説明

SIP通信システム及びSIP通信方法

【課題】 種々の端末を、WebアプリケーションとSIPアプリケーションとが連携するシステムに容易に対応させることができるようにする。
【解決手段】 SIP通信システムは、クライアント端末とSIPアプリケーションサーバとを有する。クライアント端末は、ユーザへの表示を行うハードウェアである1又は複数のユーザリソースと、各ユーザリソースにアクセスするための上記サーバからダウンロードされたモジュールと、SIPサービスに応じたユーザインタフェースを提供するための上記サーバからダウンロードされたモジュールとを有する。クライアント端末は、上記モジュールを搭載して機能する表示手段を経由して、上記サーバにおけるWebアプリケーションにアクセスし、Webアプリケーションから上記サーバにおけるSIPアプリケーションを呼び出す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、SIP(Session Initiation Protocol)通信システム、SIPアプリケーションサーバ、及び、SIP通信方法に関し、例えば、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)クライアント上等に構築したユーザインタフェースをSIPのコアネットワーク側に認識させてSIPサービスを提供させる場合に適用し得るものである。
【背景技術】
【0002】
IP電話をはじめとしたリアルタイム・マルチメディア通信をIPネットワークで実現するための中核技術として、「SIP」というプロトコルがある(非特許文献1参照)。
【0003】
今日、SIPに従う端末(以下、SIP端末と呼ぶ)が、SIPアプリケーションサーバと直接SIPメッセージの送受信を行って通話や映像の表示等を行うことがなされている。また、シグナリング・プロトコルとしてのSIPは、その軽量性、柔軟性から、他のアプリケーションと密に連携することが容易である。例えば、ブラウザ上で電話帳を表示するサービスを提供するWebアプリケーションと密に連携することが容易である(非特許文献2参照)。
【0004】
すなわち、SIPアプリケーションサーバがWebアプリケーションサービス等と連携する研究、開発が盛んになりつつある。
【0005】
なお、片方向通信のネットワーク環境でも、リアルタイムにイベント通知することができるWebサービスシステムが特許文献1で提供されており、このWebサービスシステムでは、SIPを利用するようにしている。
【特許文献1】特開2004−356967号公報
【非特許文献1】「SIP:SessionInitiationProtocol(RFC3261)」
【非特許文献2】千村保文、村田利文著、「改訂版SIP教科書」、株式会社インプレス、2005年12月発行、pp.60−61
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の記載技術は、各機能を実現するための、通信相手とのシグナリング全般を制御するSIPスタックを端末側に配備する必要がある。すなわち、端末側でも、SIPスタックレベルの実装が必要となる。このため、クライアントの端末側でのSIP対応が必要となり、サービス追加時等に端末側で対応するためにSIP技術者が必要となっていた。
【0007】
また、SIPアプリケーションサーバやWebサービス等の連携時には、サービス毎に、SIP端末のカスタマイズが発生する場合が多々あった。さらに、SIP端末は、各OS毎に設計されたものがほとんどであり、カスタマイズ等は、各SIP端末の開発者以外はできないケースがほとんどであった。
【0008】
SIPアプリケーションサーバとして、新しくサービスを提供する際にも、(1)新しくWebサービスとSIPサービスの連携したサービスを提供する際、SIP端末側の変更が必要となる場合がある、(2)SIP端末側の変更は、各OS毎に変更が必要となり、工数が大幅にかかる場合がある、(3)SIP端末ではUPnP(Universal Plug and Play)等に対応させて、SIPを通すための処理が必要である、などの課題を挙げることができる。
【0009】
SIPアプリケーションサーバやWebサービス等の連携時において、コアネットワーク側としても、コアネットワーク側で新規に対応した仕様に応じ、SIP端末をバージョンアップする必要があるが、配布方法やバージョンアップ未実施のSIP端末への対応等に問題が生じる、という課題を挙げることができる。
【0010】
そのため、ユーザが操作する既存の端末などの種々の端末を、WebアプリケーションとSIPアプリケーションとが連携するシステムに容易に対応させることができるようにすると共に、SIPアプリケーションサーバとWebアプリケーションサーバとの連携をより効率的にシームレスに行うことができるSIP通信システム及びSIP通信方法が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第1の本発明は、クライアント端末と、SIPアプリケーションサーバ装置とを有するSIP通信システムであって、(1)上記クライアント端末は、(1−1)ユーザへの表示を行うハードウェアとしての存在である1又は複数のユーザリソースと、(1−2)上記各ユーザリソースにアクセスするための、上記SIPアプリケーションサーバ装置からダウンロードされたリソースアクセスソフトウェアモジュールと、(1−3)SIPサービスに応じたユーザインタフェースを提供するための、上記SIPアプリケーションサーバ装置からダウンロードされたUIソフトウェアモジュールと、(1−4)上記リソースアクセスソフトウェアモジュール及び上記UIソフトウェアモジュールをダウンロードさせるダウンロード実行部とを有し、(2)上記SIPアプリケーションサーバ装置は、(2−1)上記クライアント端末にダウンロードし得るモジュールを格納し、要求に応じて、モジュールを提供するモジュール提供部と、(2−2)SIPサービスを提供するSIPアプリケーションと、(2−3)Webサービスを提供するWebアプリケーションとを有し、(3)上記クライアント端末は、上記UIソフトウェアモジュールを搭載して機能する表示手段を経由して上記Webアプリケーションにアクセスし、上記Webアプリケーションから上記SIPアプリケーションを呼び出すことを特徴とする。
【0012】
第2の本発明は、クライアント端末がSIPアプリケーションサーバ装置経由でSIPのコアネットワーク側と通信するSIP通信方法であって、(1)上記クライアント端末は、ユーザへの表示を行うハードウェアとしての存在である1又は複数のユーザリソースを有すると共に、内蔵するダウンロード実行部が、上記各ユーザリソースにアクセスするためのリソースアクセスソフトウェアモジュールを、上記SIPアプリケーションサーバ装置からダウンロードさせ、かつ、SIPサービスに応じたユーザインタフェースを提供するためのUIソフトウェアモジュールを、上記SIPアプリケーションサーバ装置からダウンロードさせ、(2)上記SIPアプリケーションサーバ装置は、内蔵するモジュール提供部が、上記クライアント端末にダウンロードし得るモジュールを格納し、要求に応じて、モジュールを提供し、(3)上記クライアント端末は、上記UIソフトウェアモジュールを搭載して機能する表示手段を経由して、Webサービスを提供する上記SIPアプリケーションサーバ装置のWebアプリケーションにアクセスし、上記Webアプリケーションから上記SIPアプリケーションを呼び出すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、クライアント端末に対し、リソースアクセスソフトウェアモジュール及びUIソフトウェアモジュールをダウンロードして、SIP端末として振る舞えるようにすると共に、Webアプリケーションを介してSIPアプリケーションを呼び出すようにしたので、種々の端末を、WebアプリケーションとSIPアプリケーションとが連携するシステムに容易に対応させると共に、SIPアプリケーションとWebアプリケーションとの連携をより効率的にシームレスに行うことができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
(A)主たる実施形態
以下、本発明によるSIP通信システム、SIPアプリケーションサーバ、及び、SIP通信方法の一実施形態を、図面を参照しながら詳述する。なお、以下の各図において、同一、対応部分には同一、対応符号を付して示している。
【0015】
(A−1)実施形態の構成
図1は、この実施形態のSIP通信システムでSIPサービスを提供する際の全体的なシステム構成を示すブロック図である。
【0016】
図1において、実施形態のSIP通信システム100は、閲覧入力装置101、SIPアプリケーションサーバ装置102、コアネットワーク103及びSIP端末104を有する。
【0017】
閲覧入力装置101は、ユーザが操作する、例えばWebブラウザ(閲覧入力用ソフトウェア)を搭載したパソコンやモバイル端末などの端末(クライアント端末)が該当し、HTTPクライアントとなっているものである。この実施形態の場合、閲覧入力装置101は、SIPアプリケーションサーバ装置102に接続され、コアネットワーク103に対し、SIP端末1104と同様な端末となり得るものである。なお、閲覧入力装置101は、閲覧機能だけに対応したHTTPクライアントであっても良い。
【0018】
SIPアプリケーションサーバ装置102は、ハードウェアとしては通信機能を備えるサーバが該当する。SIPアプリケーションサーバ102は、1又は複数の閲覧入力装置101及びコアネットワーク103に接続し、様々なSIPサービスをコアネットワーク103及び閲覧入力装置101に対して提供するものである。
【0019】
コアネットワーク103は、SIP端末104と接続し、SIPサービスを提供するものである。この実施形態の場合、コアネットワーク103から見れば、SIPアプリケーションサーバ102経由の閲覧入力装置101は、SIP端末104と同様に機能するものである。
【0020】
図2は、閲覧入力装置101及びSIPアプリケーションサーバ装置102のソフトウェア的な基本構成を示す説明図である。
【0021】
閲覧入力装置101は、閲覧入力機能を担当する表示手段201を備えている。表示手段201は、SIPアプリケーションサーバ202(のWebアプリケーション206)にアクセスして、通話機能や、映像(動画等)表示機能や、アプリケーション(ホワートボードやゲーム等)の機能などを有するダウンロードモジュール203、及び、UI(ユーザインタフェース)を提供するHTML/XML部204をダウンロードすることで、各種SIPサービスを受けるための機能を構築する。HTML/XML部204は、対応可能な言語がHTML(Hyper Txet Markup Language)やXML(eXtensible Markup Language)に制限されていても良いが、これら以外の言語に対応できるものであっても良い。
