説明

撮像装置

【課題】比較的数の少ない光源であっても撮像視野領域の全域を均一に照明する。
【解決手段】照明ユニット8はレンズ本体22、リフレクタ本体24、複数のLED26を搭載した基板10cで構成されている。レンズ本体22の基板10c側の第1の面22aに、各LED26に対応してトロイダルレンズ28が形成されている。LED26の光軸LAはトロイダルレンズ28の中心に対して半径方向外方にオフセットされている。トロイダルレンズ28から出る照明光は有効ワーキングディスタンスWDの近位の撮像視野領域Ss1と遠位の撮像視野領域Ss2で規定される矩形の照明範囲Laに成形されている。各照明ユニット8から出る光の照明範囲Laは、近位の撮像視野領域Ss1のLED26から遠い一辺と、遠位の撮像視野領域Ss2のLED26に近い一辺とで規定される矩形の形状を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
照明用の光源を備えた撮像装置が知られている。特許文献1は、視覚センサに関し、それまで別体であったカメラとLED照明器具とを一体化することを提案している。特許文献2は、カメラのレンズホルダの前端にLED基板を配置し、このLED基板に数多くのLEDを配置した撮像装置を開示している。この種の撮像装置は例えば工場設備のFAセンサとして用いられている。例えばベルトコンベアで次々と流れてくる検査対象物(ワーク)を検査するのに撮像装置が用いられる。
【0003】
撮像装置は、撮像視野内でパターンサーチ等によってワークの検出を行うのが一般的であり、そして、このワークの検出位置は時々刻々と変化することから、撮像視野領域の中心部分だけでなく撮像視野領域の全域を十分な光量で且つ均一に照明することが求められる。
【0004】
上記の特許文献2の図8、図17、図18から最も良く分かるように、撮像装置に設置したLED基板には数多くのLEDが設置されている。この数多くのLEDの各々の光が撮像視野領域で互いにオーバーラップすることで撮像視野領域の全域を均一に照明することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−320538号公報
【特許文献2】特開2007−214682号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
LEDを数多く設置すれば、それだけコストアップ要因になるのは言うまでもない。このことから、少ない数のLEDで撮像視野領域の全域を均一に照明することが技術的課題として浮上する。これに対して、個々のLEDの前方に拡散板を配置することが考えられるが、拡散板は光透過率が低いため、撮像視野領域での光量が減少するという問題が発生する。
【0007】
本発明の目的は、比較的数の少ない光源であっても撮像視野領域の全域を均一に照明しながら撮像できる撮像装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の技術的課題は、本発明の第1の観点によれば、
カメラとレンズとを含む撮像部の周囲に照明用の複数の光源を備えた撮像装置であって、
該光源の前方に位置決めされた照明用レンズ本体とリフレクタとの組立体を有し、
前記組立体は、各光源が発した光を成形して前記撮像装置の矩形の撮像視野領域とほぼ同じ矩形の照明領域を形成する照明成形部を有し、
該照明成形部は、各光源が発した光を前記撮像装置の有効ワーキングディスタンスの近位の撮像視野領域の前記光源から遠い一辺と、遠位の撮像視野領域の前記光源に近い一辺とで規定される矩形の照明範囲を形成することを特徴とする撮像装置を提供することにより達成される。
【0009】
第1の観点の発明によれば、複数の光源の各々の照明範囲が、撮像装置の有効ワーキングディスタンスの近位及び遠位の撮像視野領域の全域を網羅し、また、これに対応する矩形の形状に規定されることから、各光源の光の無駄を省きながら撮像視野領域を均一に照明することができる。
【0010】
上記の技術的課題は、本発明の第2の観点によれば、
検査対象物を撮像する撮像部と、
前記撮像部の周囲に配置され検査対象物を照明するための複数の光源と、を備え、
前記撮像部から前記撮像部の光軸方向に第1の所定距離だけ離間した位置に、前記撮像部で撮像可能な略矩形の第1の撮像視野領域が形成され、該第1の所定距離前記撮像部の光軸方向に更に離間した位置に、前記撮像部で撮像可能な前記第1の撮像視野領域よりも面積の大きい略矩形の第2の撮像視野領域が形成され、前記撮像部の光軸方向における該第1の撮像視野領域と該第2の撮像視野領域との間に、前記撮像部のピントが合う撮像許容領域が形成され、該撮像許容領域に位置する検査対象物を前記撮像部により撮像する撮像装置であって、
前記光源の前方に位置決めされ、前記光源が発した光を成形して前記撮像部の撮像視野領域とほぼ同じ略矩形の照明領域を形成する照明成形部を備え、
前記照明成形部は、前記光源による照明範囲が、前記第1の撮像視野領域においては撮像視野の前記光源から遠い辺と、前記第2の撮像視野領域においては撮像視野の前記光源に近い辺とに基づき規定されるように、略矩形の照明領域を形成することを特徴とする撮像装置。
