説明

かみ合わせセパレータパッドを有する斜面隅部式カートン

缶又は他の物品を搬送するための、斜面隅部を有するカートンであって、缶又は物品を2層に収容することができるように、かみ合わせセパレータパッド(14)を設けたカートンが提供される。カートンは2つの端部を有し、その各々は、2つの側部端蓋体並びに上部端フラップ及び底部端フラップ(30、34)によって閉鎖される。各側部端蓋体は、かみ合わせセパレータパッド(14)の端部分とかみ合わされる穴(96)を有する。セパレータパッド(14)を側部端蓋体の穴(96)とかみ合わせることにより、缶をカートンから取り出すとき、パッド(14)がずれることが防止される。これらの実施の形態の両方は、内部の缶又は物品の取り出し用のディスペンサを側部パネル(18、26)に有することができる。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は包括的には、各層に2列以上に並べた2層の円筒形容器又は他の形式の物品を搬送するための斜面隅部を有するカートンに関する。カートンの両端部の側部端フラップとかみ合わされるかみ合わせデバイダパッド又はセパレータパッドが設けられている。このカートンは、カートン内の容器に手が届いてそれを取り出すことを容易にするために、側部パネル内にディスペンサを有することができる。
【背景技術】
【0002】
背景
缶を搬送することができ、且つ一度に1つずつ缶を小出し(分配)する機構を備える完全閉鎖型カートンが従来より使用されてきた。缶を2層にして搬送するとき、これらのディスペンサの多くは満足に動作しない。特定の製品の缶を、特に缶の寸法が小さい場合、2層にして搬送することが望ましい。2層の缶を収容しているカートン内の各層から缶を小出しすることができるディスペンサを設けることが望ましいであろう。カートンのディスペンサが適正に動作するために、2層の缶を分離するデバイダパッド又はセパレータパッドを有することが望ましいであろう。そうでなければ、一方の層の缶が他方の層の缶の小出しを妨害する可能性がある。カートン内のすべての缶の小出し中、所定位置に留まろうとするデバイダパッド又はセパレータパッドを有することも望ましいであろう。斜面隅部を有するカートンであって、当該カートンの側部パネル内にディスペンサを有するカートンとともに動作するデバイダパッド又はセパレータパッドを有することも望ましいであろう。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
[発明の概要]
簡単に説明すると、本発明は、2つの缶又は他の物品の層を搬送することができ、缶又は他の物品の2つの層を分離するかみ合わせセパレータ又はデバイダパッドを有する閉鎖型カートンに関する。カートンは、底部パネル、上部パネル、及び折り曲げ可能に取り付けられた側部パネルを有する。本発明のカートンは、斜面隅部を有し、これは、円筒形容器を包装するとき、より緊密な包装を可能にし、且つ板紙を節約する。カートンの各端部は、上部端フラップと、底部端フラップと、1対の側部端蓋体とによって閉鎖され、側部端蓋体の各々は、側部パネルに取り付けられた斜めパネルと、当該斜めパネルに取り付けられた側部端フラップとを有する。カートンの各端部は、斜めパネル及び側部端フラップを閉じ、上部端フラップ及び底部端フラップを側部端フラップに固定することによって閉鎖される。
【0004】
かみ合わせデバイダパッド又はセパレータパッドが、円筒形容器などの物品を2層に分離する。セパレータパッドは、カートンとかみ合わされる。セパレータパッドは、各端蓋体内の穴を通ってかみ合わされる端部分を各端部に有する。セパレータパッドは、カートンの底部パネルに垂直な平面に折り曲げられる前フラップを一方の端部に有する。セパレータパッドの各端部が前フラップを有してもよい。
【0005】
本発明の一実施の形態では、セパレータパッドの各端部は、端蓋体内のスロットを通って延出する2つ以上のタブを有する。このセパレータパッドは、カートン内に収容された物品又は容器と端蓋体との間で上向き又は下向きに折り曲げられる前フラップを有する。この前フラップは、物品又は容器をカートンからディスペンサ開口を通して取り出す間、セパレータパッドを適正位置に保持するのを助ける。
【0006】
本発明の別の実施形態では、カートンの各端部の各側部端フラップがスリットを有し、それを通ってセパレータパッドの前フラップが延出して、上向き又は下向きに折り曲げられる。この前フラップは、上部端フラップ又は底部端フラップと側部端フラップとの間に挟まれ、これにより、セパレータパッドがカートン内の固定位置に保持される。
【0007】
上記の各実施形態から形成されたカートンの端部は、カートンの各端部の上部端フラップ及び底部端フラップを側部端フラップに接着することによって合わせて保持されることができる。
【0008】
本発明のカートン及びかみ合わせセパレータパッドは、各層に缶又は他の物品を2列以上に並べた缶又は他の物品の2つの層を搬送するために使用される。缶を1群に並べ、その群の缶の上にかみ合わせセパレータパッドを載せて、別群の缶をかみ合わせセパレータパッドの上に積み重ねる。次に、2つの缶層をカートンに押し込み、かみ合わせセパレータパッドをカートンにロックする。
【0009】
このカートンは、各層から缶を、一度に1つずつ小出しするためのディスペンサを有することができる。1つの形式のディスペンサは、側部パネルに配置されて、ディスペンサに近接した端部を下にしてカートンを置いているとき、缶をカートンから小出しすることができる。このディスペンサは、側部パネルにディスペンサフラップを形成する2つの平行な引裂き線によって形成され、これらの平行な引裂き線は側部パネルを横切って、隣接した上部パネル及び底部パネル内へ延び、そこで底部引裂き線及び上部引裂き線が相互接続される。これらの引裂き線は、カートンに入れて搬送する缶の直径にほぼ等しい距離だけ互いに離れている。1つの引裂き線が、側部パネル内で上部引裂き線及び底部引裂き線を相互接続しており、フラップを実質的に2つの部分に分割するその引裂き線の各側に折り曲げ可能に取り付けられたフィンガフラップを有することができる。これらのフィンガフラップを押し込み、人がフラップの2つの部分を把持して引き開き、各層から缶を小出しするためのディスペンサ開口を形成することができる。ディスペンサフラップを形成するための底部引裂き線は、小出し中に下になっているカートンの端部に対して、缶が開口から転がり出ることを防止するのに十分に近い間隔にある。この底部引裂き線は、カートンのこの端部の直近の缶を取り出すことを困難にするほどカートンのこの端部から離して配置されるべきではない。ディスペンサフラップを取り除いたとき、缶の端部を容易に把持できるようにするために、底部パネル及び上部パネル内で上部引裂き線及び底部引裂き線を相互接続する引裂き線が缶の湾曲と同様に湾曲していることが好ましい。ほとんどの缶の場合で、この底部引裂き線は、小出し中に下になっているカートンの端部から約2.54cm(1インチ)の位置にあるだけでよい。上部パネル及び底部パネル内で底部引裂き線と、缶の小出し中に下になっているカートンの端部との間に引裂き線を設けて、底部引裂き線とカートンのその端部との間にレッジを形成してもよい。底部引裂き線とカートンの端部との間のこれらの引裂き線を切り開き、レッジを前方に移動させると、ディスペンサ開口から缶を取り出す際の抵抗がより小さくなるであろう。缶を小出しするためにカートンの側部パネルにディスペンサ開口を設けることにより、ディスペンサ開口に近接した端部を下にしてカートンを置いている間、消費者への広告用に側部パネルのディスペンサの上方に大きいディスプレイ領域を提供することができる。
