説明

RFIDタグを媒介としたR/W間通信プロトコル

【課題】質問器に対して制御情報などを送る場合には、制御装置や専用の接続線を介して行っていたため、RFタグシステムが冗長的な構成となってしまうという課題がある。
【解決手段】非接触タグと、非接触タグと通信可能な複数の質問器からなるRFタグシステムを提供する。一の質問器は、非接触タグのメモリに情報を記憶し、その記憶した情報を他の質問器が取得することによって、質問器間の通信を間接的に実現することができ、冗長的なホスト装置や接続線などを排除することができる。また、質問器間通信を間接的に実現することで、RFタグシステムの通信領域を拡大することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、RFタグシステムに関する。さらに詳しくは、複数の質問器が非接触タグを介して情報のやり取りを行うことが可能なRFタグシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
RFIDシステムは、質問器となるリーダ/ライターと、応答器となる非接触タグとの間で無線通信を行うことで、情報のやり取りを行うシステムである。通常、質問器は単体での非接触タグとの通信を行うことのみに使用されるものであり、他の質問器とのコミュニケーションをとる手段がなかった。
【0003】
図1は、このように従来行われているRFIDシステムの一例を示した図である。図1に示すように、複数の質問器に対してコミュニケーションをとる場合には、それぞれの質問器(102)とホスト接続線(120)を介して接続しているホスト装置(101)に対して情報を送信し、そのホスト装置から質問器に対して制御情報などが伝達されている。
【0004】
また、特許文献1には、複数のRFタグシステムにおいて、接続線や制御装置を介して質問器を有する各RFタグシステムに対して情報を送信する技術に関する発明が開示されている。特許文献1の発明は、各RFタグシステムの間に制御装置を設け、その制御装置から専用の接続線を介して各RFタグシステムに対して制御情報などが送られることで、各RFタグシステムの質問器を制御するというものである。
【特許文献1】特開2004−265113号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術においては、質問器に対して制御情報などを送る場合には、制御装置や専用の接続線を介して行っていたため、冗長的な構成となってしまっていた。また、通信領域外に位置する非接触タグの情報を取得するには、その非接触タグと通信可能な位置に配置されている質問器と接続しているホスト装置から専用の接続線などを介して情報を取得しなければならず、やはりホスト装置や接続線などの構成が冗長的になってしまっていた。
【0006】
そこで、本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、非接触タグを介して各質問器同士が情報のやり取りを行うことで、間接的な質問器間通信を実現させ、冗長的な構成を解消させたRFタグシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明においては、かかる課題を解決するために、非接触タグと、非接触タグと通信可能な複数の質問器からなるRFタグシステムを提供する。非接触タグは、質問器と通信を行う通信部と、通信部を介して一の質問器から取得した情報である取得情報を他の質問器に対して通信部を介して送信するための情報転送部と、を有する。情報転送部は、取得情報を記憶する記憶手段を有していてもよい。かかる構成により、非接触タグにて、質問器から取得した情報を他の質問器に対して転送することができる。
【0008】
また、質問器は、非接触タグの情報転送部から送信される取得情報に基づいて二次取得情報を取得する二次取得情報取得手段と、二次取得情報を他の非接触タグに送信する二次取得情報送信手段と、を有していてもよい。かかる構成により、質問器は他の質問器に対して非接触タグを介して情報を送ることができる。
【0009】
また、ホスト装置と接続する質問器であるホスト質問器を有していてもよく、ホスト質問器は、ホスト装置と通信するためのホスト間通信部を有していてもよい。かかる構成により、ホスト装置と接続していない質問器が読み取った非接触タグの情報を取得したり、あるいは、ホスト装置と接続していない非接触タグに対してホスト装置から制御情報などを出力したりすることが可能となる。
【0010】
なお、複数の質問器は相互通信が不可能な距離に配置されていてもよい。また、非接触タグが流通する流通経路を有し、複数の質問器は、流通経路に沿って配置されていてもよいし、あるいは、流通経路上に存在する非接触タグの一部は、固定状態にあってもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、非接触タグが質問器から取得した情報である取得情報を他の質問器に送信する機能を有していることにより、非接触タグを介して質問器同士で情報のやり取りを行うことが可能となる。また、質問器は、非接触タグから取得した取得情報に基づいて、他の非接触タグに対して二次取得情報を送信することにより、他の質問器と非接触タグを介して情報のやり取りを行うことが可能となる。このように、非接触タグを介して質問器同士がコミュニケーションをとることが可能となるため、接続線などを排除して冗長的な構成を解消することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に、各発明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
