説明

アクチュエータおよび光学装置

【課題】簡単な構成で、2次元の位置決めができるアクチュエータを提供する。
【解決手段】アクチュエータ6は、印加された電圧に応じて機械的変位を生じる電気機械変換素子11と、電気機械変換素11子の機械的変位によって軸方向に変位させられるとともに傾斜させられる駆動軸12と、駆動軸12に摩擦係合する移動体13と、電気機械変換素子11に、移動体13が駆動軸12に対して滑り変位しない低い変化率で駆動軸12を所望の角度に傾斜させる直流駆動電圧と、移動体13が駆動軸12に対して滑り変位するように駆動軸12を軸方向に振動させる交流駆動電圧とを重畳して印加する駆動回路とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、極座標系のアクチュエータおよび光学部材の位置決めをする光学装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1乃至4には、レンズなどの光学部材を調芯する装置が記載されている。これらの装置は、いずれも、直交座標系において各軸方向の光学部材の芯ずれ量を検出して、X軸方向およびY軸方向に、それぞれ、リニアアクチュエータによって光学部材の位置を補正している。
【0003】
特に、特許文献2乃至4には、レンズを前後に所定の微少量だけ変位させ、レーザ光の出力変化を検出するウォブリング(Wobbling)によって各軸方向の芯ずれ量を推定し、レンズを調芯することが記載されている。
【0004】
さらに、特許文献3および4には、圧電素子によって駆動軸を振動させ、駆動軸に摩擦係合する移動体を滑り変位させる摩擦駆動方式のアクチュエータでレンズをX−Y方向に位置決めすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−222049号公報
【特許文献2】特開2003−338795号公報
【特許文献3】特開2008−026609号公報
【特許文献4】特開2008−046467号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これらの直交座標系の位置決めシステムでは、2次元の位置決めに複数のアクチュエータが必要である。さらに、摩擦駆動方式のアクチュエータを用いた装置では、アクチュエータ同士の駆動周波数が近いと、1つのアクチュエータを駆動すると他のアクチュエータまで動いてしまう場合がある。
【0007】
前記問題点に鑑みて、本発明は、簡単な構成で、2次元の位置決めができるアクチュエータ、および、光学部材を位置決めできる構成の簡単な光学装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本発明によるアクチュエータは、印加された電圧に応じて機械的変位を生じる電気機械変換素子と、前記電気機械変換素子の機械的変位によって軸方向に変位させられるとともに傾斜させられる駆動軸と、前記駆動軸に摩擦係合する移動体と、前記電気機械変換素子に、前記移動体が前記駆動軸に対して滑り変位するように前記駆動軸を軸方向に振動させる交流駆動電圧と、前記移動体が前記駆動軸に対して滑り変位しない低い変化率で前記駆動軸を所望の角度に傾斜させる電圧まで変化可能な直流駆動電圧とを重畳して印加する駆動回路とを有するものとする。
【0009】
この構成によれば、交流駆動電圧によって、極座標系の動径に対応する移動体の駆動軸上の位置を定め、直流駆動電圧によって、極座標系の偏角に対応する駆動軸の傾斜角度を定められる。これにより、移動体を極座標上の所望の位置に位置決めすることができる。
【0010】
また、本発明のアクチュエータは、前記電気機械変換素子が圧電素子であって、前記圧電素子の寸法変位を部分的に拘束する拘束部材をさらに有してもよい。
【0011】
この構成によれば、圧電素子の伸縮を部分的に抑制することで、圧電素子を非対称に伸縮させ、圧電素子の伸縮量に応じて駆動軸を軸方向に変位させながら傾斜させられる。
【0012】
また、本発明による光学装置は、前記アクチュエータのいずれかによって、光学部材を極座標系の偏角および動径について位置決めするものとする。
