説明

アクチュエータ

【課題】本発明は、圧電素子と駆動軸と保持部材との組み付けに際して移動体が摺動する駆動軸の外周面に接着剤が付着した場合でも、移動体が駆動軸の外周面を円滑に摺動できるアクチュエータの提供を目的とする。
【解決手段】電気機械変換素子である圧電素子2と、駆動軸3と、駆動軸3の外周面を摺動する移動体5と、前記駆動軸3を接着剤を介して保持した保持部材5とを備えている。駆動軸3の外周面には、保持部材5と駆動軸3を組み付ける際に、それらを組み付ける組付治具110に設けられた第1押圧部材115よって押圧される被押圧部6が設けられている。被押圧部6は、少なくとも第1押圧部材115と当接する当接部61及びその当接部近傍62が、その被押圧部6が設けられた駆動軸3の第4外周面34から窪まされるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学部品等を駆動させるアクチュエータに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、光学部品等を駆動させるアクチュエータとして、電圧の印加によって軸方向に伸縮する電気機械変換素子である圧電素子と、その圧電素子に連結されその圧電素子の伸縮により振動する駆動軸と、前記駆動軸の外周面に摩擦係合し前記外周面を摺動する移動体と、その駆動軸の第1端を接着剤を介して保持した保持部材とを備えたものが知られており、例えば特許文献1に開示されたものがある。
【0003】
ところで、このようなアクチュエータにおける圧電素子と駆動軸と保持部材とを組み付ける場合、3つの互いの相対位置が1/100mm単位の寸法精度で組み付けることが求められる。そこで、一般に、図5に示すような組付治具110を用いて連結が行われている。詳しくは、組付治具110は、圧電素子100を位置決めして載置する圧電素子用載置部111a及び保持部材103を位置決めして載置する保持部材用載置部111bとを有する治具本体111と、駆動軸102の第2端102bにおける外周面を下方側から受ける受け部材112と、駆動軸102を挟んで受け部材112と反対側の上方側に配設され駆動軸102の外周面を受け部材112側に押圧する第1押圧部材113と、駆動軸102の第2端102bの端面を押圧する第2押圧部材114と、圧電素子100を圧電素子用載置部111a側の下方側に押圧する圧電素子用押圧部材115とを備えたものである。
【0004】
そして、第1押圧部材113及び第2押圧部材114で駆動軸102を、圧電素子用押圧部材115で圧電素子を、夫々押圧した状態で、保持部材103に設けた受容部103a(図2に参照)の内周面と、圧電素子100及び駆動軸102夫々の第1端の外周面とを、接着剤によって接着させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−174882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、接着剤として熱硬化性接着剤を用いて接着を行う場合、第1押圧部材113、第2押圧部材114、及び圧電素子用押圧部材115で押圧した状態で、通常150°Cの雰囲気下に所定時間だけ保持して前記接着を行うため、熱硬化性接着剤の一部が気化しその気化した接着剤ガス104が駆動軸102の外周面における押圧部材113との当接部近傍、或いは受け部材112との当接部近傍に集まり、温度低下に伴ってその集まった接着剤ガス104が固化して、移動体が摺動する駆動軸102の外周面に熱硬化性接着剤が付着した状態になる。このように接着剤ガス104が固化して形成された熱硬化型接着剤が駆動軸102の外周面に付着していると、移動体(図1参照)が駆動軸102の外周面を摺動する際の抵抗になり、移動体を円滑に摺動し難くなってしまう。
【0007】