【0013】
なお、以下の実施形態と請求項の関係は次の通りである。
実施形態1は、主に請求項1、2、3、8、9などについて説明する。実施形態2は、主に請求項4、10などについて説明する。実施形態3は、主に請求項5、11、などについて説明する。実施形態4は、主に請求項6、7などについて説明する。
【0014】
<<実施形態1>>
<実施形態1の概要>
本実施形態は、非接触タグと、非接触タグと通信可能な複数の質問器からなるRFタグシステムに関するものである。図2は、本実施形態の概念の一例を説明するための図である。図2におけるホスト装置(101)と、ホスト接続線(120)については図1で示した従来例と同じである。非接触タグA(221)、非接触タグB(222)、非接触タグC(223)も、従来例と同様に、それぞれ質問器A(211)、質問器B(212)、質問器C(212)との間で無線通信を行って、情報のやり取りを行う。そして、図2においては斜線で示した非接触タグ(231)を介して質問器間にて情報のやり取りを行うことができる。つまり、斜線で示した非接触タグ(231)を、質問器間の無線通信を行う際の媒介タグとして使用することが本実施形態の特徴である。なお、図2においては、概念を説明するために、非接触タグA、B、Cと、斜線で示した非接触タグとを便宜的に分けて記載したが、特に専用の非接触タグ(媒介タグ231)を用意する必要はなく、通常の非接触タグを用いてかかる構成を実現させることができる。
【0015】
<実施形態1の構成>
図3は、実施形態1におけるRFタグシステムの機能ブロック図の一例を示す図である。図3に示すように、実施形態1における「RFタグシステム」(300)は、「非接触タグ」(320)と、複数の「質問器」(310、330)と、からなる。複数の質問器(310、330)は、「非接触タグ通信部」(311、331)を有する。非接触タグ(320)は、「通信部」(321)と、「情報転送部」(322)を有する。
【0016】
複数の「質問器」(310、330)は、非接触タグ(320)と通信可能なものである。「複数」の一例として、図3においては二つの質問器を例示しているが、もちろん三以上の質問器を有していてもよい。質問器は、例えば制御用プロセッサや、メモリ、変調器、アンテナなどから構成されている。
【0017】
「非接触タグ通信部」(311、331)は、非接触タグと通信を行う。非接触タグ通信部(311)は、従来から行われているように、非接触タグとの無線通信によって情報のやり取りを行うものである。具体的にはアンテナ、変調器、発振器などによって構成される。非接触タグ通信部における非接触タグとの通信によって、例えば非接触タグのROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体に記憶保持されている情報を質問器にて取得したり、あるいは、質問器から非接触タグのRAMに対して情報を書き込んだりする。本実施形態においては、この通信時において非接触タグとやり取りする情報を利用して質問器間での通信を間接的に実現することができる。
【0018】
次に「非接触タグ」(320)について説明する。非接触タグは、質問器との通信によって情報のやり取りをおこなうために用いられるものであり、例えばマイクロプロセッサ、RAMやROMなどのメモリ、変調器、アンテナなどから構成されている。非接触タグは、通信部(321)と、情報転送部(322)を有している。
【0019】
「通信部」(321)は、質問器と通信を行う。通信部(321)は、従来から行われているように、質問器との無線通信によって情報のやり取りを行うものである。具体的にはアンテナ、変調器などによって構成される。
【0020】
「情報転送部」(322)は、通信部(321)を介して一の質問器(310)から取得した情報である取得情報を他の質問器(330)に対して通信部(321)を介して送信するためのものである。「一の質問器から取得した情報」とは、例えば図3の例においては、質問器(310)との通信によって非接触タグのRAMに書き込まれた情報のことである。そして、その取得情報を他の質問器(330)に対して通信部を介して送信することで、他の質問器(331)においては、質問器(310)からの情報を間接的に取得することができる。そして、このような取得情報を他の質問器に送信する場合には、従来から質問器との通信に用いられている通信部を介して送信するため、非接触タグに特別な構成を追加することなく、非接触タグを介した質問器間の間接的な通信を可能にすることができる。なお、取得情報には、例えば質問器(310)との通信によって非接触タグのRAMに書き込まれた情報に加えて、自身のROMに記憶保持されている情報を追加した情報が含まれていてもよい。この場合には、他の質問器(330)には、一の質問器(310)からの情報と、非接触タグ(320)からの情報の、両方の情報が送信されることになる。情報転送部は、具体的には制御用マイクロプロセッサやメモリなどによって構成される。