【0011】
第2の観点の発明によれば、第1の撮像視野領域と第2の撮像視野領域との間を検査対象物が通過する際に、この検査対象物を含む撮像視野領域を均一に照明することができる。
【0012】
本発明の他の目的及び作用効果は後の実施例の詳しい説明から明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1実施例の撮像装置の分解斜視図であって斜め後方から見た図である。
【図2】第1実施例の撮像装置の分解斜視図であって斜め前方から見た図である。
【図3】実施例の撮像装置に含まれる照明ユニットのレンズ本体の正面図である。
【図4】照明ユニットを直径に沿って切断した断面図である。
【図5】照明ユニットの組み立て手順に関して、レンズ本体とリフレクタ本体との組み立てを説明するための図であって、レンズ本体側から見た図である。
【図6】図5に対応する図であって、リフレクタ本体側から見た図である。
【図7】照明ユニットの組み立て手順に関して、レンズ本体及びリフレクタ本体の組立体をLED基板と合体させる工程を説明するための図であり、レンズ本体及びリフレクタ本体の組立体側から見た図である。
【図8】図7に対応する図であって、LED基板側から見た図である。
【図9】照明ユニットをケース内に固定する工程を説明するための図である。
【図10】図9に対応して照明ユニットをネジでケースに固定する方法を説明するための図である。
【図11】実施例の撮像装置の有効ワーキングディスタンスを念頭に置いた照明ユニットの設計を説明するための図である。
【図12】実施例の撮像装置の有効ワーキングディスタンスと照明との関係を説明するための図である。
【図13】実施例に含まれるレンズ本体を斜め前方から斜視図である。
【図14】図13に対応した図であって、レンズ本体を斜め後方から斜視図である。
【図15】図13、図14に対応した図であって、レンズ本体の側面図である。
【図16】第1変形例のレンズ本体を斜め前方から見た斜視図である。
【図17】図16に対応した図であって、第1変形例のレンズ本体を斜め後方から見た斜視図である。
【図18】図16、図17に対応した図であって、第1変形例のレンズ本体の側面図である。
【図19】第2変形例のレンズ本体を斜め後方から見た斜視図である。
【図20】図19に対応した図であって、第2変形例のレンズ本体を斜め前方から見た斜視図である。
【図21】図19、図20に対応した図であって、第2変形例のレンズ本体の側面図である。
【図22】第2実施例の撮像装置に含まれる照明ユニットを斜め前方から見た分解斜視図である。
【図23】図22の照明ユニットの部分断面図である。
【図24】第2実施例の撮像装置の照明ユニットに含まれるレンズ本体の正面図である。
【図25】第2実施例の撮像装置の照明ユニットを直径に沿って切断した断面図である。
【図26】第2実施例の撮像装置の照明に関する設計基準を説明するための図である。
【図27】図26の破線で囲んだ部分の部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0014】
以下に、添付の図面に基づいて本発明の好ましい実施例を説明する。
【0015】
第1実施例(図1〜図18)
図1、図2は実施例の撮像装置の分解斜視図である。図1は撮像装置を斜め後方から見た図であり、図2は撮像装置を斜め前方から見た図である。図1、図2を参照して、実施例の撮像装置100は、エンド部材2を含むCMOSカメラユニット4及びレンズユニット6と、照明ユニット8と、複数の基板10と、前端止めリング12とを有する。複数の基板10のうち、電源基板10a(図2)と制御基板10bはCMOSカメラユニット4及びレンズユニット6の2つの側面にL字状に配置されている。電源基板10aの前端縁部には、レンズユニット6から前方を臨む位置に第1コネクタ14(図2)が固設されており、この第1コネクタ14はレンズユニット6の前端面の前方且つこれに隣接して位置している。
【0016】
図1において、参照符号10cはLED基板を示す。このLED基板10cは照明ユニット8の後端面を構成しており、このLED基板10cの後側(レンズユニット6側)の面に第2コネクタ18が固設されている。この第2コネクタ18は前述した第1コネクタ14に対応した位置に位置決めされている。
【0017】
撮像装置100のケース16は、その後側でCMOSカメラユニット4及びレンズユニット6を包囲するケースを構成している。ケース16は、また、その前端部に照明ユニット6を収容する照明ユニット6のためのケースを構成している。
【0018】
撮像装置100は次のようにして組み立てることができる。ケース16を中心に説明すると、ユニット16の後端側にCMOSカメラユニット4及びこれに隣接して且つ前方に位置するレンズユニット6を挿入し、また、ケース16の前端に照明ユニット8を装着してエンド部材2及び前端止めリング12をケース16にネジ止めすることで撮像装置100を組み立てることができる。図1、図2において、参照符号20は、ケース16に設けられたネジ挿入穴であり、このネジ挿入穴20にネジ(図示せず)を差し込むことで上述したエンド部材2及び前端止めリング12の相対的な位置決めを行いつつこれらがケース16にネジ止めされる。また、この組み立て作業に伴って上記の第1、第2のコネクタ14、18がコネクタ連結され、これにより照明ユニット8のLED基板10cが電源基板10aと電気的に接続され、また、電源基板10aを介して制御基板10bと接続される。
