説明

がんおよび他の過剰増殖性疾患の処置のためのピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−4−イルアミンIGF−1Rキナーゼ阻害剤

この発明は、式(I)(式中、変化しうる基は、明細書および請求項に定義されている通りである)の新規化合物、それらを含む医薬組成物、およびがんの処置のために、それらを用いて、処置する方法に関する。
【化1】



Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

《式中、
環Aと基RおよびRの最初の原子との間の点線は、それぞれ、RおよびRの構造によって必要に応じて、二重結合があり得ることを意味し;
環A中の点線の円は、環Aが芳香族であることを意味し;
括弧記号は、ピロロトリアジンが結合することができる環Aの炭素原子を意味し;
は、Hまたはハロゲンを表し;
は、Hまたはハロゲンを表し;
は、
・−C(O)−NR[ここで、Rは、Hまたは(C−C)アルキルを表し;そして、Rは、H、(C−C)アルキル、置換されていることもあるフェニル、または置換されていることもあるベンジルを表す];
・−OR10[ここで、R10は、H、(C−C)アルキル、置換されていることもあるフェニル、または置換されていることもあるベンジルを表す];
または、
【化2】

を表すか、
または、
とRは、連結し、そして、それらが結合する炭素原子と一体となって、
【化3】

{ここで、R11は、H、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ピリジル(C)アルキル、置換されていることもあるフェニル、または置換されていることもあるベンジルを表し;
12は、
H;
(C−C)アルキル;
ハロゲン;
【化4】

CN;
または、
NR12a12b
[ここで、R12aは、Hまたは(C−C)アルキルを表し;そして、R12bは、H、(C−C)アルキル、ベンジル、または−C(O)−(C−C)アルキルを表す]を表し、
13は、H、(C−C)アルキル、または置換されていることもあるベンジルを表し;
14は、H、(C−C)アルキル、または置換されていることもあるベンジルを表し;
15は、H、(C−C)アルキル、または置換されていることもあるベンジルを表し;
16は、H、(C−C)アルキル、または置換されていることもあるベンジルを表し;
17は、H、(C−C)アルキル、または置換されていることもあるベンジルを表す}
から成る群より選択される部分構造を有する縮合複素環を形成することができ、
Lは、
・結合;
・(C−C)アルカンジイル;
・(C−C)アルケンジイル;
・(C−C)アルキンジイル;
・カルボニル基;
【化5】

【化6】

【化7】

【化8】

【化9】

【化10】

・−C(O)−CH−;
・−CH−C(O)−;
【化11】

【化12】

【化13】

【化14】

または、
【化15】

を表し、
は、
【化16】

〈ここで、R18は、Hまたは(C−C)アルキルを表し;
19は、
H;
(C−C)アルキル;
(C−C)シクロアルキル;
(CH−OR20
[ここで、R20は、Hまたは(C−C)アルキルを表し;そして下付き文字“a”は、2、3または4を表す];
C(O)−R21
{ここで、R21は、(C−C)アルキル、置換されていることもあるフェニル、またはNR2223[ここで、R22およびR23は、それぞれ、独立して、Hまたは (C−C)アルキルを表す]を表す};
【化17】

[ここで、R24は、H、(C−C)アルキル、または−C(O)−O(C−C)アルキルを表す];
SO25
{ここで、R25は、(C−C)アルキルまたは−NR2627[ここで、R26およびR27は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表す]を表す}
を表す〉;
【化18】

{ここで、
下付き文字“b”は、0、1または2を表し;
下付き文字“c”は、0、1または2を表し;そして、
28は、
H;
OR29で置換されていることもある(C−C)アルキル[ここで、R29は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
OR30
[ここで、R30は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
ハロゲン;
−C(O)−R31
[ここで、R31は、(C−C)アルキルを表す];
−NR3233
[ここで、R32とR33は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表すか、またはR32とR33は、連結し、そしてそれらが結合しているNと一体となってピロリジンまたはピペリジン環を形成するすることができる];
−C(O)−NR3435
[ここで、R34およびR35は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
【化19】

または、
−CO36
[ここで、R36は、(C−C)アルキルを表す]
を表す};
【化20】

〈ここで、
37は、
H;
(C−C)アルキル;
(CH−OR38[ここで、
下付き文字“d”は、2、3または4を表し;そして、
38は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
(C−C)シクロアルキル;
(CH−C(O)−(CH−NR3940
{ここで、下付き文字“e”は、0または1を表し;
下付き文字“f”は、0、1、2または3を表す;そして、
39とR40は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表すか、または、
39とR40は、連結し、そしてそれらが結合しているNと一体となって、更にO、SまたはNR41[ここで、R41は、Hまたは(C−C)アルキルを表す]を含んでいる6員の複素環を形成することができる};
C(O)−OR42
[ここで、R42は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
【化21】

