説明

β−ラクタマーゼ阻害剤およびその使用方法

本発明は、β-ラクタマーゼの新規非β-ラクタム阻害剤を提供する。特に、本発明は本明細書に記載されたボロン酸系化合物を提供する。これらの化合物は、細菌感染症、特にβ-ラクタム抗生物質に耐性の細菌感染症に対し、β-ラクタム抗生物質と共に用いることができる。これらの化合物はまた、それ自体抗菌剤である。本発明はさらに、このような化合物を使用する方法を提供する。最後に、本発明はこれらの化合物を含む医薬組成物を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
細菌感染症を治療する方法であって、下記式(A)を有する化合物の有効量を、前記の感染症に罹患した対象に投与する工程を含む方法。
(HO)2-BT (A)
[式中、Bはホウ素を意味し、
Tは以下の構造のうち1つを有する。
【化1】

【化2】

【化3】

【化4】

{式中、R1〜R12はそれぞれ独立に、
(i)炭素原子に結合している場合、
水素、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、n-ブトキシ、i-ブトキシ、sec-ブトキシ、R13R14N-(式中、R13およびR14は、それぞれ独立に、水素またはC1〜3アルキルである)、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜6アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、2,4-ジクロロフェノキシ、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、トリメチルシリルオキシ、ジフェニル-t-ブチルシリルオキシ、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NHR15(式中、R15は水素またはC1〜3アルキルである)、または-O(CH2)nOR16-(式中、R16は水素またはC1〜3アルキルであり、nは1、2または3である)であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成し、
(ii)窒素原子に結合する場合、
存在せず、
X、YおよびZは、それぞれ独立に炭素または窒素であり、
Qは、酸素または孤立電子対である。}]
【請求項2】
下記式A(I)を有する化合物。
【化5】

[式中、R1〜R9はそれぞれ独立に、
(i)炭素原子に結合している場合、
水素、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、n-ブトキシ、i-ブトキシ、sec-ブトキシ、R13R14N-(式中、R13およびR14は、それぞれ独立に、水素またはC1〜3アルキルである)、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜6アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、トリメチルシリルオキシ、ジフェニル-t-ブチルシリルオキシ、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NHR15(式中、R15は水素またはC1〜3アルキルである)、または-O(CH2)nOR16-(式中、R16は水素またはC1〜3アルキルであり、nは1、2または3である)であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成し、
(ii)窒素原子に結合する場合、
存在せず、
X、YおよびZは、それぞれ独立に炭素または窒素である。]
【請求項3】
R1、R3およびR4が、それぞれ水素であり、
R2が、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェノキシカルボニル、ヒドロキシル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3または-SO2NH2であり、
R5が、
(i)Xが窒素である場合、
存在せず、
(ii)Xが炭素である場合、
水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、2,4-ジクロロフェノキシ、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいはR5が他のRiに対してオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成し、
R6が、
(i)Yが窒素である場合、
存在せず、
(ii)Yが炭素である場合、
水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいはR6が他のRiに対してオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2-CH2-O-を形成し、
R7が、
(i)Zが窒素である場合、
存在せず、
(ii)Zが炭素である場合、
水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいはR7が他のRiに対してオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成し、
R8〜R9が、それぞれ独立に、水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成し、
X、YおよびZが、それぞれ独立に炭素または窒素である、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
β-ラクタマーゼと、請求項2に記載の化合物の有効量とを接触させる工程を含む、β-ラクタマーゼを阻害する方法。
【請求項5】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項2に記載の化合物の有効量を投与する工程を含む方法。
【請求項6】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項2に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを投与する工程を含む方法。
【請求項7】
請求項2に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを対象に投与する工程を含む、細菌耐性を克服する方法。
【請求項8】
請求項2に記載の化合物と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項9】
請求項2に記載の化合物と、β-ラクタム抗生物質と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項10】
下記式A(II)によって表される化合物。
【化6】

