説明

イメージセンサーの較正装置、それを用いたマッピングと補償方法

【課題】イメージセンサーの較正装置、それを用いたマッピングと補償方法を提供する。
【解決手段】イメージセンサーの較正装置20は、画素ユニットアレイとパターンとを備え、画素ユニットアレイに配置される画素ユニットは、平行な経線と平行な緯線が交錯することにより定義される。パターンは、一部の画素ユニットから構成され、その一部の画素ユニットのグレイレベルは、画素ユニットアレイ中のその他の画素のグレイレベルと異なる。パターンは、平行な間隔で、区切られる複数のバーからなる。パターンの特徴により比較工程が実行される。パターンの特徴により、目標画素ユニットと比較画素ユニットを定義する。イメージセンサー上のギャップ尺寸と位置は、目標画素ユニットと比較画素ユニットが一致することによりマッピングされる。スキャンイメージ品質は、ギャップ値の補償により改善される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イメージセンサーの較正装置、イメージセンサーのギャップのマッピングと補償方法に関するものであって、特に、接触型イメージセンサーの較正装置、それを用いたマッピングと補償方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
今日、スキャナーに用いられるイメージセンサーは、主に、電荷結合素子(CCD)、接触型イメージセンサー(CIS)、光電子増倍管(PMT)、相補型MOS(CMOS)があり、CCDとCISはスキャナーに幅広く用いられている。
【0003】
一般に、CCDは光線をアナログ電圧信号に転換し、各画素のグレイレベルをマークし、その後、アナログ/デジタルコンバータが、アナログ電圧信号をデジタル信号に転換する。画像化プロセスで、光源により提供される光線は、鏡により反射されて、光学レンズにより集光され、よって、これらの光学装置の設置により、スキャナーの製造コストを増加させる。CCDは、冷光源と複数の反射鏡と光学レンズからなる一組の光学システムを必要とし、複雑な光線経路を経ないと、CCD表面にイメージが形成できない。更に、CCDは、一組の反射鏡と光学レンズにより伝送し、CCD表面にイメージを形成する必要があるので、光学の収差、色彩の収差、及び、色彩は、スキャンソフトウェアにより補正しなければならない。更に、CCDを有するスキャナーは光学レンズを用いて、CCD表面上にイメージを形成するので、被写界深度が深く、生成されたイメージの品質がよく、特に、隆起した本のスパイン、又は、他の実物に対し、はっきりとしたスキャン結果を得ることができる。
【0004】
接触型イメージセンサーの操作原理は、スキャナー内の光源により提供される光線がオリジナルイメージ上に照射され、反射される反射光線を感知して、光線信号を電気信号に転換し、スキャナーの底板に位置するアナログ/デジタル変換回路により、電気信号をデジタル信号に転換し、デジタル信号がコンピュータに伝送されて、全スキャンプロセスを完成する。オリジナルイメージにより反射される反射光線は、反射鏡と光学レンズがなくても、直接、CIS上にイメージを形成することができるので、CISを有するスキャナーの製造コストは低い。光源、センサー、増幅器が集積されるので、CISを有するスキャナーの構造、原理と光学経路はシンプルである。更に、オリジナルイメージの表面により反射される反射光線は、CISで直接イメージを形成するので、理論上、色彩の収差、光学の収差が生じず、スキャン結果はオリジナルイメージに近い。
【0005】
しかし、CISを有するスキャナーは反射鏡と光学レンズがなく、CISはオリジナルイメージを直接スキャンしなければならないので、スキャン精度が低く、スキャン品質は、CCDを有するスキャナーによりスキャンされたものより悪い。それでも、明るく、薄く、携帯に便利であるので、CISを有するスキャナーはスキャン市場を占有している。よって、接触型イメージセンサーのスキャン結果を改善することが必要である。
【0006】
スキャナーによるスキャンイメージが悪い原因は多くあり、接触型イメージセンサーのスキャナーを例とすると、接触型イメージセンサーのパッケージプロセスで生成される誤差が、不定のギャップを接触型イメージセンサー間に生じる。設置位置の不連続性により、スキャンされたイメージが断層の現象を生成する。よって、本発明は、上述の現象を解決するため、イメージセンサーの較正装置とイメージセンサーのギャップをマッピングする方法を提供し、較正図のパターンと演算方式により、イメージセンサー設置時のギャップ値を確定し、補償する。
