説明

インターコネクタおよび固体酸化物形燃料電池スタック

【課題】耐熱性金属の薄板をプレス加工することにより作製したインターコネクタの機械的強度の低下を防ぐ。
【解決手段】燃料極接続板122の凸部122aおよび空気極接続板131の凸部131aの窪みには、金属粉体124または金属粉体135が充填される。これにより、それらの凸部の機械的強度が低下するのを防ぐことができる。結果として、スタックを構成した際にその凸部に圧力が加わっても凸部が変形することによるセルの破損を防ぐことができる。また、セルとインターコネクタ間の接触抵抗の増大も防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料電池に関し、より具体的には、平板型の固体酸化物形燃料電池セルを積層した固体酸化物形燃料電池スタックに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、規模の大小にかかわらず高い効率が得られることから、次世代のコジェネレーションシステムに用いられる発電手段として、燃料電池が注目されている。燃料電池は、酸素などの酸化剤ガスと水素などの燃料ガスとの化学反応を利用した電池であり、空気極と呼ばれる陽極と、燃料極と呼ばれる陰極とで電解質の層を挟んだ単セルを、複数重ね合わせて用いている。一組のセル(単セル)で得られる電気の電圧は、約0.7V程度であるが、複数の単セルを重ね合わせて用いることで、所望とする電圧の供給が可能である。このような燃料電池には、高分子材料を電解質層に用いる固体高分子形や、セラミックスなどの酸化物を電解質層に用いる固体酸化物形がある。
【0003】
固体高分子形燃料電池では、作動温度が高々90℃程度であり、自動車用や家庭用コジェネレーションシステムに適用可能とされている。これに対し、固体酸化物形燃料電池は、作動温度が600℃以上と高温であり、発電効率が45%以上と高いという特徴を備えている。このため、複数の単セルを組み合わせたスタック構造の固体酸化物形燃料電池は、タービン発電などを組み合わせてより高い効率のコジェネレーションシステムが構築できるという利点を有し、発電所としての用途などが期待されている(例えば、非特許文献1参照。)。
【0004】
ところで、固体酸化物形燃料電池において実用的な出力を得るためには、上述したように、複数の単セルを直列または並列に接続する必要がある。このとき、各単セルは、燃料極側に供給される燃料ガスと、空気極側に供給される酸化剤ガスとが混合しない状態で、各単セルが電気的に接続された状態とされなければならない。このようにガスの混合を防いだ状態で電気的に接続するために、セパレータやインターコネクタなどと呼ばれ、ガスが透過せずかつ電気伝導度が高い材料からなり、単セルと接触するとともにガスの流路となる凹凸が単セルとの接触面に形成された部材が用いられている。その材料としては従来よりセラミックスが用いられてきたが、近年では作動温度の低下が実現されており、金属材料を用いることが可能となっている。この金属製のインターコネクタは、セラミックス製のインターコネクタと比較すると、加工性がよく、電気電導度や熱電導度が高いという優れた特性を有する一方、高温酸化雰囲気下において表面に電気電導度が低い酸化被膜が形成されてしまうという特性も有する。
【0005】
そこで、最近では、Crが16〜24%程度含まれたフェライト系の耐熱性ステンレス鋼を用いることが提案されている。この耐熱性ステンレス鋼は、耐酸化性が高いので、薄板でも固体酸化物形燃料電池の動作環境における腐食による導電率や機械的強度の低下が起こりにくい。このため、耐熱性ステンレス鋼をインターコネクタの材料として使用すれば、薄板をプレス加工することによりインターコネクタを形成することが可能となり、厚板の削りだしでインターコネクタを形成する場合と比較して加工コストを低減することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】田川博章、固体酸化物燃料電池と地球環境、株式会社 アグネ承風社、第1版第1刷、pp25−30 1998年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、単セルと接触するとともにガスの流路にもなる凹凸をプレス加工により形成する場合には一般的に絞り加工が行われるが、この絞り加工ではその凹凸の部分で薄板が延展されるために、その部分で機械強度が低下してしまう。特に、セルをインターコネクタを介して何層にも直列に積層してスタックを構成する場合には、絞り加工により形成した部分に大きな負荷がかかりその部分が破損してしまう恐れがあった。
【0008】
そこで本発明は、耐熱性金属の薄板をプレス加工することにより作製したインターコネクタの機械的強度の低下を防ぐことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述したような課題を解決するために、本発明に係るインターコネクタは、燃料極と、空気極と、当該燃料極および当該空気極との間に配置された電解質とからなる平板型の単セルの燃料極または空気極と対向配置されるとともに、この対向配置された燃料極または空気極に燃料ガスまたは酸化剤ガスを供給する固体酸化物形燃料電池用のインターコネクタであって、単セルと電気的に接続され、当該単セルに向かって突出する複数の凸部を備えた第1の金属板と、凸部に対応する第1の金属板の単セルと対向しない側に形成された窪みに充填された金属の粉体と、第1の金属板の単セルと対向しない側に配設され、第1の金属板とともに粉体を保持する第2の基板とを少なくとも備えることを特徴とするものである。