[式中、
R1〜R12は、それぞれ独立に、水素、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、n-ブトキシ、i-ブトキシ、sec-ブトキシ、R13R14N-(式中、R13およびR14は、それぞれ独立に、水素またはC1〜3アルキルである)、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜6アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、トリメチルシリルオキシ、ジフェニル-t-ブチルシリルオキシ、ヒドロキシメチル、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NHR15(式中、R15は水素またはC1〜3アルキルである)、または-O(CH2)nOR16-(式中、R16は水素またはC1〜3アルキルであり、nは1、2または3である)であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成する。]
【請求項11】
R1、R3、R4、R9、R11およびR12が、それぞれ水素であり、
R2およびR1Oが、それぞれ独立に、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、ニトロ、アミノ、ボロノ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェノキシカルボニル、ヒドロキシル、-SO3H、-SO2CH3または-SO2NH2であり、
R5〜R8が、それぞれ独立に、水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成する、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
β-ラクタマーゼと、請求項10に記載の化合物の有効量とを接触させる工程を含む、β-ラクタマーゼを阻害する方法。
【請求項13】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項10に記載の化合物の有効量を投与する工程を含む方法。
【請求項14】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項10に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを投与する工程を含む方法。
【請求項15】
請求項10に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを対象に投与する工程を含む、細菌耐性を克服する方法。
【請求項16】
請求項10に記載の化合物と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項17】
請求項10に記載の化合物と、β-ラクタム抗生物質と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項18】
下記式A(III)によって表される化合物。
【化7】

[式中、R1〜R9はそれぞれ独立に、
(i)炭素原子に結合している場合、
水素、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、n-ブトキシ、i-ブトキシ、sec-ブトキシ、R13R14N-(式中、R13およびR14は、それぞれ独立に、水素またはC1〜3アルキルである)、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜6アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、トリメチルシリルオキシ、ジフェニル-t-ブチルシリルオキシ、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NHR15(式中、R15は水素またはC1〜3アルキルである)、または-O(CH2)nOR16-(式中、R16は水素またはC1〜3アルキルであり、nは1、2または3である)であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成し、
(ii)窒素原子に結合している場合、
存在せず、
X、YおよびZは、それぞれ独立に炭素または窒素である]
【請求項19】
R1〜R9が、それぞれ独立に
(i)炭素原子に結合している場合、
水素、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、n-ブトキシ、i-ブトキシ、sec-ブトキシ、R13R14N-(式中、R13およびR14は、それぞれ独立に、水素またはC1〜3アルキルである)、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜6アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、トリメチルシリルオキシ、ジフェニル-t-ブチルシリルオキシ、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NHR15(式中、R15は水素またはC1〜3アルキルである)、または-O(CH2)nOR16-(式中、R16は水素またはC1〜3アルキルであり、nは1、2または3である)であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成し、
(ii)窒素原子に結合している場合、
存在せず、
X、YおよびZが、それぞれ独立に炭素または窒素であり、
但し、R1=R3=R4=R5=R6=R7=R8=R9=水素、X=Y=Z=炭素である場合、R2はNH2、NO2、またはHではない、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
R1、R3およびR4が、それぞれ水素であり、
R2が、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェノキシカルボニル、ヒドロキシル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3または-SO2NH2であり、
R5が、
(i)Xが窒素である場合、
存在せず、
(ii)Xが炭素である場合、
水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいはR5が他のRiに対してオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成し、
R6が、
(i)Yが窒素である場合、
存在せず、
(ii)Yが炭素である場合、
水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいはR6が他のRiに対してオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成し、
R7が、
(i)Zが窒素である場合、
存在せず、
(ii)Zが炭素である場合、
水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいはR7が他のRiに対してオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成し、
R8〜R9が、それぞれ独立に、水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成し、
X、YおよびZが、それぞれ独立に炭素または窒素であり、
但し、R1=R3=R4=R5=R6=R7=R8=R9=水素、X=Y=Z=炭素である場合、R2はNH2、NO2、またはHではない、請求項18に記載の化合物。
【請求項21】
β-ラクタマーゼと、請求項18に記載の化合物の有効量とを接触させる工程を含む、β-ラクタマーゼを阻害する方法。
【請求項22】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項18に記載の化合物の有効量を投与する工程を含む方法。
【請求項23】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項18に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを投与する工程を含む方法。
【請求項24】
請求項18に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを対象に投与する工程を含む、細菌耐性を克服する方法。
【請求項25】
請求項18に記載の化合物と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項26】
請求項18に記載の化合物と、β-ラクタム抗生物質と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項27】
下記式A(IV)によって表される化合物。
【化8】

