説明

アセトラクテート合成阻害剤を含有する微粒剤。

【課題】アセトラクテート合成阻害剤は、アミノ酸生合成系の阻害による細胞分裂の阻害、生育停止を引き起こして、植物を枯死に至らせる作用機作から、効果発現速度は緩慢で完全枯死までには多大な時間を必要とする。また、茎葉から吸収されて効果を現す作用が強いために水和剤や乳剤のような水を使用する製剤が中心である。このために水利の影響を受け、散布装置を必要とし、飛散しやすい問題を抱えている。
【解決手段】アセトラクテート合成阻害剤を微粒な鉱物に付着又は含浸させることによって、茎葉及び根部からの吸収を増大させ、環境への薬剤投下量を減少させるとともに効果の発現及び完成までの日数の短縮を実現させる使用簡便な技術を提供する。また、その他の茎葉もしくは土壌処理剤を混合することによって、更に速効的でかつ安定した効果を有する除草用微粒剤、もしくは生育調節用微粒剤を実現させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生活環境に生育する不必要で有害な雑草類を効率的に防除する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
農耕地、非農耕地を問わず雑草類の繁茂は、農業生産性の低下や生活環境の悪化をもたらし、その対策として除草剤や生育抑制剤が広く利用されている。この中でアセトラクテート合成阻害剤(以下ALSI剤と称する)は、高い選択性を有し特定の草種のみに極微量で非常に高い除草活性を有することから、水田、畑の他、シバ等緑化作物や鉄道、宅地、運動場、道路、駐車場等の管理地に広く使用されている。ALSI剤の性質として、主に茎葉から吸収されて効果を発現する、水溶液中で不安定である、有機溶媒溶解性が悪い等が挙げられる。そのため、水を媒体として使用できる水田において粒径の大きい粒剤が使われている以外は、茎葉に散布するための水和剤が殆どであり、極一部に乳剤が使用されているだけである。
【0003】
農薬の剤型のひとつに、粒剤よりも粒径の小さい粒径0.1〜0.3mmの微粒剤があり、水で希釈して用いる乳剤や水和剤に比べて使用が簡便で、かつ飛散を防止する目的から使用されている。例えば茎葉及び根のいずれからも吸収されて効果を発現する脂肪酸系除草剤、植物ホルモン系除草剤で用いられている他、光合成阻害系除草剤であるジウロン(ISO名diuron)が3%微粒剤(商品名 ダイロン微粒剤)として、また脂肪酸系除草剤と植物ホルモン系除草剤の混合微粒剤(商品名 ミカロック微粒剤)が販売されている。さらに茎葉からの吸収によって効果を発現する薬剤を微粒剤として使用することも公知の事実である。例えば、グルホシネート(ISO名glufosinate−ammonium)をアタパルジャイト等に添加し、微粒剤として用いる方法が示されている(特許文献1参照)。また、グルホシネートもしくはグリホサート(ISO名glyphosate)と土壌処理活性を有する除草剤を混合して使用することによって気象変動に強い微粒剤を調製する方法が示されている(特許文献2、特許文献3参照)。
【特許文献1】特許平6−78204
【特許文献2】特開2003−192510
【特許文献3】特開2003−192511
また、殺虫剤では散布斑を解消する為、粒径0.063〜0.21mmと更に微細な微粒剤Fが使用されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
環境に投下する薬剤量を少なくし、雑草を速やか且つ有効に、また簡便に防除することは大きな課題である。一般的にALSI剤は、非常に低薬量でアミノ酸の生合成系を阻害することにより植物を枯死に至らせる。従って、一般的に効果の発現と完成は遅い。また、殺草スペクトラムが狭い、土壌処理効果が低い、化合物として水中での安定性が低い、有機溶媒溶解性が低いといった物理化学的な性質から、水田で粒剤が用いられる外は、水和剤と極一部乳剤があるだけでその他の剤型がない等の欠点が認知されている。
【0005】
現在、商品化されている農薬の剤型にはいくつかの欠点がある。例えば、粒剤は粒径が大きいことから茎葉部には付着せず、生育期の雑草に対しては根部から吸収されてのみ効果を示すため、処理後の降雨、土壌水分といった環境要因によって除草効果が左右され、多大な薬剤量と効果完成までの日数を必要とする。また、水に懸濁して用いる剤型は薬液を調合する手間と、専用の散布器具を必要とし、加えて薬剤の飛散が大きい。更に、水利の悪い場所では使用することができない。
【0006】
その他、選択的な除草剤を利用して、双子葉植物に比べ根系の発達が優れる単子葉植物主体の植相に転換させることによる土壌流亡の防止や雑草の草丈を抑制することも検討されている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは従来使用されることのなかったALSI剤の微粒剤化について検討を重ね、0.1〜0.3mmの微粒な鉱物に結合剤を用いて付着、もしくは給油能の高い鉱物に吸収させることによって茎葉部からの吸収を確保しながら、薬液を調合せず、使用が簡便かつ安全で飛散のない薬剤を完成させた。更にその他の茎葉部及び根部から吸収されて効果を現す薬剤を混合させることによって、殺草スペクトラムを拡大させ、効果発現速度を高め、残効性の向上を図りうることを見出した。
【0008】