【0021】
なお、本実施形態は、一の質問器から取得した情報である取得情報を他の質問器に対して送信する、というものであり、その取得情報を他の質問器が再度取得することで質問器間の間接的な通信を可能にするものである。従って、例えばSuica(登録商標)のように、一の質問器から取得した情報(例えば入場時の課金命令)に基づいて自身のメモリに記憶された情報(残金)を書き換え、その書き換えた情報を再度他の質問器に対して送信(退場時の清算)する、という技術とは根本的に異なるものである。即ち、本実施形態においては、非接触タグが一の質問器から取得した情報(後述するように、質問器間通信用の情報が含まれ得る)をそのまま他の質問器に対して送信可能であるが故に、その非接触タグを介して質問器間の間接的な通信を実現できるのである。
【0022】
また、図4で示すように、情報転送部は、一の質問器から取得した情報を記憶する取得情報記憶手段(401)を有していもよい。取得情報記憶手段は、具体的にはRAMが挙げられる。なお、非接触タグの中には質問器からの電波を利用して起電するパッシブ型のタグもあり、このような場合には不揮発性のメモリとしてFRAMやフラッシュメモリなどを利用してもよい。また、取得情報記憶手段は、必ずしもメモリでなくてもよく、例えば小電力で稼動可能な小型ハードディスクなどであってもよい。このように取得情報記憶手段を有していることの利点としては、他の質問器(330)との通信領域内に非接触タグが位置していない場合であっても、その後、非接触タグが他の質問器(330)の通信領域内に移動して他の質問器(330)と通信を行うことで、その非接触タグの取得情報記憶手段に記憶されている情報を当該他の質問器(330)にて取得することができる点が挙げられる。取得情報記憶手段(401)は、従来から非接触タグに用いられているメモリをそのまま利用するとしてもよいし、あるいは、取得情報を記憶するための専用の記憶媒体を非接触タグに備えてもよい。
【0023】
以上のような構成を有することにより、一の質問器(310)からの情報を、非接触タグ(320)を介して、他の質問器(330)にて取得することができる。そして、この取得した情報に、例えば質問器間の通信で用いられる質問器間通信用のコマンドなどが含まれている場合には、質問器同士が非接触タグを介して互いに通信を行うことが可能となる。
【0024】
図5は、質問器と非接触タグとの間で通信を行う際のフレームの一例を示したものである。質問器と非接触タグとの通信については、従来から行われているように、規格によって定められているコマンドなどを含めたフレームによって情報のやり取りが行われる。フレームは、例えばプリアンブルとしてスタートオブフレーム(以下、「SOF」という)や、非接触タグへの命令となるコマンドや、データ、エラーチェック用のCRC(Cyclic Redundancy Check)、エンドオブフレーム(EOF)などによって構成される。図5(a)の例は、非接触タグから質問器が情報を読み出して取得する際のフレームの一例を示したものである。そして、フレーム中のデータ部には、例えば質問器同士での通信に用いるための質問器間通信用コマンドや、質問器間通信用データや、その通信を行っている非接触タグの情報などが含まれる。なお、このデータ部に含まれている質問器間通信用コマンドなどの各データは、フレームを読み取った質問器側の例えばアプリケーション層などにおいて解釈されるものである。即ち、非接触タグは、質問器との間でやりとりするデータについては、その中身を検知することなく、単に情報を転送する機能を発揮しているに過ぎないものである。このように質問器においては、非接触タグからの情報を取得することにより、他の質問器からの質問器間通信用のコマンドなどを取得して、その取得したコマンドに応じた処理などを行うことができる。なお、この質問器間通信用のコマンドはどのようなコマンドであってもよく、例えば規格によって定められている非接触タグとの通信に用いるコマンドを応用して採用するとしてもよいし、あるいは、全く新規に質問器間通信用のコマンドを採用してもよい。
【0025】
図5(b)の例においては、質問器から非接触タグに対して情報の書き込みを行う際のフレームの一例を示したものである。図5(b)のデータ部には、質問器間通信用コマンドや、質問器間通信用データが含まれている。なお、図5(b)のデータ部には、図5(a)と異なり、非接触タグの情報が含まれていないが、非接触タグに対する書き込み時には、他の非接触タグの情報は「質問器間通信用データ」に含まれるものであるからである。このように、非接触タグを介して情報のやり取りを行うことで、その情報に含まれる質問器間通信用の情報を各質問器が取得して、質問器同士の間接的なコミュニケーションを実現することができる。また、このような質問器同士の間接的なコミュニケーションを実現するには、質問器側のアプリケーションを一部変更することのみで対応することも可能であり、既存の質問器や非接触タグをそのまま利用できるため、低コストで質問器同士の間接的な通信を実現することができる。
【0026】
