説明

アザ環状スピロ誘導体

式(I)の化合物ならびにその薬学的に許容しうる塩は、医薬組成物の形態で使用することができる(式中、R、R、R、及びnは請求項1に記載された意義を有する)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、糖尿病の処置用のHSL阻害剤として有用な新規なアザ環状スピロ誘導体に関する。
【0002】
本発明は、特に、式(I):
【化1】


[式中、
は、置換フェニル(ここで、置換フェニルは、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、及びハロアルコキシより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されており、そして置換フェニルは、ハロゲンより独立して選択される1〜2個の置換基で場合によりさらに置換されている)であり;
は、水素、アルキル、シクロアルキル、フェニル、フェニルアルキル、置換フェニル又は置換フェニルアルキル(ここで、置換フェニル及び置換フェニルアルキルは、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ及びハロアルコキシより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)であり;
は、−R、−C(OH)R又は−C(O)NRであり;
は、フェニル、フェニルカルボニル、フェニルアルキル、置換フェニル、置換フェニルカルボニル又は置換フェニルアルキル(ここで、置換フェニル、置換フェニルカルボニル及び置換フェニルアルキルは、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ及びハロアルコキシより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)であり;
及びRの一方は、水素、アルキル又はシクロアルキルであり、他方は、アミノカルボニル、フェニル、フェニルアルキル、置換フェニル又は置換フェニルアルキル(ここで、置換フェニル及び置換フェニルアルキルは、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ及びハロアルコキシより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)であり;
及びRの一方は、水素、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル又はアルコキシアルキルであり、他方は、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、フェニル、フェニルアルキル、置換フェニル又は置換フェニルアルキル(ここで、置換フェニル及び置換フェニルアルキルは、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ及びハロアルコキシより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)であるか;
あるいは、R及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジニル、ピペリジニル、アゼパニル、ピペリダジニル、モルホリニル又はチオモルホリニルを形成し;
nは、0又は1である]で示される化合物、又はその薬学的に許容しうる塩に関する。
【0003】
白色脂肪組織(WAT)の主要な生理学的役割は、他の組織が必要とする場合にエネルギーを供給することである。哺乳動物においては、白色脂肪組織は第一のエネルギー貯蔵所であり、エネルギー過剰時に、トリアシルグリセロール(TAG)の形態で、予備の燃料を蓄積する(Wang M. et al., Chem. Biol., 2006, 13, 1019-1027; Gregoire F.M. et al., Physiol. Rev., 1998, 78, 783-809)。しかし、肝臓においても高いレベルで発生して、超低密度リポタンパク質(VLDL)を生成するTAG合成と違って、他の臓器が使用するためのエネルギー源として脂肪酸を提供する脂肪分解は、脂肪細胞に特有のものである。遊離脂肪酸(FFA)のTAGからの遊離は、規則的かつ調節的な方法で進行し(Unger R.H, Annu. Rev. Med. 2002, 53, 319-336; Duncan R.E. et al, 2007, Annu Rev Nutr, 27, 79-101; Jaworski K. Et al, 2007, Am J Physiol Gastrointest Liver Physiol, 293, G1-4)、カテコールアミンにより刺激され、インスリン、グルカゴン及びエピネフリンなどのホルモンにより調節される。
【0004】
トリグリセリドのホルモン調節加水分解をつかさどると考えられているWATにおける最も重要な酵素は、ホルモン感受性リパーゼ(HSL)である。この酵素は、肝臓、骨格筋、すい臓及び副腎内にも存在する。基底状態では、その基質に対し最小の活性しか有さない。ホルモンにより脂肪細胞を刺激することにより、タンパク質キナーゼAを活性化して、HSL及び脂肪滴コーティングタンパク質ペリリピンのリン酸化がもたらされる。ペリリピンのリン酸化により、それが脂肪滴から除去され、リン酸化されたHSLが、細胞質ゾルから脂肪滴に移動し、そこでトリグリセリドの加水分解に触媒作用を及ぼす(Wang M. et al., Chem. Biol., 2006, 13, 1019-1027)。
【0005】
血中非エステル化脂肪酸(NEFA)の上昇をもたらす脂肪細胞の脂肪分解の調節障害は、肥満及び2型糖尿病の発生を含む併存疾患に関連する(Unger R.H, Annu. Rev. Med. 2002, 53, 319-336)。肥満又はインスリン抵抗性被検者は、増加した内臓脂肪組織貯蔵所を有する。これらの貯蔵所は、上昇したレベルのHSLタンパク質を含有し(Large, V. et al., 1998, J. Lipid. Res. 39, 1688-1695)、それらが脂肪分解のインスリン媒介性抑制に対して抵抗性を有するので、向上した脂肪分解活性を示す。これにより、遊離脂肪酸の血漿レベルの増加がもたらされ、それが、さらに、肝臓、すい臓及び筋肉などのWAT以外の組織におけるトリグリセリドの蓄積により、インスリン抵抗性を悪化させる。トリグリセリドの異所性沈着により、肝臓におけるグルコース産生の増加、すい臓からのインスリン分泌の減少、ならびに骨格筋におけるグルコース取り込み及び脂肪酸の酸化の減少などの病理学的影響がもたらされる。したがって、HSL活性の増加によるFFAの血漿レベルの上昇は、肥満及び2型糖尿病の個体におけるインスリン抵抗性に寄与し、それを悪化させる。加えて、FFAの上昇は、脂肪組織による、炎症性サイトカインTNF−αの産生の増加に関連している(Hotamisigil, G. S. ,1995, J. Clin. Invest. 95, 2409-2415)。TNF−αはさらに、IRS−1をリン酸化し、インスリンシグナル伝達を低下させるJNK−1などのセリンキナーゼの活性化により、インスリンシグナル伝達を妨害する(Gao, Z. et. al., Mol Endocrinol, 2004, 18, 2024-2034)。したがって、悪化した血漿FFA及びトリグリセリドレベルをHSLの阻害により回復することにより、肝臓、筋肉及びすい臓などのWAT以外の組織におけるトリグリセリドの蓄積を減少させ、その結果、肝臓でのグルコース取り込みの減少、筋肉の脂肪酸酸化の増加及びβ細胞機能の向上がもたらされるであろう。炎症性サイトカイン産生も減少し、それにより、FFA産生がさらに減少し、インスリンシグナル伝達が向上するであろう。上昇したFFAは、アテローム性動脈硬化及び心筋機能不全を含む心血管リスクの増加にも関連している(Lopaschuk, et. al., Physiol Rev 2005, 85, 1093-129; Oliver, MF, QJM 2006, 99, 701-9)。健康な患者における慢性的な少用量の脂質製剤注入により、代謝的効果とは無関係に、内皮活性化のマーカーを誘発することも示されている(Cusi, et. al., J. Cardiometab. Syndr. 2009, 3, 141-6)。ここで、適度な脂質製剤注入が、内皮活性化のマーカー、ET−1、ICAM−1、VCAM−1を上昇させることが示された。さらに、高い脂肪分解活性及び上昇したFFAにより、高血圧のラットのインスリン抵抗性及び高血圧が増加する(Mauriege, et. al. J Physiol Biochem. 2009, 65, 33-41)。
【0006】
HSLは主要なホルモン調節リパーゼであるので、インスリン抵抗性状態の間、脂肪分解を抑制するインスリンの能力が減少し、FFAの増加、即ち、脂肪毒性に寄与することが知られている。これらの脂肪酸は肝臓内で集まって、TAG産生の増加につながり、これらは分泌されるVLDLに入れられる。肝臓内では脂質も蓄積し、脂肪肝表現型に至る。糖尿病及び肥満の間、脂肪分解は増加し、それがこの表現型に寄与する。したがって、HSLの活性を減少させることにより、FFAの血液への放出が減少し、かくして、TAG合成のためのFFAの肝臓への供給を制限する。したがって、HSL阻害剤は、NAFLD(非アルコール性脂肪肝疾患)及びNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の処置において、有益な効果を有しうる(Jeffry R. Lewis et al, Dig Dis Sci 2010, 55: 560-578)。
【0007】
本発明の目的は、式(I)の化合物及びその前述の塩とエステルならびに治療上活性な物質としてのその使用、前記化合物の製造方法、中間体、医薬組成物、前記化合物、その薬学的に許容しうる塩又はエステルを含有する医薬、疾病の治療又は予防、特に、糖尿病、代謝症候群、脂質異常症、アテローム性動脈硬化、肥満、心血管疾患、心筋機能不全、炎症、非アルコール性脂肪肝疾患又は非アルコール性脂肪性肝炎の治療又は予防のための前記化合物、塩又はエステルの使用、そして、糖尿病、代謝症候群、脂質異常症、アテローム性動脈硬化、肥満、心血管疾患、心筋機能不全、炎症、非アルコール性脂肪肝疾患又は非アルコール性脂肪性肝炎の治療又は予防用の医薬の製造のための前記化合物、塩又はエステルの使用である。
【0008】
用語「アルキル」は、単独で又は組み合わされて、1〜8個の炭素原子を有する直鎖状又は分岐鎖状アルキル基、好ましくは1〜6個の炭素原子を有する直鎖状又は分岐鎖状アルキル基、特に好ましくは1〜4個の炭素原子を有する直鎖状又は分岐鎖状アルキル基を示す。その例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、異性体ペンチル、異性体ヘキシル、異性体ヘプチル及び異性体オクチル、好ましくはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル及びイソブチルである。特に好ましいアルキルは、メチル、エチル、プロピル及びブチルである。
【0009】
用語「シクロアルキル」は、単独で又は組み合わされて、3〜8個の炭素原子を有するシクロアルキル環、好ましくは3〜6個の炭素原子を有するシクロアルキル環を示す。その例は、シクロプロピル、メチル−シクロプロピル、ジメチル−シクロプロピル、シクロブチル、メチル−シクロブチル、シクロペンチル、メチル−シクロペンチル、シクロヘキシル、メチル−シクロヘキシル、ジメチル−シクロヘキシル、シクロヘプチル及びシクロオクチルである。好ましいシクロアルキルは、シクロプロピル及びシクロヘキシルである。
【0010】
用語「アルコキシ」は、単独で又は組み合わされて、式アルキル−O−(ここで、用語「アルキル」は前記の意味を有する)の基を示す。その例は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ及びtert−ブトキシ、好ましくはメトキシ及びエトキシである。特に好ましいアルコキシはメトキシである。
【0011】
用語「ヒドロキシアルキル」は、単独で又は組み合わされて、1個以上の水素がヒドロキシ基により置き換えられている前記で定義したアルキル基を示す。ヒドロキシアルキルの例は、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシメチルプロピル及びジヒドロキシプロピルである。好ましいヒドロキシアルキルは、ヒドロキシエチル及びヒドロキシメチルプロピルである。
【0012】
用語「ハロゲン」は、単独で又は組み合わされて、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素を示す。好ましいハロゲンは、フッ素及び塩素である。
【0013】
用語「ハロアルキル」は、単独で又は組み合わされて、1個以上の水素がハロゲンにより置き換えられている前記で定義したアルキル基を示す。ハロアルキルの例は、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、トリフルオロメチルエチル又はペンタフルオロエチルである。好ましいハロアルキルはトリフルオロメチルである。
【0014】
用語「ハロアルコキシ」は、単独で又は組み合わされて、炭素に結合している1個以上の水素がハロゲンにより置き換えられている前記で定義したアルコキシ基を示す。ハロアルキルの例は、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、トリフルオロメチルエトキシ、トリフルオロジメチルエトキシ又はペンタフルオロエトキシである。好ましいハロアルコキシはトリフルオロメトキシである。
【0015】
用語「ヒドロキシ」は、単独で又は組み合わされて、−OH基を示す。
【0016】
用語「アミノ」は、単独で又は組み合わされて、窒素原子を介して結合している第一級、第二級又は第三級アミノ基を示し、ここで、第二級アミノ基は、アルキル又はシクロアルキル置換基を有し、第三級アミノ基は2個の同様の又は異なるアルキル又はシクロアルキル置換基を有するか、あるいは2個の窒素置換基は一緒になって環を形成する。その例は、−NH2、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、メチル−エチルアミノ、ピロリジニル、モルホリニル又はピペリジニル、好ましくは−NH、ジメチルアミノ及びジエチルアミノ、とりわけ−NHである。
【0017】
用語「保護基」は、アミノ基又はヒドロキシ基などの官能基の反応性を妨げるのに使用される基を表す。保護基の例は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、フルオレニルメチルオキシカルボニル(Fmoc)又はベンジル(Bn)である。好ましい保護基は、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)及びベンジル(Bn)である。
【0018】
保護基の開裂は、当業者により公知の標準的な方法を使用して、例えば水素化、あるいは、酸、例えば、HClもしくはTFA、好ましくはHCl、又は塩基、例えば、トリエチルアミンの存在下で行うことができる。
【0019】
用語「薬学的に許容しうる塩」は、生物学的にも、それ以外でも望ましくないものではない、遊離塩基又は遊離酸の生物学的効果及び特性を保持する塩を表す。塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸、好ましくは塩酸、ならびに酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、エタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸、N−アセチルシステインなどの有機酸で形成される。加えて、これらの塩は、無機塩基又は有機塩基を遊離酸に加えることにより調製してもよい。無機塩基から誘導される塩には、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム塩などが含まれるが、これらに限定されない。有機塩基から誘導される塩には、第一級、第二級、及び第三級アミン、天然に存在する置換アミンを含む置換アミン、環状アミン及び塩基性イオン交換樹脂、例えば、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、リジン、アルギニン、N−エチルピペリジン、ピペリジン、ポリイミン樹脂などの塩が含まれるが、これらに限定されない。式(I)の化合物の特に好ましい薬学的に許容しうる塩は、塩酸塩、メタンスルホン酸塩及びクエン酸塩である。
【0020】
式(I)の化合物はまた、溶媒和、例えば、水和されていてもよい。溶媒和は、製造工程の途中で生じることができるか、あるいは、例えば、当初は無水の式(I)の化合物の吸湿性の結果として起こりうる(水和)。薬学的に許容しうる塩という用語は、生理学的に許容しうる溶媒和物も包含する。
【0021】
「薬学的に許容しうるエステル」は、一般式(I)の化合物が官能基において誘導体化されて、インビボで親化合物に再変換されることが可能な誘導体を提供しうることを意味する。そのような化合物の例には、生理的に許容され、代謝的に不安定なエステル誘導体、例えば、メトキシメチルエステル、メチルチオメチルエステル及びピバロイルオキシメチルエステルが含まれる。加えて、代謝的に不安定なエステルと同様であり、インビボで一般式(I)の親化合物を生成することができる、一般式(I)の化合物の生理学的に許容しうる任意の等価物が、本発明の範囲内にある。式(I)の化合物の好ましい薬学的に許容しうるエステルは、メチル及びエチルエステルである。
【0022】
式(I)の化合物は幾つかの不斉中心を含むことができ、光学的に純粋な鏡像異性体、例えばラセミ化合物などの鏡像異性体の混合物、光学的に純粋なジアステレオ異性体、ジアステレオ異性体の混合物、ジアステレオ異性体ラセミ化合物又はジアステレオ異性体ラセミ化合物の混合物の形態で存在することができる。
【0023】
カーン・インゴルド・プレローグ表示法によると、不斉炭素原子は、「R」又は「S」配置であることができる。
【0024】
好ましいのは、上述の式(I)に係る化合物及びその薬学的に許容しうる塩又はエステルである。
【0025】
さらに好ましいのは、上述の式(I)に係る化合物及びその薬学的に許容しうる塩、特に上述の式(I)に係る化合物である。
【0026】
同様に好ましいのは、式(I):[式中、
は、置換フェニル(ここで、置換フェニルは、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ及びハロアルコキシより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されており、そして置換フェニルは、ハロゲンより独立して選択される1〜2個の置換基で場合によりさらに置換されている)であり;
は、水素、アルキル、シクロアルキル、フェニル、フェニルアルキル、置換フェニル又は置換フェニルアルキル(ここで、置換フェニル及び置換フェニルアルキルは、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ及びハロアルコキシより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)であり;
は、−R、−C(OH)R又は−C(O)NRであり;
は、フェニル、フェニルアルキル、置換フェニル又は置換フェニルアルキル(ここで、置換フェニル及び置換フェニルアルキルは、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ及びハロアルコキシより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)であり;
及びRの一方は、水素、アルキル又はシクロアルキルであり、他方は、フェニル、フェニルアルキル、置換フェニル又は置換フェニルアルキル(ここで、置換フェニル及び置換フェニルアルキルは、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ及びハロアルコキシより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)であり;