【0010】
上記インターコネクタにおいて、凸部は、プレス加工により形成されるようにしてもよい。
【0011】
また、上記インターコネクタにおいて、金属の粉体は、ステンレス鋼、白金族金属およびニッケルうち少なくとも何れか1つから構成されるようにしてもよい。
【0012】
また、上記インターコネクタにおいて、金属の粉体は、銀と、ステンレス鋼、白金族金属およびニッケルの内の少なくとも一種類の金属との混合物から構成されるようにしてもよい。
【0013】
また、本発明に係る固体酸化物形燃料電池スタックは、燃料極、空気極、当該燃料極および当該空気極の間に配置された電解質からなる平板型の単セルと、この単セルの燃料極側に配設された第1のインターコネクタと、当該単セルの空気極側に配設された第2のインターコネクタとからなるセルを複数積層した固体酸化物形燃料電池スタックであって、第1のインターコネクタおよび第2のインターコネクタは、上述したインターコネクタの何れかからなることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、第1の基板の単セルと接触市内側に形成された凸部の窪みに金属の粉体を充填することにより、それらの凸部の機械的強度が低下するのを防ぐことができる。これにより、スタックを構成した際にその凸部に圧力が加わっても凸部が変形して破損するのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池のセルの構成を模式的に示す断面図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池スタックの構成を模式的に示す断面図である。
【図3】図3は、本発明の実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池における単セルの構成を模式的に示す断面図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池におけるインターコネクタの構成を模式的に示す断面図である。
【図5】図5は、本発明の実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池における燃料供給板および空気供給板の構成を模式的に示す平面図である。
【図6】図6は、本発明の実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池における燃料極接続板および空気極接続板の構成を模式的に示す平面図である。
【図7】図7は、本発明の実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池における燃料極側保持板および空気極側保持板の構成を模式的に示す平面図である。
【図8】図8は、本発明の実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池における分離板の構成を模式的に示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<固体酸化物形燃料電池の構成>
図1に示すように、本実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池は、円盤状の単セル11と、この単セル11の後述する燃料極111に対向配置され、その燃料極111に燃料ガスを供給するとともに燃料極111と電気的に接続された円盤状の燃料極インターコネクタ12と、単セル11の後述する空気極113に対向配置され、その空気極に酸化剤ガスを供給するとともに空気極113と電気的に接続された円盤状の空気極インターコネクタ13とを備え、これらを一組としたセル1が構成される。このようなセル1は、実用的な出力を得るために、図2に示すように、そのセル1を複数組重ねた固体酸化物形燃料電池スタック2の一部として機能する。
【0017】
また、セル1には、この燃料極インターコネクタ12の上面の中央部に配設され、上面に単セル11が配設される円盤状の燃料極側集電体14と、燃料極インターコネクタ12の上面に配設され、中央部に形成された開口に単セル11および燃料極側集電体14を収容することにより単セル11および燃料極側集電体14を所定の位置に配設するリング状のセルホルダ15と、単セル11の後述する電解質32およびセルホルダ15の上面に配設されたリング状のシール部材16と、このシール部材16の上面に配設されたリング状の絶縁部材17と、単セル11の上面に配設され、上面に空気極インターコネクタ13が配設される円盤状の空気極側集電体18とを備えている。
【0018】