【0010】
このカートンは、上部パネル内の2つのフィンガ穴によって形成される運搬用ハンドルを有することができる。これらのカートンは、接着、テープ留め又はステープル留めなどによって構成されるであろう。カートンに2つのディスペンサを設けてもよい。1つのカートンに1つのディスペンサだけを使用することが好ましい。
【0011】
本カートンは様々な形式の物品を搬送するために使用されることができるが、カートン内の斜面隅部を利用してカートンが円筒形容器の周りを緊密に包み込むことができるため、これは缶などの円筒形容器の搬送用に特に設計されている。
【0012】
以下の図面を参照することにより、本発明の多くの態様をより十分に理解することができる。図面の構成要素は必ずしも同一縮尺ではなく、代わりに本発明の原理を明確に説明することに重点を置いている。さらに、図面において、幾つかの図を通して同様の参照符号が対応部品を示している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
[好適な実施形態の詳細な説明]
本発明は主に、肉製品、野菜及び魚を収容するために使用されるタイプの缶に使用される。本発明のカートンは主に、カートン内で各層に2列以上に並べた2層に積み重ねられた缶に有用である。これらの缶は一般的に、5.08〜7.62cm(2〜3インチ)の高さしかなく、一般的にこれらの缶はカートン内で各層に12個の缶を並べて2層に積み重ねられる。
【0014】
図1及び図5に示されているように、本発明のカートンを形成するためのブランク10及び210は、板紙等の折り曲げ可能なシート状材料から形成される。図1A及び図5Aに示されているようなかみ合わせセパレータパッドを形成するためのブランク110及び310も、板紙等の折り曲げ可能なシート状材料から形成される。
【0015】
本発明のカートンを形成するためのブランク10は、接着フラップ12を有し、これは折り曲げ線16によって底部パネル14に取り付けられ、折り曲げ線20によって側部パネル18に相互接続されている。側部パネル18は、折り曲げ線24によって上部パネル22に接続され、折り曲げ線28によって対向の側部パネル26に接続されている。
【0016】
底部パネル14は、折り曲げ線32によって底部端フラップ30に接続され、また折り曲げ線36によって対向の底部端フラップ34に接続されている。側部パネル18は、折り曲げ線40によって側部斜めパネル38に接続され、次に折り曲げ線44によって側部端フラップ42に接続されている。カートンの他方の端部において、側部パネル18は、折り曲げ線48によって側部斜めパネル46に接続され、次に折り曲げ線52によって対向の側部端フラップ50に接続されている。
【0017】
上部パネル22は、折り曲げ線56によって上部端フラップ54に、また折り曲げ線60によって対向の上部端フラップ58に接続されている。対向の側部パネル26は、折り曲げ線64によって側部斜めパネル62に接続され、次に折り曲げ線68によって側部端フラップ66に接続されている。側部斜めパネル及び隣接の側部端フラップ(たとえば62及び66)が、側部端蓋体を構成する。カートンの他方の端部において、対向の側部パネル26は、折り曲げ線72によって側部斜めパネル70に接続され、次に折り曲げ線76によって対向の側部端フラップ74に接続されている。
【0018】
底部パネル14及び上部パネル22は、パネルの各隅部に傾斜隅部78A〜Hを有する。このカートンは、図4に最もわかりやすく示されているように、1つの側部パネルにディスペンサ開口Bを有することができる。ディスペンサ開口Bは、図1に示されているように、2つの部分80A、80Bで示されている側部ディスペンサフラップを側部パネル18内に設け、底部パネル14及び上部パネル22内へ延出させることによって使用可能にすることができる。この側部ディスペンサフラップ80A、80Bは、側部パネル18内において互いに平行である、相互接続引裂き線82C及び82Dによって相互接続された上部引裂き線82A及び底部引裂き線82Bによって形成されている。これらの2つの部分80A及び80Bを単一フラップとして形成することもできるが、開きやすくするために、2つの部分を有することが好ましい。部分80A及び80Bを分離する中間引裂き線84に沿ってフィンガフラップ86A及び86Bを設け、それによってこれらの部分の開放を助けてもよい。フィンガフラップ86Aは、折り曲げ線90Aによって部分80Aに取り付けられ、フィンガフラップ86Bは、折り曲げ線90Bによって部分80Bに取り付けられている。フィンガフラップ86A及び86Bは、切れ目88を入れることによって形成される。
【0019】
部分80A及び80Bを取り除いた後、(図4に示されているように)ディスペンサ開口Bから缶を取り出しやすくするために、レッジ引裂き線92A及び92Bを設けて、底部引裂き線82B及び折り曲げ線48間に形成されたレッジ94を移動させてディスペンサ開口Bからの缶の取り出しを容易にすることができる。
【0020】
セパレータパッド114をカートンにかみ合わせるために、各側部端蓋体にスロット96A〜Dを設けてもよい。このスロットは、側部端フラップ(たとえば、42)内に形成されることができ、又はスロット(たとえば、96A)は、側部端フラップ及び側部斜めパネル(たとえば、図1に示されている42及び38)の両方に延びるように形成されてもよい。スロットは、その中心が側部端フラップ及び側部斜めパネル間の折り曲げ線(たとえば、44)上に位置決めされることが好ましい。これらのスロット96A〜Bの機能については以下に説明する。これらのスロット96A〜Dは、カートンの底部パネル14から、カートン内の下層に入れる物品又は容器の高さの位置に設けられる。言い換えると、スロットは、かみ合わせセパレータパッドをカートン内に収容する物品又は缶の2つの層の間に設置できるようにする位置にある。
【0021】