及びRの一方は、水素、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル又はアルコキシアルキルであり、他方は、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、フェニル、フェニルアルキル、置換フェニル又は置換フェニルアルキル(ここで、置換フェニル及び置換フェニルアルキルは、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ及びハロアルコキシより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)であるか;
あるいは、R及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジニル、ピペリジニル、アゼパニル、ピペリダジニル、モルホリニル又はチオモルホリニルを形成し;
nは、0又は1である]に係る化合物、又はその薬学的に許容しうる塩である。
【0027】
同様にさらに好ましいのは、Rが、置換フェニル(ここで、置換フェニルは、シクロアルキル及びハロアルコキシより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されており、そして置換フェニルは、ハロゲンより独立して選択される1〜2個の置換基で場合によりさらに置換されている)である、上述の式(I)に係る化合物である。
【0028】
さらに、好ましいのは、Rが、置換フェニル(ここで、置換フェニルは、シクロアルキルより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)である、上述の式(I)に係る化合物である。
【0029】
特に好ましいのは、Rが、置換フェニル(ここで、置換フェニルは、シクロプロピルで置換されている)である、上述の式(I)に係る化合物である。
【0030】
さらに好ましいのは、Rが、−C(OH)Rである、上述の式(I)に係る化合物である。
【0031】
さらに好ましいのは、R及びRの一方が、水素又はアルキルであり、他方が、フェニル、フェニルアルキル、置換フェニル又は置換フェニルアルキル(ここで、置換フェニル及び置換フェニルアルキルは、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ及びハロアルコキシより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)である、上述の式(I)に係る化合物である。
【0032】
さらに、好ましいのは、R及びRの一方が水素であり、他方が、フェニル、フェニルアルキル、置換フェニル又は置換フェニルアルキル(ここで、置換フェニル及び置換フェニルアルキルは、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ及びハロアルコキシより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)である、上述の式(I)に係る化合物である。
【0033】
特に好ましいのは、R及びRの一方が、水素又はアルキルであり、他方が、フェニル又は置換フェニル(ここで、置換フェニルは、ハロゲンより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)である、上述の式(I)に係る化合物である。
【0034】
さらに、好ましいのは、R及びRの一方が、水素であり、他方が、フェニル又は置換フェニル(ここで、置換フェニルは、ハロゲンより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)である、上述の式(I)に係る化合物である。
【0035】
同様に好ましいのは、Rが−C(OH)Rであり、nが0である、上述の式(I)に係る化合物である。
【0036】
本発明の別の好ましい実施態様は、Rが−C(O)NRである、上述の式(I)に係る化合物である。
【0037】
また、さらに好ましいのは、R及びRの一方が、水素又はアルキルであり、他方が、アルキル、シクロアルキル、アルコキシアルキル、フェニルアルキル、置換フェニル又は置換フェニルアルキル(ここで、置換フェニル及び置換フェニルアルキルは、ハロゲン及びハロアルキルより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)である、上述の式(I)に係る化合物である。
【0038】
さらに、好ましいのは、R及びRの一方が、水素であり、他方が、アルキル、置換フェニル又は置換フェニルアルキル(ここで、置換フェニル及び置換フェニルアルキルは、ハロゲン及びハロアルキルより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)である、上述の式(I)に係る化合物である。
【0039】
また、好ましいのは、R及びRが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジニルを形成する、上述の式(I)に係る化合物である。
【0040】
本発明の別の好ましい実施態様は、Rが、フェニル、フェニルアルキル又は置換フェニル(ここで、置換フェニルは、ハロアルキルより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)である、上述の式(I)に係る化合物である。
【0041】
さらに、好ましいのは、Rが、フェニル、ベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピル又は置換フェニル(ここで、置換フェニルは、トリフルオロメチルで置換されている)である、上述の式(I)に係る化合物である。
【0042】
特に好ましいのは、Rがフェニルである、上述の式(I)に係る化合物である。
【0043】
また、好ましいのは、Rが、水素、アルキル又はフェニルである、上述の式(I)に係る化合物である。
【0044】
さらに、好ましいのは、Rが、水素又はアルキルである、上述の式(I)に係る化合物である。
【0045】
特に好ましいのは、Rが水素である、上述の式(I)に係る化合物である。
【0046】
また、特に好ましいのは、Rがアルキルである、上述の式(I)に係る化合物である。
【0047】
好ましい上述の式(I)に係る化合物の例は、以下:
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(3−フェニル−プロピル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−フェネチル−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(1−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−[1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−(2−クロロ−4−シクロプロピル−フェニル)−8−(1−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(1−フェニル−プロピル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
8−ベンジル−2−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−エチル−アセトアミド;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N,N−ジエチル−アセトアミド;
N−ブチル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−アセトアミド;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−アセトアミド;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−フルオロ−フェニル)−アセトアミド;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−オキソ−2−ピロリジン−1−イル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
N−ベンジル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−メチル−アセトアミド;
N−シクロヘキシル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−メチル−アセトアミド;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(3−メトキシ−プロピル)−アセトアミド;
N−ブチル−3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−プロピオンアミド;
3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−プロピオンアミド;
3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−フルオロ−フェニル)−プロピオンアミド;
N−ベンジル−3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−メチル−プロピオンアミド;
N−シクロヘキシル−3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−メチル−プロピオンアミド;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
8−[2−(4−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−フルオロ−フェニル)−プロピオンアミド;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−フルオロ−フェニル)−ブチルアミド;
N−ブチル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−プロピオンアミド;
N−ブチル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−ブチルアミド;
N−ブチル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−2−フェニル−アセトアミド;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−ヘキサン酸ブチルアミド;
N−ブチル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−3−メチル−ブチルアミド;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−((S)−2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−((R)−2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−プロピル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−[(R)−2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
8−[(R)−2−(3−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−[2−(3,4−ジクロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;及び
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−[2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
より選択される。
【0048】
同様に好ましい上述の式(I)に係る化合物の例は、以下:
8−[2−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオンアミド;
(S)−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−ヘキサン酸ブチルアミド;
(R)−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−ヘキサン酸ブチルアミド;
8−[2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−2−オキソ−エチル]−2−(4−エチル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
8−[2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[4−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
8−[2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[6−((R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−ピリジン−3−イル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
8−[2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[4−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
8−[2−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[4−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
8−[2−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[4−((R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
8−[2−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[6−((R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−ピリジン−3−イル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
8−[2−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[4−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
8−[2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[4−((R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
8−[2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[4−((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
8−[2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[6−((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−ピリジン−3−イル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
8−[2−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[4−((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;及び
8−[2−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[6−((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−ピリジン−3−イル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
より選択される。
【0049】
さらに好ましい上述の式(I)に係る化合物の例は、以下:
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(1−フェニル−プロピル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
N−ブチル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−アセトアミド;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−アセトアミド;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−フルオロ−フェニル)−アセトアミド;
3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−プロピオンアミド;
3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−フルオロ−フェニル)−プロピオンアミド;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
8−[2−(4−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−フルオロ−フェニル)−プロピオンアミド;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−ヘキサン酸ブチルアミド;
N−ブチル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−3−メチル−ブチルアミド;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−((R)−2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;及び
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−[(R)−2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
より選択される。
【0050】
また、さらに好ましい上述の式(I)に係る化合物の例は、以下:
(R)−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−ヘキサン酸ブチルアミド;
8−[2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[4−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
8−[2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[4−((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
より選択される。
【0051】
式(I)の化合物の製造方法は、本発明の目的である。
【0052】
本発明の式(I)の化合物の調製は、連続型又は収斂型反応経路で実施しうる。本発明の合成は、以下の一般スキームに示される。反応及び得られた生成物の精製を実施するために必要とされる技術は、当業者に公知である。鏡像異性体又はジアステレオ異性体の混合物が反応の間に生成される場合、これらの鏡像異性体又はジアステレオ異性体は、本明細書に記載の方法、又は当業者に公知の方法、例えばキラルクロマトグラフィー又は結晶化により分離することができる。以下の方法の記載において使用される置換基及び指数は、本明細書に示す意味を有する。
【0053】
が−Rである式(I)の化合物は、スキーム1に概説するように、還元的アミノ化により、容易に入手可能である。一般式(II)の化合物を、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム又はシアノ水素化ホウ素ナトリウムなどの還元剤の存在下、例えば、THF、メタノール又はエタノールなどの溶媒中、酢酸の存在下又は非存在下で、一般式(III)の化合物と反応させて、Rが−Rである式(I)の化合物を得る。
【0054】
【化2】

