説明

RTP801を阻害するための新規なsiRNA化合物

本発明は、 微小血管障害、眼疾患、難聴、神経変性疾患及び障害、脊髄損傷並びに呼吸器の状態の処置に有用な、RTP801を標的とする化学修飾されたsiRNA化合物及びそれを含む医薬組成物を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造:
5’ (N)x−Z 3’ (アンチセンス鎖)
3’ Z’−(N’)y−z’’ 5’ (センス鎖)
[ここでN及びN’はそれぞれ、未修飾でも修飾されていてもよいリボヌクレオチド、又は非通常部分であり;
(N)x及び(N’)yはそれぞれ、各々の連続したN又はN’が共有結合により隣のN又はN’に結合されたオリゴヌクレオチドであり;
Z及びZ’は、存在していても存在していなくてもよいが、存在する場合は独立して、それが存在する鎖の3’末端において共有結合で結合された1〜5個の連続したヌクレオチドであり;
z’’は、存在していても存在していなくてもよいが、存在する場合は、(N’)yの
5’末端において共有結合で結合されたキャッピング部分であり;
それぞれx=y=19であり;
(N)xは、少なくとも1つの2’Oメチル糖修飾リボヌクレオチドを含み;
(N’)yは、3'末端又は3’末端から二番目の位置の少なくとも1つにおいてミラーヌクレオチドを含み;そして
(N)xの配列は、配列番号16及び配列番号1243のいずれか1つにおいて示される]
を有する化合物。
【請求項2】
(N’)yにおいて3’末端におけるN’がミラーヌクレオチドである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
(N’)yにおいて3’末端から二番目の位置におけるN’がミラーヌクレオチドである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
(N)xにおいて、リボヌクレオチドは2’−O−メチル糖修飾リボヌクレオチドと未修飾リボヌクレオチドとの間で交互であり、そして(N)xの中央に位置するリボヌクレオチドは未修飾である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
(N)xは、3’末端で始まる少なくとも5つの交互の未修飾リボヌクレオチド及び2’Oメチル糖修飾リボヌクレオチド、そして全体で少なくとも9つの2’Oメチル糖修飾リボヌクレオチドを含み、そして残りの各Nは未修飾リボヌクレオチドである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
(N)xにおいて、5’末端における1〜5個の連続したNは2’Oメチル糖修飾リボヌクレオチドであり、そして残りのNは未修飾リボヌクレオチドである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
以下の構造:
5’ (N)x−Z 3’ (アンチセンス鎖)
3’ Z’−(N’)y−z’’ 5’ (センス鎖)
[ここで、N及びN’はそれぞれ、未修飾でも修飾されていてもよいリボヌクレオチド、又は非通常部分であり;
(N)x及び(N’)yはそれぞれ、各々の連続したN又はN’が共有結合により隣のN又はN’に結合されたオリゴヌクレオチドであり;
Z及びZ’は、存在していても存在していなくてもよいが、存在する場合は独立して、それが存在する鎖の3’末端において共有結合で結合された1〜5個の連続したヌクレオチドであり;
z’’は、存在していても存在していなくてもよいが、存在する場合は、(N’)yの5’末端において共有結合で結合されたキャッピング部分であり;
x及びyはそれぞれ独立して18と40との間の整数であり;
(N)xは少なくとも1つの2’O−メチル糖修飾リボヌクレオチドを含み;
(N’)yにおいて、1つ若しくはそれ以上の末端において又は1つ若しくはそれ以上の末端から二番目の位置から始まる、少なくとも2つの連続したリボヌクレオチドが、ミラーヌクレオチド又は2'−5'架橋ヌクレオチドであり;そして
(N')yにおけるリボヌクレオチドの配列が、RTP801遺伝子から転写されたmRNAにおける同一の長さの連続したリボヌクレオチドの配列と同一であり、そして(N)xの配列は(N')yの配列と相補的である]
を有する化合物。
【請求項8】
(N)xの配列が、表A〜Iのいずれか1つに存在するアンチセンス配列である、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
Z及びZ’が存在しない、請求項7または8に記載される化合物。
【請求項10】
x=y=19である、請求項7または8に記載される化合物。
【請求項11】
(N)xにおいて、リボヌクレオチドが2’−O−メチル糖修飾リボヌクレオチドと未修飾リボヌクレオチドとの間で交互であり、そして(N)xの中央の位置に位置するリボヌクレオチドが未修飾であり;そして
(N’)yは未修飾リボヌクレオチドを含み、ここで3’末端における少なくとも2つの連続したヌクレオチドがL−DNAヌクレオチドである、請求項7〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
(N)xにおいて、リボヌクレオチドは2’−O−メチル糖修飾リボヌクレオチドと未修飾リボヌクレオチドとの間で交互であり、そして(N)xの中央の位置に位置するリボヌクレオチドは未修飾であり;そして
(N’)yは未修飾リボヌクレオチドを含み、ここで3’末端における少なくとも2つの連続したヌクレオチドは2’−5’架橋により共に結合される、
請求項7〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
(N)xにおいて、リボヌクレオチドは、修飾されたリボヌクレオチドと未修飾リボヌクレオチドとの間で交互であり、各修飾されたリボヌクレオチドは、2’−O−メチルをその糖上に有するように修飾されており、そして(N)xの中央の位置に位置するリボヌクレオチドは未修飾であり;そして
(N’)yは未修飾リボヌクレオチドを含み、ここで3’末端から二番目の位置から始まる少なくとも2つの連続したヌクレオチドは2’−5’架橋により共に結合される、
請求項7〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
(N’)yにおいて、3’末端における3つの連続したヌクレオチドが2’−5’架橋により共に結合される、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
化合物が、1つ又はそれ以上の末端においてリン酸化されているか又はリン酸化されていない、請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項16】
請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物;及び薬学的に許容しうる担体を含む医薬組成物。
【請求項17】
呼吸器障害、眼疾患、微小血管障害、聴覚障害、腎障害、虚血性状態、脊髄損傷、又は神経変性疾患より選択される疾患の処置における使用のための、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
眼疾患が、黄斑変性、緑内障、糖尿病性網膜症及び糖尿病性黄斑浮腫からなる群より選択される、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
呼吸器障害が、COPD、喘息、慢性気管支炎及び気腫からなる群より選択される、請求項17に記載の化合物。
【請求項20】
微小血管障害が急性腎不全である、請求項17に記載の化合物。
【請求項21】
神経変性疾患が、アルツハイマー病、ALS及びパーキンソン病からなる群より選択される、請求項17に記載の使用。
【請求項22】
腎障害が、ARF及びDGFからなる群より選択される、請求項17に記載の使用。
【請求項23】
アポトーシス関連状態の処置における使用のための、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項24】
血管新生関連状態の処置における使用のための、請求項1〜15のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項25】
それを必要とする被験体において疾患又は状態の発生率又は重症度を処置又は予防するための方法であって、疾患若しくは状態及び/又はそれらに関連する症状が、呼吸器障害、眼疾患、腎障害、微小血管障害、聴覚障害、虚血性状態、脊髄損傷、又は神経変性疾患からなる群より選択され、請求項16に記載の医薬組成物を疾患又は状態を処置するために有効な量で被験体に投与することを含む、方法。

【公表番号】特表2011−517404(P2011−517404A)
【公表日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−500346(P2011−500346)
【出願日】平成21年3月17日(2009.3.17)
【国際出願番号】PCT/IL2009/000302
【国際公開番号】WO2009/116037
【国際公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【出願人】(508218660)クォーク・ファーマシューティカルズ・インク (3)
【Fターム(参考)】