを識別する方法。
【請求項7】
前記更新するステップは、前記カテーテルの前記機能に関する更新済み情報を前記オペレーションコンソールからダウンロードするステップをさらに含む、請求項6に記載のカテーテルを識別する方法。
【請求項8】
前記カテーテルを患者の血管系に挿入するステップと、
前記カテーテルのオペレーション中に、前記患者の血管系に関するデータを採取するステップと、
カテーテルオペレーションを監視するステップと、
前記カテーテルオペレーションに関する情報を前記RFIDチップにダウンロードするステップと
をさらに含む、請求項1に記載のカテーテルを識別する方法。
【請求項9】
患者の血管系に関する前記データを前記カテーテルRFIDチップにダウンロードするステップをさらに含む、請求項8に記載のカテーテルを識別する方法。
【請求項10】
患者識別データを前記カテーテルRFIDチップにダウンロードするステップをさらに含む、請求項8に記載のカテーテルを識別する方法。
【請求項11】
前記監視するステップは、前記カテーテルが使用されていた前記実際の時間を監視することをさらに含み、前記カテーテルオペレーションに関する情報を前記ダウンロードするステップは、前記カテーテルが使用されていた前記実際の時間を前記カテーテルRFIDチップにダウンロードすることをさらに含む、請求項8に記載のカテーテルを識別する方法。
【請求項12】
前記許容される使用時間を前記カテーテルRFIDチップに記憶するステップと、
前記実際の使用時間を前記許容される使用時間と比較するステップと、
前記使用時間が前記許容される使用時間に等しくなると、前記カテーテルのその後の使用を禁止するステップと
をさらに含む、請求項11に記載のカテーテルを識別する方法。
【請求項13】
カテーテルオペレーション不調を監視するステップと、
前記カテーテルオペレーション不調に関するデータを前記カテーテルRFIDチップにダウンロードするステップと
をさらに含む、請求項8に記載のカテーテルを識別する方法。
【請求項14】
不調データの存在に基づいて前記カテーテルのその後の使用を禁止するステップをさらに含む、請求項13に記載のカテーテルを識別する方法。
【請求項15】
前記カテーテルオペレーションに関する情報を前記カテーテルRFIDチップに記憶するステップをさらに含む、請求項8に記載のカテーテルを識別する方法。
【請求項16】
前記カテーテルRFIDチップに記憶される前記カテーテルオペレーションに関する情報は、較正係数、タイムゲインコントロール、ポストアンプゲイン、最初に使用した日付、最後に使用した日付、使用回数、使用時間、ブートモード、パルス幅、有効期限、許容される使用回数、許容される使用時間、許容される使用の地理的領域、故障コード、又は患者情報から成る群から選択される、請求項15に記載のカテーテルを識別する方法。
【請求項17】
前記カテーテルオペレーションに関する前記記憶された情報を使用するステップであって、それによって、その後のカテーテルの使用に関する決定を行う、使用するステップをさらに含む、請求項15に記載のカテーテルを識別する方法。
【請求項18】
画像化カテーテルを識別する方法であって、
画像化カテーテルをカテーテルインタフェースデバイスに取り付けることであって、該画像化カテーテルは、前記カテーテルの前記遠位端に位置する画像化素子、及び、前記カテーテルの前記機能に関する情報を記憶し、前記カテーテルの前記近位端に位置するRFIDチップをさらに備え、該カテーテルインタフェースデバイスは、RFIDスキャナをさらに備え、オペレーションコンソールに動作可能に接続される、取り付けること、
前記カテーテルRFIDチップから前記カテーテルの前記機能に関する情報を読み取ること、
前記カテーテルの前記機能に関する少なくとも1つの特性を識別すること、及び
前記カテーテルの前記機能に関する前記少なくとも1つの特性を前記RFIDスキャナから前記オペレーションコンソールに中継すること
を含む、画像化カテーテルを識別する方法。
【請求項19】
前記カテーテルの前記機能に関する前記情報は、カテーテルのシリアルナンバー、カテーテル名、製造元又はモデル、較正係数、タイムゲインコントロール、ポストアンプゲイン、最初に使用した日付、最後に使用した日付、使用回数、使用時間、ブートモード、パルス幅、有効期限、許容される使用回数、許容される使用時間、許容される使用の地理的領域、故障コード、又は患者情報から成る群から選択される、請求項18に記載の画像化カテーテルを識別する方法。
【請求項20】
前記カテーテルの前記機能に関する前記少なくとも1つの特性は、前記カテーテルのタイプ又は動作周波数にさらに関連する、請求項18に記載の画像化カテーテルを識別する方法。
【請求項21】
