説明

インターホン装置

【課題】 送話状態を形成した際に子機から報音される音声を拡大させた場合でも、音質が劣化することが無く、更にプレストークを終了させてハンズフリー同時通話に戻っても、エコーキャンセラを良好に機能させる。
【解決手段】 親機CPU28は、プレストークスイッチ27が操作されない間は同時通話回路26による同時通話を実施し、プレストークスイッチ27が操作されている間は拡声指示信号を子機1に出力して同時通話回路26の動作を無効として送話状態に固定する。子機CPU16は、拡声指示信号を受信している間は、エコーキャンセラ15が具備する増幅回路15aを同時通話時よりも拡大した所定の増幅率で動作させて子機1のスピーカ14から報音させ、マイク13を非能動とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンズフリー通話を行うインターホン装置に関し、特にプレストーク機能を備えて強制送話が可能なインターホン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、子機と親機の間でハンズフリー通話による同時通話を実施するインターホン装置において、通話中にプレストークスイッチを操作して親機からの送話状態を強制的に作り出す機能を備えたインターホン装置がある。そして、このようなプレストーク機能を備えたインターホン装置の中には、特許文献1に示すように強制送話に切り替えた場合に、同時に子機から報音する音量も拡大する機能を備えたものがある。
一般にプレストーク機能を使用する状況は、子機側で周囲の雑音が大きく送話状態に成りにくい場合や、放送のように一方的に要件を通知したい場合であり、強制送話時に自動的に音量を大きくする構成は、使用者にとって使い勝手が良いものとなっている。
【0003】
また、ハンズフリーによる同時通話を良好に実施するためにエコーキャンセラを使用したインターホン装置がある。このようなエコーキャンセラを備えたインターホン装置の場合、エコーキャンセラのフィルタ係数は学習することで適切に設定される。
そのため、学習する必要のない呼出音やメッセージ音に関しては、エコーキャンセラにバイパス回路を設けてエコーキャンセラへの出力を遮断させ、この間は学習しないよう構成したものがある(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−189001号公報
【特許文献2】特開2007−266704号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1のインターホン装置においては、親機から伝送する音声信号自体の音量を上げるため、伝送する音声信号自体に歪みが発生して報音する音声が聞き取り難い場合があった。
また、エコーキャンセラを備えたインターホン装置においてプレストークを実施する場合は、プレストークの間エコーキャンセラは必要ないため、停止させるか、上記特許文献2に示すようにバイパス回路を設けて学習機能のみを停止させる構成が考えられるが、停止させると学習機能がリセットされてしまい、プレストークが解除された場合にエコーキャンセラを良好に機能させることが難しかったし、バイパス回路を設ける構成はコスト高となっていた。
【0006】
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、ハンズフリー同時通話中にプレストーク操作して送話状態を形成し且つ同時に子機から報音される音声を拡大させた場合でも、音質が劣化することが無く、更にプレストークを終了させてハンズフリー同時通話に戻っても、エコーキャンセラが良好に機能する簡易な構成のインターホン装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、呼出ボタン及び操作者を撮像するためのカメラを備えた複数の子機と、応答するための通話ボタン及びカメラの撮像映像を表示するディスプレイを備えた少なくとも1台の親機とを有し、子機が通話時のエコーをキャンセリングするためのエコーキャンセラを備える一方、親機が同時通話を実施するための同時通話回路を備えてハンズフリー通話を実施するインターホン装置において、親機は、プレストークスイッチと、子機のスピーカが出力する音量の拡大を指示する音量指示部と、子機との間の通話路を確立すると共に確立した通話状態を制御する通話制御部とを有し、通話制御部は、プレストークスイッチが操作されない間は同時通話回路による同時通話を実施し、プレストークスイッチが操作されている間は同時通話回路の動作を無効として送話状態に固定すると共に音量指示部から拡声指示信号を出力させ、