このようなセル1には、燃料極インターコネクタ12や空気極インターコネクタ13の平面方向における単セル11の周囲に、燃料極インターコネクタ12、空気極インターコネクタ13、セルホルダ15、シール部材16および絶縁部材17の積層方向に貫通する複数の貫通孔が形成されている。これらの貫通孔は、外部から燃料ガスが供給される燃料ガスマニホールド19、外部から酸化剤ガスが供給される酸化剤ガスマニホールド20、単セル11で酸化されなかった未反応の燃料ガスを外部に排出する排気ガスマニホールド(図示せず)、および、単セル11で未反応の酸化剤ガスを外部に排出する未反応酸化剤ガスマニホールドを構成する。
【0019】
≪単セルの構成≫
単セル11は、図3に示すように、燃料極側集電体14と同等の平面形状を有する燃料極111と、この燃料極111と同等の形状を有し、燃料極111の上面に形成された電解質112と、この電解質112よりも外形が小さな円盤の形状を有し、電解質112の上面に形成された空気極113とから構成される。ここで、空気極113の上面には、空気極113と同等の形状を有する集電層114が設けられている。
【0020】
燃料極111は、例えば、ニッケル添加イットリア安定化ジルコニア(Ni−YSZ)、ニッケル添加サマリア安定化ジルコニア(Ni−SSZ)、ニッケル添加スカンジア安定化ジルコニア(Ni−ScSZ)などの金属Niと電解質112を構成する材料との混合物などから構成される。
【0021】
電解質112は、例えば、スカンジア安定化ジルコニア(ScSZ)、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)、サマリア安定化ジルコニア(SSZ)、コバルト添加ランタンガレート系酸化物(LSGMC)などから構成される。
【0022】
空気極113は、例えば、ランタンニッケルフェライト(LNF)、ランタンマンガネート(LSM)、ランタンストロンチウムコバルタイト(LSC)、ランタンストロンチウムコバルタイトフェライト(LSCF)、ランタンストロンチウムフェライト(LSF)、サマリウムストロンチウムコバルタイト(SSC)などから構成される。
【0023】
集電層114は、例えば、ランタンニッケルフェライト(LNF)とLaCoO3(LC)の混合物などから構成される。
【0024】
≪インターコネクタの構成≫
燃料極インターコネクタ12は、耐熱性ステンレス鋼からなる円形の薄板が複数毎積層されることにより構成される。このような燃料極インターコネクタ12には、その平面方向に延在する管からなり、一端が燃料ガスマニホールド19に接続された燃料ガス流路12aと、平面方向に延在する管からなり、一端が排気ガスマニホールド(図示せず)に接続された排気ガス流路(図示せず)とが形成されている。また、燃料極インターコネクタ12の上面の中央部には、複数の溝を備え、燃料ガス流路12aの他端が接続された燃料ガス供給部12bが形成されている。
【0025】
空気極インターコネクタ13は、耐熱性ステンレス鋼からなる円形の薄板が複数毎積層されることにより構成される。このような空気極インターコネクタ13には、その平面方向に延在する管からなり、一端が酸化剤ガスマニホールド20に接続された酸化剤ガス流路13aと、その平面方向に延在する管等からなり、一端が未反応ガスマニホールドに接続された未反応空気流路(図示せず)とが形成されている。また、下面の中央部には、複数の溝からなり、酸化剤ガス流路13aの他端が接続された酸化剤ガス供給部13bが形成されている。
【0026】
このような燃料極インターコネクタ12および空気極インターコネクタ13の一例についてついて、図4〜図8を参照して詳細に説明する。なお、図4〜図8は、構成をわかりやすくするために、燃料ガス供給部12bおよび酸化剤ガス供給部13b等の数量や形状を簡略化したものである。
【0027】
図4に示すように、燃料極インターコネクタ12および空気極インターコネクタ13は、1つのセル1に対して7枚の耐熱性ステンレス鋼からなる円形の薄板から構成されている。具体的には、燃料極インターコネクタ12は、燃料流路12aを形成するための燃料供給板121と、この燃料供給板121上方に設けられ、単セル11の燃料極111と接触する燃料極接続板122と、燃料供給板121と燃料極接続板122との間に設けられ、燃料極接続板122とともに後述する金属粉体124を保持するための燃料極側保持板123とを備えている。また、空気極インターコネクタ13は、単セル11の集電層114と接触する空気極接続板131と、この空気極接続板131上方に設けられ酸化剤ガス流路13aを形成するための空気供給板132と、空気極接続板131と空気供給板132との間に設けられ、空気極接続板131とともに後述する金属粉体135を保持するための空気極側保持板133とを備えている。さらに、セル1をスタック化する場合、燃料極インターコネクタ12と空気極インターコネクタ13との間、すなわち空気極側保持板133上には、分離板134が設けらる。これらは、プレス加工により形成される。
【0028】
