説明

アイシン化工株式会社により出願された特許

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【課題】湿式摩擦材において、強度低下やヘタリ量の増加を起こさず、気孔径が大きく確保されて解放特性、μ−V正勾配性にも優れ、引き摺りトルクが低減されること。
【解決手段】粒径の小さい無機フィラー2を添加することで繊維3と繊維3との間に無機フィラー2が付着し、含浸された樹脂が硬化する際に繊維3間を結合し、摩擦材基材1の強度を向上させる効果が得られ、また無機フィラー2の真比重を確保することで配合される容量が小さくなり、無機フィラー2によって摩擦材基材1の気孔が埋められることがなく、摩擦材基材1の気孔径5を確保することができる。これによって、摩擦面からのATFの吸収が速くなるため、解放特性及びμ−V正勾配性が向上し、引き摺りトルクが低減される。 (もっと読む)


【課題】湿式摩擦材において、円周方向にウェーブを有する平板リング状の芯金を基板とする場合にも、確実により大きな引き摺りトルクの低減効果を得られること。
【解決手段】セグメントタイプ摩擦材1においては、芯金2の円周方向のウェーブの凸部分の頂部(山部分)16に、複数の油溝4A,4Bのうち油溝4Aの位置を積極的に一致させている。これによって、相手材の鋼板ディスク17との間に形成される境界面油膜が除去されるという作用効果が生まれ、剪断抵抗が削減されて引き摺りトルクが低減されるものと考えられる。これに対して、従来技術に係るセグメントタイプ摩擦材においては、ウェーブの凸部分の頂部(山部分)16にセグメントピース3A,3Bが位置しているため、セグメントピース3A,3Bと相手材の鋼板ディスク17との間に形成される境界面油膜が除去されずに残り、引き摺りトルクが低減されないものと考えられる。 (もっと読む)


【課題】肉厚樹脂製品において、射出成形法によって製造しても樹脂のヒケを生ずることなく、必要な部位において高い寸法精度を得ることができるとともに、軽量化及び低コスト化を図ることができること。
【解決手段】肉厚樹脂製品としてのオイルバルブ1においては、ガラス繊維5を混入したポリフェニレンスルフィド(PPS)3を射出成形してなるインサート2をキャビティ内にセットして、ガラス繊維4を混入したPPS3を溶融樹脂として射出成形することによって、ガラス繊維4がオイルバルブ1の本体1Aの半径方向に配向するため、本体1Aの半径方向へのヒケが防止されて、本体1Aの「上」、「中」、「下」の各位置でそれぞれ十箇所以上方向を変えて外径を測定したところ、全ての測定値の中の最大値と最小値の差が0.015mmであり、寸法精度が±7.5μmとなって、±10μm以内という目標値を達成した。 (もっと読む)


【課題】高速作業を可能とし、かつ、設置面積を少なくすることのできること。
【解決手段】複数枚の扇形摩擦10を円環状に配設する円環溝31を形成したベース部材30と、ベース部材30の円環溝31の所定の円周毎に配設した扇形摩擦材10の下端を受ける下端側支持材21及びその扇形摩擦材10の上端を受ける上端側支持材22と、ベース部材30の円環溝31の溝内に挿入自在で、円環溝31に並べられた複数枚の扇形摩擦材10を下端側支持材21及び上端側支持材22の退避と共に、複数枚の扇形摩擦材10を環状摩擦材10Aとすべく押圧する押圧部材50とを具備し、複数枚の扇形摩擦材10を順次回転させて供給する場合でも遠心力によって扇形摩擦材10が移動しないから、高速作業が可能となる。また、隣接する複数枚の扇形摩擦材10の端部の接合密度が高くなり、扇形摩擦材10の境界線で機械的強度が低下することがない。 (もっと読む)


【課題】湿式摩擦材において、芯金の内周側から供給される潤滑油を外周側へ排出し易くするとともに、外周に油溜まりが発生して攪拌トルクが大きくなる事態を防止することによって、確実により大きな引き摺りトルクの低減効果を得ることができ、内周側からの潤滑油の供給がない仕様の場合にもより大きな引き摺りトルクの低減効果を得られること。
【解決手段】セグメントタイプ摩擦材1においては、セグメントピース3A,3Bの内周及び外周をR加工することによって、油溝4Aを短くしてATFの径外への排出を促進してキャビテーションをより向上させるとともに、セグメントピース3A,3Bの外周をR加工することによって、外周側のスペースが確保されて、ATFが油溜まりを形成することによる攪拌トルクを抑制することができる。 (もっと読む)