本発明は、圧電素子と駆動軸と保持部材との組み付けに際して移動体が摺動する駆動軸の外周面に接着剤が付着した場合でも、移動体が駆動軸の外周面を円滑に摺動できるアクチュエータの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のアクチュエータは、軸方向に伸縮する電気機械変換素子と、その電気機械変換素子に連結され前記電気機械変換素子の伸縮により振動する駆動軸と、前記駆動軸の外周面に摩擦係合し前記外周面を摺動する移動体と、前記駆動軸を接着剤を介して保持した保持部材とを備えたアクチュエータであって、前記駆動軸の外周面には、前記保持部材と駆動軸とを組み付ける際に、それらを組み付ける組付治具に設けられた押圧部材によって押圧される被押圧部が設けられ、前記被押圧部は、少なくとも前記押圧部材と当接する当接部及びその当接部近傍が、前記被押圧部が設けられた前記外周面から窪まされるように構成されていることを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、被押圧部は、押圧部材と当接する当接部及びその当接部近傍が外周面から窪まされるように構成されているため、圧電素子と駆動軸と保持部材との組み付けに際して駆動軸の外周面における押圧部材との当接部近傍に接着剤が付着した場合でも、接着剤が駆動軸の外周面から突出することのないものにでき、移動体が駆動軸の外周面を円滑に摺動できる。
【0010】
他の一態様では、前記駆動軸の外周面には、前記組付治具に設けられた受け部材によって、前記押圧部材により押圧された押圧側とは反対側から受けられる被受け部が更に設けられ、前記被受け部は、少なくとも前記受け部材と当接する当接部及びその当接部近傍が、前記被受け部が設けられた前記外周面から窪まされるように構成されているものにできる。
【0011】
この構成によれば、被受け部は、受け部材と当接する当接部及びその当接部近傍が外周面から窪まされるように構成されているため、圧電素子と駆動軸と保持部材との組み付けに際して駆動軸の外周面における受け部材との当接部近傍に接着剤が付着した場合でも、接着剤が駆動軸の外周面から突出することのないものにでき、移動体が駆動軸の外周面を円滑に摺動できる。
【0012】
他の一態様では、前記被押圧部は、その内側面と当該被押圧部が設けられた前記外周面との境界部に面取りが施されるように構成されているものにできる。
【0013】
この構成によれば、被押圧部を駆動軸の外周面に形成する際に、被押圧部の内側面と駆動軸の外周面との境界角部に駆動軸の外周面から突出したバリが生じた場合でも、面取りによってバリを除去できる。これにより、移動体が駆動軸の外周面を摺動する際にバリが抵抗になるようなことを防止でき、移動体を円滑に摺動させることができる。
【0014】
他の一態様では、前記駆動軸は、第1外周面と、その第1外周面と隣接した第2外周面及び第3外周面と、それらの前記第2外周面及び第3外周面夫々と隣接した第4外周面を有する四角柱状のものから構成され、前記被受け部は、前記第1外周面に設けられ、前記被押圧部は、前記第4外周面に設けられている構成にできる。
【0015】
この構成によれば、圧電素子と駆動軸と保持部材との組み付けに際して、駆動軸の第4外周面の被押圧部と押圧部材との当接部近傍及び第1外周面の被受け部と受け部材との当接部近傍の夫々に接着剤が付着した場合でも、接着剤が駆動軸の第1外周面又は第4外周面から突出することのないものにでき、移動体を駆動軸の外周面を円滑に摺動させることができる。
【0016】
他の一態様では、前記接着剤は、熱硬化性接着剤から構成されているものにできる。
【0017】
この構成によれば、圧電素子と駆動軸と保持部材との組み付けに際して、熱硬化性接着剤が高温雰囲気下で一部が気化して、例えば駆動軸の被押圧部と押圧部材との当接部近傍或いは、駆動軸の被受け部と受け部材との当接部近傍に集まってその後の冷却で固化し、駆動軸の外周面に熱硬化性接着剤が付着した場合でも、その付着した熱硬化性接着剤を被押圧部、被受け部夫々に配設でき、付着した熱硬化性接着剤が駆動軸の外周面から突出することのないものにできる。従って、圧電素子と駆動軸と保持部材との組み付けに際して、熱硬化性接着剤を用いた場合でも、移動体を駆動軸の外周面を円滑に摺動させることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、圧電素子と駆動軸と保持部材との組み付けに際して移動体が摺動する駆動軸の外周面に接着剤が付着した場合でも、移動体が駆動軸の外周面を円滑に摺動できるアクチュエータの提供し得たものである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1実施形態のアクチュエータの側面図である。