本発明に関わるアセトラクテート合成阻害剤(ALSI剤)としては、イオドスルフロンメチルナトリウム塩(ISO名iodosulfuron−methyl−sodium)、シクロスルファムロン(ISO名cyclosulfamuron)、トリフロキシスルフロンナトリウム塩(ISO名trifloxysulfuron−sodium)、メトスルフロンメチル(ISO名metsulfuron−methyl)が挙げられる。薬剤の含有量は、イオドスルフロンメチルナトリウム塩、トリフロキシスルフロンナトリウム塩、メトスルフロンメチルの場合は0.003〜0.03重量%が適切であり、シクロスルファムロンの場合は0.03〜0.3重量%が適切である。
【0009】
本発明に係る微粒剤を調製するためには、結合剤とALSI剤の粉末、もしくは溶液、もしくは懸濁液を攪拌している鉱物担体中に投入する、もしくは噴霧させることによって容易に製造できる。
【0010】
使用する鉱物担体には、アタパルジャイト、珪石、焼成珪藻土、ゼオライト、セピオライト、炭酸カルシウム、モンモリロナイト等を用いうる。粒剤の粒径は微細なほど葉面への付着効率を高めることができるが、風が強い場合、微細な粒子は飛散して周辺の植物に薬害を起こす場合がある。一方、粗い場合は葉面への付着が低下して十分な効果を得ることが難しい。従って、我が国で微粒剤に分類される0.1〜0.3mmの粒径が好ましい。
【0011】
有効成分を鉱物担体に付着させるためには結合剤を用いることが重要である。結合剤としては、エチレングリコール、高級アルコール、高級脂肪酸エステル、鉱物油、ジメチルスルホキシド、植物油、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、1−メチルピロリドン等の高沸点高粘度の溶剤類、カルボキシメチルセルロース、デキストラン、ポリビニールアルコール、ポリビニールピロリドン等の糊料、及び各種の界面活性剤が使用できる。特に界面活性剤は、高粘度による光合成阻害系除草剤の担体鉱物への付着を助けるのみならず、散布された有効成分の植物体上での広がりや植物体内への速やかな浸透を促し、効果を安定させる機能を有している。
【0012】
多くの界面活性剤があるが、例えば、陰イオン界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ジアルキルスルホサクシネート、ジアルキルリン酸塩、脂肪酸塩、ポリアクリル酸塩、ポリカルボン酸塩、モノアルキルリン酸塩、リグニンスルホン酸塩等があげられる。陽イオン界面活性剤としては、アルキルジメチルベンザルコニウムクロライド、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、アルキルペンタメチルプロピレンジアミンジクロライド、アルキル−N−メチルピリジニウムブロマイド、ベンゼトニウムクロライド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、メチルポリオキシエチレンアルキルアンモニウムクロライド等があげられる。また、非イオン界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニールエーテルホルマリン縮合物、ポリオキシアルキレンベンジルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等があげられる。両性イオン界面活性剤としては、アルキルベタイン等があげられる。界面活性剤を含む水溶性高沸点有機物質は単独もしくは混合して用いられ、その使用量は、製剤品全重量に対して0.1〜5.0重量%である。
【0013】
高粘度の結合剤を用いることによって粒剤が固結しやすくなる場合は、多孔質珪酸等の微粉を0.5〜5.0重量%添加することによって防止することができる。
【0014】
また、気象条件によって葉面への付着が制限され除草効果が低下する場合や、後次に発生する雑草を防除するため土壌処理効果を有する除草剤を混合して製剤することも可能である。例えば、グリホサート(ISO名glyphosate)もしくはグルホシネート(ISO名glufosinate−ammonium)等のアミノ酸系除草剤、イソウロン(ISO名isouron)、カルブチレート(ISO名karbutilate)、シアナジン(ISO名cyanazine)、ジウロン(ISO名diuron)、ターバシル(ISO名terbacil)、テブチウロン(ISO名tebuthiuron)、ブロマシル(ISO名bromacil)、メトリブジン(ISO名metribuzin)等の光合成阻害剤。アラクロール(ISO名alachlor)、ジメテナミド(ISO名dimethenamid)、テニルクロール(ISO名thenylchlor)、ブタクロール(ISO名butachlor)、プレチラクロール(ISO名pretilachlor)、メトラクロール(ISO名metolachlor)等のハロゲノアセトアミド系除草剤。ペンディメタリン(ISO名pendimethalin)トリフルラリン(ISO名trifluralin)、プロジアミン(ISO名prodiamine)、ベンフラリン(ISO名benfluralin)等のジニトロアニリン系除草剤、オキサジアルギル(ISO名oxadiargyl)、ピラフルフェンエチル(ISO名pyraflufen−ethyl)等のプロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害剤の他、シンメチリン(ISO名cinmethylin)、アシュラム(ISO名asulam)、フルプロパネートナトリウム塩(ISO名flupropanate−sodium)等が挙げられる。