なお、複数の質問器は相互通信が不可能な距離に配置されているときに本件発明は特に効果を奏する。図6は、複数の質問器が相互通信が不可能な距離に配置されている例を図示したものである。図6における円弧は各質問器(211、212、213)の通信領域を示したものである。図6に示すように、複数の質問器は、通信を媒介するタグである非接触タグ(231)との通信は可能な距離に配置されてはいるものの、各質問器同士の通信領域は重複していないため、相互通信は不可能な距離に配置されているものである。図6で示すような質問器の配置は一般的には質問器同士の干渉を防止するためになされるものである。本件発明はこのような配置がなされている場合に特に効果を発揮するものである。即ち、各質問器同士の干渉を回避しつつ、例えば媒介としての非接触タグ(231)を利用することで、間接的に質問器間の通信を実施して、質問器A(211)は、自身の通信領域外に位置する非接触タグC(223)の情報を取得することも可能となる。このように、非接触タグに一度情報を記憶させ、その情報を他の質問器が読み出すことによって、結果として、RFタグシステムの通信領域の拡大をも実現することが可能となる。
【0027】
<実施形態1の非接触タグの具体的構成>
図7は、実施形態1における非接触タグの具体的構成の一例を示す図である。なお、質問器の具体的構成については実施形態2のところで説明を行う。図7で示すように非接触タグ(700)は、通信部としてのアンテナ(701)や、電源再生回路(702)や、バンドパスフィルタ(703)や、復調器(704)や、情報転送部としての制御用マイクロプロセッサ(705)、ROM/RAM(706)や、変調器(707)などから構成される。また、ROM/RAM(706)は、情報転送部に含まれ得る取得情報記憶手段としても構成され得る。なお、図7で示した例は一例であり、非接触タグの具体的な構成はこれに限定されるものではない。以下、非接触タグ(700)の動作を簡単に説明する。まず、アンテナ(701)にて電磁誘導などによって電力を得て、これを電源再生回路(702)によって起電力とする。また、バンドパスフィルタ(703)によって電磁波から信号成分を抽出し、変調された信号が復調器(704)によって復調され、その復調されたコマンドを制御用マイクロプロセッサ(705)が解釈する。そして、制御用マイクロプロセッサ(705)は、入力コマンドに基づいてROMやRAM(706)との間で情報のやり取りを行う。そして、質問器に対して信号を返信する場合には、制御用マイクロプロセッサ(705)は、情報を載せた信号を変調器(707)に送り、変調器(707)にて変調した信号をアンテナ(701)から質問器に対して送信する。
【0028】
<実施形態1の処理の流れ>
図8は、実施形態1における非接触タグの処理の流れの一例を示した図である。実施形態1の非接触タグは、質問器との通信が可能になる度に、図8で示す処理を実行する。まず、第一の質問器と通信を行う(S801)。S801は、例えば第一の質問器からの電波によって非接触タグを起電させるなどの動作をしてもよい。次に、通信を行っているその第一の質問器から情報を取得する(S802)。そして、ステップS802にて取得した情報を、RAMなどの記憶媒体に書き込む(S803)。S803は、例えば質問器からのライトコマンドを含めたフレームを非接触タグにて取得した場合に、その取得した情報を記憶媒体に書き込むものである。次に、第二の質問器からのリードコマンドを受けた場合には、記憶媒体に記憶されている取得情報を取得する(S804)。S804においては、802にて取得した情報と、自身のROMなどに記憶保持されている情報とをマージして取得情報として取得してもよい。そして、S804にて取得した取得情報を第二の質問器に対して送信する(S805)。
【0029】
図9は、実施形態1における全体シーケンスの一例を示した図である。質問器Aから非接触タグに送信され(S901)、非接触タグにて記憶などされた情報αは、その後、質問器Bが非接触タグから情報を読み出す際に取得情報(α+β)として質問器Bに対して送信される(S902)。この結果、質問器Aから質問器Bに対して、間接的に情報αが送信されることになる。
【0030】
<実施形態1の効果>
実施形態1においては、非接触タグが、質問器から取得した情報を他の質問器に対して送信可能とした構成を有していることにより、質問器間において、非接触タグを媒介とした情報のやり取りを行うことができる。このため、質問器間にて間接的にコミュニケーションをとることが可能となり、冗長的な接続線を排除することができる。また、一の質問器と接続するホスト装置の数も削減することができる。さらには、RFタグシステムの通信領域をも拡大することが可能となる。
【0031】
<<実施形態2>>
<実施形態2の概要>
実施形態2におけるRFタグシステムは、実施形態1と同様に非接触タグを介して質問器同士が情報のやり取りを行うことを可能にしたものである。実施形態1では非接触タグが質問器からの情報を他の質問器に対して送信可能な旨の構成を示したが、実施形態2では、質問器が非接触タグから取得した情報を他の非接触タグに送信可能な構成を示す。
【0032】
<実施形態2の構成>
