説明

イオン発生器付き送風機

【課題】 送風機能に悪影響を与えることなく、安全性を確保しつつ、イオンを放散することが可能なように構成された送風機を提供する。
【解決手段】 モータと、モータにより回転駆動されるファンと、を備える送風機において、イオン発生器を固定する取付具に整流機能を持たせたので、送風機の外郭に一体に形成した収納部にイオン発生器が取付けた場合においても、送風機能に悪影響を与えることなく、良好にイオンを送出することが出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イオンを放散することが可能なように構成された送風機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、扇風機等の送風機において、所望の流量及び方向の風を送り出す送風機能に加えて、その他の種々の機能が付加された送風機が提案されている。
【0003】
特許文献1に開示された送風機器は、マイナスイオンを発生させるマイナスイオン発生ユニットを、送風機器本体に単純に添装する構成を開示している。例えば、送風機器である持ち運びが容易な扇風機の送風羽根近傍の前方又は後方にマイナスイオン発生ユニットを設けることにより、手軽に涼風感を得ることができると共に、マイナスイオンによりリフレッシュ等の有益な生理学的効果を同時に得ることが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−245935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に係る送風機器においては、マイナスイオンによりリフレッシュ等の有益な生理学的効果を得ることは可能である。しかしながら、マイナスイオン発生ユニットは放電電極に負の高電圧を印加して放電を生ぜしめて、マイナスイオンを発生させるものであるから、扇風機の外側に添装した場合、乳幼児等が触れてしまう虞があり、安全性に問題があった。
【0006】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、送風機能に悪影響を与えることなく、安全性を確保しつつ、イオンを放散することが可能なように構成された送風機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る送風機は、少なくともモータと、該モータにより回転駆動されるファンと、イオンを発生するイオン発生器とを備える送風機である。
【0008】
本発明に係るイオン発生機能付き送風機は、モータと、該モータの出力軸に連結され、前記モータにより回転駆動されるファンと、イオンを発生するイオン発生器とを備えるイオン発生機能付き送風機において、安全距離を確保するために該イオン発生器を格納する空間を設け、さらに該空間内の気流を良好にするために、イオン発生器を取り付けるアングルに気流制御板を一体形成したことを特徴とする。
【0009】
この送風機においては、上記ファンの周囲を包囲し、保護の目的でファンガードを設けることがある。
【発明の効果】
【0010】
本発明の送風機によれば、安全性を確保した状態で、イオンを効率よく放出できる。
【0011】
また、本発明の送風機によれば、送風機能に悪影響をほとんど与えることなく、イオンを放散させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施の形態1に係る扇風機の模式的外観図である。
【図2】実施の形態1に係る扇風機のモータを収納するキャビネットの外観図であり、前側のキャビネットから見た斜視図である。
【図3】実施の形態1に係る扇風機のモータを収納するキャビネットの概観図であり、後ろ側のキャビネットから見た斜視図である。
【図4】図3のA−A線の断面矢視による部分拡大図。
【図5】図3のB−B線の断面矢視による部分拡大図。
【図6】イオン発生器の模式的外観斜視図である。
【図7】イオン発生器の回路の例を示す回路図である。
【図8】本発明の取付具の形状模式図である。(A)正面図、(B)側面図。