【0022】
SIPアプリケーションサーバ装置102は、ビジネスロジックに関する中間層の処理や、トランザクション管理、セッション管理、マルチタスク管理、負荷分散処理などを有するSIPアプリケーションサーバ202を有する。SIPアプリケーションサーバ202では、SIPアプリケーション205及びWebアプリケーション206が動作する。Webアプリケーション206は、表示手段201上に構築されたダウンロードモジュール203及びHTML/XML部204から呼び出されるものである。呼び出されたWebアプリケーション206は、SIPアプリケーション205を呼び出すことにより、SIPによる他のサービスとの連携を行うことができるようになっている。通知手段208は、SIPアプリケーション205が、コアネットワーク103と送受信したSIPメッセージの内容などをWebアプリケーション206側に通知するためのものである。
【0023】
Webアプリケーション206及びSIPアプリケーション205の連携機能については、以下の動作説明で明らかにする。
【0024】
(A−2)実施形態の動作
次に、実施形態のSIP通信システム100の動作の概要を、上述した図2を参照しながら説明する。
【0025】
SIPアプリケーションサーバ202には、閲覧入力装置101(端末)にダウンロードし得るダウンロードモジュール203及びHTML/XML部204が予め格納されている。ユーザは、当該閲覧入力装置101(端末)を、SIP端末として振る舞うようにさせるには、表示手段201を用い、HTTPによる通信を実行し、SIPアプリケーションサーバ202からダウンロードモジュール203及びHTML/XML部204をダウンロードさせておく。
【0026】
ユーザは、表示手段201を用い、SIPアプリケーションサーバ202からダウンロードしたダウンロードモジュール203及びHTML/XML部204を用いて、ユーザインタフェースの構築を行う。ユーザインタフェースを起動若しくは操作することにより、ユーザは、表示手段201を経由して、SIPアプリケーションサーバ202に通信要求を行うことができる。例えば、プレゼンス機能に係る通信や、チャット機能に係る通信要求を実行することができる。
【0027】
SIPアプリケーションサーバ202は、受け取ったユーザからの要求をWebアプリケーション206に対して通知する。
【0028】
通知を受けたWebアプリケーション206は、当該Webアプリケーション206内の処理でユーザインタフェースに表示する内容を返したり、通知内容に対応したSIPアプリケーション205を呼出したりすることを行う(後述する図6〜図9参照)。
【0029】
呼び出されたSIPアプリケーション205は、その内容によって、コアネットワーク103側とSIPメッセージの送受信を行う。SIPアプリケーション205は、送受信したSIPメッセージの内容を、通知手段208を使用して、Webアプリケーション206側に通知する。
【0030】
Webアプリケーション206は、通知手段208を経由してSIPアプリケーション205から通知されたSIPメッセージに係る内容も、適宜、ユーザインタフェースに表示する内容として表示手段201に返したりする。Webアプリケーション206は、ユーザインタフェースとはHTTPによる通信を実行するものである。
【0031】
図3は、ユーザ側(閲覧入力装置101)に構築されるユーザインタフェース群の構成例を示す説明図である。
【0032】
表示手段201上には、ダウンロードモジュール203として、複数のユーザリソース(例えば、パソコン上のマイクやキャプチャデバイス等)にアクセスするためのモジュールがダウンロードされる。図3は、モジュールの例として、Videoコーデックなどを含むVideoデバイスアクセスモジュール203a、Audioコーデックなどを含むAudioデバイスアクセスモジュール203b、Video画面表示モジュール203c、音量調節モジュール203dなどを描き出している。これらモジュールとしては、例えば、ActiveXコントロール(登録商標)やJavaアプレット(登録商標)のような、Webブラウザ上で動かしたりWebブラウザ上に貼りつけたりするものを上げることができる。
【0033】
また、HTML/XML部204を利用して、SIPアプリケーションサーバ202からダウンロードした、各種サービスに係る複数のユーザインタフェースを提供する。図3は、各種サービスに係るユーザインタフェースの例として、友達の輪を拡げるためのフレンドリスト機能204a、テキストメッセージや音声を他の人と授受するためのチャット機能204b、通信相手のプレゼンスを表示するためのプレゼンス機能204c、会議制御機能204dなどの各種メッセンジャーソフトを挙げている。例えば、非特許文献2のpp.280−282には、SIP端末が対応可能な各種サービスに係る機能が移載されている。
【0034】
ここで提供されるユーザインタフェースは、SIPアプリケーションサーバ202(のWebアプリケーション206)とデータの送受信を行い、表示を更新するためのものである。この表示の更新は、ユーザにより明示的に行われる場合もあれば、表示手段201自体の処理により行われる場合のいずれであっても良い。後者の例としては、Javascriptを使用した部分的な画面表示の更新等を、表示手段201自体がタイムアウト時に自動的に行う場合を挙げることができる。