子機は、拡声指示信号を受信している間は、エコーキャンセラが具備する増幅回路を同時通話時よりも拡大した所定の増幅率で動作させて子機のスピーカから報音させる子機通話制御部を有することを特徴とする。
この構成によれば、通話時に親機のプレストークスイッチが操作されると強制的に送話状態となり且つ子機の音量が拡大する。そのため、子機近傍に大音量で音声を鳴動させることができ、子機周囲の雑音が大きい状況でも、親機からメッセージ等を伝達し易い。
また、子機音声の拡大は子機で行なっているため、親機から子機へ伝送する音声送信レベルは変更されないので、音量の拡大により親機から子機へ至る伝送路で歪みが発生して音質が劣化するようなことがない。
更に、エコーキャンセラの増幅回路を利用して報音音声の拡声を行うため、別途増幅部を必要としない。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の構成において、子機通話制御部は、拡声指示信号を受けて子機のマイクを非能動とすることを特徴とする。
この構成によれば、プレストーク状態では子機のマイクが非能動状態となるため、エコーキャンセラはバイパス回路等を設けなくてもプレストーク状態での音量で学習することがなく誤学習を防止できるし、簡易な構成で実施できる。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の構成において、親機及び子機は、IPプロトコル等の汎用データプロトコルによりデジタル音声信号と他の制御信号とを時分割多重通信で伝送することを特徴とする。
この構成によれば、子機と親機はデジタル信号により音声とデータの送受を行なうため、同一伝送路で音声信号と拡声指示信号を容易に伝送することができる。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の構成において、親機は、子機を選択して通話路を形成するための選択操作部を有し、通話制御部は、選択操作部の操作により選択された子機との間で通話路を形成し、その後プレストークスイッチが操作されたら、送話状態に固定し、子機通話制御部は、拡声指示信号を受信している間は増幅部を動作させて同時通話時よりも大きい音量で子機のスピーカから報音させることを特徴
とする。
この構成によれば、親機から子機に対して通話路を形成した場合もプレストーク操作により拡声させた音声で送話を実施できる。そのため、放送するように報音することができ、子機の周囲において騒音が大きい場合や子機を設置した部屋が広い場合でも、メッセージを確実に伝えることができ便利である。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の構成において、親機を複数備えて、選択操作部の操作により他の親機と通話路を形成可能とし、通話制御部は、選局した他の親機との通話路を確立した際にプレストークスイッチの操作を受けたら、同時通話から送話状態に固定する一方、音量指示部を動作させず、同時通話回路が能動状態の時と同音量での送話を実施することを特徴とする。
この構成によれば、親機同士の通話の場合は、プレストークスイッチが操作されても親機スピーカからの報音が大音量にならないので、親機により応答する人物を驚かせてしまう事態を防止できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、プレストーク状態での子機音声の拡大は子機で行なっているため、親機から子機へ伝送する音声送信レベルは変更されない。よって、音量の拡大により親機から子機へ至る伝送路で歪みが発生して音質が劣化するようなことがない。また、エコーキャンセラの増幅回路を利用して報音音声の拡声を行うため、別途増幅部を必要としないし、プレストーク状態では子機のマイクが非能動状態となるため、エコーキャンセラはプレストーク状態での音量で学習することがなく誤学習を防止でき、バイパス回路等を設ける必要が無く簡易な構成で実施できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に係るインターホン装置の一例を示す構成図である。