これら機能の異なる除草剤を混合することによって、一般に使用される薬量以下での使用を可能にする。これらの薬剤含有量は薬剤によって異なるが、0.005〜3.0重量%である。
【発明の効果】
【0015】
水和剤として使用していたALSI剤を微粒剤にすることによって、従来の剤型よりも速効性を向上させつつ効果を安定させ、同時に飛散なく簡便な使用を可能にする。また、ALSI剤に茎葉処理剤もしくは土壌処理剤を混合することにより、速効性及び後次発生抑制等の付与をも可能にする。更に、薬剤の組み合わせによっては投下薬量を減少することにより、雑草の草丈を抑制することも可能にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
発明の実施の形態を製剤例に基づき説明する。
(製剤例1)メトスルフロンメチル0.008%微粒剤の調製
メカノミル(造粒コーティング機、岡田精工株式会社製品)の攪拌槽に微粒の珪石(珪砂V7号、三河珪石株式会社商品)485.5gとメトスルフロンメチル60%水和剤(サーベルDF水和剤、デュポン株式会社商品)を2%水溶液として2.0gを仕込み、350rpmで回転させながら1分間混合した。次にネオスコア2339(ポリオキシアルキレンモノアルキルエーテル、東邦化学工業株式会社商品)7.5gを400rpmで回転させながらゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸(カープレックスXR、塩野義製薬株式会社商品)5.0gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mmの粒子を篩い分けして求める微粒剤492gを得た。
【0017】
(製剤例2)シクロスルファムロン0.1%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒の珪石482.5gとシクロスルファムロン10%水和剤(ダブルアップ水和剤、BASFアグロ株式会社商品)5.0gを仕込み、350rpmで回転させながら1分間混合した。次に65%ジオクチルスルホサクシネート(ジェラポンDOS/PC−65、ローディア日華株式会社商品)7.5gを400rpmで回転させながらゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸5.0gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mmの粒子を篩い分けして求める微粒剤493gを得た。
【0018】
(製剤例3)イオドスルフロンメチルナトリウム塩0.01%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒の珪石485.0gとイオドスルフロンメチルナトリウム塩5%顆粒水和剤(Hussar顆粒水和剤、バイエルクロップサイエンス株式会社商品)を2%懸濁液として2.5gを仕込み、350rpmで回転させながら1分間混合した。次に65%ジオクチルスルホサクシネート7.5gを400rpmで回転させながらゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸5.0gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mmの粒子を篩い分けして求める微粒剤492gを得た。
【0019】
(製剤例4)トリフロキシスルフロンナトリウム塩0.01%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒の珪石484.9gとトリフロキシスルフロンナトリウム塩72%水和剤(モニュメント顆粒水和剤、シンジェンタ株式会社商品)を2%水溶液として2.6gを仕込み、350rpmで回転させながら1分間混合した。次に65%ジオクチルスルホサクシネート7.5gを400rpmで回転させながらゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸5.0gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mmの粒子を篩い分けして求める微粒剤492gを得た。
【0020】
(製剤例5)チフェンスルフロンメチル0.04%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒の珪石488.0gとチフェンスルフロンメチル(ISO名thifensulfuron−methyl)75%水和剤(ハーモニー75DF水和剤、デュポン株式会社商品)を10%懸濁液として2.0gを仕込み、350rpmで回転させながら1分間混合した。次に5.0gのネオスコア2339を400rpmで回転させながらゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸5.0gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mmの粒子を篩い分けして求める微粒剤496gを得た。
【0021】