【0007】
更に、イメージセンサー設置時の実際のギャップは、一直線に配列されるときのシフトギャップ、及び、非直線時のアラインメントギャップに分けられるが、どれも、スキャンされたイメージは断層現象が生じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
よって、本発明は、イメージセンサーの較正装置、及び、スキャンイメージの補償方法を提供し、較正パターンにより、ギャップ箇所のイメージを識別し、画素の大小により、ギャップ値を測定して補償し、シフトギャップとアラインメントギャップを解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の目的によると、較正装置は、画素ユニットアレイとパターンとを備える。前記画素ユニットアレイは、複数の平行な経線と複数の平行な緯線とを備え、各経線と各緯線は交錯して、前記画素ユニットアレイに配置された複数の画素ユニットを定義する。前記パターンは前記画素ユニットアレイ中に分布し、そのパターンは前記複数の画素ユニット中の一部の前記画素ユニットから構成され、且つ、前記パターンを構成する前記画素ユニットのグレイレベルが前記画素ユニットアレイ中のその他の前記画素ユニットのグレイレベルと異なり、且つ、前記パターンは、平行な間隔で、区切られる複数のバーを有し、各バーは経線と緯線に平行ではない。
【0010】
次に、本発明は、イメージセンサーのギャップのマッピング方法を提供する。まず、較正装置のスキャンイメージを取得する。次に、比較プロセスを設定し、パターン特性に基づいて、パターンの目標画素ユニットと比較画素ユニットを設定し、目標画素ユニットのグレイレベルと比較画素ユニットのグレイレベルが一致するか比較して、グレイレベルが不一致の計数を得る。その後、比較プロセスをスキャンイメージ上で実行すると共に、計数に基づいて、ギャップの大きさを計算し、グレイレベルが不一致の目標画素ユニットと比較画素ユニットを較正装置上の座標とギャップ値に保存する。よって、上述のマッピング方法により得られた結果に基づいて、スキャンイメージの補償方法に応用し、目標物件のスキャンイメージを取得したあと、上述の座標とギャップ値に基づいて、画素値を目標物件中のスキャンイメージ中に挿入する。
【発明の効果】
【0011】
本発明のイメージセンサーの較正装置、スキャンイメージの補償方法は、較正パターンにより、ギャップ箇所のイメージを識別し、画素の大小により、ギャップ値を測定して補償し、シフトギャップとアラインメントギャップを解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1A】本発明の実施例によるスキャンイメージを補償する較正装置とその方法を示す図である。
【図1B】本発明のもう一つの実施例によるイメージセンサー配置を示す図である。
【図2A】本発明の実施例による較正装置を示す図である。
【図2B】本発明の実施例による較正装置のスキャンイメージを示す図である。
【図2C】本発明のもう一つの実施例による較正装置のスキャンイメージを示す図である。
【図3A】本発明の実施例によるイメージセンサーのギャップをマッピングする方法のフローチャート図である。
【図3B】本発明の実施例による図3Aの結果によりスキャンイメージを補償する方法のフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0013】
図1Aは、本発明の実施例によるスキャンイメージを補償する較正装置とその方法を示す図である。図1Aで示されるように、複数のイメージセンサー101が基板10上に提供される。実際の応用において、イメージセンサー101はギャップがなく連続して形成されるので、複数の区間12が基板10上の端から端まで配置されて、第一方向Xを定義し、シフトギャップ103が相隣する二区間12間で端から端まで存在する。注意すべきことは、イメージセンサー101は、実際の必要に応じて、相隣する二イメージセンサー101間にシフトギャップ103を存在させる方式で基板10上に設置し、配列された複数のイメージセンサー101は、第一方向Xを定義することができ、区間12を形成しなくてもいいことである。更に、隣接する二区間12、又は、隣接する二イメージセンサー101間に形成される各二シフトギャップ103は、実際の組み立て状況に応じて、同じでもいいし異なってもよい。