【0013】
この構成によれば、1つのアクチュエータで光学部材を2次元に位置決めできるので、構成が簡単である。
【0014】
また、本発明の光学装置は、前記光学部材の芯ずれ量に応じて出力が低下するモニタ手段と、前記アクチュエータの動径と偏角とを、交互に、微少量だけ前後に駆動するウォブリングによる前記モニタ手段の出力変化に基づいて、前記モニタ手段の出力を最大化させるように前記アクチュエータの駆動を制御する制御手段とをさらに有し、前記動径のウォブリング時間と、前記偏角のウォブリング時間とが等しくてもよい。
【0015】
この構成によれば、動径のウォブリング時と偏角のウォブリング時とで、モニタ手段の出力から光学部材の位置ずれ量を算出する処理を共通化できる。
【0016】
また、本発明による光学装置は、極座標系の動径および偏角を変化させられる1つのアクチュエータによって光学部材を位置決めするものとする。
【0017】
この構成によれば、複数のアクチュエータを制御する必要がないため、回路構成が簡単であり、アクチュエータ間のクロストーク等の問題が発生しない。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、直流駆動電圧によって定まる駆動軸の傾斜角度によって駆動軸に摩擦係合する移動体の極座標系の偏角を定め、交流駆動電圧による駆動軸の軸方向の振動によって移動体を滑り移動させて極座標系の動径を変化させることができる。これにより、1つのアクチュエータで2次元の位置決めができる。また、直流駆動電圧と交流駆動電圧とは周波数帯が大きく異なるため、偏角の駆動と動径の駆動とが互いに干渉しない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1実施形態の光学装置の概略構成図である。
【図2】図1のアクチュエータの構成図である。
【図3】図1の駆動回路の回路図である。
【図4】図2のアクチュエータの位置決め状態を示す図である。
【図5】図1のレンズの芯ずれに対するモニタ出力のプロファイルを示す図である。
【図6】図2のアクチュエータの駆動軸の変位の周波数特性を示す図である。
【図7】図1の光学装置における調芯時の駆動電圧変化とモニタ出力変化を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態の光学装置の概略構成図である。
【図9】図2のアクチュエータの構成の代案を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
これより、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態の光学装置であるレーザモジュール1の構成を示す。レーザモジュール1は、赤外色のレーザ光を発生するレーザダイオード2と、レーザ光を案内する移動可能な調芯レンズ3と、レーザ光を受光して半波長の緑色のレーザ光を生成する受光部材である第二次高調波発生素子(Second Harmonic Generator)4と、第二次高調波発生素子4の出力を射出する射出レンズ5とを有する。調芯レンズ3は、アクチュエータ6によって、レーザ光の光軸に直交する平面内で位置決めされる。アクチュエータ6は、駆動回路7から印加される駆動電圧によって駆動される。
【0021】
また、レーザモジュール1は、第二次高調波発生素子4の出力光を分割するビームスプリッタ8と、分割した第二次高調波発生素子4の出力光の出力レベルを電圧信号に変換するフォトダイオードのようなセンサからなるパワーモニタ(モニタ手段)9と、パワーモニタ9の出力に応じて、駆動回路7の動作を制御する制御回路(制御手段)10とを有する。
【0022】
第二次高調波発生素子4は、受光部の口径が1〜3μm程度である。調芯レンズ3は、レーザ光を第二次高調波発生素子4の受光部と同程度の径になるように集光するとともに、第二次高調波発生素子4の受光部の中心にレーザ光の光軸を芯合わせする。レーザ光の光軸が第二次高調波発生素子4の中心に一致している場合、レーザ光のエネルギーが全て第二次高調波発生素子4に入力されるので、第二次高調波発生素子4の出力が最大になり、パワーモニタ9の出力も最大になる。