ブランク10から形成されたカートン用のかみ合わせセパレータパッドを形成するためのブランク110が、図1Aに示されている。このブランク110は、折り曲げ線116によってセパレータパッド114に折り曲げ可能に取り付けられた前フラップ112を有する。セパレータパッド114は、パッドのこの端部に2つのタブ118A及び118Bを有し、パッドの他方の端部にタブ118C及び118Dを有する。セパレータパッド114は傾斜隅部124A〜Dを有し、その機能については以下に説明する。物品又は缶をカートンからディスペンサ開口Bを通して取り出しやすくするために、セパレータパッド114に切り欠き部122を設けてもよい。セパレータパッド114の縁部120A及び120B間の幅WPは、図1のブランクから形成されたカートンの折り曲げ線24及び28間の上部パネル22の幅WTより少なくともわずかに狭くなければならない。セパレータパッド114の長さLPは、折り曲げ線56及び60間の上部パネル22の長さLTとほぼ同じ長さでなければならない。前フラップ112の高さHは、カートンに収容する物品又は缶より高くあってはならず、そうでなければ、それを所定位置に適切に折り曲げることができない。
【0022】
本実施形態のブランク10は、接着フラップ12を対向の側部パネル26に接着して図2に示されているようにスリーブを形成することにより、カートンスリーブの形にされる。かみ合わせセパレータパッド114用のブランク110を、図2及び図3に示されているように、3列に並べられた1つの缶層の上に載せる。カートンに装填するとき、図2に示されているように、前フラップ112を下向きに折り曲げて、下層の缶をカートンに押し込む。各層に2列だけ、又は3列より多い物品又は缶を有することが可能である。3列に並べた缶の第2層をそれからセパレータパッド114の上に載せる、又はカートンに挿入する前に、セパレータパッド114の上に載せることができる。次に、側部斜めパネル及び隣接の側部端フラップからなる各側部端蓋体を閉じる。図3に示されているように、側部端フラップ66及び隣接の側部斜めパネル62を閉じる結果、図3に示されているように、セパレータパッド114のタブ118Aがスロット96Cを通って突出する。端蓋体を閉じるとき、図2及び図3に示されているように、斜めパネル62が、セパレータパッド114の傾斜隅部124B及び上部パネル22の傾斜隅部78F及び底部パネル14の傾斜隅部78Bに当たって閉じる。その結果、缶を包装したとき、緊密に詰まったカートンが得られる。側部斜めパネル62は、そうでなければカートンの空隙隅部になるはずのものを切り取る。側部斜めパネル62は、缶の外周の一部分に直に近接している。セパレータパッド114の傾斜隅部124Bにより、カートンに円筒形容器を緊密に詰めることができる。側部斜めパネルを有するカートンを使用することにより、カートンに容器をより緊密に詰めることができるだけでなく、必要な板紙の量が減少する。
【0023】
図3に示されているように、セパレータパッド114のタブ118Aは、スロット96Cを越えてわずかな長さ突出するだけである。図1に示されているように、スロットを側部斜めパネル及び隣接の側部端フラップの両方に設けるとき、このことが重要である。タブが側部斜めパネルを越えてかなりの長さ突出することは、カートンの積み重ね及び取り扱いを妨害する可能性がある。スロットを側部端フラップ全体に設けることもでき、その場合、上部端フラップ及び底部端フラップによってカートンを最終的に閉じる前に、タブを上向き又は下向きに折り曲げることができるであろう。図3に示されているように、タブ118Aの厚さ及び幅は、それを突出させるスロット96Cの厚さ及び幅よりわずかに小さいだけである。タブ118A〜Dは、缶がカートンからディスペンサを通して取り出されるとき、セパレータパッド114が底部パネル又は上部パネルの方に移動することを防止する。底部端フラップ30及び上部端フラップ54を折り曲げ、それらを側部端フラップ42及び66に接着することにより、カートンを閉じることができる。カートンの他方の端部も同様に閉じられる。セパレータパッド114の前フラップ112は、缶と側部端フラップとの間に挟まれる。前フラップ112は、缶をディスペンサから取り出すとき、セパレータパッド114を適正位置に保持するのを助ける。それはまた、カートンの他方の端部を開いたとき、セパレータパッド114を2つの缶層の間に保持する。所望ならば、前フラップ112のような前フラップをセパレータパッド114の他方の端部に設け、カートンから缶を取り出す間、カートン内のセパレータパッドの適正位置をさらに確実に維持することができる。カートンの上部パネル22及び底部パネル14が同一であるので、前フラップ112を上向き又は下向きのいずれに折り曲げることもできる。カートンの各端部でスロット96A〜Dを通って突出するタブ118A〜Dと前フラップ112とにより、セパレータパッドをカートンに接着しなくても、セパレータパッド114がかみ合わせ位置に保持される。これにより、そうでなければカートンに缶を装填する際に必要である別のステップが省かれる。
【0024】
図4に示されているように、ディスペンサ開口Bは、ディスペンサ開口に近接した端部を下にして缶入りカートンを置いているとき、使用されることができる。ディスペンサ開口Bは、部分80A及び80Bを取り除くことによって形成されることができる。ディスペンサフラップは、フィンガフラップ86A及び86Bを押し込み、部分80A及び80Bを上部引裂き線82A及び底部引裂き線82Bに沿って切り離し、フラップを取り除くことによって容易に開かれることができる。図4に示されているように、各缶層から缶Cを取り出すことができる。上部引裂き線82Aと底部引裂き線82Bとの間の距離は、缶の直径にほぼ等しくなければならない。底部引裂き線82Bと折り曲げ線48との間の距離は、多くの寸法の缶の場合で約2.54cm(1インチ)であることが好ましい。底部引裂き線82Bと折り曲げ線48との間の距離を缶の直径より相当に短くして、ディスペンサ開口Bが開いているとき、缶がカートンから自然に転がり出ることを防止できるようにしなければならない。引裂き線92A及び92Bをレッジに沿って切り離すことにより、底部引裂き線82Bと折り曲げ線48との間のディスペンサレッジ94を前方に移動させることができる。
【0025】
本発明の別の実施形態が、図5〜図7に示されている。本実施形態のカートンを形成するためのブランクの平面図が、図5に示されている。ブランク210上の符号は、説明するような省略又は追加を除いて、図1に示されているブランク10の符号と同じである。ブランク210の側部端蓋体は、側部端フラップ50、74、66及び42内にスリット212A〜Dを有する。これらのスリット212A〜Dは、側部斜めパネル46、70、62及び38内へわずかに延びてもよい。これらのスリット212A〜Dは、以下に説明するかみ合わせセパレータパッドを受け取るように構成されている。これらのスリット212A〜Dは、カートンを形成したとき、側部端蓋体において底部パネル14から、下層に収容する物品又は缶の高さにほぼ等しい距離をおいた位置にある。言い換えると、これらのスリットは、かみ合わせセパレータパッドを物品又は缶の2つの層の間に配置することができるような位置にある。