【0014】
図1Bは、本発明のもう一つの実施例によるイメージセンサー配置を示す図である。図1Bを参照すると、配列された複数のイメージセンサー101、又は、区間12が、第一方向Xに沿って配置されるが、設置時に、一距離オフセットするので、相隣する二区間12間、又は、二イメージセンサー101間にギャップを形成する。この時、第二方向Y上の距離はアラインメントギャップ105で、第一方向X上に形成されるギャップはシフトギャップ103である。よって、本発明の較正装置とギャップを補償する方法が、図1Bで示されるイメージセンサーに適用される。これにより、イメージセンサー101、又は、区間12がどのように設置されても、イメージセンサー101、又は、区間12が端から端まで配置され、第一方向Xにシフトギャップ103が形成される、又は、第二方向Yに、アラインメントギャップ105が形成されれば、本発明の較正装置とギャップを補償する方法により、スキャンイメージの不連続箇所を補償して、スキャン品質を向上させることができる。
【0015】
図2Aは、本発明の実施例による較正装置を示す図である。図2Aで示されるように、較正装置20は二次元サイズで、例えば、A4サイズ(210ミリ×294ミリ)の長方形である。更に、較正装置20上に、互いに平行な複数の経線201と互いに平行な複数の緯線203を有し、各経線201と各緯線203は交錯して、複数の交錯領域を定義し、四つの交錯点、経線201と緯線203は、大小、及び、形状が同じである画素ユニット205を定義し、画素ユニット205が較正装置20上に配列されて、画素ユニットアレイを形成する。注意すべきことは、経線201、又は、緯線203は直線でも曲線でもよい。次に、図2Aの較正装置20は実際の較正装置を一部拡大しており、実際の較正装置の経線と緯線は示されていない。実施例中、経線201はn本の直線(nは正の整数)を有し、イメージセンサー(図示しない)が配列されるX方向と平行である。緯線203はm本の直線(mは正の整数)を有し、両者は交錯して、長方形の画素ユニット205を形成する。交差点(0、0)は、較正装置20向かって左上方からマークされ、右辺に向かって交差点(n、0)に延伸し、下方に向かって交差点(0、m)に延伸し、右下方に向かって交差点(n、m)に延伸するが、本発明はこれに限定するものではない。更に、較正装置20上は、背景とパターンとに分けられ、背景とパターンのグレイレベルは明らかな差異があり、後続の演算で用いる。実施例中、背景は全白で表示され、パターンは全黒で表示されるが、本発明は、この組み合わせに限定されず、異なるグレイレベル、又は、非白黒で表示してもよい。
【0016】
注意すべきことは、パターンの基本ユニットは黒色が広がる画素ユニット205であることである。実施例中、複数の連続した黒塗りの画素ユニット205がバー207を形成し、パターンは、平行な間隔で、区切られる複数のバー207を含む。各バー207は経線201にも、緯線203にも平行ではない。各バー207と経線201との挟角は0度、及び、90度ではない。各バー207と緯線203との挟角は0度、及び、90度ではない。バー207は図で示されるように直線でも、曲線でもいいことが分かる。よって、本発明は上述の状況に限定されない。この他、バー207以外に、較正装置20上に、緯線203に平行な水平バー209のパターンを有する。水平バー209は、原則として、どのバー207とも交錯しない。次に、水平バー209は、基本的に、イメージセンサー101、又は、区間12の長さと同じで、即ち、水平バー209の長さと画素ユニットアレイの一辺の長さは同じである。更に、近く観察すると、図2Aで示されるバー207の辺縁が鋸歯状であるが、実際の尺寸で、使用者が目視するパターンは平滑な直線が傾斜設置される。上述に基づくと、較正装置20上のパターンにより、アラインメントギャップとシフトギャップを検査することができる。
【0017】