前記カテーテルの前記タイプ及び周波数に関する前記特性を使用するステップであって、それによって、画像データ解析のために、仮想病理学(Virtual Histology)分類木を選択する、使用するステップ
をさらに含む、請求項20に記載の画像化カテーテルを識別する方法。
【請求項22】
前記カテーテルの前記機能に関する付加的な情報を前記オペレーションコンソールに中継するステップをさらに含む、請求項20に記載の画像化カテーテルを識別する方法。
【請求項23】
前記カテーテルの前記機能に関する前記付加的な情報を使用するステップであって、それによって、カテーテルの使用に関する決定を行う、使用するステップをさらに含む、請求項22に記載の画像化カテーテルを識別する方法。
【請求項24】
前記カテーテルの前記機能に関する前記付加的な情報を使用するステップであって、それによって、RF画像データを解析するために、仮想病理学分類木を選択する、使用するステップ
をさらに含む、請求項22に記載の画像化カテーテルを識別する方法。
【請求項25】
前記カテーテルを患者の血管系に挿入するステップと、
前記カテーテルのオペレーション中に、血管組織からのRF後方散乱データを採取するステップと、
前記仮想病理学分類木と前記後方散乱したRFデータを使用するステップであって、それによって、前記血管組織の仮想病理学画像を生成する、使用するステップと
をさらに含む、請求項24に記載の画像化カテーテルを識別する方法。
【請求項26】
患者識別情報をダウンロードし、前記カテーテルRFIDチップに記憶するステップをさらに含む、請求項25に記載の画像化カテーテルを識別する方法。
【請求項27】
カテーテルオペレーションを監視するステップと、
前記カテーテルオペレーションに関する情報をダウンロードし、前記カテーテルRFIDチップに記憶するステップと
をさらに含む、請求項25に記載の画像化カテーテルを識別する方法。
【請求項28】
前記カテーテルオペレーションに関する情報を使用するステップであって、それによって、その後のカテーテルの使用に関する決定を行う、使用するステップをさらに含む、請求項26に記載の画像化カテーテルを識別する方法。
【請求項29】
前記仮想病理学画像をダウンロードし、前記カテーテルRFIDチップに記憶するステップをさらに含む、請求項25に記載の画像化カテーテルを識別する方法。
【請求項30】
前記RFIDチップに記憶した前記データを暗号化するステップとをさらに含む、請求項29に記載の画像化カテーテルを識別する方法。
【請求項31】
血管内超音波画像化カテーテルであって、
遠位端と近位端を有する細長い管状部材と、
所与の周波数範囲内の複数の周波数のうちの1つの周波数で動作するように構成され、前記細長い管状部材の遠位領域内で動作可能な超音波画像化素子と、
前記細長い管状部材の前記近位端に搭載されたRFIDチップであって、前記超音波画像化システムの前記機能に関する情報を記憶するようになっている、RFIDチップと
を備える、血管内超音波画像化カテーテル。
【請求項32】
前記RFIDチップは、前記超音波画像化システムの前記タイプ及び周波数に関する情報を記憶するようになっている、請求項31に記載の血管内超音波画像化カテーテル。
【請求項33】
前記RFIDチップは、前記カテーテルの前記機能に関する情報を記憶するようになっている、請求項31に記載の血管内超音波画像化カテーテル。
【請求項34】
前記カテーテルの前記機能に関する前記情報は、カテーテルのシリアルナンバー、カテーテル名、カテーテルモデル番号、較正係数、タイムゲインコントロール、ポストアンプゲイン、最初に使用した日付、最後に使用した日付、使用した回数、許容される使用回数、許容される使用の地理的ロケーション、ブートモード、パルス幅、前記カテーテルの有効期限から成る群から選択される、請求項33に記載の血管内超音波画像化カテーテル。
【請求項35】
前記RFIDチップは約0〜5mmの伝送距離を有する、請求項31に記載の血管内超音波画像化カテーテル。
【請求項36】
前記RFIDチップは約5〜15mmの伝送距離を有する、請求項31に記載の血管内超音波画像化カテーテル。
【請求項37】
前記RFIDチップは約15〜25mmの伝送距離を有する、請求項31に記載の血管内超音波画像化カテーテル。
【請求項38】
前記RFIDチップは128バイト以下のメモリを有する、請求項31に記載の血管内超音波画像化カテーテル。
【請求項39】
前記RFIDチップは少なくとも1キロバイトのメモリを有する、請求項31に記載の血管内超音波画像化カテーテル。
【請求項40】
前記RFIDチップは少なくとも2キロバイトのメモリを有する、請求項31に記載の血管内超音波画像化カテーテル。
【請求項41】