(ここで、N含有環は、ハロゲンで置換されていることもある;そして、
下付き文字“h”は、0または1を表し;
下付き文字“i”は、0、1、2または3を表し;
下付き文字“j”は、0または1を表す);
(CH−C(O)−R43
[ここで、下付き文字“k”は、0または1を表し;そして、R43は、ハロゲンで置換されていることもある(C−C)アルキル、またはハロゲンで置換されていることもある(C−C)シクロアルキルを表す];
(CH−SO44
[ここで、下付き文字“m”は、1、2または3を表し;そして、R44は、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、または−NR4546(ここで、R45およびR46は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表す)を表す];
(CH−CN
(ここで、下付き文字“n”は、1、2または3を表す);
【化22】

[ここで、R47は、CNまたは(C−C)アルキルを表す];または、
【化23】

[ここで、R48は、Hまたは(C−C)アルキルを表す]
を表す〉;
【化24】

〈ここで、
下付き文字“p”は、0、1または2を表し;そして、
この環は、炭素上で、ハロゲン、ヒドロキシルおよび(C−C)アルキルから独立して選択される2個までの置換基で置換されていることもあり;
49は、
H;
(C−C)アルキル;
(CH−OR50
[ここで、下付き文字“q”は、2、3または4を表し;そして、R50は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
(C−C)シクロアルキル;
(CH−C(O)−(CH−NR5152
{ここで、下付き文字“r”は、0または1を表し;下付き文字“s”は、0、1、2または3を表し;そして、R51とR52は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表すか、またはR51とR52は、連結し、そしてそれらが結合しているNと一体となって、更にO、SまたはNR53[ここで、R53は、Hまたは(C−C)アルキルを表す]を含んでいる6員の複素環を形成することができる};
C(O)−(CH−OR54
[ここで、下付き文字“t”は、0、1、2または3を表し;そして、
54は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
【化25】

[ここで、R55およびR56は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
【化26】

(ここで、この環は、ハロゲンで置換されていることもある;
下付き文字“u”は、0または1を表し;
下付き文字“v”は、0、1、2または3を表し;そして、
下付き文字“w”は、0または1を表す);
(CH−C(O)−R57
[ここで、下付き文字“x”は、0または1を表し;そして、R57は、ハロゲンで置換されていることもある(C−C)アルキルを表すか、または、ハロゲンで置換されていることもある(C−C)シクロアルキルを表す];
【化27】

[ここで、下付き文字“y”は、0または1を表し;そして、
58は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
【化28】

または、
−SO59
{ここで、R59は、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、または−NR6061[ここで、R60およびR61は、Hまたは(C−C)アルキルを表す]を表す}
を表す〉;
・OR62[ここで、R62は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
・ハロゲン;
・CN;
【化29】

[ここで、R63は、ヒドロキシルまたはハロゲンで置換されていることもある(C−C)アルキルを表し;そして、下付き文字“z”は、0、1または2を表す];
【化30】

(ここで、下付き文字“aa”は、0、1または2を表す);
【化31】

〈ここで、
64は、
H;
ヒドロキシルまたはハロゲンで置換されていることもある(C−C)アルキル;
−C(O)−(CHbb−NR6566[ここで、下付き文字“bb”は、0、1、2または3を表す;R65とR66は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルであるか、または、R65とR66は、連結し、そしてそれらが結合しているNと一体となって、ピロリジン環を形成することができる];
−C(O)−(C−C)アルキル;
−C(O)−O(C−C)アルキル;
−SO67[ここで、R67は、(C−C)アルキルを表す]
を表す〉;
【化32】

[ここで、R68は、(C−C)アルキルを表す];
【化33】

・−SO69[ここで、R69は、(C−C)アルキルを表す];
・−O−CH−フェニル;
【化34】

[ここで、R70は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
【化35】

[ここで、R71は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
【化36】

[ここで、R72は、H、(C−C)アルキル、または−C(O)O(t−ブチル)を表す];
【化37】

【化38】

[ここで、
73は、
H;
(C−C)アルキル
を表す];
【化39】

〈ここで、
78は、
H;
(C−C)アルキル;
(C−C)シクロアルキル;
−SO79[ここで、R79は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
−C(O)−(C−C)アルキル;
−C(O)−(置換されていることもあるフェニル);
【化40】