【0026】
ブランク210から形成されたカートン用のかみ合わせセパレータパッド用のブランク310が、図5Aに示されており、その符号は、説明するような省略又は追加を除いて、図1Aに示されているものと同じである。このブランク310は、折り曲げ線116によってセパレータパッド114に取り付けられた前フラップ312を有する。それは、折り曲げ線316によってセパレータパッド114に取り付けられた後フラップ314も有する。前フラップ312及び後フラップ314の高さHは、カートン内に収容する缶又は物品の高さより大きくあってはならず、そうでなければ、フラップを適正位置に折り曲げることが困難であろう。
【0027】
本実施形態のブランク210は、図1のブランク10をカートンスリーブの形にした方法と同じ方法で、カートンスリーブの形にされる。かみ合わせセパレータパネル用のブランク310を、3列に並んだ缶又は物品の1つの層の上に載せる。次に、3列に並んだ上側の缶又は物品の層をセパレータパッド114の上に載せて、図6に示されているように、カートンスリーブ内に入れることができる。次に、それぞれ側部斜めパネル及び側部端フラップからなる側部端蓋体を閉じる。カートン上のすべての側部端蓋体が閉鎖されるまで、スリット212A〜Dを前フラップ312及び後フラップ314に沿って押す。図6に示されているように、前フラップ312は、側部斜めパネル62及び側部端フラップ66内のスリット212Cを通り、また側部斜めパネル38及び側部端フラップ42内のスリット212Dを通って延出する。カートン及びセパレータパッドの特殊な構造に応じて、これらのスリットを側部端フラップだけに形成し、側部斜めパネル内に延在させないこともできることを指摘する必要がある。ここで、前フラップ312及び後フラップ314を上向き又は下向きに折り曲げることができる。ここで、底部端フラップ30及び34と上部端フラップ54及び58とを閉じて、それぞれの側部端フラップ42、50、66及び74に接着することができる。前フラップ312及び後フラップ314は、側部端フラップと底部端フラップ上の上部端フラップとの間に緊密に挟まれる。本実施形態用のセパレータパッド114は、かみ合わせ位置においてセパレータパッド114を側部端フラップ42、50、66及び74の内側にしっかり保持するロッキング縁部318A〜Dによって、カートンの側部端蓋体とかみ合わされる。このセパレータパッド114は、カートンに接着しなくても、このかみ合わせ位置に保持され、これにより、カートンの装填及び密封における1つのステップが省かれる。ロッキング縁部318A〜Dがスリット212A〜Dとかみ合って、1方の層又は両方の層の缶をカートンから取り出すとき、かみ合わせセパレータパッド114を適正位置に保持することができる。スリット212A〜Dは、セパレータパッド114が底部パネル又は上部パネルの方に移動することを防止する。前フラップ312及び後フラップ314は、側部端フラップと上部端フラップ又は底部端フラップとの間に挟まれる。これにより、缶をカートンからディスペンサ又はカートンの端部を通して取り出しているときにセパレータパッド114が移動することが防止される。前フラップ及び後フラップの高さは、カートンに収容された缶の高さより大きくあってはならならい。前フラップ312及び後フラップ314の高さHは、カートン内に収容する缶の高さよりわずかに低いことが好ましい。
【0028】
図4に示されているような第1実施形態のディスペンサ開口Bから缶を取り出す方法と同じ方法で、本実施形態のカートンから缶を取り出すことができる。
【0029】
本発明を好適な形で開示してきたが、特許請求の範囲に述べられている本発明の精神及び範囲、及びその均等物から逸脱しない限り、多くの修正、追加及び削除をそれに加えることができることは、当業者には明かであろう。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施形態によるカートンを構成するブランクの平面図である。
【図1A】本発明の一実施形態によるかみ合わせセパレータパッド用の平面図である。
【図2】図1Aのセパレータパッドをカートン内に装填された2つの缶層の間に置いた状態での、図1のブランクから形成されたカートンの端部の斜視図である。この図は前フラップが下向きに折り曲げられる様子を示す。
【図3】パッド上の2つのタブがフラップ及びパネルのスロットを通って延出している状態を示す、前フラップが下向きに折り曲げられ、カートンの一方の端部の側部端フラップ及び斜めパネルが閉鎖されている、図2に示されたカートンの端部斜視図である。
【図4】側部ディスペンサを開いた端部を下にして置いたカートンを示す、図3の閉鎖状態のカートンの斜視図である。
【図5】本発明の別の実施形態によるカートンを構成するブランクの平面図である。
【図5A】本発明の別の実施形態によるかみ合わせセパレータパッドの平面図である。
【図6】図5のブランクから形成されたカートン、及び2つの缶の層の間に置いてカートン内へ移動させた図5Aのセパレータパッドの斜視図であって、スリットを有する斜めパネル及び側部端フラップが閉鎖され、セパレータパッドの前フラップがスリットを通って延出している状態での斜視図である。
【図7】カートンの端部の両方の斜めパネル及び側部端フラップが閉じられており、底部端フラップ及び上部端フラップを折り曲げて閉じる前に、スリットを通って延出している前フラップを下向きに折り曲げることができる状態にある、図6のカートンの斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の物品を詰め込んだ、2つの端部を有する物品搬送カートンであって、
(a)底部パネル、上部パネル、及び折り曲げ可能に取り付けられて隣接した側部パネルを有し、各端部が、前記上部パネルに折り曲げ可能に取り付けられた上部端フラップ、前記底部パネルに折り曲げ可能に取り付けられた底部端フラップ、及び各側部パネルに折り曲げ可能に取り付けられた斜めパネル、及び各斜めパネルに折り曲げ可能に取り付けられた側部端フラップによって閉鎖されるかみ合わせ端部であり、各々の前記斜めパネル及び折り曲げ可能に取り付けられた側部端フラップが、側部端蓋体を構成しており、各側部端蓋体が穴を有し、該側部端蓋体は、固定手段によって合わせて保持されている、該カートンと、
(b)各層に物品を少なくとも2列に並べた2つの物品層と、
