説明

ところてんドリンク

【課題】健康効果の高いところてんを箸を使わずに飲むことのできる、どこでも飲食できるところてんドリンクを提供することを目的とする。
【解決手段】寒天1を水2と醤油3と酢4と砂糖5を調合した煮込み用液6で煮込み溶解後に冷却し寒天ゲル7を作り、細かい粒状にした寒天ゲル7を水2と醤油3と酢4と砂糖5を調合した漬け込み用液8に漬け込んだ混合液9であることを特徴とする。また、各材料の分量割合が、煮込み用液6用の水2が約100cc、醤油3が約5cc、酢4が約5cc、砂糖5が約3cc、寒天1が粉末約1.5cc、漬け込み用液8用の水2が約20cc、醤油3が約1cc、酢4が約1cc、砂糖5が約0.6ccであることを特徴とする。また、上記混合液9を、缶、ペットボトル又は紙パック等の飲用容器10に密封保存したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、箸で食べる従来からあるところてんではなく、飲むことのできるところてんドリンクに関するものであり、細かい粒状の、歯ごたえを感じさせるよう、飲食できるものである。
【背景技術】
【0002】
原料に寒天や酢が使われているためところてんの健康効果は非常に高い。寒天にはガン予防と高血糖・高コレステロール・高血圧・肥満の改善及び予防に効果がある。酢には食欲増進・疲労回復・血液サラサラ・肥満予防・糖尿病予防・高血圧の予防・美肌促進・老化防止・骨粗鬆症の予防・二日酔いの予防に効果がある。
【0003】
従来のところてんは、ところてん押し出し器で寒天ゲルを細長くしたものを器に入れ、醤油や酢や砂糖を調合した液をかけ、箸を使って口に入れ、歯で噛みながら食べていた。
【特許文献1】特開平07−265017号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した従来のところてんは、レンガ形状の寒天ゲルとところてん押し出し器と器と各種調味料と箸を用意する必要があった。ところてんの寒天ゲルをそのまま保存できる期間は一週間程度であった。寒天ゲルをついてところてんを細長くする作業と液を調合してかける作業が必要であった。細長く加工されたところてんは箸で口まで運び、歯で噛んで食べるものであり、箸を使わずに細長い形のまま液と一緒に飲み込むことはできない。液を直接飲み込むと酢がきつくて咽てしまうし、細長いところてんが途中で喉に引っかかる恐れもあり危険である。現実として箸なしでところてんを食べることは困難である。直前に液をかけてところてんを食すため、ところてんに醤油と酢と砂糖の味がしみなかった。ところてんを作る段階と摂取する段階でさまざまな準備や作業が必要であり、その度に作らなければならず、健康に有用であることはわかっていても、簡単に摂取することができなかった。ところてんを食べた後に残った液は捨てられていた。
【0005】
本発明は、上記したところてんの問題を解決するためにところてんドリンクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1記載のところてんドリンクは、醤油と酢と砂糖を調合した液で寒天を煮込み、冷却し寒天ゲルを作り、これを細かい粒状にしたものをさらに漬け込み用液に漬け込んだ、寒天ゲルと漬け込み用液の混合液であることを特徴とする。
【0007】
また、請求項2記載のところてんドリンクは、請求項1記載のところてんドリンクを製造する際に各材料を調合する分量割合が、煮込み用液に使用する水の量100ccに対して、煮込み用液に使用する醤油の量が約5cc、煮込み用液に使用する酢の量が約5cc、煮込み用液に使用する砂糖の量が約3cc、煮込み用液で煮込む寒天の量が粉末状態での計量で約1.5cc、漬け込み用液に使用する水の量が約20cc、漬け込み用液に使用する醤油の量が約1cc、漬け込み用液に使用する酢の量が約1cc、漬け込み用液に使用する砂糖の量が約0.6ccであることを特徴とする。
【0008】
また、請求項3記載のところてんドリンクは、請求項1または2記載のところてんドリンクを、缶、ペットボトル又は紙パック等の飲用容器に密封保存したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