【図2】図1の子機及び親機の要部を回路ブロックで示した構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係るインターホン装置の一例を示す構成図であり、1は呼出ボタン11及び操作者を撮像するためのカメラ12を備えた子機、2は呼び出しに応答するための通話ボタン21及びカメラ12の撮像映像を表示するディスプレイ22を備えた親機、3は機器間の信号線を集約するためのHUBである。各機器はそれぞれ固有のIPアドレスを有し、IPプロトコルによりデータ信号、デジタル音声信号、デジタル映像信号の送受を時分割多重通信で行なうよう構成されている。
【0015】
図2は、図1の子機1及び親機2の要部を回路ブロックで示している。図2に示すように、子機1は呼出ボタン11、カメラ12に加えて、通話するためのマイク13及びスピーカ14、音響エコー及び回線エコーをキャンセリングして音声帰還量を軽減するためのエコーキャンセラ15、子機1全体を制御すると共に外部機器と通信する機能を備えた子機CPU16等を備えている。
エコーキャンセラ15は、図示しない演算処理部、そしてスピーカ14から報音する音声信号を増幅する増幅回路15a等を有し、親機2から伝送された送話音声信号とマイク13が集音した音声信号とを演算処理してエコーを抑圧制御する。
【0016】
また親機2は、通話ボタン21、ディスプレイ22に加えて、いずれかの子機1或いは他の親機2と通話路を形成するために選局操作を行う選択操作部23、通話するためのマイク24及びスピーカ25、エコーキャンセラ或いは音声スイッチを備えてハンズフリー同時通話を実施するための同時通話回路26、強制的に親機2から子機1へ音声を伝送させる送話路を形成するプレストークスイッチ27、親機2全体を制御すると共に外部機器と通信する機能を備えた親機CPU28等を備えている。尚、ここでは、プレストークスイッチ27は通話ボタン21が兼用され、通話路形成時は通話ボタン21がプレストークボタン27となる。
【0017】
以下、上記インターホン装置の動作について説明する。最初に子機1の呼出ボタン11が操作された場合を説明する。尚、このような複数の子機1を備えたインターホン装置は、例えば学校等の施設において好適であり、個々の教室に子機1を設置し職員室等に親機2を設置することで、不審者の侵入を通報したり緊急事項を連絡する場合等に活用できる。ここでは、このように学校に設置した場合を説明する。
【0018】
子機1の呼出ボタン11が操作されると、子機CPU16は子機CPU16が記憶している親機IPアドレスを読み出し、読み出したIPアドレスに対して呼出信号を送信する。また、スピーカ14から呼出確認音を鳴動させ、マイク13を能動として親機2への音声信号の送信を可能とする。更に、カメラ12を起動して撮像を開始させ、マイク13が集音した音声信号と共に映像信号を呼出先の親機2のIPアドレスに対して送信する。
【0019】
HUB3を介して呼出信号を受信した親機2は、親機CPU28がスピーカ25から呼出音を鳴動させるともに伝送された音声を報音させる。また、子機1から伝送されたカメラ12の撮像映像をディスプレイ22に表示させる。
呼出音と呼出操作者の映像により呼び出しの発生を確認した親機2の近くに居る教師等により、親機2の通話ボタン21が操作されると、親機CPU28はマイク24及び同時通話回路26を能動とし、子機1に通話要求信号を送信する。この送信は、呼出信号から呼出元のIPアドレスを読み取り、このIPアドレスに対して送信される。以下、信号の送信先は同様にIPアドレスに対して実施される。
【0020】
通話要求信号を受信した子機CPU16は、スピーカ14を能動として親機2との通話路を確立し、通話を可能とする。その結果、親機2のマイク24から伝送される送話音声、子機1のマイク13から伝送される受話音声が同時通話回路26を介して伝送され、同時通話が実施される。
尚、同時通話回路26が音声スイッチにより送話/受話を切り替える構成の場合、交互通話であり厳密には同時通話を実施しているとは言えないが、同時通話に近い動作を実施させることは可能であり、この構成も含めてここでは同時通話としている。
【0021】
