説明

X線発生装置

【課題】骨塩量測定システム等に設けられるX線発生装置において、十分な放熱と散乱X線の遮蔽とが行われるようにする。
【解決手段】X線発生ユニット14の上部には構造体44が設けられている。構造体44はフィルタユニット42の周囲に設けられ、それは1つの水平板52と複数の垂直板54とからなる。フィルタユニット42の内部において散乱X線が生じた場合、構造体44によってそれが遮蔽される。また構造体44の放熱作用により、X線管が効果的に冷却される。構造体44は電磁シールド作用も発揮する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はX線発生装置に関し、特にX線発生装置における放熱構造に関する。
【背景技術】
【0002】
X線を利用して被検者の測定を行う装置として骨密度測定装置、レントゲン装置、CT装置等が知られている。それらの装置はX線発生装置を備える(特許文献1,2)。X線発生装置は、X線発生ユニットを含み、それは、X線発生管と、それを収容した遮蔽ケースと、を備える。遮蔽ケース内には絶縁油が封入されている。それは絶縁作用及び放熱作用を発揮するものである。X線発生管には高電圧が印加され、注入エネルギーの内の多くが熱エネルギーとなってしまう。
【0003】
骨密度測定装置において、X線発生ユニットから放射されたX線は通常、フィルタユニットを通って、被検者へ照射される。被検体を透過したX線はX線検出器にて検出される。骨密度測定では、X線発生管に供給される電圧として、高電圧と低電圧とが周期的に切り替えられ、それに併せて、X線ビーム経路上に周期的にフィルタが挿入される。高エネルギーX線照射用時のみフィルタが挿入される場合と、高エネルギーX線照射時及び低エネルギーX線照射時のそれぞれについて固有のフィルタが挿入される場合とがある。いずれにしても周期的にフィルタの出し入れを行う必要があるので、フィルタユニットにおいては、回転板又は円筒板が利用される。前者においては回転板に1又は複数の扇状フィルタが組み込まれ、X線ビームと並行な回転軸回りにおいて回転板が回転駆動される。後者においては円筒板の側面に1又は複数の湾曲フィルタが組み込まれる(特許文献3)。その円筒板の回転軸はX線ビームと直交し、それを横切る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−149521号公報
【特許文献2】特開2007−026800号公報
【特許文献3】特許第4499593号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のようなX線発生装置においては、放熱を十分に行う必要があるが、従来においてはそれが必ずしも十分ではない。X線発生ユニットの天板上にフィルタユニットが搭載される構成では、フィルタユニットにおいてX線が散乱しやすく、すなわちそこから散乱X線が出やすい。それをフィルタユニットのケースだけで十分に遮蔽するにはケースの全部を十分な厚みにする必要がある。また、X線発生装置においては高電圧が印加されるために電磁ノイズが発生し易く、その漏洩を幾分でも緩和することが期待される。更に、X線発生装置は重量物であり、その持ち運びの便宜を図ることも要望されている。これらの課題の内の少なくとも1つを解決することが要請される。
【0006】
本発明の目的は、放熱と同時に散乱X線の遮蔽を効果的に行えるX線発生装置を提供することにある。あるいは、本発明の目的は、実用性の高いX線発生装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るX線発生装置は、X線ビームを発生するX線発生源と、それを収容した遮蔽ケースと、を有するX線発生ユニットと、前記X線発生ユニットにおけるX線照射口を有する天板上に設けられ、前記X線ビームの経路上に選択的にフィルタを挿入するフィル
タユニットと、前記天板上であって前記フィルタユニットの周囲に設けられた放熱構造体と、を含む。
【0008】
上記構成によれば、フィルタユニットの周囲にX線発生源からの熱が伝わる放熱構造体が設けられ、その放熱構造体の放熱作用によってX線発生源の冷却を促進できる。フィルタユニットにおいてはフィルタ部材が駆動されており、そこでのX線ビームの通過状態によっては散乱X線が種々の方向に生じやすくなる。そのような散乱X線の多くが、フィルタユニットの周囲に設けられた放熱構造体を通過することになるので、そこでの遮蔽効果を期待できる。フィルタユニットとして、円筒形のフィルタドラムを有するユニットを用いられる場合には特に散乱X線が広域にわたって不規則に生じやすいので、そのような場合に放熱構造体がX線遮蔽部材としてより有効に機能する。
【0009】