図10は、実施形態2におけるRFタグシステムの機能ブロック図の一例を示す図である。図10に示すように、実施形態1における「RFタグシステム」(1000)は、「非接触タグ」(1020)と、複数の「質問器」(1010、1030)と、からなる。質問器(1030)は、「非接触タグ通信部」(1031)を有する。非接触タグ(1020)は、「通信部」(1021)と、「情報転送部」(1022)を有する。質問器(1030)の非接触タグ通信部(1031)は、「二次取得情報取得手段」(1032)と、「二次取得情報送信手段」(1033)と、を有する。「二次取得情報取得手段」(1032)と、「二次取得情報送信手段」(1033)と、を除く各構成については実施形態1で説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。また、図示していないが、質問器(1010)も質問器(1030)と同様に、非接触タグ通信部などを有しているものである。
【0033】
非接触タグ通信部の「二次取得情報取得手段」(1032)は、非接触タグの情報転送部から送信される取得情報である一次取得情報に基づいて取得した情報である二次取得情報を取得する。「非接触タグの情報転送部から送信される取得情報」とは、例えば、既に説明したように、質問器の非接触タグ通信部から非接触タグに送られるリードコマンドに応じて非接触タグから送られる取得情報のことである。そして、例えば取得した第一次取得情報に、質問器が質問器間通信に用いるデータなどを付加した情報を二次取得情報として生成して取得する。
【0034】
非接触タグ通信部の「二次取得情報送信手段」(1033)は、二次取得情報を他の非接触タグに送信する。具体的にはライトコマンドを含めたフレームを他の非接触タグに対して送信する。このようにして送信された二次取得情報は、例えば非接触タグ(1040)において再度取得情報として記憶保持などされて、再び図外の他の質問器などに送信される。このように、質問器は非接触タグを介して取得した情報を他の質問器に対して送信することができるため、間接的に質問器間における通信を実現することができる。
【0035】
なお、質問器においては、非接触タグから取得した一次取得情報に含まれる質問器間通信用のデータを読み出して、そのデータに基づいた処理を実行することももちろん可能である。例えば、質問器間通信用のデータには、取得したデータをそのまま他の質問器に対して転送する指示が含まれている場合には、質問器は何も情報を付加することなく、そのまま一次取得情報を二次取得情報として取得することができる。また、質問器間通信用のデータに、例えば通信電波の出力を停止する緊急停止指示が含まれている場合には、質問器は二次取得情報を取得することなく、通信電波の出力を停止してもよい。また、この場合には、二次取得情報が送信されなくてもよい。
【0036】
<実施形態2の質問器の具体的構成>
図11は、実施形態2における質問器の具体的構成の一例を示す図である。なお、実施形態1における質問器も図11に示すような構成を有することができる。図11に示すように、質問器(1100)は、非接触タグ通信部(二次取得情報取得手段、二次取得情報送信手段も含まれ得る)としてのアンテナ(1101)、バンドパスフィルタ(1102)、復調器(1103)、発振器(1107)、変調器(1108)や、制御用プロセッサ(1104)や、ROM/RAM(1105)や、インターフェース回路(1106)などから構成される。なお、インターフェース回路(1106)については、実施形態3で説明するホスト装置と接続する質問器でなければ構成に含まれなくてよい。以下、質問器の動作を簡単に説明する。質問器(1100)の制御用プロセッサ(1104)は、ROMやRAM(1105)に記憶保持されているコマンドを搬送波として変調器(1108)に送り、変調器(1108)では、搬送波を変調してアンテナ(1101)から送信する。そして、非接触タグからの応答をアンテナ(1101)にて受けた場合には、バンドパスフィルタ(1102)にて信号成分を抽出し、復調器(1103)にて復調して制御用プロセッサ(1104)にその応答を送信する。制御用プロセッサ(1104)は、必要に応じてインターフェース回路(1106)を通じて図外のホスト装置に対して情報のやりとりを行う。
【0037】
<実施形態2の処理の流れ>
図12は、実施形態2における質問器の処理の流れの一例を示した図である。実施形態2の質問器は、非接触タグと通信が可能となる度に、図12で示す処理を実行する。まず、第一の非接触タグと通信を行う(S1201)。次に通信を行っている第一の非接触タグから送信される取得情報である一次取得情報を取得する(S1202)。S1201では、例えば質問器からのリードコマンドに応じて第一の非接触タグから送られる取得情報を読み取ることで一次取得情報を取得する。なお、図示していないが、一次取得情報に含まれ得る質問器間通信用の情報を取得して、その情報に基づいた処理を質問器にて実行してもよい。そして、S1202にて取得した一次取得情報に基づいて二次取得情報を取得する(S1203)。S1203においては、例えば質問器自身が周囲の非接触タグと通信を行って得た情報などを一次取得情報に付加した情報として二次取得情報を取得することが行われる。そして、S1203にて取得した二次取得情報を第二の非接触タグに送信する(S1204)。S1204においては、例えばライトコマンドと、二次取得情報を含むフレームを他の非接触タグに対して送信する。
【0038】