[ここで、R80は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
−(CHee−C(O)−(CHff−NR8182[ここで、下付き文字“ee”は、0または1を表し;下付き文字“ff”は、0、1、2または3を表し;そして、
81とR82は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表す]
を表す〉;
【化41】

[ここで、R83は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
【化42】

【化43】

〈ここで、
85は、
H、(C−C)アルキル、または−(CHii−C(O)−(CHjj−NR8687[ここで、下付き文字“ii”は、0または1を表し;下付き文字“jj”は、0、1、2または3を表し;そして、R86とR87は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表す]
を表す〉;
【化44】

〈ここで、
88は、
H、(C−C)アルキル、または−(CHkk−C(O)−(CHmm−NR8990[ここで、下付き文字“kk”は、0または1を表し;
下付き文字“mm”は、0、1、2または3を表し;そして、
89とR90は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表す]
を表す〉;
【化45】

(ここで、下付き文字“nn”は、0または1を表す);
【化46】

(ここで、下付き文字“oo”は、0、1または2を表し;そして、
91は、(C−C)アルキルを表す);
【化47】

[ここで、
92は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
【化48】

〈ここで、
93は、
H;
(CHpp−OR94
[ここで、下付き文字“pp”は、2または3を表し;そして、
94は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
(CHqq−C(O)−(CHrr−NR9596
[ここで、下付き文字“qq”は、0または1を表し;下付き文字“rr”は、0または1を表し;そして、R95およびR96は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
C(O)−R97
[ここで、R97は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
−SO98[ここで、R98は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
(C−C)シクロアルキル;
(CHss−CH(OR99)−(CHtt100
[ここで、下付き文字“ss”は、0または1を表し;下付き文字“tt”は、1、2または3を表し;そして、R99とR100は、それぞれ、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表す]
を表す〉;
【化49】

〈ここで、
101は、
H;
(C−C)アルキル;
(C−C)シクロアルキル;
(CHuu−OR102
[ここで、下付き文字“uu”は、2または3を表し;そして、
102は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
SO103
[ここで、R103は、(C−C)アルキルを表す];
(CHvv−C(O)−(CHww−NR104105
[ここで、下付き文字“vv”は、0または1を表し;下付き文字“ww”は、0または1を表し;そして、R104とR105は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
−C(O)O(t−ブチル);
C(O)−R106
{ここで、R106は、OR107[ここで、R107は、Hまたは(C−C)アルキルを表す]で置換されていることもある(C−C)アルキルを表す}
を表す〉
を表し;
は、Hまたは(C−C)アルキルを表し;そして、
は、H、CN、または(C−C)アルキルを表す》
の化合物またはその医薬的に許容され得る塩または立体異性体。
【請求項2】
請求項1に記載の式(I):
【化50】

《式中、
環Aと基RおよびRの最初の原子との間の点線は、それぞれ、RおよびRの構造によって必要に応じて、二重結合があり得ることを意味し;
環A中の点線の円は、環Aが芳香族であることを意味し;
括弧記号は、ピロロトリアジンが結合することができる環Aの炭素原子を意味し;
は、Hまたはハロゲンを表し;
は、Hまたはハロゲンを表し;
は、
−OR10[ここで、R10は、H、(C−C)アルキル、置換されていることもあるフェニル、または置換されていることもあるベンジルを表す];
または、
とRは、連結し、そして、それらが結合する炭素原子と一体となって、
【化51】

{ここで、R11は、H、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ピリジル(C)アルキル、置換されていることもあるフェニル、または置換されていることもあるベンジルを表し;
12は、
H;
(C−C)アルキル;
ハロゲン;
【化52】

CN;または
NR12a12b
[ここで、R12aは、Hまたは(C−C)アルキルを表し;そして、
12bは、H、(C−C)アルキル、ベンジル、または−C(O)−(C−C)アルキルを表す]を表し、
14は、H、(C−C)アルキル、または置換されていることもあるベンジルを表し;
15は、H、(C−C)アルキル、または置換されていることもあるベンジルを表し;
16は、H、(C−C)アルキル、または置換されていることもあるベンジルを表し;
17は、H、(C−C)アルキル、または置換されていることもあるベンジルを表す}
から成る群より選択される部分構造を有する縮合複素環を形成することができ、
Lは、
・結合;
・(C−C)アルカンジイル;
・カルボニル基;
【化53】