【0019】
上述した図1、図2の撮像装置100は、照明ユニット8を動作させて撮像視野領域を照明しながら検査対象物を撮像し、そして撮像データの画像処理を実行して、その結果を出力する。
【0020】
図3は照明ユニット8の正面図であり、図4は照明ユニット8を直径に沿って切断した断面図である。照明ユニット8は平面視円形の輪郭を有し、照明用のレンズ本体22とリフレクタ本体24とそして前述したLED基板10cの3つの構成要素で作られており、前方から後方に向けてレンズ本体22、リフレクタ本体24、LED基板10cの順に位置決めされている(図4)。
【0021】
円形のリング状の形状のLED基板10cには、CMOSカメラユニット4に含まれるCMOSカメラの視界を阻害しない状態で周方向に等間隔に4つのLED26が位置決めされている(図7参照)。照明用のレンズ本体22は、LED26側の第1の面22aと、これとは反対側つまり検査対象側の第2の面22bとを有しており、この実施例では、第1、第2の面22a、22bの双方にトロイダルレンズ28が形成され、このトロイダルレンズ28はLED26に対応した位置に配置される。すなわち、第1、第2の面22a、22bの夫々に周方向に等間隔にトロイダルレンズ28が4つ形成され、各トロイダルレンズ28はLED基板10cの4つのLED26に対応した位置に位置決めされる。トロイダルレンズ28の詳細は後に説明する。
【0022】
レンズ本体22とLED基板10cとの間に前述したリフレクタ本体24が配設されている。リフレクタ本体24は、周方向に等間隔に離間した4つの開口36を有し、各開口36はリフレクタ本体24の厚み方向に貫通している。4つの開口36はLED基板10cに搭載された4つのLED26に対応して位置決めされる。各開口36は、その後端がLED26側に開放し、他方、開口36の前端はレンズ本体22側に開放している(図4)。この開口36は、LED26からレンズ本体22に向けて徐々に拡開したすり鉢状の形状を有し、開口36の周囲壁36aが反射面で構成されている。開口36の詳細は後に説明する。
【0023】
図5〜図10を参照して照明ユニット8の組み立て工程を説明する。図5はレンズ本体22とリフレクタ本体24をレンズ本体22側から見た分解斜視図であり、図6はリフレクタ本体24側から見た図5に対応する分解斜視図である。これら図5、図6を参照して、レンズ本体22は円形のリング形状を有し、その外周縁部に直径方向に離間した2つの第1貫通孔40を有している。また、レンズ本体22の後側の面つまり第1の面22aには後方に向けて起立した少なくとも1本の位置決めピン44(図6)が形成されている。
【0024】
リフレクタ本体24には、レンズ本体22の第1貫通孔40に対応した位置にネジ穴50が形成されている。また、レンズ本体22の位置決めピン44を受け入れる位置決め孔54が形成されている(図5)。
【0025】
レンズ本体22とリフレクタ本体24とを組み立てる際に、位置決めピン44とこれを受け入れる位置決め孔54によってレンズ本体22とリフレクタ本体24との相対的な回転位置が規定される。次いで、レンズ本体22とリフレクタ本体24は、レンズ本体22の第1貫通孔40に挿入したネジ46(図5)によって固定され、レンズ本体22とリフレクタ本体24が一体化される。
【0026】
レンズ本体22とリフレクタ本体24との適正な離間距離は次の手段により容易に確保することができる。すなわち、リフレクタ本体24には、互いに隣接する開口36、36の間に隆起した台座部48が形成され(図5)、この台座部48の高さ寸法を規定することによってレンズ本体22とリフレクタ本体24との適正な離間距離を確保するようになっている。
【0027】
図7、図8は、レンズ本体22及びリフレクタ本体24の組立体と、LED基板10cとの組み付けを説明するための図である。図7はレンズ本体22側から見た分解斜視図であり、図8はリフレクタ本体24側から見た図7に対応する分解斜視図である。図8を参照して、LED基板10cは、外周部分に円周方向に離間した3つのネジ挿入孔56と、少なくとも一つの位置決め孔58が形成されている。他方、リフレクタ本体24の後面には、LED基板10cの上記3つのネジ挿入孔56に対応した位置にネジ穴60が形成され(図8)、また、LED基板10cの上記位置決め孔58に対応した位置に後方に向けて突出した位置決めピン62が形成されている。
【0028】
図5、図6を参照して説明したレンズ本体22とリフレクタ本体24との組立体に対してLED基板10cの位置決め孔58にリフレクタ本体24の位置決めピン62を挿入することで、レンズ本体22及びリフレクタ本体24の組立体に対してLED基板10cの相対的な回転位置を位置決めすることができる。そして、この位置決めによって、LED基板10の3つのネジ挿入孔56とリフレクタ本体24のネジ穴60が整合され、LED基板10c側からネジ挿入孔56にネジ64を挿入してこのネジ64をリフレクタ本体24のネジ穴60にねじ込むことにより、レンズ本体22とリフレクタ本体24との組立体に対してLED基板10cが固定され、これにより照明ユニット8ができあがる。