図13は、実施形態2における全体シーケンスの一例を示した図である。質問器Aから非接触タグAに送信され(S1301)、非接触タグAにて記憶などされた情報αは、その後、質問器Bが非接触タグから情報を読み出す際に一次取得情報(α+β)として質問器Bに対して送信される(S1302)。その後、質問器Bにて情報γを追記した二次取得情報(α+β+γ)を非接触タグBに対して送信する(S1303)。非接触タグBでは、その二次取得情報を自身のメモリなどに記憶する。
【0039】
<実施形態2の効果>
実施形態2においては、質問器が非接触タグから送信される取得情報に基づいて二次取得情報を取得し、他の非接触タグに対して送信することにより、取得情報を次々と転送することが可能となり、RFタグシステムの通信領域を拡大することが可能となる。
【0040】
<<実施形態3>>
<実施形態3の概要>
実施形態3は、実施形態1又は2で説明したものと同様に、非接触タグを介して質問器同士が情報のやり取りを行うことができるRFタグシステムに関するものであり、さらにホスト装置と接続する質問器を有することを特徴とするものである。
【0041】
<実施形態3の構成>
図14は、実施形態3におけるRFタグシステムの機能ブロック図の一例を示す図である。図14に示すように、実施形態3における「RFタグシステム」(1400)は、「非接触タグ」(1420)と、複数の「質問器」(1410、1430)と、からなる。なお、質問器(1430)はホスト質問器でもある。複数の質問器(1410、1430)は、「非接触タグ通信部」(1411、1431)を有する。ホスト質問器(1430)は、「ホスト間通信部」(1432)を有する。非接触タグ(1420)は、「通信部」(1421)と、「情報転送部」(1422)を有する。ホスト質問器(1430)と、ホスト間通信部(1432)と、を除く各構成については、実施形態1又は2で説明したものと同様である。
【0042】
「ホスト質問器」(1430)は、ホスト装置(1440)と接続する質問器である。「ホスト装置」(1440)とは、例えば非接触タグの情報を収集したりするコンピュータ装置のことである。
【0043】
「ホスト間通信部」は、ホスト装置と通信するためのものである。一例としては、ホスト装置と接続線を介して接続するためのインターフェース回路が挙げられる。但し、例えばホスト装置にて無線通信が可能な構成を有する場合には、必ずしも接続線にて接続する必要はない。ホスト間通信部によってホスト装置から各種の制御情報などがホスト質問器に対して送られ、これを受けたホスト質問器が非接触タグを介してその情報を他の質問器に対して送信する。また、逆に、他の質問器からの情報を非接触タグを介して取得して、その情報をホスト装置に対して転送したりすることができる。
【0044】
<実施形態3の処理の流れ>
図15は、実施形態3における全体シーケンスの処理の流れの一例を示す図である。図15においては、ホスト装置側にて各質問器や非接触タグの位置情報などを把握している場合において、ホスト装置から非接触タグBのメモリなどに記憶されている情報を取得する指示が出された場合のシーケンスの一例を示している。
【0045】
まず、ホスト装置からホスト質問器に対して非接触タグBの情報の取得指示がホスト質問器に対して出力される(S1501)。次に、ホスト質問器は非接触タグAに対して指示情報αを、ライトコマンドを付して出力する(1502)。非接触タグAはその指示情報αを自身のメモリに記憶する。その後、質問器Bからのリードコマンドに応じて、非接触タグAは、その情報を取得情報として質問器Bに対して送信する(S1503)。質問器Bはその取得情報に含まれる指示情報αの指示を上位レイヤにて解釈し、その指示情報αに基づいて、非接触タグBのメモリに記憶されている情報(非接触タグ情報B)を、リードコマンドを非接触タグBに対して送信することで取得する(S1504、S1505)。そして、質問器Bは非接触タグAに対して非接触タグ情報Bを含む情報を、ライトコマンドを付して送信する(S1506)。なお、この場合に、ホスト質問器に対して、当該情報をホスト装置に転送するように指示する情報を質問器Bにて付加し、その付加した後の情報(二次取得情報)を非接触タグAに対して送信するとしてもよい。非接触タグAにおいては、質問器Bからの情報を自身のメモリに書き込む。そして、ホスト質問器から、リードコマンドを受けた場合には、非接触タグAは、自身のメモリに記憶されている非接触タグ情報Bを含む取得情報をホスト質問器に対して送信する(S1507)。ホスト質問器においては、非接触タグAから取得した取得情報をホスト装置に対して出力する(S1508)。このような処理を行うことで、ホスト装置は、自身と直接的に接続していない質問器が取得した非接触タグの情報を、非接触タグを介した質問器間の間接的な通信によって得ることができる。
【0046】
<実施形態3の効果>
実施形態3においては、ホスト装置と接続するホスト質問器を有することにより、ホスト装置に直接的に接続していない質問器に対しても非接触タグを介して制御情報などを出力することが可能となり、結果として通信領域の拡大を実現することが可能となる。
【0047】
<<実施形態4>>
<実施形態4の概要>
実施形態4は、実施形態1から3で説明したRFタグシステムの配置例に工夫を加えた実施形態である。
【0048】
<実施形態4の構成>
