【課題】シフト完了時、スリーブがギヤ側へ十分に吸い込まれ、シフトレバーのびびりの発生が防止される同期装置を提供する。
【解決手段】軸１と共に回転するクラッチハブ２と、軸１に遊嵌されたギヤ３と、クラッチハブ２の外周上にスプライン嵌合されたスリーブ４と、クラッチハブ２の外周側に形成された第１の溝に嵌合されたシフトキーと、クラッチハブ２に保持されシフトキーをスリーブ４の方に付勢する第１の付勢手段（不図示）と、スリーブ４とギヤ３の間に配置されシフトキーによってギヤ３のコーン面に向って付勢されるシンクロナイザリング６と、スリーブ４の軸方向端部に形成された斜面４ａと、クラッチハブ２の外周側に形成された第２の溝内に圧縮介装され、スリーブ４がギヤ３と同期回転する所定のシフト位置にシフトした際、斜面４ａに付勢してスリーブ４をギヤ３の方に押し付ける荷重を発生する第２の付勢手段９と、を有する。 （もっと読む）

【課題】シフトレバーの支持装置において、部品点数が少なく、コストが低減されるシフトレバーのセレクトリターン機構を提供すること。
【解決手段】セレクトリターン機構４は、シフトレバー１のセレクト方向に沿って延在し、シフトレバー１の大球部１ａ内部に螺合するボルト５と、シフトレバー１のセレクト方向に沿って延在し、シフトレバー１の大球部１ａ内部から同外部に突出するカバー６と、シフトレバー１のセレクト方向に沿って延在してカバー６に内蔵され、その一側端面がボルト５の端面に当接し、シフトレバー１のセレクト操作に伴って伸縮するスプリング７と、その一部がカバー６内に収容され、その他部がスプリング７の他側端面に当接して付勢されるボール８と、リテーナ２側に支持されボール８が摺動するガイド面（Ｌｏｗ側ガイド面９ａ，Ｈｉｇｈ側ガイド面９ｂ）を備えるスペーサ９と、を有している。 （もっと読む）

【課題】ダストが特に多い環境下でも、オイルシールの摩耗を少なくして変速機の出力軸シール装置からの潤滑油の漏洩を防止する。
【解決手段】変速機ハウジング１０の出力軸導出部１０ａと、それから突出される出力軸１５の間にオイルシール１７を設ける。それぞれ環状板部２０ａ，２５ａとその外周に連続して形成された外筒部２０ｂ，２５ｂよりなる静止側及び回転側デフレクタ２０，２５を出力軸導出部の先端部１０ｂと出力軸に同軸的に固定し、両デフレクタはそれぞれの外筒部が半径方向に隙間をおきかつ軸線方向に重なり合うよう配置する。回転側デフレクタの環状板部には窓孔２６を形成するとともに、出力軸の回転によりオイルシール付近の空気を窓孔を通して流通させる送風羽根２７を設ける。窓孔及び送風羽根は、回転側デフレクタから切り起こし加工により同時に形成するのがよい。静止側デフレクタの環状板部には通風孔２１を形成してもよい。 （もっと読む）

【課題】スリーブに作用する吸い込み力の増大を防止しながらスリーブのギヤ抜けが防止されるギヤ抜け防止構造、特に、同期装置のギヤ抜け防止構造を提供すること。
【解決手段】スリーブスプライン１の歯面にスリーブスプライン１の歯幅が歯先側が広くなるようテーパー歯面１ａが形成され、図２に示したギヤピース１３がそれぞれ備えるギヤピーススプライン３の歯面に該ギヤピーススプライン３の歯幅が歯先側が広くなるようテーパー歯面３ａが形成され、テーパー歯面１ａの歯先側に歯元側を向いた斜面１ｂが形成され、テーパー歯面３ａの歯元側に歯元側を向いた面取り面３ｂが形成されている。 （もっと読む）

【課題】手動変速機の変速機構において、慣性マスを使用することなく、変速時に滑らかなシフトフィーリングを与える。
【解決手段】複数の変速歯車列から１つの変速歯車列を選択的に成立させるシフトフォーク２３を作動させるシャフト１１の一端に設けるアウタレバー３０を、シャフトに基端部が固定されたレバー本体３１と、このレバー本体の先端部にシャフトと平行な回動軸線Ｏ回りに揺動自在に連結された連結部材３５と、レバー本体と連結部材の間に設けられてこの両者の回動軸線回りの相対回動を弾性的に拘束するダンパ部材３９ａ，３９ｂにより構成し、変速レバーからの操作力は連結部材の回動軸線から離れた位置に加え、ダンパ部材を介してレバー本体に伝達する。ダンパ部材は、レバー本体の外側縁３１ａと、連結部材に形成されレバー本体の外側縁と略平行に延びる突出部３６の内側縁３６ａの間に介装するのがよい。 （もっと読む）