【0035】
以上から明らかなように、ユーザ側(閲覧入力装置101)にダウンロードされるのは、SIP端末として必要なモジュール、機能群のうち、SIPスタックモジュールを除いた部分であり、SIPスタックモジュールは、SIPアプリケーションサーバ202に設けられている。
【0036】
図4は、SIPアプリケーションサーバ202における動作の概要を示す説明図である。
【0037】
Webアプリケーション206は、SIPアプリケーション呼出部502と、ユーザインタフェースを構築するための各ユーザ用のデータを表すユーザデータ503とを有している。また、ユーザデータ503に関連して表示用データ生成部507が設けられている。
【0038】
SIPアプリケーション呼出部502は、SIPアプリケーション205を呼び出すためのコンポーネントである。SIPアプリケーション呼出部502は、後述する図6〜図9に示すように、表示手段201からの要求などに応じたSIPアプリケーション205を呼び出すものである。
【0039】
ユーザデータ503は、ユーザインタフェースに表示するためのデータ等を格納するコンポーネントである。ユーザデータ503は、例えば、メッセージバディリストやプレゼンス等である。
【0040】
SIPアプリケーション205は、SIPアプリケーション呼出部502に呼び出されることで、コアネットワーク103との通信を行い、様々なSIPサービスを提供するものである。
【0041】
SIPアプリケーション205は、ダイアログの継続中、しばらくの間、接続する2つのUA間のピア・ツー・ピアの関係を規定するSIPダイアログ情報505を有する。このようなSIPダイアログ情報505は、通知手段208によって、表示用データ生成部507に渡される。
【0042】
表示用データ生成部507は、各ユーザデータ503と連携して、適宜、各ユーザの表示手段201上に情報を表示するためのデータを生成する。
【0043】
図5は、Webアプリケーション206及び表示手段201間で授受される表示データ600と、ユーザデータ503との構成例を示す説明図である。
【0044】
ユーザデータ503は、データID601、ローカルユーザID602、リモートユーザID603、生成日時604、最終アクセス日時605、サービスタイプ606、メッセージタイプ607、関連データ608、表示データリスト609などを含んでいる。
【0045】
データID601は、当該ユーザデータ503を識別するためのIDである。これには、SIPメッセージのダイアログID等をそのまま利用するようにしても良い。
【0046】
ローカルユーザID602及びリモートユーザID603はそれぞれ、当該ユーザデータ503に関連するユーザのIDである。例えば、ユーザ(sip:alice@bar.com)が、表示手段201を経由で、外部SIPサーバの端末(sip:bob@bar.com)と通信を行う場合には、ローカルユーザID602は、当該Webアプリケーション206にアクセスしてきた側のユーザに係るID「sip:alice@bar.com」となり、リモートユーザID603は、外部SIPサーバの端末のID「sip:bob@bar.com」となる。
【0047】
生成日時604は、このユーザデータ503が生成された日時を表す。
【0048】
最終アクセス日時605は、ユーザにより、表示手段201を経由して、このユーザデータ503自体にアクセスした最終日時を表す。
【0049】
サービスタイプ606は、このユーザデータ503が関連するサービスのタイプを表す。例えば、RTP(Real−time Transport Protocol)接続のためのサービスや、プレゼンス表示のためのサービス等を規定するデータが記述される。
【0050】
メッセージタイプ607は、このユーザデータ503が関連するメッセージのタイプを表す。メッセージタイプ607とは、SIPリクエスト発信での処理、SIPリクエスト受信での処理、Webアプリケーションのみでの処理など、処理の種類によってメッセージでタイプを分けるようにしても良い。
【0051】
関連データ608は、このユーザデータ503に関連する情報を定義できる。これは、アプリケーション毎に自由に利用するためのデータ領域である。
【0052】
表示データリスト609は、ユーザの表示手段201において表示するための1又は複数の表示データ600のリストである。この表示データリスト609には、例えば、後述する表示データ600に含まれる生成日時612によって、複数の表示データ600の情報がソートされて格納されている。
【0053】
1個の表示データ600は、この表示データ600に含まれるデータ611のデータタイプを表しているデータタイプ610、表示するデータそのものであるデータ611、表示データ600自体が生成された日時を表す生成日時612を有する。
【0054】
これらのユーザデータ503及び表示データ600の組み合わせにより、ユーザは、表示手段201上にユーザインタフェースを構築し、ユーザに対して、各アプリケーションによって提供されるサービスの状態を表示することができる。
【0055】
図6は、ユーザが、表示手段201を経由して、Webアプリケーション206にアクセスし、コアネットワーク103側に位置する外部SIPサーバ(図1では図示せず)に登録(REGISTER)する場合のシーケンス例を示すシーケンス図である。なお、図6〜後述する図9においては、外部SIPサーバに対し、符号「103」を用いている。
