説明

インク組成物、インクジェット記録用インク及びインクジェット記録方法

【課題】高堅牢性、広い濃度領域におけるグレーバランスに優れたインクジェット組成物、インクジェット記録方法の提供。
【解決手段】水溶媒における吸収スペクトルの極大波長が550〜700nmである水溶性長波染料を少なくとも2種含有するインク組成物であって、該水溶性長波染料の少なくとも1種が特定構造のアゾ化合物である第1の水溶性長波染料であり、かつ、該水溶性長波染料の少なくとも1種が前記第1の水溶性長波染料とは異なる第2の水溶性長波染料であり、該第2の水溶性長波染料が1分子中に2〜4個の互いに共役するアゾ基を有する化合物であるインク組成物、該インク組成物を用いたインクジェット記録用インク、及び該インクジェット記録用インクを用いたインクジェット記録方法。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
水溶媒における吸収スペクトルの極大波長が550〜700nmである水溶性長波染料を少なくとも2種含有するインク組成物であって、該水溶性長波染料の少なくとも1種が下記一般式(1)で表されるアゾ化合物の第1の水溶性長波染料であり、かつ、該水溶性長波染料の少なくとも1種が前記第1の水溶性長波染料とは異なる第2の水溶性長波染料であり、該第2の水溶性長波染料が1分子中に2〜4個の互いに共役するアゾ基を有する化合物であるインク組成物。
【化1】


(一般式(1)中、Aは置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換の含窒素5員ヘテロ環基を表す。Gは窒素原子又は−C(R)=を表す。Rは、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。Y、Y及びYはそれぞれ独立に、水素原子、又は1価の置換基を表す。Y、Y及びYは、互いに結合して環を形成しても良い。Y、Y及びYの全てが同時に水素原子を表すことはない。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項2】
前記一般式(1)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(2−1)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1に記載のインク組成物。
【化2】


(一般式(2−1)中、Gは窒素原子又は−C(R)=を表す。Rは、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。R11、R12、R13、及びR14は、それぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。Aは置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換の含窒素5員ヘテロ環基を表す。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項3】
前記一般式(1)又は(2−1)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(3−1)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1又は2に記載のインク組成物。
【化3】


(一般式(3−1)中、Gは窒素原子又は−C(R)=を表す。Rは、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。R11、R12、R13、及びR14は、それぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。X、X、X、X、及びXはそれぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項4】
前記一般式(1)、(2−1)又は(3−1)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(4−1)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインク組成物。
【化4】


(一般式(4−1)中、R11、R12、R13、及びR14は、それぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。X、X、X、X、及びXはそれぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項5】
前記一般式(1)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(2−2)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1に記載のインク組成物。
【化5】


(一般式(2−2)中、Gは窒素原子又は−C(R)=を表す。Rは、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。Rは、1価の置換基を表す。Aは置換若しくは無置換のアリール基、又は置換若しくは無置換の含窒素5員ヘテロ環基を表す。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項6】
前記一般式(1)又は(2−2)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(3−2)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1又は5に記載のインク組成物。
【化6】


(一般式(3−2)中、Gは窒素原子又は−C(R)=を表す。Rは、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。Rは1価の置換基を表す。X、X、X、X、及びXはそれぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項7】
前記一般式(1)、(2−2)又は(3−2)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(4−2)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1、5、6のいずれか1項に記載のインク組成物。
【化7】


(一般式(4−2)中、Rは1価の置換基を表す。X、X、X、X、及びXはそれぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項8】
前記一般式(1)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(1−3)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1に記載のインク組成物。
【化8】


(一般式(1−3)中、Gは窒素原子又は−C(R)=を表す。Rは、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。X、X、X、X、X、X及びXはそれぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。Y、Y及びYはそれぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。Y、Y及びYは、互いに結合して環を形成しても良い。Y、Y及びYの全てが同時に水素原子を表すことはない。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項9】
前記一般式(1)又は(1−3)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(2−3)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1又は8に記載のインク組成物。
【化9】


(一般式(2−3)中、Gは窒素原子又は−C(R)=を表す。Rは、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。X、X、X、X、X、X及びXはそれぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。R11、R12、R13、及びR14は、それぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項10】
前記一般式(1)、(1−3)又は(2−3)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(3−3)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1、8、9のいずれか一項に記載のインク組成物。
【化10】