【図2】図1の第1実施形態のアクチュエータの圧電素子と駆動軸と保持部材との分解斜視図である。
【図3】圧電素子と駆動軸と保持部材とを、組付治具を用いて組付ける際の説明図である。
【図4】第2実施形態のアクチュエータにおける駆動軸と圧電素子と保持部材とを、組付治具を用いて組付ける際の説明図である。
【図5】圧電素子と駆動軸と保持部材とを組付治具を用いて組付ける際の従来例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態のアクチュエータの側面図、図2は、第1実施形態のアクチュエータの圧電素子と駆動軸と保持部材との分解斜視図である。
【0021】
第1実施形態のアクチュエータ1は、電気機械変換素子である圧電素子2と、圧電素子2に連結された駆動軸3と、圧電素子2及び駆動軸3を保持した保持部材4と、駆動軸3を移動する移動体5とを備えている。
【0022】
圧電素子2は、複数の圧電層が積層されるようにして四角柱状体に形成されたものから構成されている。この圧電素子2の軸方向の第1端2a(図1の右端)の外周面は、接着剤によって保持部材4と接着される接着部25を構成する。
【0023】
駆動軸3は、四角柱状体から構成されており、図の下側の第1外周面31と、その第1外周面31と隣接して直交した第2外周面32及び第3外周面33と、それらの第2外周面32及び第3外周面33夫々と隣接して直交した第4外周面34とを備えている。
【0024】
又、駆動軸3の軸方向の第1端3a(図1の左端)の端面は、上記圧電素子2の軸方向の第1端2aの端面に接着剤を介して連結されている。
【0025】
又、駆動軸3の軸方向の第1端3aの第1外周面31〜第3外周面33は、接着剤によって保持部材4と接着される接着部35を構成する。また、駆動軸3の第1外周面31〜第4外周面33は、上記接着部35を除き移動体5が摺動する摺動部を構成する。
【0026】
又、駆動軸3の第4外周面34の軸方向の略中央部には、被押圧部6が設けられている。この被押圧部6は、この駆動軸3と保持部材4とを組み付ける際に、それらを組み付ける後述の組付治具110に設けられた第1押圧部材113によって押圧される部分である。
【0027】
この被押圧部6は、第1押圧部材113と当接する当接部61を備えており、その当接部61及びその当接部近傍62が第4外周面34から窪まされるように構成されている。
【0028】
この実施形態では、被押圧部6は、図2に示すように第2外周面32から第3外周面33にかけて、図3に示すように軸方向長さL1が0.2〜0.3mm、第4外周面34からの深さt1が0.1〜0.2mmに形成されている。
【0029】
又、駆動軸3の軸方向の第2端3bにおける第1外周面31には、被受け部7が設けられている。この被受け部7は、後述の組付治具110に設けられた受け部材112に受けられる部分である。
【0030】
この被受け部7は、受け部材112と当接する当接部71を備えており、その当接部71及びその当接部近傍72が第1外周面31から窪まされるように構成されている。
【0031】
この実施形態では、被受け部7は、第2外周面32から第3外周面33にかけて、駆動軸3の第2端3bの端面30から軸方向に0.2〜0.3mmの長さL2(図3に図示)で、第1外周面31からの深さt2が0.1〜0.2mmに形成されている。
【0032】
保持部材4は、上記駆動軸3の接着部35及び圧電素子2の接着部25を受容する軸受容部40を備えている。この軸受容部40は、図2に示すように上方が開放されたコの字状を呈するものから構成されており、上記駆動軸3の第1外周面31と対向する第1内周面41と、上記第2外周面32と対向する第2内周面42と、上記第3外周面32と対向する第3内周面43とを備えている。
【0033】
そして、このように構成された保持部材4の軸受容部40に、図1に示すように駆動軸3の接着部35が圧電素子2の接着部25とともに受容される。そして、この状態で、接着剤によって、駆動軸3の第1端3aと圧電素子2の第1端2aとの夫々の端面同士が接着されるとともに、駆動軸3の外周面31〜33と保持部材4の内周面41〜43とが接着され、更に、圧電素子2の外周面と保持部材4の内周面41〜43とが接着される。これにより、駆動軸3及び圧電素子2が保持部材4に接着剤を介して保持される。
