説明

RFIDタグアクセス装置

【課題】アクセス対象となるRFIDタグの識別を容易にし、RFIDタグへのアクセスを効率良く行う。
【解決手段】RFIDタグには、RFIDタグ毎に異なるUIDを示す2次元コードが予め表記されている。リーダライタ装置は、カメラにより、アクセスしたいRFIDタグに表記された2次元コードを読み取り(ステップS1)、画像データ中の2次元コードを解析して、RFIDタグのUIDを取得する(ステップS2)。次に、ユーザの操作により入力部からRFIDタグへのアクセス内容が入力される(ステップS3)。リーダライタ装置は、入力されたアクセス内容に対応するコマンドに、解析して取得されたUIDを付加し、コマンドを送信する(ステップS4)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、RFID(Radio Frequency Identification)タグにアクセスを行うRFIDタグアクセス装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、RFIDタグのメモリに対してリーダライタ装置からデータの書き込みや読み出し等のアクセス処理を行う場合、特定のRFIDタグにのみアクセスするためには、アクセス先のRFIDタグを指定する必要がある。そのため、リーダライタ装置からRFIDタグに送信されるコマンドの中には、どのRFIDタグに対するコマンドかを示すために、RFIDタグ自身の固有ID(以下、UID(Unique Identification)という。)が含まれている。このUIDはRFIDタグ毎に値が異なるため、どのRFIDタグに対する命令かを判別することができる。
【0003】
このように、特定のRFIDタグにアクセスしたい場合には、そのRFIDタグのUIDを知る必要がある。一般的には、図14に示すように、リーダライタ装置50からRFIDタグ60のUIDを取得するためのコマンドが送信されると、交信範囲51内のRFIDタグ60から、そのRFIDタグ60のUIDがコマンドに対する応答の中に含まれて返ってくる。図14に示す例では、交信範囲51内のRFIDタグ60は6つであるため、6つのUIDが得られる。そして、リーダライタ装置50は、返ってきた6つのUIDの中からアクセスしたいRFIDタグ60のUIDを選択し、そのUIDを使って目的のRFIDタグ60にアクセスする。
【0004】
また、RFIDタグ上にUIDや、UIDを示すバーコード又は2次元コードを印刷しておくことも行われている。例えば、RFIDチップに電子的に記憶されているIDが認識不可能な場合の代替手段として、人が読み取り可能な形態又はバーコード等で、ID管理個体に直接かつ物理的に個体認識番号を表示することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、ICタグに書き込むべき情報をICタグの表裏面にバーコードや2次元コードとして印刷しておき、バーコードや2次元コードから読み取った情報をICタグのデータ領域に書き込む技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2005−25412号公報
【特許文献2】特開2005−222511号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、交信範囲内に複数のRFIDタグが存在する場合、複数のUIDの中からアクセスしたいRFIDタグのUIDを識別することは困難であり、アクセスしたいRFIDタグとは異なるRFIDタグのメモリにデータを書き込む等、誤操作が発生するおそれがあった。
【0007】
アクセスしたいRFIDタグのUIDを選択するには、予めそのUIDを知っている場合でなければ、RFIDタグの表面上に印刷された情報(例えば、UID、商品番号、バーコード化された商品の個別番号等)を見て確認するしかなく、アクセスしたいRFIDタグのUIDの選択に時間がかかっていた。
【0008】
さらに、電波環境が悪い場合、複数のRFIDタグの読み取り過程でエラーが生じた場合(例えば、RFIDタグから返される電波同士が衝突し、RFIDタグから正常なデータが得られない場合等)には、アクセスしたいRFIDタグのUIDが得られるとは限らず、UIDを選択する場合に、実際にアクセスしたいRFIDタグのUIDが選択肢の中に含まれていない可能性もあった。
【0009】
本発明は、アクセス対象となるRFIDタグの識別を容易にし、RFIDタグへのアクセスを効率良く行うことを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以上の課題を解決するために、本発明は、RFIDタグアクセス装置において、固有IDを示す識別コードが表記されたRFIDタグから前記識別コードを読み取る読取手段と、前記読み取った識別コードを解析して前記RFIDタグの固有IDを取得する取得手段と、前記取得した固有IDをコマンドに付加して前記RFIDタグに送信する送信手段と、を備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、RFIDタグに表記された識別コードを読み取り、読み取った識別コードを解析して固有IDを取得し、取得した固有IDをコマンドに付加してRFIDタグに送信するので、アクセス対象となるRFIDタグの識別を容易にし、RFIDタグへのアクセスを効率良く行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