【課題】セパレータプレートにおいて、係合時における湿式摩擦材の温度上昇を効果的に抑えられるとともに、湿式摩擦材表面の摩擦材基材を摩耗させることがなく、湿式摩擦材の寿命を延ばせること。
【解決手段】セパレータプレート1においては、平板リング形状の鋼板に、半径方向に沿って複数本(片面当たり72本)の溝2を両面に設け、複数本の溝2の断面形状は、幅w,深さdの略V字形状であり、これらの複数本の溝2はセパレータプレート1の全面に亘って設けられている。溝2の幅wは50μm〜500μmの範囲内で、深さdは10μm〜500μmの範囲内であることから、接触する湿式摩擦材の温度上昇を抑えるための油溝として適切な幅及び深さを有しており、係合時の温度上昇を効果的に抑えることができ、油溝の深さが深過ぎず、幅が広過ぎないことから、湿式摩擦材表面の摩擦材基材を摩耗させることもなく、湿式摩擦材の寿命を延ばすことができる。 (もっと読む)


【課題】エマルジョン系塗布型制振塗料において、5℃〜20℃の低温雰囲気下に放置されても良好な成膜性を示し、その後の焼付け乾燥においてもフクレ等の塗膜欠陥を生ずることなく、20℃〜60℃の温度範囲で優れた制振性を発揮する制振塗料組成物を提供する。
【解決手段】一種または二種以上の樹脂エマルジョンと、一種または二種以上の造膜助剤と、一種または二種以上の無機充填剤とを含有するエマルジョン系塗布型制振塗料であって、樹脂エマルジョン全体の最低造膜温度が5℃〜15℃の範囲内にあり、造膜助剤として沸点が150℃〜240℃の範囲内である有機化合物の一種または二種以上を合計で0.5重量%〜5重量%の範囲内で含有するエマルジョン系塗布型制振塗料。 (もっと読む)


【課題】冷却ファンにおいて、容易に金属製スペーサと合成樹脂製のハブ部を分離することができ、合成樹脂の再利用率を向上させることができること。
【解決手段】冷却ファン1においては、断面形状が半円形の凹状のガイド部5にカッターナイフ等の刃先を入れて、金属製スペーサ3の外周部分3A上でガイド部5に沿って一周させれば、その切り込みを起点として金属製スペーサ3の外周部分3Aまで到達する亀裂を生じさせられ、金属製スペーサの外周3Aがハブ部2から切り離され、金属製スペーサ3をその表裏両面から挟むように成形された合成樹脂製の部分2B,2Cとともに分離できる。したがって、従来の冷却ファンのように7枚のブレード4のみならず、ハブ部2の外周部分2Aの全部及びリング状部分2Bの一部をも金属製スペーサ3から容易に分離して再利用することが可能になるため、再利用率を格段に向上させることができる。 (もっと読む)


【課題】乾式摩擦材において、金属製の摩擦相手材との間の錆付きを防止しつつ強度及び摩擦特性を維持することができること。
【解決手段】ガラス繊維とガラス繊維含浸用合成樹脂と配合ゴムとを略均一に成形してなる乾式摩擦材において、ガラス繊維の体積含有率を乾式摩擦材全体において5vol%〜18vol%の範囲内とすることによって、乾式摩擦材の摩擦面におけるガラス繊維の占める面積の割合が40%以下となり、高湿度の条件下においても錆付きが発生しないこと、また高速回転試験においても乾式摩擦材の破壊やクラックの発生等が生ぜず、充分な強度を有することが分かった。 (もっと読む)


【課題】触媒層用インクにおいて、触媒担持カーボンにイオン交換樹脂が充分に接触して良好な電池性能を引き出すことができるとともに、高い収率で製造することができ、連続自動塗工に対応できる優れた分散安定性を有すること。
【解決手段】Pt50%担持カーボンブラック、20%Nafionディスパージョン、蒸留水及びエタノールを計量・配合し(S10)、予備混合工程として配合物を10分間混合し(S11)、予備冷却工程として混合液を二重構造冷却ジャケット付きガラスビーカーに移して、スターラーで攪拌しながら冷却ジャケットに所定温度の冷媒を流して、10分間の予備冷却を行った(S12)。そして、冷却分散工程として、冷媒を流しながら超音波ホモジナイザーを使用して、分散処理を行った(S13)。得られた媒層用インク1は、充分な分散度と連続自動塗工に対応できる分散安定性を有することが明らかとなった。 (もっと読む)


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