(一般式(3−3)中、R11、R12、R13、及びR14は、それぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。X、X、X、X、X、X及びXはそれぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項11】
前記一般式(1)、(1−3)又は(2−3)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(4−3)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1、8、9のいずれか一項に記載のインク組成物。
【化11】


(一般式(4−3)中、R11、R12、R13、及びR14は、それぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。X、X、X、X、X、X及びXはそれぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項12】
前記一般式(1)又は(1−3)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(2−4)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1又は8に記載のインク組成物。
【化12】


(一般式(2−4)中、Gは窒素原子又は−C(R)=を表す。Rは、水素原子、スルホ基、カルボキシ基、置換若しくは無置換のカルバモイル基、又はシアノ基を表す。X、X、X、X、X、X及びXはそれぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。Rは、1価の置換基を表す。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項13】
前記一般式(1)、(1−3)又は(2−4)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(3−4)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1、8、12のいずれか一項に記載のインク組成物。
【化13】


(一般式(3−4)中、Rは1価の置換基を表す。X、X、X、X、X、X及びXはそれぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項14】
前記一般式(1)、(1−3)又は(2−4)で表されるアゾ化合物が、下記一般式(4−4)で表されるアゾ化合物であることを特徴とする請求項1、8、12のいずれか一項に記載のインク組成物。
【化14】


(一般式(4−4)中、Rは、1価の置換基を表す。X、X、X、X、X、X及びXは、それぞれ独立に水素原子、又は1価の置換基を表す。Mはそれぞれ独立に水素原子又は一価のカウンターカチオンを表す。)
【請求項15】
前記一般式(1)、(2−1)、(2−2)、(2−3)、(2−4)、(3−1)、(3−2)、(3−3)、(3−4)、(4−1)、(4−2)、(4−3)、(4−4)で表されるアゾ化合物が、スルホ基、カルボキシル基若しくはこれらの塩から選択されるイオン性親水性基を少なくとも3つ以上有することを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載のインク組成物。
【請求項16】
前記一般式(1)、(2−1)、(2−2)、(2−3)、(2−4)、(3−1)、(3−2)、(3−3)、(3−4)、(4−1)、(4−2)、(4−3)、(4−4)で表されるアゾ化合物において、少なくとも1つのMがリチウムイオンであることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載のインク組成物。
【請求項17】
前記一般式(1)で表される染料において、全てのMがリチウムイオンである、請求項1〜16のいずれか1項に記載のインク組成物。
【請求項18】
前記第2の水溶性長波染料が、下記一般式(DC−1)、(DF−1)、(DG−1)、(TA−4)、(TA−6)、(TB−1)、(TC−2)、(TD−1)及び(QA−1)のいずれかで表される化合物又はその塩である、請求項1〜17のいずれか1項に記載のインク組成物。
【化15】


上記一般式(DC−1)中、WDC、RDC43及びRDC44は各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基、シアノ基、カルボキシル基、カルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ヘテロ環オキシカルボニル基、アシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、シリルオキシ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシカルボニルオキシ基、アミノ基、アルキルアミノ基、アリ−ルアミノ基、及びヘテロ環アミノ基、アシルアミノ基、ウレイド基、スルファモイルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、ヘテロ環スルホニルアミノ基、ニトロ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ヘテロ環チオ基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ヘテロ環スルホニル基、アルキルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、ヘテロ環スルフィニル基、スルファモイル基、又はスルホ基を表し、各基は更に置換されていても良い。RDC41、RDC42、RDC45及びRDC46は各々独立に、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アラルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、スルファモイル基を表し、各基は更に置換基を有していても良い。但し、RDC41、RDC42が同時に水素原子であることはない。また、RDC43とRDC41、RDC41とRDC42あるいはRDC45とRDC46が結合して5又は6員環を形成しても良い。XDC1、XDC2、XDC3、XDC4、XDC5、XDC6及びXDC7は、一価の基を表す。ただし、一般式(DC−1)は、カルボキシル基、スルホ基若しくはこれらの塩から選択される少なくともひとつのイオン性親水性基を含む。
【化16】