望ましくは、前記放熱構造体は、前記天板に対して起立した複数の垂直壁と、前記天板に対して並行な少なくとも1つの水平壁と、を含み、前記複数の垂直壁及び前記水平壁はX線減弱作用を有する材料により構成される。放熱作用だけを期待する場合には単に複数の垂直壁を設けるだけでもよいが、遮蔽作用も期待する場合には水平壁を設けるのが望ましく、つまり水平方向及び垂直方向の様々な方向へ出る散乱X線に対して遮蔽部材が横切るように放熱構造体の構造を定めるのが望ましい。なお、そのような壁を設けることができない場合にはフィルタユニットケースの厚みを部分的に厚くしてそこでの遮蔽作用を高めるようにしてもよい。単に遮蔽効果を高めるだけならばフィルタユニットケースの全体を厚くすればよいが、遮蔽効果と放熱効果、そして重量軽減のためには、放熱構造体を旨く使って遮蔽を行うと共に、それによる遮蔽効果が不足する部分にはケースの厚みを部分的に厚くする等の手当てを施すのが望ましい。なお、フィルタユニットケースの表面上にフィンを設けるようにしてもよい。
【0010】
望ましくは、前記放熱構造体は複数のダクトを有し、前記各ダクト内が空気の流通路として機能し、前記複数のダクト内で空気を流通させるための送風手段が設けられる。複数のダクトと送風手段とによって適当な空気の流れを形成して空冷を促進させることができる。望ましくは、前記複数のダクトの内の特定のダクトには前記X線発生源に電力を供給するケーブルが挿通される。これによれば放熱構造体の電磁シールド作用を期待できる。ケーブルの全部がダクト内に収容されていないとしても、その一部が収容されていれば少なくともその一部について電磁波の漏洩を防止又は軽減できる。
【0011】
なお、水平壁の端部を水平に延伸させてそこを取っ手として機能させることも可能であり、また、空気の流通を促進させるために各垂直壁の端部を尖塔形状にするようにしてもよい。上記構成はX線を利用した各種装置に適用可能であるが、特に骨密度測定装置(骨塩量測定装置)に適用するのが望ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、放熱と同時に散乱X線の遮蔽を効果的に行えるX線発生装置を提供できる。あるいは、本発明によれば、実用性の高いX線発生装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係るX線発生装置を備えた骨密度測定装置システムを示すブロック図である。
【図2】上部ユニットの断面図である。
【図3】フィルタユニットにおける回転ドラムを示す図である。
【図4】上部ユニットの上面図である。
【図5】構造体の変形例を示す図である。
【図6】構造体の他の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
図1には、本発明に係るX線発生装置を備えた骨密度測定装置が示されている。この骨密度測定システムは医療機関に設置されるものである。本発明に係るX線発生装置は骨密度測定システムの他、X線を利用する他のシステムにも適用可能である。
【0016】
図1に示される骨密度測定システムは、被検者における骨の骨塩量を測定するシステムであり、それは大別して測定部10及び演算制御部12により構成される。測定部10はX線の照射及び検出によって骨塩量を求めるX線検出データを取得する部分であり、演算制御部12は測定部10の制御を行うと共に、検出データを処理する部分である。
【0017】
測定部10について詳述する。測定部10はX線発生ユニット14及び上部ユニット18を備えている。具体的には、ベッド20の下部にそれらのユニット14,18が設けられている。X線発生ユニット14と上部ユニット18は両者合わせてX線発生装置を構成するものであり、その詳細な構成については後に図2乃至図4を用いて詳述する。X線発生ユニット14はX線発生管16を備えており、そこにおいてX線、具体的にはファンビーム形状をもったX線が生成される。上部ユニット18は、本実施形態において、フィルタユニットと構造体(放熱構造体)とを有している。構造体は後に詳述するように放熱作用、遮蔽作用、電磁シールド作用等を有している。
【0018】
ベッド20上には被検体22が載置される。図1においては、YZ面に広がるファンビームが示されている。X線検出ユニット20は複数の検出センサにより構成されるものであり、X線検出ユニット24から検出データが出力される。符号26は測定部における筐体を示しており、本実施形態において、図示されていない走査機構によって、X線発生ユニット14及び上部ユニット18と、それに対して被検体22を介して設けられたX線検出ユニット24と、が水平方向に搬送されている。
【0019】
次に、演算制御部12について説明する。制御部30はシステム全体の動作を制御するものであり、特に、電源32及びフィルタユニットの回転動作の制御を行っている。骨密度演算部28は高エネルギーX線の照射により得られた第1検出データと低エネルギーX線の照射により得られた第2検出データとを利用して骨密度の演算を行っている。それにより得られる骨密度画像が表示部34へ出力されている。表示部34には骨密度画像の他、平均骨密度値等が数値によって表示される。ちなみに、高エネルギーX線の照射及び低エネルギーX線の照射に合わせて電源の電圧が切り替えられており、またフィルタの回転が制御されている。