燃料供給板121は、図5に示すように、中央部から外縁部近傍にかけて、断面略矩形状に上面側に突出した凸部が同心円状に複数形成された基部121aを備えている。この基部121aにより、燃料供給板121とこの燃料供給板121上に配設される燃料極側保持板との間に、上述した燃料ガス流路12aを設けるための空間が形成される。燃料供給板121の外縁部における所定の位置には、図3に示すように、基部121aの凸部と同等の高さまで上面側に突出した筒状のマニホールド部121b〜121eが形成されている。これらのマニホールド部121b〜121eは、燃料極接続板122および燃料極側保持板123と組み合わされることにより、燃料ガスマニホールド19、酸化剤ガスマニホールド20、排気ガスマニホールドおよび未反応酸化剤ガスマニホールドの一部を構成する。燃料供給板121の中央部、すなわち基部121aの中央からマニホールド部121bにかけては、断面略矩形の直線状の溝部121fが形成されている。この溝部121fは、燃料供給板121と燃料極側保持板123とが組み合わされることにより、燃料ガス流路12aを構成する。このため、マニホールド部121bには、図4に示すように溝部121fと接触する箇所に切り欠き121gが形成されており、この切り欠き121gは燃料ガス流路12aの一端を構成している。なお、図示しないが、燃料極供給板121の基部121aの外縁部付近には、溝部121fと同等の断面形状を有し、一端が排気ガスマニホールドに接続され、他端が後述する燃料極接続板122の孔に接続された溝部が形成されている。この溝部は、燃料供給板121と燃料極側保持板123とが組み合わされることにより、排気ガス流路を構成する。
【0029】
燃料極接続板122は、図6に示すように、中央部から外縁部近傍にかけて、断面略矩形状に上面側に突出した複数の凸部122aが形成されている。これらの凸部122aは、燃料ガス供給部12bを構成する。また、外縁部の所定の箇所には、第1の開口112b〜112eが形成されており、この第1の開口112b〜112eは、燃料ガスマニホールド19、酸化剤ガスマニホールド20、排気ガスマニホールドおよび未反応酸化剤ガスマニホールドの一部を構成する。さらに、中央部には、第2の開口112cが形成されており、この第2の開口112cは、上述した燃料供給板121の開口121fとともに燃料ガス流路12aの他端を構成している。なお、図示しないが、燃料極接続板122の凸部122aの外縁部付近、言い換えると燃料極111の周囲に対向する位置には、孔が形成されている。この孔は、上述した燃料極供給板121の排気ガス流路を構成する溝部の他端に対向している。これにより、燃料ガスが燃料極111に供給されて電気化学反応が行われることにより発生した排気ガスは、その孔を通過して、排気ガス流路を通り、排気ガスマニホールドから外部へと排出される。
【0030】
ここで、図4に示すように、燃料極接続板122の凸部122aの下面側には、その窪んだ部分に金属粉体124が充填される。この金属粉体124は、燃料極インターコネクタ12や空気極インターコネクタ13を構成する各薄板と同等の熱膨張率を有する材料から構成される。また、金属粉体124の粒径は、凸部122aに比べて十分小さく形成され、小さければ小さいほど望ましい。本実施の形態においては、10μm〜50μmに形成されている。また、本実施の形態において、金属粉体124はSUS430の粉末と銀の粉末の混合物から構成されている。このような金属粉体124は、燃料極接続板122の下面に燃料極側保持板123が密着されることにより、凸部122aの下面側に封入される。
【0031】
燃料極側保持板123は、図7に示すように、外縁部の所定の箇所に第1の開口123a〜123dが形成されており、この第1の開口123a〜123dは、燃料ガスマニホールド19、酸化剤ガスマニホールド20、排気ガスマニホールドおよび未反応酸化剤ガスマニホールドの一部を構成する。また、中央部には、第2の開口123eが形成されており、この第2の開口123eは、燃料ガス流路12aの他端を構成している。
【0032】
空気極接続板131は、燃料極接続板122と同等の構成を有する。具体的には、図6に示すように、中央部から外縁部近傍にかけては、断面略矩形状に下面側に突出した複数の凸部131aが形成されている。これらの凸部131aは、酸化剤ガス供給部13bを構成する。また、外縁部の所定の箇所には、複数の第1の開口131bが形成されており、この第1の開口131bは、燃料ガスマニホールド19、酸化剤ガスマニホールド20、排気ガスマニホールドおよび未反応酸化剤ガスマニホールドの一部を構成する。さらに、中央部には、第2の開口131cが形成されており、この第2の開口131cは、酸化剤ガス流路13aの他端を構成している。なお、空気極接続板131の凸部122aの外縁部付近、言い換えると空気極114の周囲に対向する位置には、孔が形成されている。この孔は、後述する空気供給板132の未反応酸化剤ガス流路を構成する溝部の他端に対向している。
【0033】
ここで、図4に示すように、空気極接続板131の凸部131aの上面側には、その窪んだ部分に金属粉体135が充填される。この金属粉体135は、金属粉体124と同等の材料から構成される。このような金属粉体135は、空気極接続板131の上面に空気極側保持板133が密着されることにより、凸部131aの上面側に封入される。
