説明

インビジブル印刷マーキング

【課題】フィルムストリップから粘性液体又は顆粒状充填材料が充填可能なフィルムチューブの製造装置に関する。
【解決手段】充填材料用充填機械に連結可能な充填パイプ32と、充填パイプを囲み、フィルムストリップをフィルムチューブに成形する成形デバイス26と、フィルムストリップの長手方向エッジをシールするために放出充填方向で成形デバイスの下流に配置され、フィルムチューブの形成後に長手方向エッジが隣接するシーリングデバイス34と、フィルムチューブ用のアドバンスドライブ40と、フィルムストリップに印刷マーキングを加えるために放出充填方向で成形デバイスの上流側に配置された書き込みデバイス27と、放出充填方向で成形デバイスの下流に配置された第1読み取りデバイス28と、フィルムストリップに加えられた印刷マーキングを読み取るために放出充填方向で成形デバイスの上流側に配置された第2読み取りデバイス48とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の分類部分に記載されたような、フィルムストリップから、液体の、粘性のある、または顆粒状の充填材料で充填することができるフィルムチューブの製造用の装置、ならびに請求項5の分類部分に記載されたような、その目的のためのフィルムストリップに関する。
【0002】
特に、本発明は、フィルムストリップから、液体の、粘性のある、または顆粒状の充填材料で充填することができるフィルムチューブの製造用の装置に関し、装置は、充填材料用の充填機械に連結可能な充填パイプと、フィルムストリップをフィルムチューブに成形するために、充填パイプを囲む成形デバイスと、フィルムストリップの長手方向エッジをシールするために、充填イジェクション方向で、成形デバイスの下流側に配置されたシーリングデバイスであって、フィルムチューブを形成するための成形動作の後、エッジが隣接するシーリングデバイスと、フィルムチューブ用のアドバンスドライブと、フィルムストリップに印刷マーキングを加えるために、充填イジェクション方向で、成形デバイスの上流側に配置された書き込みデバイスと、充填イジェクション方向で、成形デバイスの下流側に配置された第1読み取りデバイスと、充填イジェクション方向で、成形デバイスの上流側に配置された第2読み取りデバイスとを含み、両方の読み取りデバイスは、フィルムストリップに加えられた印刷マーキングを読み取るために提供される。
【背景技術】
【0003】
ソーセージの製造に必要とされる管状ケースまたは同様のポーションパックが、管状形状になるように成形される、フィルムストリップの長手方向へのシームシーリングによって、現場で、そのような装置により、連続的または断続的に製造されることが知られている。その点において、シーリングという用語は、2つの長手方向のエッジの任意の種類の(解除不可能な)連結を意味するのに使用され、これは、例えば、好ましいシーリングプロシジャとしての溶着を含むが、接着剤などの使用も含む。特許文献1から知られている、記載された一般の種類の装置において、フィルムストリップは、適切な成形デバイス(成形ショルダ)の上を、その領域で、または搬送もしくは充填イジェクション方向のシーリングデバイスの下流側に配置されたアドバンスドライブによって、シーリングまたは溶着デバイスを通って、引っ張られる。成形ショルダは、充填パイプを囲み、充填パイプの周りにフィルムストリップを成形し、その長手方向エッジが当接関係または重ね合わせ関係で互いに接合するように、それを構成にする。それらの長手方向エッジは、次の溶着またはシーリング装置内で、直接またはエッジを結合するシーリングストリップによって、共に連結される。
【0004】
このように形成されたフィルムチューブは、充填イジェクション方向に、アドバンスドライブによって、充填パイプ上のバッファ部分へとさらに運ばれ、そこで、そのサプライを提供するためにコンセルティナのような構成に折り重ねられる。充填材料をフィルムチューブに導入する充填動作は断続的に行われ、シーリング動作は大抵の場合は連続的に、いくつかの場合には、断続的にも行われ、いずれにしても、充填動作の間、充填材料のイジェクションによって支配される、充填パイプからのフィルムチューブの引き出しより遅く行われるので、サプライが必要である。他方、充填動作の後、クリッピング機械と呼ばれるものによって、充填されたフィルムチューブの端部が閉じられる間、休止がある。したがって、フィルムチューブは、充填動作が止められるクリッピング休止(フィラー停止)の間、製造され続ける。この状況において、フィルムチューブのサプライは保持手段の前で蓄積される。
【0005】
フィルムチューブの製造と充填動作の間の同期を達成するために、フィルムチューブの製造を調整することが知られている。その目的は、フィルムチューブ用のサプライ量を決めるための測定デバイスを使用することによって達成され、そのデバイスは、典型的には、充填パイプおよび静止センサ要素に対して可動であるセンサ要素を含む。可動センサ要素は、折り重ねられたまたは集められたフィルムチューブの断面に係合し、同時に、フィルムチューブのサプライ用の維持手段を形成する同伴部材に連結される。フィルムチューブのサプライが、大きさにおいて増加するとき、これが、例えば、ばね(ばね力)または、空気式部材(圧力)によって加えられた復元力に対抗してアドバンスドライブの送り出し方向に、同伴部材および可動センサ要素を移動させる。フィルムチューブがそのサプライから引き込まれ、したがってサプライが大きさにおいて減少するとき、復元力が、可動センサ要素によって、搬送方向と反対方向に、同伴部材を戻すように駆動する。
【0006】
測定デバイスの最も簡単な設計構成では、固定センサ要素が、例えば、可動センサ要素(機械または非接触の接触面)が接近したとき、それぞれ起動される2つの間隔を置いた機械もしくは電磁スイッチまたは信号発生器をもつ。その場合、スイッチは、それぞれ、スイッチ/信号発生器と接触面との適切な相対配置によって選択された、事前に設定された最小または最大サプライ量で、それぞれ、装置のスイッチを切らせ、またはスイッチを入れさせる。