前記RFIDチップは少なくとも4キロバイトのメモリを有する、請求項31に記載の血管内超音波画像化カテーテル。
【請求項42】
カテーテル性能特性を識別するシステムであって、
遠位端と近位端及び該遠位端と該近位端の間に延びる内腔を有するカテーテルであって、第1コネクタが該近位端上に位置する、カテーテルと、
前記カテーテルの前記近位端上に搭載されるRFIDチップと、
前記第1コネクタに結合するようになっている第2コネクタを有するカテーテルインタフェースデバイスであって、前記第2コネクタに近接して位置するRFIDスキャナをさらに備える、カテーテルインタフェースデバイスと
を備える、カテーテル性能特性を識別するシステム。
【請求項43】
前記RFIDチップは、前記カテーテルについての情報を記憶するようになっている、請求項42に記載のカテーテル性能特性を識別するシステム。
【請求項44】
前記情報は、カテーテルのシリアルナンバー、カテーテル名、カテーテルモデル番号、較正係数、タイムゲインコントロール、ポストアンプゲイン、最初に使用した日付、最後に使用した日付、使用した回数、許容される使用回数、許容される使用の地理的ロケーション、ブートモード、パルス幅、前記カテーテルの有効期限から成る群から選択される、請求項43に記載のカテーテル性能特性を識別するシステム。
【請求項45】
前記RFIDスキャナはRFID読み取り器である、請求項44に記載のカテーテル性能特性を識別するシステム。
【請求項46】
前記RFIDスキャナは読み取り/書き込みスキャナである、請求項45に記載のカテーテル性能特性を識別するシステム。
【請求項47】
前記カテーテルインタフェースデバイスは、前記RFIDチップに対する読み取り及び書き込みを制御するマイクロプロセッサをさらに備える、請求項46に記載のカテーテル性能特性を識別するシステム。
【請求項48】
前記カテーテルインタフェースデバイスは、オペレーションコンソールに動作可能に接続される、請求項44に記載のカテーテル性能特性を識別するシステム。
【請求項49】
前記オペレーションコンソールは、シリアルポートを介して前記カテーテルインタフェースデバイスに接続される、請求項48に記載のカテーテル性能特性を識別するシステム。
【請求項50】
前記オペレーションコンソールは、USBポートを介して前記カテーテルインタフェースデバイスに接続される、請求項48に記載のカテーテル性能特性を識別するシステム。
【請求項51】
前記オペレーションコンソールは、前記RFIDチップに記憶された情報に基づいてカテーテルオペレーションを制御するプロセッサをさらに備える、請求項48に記載のカテーテル性能特性を識別するシステム。
【請求項52】
前記RFIDチップは、約0〜5mmの伝送距離を有する、請求項42に記載のカテーテル性能特性を識別するシステム。
【請求項53】
前記RFIDチップは、約5〜15mmの伝送距離を有する、請求項42に記載のカテーテル性能特性を識別するシステム。
【請求項54】
前記RFIDチップは、約15〜25mmの伝送距離を有する、請求項42に記載のカテーテル性能特性を識別するシステム。
【請求項55】
前記RFIDチップは128バイト以下のメモリを有する、請求項31に記載のカテーテル性能特性を識別するシステム。
【請求項56】
前記RFIDチップは少なくとも1キロバイトのメモリを有する、請求項31に記載のカテーテル性能特性を識別するシステム。
【請求項57】
前記RFIDチップは少なくとも2キロバイトのメモリを有する、請求項31に記載のカテーテル性能特性を識別するシステム。
【請求項58】
前記RFIDチップは少なくとも4キロバイトのメモリを有する、請求項31に記載のカテーテル性能特性を識別するシステム。
【請求項59】
血管組織データの特徴付けシステムであって、
遠位端と近位端及び該遠位端と該近位端の間に延びる内腔を有するカテーテルであって、第1コネクタが該近位端上に位置する、カテーテルと、
前記カテーテルの前記遠位端に動作可能に結合する超音波画像化素子と、
前記カテーテルの前記近位端上に搭載されるRFIDチップと、
近位端と遠位端及び第2コネクタを有するカテーテルインタフェースデバイスであって、前記プルバックデバイス(pull back device)は、前記第2コネクタに近接して位置するRFIDスキャナをさらに備える、カテーテルインタフェースデバイスと、
血管組織を特徴付けるための複数の仮想病理学分類木を記憶するようになっているデータベースを備える、前記カテーテルインタフェースデバイスに動作可能に結合するオペレーションコンソールと
を備える、血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項60】