【0029】
次に照明ユニット8をケース16に固定する工程を説明する(図9、図10)。照明ユニット8は、周方向に延びる側面に2つの位置決め溝70(図8、図9)を有し、この2つの位置決め溝70は、レンズ本体22、リフレクタ本体24、LED基板10cに亘って真っ直ぐに延びている。図9に模式的に示すケース16の前端には、前方に向けて開放した周方向にリング状に延びる凹所72が形成されており、この凹所72に照明ユニット8が収容される。凹所72には、照明ユニット8の上記2つの位置決め溝70に受け入れられる突起74が形成されている。照明ユニット8をケース16の凹所72に挿入し且つ凹所72の突起74と照明ユニット8の2つの位置決め溝70を係合させることにより照明ユニット8をケース16の凹所72に位置決めすることができる。
【0030】
ここに図9等に見られる参照符号38は鏡筒を示す。鏡筒38はケース16の前端部分の中央に形成され、この鏡筒38を通じて撮像視野領域の反射光がレンズユニット6、CMOSカメラユニット4に導かれる。上記の凹所72はこの鏡筒38の周囲に形成されている。照明ユニット8は中央開口8aを有し、この中央開口8aを鏡筒38が貫通した状態で照明ユニット8が位置決めされ る。
【0031】
引き続き図9を参照して、照明ユニット8には、周方向に離間して位置する3つの追加の縦溝76が形成され、これに対応してケース16には台座75が形成されている。この追加の縦溝76はレンズ本体22、リフレクタ本体24、LED基板10cに亘って延びているが、この追加の縦溝76に対応するLED基板10cの切欠き78は相対的に幅狭であり(図10)、このLED基板10cの切欠き78の幅方向に対向する2つの縁部78a(図10には作図上の理由で一つの縁部しか現れていない)がネジヘッドの受け部を構成している。すなわち、ケース16の凹所72内に照明ユニット8を位置決めした後に、照明ユニット8の追加の縦溝76に沿って3本のネジ80を挿入して 、このネジ80を台座75の頂面のネジ穴75aにネジ止めしたときに、ネジ80のヘッドがLED基板10cの切欠き78の縁部に着座することにより照明ユニット8が台座75によってケース16の底面から離間した状態で固定される。なお、図7及び図9では、レンズ本体22とリフレクタ本体24とを連結するネジ46の図示が省略されている。
【0032】
図11は、説明のため実施例の撮像装置100に含まれる4つのLED26のうち、一つのLED26が発する光の広がりを図示してある。LED26の光の広がりが矩形断面であることに注目すべきである。LED26の光の広がりを断面矩形に整形するために、実施例では、レンズ本体22の各トロイダルレンズ28は、その縦横の曲率が異なっており、これにより矩形の撮像視野領域Ssに合致する断面矩形の照明領域Laを形成している。このことに加えて、リフレクタ24の開口36が略矩形の断面形状を備え、これにより断面矩形の照明領域に対する集光率を高めるようにしてある。
【0033】
また、4つのLED26に対応して位置する各トロイダルレンズ28は、矩形の撮像視野領域との相対的な位置に対応した曲率が設定されおり、全てのトロイダルレンズ28の曲率は同じではない。また、各トロイダルレンズ28の中心Oはこれに対応するLED26の光軸LAに対して撮像視野領域側にオフセットされ(図4)、トロイダルレンズ28を出る光は撮像視野領域側に向けて斜めに照明するように設定されている。また、図4から最もよく分かるように、LED基板10cに設置した各LED26は、LED基板10cの外周縁に接近するように位置決めされ、LED26からトロイダルレンズ28に斜めに光が入射するように設定されている。また、このことに関連して、リフレクタ本体24の開口36の壁36aは、リフレクタ本体24の外周側に位置する部分が起立した傾斜面で構成され、リフレクタ本体24の中心側に位置する部分は傾き角が大きな傾斜面で構成されている(図4)。
【0034】
引き続き図11を参照して、符号WDは撮像装置100の有効ワーキングディスタンスWDを示し、符号Ss1は近位(near)の撮像視野領域を示し、符号Ss2は遠位(far)の撮像視野領域を示す。各LED26が発した光は照明ユニット8によって断面矩形の照明光に成形されるのは上述した通りであり、また、図11に示す通りであるが、図11に基づいて説明すると、左方に位置するLED26に関して近位の撮像視野領域Ss1の右端つまり当該LED26に対応するトロイダルレンズ28から遠い一辺で規定され、また、遠位の撮像視野領域Ss2の左端縁つまり当該LED26に対応するトロイダルレンズ28から近い一辺で規定されるように照明ユニット8が設計されている。
【0035】