こうして通話路が確立した状態で、親機2から子機1がある教室に対してできるだけ大音量で通知を行ないたい場合は、親機2のプレストークスイッチ27が押下される。すると、親機CPU28は子機1への送話路を形成して同時通話回路26を非能動とする。同時に、子機1に対して音量を上げるための拡声指示信号を送信する。この拡声指示信号は、プレストークスイッチ27が押下されている間、継続して送信される。
この拡声指示信号を受信した子機CPU16は、マイク13を非能動とすると共に増幅回路15aの増幅率を所定量拡大して同時通話時の増幅率より大きくする。この結果、子機1のスピーカ14からは、同時通話時の音量より大きな音量で送話音声が報音される。
【0022】
その後、プレストークスイッチ27を離すと、同時通話回路を再び能動とする。また、子機1に対して送信された拡声指示信号は停止するため、子機CPU16は増幅回路15aの増幅率を通常の同時通話時のレベルに戻し、マイク13を能動とする。こうして、同時通話モードに復帰する。
【0023】
このように、通話時に親機2のプレストークスイッチ27が操作されると強制的に送話状態となり且つ子機1の音量が拡大する。そのため、子機1近傍に大音量で音声を鳴動させることができ、子機1周囲の雑音が大きい状況でも、親機2からメッセージ等を伝達し易い。
また、子機1の音声の拡大は子機1で行なっているため、親機2から子機1へ伝送する音声送信レベルは変更されないので、音量の拡大により親機2から子機1へ至る伝送路で歪みが発生して音質が劣化するようなことがない。そして、エコーキャンセラ15の増幅回路15aを利用して報音音声の拡声を行うため、別途増幅部を必要としない。
更に、プレストーク状態では子機1のマイク13が非能動状態となるため、エコーキャンセラ15はバイパス回路等を設けなくてもプレストーク状態での音量で学習することがなく誤学習を防止できる。そして、簡易な構成で実施できる。
また、子機1と親機2はデジタル信号により音声とデータの送受を行なうため、同一伝送路で音声信号と拡声指示信号を容易に伝送することができる。
【0024】
尚、子機1が呼び出しできる親機2は子機1毎に予め設定されており、呼出ボタン11の操作で設定された1台或いは複数の親機2が呼び出される。そして、呼出先が複数設定されている場合は、応答操作した親機2との間で通話路が確立する。
【0025】
次に、親機2から子機1を選択して通話路を確立する動作を説明する。親機2の選択操作部23の所定の操作、例えば教室番号を入力して通話ボタン21を押下すると、親機CPU28はマイク24及び同時通話回路26を能動とし、選択された子機1に対して通話要求信号を送信する。
通話要求信号を受信した子機CPU16は、マイク13及びスピーカ14を能動として親機2との通話路を確立し、通話を可能とする。その結果、親機2のマイク24から伝送される送話音声、子機1のマイク13から伝送される受話音声が同時通話回路26を介して伝送され、同時通話が実施される。
そして、通話路が確立した状態で、親機2から子機1がある教室に対してできるだけ大音量で通知を行ないたい場合は、親機2のプレストークスイッチ27が押下される。以下の動作は上記実施形態と同様であり、送話路が強制形成され、同時通話時より拡声された送話音声が子機スピーカ14から報音される。
【0026】
このように、親機2から子機1に対して通話路を形成でき、その場合もプレストーク操作により通話時より拡声させた音声で送話が実施される。そのため、放送するように報音することができ、子機1の周囲において騒音が大きい場合や子機1を設置した部屋が広い場合でも、メッセージを確実に伝えることができ便利である。
【0027】
親機2から他の親機2を呼び出して通話する動作は以下のようである。親機2の選択操作部23の所定の操作、例えば予め設定されている親機番号を入力して通話ボタン21を押下すると、親機CPU28は呼出信号を生成して選択した親機2へ送信する。
この呼出信号を受信した呼出先の親機CPU28は、子機1からの呼び出しと同様にスピーカ25を能動状態として呼出音を報音させる。但し、ディスプレイ22に映像の表示はなく、親機2からの呼び出しである旨が表示される(詳述せず)。この呼び出しを受けて通話ボタン21により応答操作が成されると、通話路が形成され同時通話が実施される。
但し、この場合、通話中にプレストークスイッチ27の操作により強制的に送話状態を形成できるが、送話音声が同時通話時の音量より更に拡声されることはない。