【0023】
図2に、調芯レンズ3を移動させるアクチュエータ6の構成を示す。アクチュエータ6は、伸縮層11aと電極層11bとを交互に積層してなり、印加された電圧に応じて積層方向に伸縮する圧電素子(電気機械変換素子)11と、圧電素子11に一端が固定され、圧電素子11の積層方向に延伸する駆動軸12と、駆動軸12に摩擦係合し、調芯レンズ3を保持する移動体13と、圧電素子11と駆動軸12の接合部の外周下側に接着固定され、圧電素子11および駆動軸12を支持するとともに、圧電素子11の接着された下側を部分的に拘束して寸法変位を阻害する拘束部材14とを有する。調芯レンズ3は移動体13の上側に支持されており、調芯レンズ3の光学中心Pは、圧電素子11および駆動軸12の断面中心からずらされて保持されている。
【0024】
図3に、駆動回路7の構成を示す。駆動回路7は、制御回路10の制御信号に従って電圧3V、デューティ比0.3または0.7の矩形波からなる交流駆動電圧を生成するパルス発生器(Pulse Width Modulator)15と、制御回路10のディジタル信号を電圧0〜3Vのアナログ電圧に変換した直流駆動電圧を生成するDA変換器16と、交流駆動電圧と直流駆動電圧とを1:4の比で足し合わせて(重畳して)0〜15Vの駆動電圧を生成する加算器17と、加算器17の出力を電流増幅するパワーアンプ18とからなる。パワーアンプ18で増幅された駆動電圧は、アクチュエータ6の圧電素子11に印加される。この構成において、圧電素子11に印加される駆動電圧は、0〜12Vの直流駆動電圧と、波高3Vの交流駆動電圧とを重畳したものであるといえる。
【0025】
駆動電圧の直流駆動電圧成分は、圧電素子11の歪んだ伸縮による図4に示すような、駆動軸12の傾斜の角度θ、つまり、駆動軸12の傾斜の中心を極とする極座標系における移動体13の位置の偏角を定める。また、駆動電圧の交流駆動電圧成分は、駆動軸12を軸方向に非対称に伸縮させ、そのパルス数に比例した距離だけ、移動体13を駆動軸12に対して滑り変位させる。これにより、移動体13の極座標系における動径rが定められる。
【0026】
尚、駆動軸12の交流駆動電圧成分のデューティ比が0.7の場合、移動体13は、圧電素子11から遠ざかり、交流駆動電圧成分のデューティ比が0.3の場合、移動体13は、圧電素子11に近づくように変位する。
【0027】
このように、アクチュエータ6は、直流駆動電圧と交流駆動電圧とを重畳した駆動電圧によって移動体13を極座標上で位置決めでき、それによって調芯レンズ3を2次元的に位置決めできる。
【0028】
図5に、駆動電圧に対するアクチュエータ6の変位量の周波数特性を、r方向およびθ方向についてそれぞれ示す。図示するように、r方向の周波数特性は、約500kHzで共振して最大となり、θ方向の周波数特性は、約5kHzで共振して最大となる。
【0029】
従来の振動型リニアアクチュエータと同様に、本実施形態のアクチュエータ6においても、圧電素子11に駆動軸12の変位が最大となる周波数の約0.7倍の周波数の矩形波電圧を印加すれば、駆動軸12に対して移動体13を効率よく滑り変位させられる。このため、アクチュエータ6において、交流駆動電圧の周波数は、約350kHzとする。この交流駆動電圧の周波数は、図5に示すように、駆動軸12をθ方向に揺動させない周波数域である。
【0030】
一方、アクチュエータ6において、直流駆動電圧は、駆動軸12の所望の偏角を生じさせる電圧に設定されるが、その目標値を変更する場合、その変化波形が駆動軸12の応答性の高い周波数、つまり、周波数応答においてθ方向に十分なゲインがある低い周波数成分で構成されるようにする。例えば、直流駆動電圧の変化率を1V/secとすると、これは、電圧3V、周波数1kHzの正弦波の電圧変化率の最大値に相当する。
【0031】