[式中、R1〜R9はそれぞれ独立に、
(i)炭素原子に結合している場合、
水素、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、n-ブトキシ、i-ブトキシ、sec-ブトキシ、R13R14N-(式中、R13およびR14は、それぞれ独立に、水素またはC1〜3アルキルである)、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜6アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、トリメチルシリルオキシ、ジフェニル-t-ブチルシリルオキシ、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NHR15(式中、R15は水素またはC1〜3アルキルである)、または-O(CH2)nOR16-(式中、R16は水素またはC1〜3アルキルであり、nは1、2または3である)であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成し、
(ii)窒素原子に結合している場合、
存在せず、
X、YおよびZは、それぞれ独立に炭素または窒素である。]
【請求項28】
R1、R3およびR4が、それぞれ水素であり、
R2が、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェノキシカルボニル、ヒドロキシル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3または-SO2NH2であり、
R5が、
(i)Xが窒素である場合、
存在せず、
(ii)Xが炭素である場合、
水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいはR5が他のRiに対してオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成し、
R6が、
(i)Yが窒素である場合、
存在せず、
(ii)Yが炭素である場合、
水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいはR6が他のRiに対してオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2-CH2-O-を形成し、
R7が、
(i)Zが窒素である場合、
存在せず、
(ii)Zが炭素である場合、
水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいはR7が他のRiに対してオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成し、
R8〜R9が、それぞれ独立に、水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成し、
X、YおよびZが、それぞれ独立に炭素または窒素である、請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
R1〜R9が、それぞれ独立に、
(i)炭素原子に結合している場合、
水素、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、n-ブトキシ、i-ブトキシ、sec-ブトキシ、R13R14N-(式中、R13およびR14は、それぞれ独立に、水素またはC1〜3アルキルである)、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜6アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、トリメチルシリルオキシ、ジフェニル-t-ブチルシリルオキシ、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NHR15(式中、R15は水素またはC1〜3アルキルである)、または-O(CH2)nOR16-(式中、R16は水素またはC1〜3アルキルであり、nは1、2または3である)であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成し、
(ii)窒素原子に結合している場合、
存在せず、
X、YおよびZが、それぞれ独立に炭素または窒素であり、
但し、R1=R2=R3=R4=R5=R6=R8=R9=水素、X=Y=Z=炭素である場合、R7はCl、CN、OCH3、NO2、CF3、HまたはCOOCH3ではなく、
R1=R2=R3=R4=R5=R7=R8=R9=水素、X=Y=Z=炭素である場合、R6はCN、NO2またはCF3ではなく、
R1=R2=R3=R4=R5=R8=R9=水素、X=Y=Z=炭素である場合、R6およびR7は共に-CH=CH-CH=CH-ではなく、
R1=R2=R3=R4=R6=R7=R8=R9=水素、X=Y=Z=炭素である場合、R5はOCOCH3ではなく、
R1=R3=R4=R5=R6=R7=R8=R9=水素、X=Y=Z=炭素である場合、R2はCOOHではなく、
R1=R2=R3=R4=R5=R8=R9=水素、R6=Cl、X=Y=Z=炭素である場合、R7はClではない、請求項27に記載の化合物。
【請求項30】
R1、R3およびR4が、それぞれ水素であり、
R2が、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェノキシカルボニル、ヒドロキシル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3または-SO2NH2であり、
R5が、
(i)Xが窒素である場合、
存在せず、
(ii)Xが炭素である場合、
水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいはR5が他のRiに対してオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成し、
R6が、
(i)Yが窒素である場合、
存在せず、
(ii)Yが炭素である場合、
水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいはR6が他のRiに対してオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2-CH2-O-を形成し、
R7が、
(i)Zが窒素である場合、
存在せず、
(ii)Zが炭素である場合、
水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいはR7が他のRiに対してオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成し、
R8〜R9が、それぞれ独立に、水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成し、
X、YおよびZが、それぞれ独立に炭素または窒素であり、
但し、R1=R2=R3=R4=R5=R6=R8=R9=水素、X=Y=Z=炭素である場合、R7はCl、CN、OCH3、NO2、CF3、HまたはCOOCH3ではなく、
R1=R2=R3=R4=R5=R7=R8=R9=水素、X=Y=Z=炭素である場合、R6はCN、NO2またはCF3ではなく、
R1=R2=R3=R4=R5=R8=R9=水素、X=Y=Z=炭素である場合、R6およびR7は一緒に-CH=CH-CH=CH-ではなく、
R1=R2=R3=R4=R6=R7=R8=R9=水素、X=Y=Z=炭素である場合、R5はOCOCH3ではなく、
R1=R3=R4=R5=R6=R7=R8=R9=水素、X=Y=Z=炭素である場合、R2はCOOHではなく、
R1=R2=R3=R4=R5=R8=R9=水素、R6=Cl、X=Y=Z=炭素である場合、R7はClではない、請求項27に記載の化合物。
【請求項31】
β-ラクタマーゼと、請求項27に記載の化合物の有効量とを接触させる工程を含む、β-ラクタマーゼを阻害する方法。
【請求項32】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項27に記載の化合物の有効量を投与する工程を含む方法。
【請求項33】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項27に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを投与する工程を含む方法。
【請求項34】
請求項27に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを対象に投与する工程を含む、細菌耐性を克服する方法。
【請求項35】
請求項27に記載の化合物と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項36】
請求項27に記載の化合物と、β-ラクタム抗生物質と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項37】
下記式A(V)によって表される化合物。
【化9】