【0013】
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1に、第1の実施の形態におけるRFIDタグアクセス装置としてのリーダライタ装置10の機能的構成を示す。図1に示すように、リーダライタ装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、ROM(Read Only Memory)13、通信部14、アンテナ15、カメラ制御部16、カメラ17、表示部18、入力部19を備え、各部は電気的に接続されている。
【0014】
リーダライタ装置10は、図2に概観構成を示すRFIDタグ20に対してデータの書き込み又は読み出し等のアクセスを行う。図2に示すように、RFIDタグ20はカード形状であって、名刺やクレジットカードのような大きさに形成されており、RFIDタグ20のUIDを示す識別コードとしての2次元コード21が表記されている。2次元コード21は、文字や数字等のデータを2次元の図形パターンで表したものであり、QR(Quick Response)コード(登録商標)、Data Matrix(登録商標)、Maxi Code(登録商標)、PDF417(登録商標)等が挙げられる。なお、表記とは、何らかの方法により可視状態にされていればよく、2次元コード21がRFIDタグ20の表面に直接印刷されていてもよいし、2次元コード21が印刷されたシール等がRFIDタグ20に貼付されていてもよいし、2次元コード21がRFIDタグ20の表面に刻印されていてもよい。RFIDタグ20は複数存在し、RFIDタグ20毎に異なるUIDが予め付与されている。
【0015】
なお、RFIDタグ20は、図2のようなカード形状に限定されず、例えば薄いシート状のラベル形状や、コイン形状や、筒型形状や、チップ形状であってもよい。また、RFIDタグ20の大きさは、実施の形態では、名刺やクレジットカードのような大きさを例示しているが、その大きさは、実施の形態に限定されず、任意の大きさであってよい。
【0016】
CPU11は、ROM13に格納されている各種プログラムの中から指定されたプログラムを読み出してRAM12に展開し、RAM12に展開されたプログラムとの協働により、リーダライタ装置10の各部の処理動作を統括的に制御する。
【0017】
RAM12は、データを一時的に保存する記憶媒体であり、CPU11により実行されるプログラムや各処理における処理中のデータ、処理結果等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
【0018】
ROM13には、CPU11により実行される各種プログラムや各処理に用いるデータが記憶されている。例えば、ROM13には、2次元コード21からUIDへの変換を行う2次元コード解析処理プログラムが記憶されている。
【0019】
通信部14は、RFIDタグ20に対してアクセスを行うためのコマンドをアンテナ15を介して送信する。コマンドとして、例えば、コマンドと共に送信されるデータをRFIDタグ20に書き込むことを指示するコマンド、RFIDタグ20に記憶されているデータを読み出すことを指示するコマンド、RFIDタグ20の機能を停止させることを指示するコマンド等が挙げられる。また、通信部14は、RFIDタグ20からコマンドに対する応答をアンテナ15を介して受信する。
アンテナ15は、RFIDタグ20との間で電波の送受信を行う。
【0020】
カメラ制御部16は、CPU11からの指示に応じてカメラ17の撮影動作を制御し、撮影により得られた画像データをCPU11に出力する。
カメラ17は、RFIDタグ20に表記された2次元コード21を光学的に読み取る読取手段である。
【0021】
表示部18は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、CPU11から入力される表示信号の指示に従って、各種指示に対応する入力画面や各種処理の結果等を表示する。
【0022】
入力部19は、操作指示を入力するための入力キーを備え、押下されたキーを示す操作信号をCPU11に出力する。
【0023】
CPU11は、カメラ17によりRFIDタグ20から読み取った画像データ中の2次元コード21を解析してRFIDタグ20のUIDを取得する取得手段である。
【0024】
また、CPU11は、2次元コード21を解析することにより取得したUIDをコマンドに付加して、通信部14に送信させる。すなわち、CPU11及び通信部14により送信手段が実現される。
【0025】
図3に、RFIDタグ20の機能的構成を示す。図3に示すように、RFIDタグ20は、アンテナ22、整流回路23、電源回路24、復調回路25、ロジック回路26、不揮発性メモリ27、変調回路28を備える。
【0026】
アンテナ22は、リーダライタ装置10から送信された電波を受信する。また、アンテナ22は、リーダライタ装置10へ電波を送信する。
【0027】
整流回路23は、アンテナ22により受信した電波の波形を整え、電源用電流として電源回路24に出力する。
【0028】
電源回路24は、整流回路23から入力された電源用電流をRFIDタグ20内の回路の各部に供給する。
【0029】
復調回路25は、アンテナ22により受信した電波から、コマンドやデータ等が変調された波形を取り出し、ロジック回路26で扱えるフォーマット(2進数)に変換する。
【0030】