【0055】
が−C(OH)Rであり、nが0である、式(I)の化合物は、スキーム2に概説するように、容易に入手可能である。
【0056】
一般式(II)の化合物を、例えばトリエチルアミンなどの塩基の存在下、例えばジクロロメタンなどの溶媒中で、一般式(IV)の化合物と反応させて、Rが−C(OH)Rであり、nが0である、式(I)の化合物を得る。
【0057】
【化3】

【0058】
が−C(O)NRである式(I)の化合物は、スキーム3に概説するように、段階的な方法で容易に入手可能である。
【0059】
一般式(II)の化合物を、例えばトリエチルアミンなどの塩基の存在下、例えばジクロロメタンなどの溶媒中で、一般式(V)の化合物と反応させて(工程a))、一般式(VI)の化合物を得る。
【0060】
一般式(VI)の化合物を、N,N−カルボニルジイミダゾール(CDI)、1−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール(HOBT)又はO−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N,N−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート(TBTU)などのカップリング試薬の存在下、溶媒、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)又はジオキサン中、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン又は4−(ジメチルアミノ)ピリジンなどの塩基の存在下又は非存在下で、一般式(VII)の化合物と反応させて(工程b))、Rが−C(O)NRである式(I)の化合物を得る。
【0061】
【化4】

【0062】
式(II)の化合物は、スキーム4に概説するように、段階的な方法で容易に入手可能である。
【0063】
一般式(VIII)の化合物を、例えばリチウムジイソプロピルアミド又はブチルリチウムなどの好適な塩基を用い、THF、DMF、ジエチルエーテルなどの適切な溶媒中で処理し、続いて、例えば1−ブロモ−2−メトキシエタン又は1−クロロ−2−メトキシエタンなどの適切な求電子試薬を加えることにより、適切な位置でアルキル化して、一般式(IX)の化合物を得ることができる(工程c))。
【0064】
その後、式(IX)の化合物を、例えばジメチルアルミニウムクロリド又はトリメチルアルミニウムなどの有機アルミニウム試薬の存在下、トルエン又はジオキサンなどの溶媒中で、一般式(X)の誘導体と反応させて、一般式(XI)のスピロ環状化合物を得る(工程d))。
【0065】
次に、一般式(XI)の化合物の保護基(PG)を、標準的な条件、例えば、水素化、あるいは酸、好ましくはHCl又はTFAとの反応により除去して、一般式(II)の化合物を得ることができる(工程e))。
【0066】
【化5】