(製剤例6)トリフロキシスルフロンナトリウム塩0.008%メトスルフロンメチル0.008%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒の珪石483.5gとトリフロキシスルフロンナトリウム塩2%溶液2.0g及びメトスルフロンメチル2%溶液2.0gを仕込み、350rpmで回転させながら1分間混合した。次に65%ジオクチルスルホサクシネート7.5gを400rpmで回転させながらゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸5.0gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mmの粒子を篩い分けして求める微粒剤492gを得た。
【0022】
(製剤例7)メトスルフロンメチル0.008%グリホサート2.0%ゼオライト微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒のゼオライト(ゼオグリーン微粒8号、日本ゼオライト株式会社商品)448.7gとグリホサートイソプロピルアミン41%液剤(ラウンドアップ液剤、日本モンサント株式会社商品)24.3g及びメトスルフロンメチル2%溶液2.0gを仕込み、350rpmで回転させながら1分間混合した。次に65%ジオクチルスルホサクシネート20.0gを400rpmで回転させながらゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸5.0gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mmの粒子を篩い分けして求める微粒剤492gを得た。
【0023】
(製剤例8)メトスルフロンメチル0.008%ブロマシル1.0%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒の珪石479.2gとブロマシル80%水和剤(ハイバーX水和剤、デュポン株式会社商品)6.3gを仕込み、350rpmで回転させながら1分間混合した。次にメトスルフロンメチル2%溶液2.0gをゆっくりと滴下し、さらに1分間混合した。次に7.5gのネオスコア2339を400rpmで回転させながらゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸5.0gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mmの粒子を篩い分けして求める微粒剤496gを得た。
【0024】
(製剤例9)メトスルフロンメチル0.008%ジウロン2.0%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒の珪石475.3gとジウロン78.5%水和剤(カーメックスD水和剤、ナガセグリフィン株式会社商品)12.7gを仕込み、350rpmで回転させながら1分間混合した。次にメトスルフロンメチル2%溶液2.0gをゆっくりと滴下し、さらに1分間混合した。次に5.0gのネオスコア2339を400rpmで回転させながらゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸5.0gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mmの粒子を篩い分けして求める微粒剤495gを得た。
【0025】
(製剤例10)メトスルフロンメチル0.008%アシュラム1.5%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒のゼオライト471.7gとアシュラム80%水溶剤(アージラン水溶剤、アベンティスクロップサイエンス株式会社商品)9.8gを仕込み、350rpmで回転させながら1分間混合した。次にメトスルフロンメチル2%溶液2.0gをゆっくりと滴下し、さらに1分間混合した。次に78%ポリオキシエチレンドデシルエーテル(サーファクタントWK、花王株式会社商品)11.5gを400rpmで回転させながらゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸5.0gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mmの粒子を篩い分けして求める微粒剤494gを得た。
【0026】
(製剤例11)メトスルフロンメチル0.008%シンメチリン0.7%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒の珪石483.1gとシンメチリン72%乳剤(アゴールド乳剤、BASFアグロ株式会社商品)4.9g及びメトスルフロンメチル2%溶液2.0gを仕込み、350rpmで回転させながら1分間混合した。次に5.0gのネオスコア2339を400rpmで回転させながらゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸5.0gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mmの粒子を篩い分けして求める微粒剤496gを得た。
【0027】
(製剤例12)メトスルフロンメチル0.008%ピラフルフェンエチル%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒の珪石483.0gとメトスルフロンメチル2%溶液2.0g及びピラフルフェンエチル2%水和剤(エコパートフロアブル、日本農薬株式会社商品)2.5gを仕込み、350rpmで回転させながら1分間混合した。次に7.5gのネオスコア2339を400rpmで回転させながらゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸5.0gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mmの粒子を篩い分けして求める微粒剤493gを得た。