ロジック回路26は、コマンド内容を実行する。例えば、不揮発性メモリ27にアクセスしてデータの書き込み又は読み出しを行う。
【0031】
不揮発性メモリ27は、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)やFeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)等、電源供給がなくてもデータを保持することができるメモリである。不揮発性メモリ27には、RFIDタグ20のUIDやその他のデータが予め記憶されている。また、不揮発性メモリ27には、ユーザがリーダライタ装置10を使って書き込んだデータ等が記憶される。
【0032】
変調回路28は、ロジック回路26で生成された、リーダライタ装置10に送信するデータ等を電波送信用の波形に変換する。
【0033】
次に、図4を参照して、第1の実施の形態の動作を説明する。図4は、リーダライタ装置10からRFIDタグ20へのアクセス処理Aを示すフローチャートである。
まず、ユーザは複数存在するRFIDタグ20からアクセスしたいRFIDタグ20を決める。そして、リーダライタ装置10のカメラ17の撮影方向がRFIDタグ20の2次元コード21に向けられ、カメラ17により、RFIDタグ20に表記された2次元コード21が読み取られる(ステップS1)。ここでは、アクセス対象となるRFIDタグ20のUIDが“1234”の場合を例にして説明する。すなわち、RFIDタグ20に表記されている2次元コード21は、RFIDタグ20のUID“1234”を示すものである。
【0034】
次に、CPU11により、カメラ17により得られた画像データ中の2次元コード21が解析され、RFIDタグ20のUID“1234”が取得される(ステップS2)。取得されたUIDは、RAM12に保持される。
【0035】
次に、ユーザの操作により入力部19からRFIDタグ20へのアクセス内容が入力される(ステップS3)。なお、アクセス内容には、対応するコマンドが予め定められている。図5(a)に、RFIDタグ20の不揮発性メモリ27に記憶されているデータ例を示す。図5(a)に示すように、不揮発性メモリ27には、RFIDタグ20のUID“1234”が予め記憶されており、メモリブロック1には“255”、メモリブロック2には“128”、メモリブロック3には“0”、メモリブロック4には“88”が記憶されている。アクセス内容として、例えば、RFIDタグ20の不揮発性メモリ27のメモリブロック2に“1”を書き込むことを指示するコマンド(例えば“421”)が入力される。
【0036】
次に、CPU11により、入力されたアクセス内容に対応するコマンドに、RAM12に保持されているRFIDタグ20のUIDが付加されて、通信部14により、アンテナ15からRFIDタグ20にコマンドが送信される(ステップS4)。例えば、メモリブロック2に“1”を書き込むことを指示するコマンド“421”に、アクセス対象となるRFIDタグ20のUID“1234”が付加されて送信される。リーダライタ装置10から送信されるコマンドに、RFIDタグ20毎に異なるUIDを付加することにより、アクセス対象となるRFIDタグ20を指定することができる。
【0037】
RFIDタグ20では、アンテナ22により、リーダライタ装置10から送信されたコマンドを含む電波が受信され(ステップS5)、復調回路25により、受信した電波から、コマンドやデータ等が変調された波形が取り出され、ロジック回路26で扱えるフォーマットに変換される。RFIDタグ20側では、コマンドにUIDが含まれることにより、他のタグではなく、RFIDタグ20自身へのアクセス命令であると判断することが可能になる。
【0038】
そして、ロジック回路26により、コマンド内容が実行される(ステップS6)。例えば、リーダライタ装置10から送信されたコマンドが、不揮発性メモリ27のメモリブロック2に“1”を書き込むことを指示するコマンド“421”であった場合には、ロジック回路26により、メモリブロック2に“1”が書き込まれる。図5(b)に、コマンド実行後のRFIDタグ20の不揮発性メモリ27に記憶されているデータ例を示す。図5(b)に示すように、不揮発性メモリ27のメモリブロック2の値が“1”に変更されている。
【0039】
コマンド実行後、変調回路28により、コマンドを実行した結果に応じた確認応答(Ack)(例えば“1”)が電波送信用の波形に変換され、アンテナ22により、リーダライタ装置10へ送信される(ステップS7)。
【0040】
リーダライタ装置10では、通信部14により、アンテナ15を介してRFIDタグ20からAckが受信されると(ステップS8)、CPU11により、他に送信するコマンドがあるか否かが判断される(ステップS9)。他に送信するコマンドがある場合には(ステップS9;Yes)、ステップS3に戻り、ステップS3〜ステップS9の処理が繰り返される。
【0041】
ステップS9において、他に送信するコマンドがない場合には(ステップS9;No)、リーダライタ装置10からRFIDタグ20へのアクセス処理Aが終了する。
【0042】
以上説明したように、第1の実施の形態のリーダライタ装置10によれば、RFIDタグ20に表記された2次元コード21を読み取り、読み取った2次元コード21を解析してUIDを取得し、取得したUIDをコマンドに付加してRFIDタグ20に送信するので、アクセス対象となるRFIDタグ20の識別を容易にし、RFIDタグ20へのアクセスを効率良く行うことができる。アクセスしたいRFIDタグ20から2次元コード21を読み取ることでアクセス対象が決まるので、従来のようにアクセスしたいRFIDタグ20のUIDを予め知っておく必要がなく、リーダライタ装置10の交信範囲内の複数の候補の中からUIDを選択する必要もない。