【0067】
式(I)の化合物はまた、スキーム5に概説するように、一段階の方法で容易に入手可能である。
【0068】
【化6】

【0069】
一般式(II)の化合物を、例えば、トリエチルアミンなどの塩基の存在下、例えば、ジクロロメタンなどの溶媒中で、一般式(XII)の化合物と反応させて、一般式(I)の化合物を得る。
【0070】
好ましいのは、上述の式(I)に係る化合物の調製方法であって、
a)式(II)の化合物を、式(III)の化合物の存在下で反応させる工程:
【化7】


好ましくは、還元剤、特にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムの存在下、溶媒、特にTHF中、酸の存在下又は非存在下、特に酢酸の存在下、かつ−20℃〜溶媒の還流温度、特に室温で反応させる工程(式中、R、R及びnは上記で定義したとおりであり、Rは−Rである);
b)式(II)の化合物を、式(IV)の化合物の存在下で反応させる工程:
【化8】


好ましくは、塩基、特にトリエチルアミンの存在下、溶媒、特にジクロロメタン中、かつ0℃〜溶媒の還流温度、特に溶媒の還流温度で反応させる工程(式中、R、R、R及びRは上記で定義したとおりであり、Rは−C(OH)Rであり、nは0である);あるいは
c)式(VI)の化合物を、式(VII)の化合物の存在下で反応させる工程:
【化9】


好ましくは、カップリング剤、特にTBTUの存在下、塩基の存在下又は非存在下、特にトリエチルアミンの存在下、溶媒、特にDMF中で、かつ−20℃〜溶媒の還流温度、特に室温で反応させる工程(式中、R、R、R、R及びnは上記で定義したとおりであり、Rは−C(O)NRである)
を含む方法である。
【0071】
好ましい中間体は、以下:
4−(2−メトキシ−エチル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステル;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−(2−クロロ−4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
1−ベンジル−4−(2−メトキシ−エチル)−ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル;
[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−酢酸;
3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−プロピオン酸;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−プロピオン酸;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−酪酸;
[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−フェニル−酢酸;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−ヘキサン酸;及び
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−3−メチル−酪酸
より選択される。
【0072】
本発明のさらなる目的は、記載した方法のいずれか一つに従って製造される場合の、上述の式(I)に係る化合物を含む。
【0073】
本発明のさらなる目的は、治療上活性な物質として使用するための、上述の式(I)に係る化合物である。
【0074】
同様に、本発明の目的は、上述の式(I)に係る化合物及び治療上不活性な担体を含む医薬組成物である。
【0075】
本発明のさらなる目的は、糖尿病、代謝症候群、脂質異常症、アテローム性動脈硬化又は肥満の治療又は予防のための、上述の式(I)に係る化合物の使用である。
【0076】
同様に好ましいのは、心血管疾患、心筋機能不全又は炎症の治療又は予防のための、上述の式(I)に係る化合物の使用である。
【0077】
特に好ましいのは、糖尿病の治療又は予防のための、上述の式(I)に係る化合物の使用である。
【0078】
さらに、好ましいのは、2型糖尿病の治療又は予防のための、上述の式(I)に係る化合物の使用である。
【0079】
さらに好ましい本発明の実施態様は、糖尿病、代謝症候群、脂質異常症、アテローム性動脈硬化又は肥満の治療又は予防用の医薬の調製のための、上述の式(I)に係る化合物の使用である。
【0080】
また、さらに好ましいのは、心血管疾患、心筋機能不全又は炎症の治療又は予防用の医薬の調製のための、上述の式(I)に係る化合物の使用である。
【0081】
特に好ましいのは、糖尿病の治療又は予防用の医薬の調製のための、上述の式(I)に係る化合物の使用である。
【0082】
さらに、好ましいのは、2型糖尿病の治療又は予防用の医薬の調製のための、上述の式(I)に係る化合物の使用である。
【0083】
また、本発明の目的は、例えば、酵素 ホルモン感受性リパーゼに関連する障害により引き起こされる疾病の治療又は予防のための、上述の式(I)に係る化合物である。
【0084】
さらに好ましいのは、糖尿病、代謝症候群、脂質異常症、アテローム性動脈硬化又は肥満の治療又は予防のための、上述の式(I)に係る化合物である。
【0085】
また、さらに好ましいのは、心血管疾患、心筋機能不全又は炎症の治療又は予防のための、上述の式(I)に係る化合物である。
【0086】
特に好ましいのは、糖尿病の治療又は予防のための、上述の式(I)に係る化合物である。
【0087】
さらに、好ましいのは、2型糖尿病の治療又は予防のための、上述の式(I)に係る化合物である。
【0088】
また、本発明の目的は、有効量の上述の式(I)に係る化合物を投与することを含む、糖尿病、代謝症候群、脂質異常症、アテローム性動脈硬化又は肥満の治療又は予防のための方法である。
【0089】
同様に好ましいのは、有効量の上述の式(I)に係る化合物を投与することを含む、心血管疾患、心筋機能不全又は炎症の治療又は予防のための方法である。
【0090】
特に好ましいのは、有効量の上述の式(I)に係る化合物を投与することを含む、糖尿病の治療又は予防のための方法である。
【0091】
さらに、好ましいのは、有効量の上述の式(I)に係る化合物を投与することを含む、2型糖尿病の治療又は予防のための方法である。
【0092】
また、本発明の実施態様は、非アルコール性脂肪肝疾患又は非アルコール性脂肪性肝炎の治療又は予防のための、上述の式(I)に係る化合物の使用である。
【0093】
また、本発明の実施態様は、非アルコール性脂肪肝疾患又は非アルコール性脂肪性肝炎の治療又は予防用の医薬の調製のための、上述の式(I)に係る化合物の使用である。
【0094】
また、本発明の特定の実施態様は、非アルコール性脂肪肝疾患又は非アルコール性脂肪性肝炎の治療又は予防のための、上述の式(I)に係る化合物である。
【0095】
また、本発明の実施態様は、有効量の上述の式(I)に係る化合物を投与することを含む、非アルコール性脂肪肝疾患又は非アルコール性脂肪性肝炎の治療又は予防のための方法である。
【0096】
アッセイ手順
ヒト完全長ホルモン感受性リパーゼ−Hisの生成:
1)クローニング:市販のヒト脳ポリA+RNAからcDNAを調製し、重複PCRにおけるテンプレートとして使用して、3’−His6タグを有する完全長ヒトHSL ORFを生成した。この完全長インサートを、pFast−BACベクターにクローニングし、幾つかの単一クローンのDNA配列を確認した。3’−His6タグを有する正確な完全長クローンからのDNAを使用して、E.Coli株DH10BACを形質転換した。得られたバクミドDNAを使用して、タンパク質産生のための力価のバキュロウイルスストックを生成した。コードされたHSLの配列は、追加的なC末端His6−タグを有するスイスプロット登録(Swissprot entry)Q05469に、合致する。
2)タンパク質精製:培養:5.5L、ヒト完全長HSL−Hisを発現するHigh5細胞、48時間、25μM E-64を含有。細胞数:1.78×1010細胞/mL、90%生存可能。
【0097】
細胞を解凍した。氷上で、細胞を、10%グリセロール、25mM トリス−Cl、300mM NaCl、10mMイミダゾール、10mM 2−メルカプトエタノール、ペプスタチン2μg/mL、ロイペプチン2μg/mL、アンチパイン2μg/mL、pH8.0を含有する塩基緩衝液に、4℃で、3.75×10細胞/mLを有する最終容量475mLに懸濁した。3×30秒でサニテーションを行い、Lubrol PXを、0.2%最終濃度まで加え、続いて4℃で15分間撹拌し、25k×g、4℃にて、60分間遠心分離した。可溶性タンパク質を、予め洗浄し、平衡化したNi-NTAアガロース(Qiagen 30210)60mLと混合し、続いて4℃で45分間回転させ、1000rpmで5分間遠心分離し、樹脂を5分間沈降させた。上澄みを除去し、0.2% Lubrol PXを含有する5容量の塩基緩衝液を使用して、遠心分離機容器中で、樹脂を洗浄した。再び遠心分離を行い、次に上澄みを廃棄した。樹脂を、ディスポーザブルのフィルターユニット(Nalge 450-0080)内の0.8μm膜上に注ぎ、0.2% Lubrol PXを含有する5容量の塩基緩衝液で洗浄した。次に、それを、60mMイミダゾールpH7.5を含有する30容量の塩基緩衝液で、4℃にて洗浄した。樹脂を、緩衝液と共に、4℃で30分間回転させることにより、タンパク質を、5容量の25mM トリス−Cl、300mM NaCl、200mMイミダゾール、10mM 2−メルカプトエタノール、pH7.5で、4℃にて溶離した。樹脂を、ディスポーザブルのフィルターユニット(Millipore SCGP U02 RE)内の0.2μm膜上で捕捉し、溶出液をリザーバ内に回収した。溶出液を、30k MWCO遠心分離フィルター装置(Sartorius Vivascience Vivacell 100, VC1022)を使用して、20mLに濃縮した。次に、それを、4℃で一晩かけて、2Lの10%グリセロール、25mM トリス−Cl、300mM NaCl、0.2mM EDTA、0.2mM DTT、pH7.5で、4℃にて、2回透析した。タンパク質を、0.22μmのディスポーザブルのフィルターユニット(Millipore SCGP00525)を使用して濾過した。タンパク質濃度を、280=0.67cm−1mg−1を用いて、280nmにおける吸光度から計算した。収量は、全体で235mgであった。タンパク質を−80℃で保存した。
【0098】
ヒトホルモン−感受性リパーゼ(HSL)酵素阻害アッセイ:
2,3−ジメルカプト−1−プロパノールトリブチラート(Aldrich, St. Louis, MO)を基質として使用する比色アッセイにより、HSL酵素活性を測定した。典型的には、100mM MOPS、pH7.2、0.2mg/mL無脂肪酸BSA中の1.5mM 2,3−ジメルカプト−1−プロパノールトリブチラート(DMPT)を、4℃での超音波処理により調製し、均質な懸濁液にした。試験化合物(DMSO中の2mM原液)を、DMSO中で、連続して3倍に希釈した。化合物溶液を、1.5mM DMPT含有溶液中で24倍に希釈し、ウェル当たり18ulを、384ウェルマイクロプレート(Corning Costar)に加えた。1ウェル当たり12マイクロリットルのヒトHSL(15ug/mL)を加え、反応混合物を37℃で20分間インキュベートした。DMSO、さらに1.2%SDS及び0.6%Triton X-100中の12mMジチオ−ビス−(2−ニトロ安息香酸)(DTNB)6マイクロリットルを加え、混合物を室温で15分間インキュベートした。Envision Reader(PerkinElmer Life and Analytical Sciences, Shelton, CT)で、405nmにおける吸光度を読み取ることにより、生成物の生成を監視した。
【0099】
細胞アッセイ:
以下のアッセイを使用して、化合物の、無傷細胞(脂肪細胞)中の脂肪分解を阻害する効果を測定した。
3T3-L1前脂肪細胞を、成長培地(DMEM/10%仔ウシ血清/1×抗生物質−抗真菌剤)200ul中、20,000細胞/ウェルの密度で、集密状態となるまで、96−ウェルプレート内で平板培養した。集密状態の48時間後、培地を除去し、細胞を、分化培地(DMEM/10%FBS/1×抗生物質−抗真菌剤、さらに:1uM IBMX(3−イソブチル−1−メチルキサンチン)ホスホジエステラーゼの阻害剤、1uMデキサメタゾン、1uMロシグリタゾン、10ug/mLインスリン)を用いて脂肪細胞に分化させた。細胞を前記培地中で3日間インキュベートし、次に培地を、分化後培地(DMEM/10%FBS、さらに:10ug/mLインスリン)に変え、細胞をさらに3日間インキュベートした。次に、培地を維持培地(DMEM/10%FBS)に変えた。使用するまで、細胞に維持培地を3日毎に供給した。脂肪分解アッセイを、96ウェルプレート内での分化の開始後9〜14日目に実施してもよい。
【0100】
脂肪分解アッセイを以下のとおり実施した。脂肪細胞を、200ulのクレブス・リンガー重炭酸塩ヘペス緩衝液(KRBH)/3%BSAを用いて、洗浄した(2×)。試験化合物はDMSO中10mMであり、最初に、DMSO中5mMに希釈した。次に、それらを、DMSO中で、連続して、5倍に希釈した(5mM〜320pM)。次に、各化合物を、KRBH/3%BSA中に、200倍に希釈した(0.5%DMSO 最終)。得られた溶液は、25uM〜1.6pM(最終)の範囲にある。希釈化合物150ulを各ウェルに加え(3連)、細胞を37℃で30分間プレインキュベートした。ホルスコリン(50uM最終)をウェルに加え、細胞を37℃で120分間インキュベートした。100ulを、グリセロール分析のために、新しい96−ウェルプレート内に回収した。産生したグリセロール量を、グリセロール測定キット(Sigma)を使用して測定した。
【0101】
【表1】