【0034】
又、この接着剤は、この実施形態では、熱硬化性接着剤が用いられている。この熱硬化性接着剤としては、例えば商品名エイブルボンド789−3(エイブルティック社製)を挙げることができるが、熱硬化性接着剤は、このものに限らず、種々のものを使用できる。
【0035】
ここで、駆動軸3と圧電素子2と保持部材4との組み付け方法について、図3に基づいて、更に詳しく説明する。この組み付けは、組付治具110を用いて行われる。この組付治具110は、上述した図5に示すものと同構成を採るもので、圧電素子用載置部111a及び駆動軸用載置部111bとを有する治具本体111と、受け部材112と、3つの押圧部材113〜115とを備えたものである。
【0036】
まず、保持部材4の軸受容部40の第1内周面41〜第3内周面43の全体に、上述の熱硬化性接着剤を塗布するとともに、圧電素子2の端面に上述の熱硬化性接着剤を塗布しておく。
【0037】
そして、その状態で、治具本体111の圧電素子用載置部111aに圧電素子2を、駆動軸用載置部111bに保持部材4を、夫々セットするとともに、駆動軸3の第1端3aを保持部材4lの軸受容部40に上方側から入れる。これにより、駆動軸3の第2端3bの被受け部7が受け部材112に受けられる。
【0038】
この状態で、圧電素子2の外周面を圧電素子用押圧部材115で、駆動軸3の第1外周面における被押圧部6の当接部61を第1押圧部材113で、駆動軸3の第2端3bの端面30を第2押圧部材で、夫々押圧する。
【0039】
そして、この状態で、150°Cの高温雰囲気下に1時間程度、放置する。その際、熱硬化性接着剤の一部が気化しその気化した接着剤ガス104が、圧電素子用押圧部材115と圧電素子2との当接部近傍、第1押圧部材113と駆動軸3の第4外周面34との当接部近傍62、第2押圧部材114と駆動軸3の第2端3bの端面30との当接部近傍、及び受け部材112と駆動軸3の第1外周面31との当接部近傍72、夫々に集まる。
【0040】
そして、その後、組付治具110にセットされた駆動軸3と圧電素子2と保持部材4とが、上記高温雰囲気から出されると、上記集まった接着剤ガス104が冷えて固化し熱硬化性接着剤が付着した状態になる。しかし、第1押圧部材113と駆動軸3の第4外周面34との当接部近傍62には、第4外周面34から窪んだ被押圧部6が設けられているとともに、受け部材112と駆動軸3の第1外周面31との当接部近傍72には、第1外周面31から窪んだ被受け部7が設けられているため、上記付着した熱硬化性接着剤は、被押圧部6と被受け部7とに夫々配設されて第1外周面31又は第4外周面34から外周側に突出することのないものにできる。
【0041】
図1に戻って、保持部材4の説明を続ける。上述のように圧電素子2と駆動軸3とを保持した保持部材4の下端は、例えば支持部材8に支持され、その支持部材8が小型カメラやレーザーモジュールなどの光学装置内に取り付けられることによりこのアクチュエータ1が光学装置に装着される。
【0042】
移動体5は、駆動軸3の軸方向に移動可能に駆動軸3の第1外周面31〜第4外周面34に摩擦係合されている。又、この移動体5には、例えば光学装置に装着される際にレンズ9が移動体5と共に可動するように連結される。
【0043】
このように構成されたアクチュエータ1は、圧電素子2に矩形波を与えることで、駆動軸3を軸方向(X−X方向)に振動させるとともに、略三角波状に変位させる。すなわち、電圧上昇時(伸長時)と下降時(圧縮時)とで振動速度差が生じることを利用して、移動体5を、駆動軸3の外周を摺動させて軸方向に移動させる。また、矩形波のデューティ比を変えることで、移動体の移動速度や移動方向を制御する。
【0044】
その際、駆動軸3と圧電素子2と保持部材4との組み付けに際して付着した熱硬化性接着剤は被押圧部6と被受け部7とに夫々配設されて第1外周面31又は第4外周面34から突出していないため、熱硬化性接着剤が邪魔になることがなく、移動体5を円滑に摺動させることができる。
【0045】
次に、第2実施形態のアクチュエータ200について、図4に基づいて説明する。第2実施形態のアクチュエータ200の駆動体203における被押圧部206は、その被押圧部206の内側面206aと第4外周面234との境界部に、面取り261が施されて構成されている。その他は、先の第1実施形態のものと同構成を採っている。