実施形態4は、実施形態1から3のいずれかで説明したものと同様に、非接触タグと、非接触タグと通信可能な複数の質問器からなるRFタグシステムである。非接触タグと質問器の構成については、実施形態1から3のいずれかで説明したものと同様である。
【0049】
<実施形態4の配置例1>
実施形態4は、非接触タグや質問器の配置に特徴を有するRFタグシステムである。図16に配置例1を示す。図16で示すように、非接触タグは流通することが可能である。なお、「流通」には、非接触タグが添付された物品がベルトコンベアー上を移動する場合のように、その非接触タグの添付された物品が規則的に移動する移動経路に載置されている状態や、あるいは、人間が非接触タグの添付された物品を持ち運ぶ場合などのように、不規則的な移動の状態も含まれ得る。配置例1は、非接触タグが流通する流通経路を有し、複数の質問器は、流通経路に沿って配置されていることが特徴である。図16に示した配置例1は、ベルトコンベアー上を非接触タグが添付された物品が移動する場合を想定している。
【0050】
図16(a)においては、ホスト装置(1601)から最も離れて位置する流通経路を流通する非接触タグD(1624)と、ホスト装置(1601)から二番目に離れて位置する流通経路を流通する非接触タグC(1623)と通信可能な質問器C(1613)が配置されている。また、この質問器Cよりもホスト装置に近い位置に、非接触タグC(1623)と、非接触タグCよりもホスト装置に近くに位置する流通経路を流通する非接触タグB(1622)と通信可能な質問器B(1612)が配置されている。そして、この質問器Bよりもさらにホスト装置に近い位置にホスト線(1630)を通じてホスト装置と接続している質問器A(1611)があり、この質問器Aは非接触タグB(1622)と通信可能であり、また、質問器B(1612)側とは反対側に位置する流通経路を流通する非接触タグA(1621)と通信可能である。このような配置の場合には、非接触タグが流通することで、ホスト装置にて全ての非接触タグの情報を取得することが可能となる。
【0051】
具体的に説明をする。まず、図16(a)に示すように、非接触タグA、B、C、Dは、全て同一直線状に配置され、同時に等速度で流通経路であるベルトコンベアー上を移動する。すると、まず、質問器C(1613)において、非接触タグD(1624)と、非接触タグC(1623)の情報を取得する。そして、その取得した情報を、それぞれの非接触タグC、Dにライトコマンドを付して送信する。これにより、t1の地点に各非接触タグが移動した状態においては、非接触タグC、Dのメモリにはそれぞれの情報(c、d)が格納されることになる。なお、図16(b)は、図16(a)の各タイミングにおける非接触タグのメモリ内に記憶されている情報を示したものである。図16(b)においては、例えばcという情報は、当初非接触タグCのメモリに記憶されている情報を示しているものである。
【0052】
次に、t2の位置に各非接触タグが移動した場合では、質問器B(1612)にて、非接触タグB(1622)と、非接触タグC(1623)との通信を行って、それぞれの情報を非接触タグのメモリに格納することにより、非接触タグBと非接触タグCのメモリには、情報b、c、dが格納されていることになる。そして、最後にt3の位置に各非接触タグが移動した場合では、同様に、非接触タグA及びBのメモリには、情報a,b,c,dが格納されることになる。そして、質問器A(1611)は自身の読み取った非接触タグの情報(a,b,c,d)をホスト装置(1601)に対して送信する。このように、非接触タグが流通する流通経路を有し、複数の質問器は、流通経路に沿って配置されていることにより、非接触タグが流通することによって、ホスト装置から離れた位置に配置されている非接触タグの情報をホスト装置にて取得することが可能となる。また、図16(a)で示すような流通経路を有することで、干渉の問題をより確実に解消しつつ、質問器の通信領域に位置しない非接触タグの情報も取得することができる。
【0053】
<実施形態4の配置例2>
図17には、実施形態4の他の配置の一例を示す。配置例2においては、流通経路上に存在する非接触タグの一部は、固定状態にあることを示している。図17は、図16(a)と比較して、非接触タグB(1622)が流通せずに、固定状態に位置していることを示すものである。「固定状態」とは既に説明した「流通」を行わない状態のことをいい、必ずしも何らかの固定手段によって固定されている必要はない。図17における非接触タグB(1622)は、質問器A(1611)と、質問器B(1612)と通信領域が重なる位置にて固定されている。図17で示すように、非接触タグは必ずしも全てが流通経路上を流通するものでなくてもよい。さらには、全ての非接触タグが固定状態になっていてもよい。このようにその配置例を柔軟に変化させることで、最適な位置に質問器などを配置することができる。なお、図17の例においては、流通経路に障害物などがあり、また、質問器の通信領域には制限があるため、流通経路上の非接触タグではRFタグシステム全体の通信が行えなくなってしまう場合などにおいて有用となる。
【0054】
<実施形態4の効果>