【0034】
空気供給板132は、燃料供給板121と同等の構成を有する。具体的には、図5に示すように、中央部から外縁部近傍にかけて、断面略矩形状に下面側に突出した凸部が同心円状に複数形成された基部132aを備えている。また、空気供給板132の外縁部における所定の位置には、基部132aと同等の高さまで下面側に突出した筒状のマニホールド部132b〜132eが形成されている。これらのマニホールド部132b〜132eは、空気極接続板131および空気極側保持板133と組み合わされることにより、燃料ガスマニホールド19、酸化剤ガスマニホールド20、排気ガスマニホールドおよび未反応酸化剤ガスマニホールドの一部を構成する。空気供給板132の中央部、すなわち、基部132aの中央からマニホールド部132bにかけては、断面略矩形の直線状の溝部132fが形成されている。この溝部132fは、空気供給板132と空気極側保持板133とが組み合わされることにより、酸化剤ガス流路13aを構成する。このため、マニホールド部121bには、図4に示すように溝部132fと接触する箇所に切り欠き132gが形成されており、この切り欠き132gは酸化剤ガス流路13aの一端を構成している。
なお、図示しないが、空気供給板132の基部132aの外縁部付近には、溝部132fと同等の断面形状を有し、一端が未反応酸化剤ガスマニホールドに接続され、他端が上述した空気極接続板131の孔に接続された溝部が形成されている。この溝部は、空気極接続板131と空気供給板132とが組み合わされることにより、未反応酸化剤ガス流路を構成する。これにより、酸化剤ガスが空気極114に供給されたが電気化学反応が行われなかった未反応酸化剤ガスは、空気極接続板131のその孔を通過して、未反応酸化剤ガス流路を通り、未反応酸化剤ガスマニホールドから外部へと排出される。
【0035】
なお、本実施の形態では、未反応酸化剤ガスマニホールドを設けた場合を例に説明したが、未反応酸化剤ガスマニホールは設けないようにしてもよい。この場合、空気極114により電気化学反応が行われたなかった未反応酸化剤ガスは、単セル11の周囲から外部に直接排出されるようにすればよい。
【0036】
空気極側保持板133は、燃料極保持板123と同等の構成を有する。具体的には、図7に示すように、外縁部の所定の箇所に第1の開口133a〜133dが形成されており、この第1の開口133a〜133dは、燃料ガスマニホールド19、酸化剤ガスマニホールド20、排気ガスマニホールドおよび未反応酸化剤ガスマニホールドの一部を構成する。また、中央部には、第2の開口133eが形成されており、この第2の開口133eは、酸化剤ガス流路13aの他端を構成している。
【0037】
分離板134は、図8に示すように、外縁部の所定の箇所に開口134a〜134dが形成されており、この開口134a〜134dは、燃料ガスマニホールド19、酸化剤ガスマニホールド20、排気ガスマニホールドおよび未反応酸化剤ガスマニホールドの一部を構成する。
【0038】
≪その他の部材の構成≫
燃料極側集電体14は、白金、銀、金、パラジウム、イリジウム、ロジウム等の金属、フェライト系耐熱合金の細線からなるメッシュや不織布、エキスパンドメタル、発泡金属など、電子伝導性が高く、600〜1000℃で化学的に安定な材料から構成される。
【0039】
セルホルダ15は、例えば、クロムが16〜25%程度含まれているフェライト系の耐熱合金から構成されている。セルホルダ15の内部には、燃料極側集電体14ならびに単セル11の燃料極111および電解質112が収容され、これらの周面とセルホルダ15の内面との隙間には、シール部材16と同等の材料からなる隙間部材15aが設けられている。
【0040】
シール部材16は、例えば、ホウ珪酸ガラスなどの軟化点が動作温度付近のガラス材料から構成されている。
【0041】
絶縁部材17は、例えばアルミナなどの高温でも絶縁性のあるセラミックスや、マイカなどの絶縁材料から構成される。
【0042】
空気極側集電体18は、白金、銀、金、パラジウム、イリジウム、ロジウム等の金属、フェライト系耐熱合金の細線からなるメッシュや不織布、エキスパンドメタル、発泡金属、それらの材料を含むペースト材料など、電子伝導性が高く、600〜1000℃で化学的に安定な材料から構成される。
【0043】
<固体酸化物形燃料電池の組立方法>
次に、本実施の形態に係る固体酸化物形燃料電池の組立方法の一例について説明する。
【0044】
はじめに、燃料極インターコネクタ12および空気極インターコネクタ13を組み立てた状態としておく。
【0045】
具体的には、燃料極インターコネクタ12の場合、燃料極接続板122の凸部122aの窪みに金属粉体124を充填する。これは、例えば、凸部122aそれぞれの窪みに金属粉体124を投入したり、燃料極接続板122の下面(燃料極側保持板123と接触する面)上に金属粉体124を載置して、燃料極接続板122をその平面方向に揺動させたりすることにより行うことができる。
【0046】