[式中、R1〜R9はそれぞれ独立に、水素、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、n-ブトキシ、i-ブトキシ、sec-ブトキシ、R13R14N-(式中、R13およびR14は、それぞれ独立に、水素またはC1〜3アルキルを表す)、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、ニトロ、アミノ、ボロノ、カルボキシル、C1〜6アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、トリメチルシリルオキシ、ジフェニル-t-ブチルシリルオキシ、ヒドロキシメチル、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NHR15(式中、R15は水素またはC1〜3アルキルである)、または-O(CH2)nOR16-(式中、R16は水素またはC1〜3アルキルであり、nは1、2または3である)であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成する。]
【請求項38】
R1およびR4が、それぞれ水素であり、
R2およびR3が、それぞれ独立に、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェノキシカルボニル、ヒドロキシル、-SO3H、-SO2CH3または-SO2NH2であり、
R5〜R9が、それぞれ独立に、水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成する、請求項37に記載の化合物。
【請求項39】
R1〜R9が、それぞれ独立に、水素、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、n-ブトキシ、i-ブトキシ、sec-ブトキシ、R13R14N-(式中、R13およびR14は、それぞれ独立に、水素またはC1〜3アルキルを表す)、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、ニトロ、アミノ、ボロノ、カルボキシル、C1〜6アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、トリメチルシリルオキシ、ジフェニル-t-ブチルシリルオキシ、ヒドロキシメチル、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NHR15(式中、R15は水素またはC1〜3アルキルである)、または-O(CH2)nOR16-(式中、R16は水素またはC1〜3アルキルであり、nは1、2または3である)であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成し、
但し、R1=R2=R3=R4=R5=R6=R8=R9=水素である場合、R7はH、OHまたはC(CH3)3ではなく、
第5の実施形態の別の実施形態においては、
R1およびR4が、それぞれ水素であり、
R2およびR3が、それぞれ独立に、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェノキシカルボニル、ヒドロキシル、-SO3H、-SO2CH3または-SO2NH2であり、
R5〜R9が、それぞれ独立に、水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成し、
但し、R1=R2=R3=R4=R5=R6=R8=R9=水素である場合、R7はH、OHまたはC(CH3)3ではない、請求項37に記載の化合物。
【請求項40】
β-ラクタマーゼと、請求項37に記載の化合物の有効量とを接触させる工程を含む、β-ラクタマーゼを阻害する方法。
【請求項41】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項37に記載の化合物の有効量を投与する工程を含む方法。
【請求項42】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項37に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを投与する工程を含む方法。
【請求項43】
請求項37に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを対象に投与する工程を含む、細菌耐性を克服する方法。
【請求項44】
請求項37に記載の化合物と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項45】
請求項37に記載の化合物と、β-ラクタム抗生物質と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項46】
下記式A(VI)によって表される化合物。
【化10】