【0020】
図2には、図1に示した上部ユニット18の断面が示されている。その下側はX線発生ユニット14である。X線発生ユニット14は、X線の遮蔽作用を有する真鍮あるいは鉛によって構成されるケース38を有する。その内部40には絶縁油が充填されており、またその内部42はX線発生管16が設けられている。絶縁油は放熱作用及び絶縁作用を発揮するものである。ケース38における天板38BはX線ビーム36を通過させる放射口としてのスリットが形成されている。それは絶縁油を流出させない構造を有している。
【0021】
上部ユニット18はフィルタユニット42及び構造体44を備えている。具体的には、構造体44はフィルタユニット42の周囲を取り囲むように設けられている。フィルタユニット42はその内部に回転ドラム46を有し、その回転ドラムには複数のフィルタ部材が設けられている。これについては後に図3を用いて説明する。回転ドラム46の周囲にはフィルタユニットケース48が設けられており、それは側面板48B及び上面板48Aを有する。上面板48Aは側面板48Bよりもやや厚く形成されており、その中央部にはX線ビーム36を通過させるスリット48Cが形成されている。そのスリット48Cはコリメータとして機能する。側面板48Bの外表面上には複数のフィン50が形成されており、フィルタユニットケース48においても放熱作用が発揮されている。フィルタユニットケース48は例えば真鍮や鉛によって構成され、すなわちX線遮蔽作用を有する部材によって構成される。一部の散乱X線が特に水平方向に漏洩する可能性はあるものの、上部方向に対して散乱X線の漏洩がほぼないように上面板48Aの厚みが設定されている。ちなみに符号56で示される矢印は散乱X線を概念的に示したものである。
【0022】
構造体44は、この図2に示す例において、水平板52とそれに一体化された複数の垂直板54とを有している。複数の垂直板54の間であって水平板52の下部には複数のダクト60が形成され、各ダクト60は空気の流通路として機能する。ダクト列における右端及び左端の2つのダクトにはそれぞれケーブル58が挿通されており、それらのケーブル58は空気を流通させるためのファンへ電力を供給している。
【0023】
図2において、ケーブル58が挿通されている特定のダクト60についての電磁シールド作用が符号62で示されている。構造体44は散乱X線を遮蔽あるいは減弱させる部材で構成され、金属、例えば鉛や真鍮等によって構成される。もちろん、アルミニウムなどの部材によって構成されてもよい。いずれにしてもX線の遮蔽あるいは減弱を生じさせる部材によって構成されるのが望ましい。また水平方向に渡って複数の垂直板54が並べられているので、当該方向においてX線の減弱作用を高められる。また垂直方向についてもある程度の厚みを持った水平板52が設けられているため、当該方向でのX線減弱も期待できる。フィルタユニット42から見てY方向すなわち図2の紙面に垂直な方向に出るX線については構造体44によって減弱作用を発揮させることはできないが、そのようなX線を減弱するためにフィルタユニットケース48のY方向の端部に存在する垂直板の厚みが増大されている。すなわちフィルタユニットケース48はその上面板48AとY方向の端部に存在する部分の厚みが増大されている。逆に言えば、X方向の両側に存在する垂直な側面板の厚みは薄くされている。ただしそこを通過した散乱X線については上述した複数の垂直板54等によって十分に減弱される。
【0024】
構造体44は、上述したように水平板52及び複数の垂直板54から成り、その表面積が増大されており、フィン効果によって十分な放熱作用を生じさせることが可能である。構造体44はX線発生ユニット14におけるケース38に連結されており、具体的には、天板38Bに連結されているため、X線発生管16で生じた熱は、絶縁油を介してケース38に伝わり、そこから更に構造体44に伝わり、そこでの放熱作用によりX線発生管16で生じた熱が効果的放出される。そのような放熱作用をより促進させるために後に説明するように複数のファンが設けられている。
【0025】
図3には、図2に示されたフィルタユニット42内に設けられる回転ドラムが模式的に示されている。回転ドラム46はその円周方向に沿って複数の部材104,106と複数の開口102とを有している。部材104はフィルタ部材又は遮蔽部材であり、部材106はフィルタ部材である。このように複数の部材を電子方向に並べることによりあるいはそれらの間に開口102を設けることにより、高エネルギーX線及び低エネルギーX線に対応したフィルタリングを行うことが可能である。例えば部材104に着目した場合、回転角度如何によってはそのエッジ104AにX線があたることになり、散乱X線が色々な方向に生じることになる。それが図3において破線の矢印によって示されている。そのような散乱X線は図2に示したようにまずフィルタユニットケース48において減弱され、更に専ら水平方向、特にX方向に出る散乱X線については構造体44によって効果的に遮蔽される。