(一般式(DF−1)中、RDF1、RDF2はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、アルカノイル基、ヒドロキシアルキル基、置換されていてもよいフェニル基、ベンゾイル基又はベンジル基を、RDF3は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルコキシ基、カルボキシル基、又はスルホン酸基を、RDF4、RDF5はそれぞれ独立に置換若しくは非置換のアミノ基、置換若しくは非置換の水酸基又は塩素原子をそれぞれ表し、mDFは1又は2を表す。)
【化17】


(一般式(DG−1)中、XDGはN又はC(CN)を表す。ZDGは置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよいアリール基、又は置換されていてもよいヘテロ環基を表す。ArDGは少なくとも一つのニトロ基で置換されたアリール基であり、更に置換基を有していてもよい。)
【化18】


一般式(TA−4)中、RTA13,RTA14及びRTA15は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、カルボキシル基、スルホ基、炭素数1〜4のアルキル基若しくはフェニル基で置換されても良いスルファモイル基、リン酸基、ニトロ基、アシル基、ウレイド基、ヒドロキシル基若しくは炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されても良い炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、スルホ基若しくはカルボキシル基で置換されても良い炭素数1〜4のアルコキシ基又はアシルアミノ基であり、RTA13,RTA14及びRTA15のうち少なくとも一つはスルホ基又はカルボキシル基である。nTA1は0又は1である。
【化19】


前記式(TA−6)中、RTA31〜RTA39は独立して、H、OH、SOH、PO、COH、NO、及びNHからなる群から選ばれる基を表す。
【化20】


一般式(TB−1)中、RTBは、炭素数1〜4の非置換アルキル基;炭素数2〜5のカルボキシ置換アルキル基;非置換フェニル基;スルホ置換フェニル基;又はカルボキシ基;を表し、RTBはシアノ基;カルバモイル基;又はカルボキシ基を表し、RTB及びRTBはそれぞれ独立して水素原子;メチル基;塩素原子;又はスルホ基;を表し、RTB、RTB及びRTBが置換している環は、破線で表される環が存在しない場合にはベンゼン環;又は破線で表される環が存在する場合にはナフタレン環;を表し、RTB、RTB及びRTBはそれぞれ独立して水素原子;カルボキシ基;スルホ基;ヒドロキシ基;炭素数1〜4の非置換アルキル基;炭素数1〜4の非置換アルコキシ基;ヒドロキシ基、炭素数1〜4の非置換アルコキシ基、炭素数1〜4のヒドロキシアルコキシ基、スルホ基又はカルボキシ基で置換された炭素数1〜4のアルコキシ基;アセチルアミノ基;を表し、基ATBは置換フェニル基又は置換ナフチル基であり、該基ATBの置換基は、カルボキシ基;スルホ基;ヒドロキシ基;非置換ベンゼンスルホニルオキシ基;ベンゼン環がメチル基、ニトロ基又は塩素原子で置換されたベンゼンスルホニルオキシ基;塩素原子;シアノ基;ニトロ基;スルファモイル基;炭素数1〜4の非置換アルキル基;炭素数1〜4の非置換アルコキシ基;ヒドロキシ基、炭素数1〜4の非置換アルコキシ基、スルホ基又はカルボキシ基で置換された炭素数1〜4のアルコキシ基;炭素数1〜4の非置換アルキルスルホニル基;ヒドロキシ基、スルホ基又はカルボキシ基で置換された炭素数1〜4のアルキルスルホニル基;炭素数1〜8の非置換アルキルアミノスルホニル基;ヒドロキシ基、スルホ基又はカルボキシ基で置換された炭素数1〜8のアルキルアミノスルホニル基;炭素数1〜8の非置換アルキルカルボニルアミノ基;炭素数2〜9のカルボキシ置換アルキルカルボニルアミノ基;非置換ベンゾイルアミノ基;ベンゼン環がスルホ基、カルボキシ基、塩素原子又は炭素数1〜4のアルキル基で置換されたベンゾイルアミノ基;非置換ベンゼンスルホニルアミノ基;ベンゼン環がメチル基、ニトロ基又は塩素原子で置換されたベンゼンスルホニルアミノ基;トリフルオロメチル基;アセチル基;及び、ベンゾイル基;よりなる群から選択される基であり、基BTBは、置換フェニレン基、又は、2位及び5位でアゾ基と結合している2価の置換チオフェン基若しくは2価の置換チアゾール基であり、該基BTBの置換基は、シアノ基;カルバモイル基;炭素数1〜4の非置換アルキル基;非置換フェニル基;ベンゼン環がメチル基、メトキシ基、アセチルアミノ基、ニトロ基、スルホ基、カルボキシ基、シアノ基、カルバモイル基、フッ素原子、塩素原子又は臭素原子で置換されたフェニル基;非置換ナフチル基;及び、ナフタレン環がメチル基、臭素原子、カルボキシ基、スルホ基、炭素数1〜4の非置換アルコキシ基、又は炭素数1〜4のスルホ置換アルコキシ基で置換されたナフチル基;よりなる群から選択される基を表す。
【化21】