【0102】
上述の化合物は0.005uM〜1000uMのIC50値を有し、好ましい化合物は0.01uM〜10uMのIC50値を有し、特に好ましい化合物は0.01uM〜0.5uMのIC50値を有する。これらの結果は、前述のHSL酵素阻害アッセイ(uMはマイクロモルを意味する)を用いて得た。
【0103】
式(I)の化合物及びその薬学的に許容しうる塩は、医薬として(例えば、医薬製剤の形態で)使用することができる。医薬製剤は、経口的(例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬質及び軟質ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤又は懸濁剤の剤形)、経鼻的(例えば、鼻腔スプレーの剤形)又は直腸的(例えば、坐剤の剤形)のように体内投与することができる。しかし、投与は、筋肉内又は静脈内(例えば、注射剤の剤形)のように非経口的に実施することもできる。
【0104】
式(I)の化合物及びその薬学的に許容しうる塩は、錠剤、コーティング錠、糖衣錠及び硬質ゼラチンカプセル剤の製造のために、薬学的に不活性な無機又は有機佐剤と共に加工することができる。乳糖、トウモロコシデンプン又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩などを、例えば、錠剤、糖衣錠及び硬質ゼラチンカプセル剤用のそのような佐剤として使用することができる。
【0105】
軟質ゼラチンカプセル剤に好適な佐剤は、例えば、植物油、ロウ、脂肪、半固体物質及び液体ポリオール類などである。
【0106】
液剤及びシロップ剤の製造に好適な佐剤は、例えば、水、ポリオール、ショ糖、転化糖、ブドウ糖などである。
【0107】
注射剤に好適な佐剤は、例えば、水、アルコール、ポリオール、グリセロール及び植物油などである。
【0108】
坐剤に好適な佐剤は、例えば、天然油もしくは硬化油、ロウ、脂肪、半固体又は液体ポリオールなどである。
【0109】
更に、医薬製剤は、保存料、可溶化剤、粘度上昇物質、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色料、香味料、浸透圧を変えるための塩、緩衝剤、マスキング剤又は酸化防止剤を含有することができる。それらは、その他の治療上有用な物質も更に含有することができる。
【0110】
本発明に従うと、式(I)の化合物及びその薬学的に許容しうる塩は、糖尿病、代謝症候群、脂質異常症、アテローム性動脈硬化及び肥満の予防又は治療のために使用することができる。用量は、広い範囲で変化させることができ、当然ながらそれぞれの特定の症例における個々の要件に適合することができる。一般に、経口投与の場合、例えば、同量からなる、好ましくは1〜3個の個別用量に分割されている、体重1kg当たり約0.1mg〜20mg、好ましくは体重1kg当たり約0.5mg〜4mg(例えば、一人あたり約300mg)の一日投薬量が適切であるべきである。しかし、必要性が示される場合、示された上限を超えることができることが明らかである。
【0111】
本発明が実施例により下記で説明されているが、これは限定的なものではない。
【0112】
調製例が、鏡像異性体の混合物として得られる場合、純粋な鏡像異性体は、本明細書に記載の方法により、あるいは、例えば、キラルクロマトグラフィー又は結晶化などの当業者に公知の方法により分離することができる。
【0113】
実施例
実施例1
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(3−フェニル−プロピル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化10】

【0114】
工程1:
4−(2−メトキシ−エチル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステル
【化11】


THF(2N)中のLDA 38mL(76mmol)の溶液に、THF 10mL中の1−tert−ブチル4−エチルピペリジン−1,4−ジカルボキシラート(市販)9.8g(38mmol)を−5℃で加え、−5℃で3時間撹拌した。THF 10mL中の1−ブロモ−2−メトキシエタン10.58g(76mmol)を滴下し、−5℃で1時間撹拌し、室温で一晩撹拌した。KHSO水溶液(1M)を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、蒸発乾固した。残留物を、酢酸エチルとヘプタンから形成される勾配を用いて溶離するシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して、生成物含有画分の蒸発後、標記化合物8.19g(68%)を黄色の油状物として得た。MS m/e:315.2[M+H]
【0115】
工程2:
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化12】


トルエン100mL中の4−(2−メトキシ−エチル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステル1.3g(4.1mmol)、4−シクロプロピルアニリン0.604g(4.5mmol)及びジメチルアルミニウムクロリド(ヘキサン中1N)8.24mL(8.24mmol)の混合物を、115℃で15時間撹拌した。室温に冷却後、混合物を氷に注ぎ、混合物をHCl水溶液でpH=2に酸性化し、酢酸エチルで抽出した。水層をNaOHペレットでpH=8に塩基性化し、DCMで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、蒸発乾固した。残留物を、酢酸エチルとメタノールから形成される勾配を用いるシリカカラムクロマトグラフィー(アミン)により精製して、生成物含有画分の蒸発後、標記化合物0.468g(42%)を明黄色の固体として得た。MS m/e:270.0[M+H]
【0116】
工程3:
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(3−フェニル−プロピル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
THF 2mL中の2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン20mg(0.074mmol)、酢酸42uL、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム44mg(0.148mmol)及び過剰3−フェニル−プロピオンアルデヒドの混合物を、室温で一晩撹拌した。水を加え、混合物を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機層を蒸発乾固した。残留物をメタノールに取り、アセトニトリル、水及びNEtから形成される勾配を用いて溶離する逆相分取HPLCによる精製に付した。生成物含有画分を蒸発させて、標記化合物7.1mg(25%)を得た。MS m/e:389.4[M+H]
【0117】
実施例2
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−フェネチル−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化13】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(3−フェニル−プロピル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及びフェニル−アセトアルデヒド(市販)から還元的アミノ化により、調製した。MS m/e:375.4[M+H]
【0118】
実施例3
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化14】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(3−フェニル−プロピル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び4−トリフルオロメチル−ベンズアルデヒド(市販)から還元的アミノ化により、調製した。MS m/e:429.4[M+H]
【0119】
実施例4
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(1−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化15】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(3−フェニル−プロピル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び1−フェニル−エタノン(市販)から還元的アミノ化により、調製した。MS m/e:375.3[M+H]
【0120】
実施例5
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−[1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化16】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(3−フェニル−プロピル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エタノン(市販)から還元的アミノ化により、調製した。MS m/e:443.4[M+H]
【0121】
実施例6
2−(2−クロロ−4−シクロプロピル−フェニル)−8−(1−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化17】