【0056】
ユーザは、表示手段201を経由して、Webアプリケーション206に対して、ログインを実行する(ステップ701)。例えば、表示手段201が起動されたときに、ログインを実行する。
【0057】
Webアプリケーション206は、ユーザからのログイン(呼出)に応じて、REGISTER(登録)を実行するためSIPアプリケーション205を呼出す(ステップ702)。このSIPアプリケーション205は、Webアプリケーション206からの呼出に応じて、予め内部に登録されている外部SIPサーバに対する登録(REGISTER)動作を起動する(ステップ703)。SIPアプリケーション205は、外部SIPサーバ103に対して、各ユーザに対応したREGISTERリクエストを送信し、成功応答(200/REGISTER)を待ち受ける(ステップ704)。なお、図6は、1回認証エラー応答が返信されたため、REGISTERを再送して成功応答を得た場合を示している。
【0058】
SIPアプリケーション205は、外部SIPサーバ103からの成功応答を受け、登録(REGISTER)が完了したことをWebアプリケーション206に対して通知する(ステップ705)。
【0059】
Webアプリケーション206は、SIPアプリケーション205からの通知から、表示データを生成する(ステップ706)。表示手段201は、Webアプリケーション206が生成した表示データを取得し、登録(「REGISTER」が完了したことを画面上に表示する(ステップ707)。
【0060】
以上のように、ユーザ(クライアント端末)を、外部SIPサーバに対する登録(REGISTER)することができる。
【0061】
図7は、外部SIPサーバを経由して、RTPによる接続を実行する場合のシーケンス例を示すシーケンス図である。
【0062】
ユーザは、表示手段201を経由して、Webアプリケーション206に対して、RTP接続処理の開始を要求する(ステップ801)。このとき、RTP接続に必要な情報(IPアドレスやポート番号、コーデック情報等)をWebアプリケーション206に対して送信する。例えば、HTML/XML部204を利用してSIPアプリケーションサーバ202からダウンロードした複数のユーザインタフェースのいずれかが(フレンドリスト204a、テキストメッセージや音声を他の人と授受するためのチャット204b、通信相手のプレゼンスを表示するためのプレゼンス204c、会議204d)が呼び出す端末を入力したときに、RTP接続処理の開始を要求する。
【0063】
ここでは、呼び出し端末が、外部SIPサーバ103が接続処理を行うものであったとする。Webアプリケーション206は、このときのユーザからの呼出に応じて、発呼(INVITE)を実行するためのSIPアプリケーション205を呼出す(ステップ802)。このSIPアプリケーション205は、Webアプリケーション206からの呼出に応じて、外部SIPサーバ103に接続されている端末に対するINVITEリクエストの送信を起動する(ステップ803)。SIPアプリケーション205は、外部SIPサーバ103に対して、要求された相手端末に対するINVITEリクエストを構築して送信し、接続完了を待ち受ける(ステップ804)。外部SIPサーバ103からは、「接続中(呼び出し中);180/INVITE」がまず返信され、その後、「接続完了;200/INVITE」が返信され、SIPアプリケーション205は、「接続完了」を受信したことを応答(ACK)する。
【0064】
図7ではステップ805〜807を1回しか示していないが、実際には、ステップ805〜807は、「接続中(呼び出し中);180/INVITE」がSIPアプリケーション205に返信されたとき、及び、「接続完了;200/INVITE」が返信されたときに実行される。
【0065】
SIPアプリケーション205は、外部SIPサーバ103からの応答を受け、「進捗状況(接続中、接続完了等)をWebアプリケーション206に対して通知する(ステップ805)。Webアプリケーション206は、SIPアプリケーション205からの通知から、表示データを生成する(ステップ806)。表示手段201は、Webアプリケーション206が生成した表示データを取得し、接続の進捗状況を画面上に表示する(ステップ807)。上述のように、「接続中」及び「接続完了」の2つの表示データが形成されたときには、これらはユーザデータ503で順次リストアップされる。
【0066】
ユーザは、接続が完了した場合、RTPに従って呼び出した端末との通信を開始する(ステップ808)。
【0067】
この通信時においては、表示手段201がダウンロードで取得したダウンロードモジュール203(リソース情報)を利用して、SIPアプリケーション205で必要な音声や映像による通話情報を形成してWebアプリケーション206に送信し、Webアプリケーション206がSIPアプリケーション205に対して通話情報を通知し、相手のSIP端末に対し、音声や映像による通話情報を送信する。相手のSIP端末からの音声や映像による通話情報は、SIPアプリケーション205、Webアプリケーション206経由で、表示手段201の該当するダウンロードモジュール203(リソース情報)に与えられ、ハードウェアリソースから音声が発音出力されたり映像が表示されたりする。
【0068】