【0043】
また、アクセス対象となるRFIDタグ20がわかりやすいため、誤操作を防止することができる。また、RFIDタグ20に表記された2次元コード21を読み取るには、ある程度RFIDタグ20に近づくため、アクセスしたいRFIDタグ20を確実に交信範囲内に収めることができる。
【0044】
また、RFIDタグ20へのアクセス開始時から既にUIDを付加しているため、複数のタグからの電波の衝突によるアクセスエラーを低減させることができる。また、交信範囲内にRFIDタグ20が複数あっても、コマンドにUIDを付加することにより、そのUIDとは異なるUIDを持つタグは応答しないため、電波が衝突することがない。
【0045】
なお、第1の実施の形態では、RFIDタグ20に2次元コード21が表記されている場合について説明したが、RFIDタグ20にUIDを示す識別コードとしてバーコードが表記されていることとしてもよい。その場合は、リーダライタ装置10は、カメラ17に代えて、バーコードを読み取り可能なレーザスキャナ等を備えていればよい。また、RFIDタグ20にUIDを示す識別コードとしてUIDの文字が表記されている場合には、文字認識(OCR:Optical Character Reader)機能によりUIDを解読することとしてもよい。また、RFIDタグ20にUIDを示す識別コードとして記号が表記されていることとしてもよい。
【0046】
また、図4に示したフローチャートにおいて、2次元コード21を読み取ってから、RFIDタグ20へのアクセス内容を入力することとしたが、先に実行すべきコマンドを全て入力した後に、2次元コード21を読み取ることとしてもよい。この場合、2次元コード21を読み取った後で複数のコマンドの送信を自動で順次行うようにすれば、2次元コード21を読み取るだけで一連の処理を効率良く行うことができる。
【0047】
[第2の実施の形態]
次に、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では、RFIDタグ20に、UIDそのものに変換可能な2次元コード21が表記されている場合について説明したが、第2の実施の形態では、RFIDタグに、RFIDタグのUIDに対応付けられた識別画像が表記されている場合について説明する。
【0048】
図6に、第2の実施の形態におけるRFIDタグ30の概観構成を示す。図6に示すように、RFIDタグ30はカード形状であって、名刺やクレジットカードのような大きさに形成されており、参照データとしての識別画像31が表記されている。図6に示す例では、識別画像31に含まれる“静岡茶”は商品名を示し、“34”はシリアル番号を示している。識別画像31は、RFIDタグ30の表面に直接印刷されていてもよいし、識別画像31が印刷されたシール等が貼付されていてもよい。RFIDタグ30は複数存在し、RFIDタグ30毎に異なるUIDが予め付与されている。
【0049】
なお、RFIDタグ30は、図6のようなカード形状に限定されず、例えば薄いシート状のラベル形状や、コイン形状や、筒型形状や、チップ形状であってもよい。また、RFIDタグ30の大きさは、実施の形態では、名刺やクレジットカードのような大きさを例示しているが、その大きさは、実施の形態に限定されず、任意の大きさであってよい。
【0050】
RFIDの規格化団体であるEPCグローバルは、図7に示すように、UIDの内容をバージョン(8ビット)、メーカーID(28ビット)、商品ID(24ビット)、シリアル番号(36ビット)からなるものと規定している。RFIDタグのUIDがこの規定に則っていれば、商品名からUIDの上位60ビットまで(バージョン、メーカーID、商品ID)を得られることになり、更にシリアル番号の部分が得られれば、UID全体がわかることになる。
【0051】
第2の実施の形態のRFIDタグアクセス装置としてのリーダライタ装置において、図1に示した第1の実施の形態のリーダライタ装置10と同一の構成部分については同一の符号を付し、その構成については図示及び説明を省略する。また、第2の実施の形態におけるRFIDタグ30の機能的構成は、図3に示した第1の実施の形態のRFIDタグ20と同様であるため、同一の構成部分については同一の符号を付し、その構成については図示及び説明を省略する。以下、第2の実施の形態に特徴的な構成及び処理について説明する。
【0052】
第2の実施の形態におけるリーダライタ装置のROM13には、識別画像31の文字認識を行い、文字情報を生成する文字認識処理プログラムが記憶されている。また、ROM13には、図8に示すように、識別画像31を文字認識して得られる文字情報のうち商品名から、UIDの一部へと変換を行う際に用いるデータベース131が記憶されている。データベース131には、商品名と、UIDの一部を示す商品コードとが対応付けられている。例えば、商品名“コーラ”に対しては商品コード“11”、商品名“静岡茶”に対しては商品コード“12”、商品名“水”に対しては商品コード“13”が対応付けられている。
【0053】
カメラ17は、画像を撮影する撮影手段であって、RFIDタグ30に表記された識別画像31を撮影して読み取る読取手段である。
【0054】