【0122】
工程1:
2−(2−クロロ−4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化18】


CHCl 50mL中の2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン0.275g(1mmol)、スルフリルクロリド1.57g(11.3mmol)及びNEt0.154g(1.52mmol)の混合物を室温で撹拌した。揮発物の蒸発後、残留物をDMFに取り、アセトニトリル、水及びNEtから形成される勾配を用いて溶離する逆相分取HPLCによる精製に付した。生成物含有画分を蒸発させて、標記化合物94mg(30%)を明黄色のガム状物として得た。MS m/e:305.1[M+H]
【0123】
工程2:
2−(2−クロロ−4−シクロプロピル−フェニル)−8−(1−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(3−フェニル−プロピル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−(2−クロロ−4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び1−フェニル−エタノン(市販)から還元的アミノ化により、調製した。MS m/e:409.4[M+H]
【0124】
実施例7
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(1−フェニル−プロピル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化19】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(3−フェニル−プロピル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び1−フェニル−プロパン−1−オン(市販)から還元的アミノ化により、調製した。MS m/e:389.4[M+H]
【0125】
実施例8
8−ベンジル−2−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化20】

【0126】
工程1:
1−ベンジル−4−(2−メトキシ−エチル)−ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル
【化21】


4−(2−メトキシ−エチル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステル(実施例1、工程1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、1−ベンジル−ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル及び1−ブロモ−2−メトキシ−エタンからLDAを用いた脱プロトン化により、調製した。MS m/e:306.2[M+H]
【0127】
工程2:
8−ベンジル−2−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例1、工程2)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、ジメチルアルミニウムクロリドの存在下で、1−ベンジル−4−(2−メトキシ−エチル)−ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル及び4−トリフルオロメトキシ−フェニルアミンから調製した。MS m/e:405.4[M+H]
【0128】
実施例9
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−エチル−アセトアミド
【化22】

【0129】
工程1:
[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−酢酸
【化23】


DCM 50mL中の2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン0.4g(1.47mmol)、ブロモ酢酸0.226g(1.63mmol)及びNEt0.299g(2.96mmol)の混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を濃縮し、更に精製しないで続く工程で使用した。MS m/e:329.3[M+H]
【0130】
工程2:
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−エチル−アセトアミド
DMF 2mL中の[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−酢酸42.7mg(0.13mmol)、TBTU 54.2mg(0.195mmol)、NEt 26mg(0.26mmol)及びエチルアミン8.7mg(0.195mmol)の混合物を室温で16時間撹拌し、蒸発乾固した。残留物をDMFに取り、アセトニトリル、水及びNEtから形成される勾配を用いて溶離する逆相分取HPLCによる精製に付した。生成物含有画分を蒸発させて、標記化合物16.2mg(35%)を得た。MS m/e:356.3[M+H]
【0131】
実施例10
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N,N−ジエチル−アセトアミド
【化24】


2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−エチル−アセトアミド(実施例9)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−酢酸及びジエチルアミンから調製した。MS m/e:384.4[M+H]
【0132】
実施例11
N−ブチル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−アセトアミド
【化25】


2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−エチル−アセトアミド(実施例9)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−酢酸及びブチルアミンから調製した。MS m/e:384.4[M+H]
【0133】
実施例12
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−アセトアミド
【化26】


2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−エチル−アセトアミド(実施例9)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−酢酸及び4−トリフルオロメチル−ベンジルアミンから調製した。MS m/e:486.4[M+H]
【0134】
実施例13
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−フルオロ−フェニル)−アセトアミド
【化27】


2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−エチル−アセトアミド(実施例9)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−酢酸及び4−フルオロ−フェニルアミンから調製した。MS m/e:422.3[M+H]
【0135】
実施例14
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−オキソ−2−ピロリジン−1−イル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化28】


2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−エチル−アセトアミド(実施例9)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−酢酸及びピロリジンから調製した。MS m/e:382.3[M+H]
【0136】
実施例15
N−ベンジル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−メチル−アセトアミド
【化29】


2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−エチル−アセトアミド(実施例9)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−酢酸及びベンジル−メチル−アミンから調製した。MS m/e:432.4[M+H]
【0137】
実施例16
N−シクロヘキシル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−メチル−アセトアミド
【化30】


2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−エチル−アセトアミド(実施例9)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−酢酸及びシクロヘキシル−メチル−アミンから調製した。MS m/e:424.4[M+H]
【0138】
実施例17
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(3−メトキシ−プロピル)−アセトアミド
【化31】


2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−エチル−アセトアミド(実施例9)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−酢酸及び3−メトキシ−プロピルアミンから調製した。MS m/e:400.4[M+H]
【0139】
実施例18
N−ブチル−3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−プロピオンアミド
【化32】

【0140】
工程1:
3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−プロピオン酸
【化33】


[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−酢酸(実施例9、工程1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び3−ブロモ−プロピオン酸から調製した。MS m/e:343.3[M+H]
【0141】
工程2:
N−ブチル−3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−プロピオンアミド
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−エチル−アセトアミド(実施例9)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−プロピオン酸及びブチルアミンから調製した。MS m/e:398.4[M+H]
【0142】
実施例19
3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−プロピオンアミド
【化34】


2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−エチル−アセトアミド(実施例9)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−プロピオン酸及び4−トリフルオロメチル−ベンジルアミンから調製した。MS m/e:500.4[M+H]
【0143】
実施例20
3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−フルオロ−フェニル)−プロピオンアミド
【化35】


2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−エチル−アセトアミド(実施例9)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−プロピオン酸及び4−フルオロ−フェニルアミンから調製した。MS m/e:436.4[M+H]
【0144】
実施例21
N−ベンジル−3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−メチル−プロピオンアミド
【化36】


2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−エチル−アセトアミド(実施例9)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−プロピオン酸及びベンジル−メチル−アミンから調製した。MS m/e:446.4[M+H]
【0145】
実施例22
N−シクロヘキシル−3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−メチル−プロピオンアミド
【化37】


2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−エチル−アセトアミド(実施例9)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−プロピオン酸及びシクロヘキシル−メチル−アミンから調製した。MS m/e:438.4[M+H]
【0146】
実施例23
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化38】


DCM 2mL中の2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン34.6mg(0.128mmol)、2−フェニル−オキシラン23mg(0.192mmol)及びNEt 38mg(0.384mmol)の混合物を50℃で2時間撹拌し、濃縮した。残留物をメタノールに取り、アセトニトリル、水及びNEtから形成される勾配を用いて溶離する逆相分取HPLCによる精製に付した。生成物含有画分を蒸発させて、標記化合物7.1mg(14%)を得た。MS m/e:391.4[M+H]
【0147】
実施例24
8−[2−(4−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化39】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例23)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び2−(4−クロロ−フェニル)−オキシランから調製した。MS m/e:425.4[M+H]+。
【0148】
実施例25
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−フルオロ−フェニル)−プロピオンアミド
【化40】

【0149】
工程1:
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−プロピオン酸
【化41】


DCE 5mL中の2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン200mg(0.74mmol)、2−ブロモ−プロピオン酸168mg(1.11mmol)及びNEt 224mg(2.21mmol)の混合物を80℃で2時間加熱し、濃縮した。残留物をメタノールに取り、アセトニトリル、水及びギ酸から形成される勾配を用いて溶離する逆相分取HPLCによる精製に付した。生成物含有画分を蒸発させて、標記化合物49.4mg(19%)を得た。MS m/e:343.2[M+H]
【0150】
工程2:
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−フルオロ−フェニル)−プロピオンアミド
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−エチル−アセトアミド(実施例9)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−プロピオン酸及び4−フルオロ−フェニルアミンから調製した。MS m/e:436.3[M+H]
【0151】
実施例26
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−フルオロ−フェニル)−ブチルアミド
【化42】

【0152】
工程1:
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−酪酸
【化43】


2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−プロピオン酸(実施例25、工程1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び2−ブロモ−酪酸から調製した。MS m/e:357.3[M+H]
【0153】
工程2:
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−フルオロ−フェニル)−ブチルアミド
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−エチル−アセトアミド(実施例9)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−酪酸及び4−フルオロ−フェニルアミンから調製した。MS m/e:450.4[M+H]
【0154】
実施例27
N−ブチル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−プロピオンアミド
【化44】