換言すれば、CMOSカメラユニット4からCMOSカメラユニット4の光軸方向(図11の高さ方向)に離間した位置に略矩形の撮像視野領域Ss1が形成されており、また、撮像視野領域Ss1からCMOSカメラユニット4の光軸方向に更に離間した位置に略矩形の撮像視野領域Ss2が形成されている。当然のことながら、撮像視野領域Ss2は撮像視野領域Ss1よりもCMOSカメラユニット4から離れているので、撮像視野領域Ss2は撮像視野領域Ss1よりも広がって、撮像視野領域Ss2の面積は撮像視野領域Ss1の面積よりも大きくなる。そして、検査対象物は、撮像視野領域Ss1と撮像視野領域Ss2との間を通過する。これら撮像視野領域Ss1と撮像視野領域Ss2との間が有効ワーキングディスタンスであるといえる。つまり、検査対象物の良否を判定する際に、CMOSカメラユニット4と検査対象物との距離(ワーキングディスタンス)が、有効ワーキングディスタンスの中にあれば、ピントぼけなく且つ均一照明にて外観検査を行うことができる。したがって、有効ワーキングディスタンスとは、CMOSカメラユニット4のピント(フォーカス位置)が合う距離範囲といってもよいし、或いは、複数のLED26によって均一照明が行われる距離範囲といってもよい。換言すれば、検査対象物が有効ワーキングディスタンスから外れた場合、すなわち検査対象物(ワーク)が撮像視野領域Ss1よりもCMOSカメラユニット4に近い位置にある場合または検査対象物が撮像視野領域Ss2よりもCMOSカメラユニット4から遠い位置にある場合、CMOSカメラユニット4のピントが合わないか、或いは、LED26による照明が相対的に不均一になり、撮像装置100の仕様における許容範囲の均一照明とは言えなくなる。
【0036】
ここで、照明ユニット8が略矩形の照明領域を形成する際、LED26による照明範囲は、撮像視野領域Ss1のLED26から遠い辺と撮像視野領域Ss2のLED26に近い辺とに基づき規定される。つまり、図11において、照明ユニット8から照射された光が撮像視野領域Ss1と同一平面に達したとき、照明範囲の右端(照明範囲を形成する四辺のうち、照明ユニット8から垂線を下ろしたときにその垂線が最も長くなる一辺)は、撮像視野領域Ss1の右端(撮像視野領域Ss1を形成する四辺のうち、照明ユニット8から垂線を下ろしたときにその垂線が最も長くなる一辺)と略一致する(撮像視野領域Ss1の右端が照明範囲の右端とほぼ重なる)。図11では、説明の便宜上、右端が完全に一致していないが、完全に一致していてもよい。もちろん、多少の誤差があってもよい。
【0037】
また、図11において、照明ユニット8から照射された光が撮像視野領域Ss2と同一平面に達したとき、照明範囲の左端(照明範囲を形成する四辺のうち、照明ユニット8から照射された光が撮像視野領域Ss1と同一平面に達したときに特定される照明範囲の一辺と対向する又は反対の一辺)は、撮像視野領域Ss2の左端(撮像視野領域Ss2を形成する四辺のうち、照明ユニット8から照射された光が撮像視野領域Ss2と同一平面に達したときに特定される撮像視野領域の一辺と対向する又は反対の一辺)と略一致する(撮像視野領域Ss1の左端が照明範囲の左端とほぼ重なる)。図11では、説明の便宜上、左端が完全に一致していないが、完全に一致していてもよい。もちろん、多少の誤差があってもよい。
【0038】
別の言い方をすれば、照明ユニット8による照明範囲は略矩形状であり、照明範囲を形成する4辺のうち対向する2辺を、それぞれ2つの撮像視野領域Ss1,Ss2を形成する特定の辺の位置で規定するようにしている。換言すれば、照明ユニット8による照射角度範囲を、それぞれ2つの撮像視野領域Ss1,Ss2を形成する特定の辺の位置で規定するようにしている。つまり、CMOSカメラユニット4の光軸方向に照明ユニット8から遠ざかるように離れていき、照明ユニット8による照明範囲がCMOSカメラユニット4の撮像視野領域を全て含むような照明範囲になったとき、このときの撮像視野領域を撮像視野領域Ss1としている。このとき、照明範囲と撮像視野領域Ss1の特定の一辺(右端)がほぼ一致する(ほぼ重なる)。そして、再びCMOSカメラユニット4の光軸方向に照明ユニット8から遠ざかるように離れていき、照明ユニット8による照明範囲を形成する4辺のうち、上記特定の一辺と対向する又は反対の一辺(左端)が撮像視野領域の一辺(左端)とほぼ一致した又はほぼ重なったとき、このときの撮像視野領域を撮像視野領域Ss2としている(図11参照)。
【0039】
更に別の言い方をすれば、CMOSカメラユニット4の光軸方向において離間した(異なる)位置にある、CMOSカメラユニット4の光軸と略直交する撮像視野領域(撮像視野平面)Ss1と撮像視野領域(撮像視野平面)Ss2のそれぞれから、照明ユニット8による照明範囲または照明角度範囲(指向角度範囲)を規定するために、CMOSカメラユニット4に対するLED26(及び照明ユニット8)のオフセット方向(図11でいうと左右方向)と略直交する方向の二辺の位置情報(3次元空間における位置)を特定し、これらの位置情報に基づいてLED26による照明範囲または照明角度範囲を規定するようにしている。これにより、撮像視野領域Ss1と撮像視野領域Ss2との間の空間における照明を均一化することができ、この空間に検査対象物が置かれた場合、外観検査の検査精度を高めることができる。