図2Bは、本発明の実施例による較正装置のスキャンイメージを示す図である。図2Aの較正装置が図1A、又は、図1Bのイメージセンサーによりスキャンされた後、シフトギャップが存在する位置は、較正装置のスキャンイメージがオリジナルの較正装置と異なる。図2Bを参照すると、上から下、左から右に、各画素ユニット205を追跡する。以下では、座標により画素ユニット205の位置を表示する。(0、0)から開始し、まず、現在の位置を(0、0)(目標画素ユニット)に置き、右下の画素ユニット(比較画素ユニット)と比較し、即ち、二画素ユニット(0+1、0+1)と(0、0)を検査する。実施例中、(0、0)と(1、1)が黒である。次に、(0、1)と(1、2)が黒であり、比較プロセスは、最後の一個の座標(0、m)まで繰り返される。(0、a)と(1、a+1)を比較して((a+1)<m、aは正の整数)、皆、黒か白の場合、第0行と第一行のイメージセンサー、又は区間の間にはシフトギャップがない。スキャンイメージの第一行と第二行を継続して検査すると、第一行と第二行のイメージセンサー、又は、区間の間にもシフトギャップがない。座標(3、2)と(4、3)で、(3、2)は黒で、(4、3)は白であることが分かる。よって、第三行と第四行のイメージセンサー、又は、区間の間にシフトギャップがあると判断し、且つ、シフトギャップは1個の画素ユニットである。更に、比較プロセスが繰り返され、座標(3、3)と(4、4)が黒か検査し、一黒一白なら、シフトギャップは、全てが黒であることを判断するまで、一画素ユニットを加える。実施例中、(3、3)と(4、4)が全て黒なので、シフトギャップは1個の画素ユニットである。この方法で、全ての画素ユニットを追跡し、全ての検査結果をメモリ、又は、ストレージデバイス中に保存する。上述によると、図2Aの較正装置のパターンにより得られるスキャンイメージは、演算時、較正装置のパターンの特性によって、目標画素ユニットと比較画素ユニットのグレイレベルが一致するか検査する。45度(経線との挟角、又は、緯線との挟角)の直線パターンを例とすると、パターンの特性は斜率絶対値0.5で、比較画素ユニットは対角線にあって相隣する画素ユニットであるので、目標画素ユニットと対角線にあって相隣する画素ユニットのグレイレベルが一致するか検査すると共に、不一致の状況に基づいて、イメージセンサー、又は、区間のシフトギャップの大きさを推算する。上述のデータと情報は、メモリ、又は、ストレージデバイス中に保存し、その後、スキャン待ちのターゲットにスキャンする時、スキャンシステムは、保存したデータと情報に基づいて、シフトギャップが生じる位置に補償を実行して、出力するスキャンイメージを改善する。
【0018】
較正装置のパターンの特性が単一項で描写できない場合、例えば、曲線パターンで、二項以上のパラメータで描写しなければならない時、テーブルを構築する方式を利用し、まず、目標画素ユニットと対応する比較画素ユニットの座標のテーブルを構築し、スキャン後、直接、テーブル中のデータにより、シフトギャップが存在するか検査する。較正装置のパターンの特性が単一項だけで描写されても、テーブルを製作する方式を利用することができ、本発明が実行する検査は、即時、又は、テーブルを利用する方式に限定されない。
【0019】
更に、水平バー209により、イメージセンサー、又は、区間の間が照準しているか検査することができ、目標画素ユニットと相隣する比較画素ユニットとのグレイレベルが一致するかを検査することを利用することもできる。検査されたシフトギャップが相同で、一旦、目標画素ユニットと相隣する比較画素ユニットのグレイレベルが不一致になると、すぐに、この場所のイメージセンサー、又は、区間にアラインメントギャップが存在することを表示する。
【0020】
図2Cは、本発明のもう一つの実施例による較正装置のスキャンイメージを示す図である。図2Bと異なるのは、図2Cは、較正装置をスキャンする時に使用する解像度が図2Bより大きいことである。よって、図2Cで呈現される画素ユニットの尺寸は図2Bよりも小さいが、ギャップ値を計算して補償するとき、スキャン時に使用する解像度も考慮する必要があるので、本発明の較正装置が異なる解像度でスキャンするのに応用するとき、イメージセンサーのアラインメントギャップとシフトギャップを検査することができる。次に、図2Cの水平バー209が呈現する複数の目標画素ユニットと相隣する比較画素ユニットのグレイレベルは不一致で、即ち、イメージセンサーはアラインメントギャップが存在する。
【0021】