【図9】本発明の取付具の使用状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて、送風機として扇風機を例に詳述する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る扇風機10の模式的外観図である。図2及び図3は、実施の形態1に係る扇風機10のモータを収納するキャビネットの外観を示すものであり、それぞれ前側キャビネットから目視した斜視図および後側キャビネットから目視した斜視図である。
【0014】
図において1は、基台であり、該基台1は、床面等に載置され、上面に使用者が任意の状態で動作させるための各種操作キー等を供える操作パネル(図示せず)が設けてある。この基台1には、支柱2が立設してある。支柱2の上端部には、モータ等を備える駆動部3が取付けてある。駆動部3は、概観が略円柱形をなすモータ31本体と、該モータ31の一側から突出する出力軸32とを備えている。
【0015】
またモータ31の出力軸32には、該出力軸32の回転に伴って一体的に回転するファン4が取付けられる。出力軸32に取付けられるファン4は、モータ31の出力軸32に外嵌される円筒状のボス部42と、該ボス部42に周方向に等配をなして設けられた複数の羽根41とを備えるプロペラファンである。
【0016】
上記ファン4は、モータ31の出力軸32にボス部42を外嵌した状態にて、円筒状をなす固定部材としてのファンナット5により、出力軸32に対して相対回転しないように回り止めがなされると共に、出力軸32の軸長方向のモータ31側に移動しないようにしてある。
【0017】
このように取付けられたファン4には、該ファン4を包囲して保護するファンガード7が設けてある。ファンガード7は、ファン4を前側から覆うファンガード前部体71と、ファン4を後側から覆い、前記ファンガード前部体71と嵌合するファンガード後部体72とを備えてなる。
【0018】
上記ファンガード7は、樹脂製の後キャビネット(以下後キャビと記す)30と嵌合してモータ31の本体を収納する樹脂製の前キャビネット(以下前キャビと記す)6に形成された雄螺子部66と螺合する固定リング8により、ファンガイド後部体72が固定リング8と前キャビ6とで挟持された状態で、固定される。
【0019】
上記前キャビ6は、後キャビ30と嵌合してモータ本体31を収納するだけでなく、上方に延伸されて取っ手60を構成する。前キャビ6には、例えば上記モータ31本体がネジ止めされ、さらにモータ31の後部に対し、後キャビ30が取り外し可能に嵌合される。嵌合された後キャビ30は、前キャビ6にネジ止めされている。したがって、ネジを外すことで前キャビに嵌合される後キャビ30が外され、モータ31本体部分が露出する。
【0020】
樹脂製の後キャビ30は、上方に伸びる隆起した壁体30aによってイオン発生器9を収納するイオン発生室39を形成している。このイオン発生室39には、ファン4によって空気をイオン発生室内に流通させるために、図2及び図3に示すように吸込口39aと吹出口39bが設けられている。吸込口39aは、図3を参照すれば横長の複数の開口を有する格子状の開口部であって、吹出口39bは、図2に示すようにハニカム状の開口を有する開口部である。なお、吸込口39aまた吹出口39bの開口部は、説明したものに限らず、周知の構造のものを適用できる。
【0021】
さらに、後キャビ30には吸込口39a、吹出口39bから異物が入り込んでもモータ本体31に直接達することがないように、後に説明する図4及び図5に示すようにイオン発生室39とモータ31本体を仕切る(区画する)ように仕切り部30bが、例えば一体的に形成されている。
【0022】
上記後キャビ30は、イオン発生室39を構成する壁体30aの上部をさらに上方へ延伸している。また、前キャビ6は、後キャビ30同様に上部を延伸させ、例えば壁体30aの上部(頂部)と延伸させた部位との間に空間を形成し、取っ手60として構成している。この取っ手60は前キャビ6を上部として、下部に後キャビ30が嵌合される状態で形成され、2層構成となっている。
【0023】
上述したように取っ手60を構成する後キャビ30の延伸部分は、イオン発生器9を収容するイオン発生室39が設けられている。イオン発生器9は、後で詳細を説明するが、イオン発生する面をモータ31側に向くように、イオン発生器9がイオン発生室39内にイオン発生面がモータ31側に向くようにして固定される。
【0024】