このように、駆動軸12のr方向の共振点は、θ方向のゲインの得られる範囲よりも十分に高いため、直流駆動電圧の変化率を駆動軸12のθ方向に応答性が高い範囲に設定すれば、駆動軸12のθ方向の駆動によってr方向の共振を招いてr方向にも振動を生じさせることがない。つまり、アクチュエータ6におけるr方向の駆動とθ方向の駆動とは、周波数帯が異なるために互いに干渉しない。
【0032】
図6に、レーザモジュール1におけるレーザ光の調芯時の駆動電圧の変化を(A)に、それによるパワーモニタ9の出力の変化を(B)に示す。レーザモジュール1において、駆動回路7は、移動体13(および調芯レンズ3)を現在の偏角に維持する直流駆動電圧に重畳して、移動体13を前進させる2パルスの交流駆動電を印加し、5msec後に移動体13を後退させる4パルスの交流駆動電圧を印加し、さらに5msec後に移動体13を前進させる2パルスの交流駆動電を印加することで、10msec(時間T)の間に、移動体を微少量だけ前後にだけ移動させるウォブリングを行う。尚、移動体13は、交流駆動電圧の1パルス当たり、約60nm移動する。
【0033】
図7に示すように、パワーモニタ9の出力は、レーザ光のr方向およびθ方向のそれぞれの芯ずれ量に応じてガウス曲線を描いて低下する。そこで、制御回路10は、ウォブリングの間のパワーモニタ9の出力を監視して、移動体13前進時の出力と後退時の出力との差を算出し、この差に比例して移動体13を移動させるデューティ比およびパルス数の交流駆動電圧を、駆動回路7に出力させる。これによって、レーザモジュール1は、調芯レンズ3により合焦するレーザ光の光軸を第二次高調波発生素子4の中心に調芯して、パワーモニタ9の出力を最大化することができる。
【0034】
図6に示すように、前記r方向のウォブリングに基づく移動体13のr方向の調芯のための駆動に続いて、レーザモジュール1では、θ方向のウォブリングを行って、同様に、パワーモニタ9の出力変化に基づいて直流駆動電圧の電圧値を変更することで、駆動軸12の偏角を調節して移動体13のθ方向の調芯をする。このθ方向のウォブリングのために、制御回路10は、駆動回路7の直流駆動電圧を、駆動軸12の中央(設計上の調芯位置)に移動体13が係合している場合に、移動体13を約120nm移動させるように駆動軸12を揺動させる一定の電圧(0.2V)だけ上下させる。
【0035】
つまり、θ方向のウォブリングにおける移動体13の移動量は、調芯位置の近傍において、r方向のウォブリングにおける移動体13の移動量と略等しくなる。また、この直流電圧を上下するウォブリング時間Tは、前記r方向のウォブリング時間Tと同じ時間(10msec)に設定されている。尚、図には、分かりやすいように大きく示しているが、両方向のウォブリングにおける移動体13の移動時間は殆ど無視できるものである。
【0036】
これにより、制御装置10は、ウォブリング時に、パワーモニタ9の出力差を、図6においてハッチングした部分の面積の差分によって算出できる。上述のように、r方向のウォブリングとθ方向のウォブリングとで、移動体13の移動距離およびウォブリング時間を同じに設定することで、制御装置10は、同じ演算を用いて両方向の芯ずれ量を算出できる。
【0037】
図8に、本発明の第2実施形態の光学装置であるレーザモジュール21を示す。本実施形態の説明では、第1実施形態と同じ構成要素に同じ符号を付して、重複する説明を省略する。
【0038】
このレーザモジュール21は、レーザダイオード22の出力光を第1光ファイバ(光学部材)23および第2光ファイバ24で案内して、フォトダイオード25に照射するものである。レーザモジュール21は、第1光ファイバ23から射出されたレーザ光を集光して、第2光ファイバ24に入射させるレンズ26を有する。
【0039】
第1光ファイバの射出端は、第1実施形態と同様の極座標系の駆動ができるアクチュエータ6によって、レーザ光の光軸に直交する平面内で2次元的に位置決めされる。アクチュエータ6に駆動電圧を印加する駆動回路7は、制御回路10によって、フォトダイオード25の出力に応じて制御される。
【0040】
レーザモジュール21においても、第1実施形態と同様に、1つのアクチュエータ6によって、レーザ光を2次元的に調芯することができる。この実施形態が示すように、本発明の光学装置では、極座標系のアクチュエータによって、レンズに限らず、いかなる光学部材を駆動してもよい。
