説明

アクリル樹脂フィルム状物、アクリル樹脂積層フィルム、光硬化性アクリル樹脂フィルム又はシート、積層フィルム又はシート、及び、これらを積層した積層成形品

【課題】インサート成形、またはインモールド成形を施した時に、成形品が白化しない、また、寒冷地でVカット加工やラッピング加工を施した時に、成形品が白化しない、かつ車輌用途、建材用途に用いることができる表面硬度、耐熱性を満足するアクリル樹脂フィルム状物を提供すること。
【解決手段】巾20mmの試験片をチャック間距離25mm、速度50mm/min、温度23℃の条件で、終点のチャック間距離33mmとなるように引張試験を行った後の試験片をJIS K7136(曇価の測定方法)の試験方法にて測定した値と、試験前の試験片をJIS K7136(曇価の測定方法)の試験方法にて測定した値との差が30%以下であり、かつ、鉛筆硬度(JIS K5400に基づく測定)が2B以上であるアクリル樹脂フィルム状物(A)。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
巾20mmの試験片を初期のチャック間距離25mm、速度50mm/min、温度23℃の条件で、終点のチャック間距離33mmとなるように引張試験を行った後の試験片をJIS K7136(曇価の測定方法)の試験方法にて測定した値と、試験前の試験片をJIS K7136(曇価の測定方法)の試験方法にて測定した値との差が30%以下であり、かつ、鉛筆硬度(JIS K5400に基づく測定)が2B以上であるアクリル樹脂フィルム状物(A)。
【請求項2】
少なくとも片面の60°表面光沢度が100%以下である請求項1記載のアクリル樹脂フィルム状物(A)。
【請求項3】
熱変形温度(ASTM D648に基づく測定)が80℃以上である請求項1または2記載のアクリル樹脂フィルム状物(A)。
【請求項4】
さらに、少なくとも片面に加飾層を有する請求項1〜3のいずれかに記載のアクリル樹脂フィルム状物(A)。
【請求項5】
請求項1〜3のいずれかに記載のアクリル樹脂フィルム状物(A)を有するアクリル樹脂積層フィルムであって、さらに他のアクリル樹脂フィルム状物(A’)またはフッ素樹脂フィルム状物(A’’)を有するアクリル樹脂積層フィルム。
【請求項6】
さらに、少なくとも片面に加飾層を有する請求項5記載のアクリル樹脂積層フィルム。
【請求項7】
請求項1〜3のいずれかに記載のアクリル樹脂フィルム状物(A)または請求項5記載のアクリル樹脂積層フィルムと、側鎖にラジカル重合性不飽和基を有する熱可塑性樹脂(z−1)および光重合開始剤(z−2)を含む光硬化性樹脂組成物(Z)層とを有する光硬化性アクリル樹脂フィルム又はシート。
【請求項8】
さらに、少なくとも片面に加飾層を有する請求項7記載の光硬化性アクリル樹脂フィルム又はシート。
【請求項9】
請求項1〜3のいずれかに記載のアクリル樹脂フィルム状物(A)、請求項5記載のアクリル樹脂積層フィルム、及び、請求項7記載の光硬化性アクリル樹脂フィルム又はシートからなる群より選ばれる1つと、熱可塑性樹脂層(C)とを有する積層フィルムまたはシート。
【請求項10】
加飾層(B)をさらに有する請求項9記載の積層フィルムまたはシート。
【請求項11】
請求項9または10記載の積層フィルムまたはシートからなる建材用積層フィルムまたはシート。
【請求項12】
請求項1〜4のいずれかに記載のアクリル樹脂フィルム状物(A)、請求項5または6記載のアクリル樹脂積層フィルム、請求項7または8記載の光硬化性アクリル樹脂フィルム又はシート、請求項9または10記載の積層フィルムまたはシート、及び、請求項11記載の建材用積層フィルムまたはシートからなる群より選ばれる1つを、基材(E)に積層したことを特徴とする積層成形品。
【請求項13】
請求項1〜4のいずれかに記載のアクリル樹脂フィルム状物(A)、請求項5または6記載のアクリル樹脂積層フィルム、請求項7または8記載の光硬化性アクリル樹脂フィルム又はシート、請求項9または10記載の積層フィルムまたはシート、及び、請求項11記載の建材用積層フィルムまたはシートからなる群より選ばれる1つに、射出成形金型内で真空成形または圧空成形を施し、その後、該射出成形金型内で前記基材(E)となる樹脂を射出成形して一体化することにより得られる請求項12記載の積層成形品。
【請求項14】
請求項1〜4のいずれかに記載のアクリル樹脂フィルム状物(A)、請求項5または6記載のアクリル樹脂積層フィルム、請求項7または8記載の光硬化性アクリル樹脂フィルム又はシート、請求項9または10記載の積層フィルムまたはシート、及び、請求項11記載の建材用積層フィルムまたはシートからなる群より選ばれる1つに、真空成形または圧空成形を施し、その後、射出成形金型内に挿入し、該射出成形金型内で前記基材(E)となる樹脂を射出成形することにより得られる請求項12記載の積層成形品。

【公開番号】特開2006−342358(P2006−342358A)
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−214755(P2006−214755)
【出願日】平成18年8月7日(2006.8.7)
【分割の表示】特願2003−434138(P2003−434138)の分割
【原出願日】平成15年12月26日(2003.12.26)
【出願人】(000006035)三菱レイヨン株式会社 (2,875)
【Fターム(参考)】