上記の発明によれば、水と醤油と酢と砂糖を調合した煮込み用液と寒天で作った寒天ゲルを細かい粒状にして漬け込み用液に漬け込んだのところてんの混合液をドリンクとして飲むことができる。健康効果の高いところてんと酢を手軽に摂取できるので、日常的に摂取して健康増進をはかることができる。箸を使わずに簡単にところてんと酢を摂ることができるようになる。細かい粒状のところてんは歯ごたえがあって食感がいい。寒天ゲル自体が煮込み用により味付けされており、そのうえ漬け込み用液に漬け込んであるため味がしみて味付けが良く美味しい。細かい粒状のところてんと醤油と酢と砂糖を調合した漬け込み用液の混合液ドリンクなので、ところてんと液を一緒に飲んでしまうため捨てる液は残らない。防腐作用と殺菌作用を有している醤油と酢と砂糖の煮込み用液で煮込み、冷却して寒天ゲルを作り細かい粒状にしたものを、さらに醤油と酢と砂糖の漬け込み用液で漬け込んであるため長期保存ができる(半年以上)。請求項2記載の分量割合で製造すると、ところてんドリンクとして味も食感も保存性もベストのものができる。請求項3に記載された発明である、缶、ペットボトル又は紙パック等の飲用容器に密封保存することにより、いつでもどこでも容易にところてんドリンクを飲むことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明に係わるところてんドリンクについて添付図面に基づいて説明するが、本発明がこの実施の形態にのみ限定されるべきでないことは言うまでもない。
【0011】
まず材料を用意する。煮込み用液6の材料は、水2が10000cc、醤油3が500cc、酢4が500cc、砂糖5が300cc。漬け込み用液8の材料は、水2が2000cc、醤油3が100cc、酢4が100cc、砂糖5が60cc。寒天1の量は粉末状態で150cc。以上である。材料の分量は製造する量に比例して増減する。上記した材料の割合は請求項2記載の割合に基づいており、この割合がベストであるが、割合を変更したものも本発明のところてんドリンクの範囲に含まれるものとする。製造工程は、まず、煮込み用液6用の水2と醤油3と酢4と砂糖5を混合して煮込み用液6を作り、つぎに、煮込み用液6で寒天1を煮込んで溶解させ、つぎに、煮込み用液6に寒天1を溶解させた液を冷却して寒天ゲル7を作り、つぎに、寒天ゲル5を加工して細かい粒状の寒天ゲル7を作り、つぎに、漬け込み用液8用の水2と醤油3と酢4と砂糖5を混合して漬け込み用液8を作り、つぎに、細かい粒状の寒天ゲル7を漬け込み用液8に漬け込み、以上でところてんドリンクが完成する。これは一例であり、たとえば、寒天ゲル5を漬け込み用液8の中で細かい粒状に加工するなど、他の工程を用いてもよい。このようにして漬け込み用液8と細かい粒状の寒天ゲル7の混合液9であるところてんドリンクが完成する。混合液9は、缶、ペットボトル又は紙パック等の飲用容器10に密封保存する。ところてんドリンクを飲むときは、飲用容器10を開封して直接口をつけ中の混合液9を飲食する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】ところてんドリンクの作り方を示す説明図。
【符号の説明】
【0013】
1 寒天
2 水
3 醤油
4 酢
5 砂糖
6 煮込み用液
7 寒天ゲル
8 漬け込み用液
9 混合液
10 飲用容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
寒天(1)を水(2)と醤油(3)と酢(4)と砂糖(5)を調合した煮込み用液(6)で煮込み溶解後に冷却し寒天ゲル(7)を作り、該寒天ゲル(7)を細かい粒状にしたものを水(2)と醤油(3)と酢(4)と砂糖(5)を調合した漬け込み用液(8)に漬け込んだ、寒天ゲル(7)と漬け込み用液(8)との混合液(9)であることを特徴とするところてんドリンク。
【請求項2】
各材料を調合する分量割合が、煮込み用液(6)に使用する水(2)の量100ccに対して、煮込み用液(6)に使用する醤油(3)の量が約5cc、煮込み用液(6)に使用する酢(4)の量が約5cc、煮込み用液(6)に使用する砂糖(5)の量が約3cc、煮込み用液(6)で煮込む寒天(1)の量が粉末状態での計量で約1.5cc、漬け込み用液(8)に使用する水(2)の量が約20cc、漬け込み用液(8)に使用する醤油(3)の量が約1cc、漬け込み用液(8)に使用する酢(4)の量が約1cc、漬け込み用液(8)に使用する砂糖(5)の量が約0.6ccであることを特徴とするところてんドリンク。
【請求項3】
上記混合液(9)を、缶、ペットボトル又は紙パック等の飲用容器(10)に密封保存したことを特徴とする請求項1または2記載のところてんドリンク。

【図1】
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