実施形態4におけるRFタグシステムは、複数の質問器は、流通経路に沿って配置されていることにより、非接触タグが流通することによって、ホスト装置から離れた位置に配置されている非接触タグの情報をホスト装置にて取得することが可能となる。また、例えば遠方のタグの情報を質問器が順次読み書きすることが可能となるため、遠方の非接触タグの情報を最短時間でホスト装置が取得することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】従来のRFタグシステムの通信方法の一例を示す図
【図2】実施形態1のRFタグシステムの概念を説明するための図
【図3】実施形態1を説明するための機能ブロック第一図
【図4】実施形態1を説明するための機能ブロック第二図
【図5】実施形態1の非接触タグとの通信時のフレーム構成の一例を示す図
【図6】実施形態1において複数の質問器が相互通信不可能な距離に配置されている一例を示す図
【図7】実施形態1の非接触タグの具体的構成の一例を示す図
【図8】実施形態1の非接触タグの処理の流れの一例を示す図
【図9】実施形態1のシーケンスの一例を示す図
【図10】実施形態2を説明するための機能ブロック図
【図11】実施形態2の質問器の具体的構成の一例を示す図
【図12】実施形態2の質問器の処理の流れの一例を示す図
【図13】実施形態2のシーケンスの一例を示す図
【図14】実施形態3を説明するための機能ブロック図
【図15】実施形態3のシーケンスの一例を示す図
【図16】実施形態4の配置例1を示す図
【図17】実施形態4の配置例2を示す図
【符号の説明】
【0056】
101 ホスト装置
120 ホスト接続線
211 質問器A
212 質問器B
213 質問器C
221 非接触タグA
222 非接触タグB
223 非接触タグC
231 非接触タグ(媒介タグ)
300 RFタグシステム
310 質問器
311 非接触タグ通信部
320 非接触タグ
321 通信部
322 情報転送部
330 質問器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非接触タグと、非接触タグと通信可能な複数の質問器からなるRFタグシステムであって、
質問器は、
非接触タグと通信を行う非接触タグ通信部を有し、
非接触タグは、
質問器と通信を行う通信部と、
通信部を介して一の質問器から取得した情報である取得情報を他の質問器に対して通信部を介して送信するための情報転送部と、
を有するRFタグシステム。
【請求項2】
非接触タグの情報転送部は、一の質問器から取得した取得情報を記憶する取得情報記憶手段を有する請求項1に記載のRFタグシステム。
【請求項3】
複数の質問器は相互通信が不可能な距離に配置されている請求項1又は2に記載のRFタグシステム。
【請求項4】
質問器の非接触タグ通信部は、
非接触タグの情報転送部から送信される取得情報である一次取得情報に基づいて取得した情報である二次取得情報を取得する二次取得情報取得手段と、
二次取得情報を他の非接触タグに送信する二次取得情報送信手段と、
を有する請求項1から3のいずれか一に記載のRFタグシステム。
【請求項5】
さらにホスト装置と接続する前記質問器であるホスト質問器を有するRFタグシステムであって、
ホスト質問器は、
ホスト装置と通信するためのホスト間通信部を有する請求項1から4のいずれか一に記載のRFタグシステム。
【請求項6】
非接触タグが流通する流通経路を有し、
複数の質問器は、流通経路に沿って配置されている請求項1から5のいずれか一に記載のRFタグシステム。
【請求項7】
流通経路上に存在する非接触タグの一部は、固定状態にある請求項6に記載のRFタグシステム。
【請求項8】
非接触タグと、非接触タグと通信可能な複数の質問器からなるRFタグシステムの動作方法であって、
非接触タグに、
第一の質問器と通信を行う通信ステップと、
通信ステップの実行によって第一の質問器から取得した情報である取得情報を第二の質問器に対して送信するための情報転送ステップと、
を実行させるRFタグシステムの動作方法。
【請求項9】
非接触タグの情報転送ステップは、第一の質問器から取得した取得情報を記憶媒体に書き込む取得情報書き込みステップを有する請求項8に記載のRFタグシステムの動作方法。
【請求項10】
質問器に、
第一の非接触タグの情報転送ステップの実行によって送信される取得情報である一次取得情報に基づいて取得した情報である二次取得情報を取得する二次取得情報取得ステップと、
二次取得情報を第二の非接触タグに送信する二次取得情報送信ステップと、
を実行させる請求項8又は9に記載のRFタグシステムの動作方法。
【請求項11】
さらにホスト装置と接続する前記質問器であるホスト質問器を有するRFタグシステムの動作方法であって、
ホスト質問器に、
ホスト装置と通信するためのホスト間通信ステップを実行させる請求項8から10のいずれか一に記載のRFタグシステムの動作方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−172420(P2007−172420A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−371188(P2005−371188)
【出願日】平成17年12月23日(2005.12.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FRAM
【出願人】(504435955)ソーバル株式会社 (12)
【Fターム(参考)】