【0046】
このような面取り261が施されることにより、被押圧部206を第4外周面234に加工形成する際に、被押圧部206の内側面206aと第4外周面234との境界角部にバリ262が第4外周面234から突出するように生じている場合でも、面取り261を形成する際に除去できる。
【0047】
従って、バリ262によって移動体5が摺動し難くなるようなことを防止でき、移動体5を円滑に摺動させることができる。
【0048】
尚、上記実施形態では、被押圧部と被受け部との両方を、駆動軸の外周面から窪ませるように形成したが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。例えば駆動軸の軸方向の長さを長くして駆動軸の第2端を、移動体5が摺動しない非摺動部とし、この非摺動部こ被受け部を設けるようにして、被押圧部だけを駆動軸の外周面から窪ませるようにしてもよい。
【0049】
又、被受け部を、駆動軸の外周面から窪ませるようにして形成する場合において、例えば図4に示すように駆動軸203の第2端203bの端面230と第4外周面234と境界部に形成された傾斜面から構成し、そして、この傾斜面からなる被受け部207の一部に、受け部材112と当接する当接部271を備えたものとしてもよい。
【0050】
又、上記実施形態では、接着剤として、熱硬化性接着剤を用いたが、この形態のものに限らず、熱硬化性接着剤以外の接着剤を用いてもよく、適宜変更できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸方向に伸縮する電気機械変換素子と、その電気機械変換素子に連結され前記電気機械変換素子の伸縮により振動する駆動軸と、前記駆動軸の外周面に摩擦係合し前記外周面を摺動する移動体と、前記駆動軸を接着剤を介して保持した保持部材とを備えたアクチュエータであって、
前記駆動軸の外周面には、前記保持部材と駆動軸とを組み付ける際に、それらを組み付ける組付治具に設けられた押圧部材によって押圧される被押圧部が設けられ、
前記被押圧部は、少なくとも前記押圧部材と当接する当接部及びその当接部近傍が、前記被押圧部が設けられた前記外周面から窪まされるように構成されていることを特徴とするアクチュエータ。
【請求項2】
前記駆動軸の外周面には、前記組付治具に設けられた受け部材によって、前記押圧部材により押圧された押圧側とは反対側から受けられる被受け部が更に設けられ、
前記被受け部は、少なくとも前記受け部材と当接する当接部及びその当接部近傍が、前記被受け部が設けられた前記外周面から窪まされるように構成されていることを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ。
【請求項3】
前記被押圧部は、その内側面と当該被押圧部が設けられた前記外周面との境界部に面取りが施されるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のアクチュエータ。
【請求項4】
前記駆動軸は、第1外周面と、その第1外周面と隣接した第2外周面及び第3外周面と、それらの前記第2外周面及び第3外周面夫々と隣接した第4外周面を有する四角柱状のものから構成され、
前記被受け部は、前記第1外周面に設けられ、
前記被押圧部は、前記第4外周面に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のアクチュエータ。
【請求項5】
前記接着剤は、熱硬化性接着剤から構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のアクチュエータ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−120341(P2012−120341A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−268363(P2010−268363)
【出願日】平成22年12月1日(2010.12.1)
【出願人】(303000408)コニカミノルタアドバンストレイヤー株式会社 (3,255)
【Fターム(参考)】