前記RFIDチップは、前記カテーテルについての情報を記憶するようにプログラムされる、請求項59に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項61】
前記情報は、カテーテルのシリアルナンバー、カテーテル名、カテーテルモデル番号、較正係数、タイムゲインコントロール、ポストアンプゲイン、最初に使用した日付、最後に使用した日付、使用した回数、許容される使用回数、許容される使用の地理的ロケーション、ブートモード、パルス幅、前記カテーテルの有効期限から成る群から選択される、請求項60に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項62】
前記RFIDスキャナはRFID読み取り器である、請求項61に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項63】
前記RFIDスキャナは読み取り/書き込みスキャナである、請求項62に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項64】
前記カテーテルインタフェースデバイスは、前記RFIDチップに対する情報の読み取り及び書き込みを制御するマイクロプロセッサをさらに備える、請求項63に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項65】
前記マイクロプロセッサは、前記RFIDチップから受け取った情報に基づいてカテーテルオペレーションを制御する命令をさらに含む、請求項64に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項66】
前記オペレーションコンソールは、USBポートを介して前記カテーテルインタフェースデバイスに接続される、請求項61に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項67】
前記オペレーションコンソールは、シリアルポートを介して前記カテーテルインタフェースデバイスに接続される、請求項61に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項68】
前記オペレーションコンソールは、前記RFIDチップ上に記憶された情報に基づいてカテーテルオペレーションを制御するプロセッサをさらに備える、請求項61に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項69】
前記RFIDチップは、約0〜5mmの伝送距離を有する、請求項59に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項70】
前記RFIDチップは、約5〜15mmの伝送距離を有する、請求項59に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項71】
前記RFIDチップは、約15〜25mmの伝送距離を有する、請求項59に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項72】
前記RFIDチップは128バイト以下のメモリを有する、請求項59に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項73】
前記RFIDチップは少なくとも1キロバイトのメモリを有する、請求項59に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項74】
前記RFIDチップは少なくとも2キロバイトのメモリを有する、請求項59に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項75】
前記RFIDチップは少なくとも4キロバイトのメモリを有する、請求項59に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項76】
前記仮想病理学分類木の少なくとも1つの木は、前記RFIDチップに記憶される、請求項59に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項77】
前記RFIDチップは、一意のセキュリティコードをさらに含む、請求項59に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項78】
前記RFIDチップは暗号化される、請求項59に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項79】
前記RFIDチップは、前記カテーテル上に収容される他の画像化モダリティに関する情報をさらに含む、請求項59に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項80】