【0028】
このように、親機2同士の通話の場合は、話者が親機2から離れていることがないため、プレストークスイッチ27が操作されても親機2のスピーカ25から報音される音声が同時通話時より大音量にならないので、親機2により応答する人物を驚かせてしまう事態を防止できる。
【0029】
尚、上記実施形態では、子機1が3台、親機2が2台の場合を説明したが、子機1及び親機2の台数は必要に応じて増減すれば良く、親機2は1台であっても良い。また、通話ボタン21をプレストークスイッチ27と兼用させているが、プレストークスイッチ27を独立して設けても良い。
【符号の説明】
【0030】
1・・子機、2・・親機、3・・HUB、11・・呼出ボタン、12・・カメラ、13・・マイク、14・・スピーカ、15・・エコーキャンセラ、15a・・増幅回路、16・・子機CPU(子機通話制御部)、21・・通話ボタン、22・・ディスプレイ、23・・選択操作部、24・・マイク、25・・スピーカ、26・・同時通話回路、27・・プレストークスイッチ、28・・親機CPU(音量指示部、通話制御部)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
呼出ボタン及び操作者を撮像するためのカメラを備えた複数の子機と、応答するための通話ボタン及び前記カメラの撮像映像を表示するディスプレイを備えた少なくとも1台の親機とを有し、前記子機が通話時のエコーをキャンセリングするためのエコーキャンセラを備える一方、前記親機が同時通話を実施するための同時通話回路を備えてハンズフリー通話を実施するインターホン装置において、
前記親機は、プレストークスイッチと、前記子機のスピーカが出力する音量の拡大を指示する音量指示部と、前記子機との間の通話路を確立すると共に確立した通話状態を制御する通話制御部とを有し、
前記通話制御部は、前記プレストークスイッチが操作されない間は前記同時通話回路による同時通話を実施し、前記プレストークスイッチが操作されている間は前記同時通話回路の動作を無効として送話状態に固定すると共に前記音量指示部から拡声指示信号を出力させ、
前記子機は、前記拡声指示信号を受信している間は、前記エコーキャンセラが具備する増幅回路を同時通話時よりも拡大した所定の増幅率で動作させて前記子機のスピーカから報音させる子機通話制御部を有することを特徴とするインターホン装置。
【請求項2】
前記子機通話制御部は、前記拡声指示信号を受けて子機のマイクを非能動とすることを特徴とする請求項1記載のインターホン装置。
【請求項3】
前記親機及び前記子機は、IPプロトコル等の汎用データプロトコルによりデジタル音声信号と他の制御信号とを時分割多重通信で伝送することを特徴とする請求項1又は2記載のインターホン装置。
【請求項4】
前記親機は、前記子機を選択して通話路を形成するための選択操作部を有し、
前記通話制御部は、前記選択操作部の操作により選択された前記子機との間で通話路を形成し、その後前記プレストークスイッチが操作されたら、送話状態に固定し、
前記子機通話制御部は、前記拡声指示信号を受信している間は前記増幅部を動作させて同時通話時よりも大きい音量で前記子機のスピーカから報音させることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のインターホン装置。
【請求項5】
前記親機を複数備えて、前記選択操作部の操作により他の親機と通話路を形成可能とし、
前記通話制御部は、選局した他の親機との通話路を確立した際に前記プレストークスイッチの操作を受けたら、同時通話から送話状態に固定する一方、前記音量指示部を動作させず、前記同時通話回路が能動状態の時と同音量での送話を実施することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のインターホン装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−42395(P2013−42395A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−178549(P2011−178549)
【出願日】平成23年8月17日(2011.8.17)
【出願人】(000100908)アイホン株式会社 (777)
【Fターム(参考)】