【0028】
(製剤例13)メトスルフロンメチル0.01%フルプロパネートナトリウム塩4.0%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒のゼオライト400.5gとフルプロパネートナトリウム塩30%液剤(フレノック液剤、株式会社三共緑化商品)67.0g及びメトスルフロンメチル0.6%溶液8.3gを仕込み、350rpmで回転させながら1分間混合した。次に78%ポリオキシエチレンドデシルエーテル19.2gを400rpmで回転させながらゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸5.0gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mmの粒子を篩い分けして求める微粒剤496gを得た。
【0029】
(製剤例14)シクロスルファムロン0.1%シンメチリン0.7%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒の珪石477.6gとシンメチリン72%乳剤4.9g及びシクロスルファムロン10%溶液5.0gを仕込み、350rpmで回転させながら1分間混合した。次に65%ジオクチルスルホサクシネート7.5gを400rpmで回転させながらゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸5.0gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mmの粒子を篩い分けして求める微粒剤496gを得た。
【0030】
(製剤例15)チフェンスルフロンメチル0.04%シンメチリン0.7%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒の珪石483.1gとシンメチリン72%乳剤4.9g及びチフェンスルフロンメチル75%水和剤を10%懸濁液として2.0gを仕込み、350rpmで回転させながら1分間混合した。次に5.0gのネオスコア2339を400rpmで回転させながらゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸5.0gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mmの粒子を篩い分けして求める微粒剤496gを得た。
【0031】
(製剤例16)メトスルフロンメチル0.008%グリホサート1.0%ブロマシル1.0%微粒剤(A)の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒のゼオライト459.5gとブロマシル80%水和剤6.3gを仕込み、350rpmで回転させながら1分間混合した。次にグリホサートイソプロピルアミン41%液剤12.2g及びメトスルフロンメチル2%溶液2.0gをゆっくりと滴下し、さらに1分間混合した。次に15.0gのネオスコア2339を400rpmで回転させながらゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸5.0gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mmの粒子を篩い分けして求める微粒剤492gを得た。
【0032】
(製剤例17)メトスルフロンメチル0.008%グリホサート1.0%ブロマシル1.0%微粒剤(B)の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒の珪石469.5gとブロマシル80%水和剤6.3gを仕込み、350rpmで回転させながら1分間混合した。次にグリホサートイソプロピルアミン41%液剤12.2g及びメトスルフロンメチル2%溶液2.0gをゆっくりと滴下し、さらに1分間混合した。次に5.0gのネオスコア2339を400rpmで回転させながらゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸5.0gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mmの粒子を篩い分けして求める微粒剤494gを得た。
【0033】
(製剤例18)メトスルフロンメチル0.008%グルホシネート0.8%ブロマシル1.0%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒のゼオライト454.7gとブロマシル80%水和剤6.3gを仕込み、350rpmで回転させながら1分間混合した。次にグルホシネート18.5%液剤(バスタ液剤、バイエルクロップサイエンス株式会社商品)22.0g及びメトスルフロンメチル2%溶液2.0gをゆっくりと滴下し、さらに1分間混合した。次に10.0gのネオスコア2339を400rpmで回転させながらゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸5.0gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mmの粒子を篩い分けして求める微粒剤493gを得た。