血管組織データの特徴付けシステムであって、
カテーテルであって、
該カテーテルの遠位領域内で動作可能な超音波画像化素子と、
該カテーテルについての情報を伝送する通信デバイスと
をさらに備える、カテーテルと、
オペレーションコンソールであって、
複数の仮想病理学分類木を記憶するように構成されたメモリと、
前記カテーテルから情報を受け取り、該カテーテルからの該情報に基づいて1つの仮想病理学分類木を選択するようになっているプロセッサと
をさらに備える、オペレーションコンソールと
を備える、血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項81】
前記カテーテルは、該カテーテルについての情報を記憶するように構成されたメモリをさらに備える、請求項80に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項82】
前記カテーテルについての前記情報は、カテーテルのシリアルナンバー、カテーテル名、製造元又はモデル、較正係数、タイムゲインコントロール、ポストアンプゲイン、最初に使用した日付、最後に使用した日付、使用回数、使用時間、ブートモード、パルス幅、有効期限、許容される使用回数、許容される使用時間、許容される使用の地理的領域、故障コード、又は患者情報から成る群から選択される、請求項81に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項83】
前記複数の分類木は、回転IVUSカテーテルから導出されるデータを表す少なくとも第1の分類木、及びフェーズドアレイIVUSカテーテルから導出されるデータを表す少なくとも第2の分類木をさらに含む、請求項80に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項84】
前記複数の分類木は、第1動作周波数を有するIVUSカテーテルから導出されるデータを表す少なくとも第1の分類木、及び前記第1動作周波数と異なる動作周波数を有するIVUSカテーテルから導出されるデータを表す少なくとも第2の分類木をさらに含む、請求項80に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項85】
前記カテーテルは、前記カテーテル動作周波数に関する情報を記憶するように構成されたメモリをさらに備え、前記プロセッサは、前記カテーテル動作周波数に基づいて前記分類木を選択するようになっている、請求項84に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項86】
カテーテルインタフェースデバイスをさらに備え、前記カテーテルの前記近位端は前記カテーテルインタフェースデバイスに動作可能に接続され、前記オペレーションコンソールは前記カテーテルインタフェースデバイスに動作可能に接続されており、
前記カテーテルからの情報を送受信するようになっている第1通信接続部と、
前記オペレーションコンソールからの情報を送受信するようになっている第2通信接続部と
をさらに備える、請求項80に記載の血管組織データの特徴付けシステム。
【請求項87】
前記カテーテルインタフェースデバイスは、前記オペレーションコンソールからの情報を前記カテーテルへ転送するようになっているプロセッサをさらに備える、請求項86に記載の血管組織データの特徴付けシステム。

【図1】
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【図2】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図3A】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−245326(P2011−245326A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−163187(P2011−163187)
【出願日】平成23年7月26日(2011.7.26)
【分割の表示】特願2006−92291(P2006−92291)の分割
【原出願日】平成18年3月29日(2006.3.29)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 2005年10月12日 インターネットアドレス(http://www.volcanocorp.com/pages/press7202v27.html)にて発表
【出願人】(506105582)ボルケーノ コーポレーション (2)
【Fターム(参考)】