CPU11は、撮影した識別画像31を解析してRFIDタグ30のUIDを取得する取得手段である。具体的には、CPU11は、識別画像31を文字認識し、文字認識により得られた文字情報を商品名とシリアル番号とに分ける。そして、商品名に基づいてデータベース131を検索し、当該商品名に対応する商品コードをデータベース131から読み出し、読み出した商品コードとシリアル番号とを合わせてUIDとする。
【0055】
次に、図9を参照して、第2の実施の形態の動作を説明する。図9は、リーダライタ装置からRFIDタグ30へのアクセス処理Bを示すフローチャートである。
まず、ユーザは複数存在するRFIDタグ30からアクセスしたいRFIDタグ30を決める。そして、リーダライタ装置のカメラ17の撮影方向がRFIDタグ30の識別画像31に向けられ、カメラ17により、RFIDタグ30に表記された識別画像31が撮影され、画像データが読み取られる(ステップS11)。
【0056】
次に、CPU11により、カメラ17により得られた識別画像31の画像データが解析され、文字認識が行われる(ステップS12)。そして、CPU11により、文字認識により得られた文字情報に基づいて、ROM13のデータベース131が検索され、UIDに変換される(ステップS13)。
【0057】
具体的には、図6に示すように、RFIDタグ30に識別画像31として“静岡茶34”が表記されている場合には、文字認識により文字情報“静岡茶34”が得られ、商品名“静岡茶”と、シリアル番号“34”とに分けられる。そして、商品名“静岡茶”に基づいてデータベース131が検索され、“静岡茶”に対応する商品コード“12”がデータベース131から読み出され、商品コードの“12”と、シリアル番号の“34”とを合わせた“1234”がRFIDタグ30のUIDとして取得される。取得されたUIDは、RAM12に保持される。
【0058】
ステップS14〜S20は、第1の実施の形態におけるステップS3〜S9と同様であるため、説明を省略する。
【0059】
以上説明したように、第2の実施の形態のリーダライタ装置によれば、RFIDタグ30に表記された識別画像31を読み取り、読み取った識別画像31を解析してUIDを取得し、取得したUIDをコマンドに付加してRFIDタグ30に送信するので、アクセス対象となるRFIDタグ30の識別を容易にし、RFIDタグ30へのアクセスを効率良く行うことができる。アクセスしたいRFIDタグ30から識別画像31を読み取ることでアクセス対象が決まるので、従来のようにアクセスしたいRFIDタグ30のUIDを予め知っておく必要がなく、リーダライタ装置の交信範囲内の複数の候補の中からUIDを選択する必要もない。
【0060】
また、商品名と商品コードとが対応付けられたデータベース131から商品名に対応する商品コードを読み出し、商品コードとシリアル番号と合わせてUIDを取得することにより、アクセス対象となるRFIDタグ30を容易に識別することができる。
【0061】
なお、第2の実施の形態では、UIDを参照するための参照データが識別画像31として表記されている場合について説明したが、RFIDタグに2次元コード又はバーコードで参照データを表記しておき、2次元コード又はバーコードを読み取ることにより得られた参照データに対応するUIDをデータベースから読み出すこととしてもよい。
【0062】
また、第2の実施の形態では、識別画像31の一部(“静岡茶”)をUIDの一部(“12”)に変換する場合について説明したが、識別画像全体とUID全体とを予め対応付けておくこととしてもよい。
【0063】
また、第2の実施の形態では、識別画像31が文字で構成されている場合について説明したが、識別画像は記号や図形等で構成されていてもよい。
【0064】
また、第2の実施の形態では、文字認識を行うことで商品コード部分とシリアル番号を同時に取得していたが、商品コード部分とシリアル番号を別々に読み取ることとしてもよい。例えば、商品コード部分は既に使われているバーコードと互換性を持たせることが考えられているため、バーコードが印刷されていれば、UID全てを印刷する必要がなく、シリアル番号のみを追加すればよい。読み取り時には、バーコードから商品コード部分を取得し、次いで、シリアル番号に相当する部分を読み取ればよい。
【0065】
[第3の実施の形態]
次に、本発明を適用した第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態では、RFIDタグとの距離に応じたアンテナ出力でコマンドを送信する場合について説明する。
【0066】
第3の実施の形態におけるRFIDタグは、図3に示した第1の実施の形態のRFIDタグ20と同様の構成からなるため、同一の構成部分については同一の符号を付し、その構成については図示及び説明を省略する。また、第3の実施の形態におけるRFIDタグには、図2に示したRFIDタグ20と同様に、2次元コード21が表記されている。
【0067】
図10に、第3の実施の形態におけるRFIDタグアクセス装置としてのリーダライタ装置40の機能的構成を示す。図10に示すように、リーダライタ装置40は、CPU11、RAM12、ROM13、通信部14、アンテナ15a,15b、カメラ制御部16、カメラ17、表示部18、入力部19を備え、各部は電気的に接続されている。リーダライタ装置40において、図1に示した第1の実施の形態のリーダライタ装置10と同様の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。以下、第3の実施の形態に特徴的な構成及び処理について説明する。