【0026】
図4には上部ユニットの上面図が示されている。上述したように、上部ユニットは構造体44を有し、それは水平板52及び複数の垂直板54を有している。それらによって複数のダクト60が形成され、図において各ダクト60はY方向に伸長したトンネルとして構成されている。複数のダクト60の一方側(図4において左側)には複数のファン62A,62Bが設けられ、そのようなファンによって複数のダクト60に対して強制的に空気が送り込まれている。その流れが図4において複数の矢印によって示されている。送り込まれる空気は複数のダクト60の他、水平板52の上側に形成される複数の溝に対しても送られ、構造体44の表面全体において放熱作用が効果的に発揮される。ちなみに符号58は2つのファン62A,62Bに接続されるケーブルを示しており、そのケーブルの主要部分が特定のダクト内に引き込まれている。その特定のダクトにおいてはその周囲の構造部分が電磁シールド作用を発揮する。これによって電磁ノイズの漏洩を軽減することが可能となる。ちなみにケーブル58の一端がファンに接続され、その下端はX線発生ユニットに引き込まれ、X線発生ユニットから伸びる集中ケーブル(図示せず)の一部がファン用の電源ケーブルとなっている。
【0027】
図4において、フィルタユニット48におけるフィルタユニットケースのY方向の端部部分すなわち側面板48DはX方向の端部に存在する側面板48Bよりも厚くなっており、当該回転ドラムの軸方向すなわちY方向に散乱X線が生じた場合に側面板48Dによって遮蔽がなされる。
【0028】
図5及び図6には構造体44の変形例が示されている。図5に示す構造体44は、図2に示した構造体と同様に水平板52及び複数の垂直板54を備えている。ただし、図5に示す例では、水平板52のY方向の端部が水平方向に延伸しており、その部分が水平に張り出た取っ手52A,52Bとして機能する。X線発生ユニット14と上部ユニット18とは構造的に連結されており、そのような一対の取っ手部分を掴むことにより、X線発生装置全体をしっかりと持って搬送すること等を行える。
【0029】
図6に示す変形例においては、複数の垂直壁54のエア入口側の端部が先細形状54Aとなっており、空気の取込時における抵抗がより少なくなるようになっている。上述した実施形態においては、1つの水平板と複数の垂直板とによって構造体が構成されていたが、1又は複数の水平板を追加してもよいし、また表面積を増大するためのより複雑な構造を採用するようにしてもよい。いずれにしても、放熱作用と遮蔽作用が効果的に発生される構造を採用するのが望ましい。上記実施形態においてはフィルタユニットの上部には構造体が設けられていなかったが、当該部分においても減弱作用や放熱作用を発揮させるように構造体の構造を変更することも可能である。
【符号の説明】
【0030】
10 測定部、12 演算制御部、14 X線発生ユニット、18 上部ユニット、42 フィルタユニット、44 構造体。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
X線ビームを発生するX線発生源と、それを収容した遮蔽ケースと、を有するX線発生ユニットと、
前記X線発生ユニットにおけるX線照射口を有する天板上に設けられ、前記X線ビーム
の経路上に選択的にフィルタを挿入するフィルタユニットと、
前記天板上であって前記フィルタユニットの周囲に設けられた放熱構造体と、
を含むことを特徴とするX線発生装置。
【請求項2】
請求項1記載の装置において、
前記放熱構造体は、
前記天板に対して起立した複数の垂直壁と、
前記天板に対して並行な少なくとも1つの水平壁と、
を含み、
前記複数の垂直壁及び前記水平壁はX線減弱作用を有する材料により構成された、ことを特徴とするX線発生装置。
【請求項3】
請求項2記載の装置において、
前記放熱構造体は複数のダクトを有し、前記各ダクト内が空気の流通路として機能し、
前記複数のダクト内で空気を流通させるための送風手段が設けられた、ことを特徴とするX線発生装置。
【請求項4】
請求項3記載の装置において、
前記複数のダクトの内の特定のダクトには前記X線発生源に電力を供給するケーブルが挿通された、ことを特徴とするX線発生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−243663(P2012−243663A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−114456(P2011−114456)
【出願日】平成23年5月23日(2011.5.23)
【特許番号】特許第5081314号(P5081314)
【特許公報発行日】平成24年11月28日(2012.11.28)
【出願人】(390029791)日立アロカメディカル株式会社 (899)
【Fターム(参考)】