【0040】
図12は、実施例の撮像装置100に含まれる4つのLED26及び照明ユニット8によって生成され且つ断面矩形に成形される照明領域Laを示す。各LED26から照明ユニット8を通過して撮像視野領域Ssに向けて斜めに進む照明光は近位の撮像視野領域Ss1と遠位の撮像視野領域Ss2とで規定される断面矩形の照明領域Laを備えているため、各LED26の光は近位の撮像視野領域Ss1及び遠位の撮像視野領域Ss2の全領域を照明する。したがって、全てのLED26の光は近位の撮像視野領域Ss1の全領域及び遠位の撮像視野領域Ss2の全領域で互いにオーバーラップすることから撮像装置100の有効ワーキングディスタンスWDにおいて均一照明を確保することができる。
【0041】
図13〜図15は上述したレンズ本体22を示す。図13はレンズ本体22を検査対象側から見た斜視図であり、図14はレンズ本体22をLED基板10c側から見た斜視図であり、図15はレンズ本体22の側面図である。前述したように実施例に含まれるレンズ本体22はその両面22a、22bにトロイダルレンズ28が形成されている。
【0042】
図16〜図18はレンズ本体22の第1変形例22Aを示す。図16は変形例のレンズ本体22Aを検査対象側から見た斜視図であり、図17は変形例のレンズ本体22AをLED基板10c側から見た斜視図であり、図18は変形例のレンズ本体22Aの側面図である。これらの図面から分かるように、第1変形例のレンズ本体22Aは、その第2の面22bつまり検査対象側の面だけにトロイダルレンズ22Frが形成されている。
【0043】
図19〜図21はレンズ本体22の第2変形例22Bを示す。図19は第2変形例のレンズ本体22Bを検査対象側から見た斜視図であり、図20は第2変形例のレンズ本体22BをLED基板10c側から見た斜視図であり、図21は第2変形例のレンズ本体22Bの側面図である。これらの図面から分かるように、第2変形例のレンズ本体22Bは、その第1の面22aつまりLED基板10c側の面だけにトロイダルレンズ22Frが形成されている。
【0044】
上記の図16〜図21に示す第1、第2の変形例のレンズ本体22A、22Bにあっても、近位の撮像視野領域Ss1の一方側の端縁で規定され、また、遠位の撮像視野領域Ss2の他方側の端縁で規定される照明領域Laを設定することができる(図11)。
【0045】
第2実施例(図22〜図27)
この第2実施例の基本構成は上述した第1実施例と実質的に同じであり、照明ユニット8に相違点がある。以下に、この第2実施例に含まれる照明ユニット8について説明する。
【0046】
図22を参照して、照明ユニット8は、第1実施例と同様に、レンズ本体22と、リフレクタ本体24と、LED基板10cで構成されている。
【0047】
円形のリング状の形状のLED基板10cには周方向にほぼ等間隔に6つのLED26が位置決めされている。実施例では、LED26は、中心電極26a(図22)を備えた赤外線LEDで構成されている。この赤外線LED26は光軸を横断する方向に広がりを有する平面視矩形の面光源ということができる。なお、中心電極26aを備えた赤外線LED26に代えて、中心電極26a無しの上記第1実施例で採用可能なLEDであってもよい。
【0048】
図24はレンズ本体22の正面図である。レンズ本体22の検査対象側の第2の面22bには、LED22に対応した位置に6つの円形輪郭のフライアイレンズ領域82が形成され、各フライアイレンズ領域82は、数多くのレンズエレメント84のレンズアレイ86で構成されている。各レンズエレメント84は平面視矩形の形状を有している。図23を参照して、レンズ本体22のLED26側の第1の面22aには、LED22に対応した位置に6つの円形輪郭のフレネル面領域88が形成されている。
【0049】
レンズ本体22とLED基板10cとの間に位置するリフレクタ本体24の開口36は、LED26に対応して6つ設けられている。
【0050】
図25は照明ユニット8を直径に沿って切断した断面図であり、図26、図27の矢印はLED26が発した光が進行する光路を示す。図27は図26の破線で囲んだ部分を抽出した図である。図25及び図27を参照して、リフレクタ本体24の開口36の軸線と、レンズ本体22のフレネル面領域88及びフライアイレンズ領域82の軸線は、LED基板10cの鉛直線に対して角度θだけ撮像領域に向けて傾斜して設計されており、この実施例では角度θは2°である。
【0051】
図27から最もよく分かるように、LED26が発した光は、レンズ本体22の第1の面22aを構成するフレネル面領域88によって平行光となってレンズ本体22を通過し、そして第2の面22bを構成するフライアイレンズ領域82で散乱される。上述したようにフレネル面領域88及びフライアイレンズ領域82が傾斜して位置決めされていることから、フライアイレンズ領域82の矩形の各レンズエレメント84から矩形の光の束が撮像視野領域Ss(図11、図12)に向けて照射される。そして、隣接するレンズエレメント84の矩形の光の束同士が互いに重複した状態で撮像視野領域を照射することから、撮像視野領域ではその全域に亘って均一な光量となる。また、実施例では、複数のフライアイレンズ領域82を通過した光が撮像視野領域でオーバーラップすることから撮像視野領域での均一照明が確実なものとなる。したがって中心電極26aを備えた赤外線LED26を使用しても撮像視野領域での均一照明を確保することができる。