以上のように、RTPに従った呼び出した端末との通信時には、表示手段201がダウンロードで取得したダウンロードモジュール203(リソース情報)が有効に機能し、相手のSIP端末との間で、音声や映像による通話等を確立する。
【0069】
図8は、WebアプリケーションのみでRTPによる接続を行う場合のシーケンス例を示すシーケンス図である。
【0070】
ユーザは、表示手段201−1を経由して、Webアプリケーション206に対して、ユーザによるRTP接続処理の開始を要求する(ステップ901)。このとき、RTP接続に必要な情報(IPアドレスやポート番号、コーデック情報等)をWebアプリケーション206に対して送信する。
【0071】
ここでは、呼び出し端末が、当該SIPアプリケーションサーバ202が接続処理を行うものであったとする。Webアプリケーション206は、ユーザからの呼出に応じて、呼び出し先に係る表示手段201−2に対する、呼び出し(RTP接続要求を受けたこと)を通知する表示データを生成する(ステップ902)。また、Webアプリケーション206は、表示手段201−2に対する処理と並行して、表示手段201−1に対して、RTP接続処理の進捗状況のための表示データ、すなわち、「接続中」を通知する表示データを生成する(ステップ903)。
【0072】
表示手段201−1は、Webアプリケーション206からの表示データを取得して、接続の進捗状況(接続中)を画面上に表示する(ステップ904)。また、表示手段201−2は、Webアプリケーション206からの表示データを取得して、表示手段201−1からRTP接続要求を受けたことを表示する(ステップ905)。
【0073】
次に、表示手段201−2は、ユーザの呼び出し応答操作により、接続を受け付けるための応答をWebアプリケーション206に対して送信する(ステップ906)。このとき、Webアプリケーション206は、表示手段201−2からの応答に基づいて、表示手段201−1に対する接続完了を通知する表示データを生成する(ステップ907)。表示手段201−1は、Webアプリケーション206が生成した表示データを取得し、接続の進捗状況(接続完了)を画面上に表示する(ステップ908)。なお、表示手段201−2のユーザの応答(例えば、着信拒否)によっては、異なる接続の進捗状況(接続完了)が表示手段201−1の画面上に表示される(ステップ908)。
【0074】
表示手段201−1のユーザは、接続が完了した場合、RTPに従って呼び出した端末との通信を開始する(ステップ909)。
【0075】
図9は、外部SIPサーバ側(のSIP端末)からの要求により、ユーザの表示手段においてRTP接続要求を受ける場合のシーケンス例を示すシーケンス図である。
【0076】
外部SIPサーバ103は、配下のSIP端末(図1の104)からの要求を受け、SIPアプリケーション205に対して接続要求を出し、SIPアプリケーション205は受信応答(100/INVITE)を返信する(ステップ1001)。
【0077】
SIPアプリケーション206は、外部SIPサーバ103からの要求を受け、接続要求を受けたことをWebアプリケーション205に対して通知する(ステップ1002)。このとき、Webアプリケーション205は、SIPアプリケーション206からの通知に基づいて、呼び出しを通知する表示データを生成する(ステップ1003)。SIPアプリケーション206は、呼出を開始したことを示すため、外部SIPサーバ103に対して、進捗状況(接続中)を通知する(ステップ1004)。
【0078】
表示手段201は、Webアプリケーション205からの表示データを取得して、外部SIPサーバ103に接続するSIP端末からRTP接続要求を受けたことを表示する(ステップ1005)。表示手段201は、ユーザの呼び出し応答操作により、Webアプリケーション205に対して、接続を受け付けるための応答を送信する(ステップ1006)。このとき、RTP接続に必要な情報(IPアドレスやポート番号、コーデック情報等)をWebアプリケーション205に対して送信する。
【0079】
なお、図9では応答の概略を示しており、厳密に言えば、表示手段201からWebアプリケーション205へは「呼び出し中(接続中)」を示す応答と、呼び出しに応じてユーザが応答したことを表す「接続完了」を示す応答が送信される。すなわち、ステップ1006〜1009の処理は、2種類の応答のそれぞれについて実行される。
【0080】
Webアプリケーション205は、表示手段201から受けた接続を受け付けるための応答(ここでは「接続完了」とする)に基づいて、進捗状況(接続完了)をSIPアプリケーション206に対して通知する(ステップ1007)。SIPアプリケーション206は、Webアプリケーション205からの通知により、進捗状況を外部SIPサーバ103に通知する処理を起動する(ステップ1008)。すなわち、SIPアプリケーション206は、外部SIPサーバ103からのステップ1001による接続要求に対する応答(接続完了;200/INVITE)を外部SIPサーバ103に返信し、その受信応答(ACK)を待ち受ける(ステップ1009)。なお、このとき、外部SIPサーバ103は、接続完了の応答を受け取り、接続されているSIP端末に対して通知する。
【0081】
SIPアプリケーション205は、外部SIPサーバ103からの受信応答(ACK)を受け、Webアプリケーション206に対して、進捗状況(相手端末に接続完了を通知したこと)を通知する(ステップ1010)。Webアプリケーション206は、その通知に基づいて、表示データを生成する(ステップ1011)。