【化54】

【化55】

【化56】

または、
【化57】

を表し、
は、
【化58】

〈ここで、R18は、Hまたは(C−C)アルキルを表し;
19は、
H;
(C−C)アルキル;
(C−C)シクロアルキル;
(CH−OR20[ここで、
20は、Hまたは(C−C)アルキルを表し;そして
下付き文字“a”は、2、3または4を表す];
C(O)−R21
{ここで、R21は、(C−C)アルキル、置換されていることもあるフェニル、またはNR2223[ここで、R22およびR23は、それぞれ、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表す]を表す};
SO25
{ここで、R25は、(C−C)アルキルまたは−NR2627[ここで、
26およびR27は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表す]を表す}
を表す〉;
【化59】

{ここで、
下付き文字“b”は、0、1または2を表し;
下付き文字“c”は、0、1または2を表し;そして、
28は、
H;
OR29で置換されていることもある(C−C)アルキル[ここで、
29は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
OR30[ここで、R30は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
ハロゲン;
−C(O)−R31[ここで、R31は、(C−C)アルキルを表す];
−C(O)−NR3435[ここで、R34およびR35は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
または
−CO36[ここで、R36は、(C−C)アルキルを表す]
を表す};
【化60】

〈ここで、
37は、
H;
(C−C)アルキル;
(CH−OR38[ここで、
下付き文字“d”は、2、3または4を表し;そして、
38は、
Hまたは(C−C)アルキルを表す];
(C−C)シクロアルキル;
(CH−C(O)−(CH−NR3940
{ここで、下付き文字“e”は、0または1を表し;
下付き文字“f”は、0、1、2または3を表す;そして、
39とR40は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表すか、または、
39とR40は、連結し、そしてそれらが結合しているNと一体となって、更にO、SまたはNR41[ここで、R41は、Hまたは(C−C)アルキルを表す]を含んでいる6員の複素環を形成することができる};
【化61】

(ここで、N含有環は、ハロゲンで置換されていることもある;そして、
下付き文字“h”は、0または1を表し;
下付き文字“i”は、0、1、2または3を表し;
下付き文字“j”は、0または1を表す);または、
(CH−SO44
{ここで、下付き文字“m”は、1、2または3を表し;そして、R44は、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、または−NR4546[ここで、R45およびR46は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表す]を表す}
を表す〉;
【化62】

〈ここで、
下付き文字“p”は、0、1または2を表し;そして、
この環は、炭素上で、ハロゲン、ヒドロキシル、および(C−C)アルキルから独立して選択される2個までの置換基で置換されていることもあり;
49は、
H;
(C−C)アルキル;
(CH−OR50
[ここで、下付き文字“q”は、2、3または4を表し;そして、
50は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
(C−C)シクロアルキル;
(CH−C(O)−(CH−NR5152
{ここで、下付き文字“r”は、0または1を表し;下付き文字“s”は、0、1、2または3を表し;そして、R51とR52は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表すか、またはR51とR52は、連結し、それらが結合しているNと一体となって、更にO、SまたはNR53[ここで、R53は、Hまたは(C−C)アルキルを表す]を含んでいる6員の複素環を形成することができる};
C(O)−(CH−OR54
[ここで、下付き文字“t”は、0、1、2または3を表し;そして、
54は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
【化63】

[ここで、R55およびR56は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
【化64】

(ここで、この環は、ハロゲンで置換されていることもある;
下付き文字“u”は、0または1を表し;
下付き文字“v”は、0、1、2または3を表し;そして、
下付き文字“w”は、0または1を表す);
(CH−C(O)−R57
[ここで、下付き文字“x”は、0または1を表し;そして、
57は、ハロゲンで置換されていることもある(C−C)アルキルを表すか、または、ハロゲンで置換されていることもある(C−C)シクロアルキルを表す];
【化65】

または、
−SO59
{ここで、R59は、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、または−NR6061[ここで、R60およびR61は、Hまたは(C−C)アルキルを表す]を表す}
を表す〉;
・OR62(ここで、R62は、Hまたは(C−C)アルキルを表す;
・ハロゲン;
・CN;
【化66】

[ここで、R63は、ヒドロキシルまたはハロゲンで置換されていることもある(C−C)アルキルを表し;そして、下付き文字“z”は、0、1または2を表す];
【化67】