【0068】
アンテナ15a,15bは、交信範囲の異なるアンテナであって、切り替え可能となっている。図11に、アンテナ15aの交信範囲41a、及びアンテナ15bの交信範囲41bを示す。アンテナ15bは、指向性を有し、アンテナ15bの電波放射方向とカメラ17の撮影方向42とが略一致するように設置されており、アクセス対象となるRFIDタグのみが交信範囲41bに存在する状態で使用される。アンテナ15aの交信範囲41aはアンテナ15bの交信範囲41bより広く、アンテナ15aは、交信範囲41a内に存在する複数のRFIDタグに対してアクセスすることができる。
【0069】
ROM13には、撮影により得られる画像データ中の2次元コード21の大きさ(所定方向の長さ又は面積等)と、RFIDタグとの距離とが予め対応付けられて記憶されている。画像データ中の2次元コード21が小さいほどRFIDタグとの距離は長く、画像データ中の2次元コード21が大きいほどRFIDタグとの距離は短い。また、ROM13には、RFIDタグとの距離と、その距離に存在するRFIDタグに電波を送信する際に必要なアンテナ出力とが予め対応付けられて記憶されている。RFIDタグとの距離が長いほどアンテナ出力は大きく、RFIDタグとの距離が短いほどアンテナ出力は小さい。図12に、ROM13に記憶されているアンテナ出力決定テーブル132を示す。アンテナ出力決定テーブル132には、画像データ中の2次元コード21の大きさと、RFIDタグとの距離と、アンテナ出力とが対応付けられて記憶されている。
【0070】
カメラ17は、アンテナ15bの電波放射方向に存在するRFIDタグに表記された2次元コード21を撮影して読み取る読取手段である。
【0071】
CPU11は、カメラ17により、RFIDタグから読み取った画像データ中の2次元コード21を解析してRFIDタグのUIDを取得する取得手段である。
【0072】
また、CPU11は、カメラ17により撮影された画像データ中の2次元コード21の大きさに基づいて、ROM13に記憶されているアンテナ出力決定テーブル132から2次元コード21の大きさに対応するRFIDタグとの距離を読み出し、RFIDタグとの距離とする。すなわち、カメラ17及びCPU11は、RFIDタグとの距離を測定する測定手段としての機能を実現する。
【0073】
また、CPU11は、RFIDタグとの距離に基づいて、ROM13に記憶されているアンテナ出力決定テーブル132からRFIDタグとの距離に対応するアンテナ出力を読み出し、RFIDタグにアクセスする際のアンテナ15bのアンテナ出力として決定する決定手段である。
【0074】
また、CPU11は、カメラ17による撮影が行われた場合には、使用するアンテナをアンテナ15bに切り替え、2次元コード21を解析することにより取得したUIDをコマンドに付加して、決定されたアンテナ出力に応じて、通信部14にアンテナ15bから送信させる。このように、リーダライタ装置40では、通常はアンテナ15aが使用されているが、2次元コード21を読み取ることによってUIDを取得した場合にのみ、アンテナ15bが使用される。
【0075】
次に、図13を参照して、第3の実施の形態の動作を説明する。図13は、リーダライタ装置40からRFIDタグへのアクセス処理Cを示すフローチャートである。
まず、ユーザの操作によりリーダライタ装置40の入力部19からアクセス内容が入力される(ステップS21)。
【0076】
次に、ユーザは複数存在するRFIDタグからアクセスしたいRFIDタグを決める。そして、リーダライタ装置40のカメラ17の撮影方向がRFIDタグの2次元コード21に向けられ、カメラ17により、RFIDタグに表記された2次元コード21が読み取られる(ステップS22)。
【0077】
次に、CPU11により、カメラ17により得られた画像データ中の2次元コード21が解析され、RFIDタグのUIDが取得される(ステップS23)。取得されたUIDは、RAM12に保持される。
【0078】
次に、CPU11により、カメラ17により撮影された画像データ中の2次元コード21の大きさに基づいて、ROM13に記憶されているアンテナ出力決定テーブル132が参照され、2次元コード21の大きさに対応するRFIDタグとの距離が読み出され、RFIDタグとの距離(例えば50mm)が測定される(ステップS24)。
【0079】
次に、CPU11により、RFIDタグとの距離に基づいて、ROM13に記憶されているアンテナ出力決定テーブル132が参照され、RFIDタグとの距離に対応するアンテナ15bのアンテナ出力(例えば10mW)が決定される(ステップS25)。
【0080】
次に、CPU11により、使用するアンテナがアンテナ15bに切り替えられ、ステップS21で入力されたアクセス内容に対応するコマンドに、RAM12に保持されているRFIDタグのUIDが付加され、通信部14により、決定されたアンテナ出力に応じて、アンテナ15bからRFIDタグにコマンドが送信される(ステップS26)。
【0081】
RFIDタグでは、アンテナ22により、リーダライタ装置40から送信されたコマンドを含む電波が受信され(ステップS27)、復調回路25により、受信した電波から、コマンドやデータ等が変調された波形が取り出され、ロジック回路26で扱えるフォーマットに変換される。そして、ロジック回路26により、コマンド内容が実行される(ステップS28)。