【0082】
このような表示データを取得した表示手段201は、RTPに従って、呼び出した端末との通信を開始する(ステップ1012)。
【0083】
(A−3)実施形態の特徴点
上述のような構成を有し、上述のように動作する実施形態のSIP通信システムの特徴点を整理すると、以下のとおりである。
【0084】
(1)ユーザは、表示手段(Webブラウザ等)201からSIPアプリケーションサーバ202に対してアクセスし、SIPアプリケーションサーバ202上から、SIP端末として機能するための情報をダウンロードして動作させることができる。
【0085】
(2)SIP端末(の機能)を、全てクライアント上で構築するのではなく、SIPアプリケーションサーバ202側でSIPスタックを構築する。
【0086】
(3)クライアント上で構築するSIP端末機能は、クライアント上のリソース(ユーザに対して流す音声や映像等)を必要とする場合のみとし、その他の実装(SIPスタック等)については、SIPアプリケーションサーバ202側で構築する。
【0087】
(4)但し、クライアント上で構築する端末側で処理可能な内容に関しては、JavaScript等を使用することでSIPアプリケーションサーバ202側の負荷を極力軽減するようにしている。
【0088】
(5)クライアント上での端末構築は、Webアプリケーション206へアクセスすることで実行される。
【0089】
(6)クライアント端末(ユーザが利用するパソコンやモバイル端末等)は表示手段上等にリッチクライアントとして構築される。ここでの「リッチクライアント」は、必要に応じてアプリケーションをダウンロードして実行するものを表し、また、Webクライアントとして動作するものを表している。
【0090】
(7)クライアントの端末側の処理は、Webサービスへのアクセスのみに集約され、Webアプリケーション開発者も容易に開発可能である。
【0091】
(8)クライアント端末側は、HTTPを介してサービスに関連する処理を行うため、SIPスタックのためにUPnP等に対応させる必要はない。
【0092】
(A−4)実施形態の効果
上述のような実施形態の特徴により、以下の効果を奏することができる。
【0093】
上記実施形態では、表示手段201上に恰もSIP端末を構築し、HTTPクライアント機能を持つ表示手段201を利用し、SIPアプリケーションサーバにより提供されるサービスを利用することができる。
【0094】
このように構築される端末側には、SIPスタックレベルの実装が必要ないため、サービス追加時等に、端末側にSIP技術者が出掛けて対応する必要がない。
【0095】
また、SIPアプリケーションサーバやWebサービス等の連携時に、従来では、サービス毎に、各SIP端末の開発者以外はできないようなSIP端末のカスタマイズが発生する場合が多々あったが、端末へのダウンロードモジュール203やHTML/XML部204のダウンロードによって、カスタマイズの必要性にも容易に対応できる。
【0096】
SIPアプリケーションサーバとして、新しくサービスを提供する際には、従来では、SIP端末側の変更が必要となったり、変更に多くの工数がかかったりしていたが、端末へのダウンロードモジュール203やHTML/XML部204のダウンロードによって、このような課題は生じない。コアネットワーク側で新規に対応した仕様に応じ、SIP端末をバージョンアップする必要があり、従来では、配布方法やバージョンアップ未実施のSIP端末への対応等に問題が生じるという課題があるが、実施形態では、端末へのダウンロードモジュール203やHTML/XML部204のダウンロードによって対応するため、このような課題は生じない。
【0097】
なお、SIPを適用するケースはリアルタイム性が必要な際に使用されることが想定されているが、実運用において秒単位での遅延があっても問題ない場合も多く、そのような場合には、上記実施形態の適用が可能となる。
【0098】
(B)他の実施形態
上記実施形態の説明においても、種々変形実施形態に言及したが、さらに、以下に例示するような変形実施形態を挙げることができる。
【0099】
上記実施形態の説明では、当該閲覧入力装置101(端末)に、表示手段201を用い、SIPアプリケーションサーバ202からダウンロードモジュール203及びHTML/XML部204を予めダウンロードさせて格納しておくものを示したが、SIPサービスを受ける直前に、ダウンロードさせるようにしても良い。この場合、ユーザインタフェースとして、プレゼンス機能だけのように、個別の機能だけをダウンロードさせるようにしても良い。
【0100】
予めダウンロードさせておく場合も、プレゼンス機能だけのように、個別の機能だけをダウンロードさせておくようにしても良い。
【0101】
また、ダウンロード時に、ユーザインタフェースをダウンロードさせるサービス(機能)の種類をユーザが選択できるようにしても良い。同様に、ダウンロードモジュール203についてもユーザが選択できるようにしても良い。
【0102】
上記実施形態では、SIPアプリケーション205及びWebアプリケーション206が、ハードウェア的に同一の装置(サーバ)に搭載されているイメージで説明したが、SIPアプリケーション205及びWebアプリケーション206が、ハードウェア的に異なる装置に搭載されていても良い。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】実施形態のSIP通信システムでSIPサービスを提供する際の全体的なシステム構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態における表示手段及びSIPアプリケーションサーバのソフトウェア的な基本構成を示す説明図である。