一般式(TC−2)中、
TCは、炭素数1〜4のアルキル又は炭素数1〜4のアルコキシを表し、
TCは0又は1である。
【化22】


【化23】


一般式(QA−1)中、AQA’は下記式(QA−1a−1)を表し、AQA’の置換位置はアゾ基に対してm−位又はp−位であり、RQA及びRQAは、それぞれ独立して水素原子;ハロゲン原子;シアノ基;カルボキシル基;スルホ基;スルファモイル基;N−アルキルアミノスルホニル基;N−フェニルアミノスルホニル基;ホスホ基;ニトロ基;アシル基;ウレイド基;ヒドロキシル基若しくは炭素数1〜4のアルコキシ基で置換されても良い炭素数1〜4のアルキル基;ヒドロキシル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、スルホ基若しくはカルボキシル基で置換されても良い炭素数1〜4のアルコキシ基;炭素数1〜4のアルコキシ基、スルホ基若しくはカルボキシル基で置換されても良いアシルアミノ基を表し、RQA及びRQAは、それぞれ独立して水素原子;ハロゲン原子;シアノ基;カルボキシル基;スルホ基;ニトロ基;炭素数1〜4のアルキル基;ヒドロキシル基;炭素数1〜4のアルコキシ基若しくはスルホ基で置換されても良い炭素数1〜4のアルコキシ基を表し、nQAは0又は1である。
【化24】


式(QA−1a−1)中、RQAはシアノ基;カルボキシル基;炭素数1〜4のアルキル基;炭素数1〜4のアルコキシカルボニル基又はフェニル基を表し、RQA、RQA及びRQAは、それぞれ独立して水素原子;ハロゲン原子;シアノ基;カルボキシル基;スルホ基;ニトロ基、炭素数1〜4のアルキル基;ヒドロキシル基、炭素数1〜4のアルコキシ基若しくはスルホ基で置換されても良い炭素数1〜4のアルコキシ基;ヒドロキシル基、炭素数1〜4のアルコキシ基若しくはスルホ基で置換されても良いアシルアミノ基を表す。
【請求項19】
前記一般式(1)で表される第1の水溶性長波染料の含有量が、インク組成物全質量に対して、0.1〜10質量%である請求項1〜18のいずれか1項に記載のインク組成物。
【請求項20】
前記第2の水溶性長波染料の含有量が、インク組成物全質量に対して、0.1〜10質量%である請求項1〜19のいずれか1項に記載のインク組成物。
【請求項21】
前記インク組成物中における前記第1の水溶性長波染料の含有量(質量%)が、前記第2の水溶性長波染料の含有量(質量%)に対して、質量比で0.5倍以上5.0倍以下である請求項1〜20のいずれか1項に記載のインク組成物。
【請求項22】
請求項1〜21のいずれか1項に記載のインク組成物を含有するインクジェット記録用インク。
【請求項23】
請求項22に記載のインクジェット記録用インクを用いる、インクジェット記録方法。
【請求項24】
支持体上に白色無機顔料粒子を含有する受像層を有する受像材料にインク滴を記録信号に応じて吐出させ、受像材料上に画像を記録するインクジェット記録方法であって、インク滴が請求項22に記載のインクジェット記録用インクからなる、インクジェット記録方法。

【公開番号】特開2012−211293(P2012−211293A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−145035(P2011−145035)
【出願日】平成23年6月29日(2011.6.29)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】