次に図4及び図5を参照し、上述したイオン発生器9の取付状態の詳細を説明する。イオン発生器9はイオン発生室39内に前キャビ6から内側に突設するリブ62に側面(気流の下流側の側面)を当接した状態で、取付具95によってイオン放出孔93,93(図6参照)を下方(モータ31側)に向けて取付ボス部61にネジ止めで取り付けられる。この取付ボス部61についても、上記リブ62同様、前キャビ6から内側に突設するように一体的に設けられている。
【0025】
イオン発生器9については、後で詳細を記述するが、このイオン発生器9の放電電極91a,92aには高圧電気が印加されるので、取扱いの安全上外殻をなす部分との間に所定の距離を取ることが要求される。具体的には、後キャビ30の壁体30aが上方に行くほどファン4の側に傾斜しているため、吸込口39aの開口最上部と吹出口39bの開口最上部が放電電極91a,92aに最も近い位置にある。本発明の形態によれば、高電圧機器に要求される安全距離を考慮してこの距離を30mm以上とている。この距離は、安全のためには大きいほどよい。しかし、不要に大きくるすと、前キャビ6及び後キャビ30が肥大し、ひいては送風装置そのものが肥大化して扱いにくいものとなる。そのため、工業会の安全基準等を基準として、あまり大きくならないように決定するのがよい。
【0026】
吸込口39a、吹出口39b以外の部分は樹脂製の壁体30aと前キャビ6が覆っているために安全上の問題はない。また、イオン発生器9の下方にはモータ本体31が存在し、モータを構成する金属部分にイオン発生器9が発生させたイオンが吸収される恐れがあるため、イオン発生室39の下部には、モータ31の本体を収容する部分と区分するためにも仕切り部30bを形成して対応した。
【0027】
図6は、上述したイオン発生器9の構成を説明する模式的な外観斜視図である。イオン発生器9は、発生したイオンを放出する複数の放出孔93が、放電電極91a、92aに対応して設けてある。図6に示すイオン発生器9は、その寸法がW(長手方向)58mm×H(図6の上下方向)24mm×D(図6の前後奥行き方向)30mmであって、直径9mmの放出孔93、93が約20mm隔てて配置されている所謂針電極型の電極構造を有するイオン発生器9の例を示している。
【0028】
このイオン発生器9は、図7の回路図に示すように、100Vの商用交流電圧が供給される端子1及び端子2間の印加電圧を、昇圧する昇圧回路90aと、昇圧回路90aが昇圧した電圧を印加されてイオンを発生させるイオン発生素子90bとを備えている。イオン発生素子90bは、図6に示すように、針電極である放電電極91a,92aと、板電極である誘導電極91b,92bとを備えており、誘導電極91b,92bに設けた貫通孔の内側に該貫通孔と同心をなして放電電極91a,92aが設けてある。このイオン発生器9は、昇圧回路90aにおいて昇圧された高電圧を、放電電極91a,92aと誘導電極91b,92bとの間に印加することにより、放電を生ぜしめるように構成してある。
【0029】
イオン発生素子90bは、空気中の水分を放電によりイオン化することにより、プラスイオンとしてのH(HO)(mは任意の自然数)と、マイナスイオンとしてのO(HO)(nは任意の自然数)とを発生する。両方のイオンが空気中に送出される場合には、これらのイオンが空気中の浮遊細菌やウイルスの表面に取り付く。そして、これらが化学反応することにより、活性種である過酸化水素(H)及び/又は水酸基ラジカル(・OH)が生成され、空気中の浮遊細菌や浮遊ウイルス等を殺菌または不活化することができる。
【0030】
以上説明したイオン発生器9をイオン発生室39内に取付けるための構成、つまり取付具95にて取付けるための構成について、さらに詳細に説明する。
【0031】
取付具95は、図8に示すようにイオン発生器9の一方端を支持し押さえる押さえ部材95aと、その下方に板状に伸びてイオン発生器9と後キャビ30の仕切り部30bとの距離を維持するとともに気流を整える整流板95bと、ネジ止めするための突起部95cとを有する。
【0032】
より具体的には、押さえ部材95aは、イオン発生器9の一端部の4面を外包するように囲ってイオン発生器9を支持するもので、イオン発生器9の長手方向の一側端面、後キャビ30側に対向する一側面、さらにイオン放出孔93を下面、その反対の上面を囲うようにして支持している。そして、イオン発生器9の長手方向の一側端面の下方より突出させるようにイオン発生器9を固定するための突起部95cを突出させるようにして設けている。この突起部95cを突出させる押さえ部材95aの側面部分が、半円形状の凹部を形成している。この凹部は、先に説明した後キャビ30を前キャビ6にネジ止めするためのネジボス部を避けるために設けられている。なお、図9においてはネジボス部が邪魔にならない場合であり、フラット形状となる。