【0082】
コマンド実行後、変調回路28により、コマンドを実行した結果に応じた確認応答(Ack)が電波送信用の波形に変換され、アンテナ22により、リーダライタ装置40へ送信される(ステップS29)。
【0083】
リーダライタ装置40では、通信部14により、アンテナ15bを介してRFIDタグからAckが受信されると(ステップS30)、CPU11により、他に送信するコマンドがあるか否かが判断される(ステップS31)。他に送信するコマンドがある場合には(ステップS31;Yes)、ステップS26に戻り、ステップS26〜ステップS31の処理が繰り返される。
【0084】
ステップS31において、他に送信するコマンドがない場合には(ステップS31;No)、リーダライタ装置40からRFIDタグへのアクセス処理Cが終了する。
【0085】
ここでは、アクセス内容を入力するタイミングを、RFIDタグから2次元コード21を読み取る前としたが、これは、UIDを取得してからコマンドを入力すると、その間にRFIDタグがアンテナ15bの交信範囲41bから外れてしまうおそれがあるためである。
【0086】
以上説明したように、第3の実施の形態のリーダライタ装置40によれば、RFIDタグに表記された2次元コード21を読み取り、読み取った2次元コード21を解析してUIDを取得し、取得したUIDをコマンドに付加してRFIDタグに送信するので、アクセス対象となるRFIDタグの識別を容易にし、RFIDタグへのアクセスを効率良く行うことができる。アクセスしたいRFIDタグから2次元コード21を読み取ることでアクセス対象が決まるので、従来のようにアクセスしたいRFIDタグのUIDを予め知っておく必要がない。
【0087】
また、RFIDタグとの距離に基づいて決定されたアンテナ出力に応じて、指向性を有するアンテナ15bからコマンドを送信するので、周辺の金属や別のRFIDタグからの電波干渉を低減させると共に、電力消費量を低減させることができる。
【0088】
また、UIDを取得するための撮影が距離を測定するための撮影を兼ねているため、距離測定用に別途撮影を行う必要がない。また、距離を測定するための基準を、UIDを示す図形(2次元コードの外形等)と規定すれば、別途距離を測定するためのシンボルを印刷する必要がない。
【0089】
なお、第3の実施の形態では、RFIDタグに2次元コード21が表記されている場合について説明したが、RFIDタグにUIDを示す識別コードとしてバーコード、文字又は記号が表記されていることとしてもよい。また、第2の実施の形態と同様に、UIDと対応付けられた識別画像が表記されていることとしてもよい。
【0090】
また、第3の実施の形態では、アンテナ出力決定テーブル132に基づいて、RFIDタグとの距離やアンテナ出力を決定することとしたが、RFIDタグとの距離やアンテナ出力を算出するための式が予め記憶されていてもよい。
【0091】
また、第3の実施の形態では、撮影された画像データ中の2次元コード21の大きさからRFIDタグとの距離を求めたが、赤外線距離センサ、超音波距離センサ等の距離センサを用いることとしてもよい。
【0092】
なお、上記各実施の形態における記述は、本発明に係るRFIDタグアクセス装置の例であり、これに限定されるものではない。RFIDタグアクセス装置を構成する各部の細部構成及び細部動作に関しても本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【0093】
以上述べたように、本発明に係るRFIDタグアクセス装置は、固有IDを示す識別コードが表記されたRFIDタグから前記識別コードを読み取る読取手段と、前記読み取った識別コードを解析して前記RFIDタグの固有IDを取得する取得手段と、前記取得した固有IDをコマンドに付加して前記RFIDタグに送信する送信手段と、を備えたことを特徴としており、好ましくは、前記識別コードは、固有IDを示すバーコード又は2次元コードであり、前記読取手段は、前記RFIDタグに表記されたバーコード又は2次元コードを光学的に読み取り、前記取得手段は、前記読み取ったバーコード又は2次元コードを解析して前記RFIDタグの固有IDを取得することを特徴としている。
【0094】
このように構成することにより、RFIDタグに表記されたバーコード又は2次元コードを読み取り、読み取ったバーコード又は2次元コードを解析して固有IDを取得するので、アクセス対象となるRFIDタグを容易に識別することができる。
【0095】
また、好ましくは、前記識別コードは、固有IDを示す識別画像であり、前記読取手段は、前記RFIDタグに表記された識別画像を撮影手段により撮影し、前記取得手段は、前記撮影した識別画像を解析して前記RFIDタグの固有IDを取得することを特徴としている。
【0096】
このように構成することにより、RFIDタグに表記された識別画像を読み取り、読み取った識別画像を解析して固有IDを取得するので、アクセス対象となるRFIDタグを容易に識別することができる。
【0097】
また、好ましくは、前記識別コードは、データベースから固有IDを参照するための参照データであり、前記取得手段は、前記読み取った参照データに基づいて前記データベースを検索し、当該参照データに対応する固有IDを前記データベースから読み出すことを特徴としている。
【0098】
このように構成することにより、参照データと固有IDとが対応付けられたデータベースから、参照データに対応する固有IDを読み出すので、アクセス対象となるRFIDタグを容易に識別することができる。