(ここで、下付き文字“aa”は、0、1または2を表す);
【化68】

〈ここで、
64は、
H;
ヒドロキシルまたはハロゲンで置換されていることもある(C−C)アルキル;
−C(O)−(CHbb−NR6566[ここで、下付き文字“bb”は、0、1、2または3を表し;R65とR66は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルであるか、または、R65とR66は、連結し、それらが結合しているNと一体となって、ピロリジン環を形成することができる];
−C(O)−(C−C)アルキル;
−C(O)−O(C−C)アルキル;
を表す〉;
【化69】

〈ここで、
78は、

(C−C)アルキル;
(C−C)シクロアルキル;
−SO79[ここで、R79は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
−C(O)−(C−C)アルキル;
−(CHee−C(O)−(CHff−NR8182[ここで、下付き文字“ee”は、0または1を表し;下付き文字“ff”は、0、1、2または3を表し;そして、
81とR82は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表す]
を表す〉;
【化70】

〈ここで、
85は、
H、(C−C)アルキル、または−(CHii−C(O)−(CHjj−NR8687[ここで、下付き文字“ii”は、0または1を表し;下付き文字“jj”は、0、1、2または3を表し;そして、R86とR87は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表す]
を表す〉;
【化71】

〈ここで、
93は、
H;
(CHpp−OR94
[ここで、下付き文字“pp”は、2または3を表し;そして、
94は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
(CHqq−C(O)−(CHrr−NR9596
[ここで、下付き文字“qq”は、0または1を表し;下付き文字“rr”は、0または1を表し;そして、R95およびR96は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
C(O)−R97
[ここで、R97は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
−SO98
[ここで、R98は、Hまたは(C−C)アルキルを表す]
を表す〉;
【化72】

〈ここで、
101は、
H;
(C−C)アルキル;
(C−C)シクロアルキル;
(CHuu−OR102
[ここで、下付き文字“uu”は、2または3を表し;そして、R102は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
SO103
[ここで、R103は、(C−C)アルキルを表す];
(CHvv−C(O)−(CHww−NR104105
[ここで、下付き文字“vv”は、0または1を表し;下付き文字“ww”は、0または1を表し;そして、R104とR105は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
C(O)−R106
{ここで、R106は、OR107[ここで、R107は、Hまたは(C−C)アルキルを表す]で置換されていることもある(C−C)アルキルを表す}を表す〉
を表し、
は、Hまたは(C−C)アルキルを表し;そして、
は、H、CN、または(C−C)アルキルを表す》
の化合物またはその医薬的に許容され得る塩または立体異性体。
【請求項3】
請求項1に記載の式(I):
【化73】

《式中、
環Aと基RおよびRの最初の原子との間の点線は、それぞれ、RおよびRの構造によって必要に応じて、二重結合があり得ることを意味し;
環A中の点線の円は、環Aが芳香族であることを意味し;
括弧記号は、ピロロトリアジンが結合することができる環Aの炭素原子を意味し;
は、Hまたはハロゲンを表し;
は、Hまたはハロゲンを表し;
は、
−OR10[ここで、R10は、H、(C−C)アルキル、置換されていることもあるフェニル、または置換されていることもあるベンジルを表す];
または、
とRは、連結し、そして、それらが結合する炭素原子と一体となって、
【化74】

{ここで、R11は、H、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル(C−C)アルキル、ピリジル(C)アルキル、置換されていることもあるフェニル、または置換されていることもあるベンジルを表す;
12は、
H;
(C−C)アルキル;
ハロゲン;
【化75】

CN;または
NR12a12b
[ここで、R12aは、Hまたは(C−C)アルキルを表し;そして、R12bは、H、(C−C)アルキル、ベンジル、または−C(O)−(C−C)アルキルを表す]を表し、
14は、H、(C−C)アルキル、または置換されていることもあるベンジルを表し;
15は、H、(C−C)アルキル、または置換されていることもあるベンジルを表す}
から成る群より選択される部分構造を有する縮合複素環を形成することができ、
Lは、
・結合;または
・(C−C)アルカンジイル;
を表し、
は、
【化76】