次に、互いに同じマニホールドを構成する燃料極接続板122の第1の開口122b〜122eと燃料極側保持板123の第1の開口123a〜123dとを重ねた状態で、燃料極接続板122の下面と燃料極側保持板123の上面とを接合する。なお、本実施の形態において、「接合」とは、インターコネクタを構成する薄板同士を接触させた後、燃料電池として発電を行ったり、意図的に温度を上げたりする等により昇温することにより、その薄板同士が接合することを意味する。また、その薄板が平面ではない場合には、例えば、スポット溶接やロウ付けなどにより、部分的に溶接などを行うことによって接合するようにしてもよい。
【0047】
燃料極側保持板123を接合すると、同じマニホールドを構成する燃料供給板121のマニホールド部121bと燃料極側保持板123の第1の開口113aとを重ねた状態で、燃料供給板121の上面と燃料極側保持板123の下面とを接合することにより、燃料極インターコネクタ12が組み立てられる。このとき、上述したように、マニホールド部121bは、基部121aの凸部と同等の高さを有する筒状に形成されているので、燃料供給板121と燃料極側保持板123とを当接させると、ちょうどマニホールド部121b〜121eと第1の開口123a〜123dとも当接することとなる。これにより、燃料ガスマニホールド19、酸化剤ガスマニホールド20や排気ガスマニホールド等を流通するガスが燃料供給板121内部に漏れることを防ぐことができる。
【0048】
空気極インターコネクタ13についても、上述した燃料極インターコネクタ12と同等の方法により組み立てることができる。具体的には、まず、空気極接続板131の凸部131aの窪みに金属粉体135を充填する。次に、互いに同じマニホールドを構成する空気極接続板131の第1の開口131b〜131eと空気極側保持板133の第1の開口133a〜133dとを重ねた状態で、空気極接続板131の上面と空気極側保持板133の下面とを接合する。そして、同じマニホールドを構成するマニホールド部132b〜132eと第1の開口133a〜133dとを接触させた状態で空気供給板132の上面に分離板134を接合する。これにより、空気極インターコネクタ13が組み立てられる。
【0049】
燃料極インターコネクタ12を組み立てると、この燃料極インターコネクタ12を耐熱合金からなる台座の上に配設する。
【0050】
燃料極インターコネクタ12を配設すると、燃料ガス供給部12bが形成されている面上に、燃料極側集電体14を配設した後、この燃料極側集電体14上に燃料極111が位置するように、単セル11を燃料極側集電体14上に配設する。このように燃料極側集電体14を設けることにより、燃料極インターコネクタ12と単セル11の燃料極111との電気的接続を良くすることができる。
【0051】
単セル11を配設すると、セルホルダ15を、その内側に単セル11および燃料極側集電体14が位置するように、燃料極インターコネクタ12上に配設する。
【0052】
セルホルダ15を配設すると、単セル11の電解質112の上面からセルホルダ15の上面にかけてホウ珪酸ガラスなどの軟化点が動作温度付近のガラス材料をシール部材16を配設する。このとき、単セル11の燃料極111および電解質112ならびに燃料極側集電体14の周面とセルホルダ15の内面との隙間にも、シール部材16と同等の材料からなる隙間部材15aを配設する。また、シール部材16の上に絶縁部材17を配設する。このように、シール部材16や隙間部材15aを設けることにより、燃料極インターコネクタ12と単セル11との周辺部の隙間から燃料ガスや未反応ガスが漏れるのを防ぐことができる。また、絶縁部材17を設けることにより、燃料極インターコネクタ12と空気極インターコネクタ13との短絡を防止することができる。
【0053】
絶縁部材17を配設すると、単セル11の集電層114の上に、ペースト材料からなる空気極側集電体18を配設する。このように、空気極側集電体18を設けることにより、単セル11の集電層114と空気極インターコネクタ13との電気的接続をよくすることができる。なお、空気極側集電体18を構成するペースト材料は、初回動作前に予め集電層114の上に塗布し、その上に空気極インターコネクタ13を配置することで、初回動作時の昇温過程でより良好な電気的接続を実現することができる。
【0054】
空気極側集電体18を配設すると、絶縁部材17および空気極側集電体18の上に、空気極インターコネクタ13を配設する。このとき、絶縁部材17および空気極側集電体18と、酸化剤ガス供給部13bとが接触するように、空気極インターコネクタ13を配置する。
【0055】
空気極インターコネクタ13を配設すると、空気極インターコネクタ13から燃料極インターコネクタ12に向けて荷重をかける。これにより、燃料極側集電体14が燃料極接続板122および単セル11の燃料極111に圧接されるので、燃料極接続板122と燃料極111との電気的接続が良好となる。同様に、空気極側集電体18が空気極接続板131および単セル11の集電層114に圧接されるので、空気極接続板131と集電層114との電気的接続が良好となる。
【0056】