【0041】
また、本発明の実施形態に係るアクチュエータ6において、圧電素子11と駆動軸12とを部分的に拘束する拘束部材14は、図9に示すように、圧電素子11および駆動軸12の全周を取り囲み、それらの上側および側方を接着剤Gで固定し、下側を固定しないものとしてもよい。この構成によれば、駆動軸12の揺動方向が、第1実施形態とは逆になる。
【0042】
この例において、拘束部材14は、圧電素子11の側面をも拘束している。つまり、本発明の極座標アクチュエータの拘束部材は、圧電素子の伸縮を、圧電素子の伸縮方向の軸について非対称に拘束するものであればよく、例えば、側辺の途中までを拘束するように接着してもよい。
【0043】
また、これらの例は、圧電素子、拘束部材、駆動軸等の断面形状を矩形に限定するものではなく、円形断面や、他の断面形状であってもよい。
【符号の説明】
【0044】
1…レーザモジュール(光学装置)
2…レーザダイオード
3…調芯レンズ(光学部材)
6…アクチュエータ
7…駆動回路
9…パワーモニタ(モニタ手段)
10…制御回路(制御手段)
11…圧電素子(電気機械変換素子)
12…駆動軸
13…移動体
14…拘束部材
15…パルス発生器(交流駆動電圧発生源)
16…AD変換器(直流駆動電圧発生源)
17…加算器(重畳手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印加された電圧に応じて機械的変位を生じる電気機械変換素子と、
前記電気機械変換素子の機械的変位によって軸方向に変位させられるとともに傾斜させられる駆動軸と、
前記駆動軸に摩擦係合する移動体と、
前記電気機械変換素子に、前記移動体が前記駆動軸に対して滑り変位するように前記駆動軸を軸方向に振動させる交流駆動電圧と、前記移動体が前記駆動軸に対して滑り変位しない低い変化率で前記駆動軸を所望の角度に傾斜させる電圧まで変化可能な直流駆動電圧とを重畳して印加する駆動回路とを有することを特徴とするアクチュエータ。
【請求項2】
前記電気機械変換素子は、圧電素子であって、
前記圧電素子の寸法変位を部分的に拘束する拘束部材をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
【請求項3】
前記アクチュエータは、請求項1または2に記載のアクチュエータによって光学部材を極座標系の偏角および動径について位置決めすることを特徴とする光学装置。
【請求項4】
前記光学部材の芯ずれ量に応じて出力が低下するモニタ手段と、
前記アクチュエータの動径と偏角とを、交互に、微少量だけ前後に駆動するウォブリングによる前記モニタ手段の出力変化に基づいて、前記モニタ手段の出力を最大化させるように前記アクチュエータの駆動を制御する制御手段とをさらに有し、
前記動径のウォブリング時間と、前記偏角のウォブリング時間とが等しいことを特徴とする請求項3に記載の光学装置。
【請求項5】
極座標系の動径および偏角を変化させられる1つのアクチュエータによって光学部材を位置決めすることを特徴とする光学装置。
【請求項6】
前記光学部材の芯ずれ量に応じて出力が低下するモニタ手段と、
前記アクチュエータの動径と偏角とを、交互に、微少量だけ前後に駆動するウォブリングによる前記モニタ手段の出力変化に基づいて、前記モニタ手段の出力を最大化させるように前記アクチュエータの駆動を制御する制御手段とをさらに有し、
前記動径のウォブリング時間と、前記偏角のウォブリング時間とが等しいことを特徴とする請求項5に記載の光学装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−259162(P2010−259162A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−103901(P2009−103901)
【出願日】平成21年4月22日(2009.4.22)
【出願人】(303000408)コニカミノルタオプト株式会社 (3,255)
【Fターム(参考)】