【0099】
また、好ましくは、指向性を有するアンテナと、前記アンテナの電波放射方向に存在する前記RFIDタグとの距離を測定する測定手段と、前記測定された距離に基づいてアンテナ出力を決定する決定手段と、を備え、前記送信手段は、前記決定されたアンテナ出力に応じて前記アンテナからコマンドを送信することを特徴としている。
【0100】
このように構成することにより、RFIDタグとの距離に基づいて決定されたアンテナ出力に応じて、指向性を有するアンテナからコマンドを送信するので、周辺の金属や別のRFIDタグからの電波干渉を低減させると共に、電力消費量を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0101】
【図1】第1の実施の形態のリーダライタ装置10の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態のRFIDタグ20の概観構成図である。
【図3】RFIDタグ20の機能的構成を示すブロック図である。
【図4】リーダライタ装置10からRFIDタグ20へのアクセス処理Aを示すフローチャートである。
【図5】(a)は、コマンド実行前のRFIDタグ20の不揮発性メモリ27に記憶されているデータ例である。(b)は、コマンド実行後のRFIDタグ20の不揮発性メモリ27に記憶されているデータ例である。
【図6】第2の実施の形態のRFIDタグ30の概観構成を示すブロック図である。
【図7】UIDの構成内容を示す図である。
【図8】商品名から商品コードへと変換を行う際に用いるデータベース131を示す図である。
【図9】リーダライタ装置からRFIDタグ30へのアクセス処理Bを示すフローチャートである。
【図10】第3の実施の形態のリーダライタ装置40の機能的構成を示すブロック図である。
【図11】アンテナ15aの交信範囲41a、及びアンテナ15bの交信範囲41bを示す図である。
【図12】アンテナ出力決定テーブル132を示す図である。
【図13】リーダライタ装置40からRFIDタグへのアクセス処理Cを示すフローチャートである。
【図14】従来のリーダライタ装置50におけるRFIDタグ60へのアクセス方法を説明するための図である。
【符号の説明】
【0102】
10 リーダライタ装置
11 CPU
12 RAM
13 ROM
131 データベース
132 アンテナ出力決定テーブル
14 通信部
15,15a,15b アンテナ
16 カメラ制御部
17 カメラ
18 表示部
19 入力部
20 RFIDタグ
21 2次元コード
22 アンテナ
23 整流回路
24 電源回路
25 復調回路
26 ロジック回路
27 不揮発性メモリ
28 変調回路
30 RFIDタグ
31 識別画像
40 リーダライタ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固有IDを示す識別コードが表記されたRFIDタグから前記識別コードを読み取る読取手段と、
前記読み取った識別コードを解析して前記RFIDタグの固有IDを取得する取得手段と、
前記取得した固有IDをコマンドに付加して前記RFIDタグに送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とするRFIDタグアクセス装置。
【請求項2】
前記識別コードは、固有IDを示すバーコード又は2次元コードであり、
前記読取手段は、前記RFIDタグに表記されたバーコード又は2次元コードを光学的に読み取り、
前記取得手段は、前記読み取ったバーコード又は2次元コードを解析して前記RFIDタグの固有IDを取得することを特徴とする請求項1に記載のRFIDタグアクセス装置。
【請求項3】
前記識別コードは、固有IDを示す識別画像であり、
前記読取手段は、前記RFIDタグに表記された識別画像を撮影手段により撮影し、
前記取得手段は、前記撮影した識別画像を解析して前記RFIDタグの固有IDを取得することを特徴とする請求項1に記載のRFIDタグアクセス装置。
【請求項4】
前記識別コードは、データベースから固有IDを参照するための参照データであり、
前記取得手段は、前記読み取った参照データに基づいて前記データベースを検索し、当該参照データに対応する固有IDを前記データベースから読み出すことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のRFIDタグアクセス装置。
【請求項5】
指向性を有するアンテナと、
前記アンテナの電波放射方向に存在する前記RFIDタグとの距離を測定する測定手段と、
前記測定された距離に基づいてアンテナ出力を決定する決定手段と、
を備え、
前記送信手段は、前記決定されたアンテナ出力に応じて前記アンテナからコマンドを送信することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のRFIDタグアクセス装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−117071(P2008−117071A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−298094(P2006−298094)
【出願日】平成18年11月1日(2006.11.1)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】