このとき、燃料供給板121と空気供給板132には、凸部が同心円状に設けられた基部121aまたは基部132aが設けられているので、スタックの積層方向にかかる圧力により燃料ガス流路12aを構成する溝部111cや酸化剤ガス流路13aを構成する溝部132fがつぶれるのを防ぐことができる。
【0057】
また、燃料極接続板122の下面に燃料極側保持板123が接合されているので、スタックの積層方向にかかる圧力により金属粉体124が凸部122aの窪みから押し出されるのを防ぐことができる。同様に、空気極接続板131の上面にも空気極側保持板133が接続されているので、スタックの積層方向にかかる圧力により金属粉体135が凸部131aの窪みから押し出されるのを防ぐことができる。
【0058】
これにより、台座上にセル1が設けられることとなる。次いで、空気極インターコネクタ13の分離板134上に、上述した方法によりセル1をさらに積層することにより、固体酸化物形燃料電池スタック2が生成される。このとき、隣り合うセル1の空気供給板132と燃料供給板121との間には、分離板134が設けられる。これは、凸部が形成された基部121a,132aを有する燃料供給板121と空気供給板132とが直接接すると、場所によっては局所的に接触面積が小さな部分が生じる場合があるので、強い圧力によるその凸部の変形や接触抵抗の増大が生じることがある。そこで、分離板134を設けて接触面積の均一化を図ることにより、凸部の変形や接触抵抗の増大を防ぐことができる。
【0059】
なお、このようなセルを複数積層したスタックでは、燃料極インターコネクタ12と空気極インターコネクタ13とは、それぞれ上下に隣接するセルの空気極インターコネクタ13または燃料極インターコネクタ12に電気的に接続されている。したがって、固体酸化物形燃料電池スタックの上端の空気極インターコネクタ13と下端の燃料極インターコネクタ12とを端子として負荷回路に接続することにより、電力を取り出すことができることとなる。
【0060】
<固体酸化物形燃料電池の発電動作>
次に、上述したような手順で組み立てられる固体酸化物形燃料電池の発電動作について説明する。
【0061】
まず、ドライ水素等の燃料ガスは、燃料ガスマニホールド19から燃料極インターコネクタ12の燃料ガス流路12aおよび燃料供給部12aを通り、燃料極側集電体14を経由して、単セル11の燃料極111に供給される。一方、空気等の酸化剤ガスは、酸化剤ガスマニホールド20から空気極インターコネクタ13の酸化剤ガス流路13aおよび酸化剤ガス供給部13bを通り、空気極側集電体18を経由して、単セル11の集電層114から空気極113に供給される。このように燃料ガスおよび酸化剤ガスが所定の温度下において単セル11に供給されると、燃料極111と空気極113とにおいて電気化学反応が発生する。
【0062】
このような状態で、固体酸化物形燃料電池スタックの上端の空気極インターコネクタ13と下端の燃料極インターコネクタ12とを端子として負荷回路に接続すると、電力を取り出すことができる。
【0063】
以上説明したように、本実施の形態によれば、燃料極接続板122の凸部122aおよび空気極接続板131の凸部131aの窪みに金属粉体124または金属粉体135を充填することにより、それらの凸部の機械的強度が低下するのを防ぐことができる。これにより、スタックを構成した際にその凸部に圧力が加わっても凸部が変形することによるセルの破損を防ぐことができる。また、セルとインターコネクタ間の接触抵抗の増大も防止することができる。
【0064】
また、本実施の形態によれば、燃料極接続板122の凸部122aおよび空気極接続板131の凸部131aをプレス加工により形成することができるので、インターコネクタの加工コストを低減させることができる。
【0065】
また、上述した凸部の窪みに充填する金属粉体として、ステンレス鋼を用いることにより、インターコネクタを構成する薄板と同等の熱膨張率を有するので、熱膨張率の差によって昇降温時にその凸部に発生する応力によりインターコネクタが破損するのを防ぐことができる。また、その金属粉体として白金族金属を用いることにより、導電率の点でも強度の点でも安定しているので、非常に信頼性の高いインターコネクタの実現することができる。さらに、その金属粉体としてニッケルを用いることにより、還元性ガス雰囲気下だっても低コストで凸部の機械的強度を高めることができる。特に燃料極111側の燃料極インターコネクタ12に用いた場合には、燃料極111の熱膨張係数とニッケルの熱膨張係数が近似しているので、熱膨張率の差により構成部材が破損することを防ぐことができる。
【0066】
また、上述した凸部に充填する金属粉体として銀を用いることにより、高い導電性を有するので、複数の金属薄板で構成されたインターコネクタにおいて互いに接する薄板間の接触抵抗を低減することが可能となる。また、銀はステンレス鋼などに比べると柔らかいので形状に応じて変形しやすく、窪みの部分に満遍なく配置されるので、十分な機械強度を得ることができる。さらに、上述したステンレス鋼、白金族金属およびニッケルのうちの少なくとも1つの金属と、銀とを混合することにより、比較的柔らかな銀の粉末が他の金属の粉末の隙間に充填されるので、金属粒子同士が密着しやすくなり、より高い機械強度を実現することができる。