【請求項47】
β-ラクタマーゼと、請求項46に記載の化合物の有効量とを接触させる工程を含む、β-ラクタマーゼを阻害する方法。
【請求項48】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項46に記載の化合物の有効量を投与する工程を含む方法。
【請求項49】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項46に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを投与する工程を含む方法。
【請求項50】
請求項46に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを対象に投与する工程を含む、細菌耐性を克服する方法。
【請求項51】
請求項46に記載の化合物と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項52】
請求項46に記載の化合物と、β-ラクタム抗生物質と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項53】
下記式A(VII)によって表される化合物。
【化11】

(式中、Qは、酸素または孤立電子対である。)
【請求項54】
β-ラクタマーゼと、請求項53に記載の化合物の有効量とを接触させる工程を含む、β-ラクタマーゼを阻害する方法。
【請求項55】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項53に記載の化合物の有効量を投与する工程を含む方法。
【請求項56】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項53に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを投与する工程を含む方法。
【請求項57】
請求項53に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを対象に投与する工程を含む、細菌耐性を克服する方法。
【請求項58】
請求項53に記載の化合物と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項59】
請求項53に記載の化合物と、β-ラクタム抗生物質と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項60】
下記式A(VIII)によって表される化合物。
【化12】

【請求項61】
β-ラクタマーゼと、請求項60に記載の化合物の有効量とを接触させる工程を含む、β-ラクタマーゼを阻害する方法。
【請求項62】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項60に記載の化合物の有効量を投与する工程を含む方法。
【請求項63】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項60に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを投与する工程を含む方法。
【請求項64】
請求項60に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを対象に投与する工程を含む、細菌耐性を克服する方法。
【請求項65】
請求項60に記載の化合物と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項66】
請求項60に記載の化合物と、β-ラクタム抗生物質と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項67】
下記式A(IX)によって表される化合物。
【化13】

【請求項68】
β-ラクタマーゼと、請求項67に記載の化合物の有効量とを接触させる工程を含む、β-ラクタマーゼを阻害する方法。
【請求項69】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項67に記載の化合物の有効量を投与する工程を含む方法。
【請求項70】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項67に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを投与する工程を含む方法。
【請求項71】
請求項67に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを対象に投与する工程を含む、細菌耐性を克服する方法。
【請求項72】
請求項67に記載の化合物と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項73】
請求項67に記載の化合物と、β-ラクタム抗生物質と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項74】
下記式A(X)によって表される化合物。
【化14】

【請求項75】
β-ラクタマーゼと、請求項74に記載の化合物の有効量とを接触させる工程を含む、β-ラクタマーゼを阻害する方法。
【請求項76】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項74に記載の化合物の有効量を投与する工程を含む方法。
【請求項77】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項74に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを投与する工程を含む方法。
【請求項78】
請求項74に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを対象に投与する工程を含む、細菌耐性を克服する方法。
【請求項79】
請求項74に記載の化合物と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項80】
請求項2に記載の化合物と、β-ラクタム抗生物質と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項81】
下記式A(XI)によって表される化合物。
【化15】