【0034】
(製剤例19)メトスルフロンメチル0.008%グリホサート1.0%ジウロン2.0%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒のゼオライト453.1gとジウロン78.5%水和剤12.7gを仕込み、350rpmで回転させながら1分間混合した。次にグリホサートイソプロピルアミン41%液剤12.2g及びメトスルフロンメチル2%溶液2.0gをゆっくりと滴下し、さらに1分間混合した。次に15.0gのネオスコア2339を400rpmで回転させながらゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸5.0gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mmの粒子を篩い分けして求める微粒剤492gを得た。
【0035】
(製剤例20)メトスルフロンメチル0.008%グリホサート1.0%シンメチリン0.7%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒の珪石470.9gとシンメチリン72%水和剤4.9gを仕込み、350rpmで回転させながら1分間混合した。次にグリホサートイソプロピルアミン41%液剤12.2g及びメトスルフロンメチル2%溶液2.0gをゆっくりと滴下し、さらに1分間混合した。次に65%ジオクチルスルホサクシネート5.0gを400rpmで回転させながらゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸5.0gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mmの粒子を篩い分けして求める微粒剤492gを得た。
【0036】
(製剤例21)メトスルフロンメチル0.008%グリホサート2.0%ペンディメタリン1.2%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒のゼオライト440.4gとペンディメタリン45%水和剤(ウェイアップフロアブル、BASFアグロ株式会社商品)13.3g及びグリホサートイソプロピルアミン41%液剤24.3g及びメトスルフロンメチル2%溶液2.0gを仕込み、350rpmで回転させながら1分間混合した。次に15.0gのネオスコア2339を400rpmで回転させながらゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸5.0gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mmの粒子を篩い分けして求める微粒剤492gを得た。
【0037】
(製剤例22)メトスルフロンメチル0.008%ブロマシル1.0%ピラフルフェンエチル0.01%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒の珪石476.7gとブロマシル80%水和剤6.3gを仕込み、350rpmで回転させながら1分間混合した。次にメトスルフロンメチル2%溶液2.0g及びピラフルフェンエチル2%水和剤2.5gをゆっくりと滴下し、さらに1分間混合した。次に7.5gのネオスコア2339を400rpmで回転させながらゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸5.0gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mmの粒子を篩い分けして求める微粒剤492gを得た。
【0038】
(製剤例23)メトスルフロンメチル0.005%ジウロン1.5%シンメチリン0.5%微粒剤の調製
メカノミルの攪拌槽に微粒の珪石475.6gとジウロン78.5%水和剤9.6g及びシンメチリン72%水和剤3.5gを仕込み、350rpmで回転させながら1分間混合した。次にメトスルフロンメチル2%溶液1.3gをゆっくりと滴下し、さらに1分間混合した。次にネオスコア2339 5.0gを400rpmで回転させながらゆっくり添加した。続いて多孔質珪酸5.0gを加えて1分間攪拌後取り出し、風乾して0.1〜0.3mmの粒子を篩い分けして求める微粒剤492gを得た。
【0039】
上記製剤例1〜23、及び対照薬剤の植物に対する除草効果をポット及び圃場で比較検討した。
【0040】
(除草効果試験例1)ポット試験
200cmのポットに養生した草丈10cm程度のオナモミとヒエ、ツルマメに対し、微粒剤を散布した。対照薬剤として用いたグリホサート2.0%微粒剤は製剤実施例16に準じて調製した。除草効果は処理3日後、1週間後、2週間後、3週間後に薬剤に対する反応の度合いによって評価した。試験は各剤2反復として2004年4月23日に実施した。その結果の平均値を表1に示す。
【0041】
【表1】

【0042】
表1からも明らかな通り、本発明に係る微粒剤は、オナモミ、ヒエ、ツルマメに対して従来の微粒剤よりも迅速且つ長期間に亘って効果を上げることができる。
【0043】
(除草効果試験例2)圃場試験