図3Aは、本発明の実施例によるイメージセンサーのギャップをマッピングする方法のフローチャート図である。図3Aを参照すると、較正装置が提供され(ステップ30)、本実施例の較正装置は異なるグレイレベルを有する背景とパターンとを有する。較正装置はスキャンされて、較正装置のスキャンイメージを得る(ステップ32)。スキャン装置のイメージセンサー間にシフトギャップ、又は、アラインメントギャップがあるとき、較正装置のスキャンイメージのパターンと較正装置のオリジナルパターン間に格差が存在する。スキャンイメージの目標画素ユニットと比較画素ユニットのグレイレベルが一致するか検査する(ステップ34)。本発明の較正装置のパターン特性により、目標画素ユニットと比較画素ユニットを含む比較工程を設定し、一目標画素ユニットと対応する比較画素ユニットのグレイレベルが一致する時、スキャン装置のセンサーは、対応位置上に、アラインメントギャップ、又は、シフトギャップがないことを表示する。そうでない場合は、スキャン装置のセンサーが対応位置上に、アラインメントギャップ、又は、シフトギャップが存在することを表示する。その後、検査結果に基づいて、ギャップの大小と位置を計算し(ステップ36)、目標画素ユニットと比較画素ユニットのグレイレベルの不一致の計数に基づいて、ギャップの大きさを計算すると共に、目標画素ユニットと比較画素ユニットとの較正装置上での座標を記録し、ギャップ値と位置は、スキャン装置、又は、その他の設備のストレージデバイス、例えば、スキャン装置のメモリやハードディスク中に保存される。
【0022】
図3Bは、本発明の実施例による図3Aの結果によりスキャンイメージを補償する方法のフローチャート図である。図3Bを参照すると、スキャン装置は、スキャンしたい目標物件に対しスキャンを実行する(ステップ38)。ギャップ値とギャップが生じる位置に基づいて、スキャンで得られるイメージ信号に対し、対応位置のギャップ補償を実行する(ステップ40)。実施例中、ギャップ値が画素である場合、ギャップ生成位置の各平行線に画素を挿入し、この画素値はギャップ生成位置の両辺の画素値の平均値であるが、本発明は上述の方法で得られる補償したい値に限定されない。上述によると、補償を経たイメージ信号は未補償前の信号より完全で、よって、出力されるスキャンイメージも連続し、イメージ品質は未補償前よりよい。
【0023】
本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の精神と領域を脱しない範囲内で各種の変動や潤色を加えることができ、従って本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。
【符号の説明】
【0024】
10 基板
12 区間
101 イメージセンサー
103 シフトギャップ
105 アラインメントギャップ
20 較正装置
201 経線
203 緯線
205 画素ユニット
207 バー
209 水平バー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
較正装置であって、画素ユニットアレイとパターンとを備え、
前記画素ユニットアレイは、複数の平行な経線と複数の平行な緯線と、を備え、各経線と各緯線は交錯して、前記画素ユニットアレイに配置された複数の画素ユニットを定義し、
前記パターンは前記画素ユニットアレイ中に分布し、前記パターンは前記複数の画素ユニットの一部の前記画素ユニットから構成され、且つ、前記パターンを構成する前記画素ユニットは、前記画素ユニットアレイ中のその他の前記画素ユニットと異なるグレイレベルがあり、且つ、前記パターンは、平行な間隔で、区切られる複数のバーを有し、前記各バーは前記経線と前記緯線に平行ではないことを特徴とする較正装置。
【請求項2】
前記パターンは、更に、前記経線と前記緯線に平行な水平バーを有し、前記水平バーの長さと前記画素ユニットアレイの一辺の長さは等しいことを特徴とする請求項1に記載の較正装置。
【請求項3】
前記水平バーと前記バーは交錯しないことを特徴とする請求項2に記載の較正装置。
【請求項4】
前記バーと任意の一本の前記経線、又は、任意の一本の前記緯線は45度の挟角を有することを特徴とする請求項1に記載の較正装置。
【請求項5】
前記画素ユニットの幾何学形状は長方形であることを特徴とする請求項1に記載の較正装置。
【請求項6】
前記経線、又は、前記緯線は直線であることを特徴とする請求項1に記載の較正装置。
【請求項7】
前記経線、又は、前記緯線は曲線であることを特徴とする請求項1に記載の較正装置。
【請求項8】
前記パターンは、複数の黒色画素ユニットからなり、その他の画素ユニットは白色であることを特徴とする請求項1に記載の較正装置。
【請求項9】
イメージセンサーのギャップのマッピング方法であって、