2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−エチル−アセトアミド(実施例9)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−プロピオン酸及びブチルアミンから調製した。MS m/e:398.4[M+H]
【0155】
実施例28
N−ブチル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−ブチルアミド
【化45】


2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−エチル−アセトアミド(実施例9)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−酪酸及びブチルアミンから調製した。MS m/e:412.3[M+H]
【0156】
実施例29
N−ブチル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−2−フェニル−アセトアミド
【化46】

【0157】
工程1:
[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−フェニル−酢酸
【化47】


2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−プロピオン酸(実施例25、工程1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及びブロモ−フェニル−酢酸から調製した。MS m/e:460.4[M+H]
【0158】
工程2:
N−ブチル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−2−フェニル−アセトアミド
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−エチル−アセトアミド(実施例9)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−フェニル−酢酸及びブチルアミンから調製した。MS m/e:460.4[M+H]
【0159】
実施例30
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−ヘキサン酸ブチルアミド
【化48】

【0160】
工程1:
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−ヘキサン酸
【化49】


2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−プロピオン酸(実施例25、工程1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び2−ブロモ−ヘキサン酸から調製した。MS m/e:385.3[M+H]
【0161】
工程2:
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−ヘキサン酸ブチルアミド
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−エチル−アセトアミド(実施例9)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−ヘキサン酸及びブチルアミンから調製した。MS m/e:440.4[M+H]
【0162】
実施例31
N−ブチル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−3−メチル−ブチルアミド
【化50】

【0163】
工程1:
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−3−メチル−酪酸
【化51】


2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−プロピオン酸(実施例25、工程1)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び2−ブロモ−3−メチル−酪酸から調製した。MS m/e:371.3[M+H]
【0164】
工程2:
N−ブチル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−3−メチル−ブチルアミド
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−エチル−アセトアミド(実施例9)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−3−メチル−酪酸及びブチルアミンから調製した。MS m/e:426.4[M+H]
【0165】
実施例32
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−((S)−2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化52】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例23)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び(S)−2−フェニル−オキシランから調製した。MS m/e:391.3[M+H]+。
【0166】
実施例33
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−((R)−2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化53】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例23)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び(R)−2−フェニル−オキシランから調製した。MS m/e:391.3[M+H]
【0167】
実施例34
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−プロピル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化54】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例23)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び2−メチル−2−フェニル−オキシランから調製した。MS m/e:405.3[M+H]
【0168】
実施例35
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−[(R)−2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化55】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例23)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び(R)−2−(4−フルオロ−フェニル)−オキシランから調製した。MS m/e:409.3[M+H]
【0169】
実施例36
8−[(R)−2−(3−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化56】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例23)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び(R)−2−(3−クロロ−フェニル)−オキシランから調製した。MS m/e:425.3[M+H]
【0170】
実施例37
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−[2−(3,4−ジクロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化57】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例23)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び(R)−2−(3,4−ジクロロ−フェニル)−オキシランから調製した。MS m/e:459.3[M+H]
【0171】
実施例38
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−[2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化58】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例23)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−オキシランから調製した。MS m/e:459.3[M+H]
【0172】
実施例39
8−[2−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化59】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例23)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び2−(2−クロロ−6−フルオロ−ベンジル)−オキシランから調製した。MS m/e:443.3[M+H]+。
【0173】
実施例40
3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオンアミド
【化60】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例23)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び3−(4−メトキシ−フェニル)−オキシラン−2−カルボン酸アミドから調製した。MS m/e:464.4[M+H]+。
【0174】
実施例41
(S)−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−ヘキサン酸ブチルアミド
【化61】


標記化合物を、キラルHPLCによる分離により、2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−ヘキサン酸ブチルアミド(実施例30)から入手した。MS m/e:464.4[M+H]+。
【0175】
実施例42
(R)−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−ヘキサン酸ブチルアミド
【化62】


標記化合物を、キラルHPLCによる分離により、2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−ヘキサン酸ブチルアミド(実施例30)から入手した。MS m/e:464.4[M+H]+。
【0176】
実施例43
8−[2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−2−オキソ−エチル]−2−(4−エチル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化63】

【0177】
工程1:
2−(4−エチル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化64】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(3−フェニル−プロピル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例1、工程2)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、4−(2−メトキシ−エチル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステル及び4−エチル−フェニルアミンから調製した。MS m/e:259.2[M+H]+。
【0178】
工程2:
DCM 50mL中の2−(4−エチルフェニル)−2,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−1−オン320mg(1.24mmol)、2−ブロモ−1−(2,4−ジクロロフェニル)エタノン431mg(1.61mmol)及びトリエチルアミン376mg(3.72mmol)の混合物を22℃で16時間撹拌した。粗反応混合物を減圧下で濃縮した。粗物質を、酢酸エチルとヘプタンから形成される勾配を用いて溶離するシリカフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、生成物含有画分の蒸発後、標記化合物435mg(79%)を橙色の固体として得た。MS m/e:445.2[M+H]+。
【0179】
実施例44
8−[2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[4−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化65】

【0180】
工程1:
2−[4−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化66】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(3−フェニル−プロピル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例1、工程2)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、4−(2−メトキシ−エチル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステル及び4−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−フェニルアミンから調製した。MS m/e:329.2[M+H]+。
【0181】
工程2:
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例23)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−[4−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−オキシランから調製した。MS m/e:517.3[M+H]+。
【0182】
実施例45
8−[2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[6−((R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−ピリジン−3−イル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化67】

【0183】
工程1:
2−[6−((R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−ピリジン−3−イル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化68】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(3−フェニル−プロピル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例1、工程2)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、4−(2−メトキシ−エチル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステル及び6−((R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−ピリジン−3−イルアミンから調製した。MS m/e:344.2[M+H]+。
【0184】
工程2:
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例23)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−[6−((R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−ピリジン−3−イル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−オキシランから調製した。MS m/e:532.3[M+H]+。
【0185】
実施例46
8−[2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[4−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化69】

【0186】
工程1:
2−[4−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化70】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(3−フェニル−プロピル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例1、工程2)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、4−(2−メトキシ−エチル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステル及び4−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−フェニルアミンから調製した。MS m/e:313.2[M+H]+。
【0187】
工程2:
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例23)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−[4−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−オキシランから調製した。MS m/e:501.3[M+H]+。
【0188】
実施例47
8−[2−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[4−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化71】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例23)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−[4−(2,2,2−トリフルオロ−エトキシ)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び2−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−オキシランから調製した。MS m/e:501.3[M+H]+。
【0189】
実施例48
8−[2−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[4−((R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化72】

【0190】
工程1:
2−[4−((R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化73】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(3−フェニル−プロピル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例1、工程2)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、4−(2−メトキシ−エチル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステル及び4−((R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−フェニルアミンから調製した。MS m/e:343.2[M+H]+。
【0191】
工程2:
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例23)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−[4−((R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び2−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−オキシランから調製した。MS m/e:515.3[M+H]+。
【0192】
実施例49
8−[2−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[6−((R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−ピリジン−3−イル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化74】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例23)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−[6−((R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−ピリジン−3−イル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び2−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−オキシランから調製した。MS m/e:516.3[M+H]+。
【0193】
実施例50
8−[2−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[4−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化75】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例23)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−[4−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び2−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−オキシランから調製した。MS m/e:485.3[M+H]+。
【0194】
実施例51
8−[2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[4−((R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化76】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例23)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−[4−((R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−オキシランから調製した。MS m/e:531.3[M+H]+。
【0195】
実施例52
8−[2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[4−((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化77】

【0196】
工程1:
2−[4−((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化78】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(3−フェニル−プロピル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例1、工程2)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、4−(2−メトキシ−エチル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステル及び4−((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−フェニルアミンから調製した。MS m/e:343.2[M+H]+。
【0197】
工程2:
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例23)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−[4−((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−オキシランから調製した。MS m/e:531.3[M+H]+。
【0198】
実施例53
8−[2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[6−((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−ピリジン−3−イル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化79】

【0199】
工程1:
2−[6−((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−ピリジン−3−イル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化80】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(3−フェニル−プロピル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例1、工程2)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、4−(2−メトキシ−エチル)−ピペリジン−1,4−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル4−エチルエステル及び6−((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−ピリジン−3−イルアミンから調製した。MS m/e:344.2[M+H]+。
【0200】
工程2:
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例23)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−[6−((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−ピリジン−3−イル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−オキシランから調製した。MS m/e:532.3[M+H]+。
【0201】
実施例54
8−[2−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[4−((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化81】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例23)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−[4−((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−フェニル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び2−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−オキシランから調製した。MS m/e:515.3[M+H]+。
【0202】
実施例55
8−[2−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−[6−((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−ピリジン−3−イル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
【化82】