草丈10〜40cmのシロザ、ハコベ、メヒシバ、タデ、イヌビエ等が発生している茨城県つくば市下別府地区の圃場を1区1.0m×1.5mに区切り、微粒剤及び市販対照薬剤を散布した。市販対照薬剤、草退治粒剤(シアナジン1.0%、ジウロン3.0%、ジクロベニル(ISO名dichlobenil)1.5%混合粒剤、住化タケダ園芸株式会社商品)の薬量は登録範囲内とした。除草効果は処理3日後、1週間後、2週間後、4週間後、6週間後に薬剤に対する反応の度合いによって評価した。試験は各剤2反復として2004年5月28日に実施した。その結果の平均値を表2に示す。
【0044】
【表2】

【0045】
(除草効果試験例3)圃場試験
草丈5〜20cmのシロザ、オランダミミナグサ、ナズナ、ハコベ、メヒシバ、イヌビエ等が発生している茨城県つくば市下別府地区の圃場を1区1.0m×1.5mに区切り、微粒剤及び市販対照薬剤、草退治粒剤を散布した。市販対照薬剤の薬量は登録範囲内とした。除草効果は処理3日後、1週間後、2週間後、4週間後、6週間後に薬剤に対する反応の度合いによって評価した。試験は各剤2反復として2004年5月12日に実施した。
その結果の平均値を表3に示す。
【0046】
表3の通り、本発明に係る製剤8、17、18、22、即ち、微粒剤はシロザ、オランダミミナグサ、ナズナ、ハコベ、メヒシバ、イヌビエ等に対しても従来の草退治粒剤等よりも有効であることは明らかである。
【0047】
【表3】

【0048】
(除草効果試験例4)圃場試験
草丈5〜20cm程度のシロザ、オランダミミナグサ、ナズナ、ハコベ、スズメノテッポウ、ノミノフスマ等が発生している茨城県つくば市下別府地区の圃揚を1区1.0m×1.5mに区切り、微粒剤と比較対照粒剤及び市販対照薬剤、カソロン粒剤2.5(ジクロベニル2.5%粒剤、北興化学株式会社商品)、ザイトロン微粒剤(トリクロピル(ISO名trichopyr)3.0%微粒剤、保土谷アグロス株式会社商品)を散布した。比較対照粒剤は担体を粒子径0.6〜1.7mmの珪砂(珪砂V3号、三河珪石株式会社商品)を用い製剤例11に準じて調製した。市販対照薬剤の薬量は登録範囲内とした。除草効果は処理3日後、1週間後、2週間後、4週間後、6週間後に薬剤に対する反応の度合いによって評価した。試験は各剤2反復として2004年4月23日に実施した。その結果の平均値を表4に示す。
【0049】
表4の通り、本発明に係る製剤例10、11、19、20、21は従来の粒剤、微粒剤に比較して有効であることは明らかである。
【0050】
【表4】

【0051】
(除草効果試験例5)圃場試験
草丈5cm程度のイネ科雑草スズメノテッポウ、3cm程度の広葉雑草ノミノフスマ、タネツケバナが発生している佐賀県神埼郡地区の麦畑を1区2.0m×2.5mに区切り、微粒剤及び市販対照薬剤を散布した。市販対照薬剤、ハーモニー75DF水和剤(チフェンスルフロンメチル75%顆粒水和剤、デュポン株式会社商品)ハーモニー細粒剤F(チフェンスルフロンメチル0.15%粉粒剤、丸和バイオケミカル株式会社商品)、クリアターン細粒剤F(チオベンカーブ(ISO名thiobencarb)8.0%、ペンディメタリン0.8%、リニュロン(ISO名linuron)1.2%混合粉粒剤、クミアイ化学株式会社商品)の薬量は登録範囲内とした。除草効果は処理24日後、53日後に薬剤に対する反応の度合いによって評価した。試験は各剤2反復として2003年12月27日に実施した。その結果の平均値を表5に示す。
【0052】
【表5】

【0053】
上記の試験で明らかのように、微粒剤にすることで粒剤よりも成分含有量を減らすことができ、更に速効的かつ安定した効果を確認することができた。
【0054】
(除草効果試験例6)圃場試験
草丈10cm程度のスギナ、メヒシバ、タデ、シロザが発生している茨城県つくば市下別府地区の圃場を1区1.0m×1.5mに区切り、微粒剤及び市販対照薬剤を散布した。市販対照薬剤、クサノンV粒剤(ジウロン4.0%、ダラポン(一般名dalapon)10.0%、メコプロップ(ISO名mecoprop)4.0%混合粒剤、住化タケダ園芸株式会社商品)、ネコソギエースA粒剤(イソウロン1.0%、ジウロン6.0%、ジクロベニル3.0%混合粒剤、レインボー薬品株式会社商品)の薬量は登録範囲内とした。除草効果は処理3日後、1週間後、2週間後、4週間後、6週間後に薬剤に対する反応の度合いによって評価した。試験は各剤2反復として2004年7月13日に実施した。その結果の平均値を表6に示す。
【0055】
【表6】

【0056】
(除草効果試験例7)圃場試験
草丈10〜20cm程度のシロザ、ナズナ、ブタクサ等が発生している千葉県印旛郡酒々井町地区の圃場を1区1.0m×1.5mに区切り、微粒剤及び市販対照薬剤を散布した。市販対照薬剤、ダイロン微粒剤(ジウロン3.0%微粒剤、住化タケダ園芸株式会社商品)、草退治粒剤の薬量は登録範囲内とした。除草効果は処理3日後、1週間後、2週間後、4週間後、6週間後に薬剤に対する反応の度合いによって評価した。試験は各剤2反復として2003年6月3日に実施した。その結果の平均値を表7に示す。
【0057】
【表7】


【0058】
(除草効果試験例8)圃場試験
草丈5〜10cm程度のササ、40cm程度のススキ、10〜20cm程度のヘビイチゴ、ヨモギ、セイタカアワダチソウ、チヂミザサ等が発生している茨城県筑波郡伊奈町地区の松林を1区1.0m×1.0mに区切り、微粒剤と比較対照の細粒剤及び市販対照薬剤、フレノック液剤(フルプロパネートナトリウム塩30%液剤、株式会社三共緑化商品)を散布した。市販対照薬剤の薬量は登録範囲内とした。比較対照の細粒剤は、担体を粒子径0.3〜0.85mmの珪砂(珪砂V5号、三河珪石株式会社商品)を用い製剤例13に準じて調製した。除草効果は処理1ヶ月後、4ヶ月後、6ヶ月後、8ヶ月後に薬剤に対する反応の度合いによって評価した。試験は各剤1反復として2003年10月21日に実施した。その結果の平均値を表8に示す。