(c)2つの端部を有するかみ合わせセパレータパッドであって、該端部の各々がかみ合わせ端部であり、該パッドは4つの傾斜隅部を有し、該傾斜隅部の各々が、該カートンの斜めパネルに近接しており、該パッドは、前記2つの物品層の間に位置し、該パッドの各端部は、該カートンの、該パッドの該端部が近接する該端部上の前記側部端蓋体内の前記穴とかみ合わされるかみ合わせ端部分を有し、該パッドの少なくとも一方の端部は、該カートンの前記底部パネルに少なくともほぼ垂直である平面に折り曲げられる前フラップを有する、かみ合わせセパレータパッドと
を備える、複数の物品を詰め込んだカートン。
【請求項2】
前記カートンの各側部端蓋体を固定するための前記手段は、前記上部端フラップ及び前記底部端フラップを前記側部端フラップに接着することによるものである、請求項1に記載の複数の物品を詰め込んだカートン。
【請求項3】
前記物品は、湾曲した外周を有するとともに2つの端部を有する円筒形容器であり、軸が前記2つの端部間に延在し、前記円筒形容器の該軸は、前記セパレータパッドに垂直であり、前記容器は各層に、前記カートンの各斜めパネルが容器の前記湾曲した外周に近接するようにして配置される、請求項1に記載の複数の物品を詰め込んだカートン。
【請求項4】
前記セパレータパッドの各端部は、前フラップを有する、請求項3に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項5】
前記セパレータパッドの各端部分は、前記カートンの一方の端部の前記側部端蓋体とかみ合わされ、各側部端蓋体の前記穴は、スロットであり、セパレータパッドの各かみ合わせ端部分は、複数のタブを有し、該タブの各々は、側部端蓋体内のスロットを通って延出して前記セパレータパッドを前記側部端蓋体とかみ合わせることができ、該セパレータパッドの各前フラップは、前記カートンの一方の端部の前記側部端蓋体と前記カートン内の近接した容器層との間に挟まれる、請求項3に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項6】
各側部端蓋体は1つのスロットを有し、前記セパレータパッドの各端部分は2つのタブを有する、請求項5に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項7】
前記カートンは、除去時に各層から前記容器を取り出すことができるようにする開口を提供するディスペンサフラップを有し、該ディスペンサフラップは、前記カートンの端部に少なくともほぼ平行である、側部パネル内の底部引裂き線と、該底部引裂き線から間隔をおいてそれに少なくともほぼ平行である上部引裂き線とによって形成され、前記底部引裂き線及び前記上部引裂き線は、前記隣接した上部パネル内に延びて互いに相互接続し、且つ前記隣接した底部パネル内に延びて互いに相互接続しており、前記平行な引裂き線は、人が前記開口から容器を取り出すことができるようにするのに十分な距離だけ離れている、請求項3に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項8】
前記カートンの前記側部パネルの前記底部引裂き線は、前記最も近い側部端フラップから、該最も近い側部端フラップが位置する前記端部を下にして前記カートンを置いているとき、前記最も近い側部端フラップに近接した容器が前記ディスペンサフラップを取り除いたときに形成される前記開口から転がり出ることを防止するのに十分な距離にあるが、前記底部引裂き線は、前記最も近い側部端フラップに近接した容器を前記開口から取り出すのを妨げるほど前記最も近い側部端フラップから遠い位置にない、請求項7に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項9】
前記カートンの前記隣接した底部パネル及び前記隣接した上部パネル内に延びた前記引裂き線は、前記ディスペンサフラップを取り除いたときに形成される前記開口から人が容器の前記近接した端部を把持できるようにするのに十分に前記パネルの各々の内部に延びている、請求項8に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項10】
前記カートンの前記側部パネルの前記底部引裂き線及び前記上部引裂き線を引裂き線が相互接続して前記ディスペンサフラップを開きやすくしている、請求項9に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項11】
前記ディスペンサフラップ内で、前記側部パネルの前記上部引裂き線及び前記底部引裂き線を相互接続する前記引裂き線の近接位置に少なくとも1つのフィンガフラップを有し、前記ディスペンサフラップを切り開きやすくしている、請求項10に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項12】
前記底部パネルの、前記底部引裂き線と前記最も近い底部端フラップとの間の引裂き線、及び前記上部パネルの、前記底部引裂き線と前記最も近い上部端フラップとの間の引裂き線を有し、人が前記側部パネルの、前記底部引裂き線と前記最も近い側部端フラップとの間の部分を、前記ディスペンサフラップを取り除くことによって形成された前記開口から容器を容易に取り出すことができるようにするのに十分な距離だけ移動させることができるようにした、請求項11に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項13】
前記セパレータパッドの各端部分は、前記カートンの一方の端部の前記側部端蓋体とかみ合わされ、各側部端蓋体の前記穴は、前記側部端蓋体を取り付けた前記側部パネルから遠位の前記蓋体の端部内のスリットであり、前記セパレータパッドの各端部分は、前フラップであり、該前フラップは、各前フラップを前記スリットに通して延出させ、カートンの前記底部パネルに垂直な平面に折り曲げることにより、前記カートンの端部で前記側部端蓋体の前記スリットとかみ合わされる、請求項1に記載の複数の物品を詰め込んだカートン。
【請求項14】
前記カートンの各側部端蓋体を固定するための前記手段は、前記上部端フラップ及び前記底部端フラップを前記側部端フラップに接着することによるものである、請求項13に記載の複数の物品を詰め込んだカートン。
【請求項15】
前記物品は、湾曲した外周及び2つの端部を有する円筒形容器であり、軸が前記2つの端部間に延在し、前記円筒形容器の該軸は、前記セパレータパッドに垂直であり、前記容器は各層に、前記カートンの各斜めパネルが容器の前記湾曲した外周に近接するようにして配置される、請求項14に記載の複数の物品を詰め込んだカートン。
【請求項16】