画素ユニットアレイとパターンとを備え、前記画素ユニットアレイは、複数の平行な経線と複数の平行な緯線とを備え、各経線と各緯線は交錯して、前記画素ユニットアレイに配置された複数の画素ユニットを定義し、前記パターンは前記画素ユニットアレイ中に分布し、前記パターンは前記複数の画素ユニットの一部の前記画素ユニットから構成され、且つ、前記パターンを構成する画素ユニットのグレイレベルが画素ユニットアレイ中のその他の画素ユニットのグレイレベルと異なり、且つ、前記パターンは、平行な間隔で、区切られる複数のバーを有し、前記各バーは前記経線と前記緯線に平行ではない較正装置を提供するステップと、
前記較正装置のスキャンイメージを得るステップと、
前記パターンのパターン特性に基づいて、前記パターンの目標画素ユニットと比較画素ユニットを設定するステップと、前記目標画素ユニットのグレイレベルと前記比較画素ユニットのグレイレベルが一致するか比較して、グレイレベルが不一致の計数を得るステップと、からなる比較工程を設定するステップと、
前記比較工程を前記スキャンイメージ上で実行するステップと、
前記計数により、ギャップの大きさを示すギャップ値を計算し、グレイレベルが不一致の前記目標画素ユニットと前記比較画素ユニットとの前記較正装置上での座標と前記ギャップ値を保存するステップと、
を備えることを特徴とするイメージセンサーのギャップのマッピング方法。
【請求項10】
前記較正装置を提供するステップは、更に、前記パターンの前記画素ユニットを黒色に、その他の画素ユニットを白色に設定するステップを含むことを特徴とする請求項9に記載のイメージセンサーのギャップのマッピング方法。
【請求項11】
前記比較工程を設定するステップは、更に、前記パターン特性を直線の斜率に設定して、前記目標画素ユニットと前記比較画素ユニットが対角線の位置関係をなすようにするステップを含むことを特徴とする請求項9に記載のイメージセンサーのギャップのマッピング方法。
【請求項12】
スキャンイメージの補償方法であって、
画素ユニットアレイとパターンとを備え、前記画素ユニットアレイは、複数の平行な経線と複数の平行な緯線とを備え、各経線と各緯線は交錯して、画素ユニットアレイに配置された複数の画素ユニットを定義し、前記パターンは前記画素ユニットアレイ中に分布し、前記パターンは前記複数の画素ユニット中の一部の前記画素ユニットから構成され、且つ、前記パターンを構成する画素ユニットのグレイレベルが画素ユニットアレイ中のその他の画素ユニットのグレイレベルと異なり、且つ、前記パターンは、平行な間隔で、区切られる複数のバーを有し、前記各バーは前記経線と前記緯線に平行ではない較正装置を提供するステップと、
前記較正装置のスキャンイメージと目標物件のスキャンイメージを得るステップと、
前記パターンのパターン特性に基づいて、前記パターンの目標画素ユニットと比較画素ユニットを設定するステップと、前記目標画素ユニットのグレイレベルと前記比較画素ユニットのグレイレベルが一致するか比較して、グレイレベルが不一致の計数を得るステップと、からなる比較工程を設定するステップと、
前記比較工程を前記較正装置の前記スキャンイメージ上で実行するステップと、
前記計数により、イメージセンサーのギャップの大きさを示すギャップ値を計算し、グレイレベルが不一致の前記目標画素ユニットと前記比較画素ユニットとの前記較正装置上での座標と前記ギャップ値を保存するステップと、
前記座標と前記ギャップ値に基づいて、画素値を前記目標物件の前記スキャンイメージ中に挿入するステップと、
を備えることを特徴とするスキャンイメージの補償方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3A】
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【図3B】
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【公開番号】特開2011−19205(P2011−19205A)
【公開日】平成23年1月27日(2011.1.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−237779(P2009−237779)
【出願日】平成21年10月14日(2009.10.14)
【出願人】(501348726)全友電腦股▲ふん▼有限公司 (3)
【Fターム(参考)】