【0033】
上述したイオン発生器9のイオン放出孔93を形成した面側に、押さえ部材95aに一体的に延設された板状の整流板95bが設けられている。この整流板95bは、伸びた一端からイオン発生器9の放出孔93の面までの長さを24mm、前後キャビ6、30の幅方向を12mm程度の大きさにしている。整流板95bは、イオン発生器9の一方端のイオン放出孔近傍の気流をモータ31の回転軸方向に整えることにより、イオン発生室39から良好にイオンが流出させるように作用する。
【0034】
以上のように構成された扇風機10において、運転スイッチ(図示せず)をオンにすると、モータ31に電力が供給されてモータ31本体が回転し、モータ31の出力軸32が一体的に回転する。この出力軸32の回転に伴って、出力軸32にファンナット5によりボス部41に固定されたファン4が一体的に回転する。このファン4の回転に伴いファンガード後部体72からファンガード前部体71に向けて流れる送風流路が生じる。
【0035】
また、運転モード切替スイッチ(図示せず)でイオン運転を選択すると、イオン発生器9にも電力が供給され、プラスイオン及びマイナスイオンが発生する。発生したプラスイオン及びマイナスイオンは、イオン発生器9の放出孔93から外部へ放出され、ファン4の回転により生じた送風によってファンガード前部体71を通過して室内に放散される。
【0036】
イオン発生器9により発生したイオンは、イオン発生室39内で、イオン発生器9を支持し取付けのための取付具65に設けられた整流板95b、またモータ31をカバーする仕切り部30bで、モータ31の回転軸方向に整えられた気流に沿って、放出される。
【0037】
また、整流板95bは、上述したようにイオン発生器9の大きさ(寸法)H24mmに対し、幅を12mmにしている。この整流板95bは、イオン発生器9の全体(H)の気流上流部において、1/2(半分)までをカバーする大きさに設定されている。そのため、イオン発生器9に対し、イオン送出孔93の近傍で、またその気流上流部に上記整流板95bが配置される。
【0038】
以上の整流板65bを設けることで、イオン放出孔93より発生イオンが、効率よくイオン発生室39の吹出口39bを経て、扇風機10前面に放散される。
【0039】
このように構成された実施の形態1に係る扇風機10においては、プラスイオン及びマイナスイオンにより空気中に浮遊するインフルエンザウイルス等のウイルス、病原菌を死滅又は不活性化させることによって、ウイルス及び病原菌から人体を守ることができる。
【0040】
なお、本実施例ではイオン発生器を正イオンおよび負イオンを発生するものとしたが、空気中の浮遊菌の殺菌等を意図しない場合には、負イオン発生器であっても構わない。この場合には、従来から気分を爽快にする効果が得られるとされている。
【0041】
上述した整流板95bは、モータ31側に延設された一端側は自由端となり、安定しないことが予測できる。整流板95bの一端側は、図4に示すようにモータ31の上部を覆い区分する仕切り部30bまで延設されている。
【0042】
上記仕切り部30bは、モータ31の外形の円筒形状に合わせ、円弧形状に形成されており、その円弧が下方へと下がる途中に、上方へと突出するリブ30cが形成されている。つまり、このリブ30cは後キャビ30に一体的に形成される仕切り部30bと共に一体的に形成されている。
【0043】
この突出されたリブ30cと仕切り部30bとで形成されるV字溝に、上記取付具95の整流板95bの一端部(下端)が当接し、左右に移動しないように位置決められる。こにより、整流板95b、仕切り部30bにてイオン発生器9を取り付けるイオン発生室39が区切られ、吸込口39aから吹出口39bへと流れる気流をモータ31の回転軸方向に整える作用が助長される。
【0044】