【0052】
第2実施例の撮像装置の有効ワーキングディスタンスWDは数百mmから数千mmである。図24に戻って、レンズ本体22の6つのフライアイレンズ領域82に形成された各レンズエレメント84は、その全てが互いに平行な縦横の境界線で区画された矩形の形状を有していることに注目されたい。矩形のレンズエレメント84を規定する縦横の境界線は撮像装置の矩形の撮像領域を規定する縦横線と平行である。
【0053】
レンズ本体22の各フライアイレンズ領域82に属する各レンズエレメント84は矩形の光を照射し、そして各フライアイレンズ領域82はこれに属する複数のレンズエレメント84から出る矩形の光の束が照射される。各フライアイレンズ領域82は、有効ワーキングディスタンスWD数百mmである近位(near)の撮像視野領域S1と有効ワーキングディスタンスWD数千mmである遠位(far)の撮像視野領域S2とを念頭に入れて設計されている。この点について図26を参照して説明すると、図26の左側に位置するフライアイレンズ領域82Lは、その照射範囲が近位(near)の撮像視野領域Ss1の右端と遠位(far)の撮像視野領域Ss2の左端で規定されるように設計されている。他方、図26の右側のフライアイレンズ領域82Rは、その照射範囲が近位(near)の撮像視野領域Ss1の左端つまり撮像視野領域Ss1の右側のフライアイレンズ領域82Rから遠い一辺で規定され且つ遠位(far)の撮像視野領域Ss2の右端つまり撮像視野領域Ss1の右側のフライアイレンズ領域82Rに近い一辺で規定されるように設計されている。この規則はレンズ本体22の他のフライアイレンズ領域82についても同じである。
【0054】
したがって、レンズ本体22の全てのフライアイレンズ領域82から出る矩形の光の束は、数百mmから数千mmの有効ワーキングディスタンスWDでの矩形の撮像視野領域で互いにオーバーラップするだけでなく、撮像視野領域以外の周辺領域を照射する無駄を合理的に無くすることができる。したがって、LED26が発する光を無駄なく撮像視野領域の照明に使うことができるだけでなく、撮像視野領域で光量のムラ無く均一に照明することができる。したがって中心電極を備えた赤外線LEDを採用しても光量の減少を招くことなく均一な照明を確保することができる。
【符号の説明】
【0055】
100 実施例の撮像装置
4 CMOSカメラユニット
6 レンズユニット
8 照明ユニット
10c LED基板
16 ケース
22 照明用のレンズ本体
22a 照明用レンズ本体のLED側の第1の面
22b 照明用レンズ本体の検査対象側の第2の面
24 リフレクタ本体
26 LED
28 トロイダルレンズ
36 開口(リフレクタ本体)
38 鏡筒
72 凹所(レンズ本体及びリフレクタの組立体を収容)
LA LEDの光軸
O トロイダルレンズの中心
Ss 撮像視野領域
La 照明領域
WD 有効ワーキングディスタンス
Ss1 近位(near)の撮像視野領域
Ss2 遠位(far)の撮像視野領域
82 フライアイレンズ領域
84 レンズエレメント
86 レンズアレイ
88 フレネル面領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラとレンズとを含む撮像部の周囲に照明用の複数の光源を備えた撮像装置であって、
該光源の前方に位置決めされた照明用レンズ本体とリフレクタとの組立体を有し、
前記組立体は、各光源が発した光を成形して前記撮像装置の矩形の撮像視野領域とほぼ同じ矩形の照明領域を形成する照明成形部を有し、
該照明成形部は、各光源が発した光を前記撮像装置の有効ワーキングディスタンスの近位の撮像視野領域の前記光源から遠い一辺と、遠位の撮像視野領域の前記光源に近い一辺とで規定される矩形の照明範囲を形成することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
検査対象物を撮像する撮像部と、
前記撮像部の周囲に配置され検査対象物を照明するための複数の光源と、を備え、
前記撮像部から前記撮像部の光軸方向に第1の所定距離だけ離間した位置に、前記撮像部で撮像可能な略矩形の第1の撮像視野領域が形成され、該第1の所定距離前記撮像部の光軸方向に更に離間した位置に、前記撮像部で撮像可能な前記第1の撮像視野領域よりも面積の大きい略矩形の第2の撮像視野領域が形成され、前記撮像部の光軸方向における該第1の撮像視野領域と該第2の撮像視野領域との間に、前記撮像部のピントが合う撮像許容領域が形成され、該撮像許容領域に位置する検査対象物を前記撮像部により撮像する撮像装置であって、
前記光源の前方に位置決めされ、前記光源が発した光を成形して前記撮像部の撮像視野領域とほぼ同じ略矩形の照明領域を形成する照明成形部を備え、