【課題】マルチコーン型同期装置において、ミドルリングの傾きを抑制することができ、かつ、クラッチハブやアウタリングの製作コストを低減可能な構造を有する同期装置を提供すること。
【解決手段】クラッチハブ６とミドルリング３の軸方向間に、外周側がアウタリング２に係合し内周側がインナリング４と係合するスペーサ１が配置され、スペーサ１は、全周にわたってミドルリング３と軸方向に対向してミドルリング３の傾きを規制可能な平板状の環状面を備え、また、スペーサ１は、外周側にアウタリング２と係合する第１の溝（係合部）と、内周側にインナリング４と係合する第２の溝（係合部）と、を有し、スペーサ１を介して、アウタリング２とインナリング４が連結される。 （もっと読む）

【課題】手動変速機の変速機構において、変速時に滑らかなシフトフィーリングを与え、かつ変速完了後の変速レバーのびびり振動を防止する。
【解決手段】複数の変速歯車列から１つの変速歯車列を選択的に成立させるシフトフォーク２３を作動させるシャフト１１をハウジング１０に回動可能に支持し、シャフトの回動に応じて揺動される慣性レバー３０に、長手方向摺動可能に慣性マス３５を設ける。慣性マスから突出するガイドピン３８をハウジングの平坦部１０ａに形成したカム溝３９に係合させて、慣性マスと慣性レバーの揺動中心軸線との間の距離が、歯車列が成立されない慣性レバーの中立位置では大となり、歯車列が成立される揺動位置では小となるように、慣性マスをシャフトの回動に応じて半径方向に移動させる。 （もっと読む）

【課題】２分割されたケース内の下部空間の潤滑油量をそれぞれ適量にすることができる。
【解決手段】本発明のチェーン式動力伝達装置１は、下部空間２０に潤滑油を保持するケース２と、ケース２に回転自在に保持された入力軸３１と、入力軸３１と平行にケース２に回転自在に保持された出力軸３２と、入力軸３１と出力軸３２とに巻装され入力軸３１に入力された動力を出力軸３２に伝達するとともに下部空間２０に保持された潤滑油をかき上げる動力伝達チェーン４と、動力伝達チェーン４の側方に位置しケース２の下部空間２０を２分割するセパレータ５と、からなるチェーン式動力伝達装置１において、セパレータ５は、その上端部が動力伝達チェーン４側に曲げられた傾斜部分５１を有し、傾斜部分５１に降りそそぐ潤滑油を重力により下部空間２０のうちストレーナ側空間２０２に流入させるようにしたことを特徴とする。 （もっと読む）

【課題】セレクトシャフトの軸線方向の位置と操作レバーのセレクト方向の位置とを適切に対応させた状態で、それらセレクトシャフトと操作レバーとのセレクトケーブルによる連結を行う。
【解決手段】セレクトシャフト３をその軸線方向について基準位置で位置決めすべく、位置決めピン３７を突出させたとき、同ピン３７におけるニュートラル位置側の部分に平行部４０が接し、同ピン３７におけるニュートラル位置側とは反対側の部分にインタロックプレート３１が接する。これにより、位置決めピン３７に対するセレクトシャフト３の軸線方向一方側と他方側との両方への変位が規制され、セレクトシャフト３が基準位置に対しニュートラル位置側及びそれと反対側のいずれの方向にもずれないようにされる。そして、基準位置に位置決めされたセレクトシャフト３と当該基準位置に対応して位置する操作レバー１３とがセレクトケーブル１１により連結される。 （もっと読む）

【課題】動力分配装置が傾いた場合でも、常に潤滑を可能とし、オイルシールに常に適量の潤滑油を供給する動力分配伝達装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の動力分配伝達装置１１は、下部空間２０に潤滑油を保持するケース２と、ケース２に回転自在に保持されると共にオイルシール３１により潤滑油の供給を受ける入力軸１４と、出力軸４２とを有する動力分配伝達装置１１において、入力軸４１の回転により駆動されるオイルポンプ５と、オイルポンプ５により吐出される加圧潤滑油を直接オイルシール３１に供給する潤滑油導入通路６１と、オイルシール３１から押し出される潤滑油を他の部分に供給する潤滑油導出通路７とを有することを特徴とする。 （もっと読む）