〈ここで、R18は、Hまたは(C−C)アルキルを表し;
19は、
H;
(C−C)アルキル;
(C−C)シクロアルキル;
(CH−OR20
[ここで、R20は、Hまたは(C−C)アルキルを表し;そして下付き文字“a”は、2、3または4を表す];
C(O)−R21
{ここで、R21は、(C−C)アルキル、置換されていることもあるフェ
ニル、またはNR2223[ここで、R22およびR23は、それぞれ、独立して、Hまたは (C−C)アルキルを表す]を表す};
SO25
{ここで、R25は、(C−C)アルキルまたは−NR2627[ここで、
26およびR27は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表す]を表す}
を表す〉;
【化77】

{ここで、
下付き文字“b”は、0、1または2を表し;
下付き文字“c”は、0、1または2を表し;そして、
28は、
H;
OR29で置換されていることもある(C−C)アルキル(ここで、R29は、Hまたは(C−C)アルキルを表す);
OR30[ここで、R30は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
ハロゲン;
−C(O)−R31[ここで、R31は、(C−C)アルキルを表す];
−C(O)−NR3435[ここで、R34およびR35は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表す];または、
−CO36[ここで、R36は、(C−C)アルキルを表す]を表す};
【化78】

〈ここで、
下付き文字“p”は、0、1または2を表し;そして、
この環は、炭素上で、ハロゲン、ヒドロキシルおよび(C−C)アルキルから独立して選択される2個までの置換基で置換されていることもあり;
49は、
H;
(C−C)アルキル;
(CH−OR50
[ここで、下付き文字“q”は、2、3または4を表し;そして、R50は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
(C−C)シクロアルキル;
(CH−C(O)−(CH−NR5152
{ここで、下付き文字“r”は、0または1を表し;下付き文字“s”は、0、1、2または3を表し;そして、R51とR52は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表すか、またはR51とR52は、連結し、そしてそれらが結合しているNと一体となって、更にO、S、またはNR53(ここで、R53は、Hまたは(C−C)アルキルを表す)を含んでいる6員の複素環を形成することができる};
【化79】

[ここで、R55およびR56は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
【化80】

(ここで、この環は、ハロゲンで置換されていることもある;
下付き文字“u”は、0または1を表し;
下付き文字“v”は、0、1、2または3を表し;そして、
下付き文字“w”は、0または1を表す);または
−SO59
{ここで、R59は、(C−C)アルキル、(C−C)シクロアルキル、または−NR6061[ここで、R60およびR61は、Hまたは(C−C)アルキルを表す]を表す}
を表す〉;
【化81】

〈ここで、R85は、
H、(C−C)アルキル、または−(CHii−C(O)−(CHjj−NR8687[ここで、下付き文字“ii”は、0または1を表し;下付き文字“jj”は、0、1、2または3を表し;そして、R86とR87は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表す]
を表す〉;
【化82】

〈ここで、
101は、
H;
(C−C)アルキル;
(C−C)シクロアルキル;
(CHuu−OR102
[ここで、下付き文字“uu”は、2または3を表し;そして、R102は、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
SO103
[ここで、R103は、(C−C)アルキルを表す];
(CHvv−C(O)−(CHww−NR104105
[ここで、下付き文字“vv”は、0または1を表し;下付き文字“ww”は、0または1を表し;そして、R104とR105は、独立して、Hまたは(C−C)アルキルを表す];
C(O)−R106
{ここで、R106は、OR107[ここで、R107は、Hまたは(C−C)アルキルを表す]で置換されていることもある(C−C)アルキルを表す}
を表す〉
を表し;
は、Hまたは(C−C)アルキルを表し;そして、
は、H、CN、または(C−C)アルキルを表す》
の化合物またはその医薬的に許容され得る塩または立体異性体。
【請求項4】
請求項1に記載の式(I)の化合物と医薬的に許容され得る担体を含んでなる医薬組成物。
【請求項5】
請求項2に記載の式(I)の化合物と医薬的に許容され得る担体を含んでなる医薬組成物。
【請求項6】
請求項3に記載の式(I)の化合物と医薬的に許容され得る担体を含んでなる医薬組成物。
【請求項7】
哺乳動物のがんの処置方法であって、前記哺乳動物に有効量の請求項1に記載の式(I)の化合物を投与することを含んでなる方法。

【公表番号】特表2009−514882(P2009−514882A)
【公表日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−539073(P2008−539073)
【出願日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際出願番号】PCT/US2006/043001
【国際公開番号】WO2007/056170
【国際公開日】平成19年5月18日(2007.5.18)
【出願人】(503412148)バイエル・ヘルスケア・アクチェンゲゼルシャフト (206)
【氏名又は名称原語表記】Bayer HealthCare AG
【Fターム(参考)】