除去時に各層から前記容器を取り出すことができるようにする開口を提供するディスペンサフラップを有し、該ディスペンサフラップは、前記カートンの端部に少なくともほぼ平行である、側部パネル内の底部引裂き線と、該底部引裂き線から間隔をおいてそれに少なくともほぼ平行である上部引裂き線とによって形成され、前記底部引裂き線及び前記上部引裂き線は、前記隣接した上部パネル内に延びて互いに相互接続し、且つ前記隣接した底部パネル内に延びて互いに相互接続しており、前記平行な引裂き線は、人が前記開口から容器を取り出すことができるようにするのに十分な距離だけ離れている、請求項15に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項17】
前記カートンの前記側部パネルの前記底部引裂き線は、前記最も近い側端部フラップから、該最も近い側部端フラップが位置する前記端部を下にして前記カートンを置いているとき、前記最も近い側部端フラップに近接した容器が前記ディスペンサフラップを取り除いたときに形成される前記開口から転がり出ることを防止するのに十分な距離にあるが、前記底部引裂き線は、前記最も近い側部端フラップに近接した容器を前記開口から取り出すのを妨げるほど前記最も近い側部端フラップから遠い位置にない、請求項16に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項18】
前記カートンの前記隣接した底部パネル及び前記隣接した上部パネル内に延びた前記引裂き線は、前記ディスペンサフラップを取り除いたときに形成される前記開口から人が容器の前記近接した端部を把持できるようにするのに十分に前記パネルの各々の内部に延びている、請求項17に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項19】
前記カートンの前記側部パネルの前記底部引裂き線及び前記上部引裂き線を引裂き線が相互接続して前記ディスペンサフラップを開きやすくしている、請求項18に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項20】
前記ディスペンサフラップ内で、前記側部パネルの前記上部引裂き線及び前記底部引裂き線を相互接続する前記引裂き線の近接位置に少なくとも1つのフィンガフラップを有し、前記ディスペンサフラップを切り開きやすくしている、請求項19に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項21】
前記底部パネルの、前記底部引裂き線と前記最も近い底部端フラップとの間の引裂き線、及び前記上部パネルの、前記底部引裂き線と前記最も近い上部端フラップとの間の引裂き線を有し、人が前記側部パネルの、前記底部引裂き線と前記最も近い側部端フラップとの間の部分を、前記ディスペンサフラップを取り除くことによって形成された前記開口から容器を容易に取り出すことができるようにするのに十分な距離だけ移動させることができるようにした、請求項20に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項22】
除去時に各層から前記容器を取り出すことができるようにする開口を提供するディスペンサフラップを有し、該ディスペンサフラップは、前記カートンの端部に少なくともほぼ平行である側部パネルの底部引裂き線、及び、該底部引裂き線から間隔をおいてそれに少なくともほぼ平行である上部引裂き線とによって形成され、前記底部引裂き線及び前記上部引裂き線は、前記隣接した上部パネル内に延びて互いに相互接続し、且つ前記隣接した底部パネル内に延びて互いに相互接続しており、前記平行な引裂き線は、人が前記開口から容器を取り出すことができるようにするのに十分な距離だけ離れている、請求項5に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項23】
前記カートンの前記側部パネルの前記底部引裂き線は、前記最も近い側部端フラップから、該最も近い側部端フラップが位置する前記端部を下にして前記カートンを置いているとき、前記最も近い側部端フラップに近接した容器が前記ディスペンサフラップを取り除いたときに形成される前記開口から転がり出ることを防止するのに十分な距離にあるが、前記底部引裂き線は、前記最も近い側部端フラップに近接した容器の前記開口からの取り出しを妨げるほど前記最も近い側部端フラップから遠い位置にない、請求項22に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項24】
前記カートンの前記隣接した底部パネル及び前記隣接した上部パネル内に延びた前記引裂き線は、前記ディスペンサフラップを取り除いたときに形成される前記開口から人が容器の前記近接した端部を把持できるようにするのに十分に前記パネルの各々の内部に延びている、請求項23に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項25】
前記カートンの前記側部パネルの前記底部引裂き線及び前記上部引裂き線を引裂き線が相互接続して前記ディスペンサフラップを開きやすくしている、請求項24に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項26】
前記ディスペンサフラップ内で、前記側部パネルの前記上部引裂き線及び前記底部引裂き線を互いに接続する前記引裂き線の近接位置に少なくとも1つのフィンガフラップを有し、前記ディスペンサフラップを切り開きやすくしている、請求項25に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項27】
前記底部パネル内の、前記底部引裂き線と前記最も近い底部端フラップとの間の引裂き線、及び前記上部パネル内の、前記底部引裂き線と前記最も近い上部端フラップとの間に引裂き線を有し、人が前記側部パネルの、前記底部引裂き線と前記最も近い側部端フラップとの間の部分を、前記ディスペンサフラップを取り除くことによって形成された前記開口から容器を容易に取り出すことができるようにするのに十分な距離だけ移動させることができるようにした、請求項26に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項28】
各層に3列の容器が並んでいる、請求項5に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項29】
各層に3列の容器が並んでいる、請求項15に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項30】
各層に少なくとも2列に並べた2層の複数の円筒形容器物品を搬送するための、2つの端部を有するカートン、及び該容器層を分離状態に保持するためのかみ合わせセパレータパッドであって、