しかも、イオン発生器9は、一側の端部側が取付具95にて片持支持された状態で、ビスにて前キャビ6より突出され取付ボス61に固定されている。また、取付具95に一体的に形成された整流板95bの一端が、イオン発生室39を区画する後キャビ30の仕切り部30bの突起リブ30cの位置で位置決められる。これにより、イオン発生器9の支持が片持ち支持で固定されても、イオン発生器9は安定した状態で固定でき、かつ位置決めをも、整流板95bとで行われる。
【0045】
以上説明したように、本発明のイオン発生機能を備える扇風機10は、モータ31を備える駆動部3を収容するための後キャビ30の上部を上方へと隆起(延伸)させように形成しており、その隆起させた部分にイオン発生器9を内装させるイオン発生室39を設けている。
【0046】
以上説明した構成としたことで、形成されたイオン発生室39にイオン発生器9を配置できる。そのため、使用者が触れることを極力避けることができ、外観の美しさと安全性を合わせて確保できる。
【0047】
さらに、イオン発生器9を取付けるためのイオン発生室39において、気流を整える整流板95bを設けている。この整流板95bは、イオン発生器9を取付ける取付具65に一体的に設けている。そのため、別途整流板を取付ける等の手間が省ける。さらに、整流板の他端(一端部)を、イオン発生室を区画する仕切り部材上に位置決めすることで、イオン発生室39を効果的に仕切り、気流を整える作用を助長できる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
以上のべたように、簡素な構成により、高電圧を印加するイオン発生器収納部を扇風機に備えることができ、送風機が元から有している外殻部に一体に形成したので、使用者が安全に取り扱えるとともに、イオン発生部が大型化することを抑制して外観上も美しくすることができる。
【0049】
本発明によれば、扇風機を例にイオン発生機能を備える送風機を説明したが、その他室内の空気を循環させる等のサーキュレータ、また換気扇等にも適用できる。換気扇としては、室外の空気を室内に取り入れる際に、イオン発生器を動作させ室内に放散させることができる。
【0050】
また、室内の床(畳)上に載置する扇風機だけでなく、壁(柱)掛け扇風機、天井扇にも同様に適用できる。
【符号の説明】
【0051】
3 駆動部
30 後キャビ(キャビネット)
30a 隆起(延伸)させる壁体
30b 仕切り部
30c リブ(突出部)
31 モータ(モータ本体)
32 出力軸
39 イオン発生室
39a 吸込口
39b 吹出口
4 ファン
41 羽根
42 ボス部
6 前キャビ(キャビネット)
60 取っ手
65 取付具
65b 整流板
9 イオン発生器
91a,92a イオン放電電極(イオン発生位置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータと、該モータの出力軸に連結され、前記モータにより回転駆動されるファンと、空気中で放電してイオンを発生させるイオン発生器を備える送風機において、
前記イオン発生器を取り付ける取付具は、前記イオン発生器の取り付けと前記イオン発生器近傍の気流整流の機能を兼ねることを特徴とするイオン発生器付き送風機。
【請求項2】
前記取付具は、前記イオン発生器を外包して支持する部分と前記支持部から延伸された板状の部材を備えることを特徴とする請求項1に記載のイオン発生器付き送風機。
【請求項3】
前記イオン発生器は正イオンと負イオンを発生するイオン発生器であって、
前記取付具の板状の部材は、前記イオン発生器のイオン放出孔の近傍、気流上流部に配置されることを特徴とする請求項1また2に記載のイオン発生器付き送風機。
【請求項4】
前記イオン発生器は、前記送風機の外郭をなす部材によって形成された空間内に配置され、前記取付具の板状部材は、前記空間内の気流を整流することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載するイオン発生器付き送風機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−255388(P2012−255388A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−129132(P2011−129132)
【出願日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】