【図3】実施形態におけるユーザ側に構築されるユーザインタフェース群の構成例を示す説明図である。
【図4】実施形態のSIPアプリケーションサーバにおける動作の概要を示す説明図である。
【図5】実施形態のWebアプリケーション及び表示手段間で授受される表示データと、ユーザデータとの構成例を示す説明図である。
【図6】実施形態において、ユーザが表示手段を経由してWebアプリケーションにアクセスし、外部SIPサーバにREGISTERする場合のシーケンス例を示すシーケンス図である。
【図7】実施形態において、外部SIPサーバを経由してRTPによる接続を実行する場合のシーケンス例を示すシーケンス図である。
【図8】実施形態において、WebアプリケーションのみでRTPによる接続を行う場合のシーケンス例を示すシーケンス図である。
【図9】実施形態において、外部SIPサーバ側からの要求により、ユーザの表示手段においてRTP接続要求を受ける場合のシーケンス例を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0104】
100…SIP通信システム、101…閲覧入力装置、102…SIPアプリケーションサーバ装置、103…コアネットワーク、104…SIP端末、201…表示手段、202…SIPアプリケーションサーバ、203…ダウンロードモジュール、204…HTML/XML部、205…SIPアプリケーション、206…Webアプリケーション、208…通知手段。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント端末と、SIPアプリケーションサーバ装置とを有するSIP通信システムであって、
上記クライアント端末は、
ユーザへの表示を行うハードウェアとしての存在である1又は複数のユーザリソースと、
上記各ユーザリソースにアクセスするための、上記SIPアプリケーションサーバ装置からダウンロードされたリソースアクセスソフトウェアモジュールと、
SIPサービスに応じたユーザインタフェースを提供するための、上記SIPアプリケーションサーバ装置からダウンロードされたUIソフトウェアモジュールと、
上記リソースアクセスソフトウェアモジュール及び上記UIソフトウェアモジュールをダウンロードさせるダウンロード実行部とを有し、
上記SIPアプリケーションサーバ装置は、
上記クライアント端末にダウンロードし得るモジュールを格納し、要求に応じて、モジュールを提供するモジュール提供部と、
SIPサービスを提供するSIPアプリケーションと、
Webサービスを提供するWebアプリケーションとを有し、
上記クライアント端末は、上記UIソフトウェアモジュールを搭載して機能する表示手段を経由して上記Webアプリケーションにアクセスし、上記Webアプリケーションから上記SIPアプリケーションを呼び出すことを特徴とするSIP通信システム。
【請求項2】
上記SIPアプリケーションサーバ装置は、上記SIPアプリケーションにおけるSIPメッセージや通信状況に基づいて、上記クライアント端末に通知し得る通知データを形成して、上記Webアプリケーションに与える通知手段を有することを特徴とする請求項1に記載のSIP通信システム。
【請求項3】
上記SIPアプリケーションサーバ装置は、SIP通信を実行するための、SIPスタックモジュールを有することを特徴とする請求項1又は2に記載のSIP通信システム。
【請求項4】
クライアント端末がSIPアプリケーションサーバ装置経由でSIPのコアネットワーク側と通信するSIP通信方法であって、
上記クライアント端末は、ユーザへの表示を行うハードウェアとしての存在である1又は複数のユーザリソースを有すると共に、内蔵するダウンロード実行部が、上記各ユーザリソースにアクセスするためのリソースアクセスソフトウェアモジュールを、上記SIPアプリケーションサーバ装置からダウンロードさせ、かつ、SIPサービスに応じたユーザインタフェースを提供するためのUIソフトウェアモジュールを、上記SIPアプリケーションサーバ装置からダウンロードさせ、
上記SIPアプリケーションサーバ装置は、内蔵するモジュール提供部が、上記クライアント端末にダウンロードし得るモジュールを格納し、要求に応じて、モジュールを提供し、
上記クライアント端末は、上記UIソフトウェアモジュールを搭載して機能する表示手段を経由して、Webサービスを提供する上記SIPアプリケーションサーバ装置のWebアプリケーションにアクセスし、上記Webアプリケーションから上記SIPアプリケーションを呼び出す
ことを特徴とするSIP通信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−236663(P2008−236663A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−77108(P2007−77108)
【出願日】平成19年3月23日(2007.3.23)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【Fターム(参考)】