(a)底部パネル、上部パネル、及び折り曲げ可能に取り付けられて隣接した側部パネルを有し、各端部が、前記上部パネルに折り曲げ可能に取り付けられた上部端フラップ、前記底部パネルに折り曲げ可能に取り付けられた底部端フラップ、及び各側部パネルに折り曲げ可能に取り付けられた斜めパネル、及び各斜めパネルに折り曲げ可能に取り付けられた側部端フラップによって閉鎖されるかみ合わせ端部であり、各々の前記斜めパネル及び折り曲げ可能に取り付けられた側部端フラップが、側部端蓋体を構成しており、各側部端蓋体が穴を有し、該側部端蓋体は、固定手段によって合わせて保持されている、該カートンと、
(b)2つの端部を有するかみ合わせセパレータパッドであって、該端部の各々がかみ合わせ端部であり、該パッドは4つの傾斜隅部を有し、該傾斜隅部の各々が、該カートンの斜めパネルに近接しており、該パッドは、前記2つの容器層の間に位置するように構成され、該パッドの各端部は、該カートンの、該パッドの該端部が近接する該端部上の前記側部端蓋体内の前記穴とかみ合わされる該パッドのかみ合わせ端部分を有し、該パッドの少なくとも一方の端部は、該カートンの前記底部パネルに少なくともほぼ垂直である平面に折り曲げられる前フラップを有する、かみ合わせセパレータパッドとを備える、カートン及びかみ合わせセパレータパッド。
【請求項31】
前記セパレータパッドの各端部分は、前記カートンの一方の端部の前記側部端蓋体とかみ合わされ、前記カートンの各端部の各側部端蓋体の前記穴はスロットであり、セパレータパッドの各かみ合わせ端部分は複数のタブを有し、該タブの各々は側部端蓋体内のスロットを通って延出して前記セパレータパッドを前記側部端蓋体とかみ合わせる、請求項30に記載のカートン及びかみ合わせセパレータパッド。
【請求項32】
前記カートンは、除去時に各層から前記容器を取り出すことができるようにする開口を提供するディスペンサフラップを有し、該ディスペンサフラップは、前記カートンの端部に少なくともほぼ平行である、側部パネル内の底部引裂き線と、該底部引裂き線から間隔をおいてそれに少なくともほぼ平行に設けられた上部引裂き線とによって形成され、前記底部引裂き線及び前記上部引裂き線は、前記隣接した上部パネル内に延びて互いに相互接続し、且つ前記隣接した底部パネル内に延びて互いに相互接続しており、前記平行な引裂き線は、人が前記開口から容器を取り出すことができるようにするのに十分な距離だけ離れている、請求項31に記載のカートン及びかみ合わせセパレータパッド。
【請求項33】
前記セパレータパッドの各端部分は、前記カートンの一方の端部の前記側部端蓋体とかみ合わされ、各側部端蓋体の前記穴は、前記側部端蓋体を取り付けた前記側部パネルから遠位の端部内のスリットであり、前記セパレータパッドは、2つの前フラップを有し、該前フラップは、各前フラップを前記カートンの端部の前記側部端蓋体の前記スリットに通して延出させ、カートンの前記底部パネルに垂直な平面に折り曲げることにより、前記カートンの前記端部で前記側部端蓋体の前記スリットとかみ合わされる、請求項30に記載のカートン及びかみ合わせセパレータパッド。
【請求項34】
前記カートンは、除去時に各層から前記容器を取り出すことができるようにする開口を提供するディスペンサフラップを有し、該ディスペンサフラップは、前記カートンの端部に少なくともほぼ平行である、側部パネル内の底部引裂き線と、該底部引裂き線から間隔をおいてそれに少なくともほぼ平行に設けられた上部引裂き線とによって形成され、前記底部引裂き線及び前記上部引裂き線は、前記隣接した上部パネル内に延びて互いに相互接続し、且つ前記隣接した底部パネル内に延びて互いに相互接続しており、前記平行な引裂き線は、人が前記開口から容器を取り出すことができるようにするのに十分な距離だけ離れている、請求項33に記載のカートン及びかみ合わせセパレータパッド。
【請求項35】
各層に少なくとも2列に並べた2層の複数の円筒形容器を搬送するための、2つの端部を有するカートン用のブランク、及び該容器層を分離状態に保持するためのかみ合わせセパレータパッドであって、
(a)底部パネル、上部パネル、及び折り曲げ可能に取り付けられて隣接した側部パネルを有し、各端部が、前記上部パネルに折り曲げ可能に取り付けられた上部端フラップ、前記底部パネルに折り曲げ可能に取り付けられた底部端フラップ、及び各側部パネルに折り曲げ可能に取り付けられた斜めパネル、及び各斜めパネルに折り曲げ可能に取り付けられた側部端フラップによって閉鎖されるかみ合わせ端部であり、各々の前記斜めパネル及び折り曲げ可能に取り付けられた側部端フラップが、側部端蓋体を構成しており、各側部端蓋体が穴を有し、該側部端蓋体は、固定手段によって合わせて保持されるように構成されている、該カートンブランクと、
(b)2つの端部を有するかみ合わせセパレータパッドであって、該端部の各々がかみ合わせ端部であり、該パッドは4つの傾斜隅部を有し、該傾斜隅部の各々が、前記カートンの斜めパネルに近接するように構成されており、該パッドは、前記2つの物品層の間に位置するように構成され、該パッドの各端部は、前記カートンの、該パッドの該端部が近接する該端部上の前記側部端蓋体内の前記穴とかみ合わされるように構成されたかみ合わせ端部分を有し、該パッドの少なくとも一方の端部は、前記カートンの前記底部パネルに少なくともほぼ垂直である平面に折り曲げられるように構成された前フラップを有する、かみ合わせセパレータパッドとを備える、カートン用のブランク及びかみ合わせセパレータパッド。
【請求項36】
前記セパレータパッドの前記端部分は、前記カートンの一方の端部の前記側部端蓋体とかみ合わされることができ、各側部端蓋体の前記穴はスロットであり、セパレータパッドの各かみ合わせ端部分は複数のタブを有し、該タブの各々は、側部端蓋体内のスロットを通って延出して前記セパレータパッドを前記側部端蓋体とかみ合わせることができ、前記カートンを形成して容器を装填するとき、前記セパレータパッドの各前フラップは、前記カートンの一方の端部の側部端蓋体と前記カートン内の近接した容器層との間に挟まれることができる、請求項35に記載のブランク及びかみ合わせセパレータパッド。
【請求項37】
前記セパレータパッドの各端部分は、前記カートンの一方の端部の側部端蓋体とかみ合わされることができ、各側部端蓋体の前記穴は、前記側部端蓋体を取り付けた前記側部パネルから遠位の端部内のスリットであり、前記セパレータパッドは、2つの前フラップを有し、該前フラップは、各前フラップを前記スリットに通して延出させ、カートンの前記底部パネルに垂直な平面に折り曲げることにより、前記前フラップは前記カートンの前記端部で前記側部端蓋体の前記スリットとかみ合わされることができる、請求項35に記載のブランク及びかみ合わせセパレータパッド。
【請求項38】