[式中、R1は水素、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、n-ブトキシ、i-ブトキシ、sec-ブトキシ、R13R14N-(式中、R13およびR14は、それぞれ独立に、水素またはC1〜3アルキルである)、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜6アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、トリメチルシリルオキシ、ジフェニル-t-ブチルシリルオキシ、ヒドロキシメチル、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NHR15(式中、R15は水素またはC1〜3アルキルである)、または-O(CH2)nOR16-(式中、R16は水素またはC1〜3アルキルであり、nは1、2または3である)である。]
【請求項82】
R1が、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェノキシカルボニル、ヒドロキシル、-SO3H、-SO2CH3または-SO2NH2である、請求項81に記載の化合物。
【請求項83】
R1が、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、n-ブトキシ、i-ブトキシ、sec-ブトキシ、R13R14N-(式中、R13およびR14は、それぞれ独立に、水素またはC1〜3アルキルである)、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、カルボキシル、C1〜6アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、トリメチルシリルオキシ、ジフェニル-t-ブチルシリルオキシ、ヒドロキシメチル、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NHR15(式中、R15は水素またはC1〜3アルキルである)、または-O(CH2)nOR16-(式中、R16は水素またはC1〜3アルキルであり、nは1、2または3である)である、請求項81に記載の化合物。
【請求項84】
R1が、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェノキシカルボニル、ヒドロキシル、-SO3H、-SO2CH3または-SO2NH2である、請求項81に記載の化合物。
【請求項85】
β-ラクタマーゼと、請求項81に記載の化合物の有効量とを接触させる工程を含む、β-ラクタマーゼを阻害する方法。
【請求項86】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項81に記載の化合物の有効量を投与する工程を含む方法。
【請求項87】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項81に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを投与する工程を含む方法。
【請求項88】
請求項81に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを対象に投与する工程を含む、細菌耐性を克服する方法。
【請求項89】
請求項81に記載の化合物と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項90】
請求項81に記載の化合物と、β-ラクタム抗生物質と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項91】
下記式A(XII)によって表される化合物。
【化16】

[式中、R1〜R9はそれぞれ独立に、
(i)炭素原子に結合している場合、
水素、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、n-ブトキシ、i-ブトキシ、sec-ブトキシ、R13R14N-(式中、R13およびR14は、それぞれ独立に、水素またはC1〜3アルキルである)、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜6アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、トリメチルシリルオキシ、ジフェニル-t-ブチルシリルオキシ、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NHR15(式中、R15は水素またはC1〜3アルキルである)、または-O(CH2)nOR16-(式中、R16は水素またはC1〜3アルキルであり、nは1、2または3である)であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成し、
(ii)窒素原子に結合している場合、存在せず、
X、YおよびZは、それぞれ独立に炭素または窒素である。]
【請求項92】
R1、R3およびR4が、それぞれ水素であり、
R2が、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェノキシカルボニル、ヒドロキシル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3または-SO2NH2であり、
R5が、
(i)Xが窒素である場合、
存在せず、
(ii)Xが炭素である場合、
水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいはR5が他のRiに対してオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成し、
R6が、
(i)Yが窒素である場合、
存在せず、
(ii)Yが炭素である場合、
水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいはR6が他のRiに対してオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2-CH2-O-を形成し、
R7が、
(i)Zが窒素である場合、
存在せず、
(ii)Zが炭素である場合、
水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいはR7が他のRiに対してオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成し、
R8〜R9が、それぞれ独立に、水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-CHO、-CH=NOH、-C=NOHCH3、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成し、
X、YおよびZが、それぞれ独立に炭素または窒素である、請求項91に記載の化合物。
【請求項93】
β-ラクタマーゼと、請求項91に記載の化合物の有効量とを接触させる工程を含む、β-ラクタマーゼを阻害する方法。
【請求項94】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項91に記載の化合物の有効量を投与する工程を含む方法。
【請求項95】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項91に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを投与する工程を含む方法。
【請求項96】
請求項91に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを対象に投与する工程を含む、細菌耐性を克服する方法。
【請求項97】
請求項91に記載の化合物と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項98】
請求項91に記載の化合物と、β-ラクタム抗生物質と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項99】
下記式A(XIII)によって表される化合物。
【化17】