【0059】
【表8】

【0060】
(除草効果試験例9)圃場試験
草丈20〜50cm程度のメヒシバ、10〜30cm程度のシロザ、5〜20cm程度のスギナ、スベリヒユ、ハコベ等が発生している茨城県つくば市下別府地区の圃場を1区1.0m×1.0mに区切り、微粒剤及び市販対照薬剤、ハイバーX粒剤1.5(ブロマシル1.5%粒剤、丸和バイオケミカル株式会社商品)、ネコソギエース粒剤(イソウロン1.0%、ジウロン6.0%、クロルチアミド(一般名chlorthiamid)3.0%混合粒剤、保土谷化学工業株式会社商品)を散布した。市販対照薬剤の薬量は登録範囲内とした。除草効果は処理1週間後、2週間後、4週間後、6週間後に薬剤に対する反応の度合いによって評価した。試験は各剤2反復として2003年8月4日に実施した。その結果の平均値を表9に示す。
【0061】
【表9】

【0062】
試験例9で明らかなように除草効果試験例1に比較して、処理薬量を減らすことにより、散布直後に植物上部の枯死を認めたが、その後長期間イネ科雑草の生育を抑制することが確認された。
【0063】
以上の試験例で明らかなように、アセトラクテート合成阻害剤(ALSI剤)を水溶性高沸点有機物質と共に微粒な鉱物に付着もしくは含浸させることによって、除草用もしくは生育抑制用微粒剤としての使用を可能にした。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アセトラクテート合成阻害剤を含有する微粒剤。
【請求項2】
アセトラクテート合成阻害剤であるイオドスルフロンメチルナトリウム塩(ISO名iodosulfuron−methyl−sodium)、シクロスルファムロン(ISO名cyclosulfamuron)、トリフロキシスルフロンナトリウム塩(ISO名trifloxysulfuron−sodium)、メトスルフロンメチル(ISO名metsulfuron−methyl)の中から選ばれた少なくとも一化合物を含有する微粒剤。
【請求項3】
請求項1もしくは請求項2記載のアセトラクテート合成阻害剤に、アミノ酸系除草剤(A群)としてグリホサート(ISO名glyphosate)もしくはグルホシネート(ISO名glufosinate−ammonium)を混合した微粒剤。
【請求項4】
請求項1もしくは請求項2記載のアセトラクテート合成阻害剤に、光合成阻害系除草剤(B群)としてイソウロン(ISO名isouron)、カルブチレート(ISO名karbutilate)、シアナジン(ISO名cyanazine)、ジウロン(ISO名diuron)、ターバシル(ISO名terbacil)、テブチウロン(ISO名tebuthiuron)、ブロマシル(ISO名bromacil)、メトリブジン(ISO名metribuzin)の中から選ばれた1種を混合した微粒剤。
【請求項5】
請求項1もしくは請求項2記載のアセトラクテート合成阻害剤に、ハロゲノアセトアミド系除草剤(C群)として、アラクロール(ISO名alachlor)、ジメテナミド(ISO名dimethenamid)、テニルクロール(ISO名thenylchlor)、ブタクロール(ISO名butachlor)、プレチラクロール(ISO名pretilachlor)、メトラクロール(ISO名metolachlor)の中から選ばれた1種を混合した微粒剤。
【請求項6】
請求項1もしくは請求項2記載のアセトラクテート合成阻害剤に、ジニトロアニリン系除草剤(D群)として、ペンディメタリン(ISO名pendimethalin)、トリフルラリン(ISO名trifluralin)、プロジアミン(ISO名prodiamine)、ベンフラリン(ISO名benfluralin)の中から選ばれた1種を混合した微粒剤。
【請求項7】
請求項1もしくは請求項2記載のアセトラクテート合成阻害剤に、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害系除草剤(E群)としてオキサジアルギル(ISO名oxadiargyl)、ピラフルフェンエチル(ISO名pyraflufen−ethyl)の中から選ばれた1種を混合した微粒剤。
【請求項8】
請求項1もしくは請求項2記載のアセトラクテート合成阻害剤に、その他の除草剤として(F群)シンメチリン(ISO名cinmethylin)、アシュラム(ISO名asulam)、フルプロパネートナトリウム塩(ISO名flupropanate−sodium)の中から選ばれた1種を混合した微粒剤。
【請求項9】
請求項1もしくは請求項2記載のアセトラクテート合成阻害剤に(A群)、(B群)、(C群)、(D群)、(E群)、(F群)の内、ふたつの群から選ばれたそれぞれの一種づつを混合した微粒剤。

【公開番号】特開2006−131602(P2006−131602A)
【公開日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−349088(P2004−349088)
【出願日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【出願人】(593182923)丸和バイオケミカル株式会社 (25)
【Fターム(参考)】