前記カートンは、除去時に各層から前記容器を取り出すことができるようにする開口を提供するディスペンサフラップを有し、該ディスペンサフラップは、前記カートンの端部に少なくともほぼ平行である、側部パネル内の底部引裂き線と、該底部引裂き線から間隔をおいてそれに少なくともほぼ平行に設けられた上部引裂き線とによって形成され、前記底部引裂き線及び前記上部引裂き線は、前記隣接した上部パネル内に延びて互いに相互接続し、且つ前記隣接した底部パネル内に延びて互いに相互接続しており、前記平行な引裂き線は、人が前記開口から容器を取り出すことができるようにするのに十分な距離だけ離れている、請求項36に記載のブランク及びかみ合わせセパレータパッド。
【請求項39】
前記カートンは、除去時に各層から前記容器を取り出すことができるようにする開口を提供するディスペンサフラップを有し、該ディスペンサフラップは、前記カートンの端部に少なくともほぼ平行である、側部パネル内の底部引裂き線と、該底部引裂き線から間隔をおいてそれに少なくともほぼ平行に設けられた上部引裂き線とによって形成され、前記底部引裂き線及び前記上部引裂き線は、前記隣接した上部パネル内に延びて互いに相互接続し、且つ前記隣接した底部パネル内に延びて互いに相互接続しており、前記平行な引裂き線は、人が前記開口から容器を取り出すことができるようにするのに十分な距離だけ離れている、請求項37に記載のブランク及びかみ合わせセパレータパッド。
【請求項40】
前記上部パネル及び前記底部パネルの各々は、4つの傾斜隅部を有し、該傾斜隅部の各々は、前記カートンの斜めパネルに近接している、請求項3に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項41】
前記上部パネル及び前記底部パネルの各々は、4つの傾斜隅部を有し、該傾斜隅部の各々は、前記カートンの斜めパネルに近接している、請求項5に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項42】
前記上部パネル及び該底部パネルの各々は、4つの傾斜隅部を有し、該傾斜隅部の各々は、前記カートンの斜めパネルに近接している、請求項15に記載の複数の円筒形容器を詰め込んだカートン。
【請求項43】
前記上部パネル及び前記底部パネルの各々は、4つの傾斜隅部を有し、該傾斜隅部の各々は、前記カートンの斜めパネルに近接している、請求項30に記載の複数の円筒形容器を搬送するための、2つの端部を有するカートン。
【請求項44】
前記上部パネル及び前記底部パネルの各々は、4つの傾斜隅部を有し、該傾斜隅部の各々は、前記カートンの斜めパネルに近接している、請求項31に記載のカートン及びかみ合わせセパレータパッド。
【請求項45】
前記上部パネル及び前記底部パネルの各々は、4つの傾斜隅部を有し、該傾斜隅部の各々は、前記カートンの斜めパネルに近接している、請求項33に記載のカートン及びかみ合わせセパレータパッド。
【請求項46】
前記上部パネル及び前記底部パネルの各々は、4つの傾斜隅部を有し、該傾斜隅部の各々は、前記カートンの斜めパネルに隣接している、請求項35に記載のカートン用のブランク。
【請求項47】
複数の円筒形容器を詰め込んだ、2つの端部を有する容器搬送カートンであって、
(a)底部パネル、上部パネル、及び折り曲げ可能に取り付けられて隣接した側部パネルを有し、各端部が、前記上部パネルに折り曲げ可能に取り付けられた上部端フラップ、前記底部パネルに折り曲げ可能に取り付けられた底部端フラップ、及び各側部パネルに折り曲げ可能に取り付けられた斜めパネル、及び各斜めパネルに折り曲げ可能に取り付けられた側部端フラップによって閉鎖されるかみ合わせ端部であり、各々の前記斜めパネル及び折り曲げ可能に取り付けられた側部端フラップが、側部端蓋体を構成しており、各側部端蓋体がスロットを有し、前記側部端蓋体は、接着によって合わせて保持されている、該カートンと、
(b)各層に容器を少なくとも2列に並べた2つの円筒形容器層と、
(c)2つの端部を有するかみ合わせセパレータパッドであって、該端部の各々が、かみ合わせ端部であり、該パッドは4つの傾斜隅部を有し、該傾斜隅部の各々が、該カートンの斜めパネルに近接しており、該パッドは、前記2つの容器層の間に位置し、該パッドの各端部が2つのタブを有し、該タブの各々が側部端蓋体内のスロットを通って延出して該セパレータパッドが前記側部端蓋体とかみ合わされ、該パッドの少なくとも一方の端部は、該カートンの一方の端部の前記側部端蓋体と該カートン内の近接した容器層との間に挟まれる前フラップを有する、かみ合わせセパレータパッドと
を備える、容器搬送カートン。
【請求項48】
複数の円筒形容器を詰め込んだ、2つの端部を有する容器搬送カートンであって、
(a)底部パネル、上部パネル、及び折り曲げ可能に取り付けられて隣接した側部パネルを有し、各端部が、前記上部パネルに折り曲げ可能に取り付けられた上部端フラップ、前記底部パネルに折り曲げ可能に取り付けられた底部端フラップ、及び各側部パネルに折り曲げ可能に取り付けられた斜めパネル、及び各斜めパネルに折り曲げ可能に取り付けられた側部端フラップによって閉鎖されるかみ合わせ端部であり、各々の前記斜めパネル及び折り曲げ可能に取り付けられた側部端フラップが、側部端蓋体を構成しており、各側部端蓋体は、前記側部端蓋体を取り付けた前記側部パネルから遠位の前記蓋体の端部内にスリットを有し、前記端蓋体は、接着によって合わせて保持されている、該カートンと、
(b)各層に容器を少なくとも2列に並べた2つの円筒形容器層と、
(c)2つの端部を有するかみ合わせセパレータパッドであって、該端部の各々がかみ合わせ端部であり、該パッドは4つの傾斜隅部を有し、該傾斜隅部の各々が該カートンの斜めパネルに近接しており、該パッドは前記2つの容器層の間に位置し、該セパレータパッドの各端部分は、前フラップを有し、該前フラップは、各前フラップを前記スリットに通して延出させ、カートンの前記底部パネルに垂直な平面に折り曲げることにより、前記カートンの端部で前記側部端蓋体の前記スリットとかみ合わされる、かみ合わせセパレータパッドと
を備える、容器搬送カートン。

【図1】
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【図1A】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図5A】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2007−519580(P2007−519580A)
【公表日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−551365(P2006−551365)
【出願日】平成17年1月24日(2005.1.24)
【国際出願番号】PCT/US2005/002184
【国際公開番号】WO2005/075315
【国際公開日】平成17年8月18日(2005.8.18)
【出願人】(504075588)グラフィック パッケージング インターナショナル インコーポレイテッド (137)
【Fターム(参考)】