[式中、R1〜R12は、それぞれ独立に、水素、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、n-ブトキシ、i-ブトキシ、sec-ブトキシ、R13R14N-(式中、R13およびR14は、それぞれ独立に、水素またはC1〜3アルキルである)、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜6アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、トリメチルシリルオキシ、ジフェニル-t-ブチルシリルオキシ、ヒドロキシメチル、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NHR15(式中、R15は水素またはC1〜3アルキルである)、または-O(CH2)nOR16-(式中、R16は水素またはC1〜3アルキルであり、nは1、2または3である)であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成する。]
【請求項100】
R1、R3、R4、R9、R11およびR12が、それぞれ水素であり、
R2およびR10が、それぞれ独立に、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、ニトロ、アミノ、ボロノ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェノキシカルボニル、ヒドロキシル、-SO3H、-SO2CH3または-SO2NH2であり、
R5〜R8が、それぞれ独立に、水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成する、請求項99に記載の化合物。
【請求項101】
β-ラクタマーゼと、請求項99に記載の化合物の有効量とを接触させる工程を含む、β-ラクタマーゼを阻害する方法。
【請求項102】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項99に記載の化合物の有効量を投与する工程を含む方法。
【請求項103】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項99に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを投与する工程を含む方法。
【請求項104】
請求項99に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを対象に投与する工程を含む、細菌耐性を克服する方法。
【請求項105】
請求項99に記載の化合物と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項106】
請求項99に記載の化合物と、β-ラクタム抗生物質と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項107】
下記式A(XIV)によって表される化合物。
【化18】

[式中、R1〜R9はそれぞれ独立に、水素、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、n-ブトキシ、i-ブトキシ、sec-ブトキシ、R13R14N-(式中、R13およびR14は、それぞれ独立に、水素またはC1〜3アルキルである)、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、ニトロ、アミノ、ボロノ、カルボキシル、C1〜6アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、トリメチルシリルオキシ、ジフェニル-t-ブチルシリルオキシ、ヒドロキシメチル、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NHR15(式中、R15は水素またはC1〜3アルキルである)、または-O(CH2)nOR16-(式中、R16は水素またはC1〜3アルキルであり、nは1、2または3である)であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成する。]
【請求項108】
R1およびR4が、それぞれ水素であり、
R2およびR3が、それぞれ独立に、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェノキシカルボニル、ヒドロキシル、-SO3H、-SO2CH3または-SO2NH2であり、
R5〜R9が、それぞれ独立に、水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成する、請求項107に記載の化合物。
【請求項109】
β-ラクタマーゼと、請求項107に記載の化合物の有効量とを接触させる工程を含む、β-ラクタマーゼを阻害する方法。
【請求項110】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項107に記載の化合物の有効量を投与する工程を含む方法。
【請求項111】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項107に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを投与する工程を含む方法。
【請求項112】
請求項107に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを対象に投与する工程を含む、細菌耐性を克服する方法。
【請求項113】
請求項107に記載の化合物と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項114】
請求項107に記載の化合物と、β-ラクタム抗生物質と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項115】
下記式A(XV)によって表される化合物。
【化19】

[式中、R1〜R12は、それぞれ独立に、水素、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、n-ブトキシ、i-ブトキシ、sec-ブトキシ、R13R14N-(式中、R13およびR14は、それぞれ独立に、水素またはC1〜3アルキルである)、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜6アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、トリメチルシリルオキシ、ジフェニル-t-ブチルシリルオキシ、ヒドロキシメチル、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NHR15(式中、R15は水素またはC1〜3アルキルである)、または-O(CH2)nOR16-(式中、R16は水素またはC1〜3アルキルであり、nは1、2または3である)であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成する。]
【請求項116】
R1、R3、R4、R9、R11およびR12が、それぞれ水素であり、
R2およびR10が、それぞれ独立に、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、ニトロ、アミノ、ボロノ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェノキシカルボニル、ヒドロキシル、-SO3H、-SO2CH3または-SO2NH2であり、
R5〜R8が、それぞれ独立に、水素、C1〜4アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、トリフルオロメチル、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜4アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NH2であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成する、請求項115に記載の化合物。
【請求項117】
β-ラクタマーゼと、請求項115に記載の化合物の有効量とを接触させる工程を含む、β-ラクタマーゼを阻害する方法。
【請求項118】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項115に記載の化合物の有効量を投与する工程を含む方法。
【請求項119】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項115に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを投与する工程を含む方法。
【請求項120】
請求項115に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを対象に投与する工程を含む、細菌耐性を克服する方法。
【請求項121】
請求項115に記載の化合物と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項122】
請求項115に記載の化合物と、β-ラクタム抗生物質と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項123】
下記式によって表される化合物。
【化20】