2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン(実施例23)の合成について記載した手順と同様にして、標記化合物を、2−[6−((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−ピリジン−3−イル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン及び2−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−オキシランから調製した。MS m/e:516.3[M+H]+。
【0203】
実施例A
上述の式(I)の化合物は、それ自体公知の方法で、以下の組成の錠剤を製造するための活性成分として使用することができる。
1錠当たり
活性成分 200mg
微晶質セルロース 155mg
トウモロコシデンプン 25mg
タルク 25mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 20mg
425mg
【0204】
実施例B
上述の式(I)の化合物は、それ自体公知の方法で、以下の組成のカプセル剤を製造するための活性成分として使用することができる。
1カプセル当たり
活性成分 100.0mg
トウモロコシデンプン 20.0mg
乳糖 95.0mg
タルク 4.5mg
ステアリン酸マグネシウム 0.5mg
220.0mg

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化83】


[式中、
は、置換フェニル(ここで、置換フェニルは、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、及びハロアルコキシより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されており、そして置換フェニルは、ハロゲンより独立して選択される1〜2個の置換基で場合によりさらに置換されている)であり;
は、水素、アルキル、シクロアルキル、フェニル、フェニルアルキル、置換フェニル又は置換フェニルアルキル(ここで、置換フェニル及び置換フェニルアルキルは、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ及びハロアルコキシより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)であり;
は、−R、−C(OH)R又は−C(O)NRであり;
は、フェニル、フェニルカルボニル、フェニルアルキル、置換フェニル、置換フェニルカルボニル又は置換フェニルアルキル(ここで、置換フェニル、置換フェニルカルボニル及び置換フェニルアルキルは、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ及びハロアルコキシより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)であり;
及びRの一方は、水素、アルキル又はシクロアルキルであり、他方は、アミノカルボニル、フェニル、フェニルアルキル、置換フェニル又は置換フェニルアルキル(ここで、置換フェニル及び置換フェニルアルキルは、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ及びハロアルコキシより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)であり;
及びRの一方は、水素、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル又はアルコキシアルキルであり、他方は、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、フェニル、フェニルアルキル、置換フェニル又は置換フェニルアルキル(ここで、置換フェニル及び置換フェニルアルキルは、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ及びハロアルコキシより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)であるか;
あるいは、R及びRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジニル、ピペリジニル、アゼパニル、ピペリダジニル、モルホリニル又はチオモルホリニルを形成し;
nは、0又は1である]で示される化合物、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項2】
が、置換フェニル(ここで、置換フェニルは、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ及びハロアルコキシより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されており、そして置換フェニルは、ハロゲンより独立して選択される1〜2個の置換基で場合によりさらに置換されている)であり;
が、水素、アルキル、シクロアルキル、フェニル、フェニルアルキル、置換フェニル又は置換フェニルアルキル(ここで、置換フェニル及び置換フェニルアルキルは、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ及びハロアルコキシより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)であり;
が、−R、−C(OH)R又は−C(O)NRであり;
が、フェニル、フェニルアルキル、置換フェニル又は置換フェニルアルキル(ここで、置換フェニル及び置換フェニルアルキルは、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ及びハロアルコキシより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)であり;
及びRの一方が、水素、アルキル又はシクロアルキルであり、他方が、フェニル、フェニルアルキル、置換フェニル又は置換フェニルアルキル(ここで、置換フェニル及び置換フェニルアルキルは、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ及びハロアルコキシより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)であり;
及びRの一方が、水素、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル又はアルコキシアルキルであり、他方が、アルキル、シクロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、フェニル、フェニルアルキル、置換フェニル又は置換フェニルアルキル(ここで、置換フェニル及び置換フェニルアルキルは、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ及びハロアルコキシより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)であるか;
あるいは、R及びRが、それらが結合している窒素原子と一緒になって、ピロリジニル、ピペリジニル、アゼパニル、ピペリダジニル、モルホリニル又はチオモルホリニルを形成し;
nが、0又は1である、請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩。
【請求項3】
が、置換フェニル(ここで、置換フェニルは、シクロアルキル及びハロアルコキシより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されており、そして置換フェニルは、ハロゲンより独立して選択される1〜2個の置換基で場合によりさらに置換されている)である、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
が、置換フェニル(ここで、置換フェニルは、シクロアルキルより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
が、−C(OH)Rである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
及びRの一方が、水素であり、他方が、フェニル、フェニルアルキル、置換フェニル又は置換フェニルアルキル(ここで、置換フェニル及び置換フェニルアルキルは、アルキル、シクロアルキル、ハロゲン、ハロアルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ及びハロアルコキシより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
及びRの一方が、水素であり、他方が、フェニル又は置換フェニル(ここで、置換フェニルは、ハロゲンより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
が、−C(O)NRである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
及びRの一方が、水素又はアルキルであり、他方が、アルキル、シクロアルキル、アルコキシアルキル、フェニルアルキル、置換フェニル又は置換フェニルアルキル(ここで、置換フェニル及び置換フェニルアルキルは、ハロゲン及びハロアルキルより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)である、請求項1〜4又は8のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
及びRの一方が、水素であり、他方が、アルキル、置換フェニル又は置換フェニルアルキル(ここで、置換フェニル及び置換フェニルアルキルは、ハロゲン及びハロアルキルより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)である、請求項1〜4又は8及び9のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
が、フェニル、フェニルアルキル又は置換フェニル(ここで、置換フェニルは、ハロアルキルより独立して選択される1〜3個の置換基で置換されている)である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
が、水素、アルキル又はフェニルである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
以下:
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(3−フェニル−プロピル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−フェネチル−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(1−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−[1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−(2−クロロ−4−シクロプロピル−フェニル)−8−(1−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(1−フェニル−プロピル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
8−ベンジル−2−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−エチル−アセトアミド;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N,N−ジエチル−アセトアミド;
N−ブチル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−アセトアミド;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−アセトアミド;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−フルオロ−フェニル)−アセトアミド;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−オキソ−2−ピロリジン−1−イル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
N−ベンジル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−メチル−アセトアミド;
N−シクロヘキシル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−メチル−アセトアミド;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(3−メトキシ−プロピル)−アセトアミド;
N−ブチル−3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−プロピオンアミド;
3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−プロピオンアミド;
3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−フルオロ−フェニル)−プロピオンアミド;
N−ベンジル−3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−メチル−プロピオンアミド;
N−シクロヘキシル−3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−メチル−プロピオンアミド;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
8−[2−(4−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−フルオロ−フェニル)−プロピオンアミド;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−フルオロ−フェニル)−ブチルアミド;
N−ブチル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−プロピオンアミド;
N−ブチル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−ブチルアミド;
N−ブチル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−2−フェニル−アセトアミド;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−ヘキサン酸ブチルアミド;
N−ブチル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−3−メチル−ブチルアミド;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−((S)−2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−((R)−2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−プロピル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−[(R)−2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
8−[(R)−2−(3−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−[2−(3,4−ジクロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;及び
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−[2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
より選択される、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
以下:
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(1−フェニル−プロピル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
N−ブチル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−アセトアミド;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−アセトアミド;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−フルオロ−フェニル)−アセトアミド;
3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−プロピオンアミド;
3−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−フルオロ−フェニル)−プロピオンアミド;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
8−[2−(4−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2−(4−シクロプロピル−フェニル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−N−(4−フルオロ−フェニル)−プロピオンアミド;
2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−ヘキサン酸ブチルアミド;
N−ブチル−2−[2−(4−シクロプロピル−フェニル)−1−オキソ−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル]−3−メチル−ブチルアミド;
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−((R)−2−ヒドロキシ−2−フェニル−エチル)−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン;及び
2−(4−シクロプロピル−フェニル)−8−[(R)−2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−エチル]−2,8−ジアザ−スピロ[4.5]デカン−1−オン
より選択される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物の調製方法であって、
a)式(II)の化合物を、式(III)の化合物の存在下で反応させる工程、
【化84】


b)式(II)の化合物を、式(IV)の化合物の存在下で反応させる工程、
【化85】


あるいは
c)式(VI)の化合物を、式(VII)の化合物の存在下で反応させる工程
【化86】


[式中、R、R、R、R、R、R、R、R及びnは請求項1で定義したとおりであり;工程a)では、Rは−Rであり;工程b)では、Rは−C(OH)Rであり、nは0であり;そして工程c)では、Rは−C(O)NRである]を含む方法。
【請求項16】
請求項14の方法に従って製造される場合の、請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項17】
治療上活性な物質として使用するための、請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項18】
請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物及び治療上不活性な担体を含む医薬組成物。
【請求項19】
糖尿病、代謝症候群、脂質異常症、アテローム性動脈硬化又は肥満の治療又は予防のための、請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項20】
糖尿病、代謝症候群、脂質異常症、アテローム性動脈硬化又は肥満の治療又は予防用の医薬の調製のための、請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項21】
糖尿病、代謝症候群、脂質異常症、アテローム性動脈硬化又は肥満の治療又は予防のための、請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項22】
有効量の請求項1〜14のいずれか一項に記載の化合物を投与することを含む、糖尿病、代謝症候群、脂質異常症、アテローム性動脈硬化又は肥満の治療又は予防のための方法。
【請求項23】
本明細書に前述の発明。

【公表番号】特表2013−512267(P2013−512267A)
【公表日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−541415(P2012−541415)
【出願日】平成22年11月26日(2010.11.26)
【国際出願番号】PCT/EP2010/068265
【国際公開番号】WO2011/067166
【国際公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】