前記照明成形部は、前記光源による照明範囲が、前記第1の撮像視野領域においては撮像視野の前記光源から遠い辺と、前記第2の撮像視野領域においては撮像視野の前記光源に近い辺とに基づき規定されるように、略矩形の照明領域を形成することを特徴とする撮像装置。
【請求項3】
前記撮像部の光軸方向における前記撮像許容領域の上限位置及び下限位置は、前記撮像部の光軸方向における前記第1の撮像視野領域及び前記第2の撮像視野領域の位置と実質的に同じである、請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記照明成形部により形成される略矩形の照明領域は、前記光源の前方に位置する第1の辺と、該第1の辺と略直交し且つ隣り合う第2の辺と、該第2の辺と隣り合い且つ該第1の辺と対向する第3の辺と、から構成され、
前記光源による照明範囲が、前記第1の撮像視野領域においては前記第3の辺と、前記第2の撮像視野領域においては前記第1の辺とに基づいて規定される、請求項2又は3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記照明成形部は、前記光源による照明範囲が、前記第1の撮像視野領域及び前記第2の撮像視野領域において撮像視野全体と重なるように、略矩形の照明領域を形成する、請求項2〜4のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記照明成形部により形成される前記矩形の照明領域は、前記第1の撮像視野領域においては前記第1の辺が撮像視野から外方へ離間する位置にあり、前記第2の撮像視野領域においては前記第3の辺が撮像視野から外方へ離間する位置にある、請求項2〜4のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記照明成形部により形成される前記矩形の照明領域は、前記第1の撮像視野領域及び前記第2の撮像視野領域においては前記第2の辺が撮像視野の辺と実質的に重なる、請求項2〜4のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記光源は、前記撮像部の光軸を挟んで位置する少なくとも第1の対と第2の対の二対の光源で構成され、
前記照明成形部は、各光源に対応して位置決めされたレンズで構成され、
第1の対の光源の各々に対応したレンズの曲率と第2の対の光源の各々に対応したレンズの曲率とが異なる、請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記複数の光源が配置された光源用基板を更に有し、
前記照明成形部が、前記光源用基板に配置された各々の光源の前方に位置決めされた照明用レンズ本体及びリフレクタからなる組立体で構成されている、請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記照明用レンズ本体及びリフレクタからなる組立体が貫通した中心孔を有し、
前記撮像装置は、前記照明用レンズ本体及びリフレクタからなる組立体を収容するケースを有し、
該ケースは、その中心に延びる鏡筒の周囲に前方に向けて開放したリング状の凹所を備え、該凹所に前記照明用レンズ本体及びリフレクタからなる組立体が収容され、
前記鏡筒を通じて前記撮像部に撮像視野領域の反射光が導かれる、請求項9に記載の撮像装置。
【請求項11】
前記光源がLEDである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項12】
前記照明用レンズ本体が、前記光源に対応した位置にトロイダルレンズを有し、該トロイダルレンズが前記照明成形部の一部を構成している、請求項1又は10に記載の撮像装置。
【請求項13】
前記トロイダルレンズの中心が、該トロイダルレンズに対応する前記光源の光軸に対して前記組立体の中心側にオフセットされている、請求項12に記載の撮像装置。
【請求項14】
前記リフレクタが、前記光源側から前記レンズ本体側に向けて徐々に拡開するすり鉢状の開口を有し、該開口の前記組立体の中心側の壁が外側の壁に比べて相対的に大きく傾斜している、請求項10に記載の撮像装置。
【請求項15】
前記照明レンズ本体が、前記光源に対応した位置にフライアイレンズを有し、
該フライアイレンズが複数の矩形のレンズエレメントからなるレンズアレイで構成されている、請求項1又は10に記載の撮像装置。
【請求項16】
前記フライアイレンズが前記照明レンズ本体の検査対象側の面に形成され、該照明用レンズ本体の光源側の面に、前記フライアイレンズに対応してフレネル面が形成され、
該フライアイレンズと前記フレネル面が前記照明成形部の一部を構成している、請求項15に記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2013−113858(P2013−113858A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−256826(P2011−256826)
【出願日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【出願人】(000129253)株式会社キーエンス (681)
【Fターム(参考)】