【請求項124】
β-ラクタマーゼと、請求項123に記載の化合物の有効量とを接触させる工程を含む、β-ラクタマーゼを阻害する方法。
【請求項125】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項123に記載の化合物の有効量を投与する工程を含む方法。
【請求項126】
細菌感染症を治療する方法であって、前記の感染症に罹患した対象に、請求項123に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを投与する工程を含む方法。
【請求項127】
請求項123に記載の化合物の有効量と、β-ラクタム抗生物質または他の抗菌剤の有効量とを対象に投与する工程を含む、細菌耐性を克服する方法。
【請求項128】
請求項123に記載の化合物と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項129】
請求項123に記載の化合物と、β-ラクタム抗生物質と、薬学的に許容し得る担体とを含む医薬組成物。
【請求項130】
細菌感染症を治療する方法であって、下記式A(XVI)によって表される化合物の有効量を、前記の感染症に罹患した対象に投与する工程を含む方法。
【化21】

[式中、R1〜R12は、それぞれ独立に、水素、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、n-ブトキシ、i-ブトキシ、sec-ブトキシ、R13R14N-(式中、R13およびR14は、それぞれ独立に、水素またはC1〜3アルキルである)、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜6アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、トリメチルシリルオキシ、ジフェニル-t-ブチルシリルオキシ、ヒドロキシメチル、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NHR15(式中、R15は水素またはC1〜3アルキルである)、または-O(CH2)nOR16-(式中、R16は水素またはC1〜3アルキルであり、nは1、2または3である)であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成する。]
【請求項131】
細菌感染症を治療する方法であって、下記式A(XVII)によって表される化合物の有効量を、前記の感染症に罹患した対象に投与する工程を含む方法。
【化22】

[式中、R1〜R12は、それぞれ独立に、水素、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、n-ブトキシ、i-ブトキシ、sec-ブトキシ、R13R14N-(式中、R13およびR14は、それぞれ独立に、水素またはC1〜3アルキルである)、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜6アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、トリメチルシリルオキシ、ジフェニル-t-ブチルシリルオキシ、ヒドロキシメチル、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NHR15(式中、R15は水素またはC1〜3アルキルである)、または-O(CH2)nOR16-(式中、R16は水素またはC1〜3アルキルであり、nは1、2または3である)であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成する。]
【請求項132】
細菌感染症を治療する方法であって、下記式A(XVIII)によって表される化合物の有効量を、前記の感染症に罹患した対象に投与する工程を含む方法。
【化23】

[式中、R1〜R20は、それぞれ独立に、水素、C1〜6アルキル、C3〜6シクロアルキル、C1〜3アルコキシ、n-ブトキシ、i-ブトキシ、sec-ブトキシ、R13R14N-(式中、R13およびR14は、それぞれ独立に、水素またはC1〜3アルキルである)、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、シアノ、アセチル、アミノ、ボロノ、ニトロ、カルボキシル、C1〜6アルコキシカルボニル、フェニル、フェノキシ、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシ、ヒドロキシル、トリメチルシリルオキシ、ジフェニル-t-ブチルシリルオキシ、ヒドロキシメチル、-SO3H、-SO2CH3、-SO2NHR15(式中、R15は水素またはC1〜3アルキルである)、または-O(CH2)nOR16-(式中、R16は水素またはC1〜3アルキルであり、nは1、2または3である)であり、あるいは、任意の2つのRiが互いにオルト位にある場合、これらは一緒に、-Z1=Z2-Z3=Z4-(式中、Z1〜Z4は、それぞれ独立にCHまたはNを表す)、-S-CO-O-、-CH=CH-NH-、-CH=CH-S-、-CH=CH-O-、-N=CH-NH-、-CH2-N=N-、-N=N-O-、-N=CH-S-または-O-CH2CH2-O-を形成する。]

【公表番号】特表2007−505950(P2007−505950A)
【公表日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−533731(P2006−533731)
【出願日】平成16年6月10日(2004.6.10)
【国際出願番号】PCT/US2004/018624
【国際公開番号】WO2005/004799
【国際公開日】平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願人】(505457020)フルクラム・ファーマシューティカルズ・インコーポレーテッド (2)
【出願人】(398076227)ザ・ジョンズ・ホプキンス・ユニバーシティー (35)
【Fターム(参考)】