【0067】
また、上述したインターコネクタを用いて固体酸化物形燃料電池スタックを構成することにより、機械的強度の高いインターコネクタを使用した信頼性の高いスタックを安価に構成することができる。
【0068】
なお、本実施の形態において、燃料供給板121の基部121aおよび空気供給板132の基部132aに設けられている凸部の平面形状が、同心円状に形成される場合を例に説明したが、その凸部の平面形状は同心円状に限定されず、適宜自由に設定することができる。例えば、放射状に形成したり、格子状に形成したりするようにしてもよい。また、凸部を設ける代わりに、基部121a,182aにスペーサとなる部材を配設するようにしてもよい。
【0069】
また、本実施の形態では、燃料供給板121と空気供給板132とを別の薄板とし、これらの間に分離板134を設ける場合を例に説明したが、1つの薄板の一方の面に燃料を供給するための燃料流路を構成する溝状の部分を、他方の面に酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス流路を構成する溝状の部分を、これらの溝状の部分が重ならないように形成することにより、1枚の薄板に燃料供給板121と空気供給板132の機能を果たす構成を設けるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明は、固体酸化物形燃料電池に適用することができる。
【符号の説明】
【0071】
1…セル、2…固体酸化物形燃料電池スタック、11…単セル、12…燃料極インターコネクタ、12a…燃料流路、12b…燃料ガス供給部、13…空気極インターコネクタ、13a…酸化剤ガス流路、13b…酸化剤ガス供給部、14…燃料極側集電体、15…セルホルダ、15a…隙間部材、16…シール部材、17…絶縁部材、18…空気極側集電体、19…燃料ガスマニホールド、20…酸化剤ガスマニホールド、111…燃料極、112…電解質、113…空気極、114…集電層、121…燃料供給板、121a…基部、121b〜121e…マニホールド部、121f…溝部、121g…切り欠き、122…燃料極接続板、122a…凸部、122b〜122e…第1の開口、122f…第2の開口、123…燃料極側保持板、123a〜123d…第1の開口、123e…第2の開口、124…金属粉体、131…空気極接続板、131a…凸部、131b〜131e…第1の開口、131f…第2の開口、132…空気供給板、132a…基部、132b〜132e…マニホールド部、132f…溝部、132g…切り欠き、133…空気極側保持板、133a〜133d…第1の開口、133e…第2の開口、134…分離板、134a〜134d…開口、135…金属粉体。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料極と、空気極と、当該燃料極および当該空気極との間に配置された電解質とからなる平板型の単セルの前記燃料極または前記空気極と対向配置されるとともに、この対向配置された前記燃料極または前記空気極に燃料ガスまたは酸化剤ガスを供給する固体酸化物形燃料電池用のインターコネクタであって、
前記単セルと電気的に接続され、当該単セルに向かって突出する複数の凸部を備えた第1の金属板と、
前記凸部に対応する前記第1の金属板の前記単セルと対向しない側に形成された窪みに充填された金属の粉体と、
前記第1の金属板の前記単セルと対向しない側に配設され、前記第1の金属板とともに前記粉体を保持する第2の基板と
を少なくとも備える
ことを特徴とするインターコネクタ。
【請求項2】
前記凸部は、プレス加工により形成される
ことを特徴とする請求項1記載のインターコネクタ。
【請求項3】
前記粉体は、ステンレス鋼、白金族金属およびニッケルの少なくとも何れか1つから構成される
ことを特徴とする請求項1または2記載のインターコネクタ。
【請求項4】
前記粉体は、銀と、ステンレス鋼、白金族金属、ニッケルの内の少なくとも1つの金属との混合物から構成される
ことを特徴とする請求項1または2記載のインターコネクタ。
【請求項5】
燃料極、空気極、当該燃料極および当該空気極の間に配置された電解質からなる平板型の単セルと、この単セルの前記燃料極側に配設された第1のインターコネクタと、当該単セルの前記空気極側に配設された第2のインターコネクタとからなるセルを複数積層した固体酸化物形燃料電池スタックであって、
前記第1のインターコネクタおよび前記第2のインターコネクタは、請求項1ないし4記載の何れか1項に記載のインターコネクタからなる
ことを特徴とする固体酸化物形燃料電池スタック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−54955(P2013−54955A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−193004(P2011−193004)
【出願日】平成23年9月5日(2011.9.5)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】