【0007】
この測定デバイスのさらなる開発は、可動と静止センサ要素の間の走行測定を用意し、その結果はシーリングおよびコンベアの分化された速度のサプライ量への適合を可能にする。
【0008】
しかし、いずれにしても、可動センサ要素は、集められたフィルムチューブの断面に係合する同伴部材によって運ばれる。各々の場合に、同伴部材がそこで係合するフィルムチューブのサプライの適切な折り重ねを前提とする。しかし、次に、厳しい折り重ねのために、損傷を被るコーティングをもつフィルムがある。例えば、アルミニウムのコーティングをもつフィルムは、鋭い曲げに敏感であり、比較的脆弱なアルミニウム層はそのような位置で破れるので、フィルムの機能的と美的性質の両方が損なわれる。同じことが、その中に鋭い形状が形成された後、もはや完全には再び滑らかになり得ず、したがって、もとにもどらない、望ましくない波打った構造を維持する硬いフィルム材料にもあてはまる。さらに生じる問題は、シーリング動作の後になお熱いフィルムの折り目が、フィルムチューブのサプライの形成の際に過度に大きい蓄積圧力が生じた場合に、互いに張り付くことである。
【0009】
フィルムチューブのサプライを決め、制御するさらに可能な方法は、マーキングをフィルムストリップまたはフィルムチューブに加えることである。この場合、例えば、プリンタなどの書き込みデバイスは、適切なマーキングを、例えば、フィルムストリップに事前に決められた間隔で加える。読み取りデバイスは、それらのマーキングを検出し、したがって、フィルムストリップのサプライから引き出されたフィルムストリップの長さを決める。シーリングデバイスにおいて、フィルムストリップがフィルムチューブを製造するために加工され、上で説明されたように、フィルムチューブのサプライを形成する。充填イジェクション方向に、充填パイプのフロントエンドに近接して配置されたさらなる読み取りデバイスが、そのサプライから引き出されたフィルムチューブの長さを検出する。フィルムチューブのサプライの現行の一般的な長さは、フィルムストリップのサプライから引き出されたフィルムストリップと、フィルムチューブのサプライから引き出されたフィルムチューブとの長さの差から決められる。さらに、フィルムチューブの製造の速度は、フィルムチューブのサプライが予め決められた領域でほぼ一定に維持されるように、フィルムチューブのサプライの各時点での長さに基づいて左右されることが可能である。
【0010】
しかし、そのようなマーキングは、完成品の視覚的印象に悪い影響を与えることがある。マーキングのそれぞれの大きさ、形状および色に応じて、それらは、例えば、通常、その製造において、すでにフィルムストリップに加えられているイメージおよびインスクリプションの上を覆う。既存のフィルムストリップ上の印刷が悪く影響しないように、加えられた印刷を制御することは、印刷のそれぞれの大きさに応じて、極度に複雑でありかつ費用がかかり、または不可能である。
【特許文献1】欧州特許出願公開第0 908 103号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、装置および、それらの欠点を克服する前記フィルムストリップから、フィルムチューブの製造用のフィルムストリップを提供することである。本発明のさらなる目的は、フィルムストリップ上の任意の位置へ印刷マーキングを加えることを可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前述の目的は、装置に関して請求項1の特徴によって達成される。この点に関する有利な構成は、付随的な請求項2から5に記載される。
【0013】
特に、前述の目的は、書き込みデバイスが、フィルムストリップに、その電磁スペクトルが可視光の外部にある少なくとも1つの印刷マーキングを加えることができ、第1および第2読み取りデバイスが前記印刷マーキングを読み取ることができる、本明細書のはじめの部分に記載された種類の装置によって達成される。印刷マーキングは消費者には不可視であり、したがって、完成品の外観に悪い影響を与えないので、そのような印刷マーキングを、フィルムストリップまたはフィルムチューブ上の任意の望ましい位置に加えることができる。
【0014】
成熟した技術がそのような使用に対して利用できるので、最も簡単な場合では、それらのマーキングは、紫外線下で可視となる。しかし、一般に、印刷マーキングの電磁スペクトルは、380nmより小さく、780nmより大きい波長範囲にあるべきである。その広いスペクトルは、赤外線を使用することも可能であることを意味する。さらに好ましい範囲は、350nmより小さく、800nmより大きい範囲であり、それによって、技術的補助装置によってのみ、マーキングを実際に可視となることを保証することが可能になる。
【0015】
フィルムストリップに関しては、前述の目的は、請求項5の特徴によって達成される。この点に関する有利な構成は、付随的な請求項6から11に記載される。
【0016】
特に、この目的は、フィルムストリップに関して、フィルムストリップが、その電磁スペクトルが可視光の外側にある、少なくとも1つの印刷マーキングを備えている点において達成される。本発明の装置内にフィルムストリップがはめ込まれたときに、印刷マーキングが、例えば、すでにフィルムストリップ上に見出される場合には、対応する書き込みユニットの提供なしですますことができる。
【0017】
印刷マーキング用の読み取りデバイスおよび書き込みデバイスは互いに適合しなければならないことが理解されるであろう。したがって、フィルムストリップの印刷マーキングが、第1および第2読み取りデバイスで読み取り可能である場合は有利である。
【0018】
好ましくは、フィルムストリップの印刷マーキングの電磁スペクトルが380nmより小さく、780nmより大きい波長範囲にあるべきである。この点に関して、電磁スペクトルが350nmより小さく、800nmより大きい場合に特に好ましい。
【0019】
フィルムストリップ上の印刷マーキングを所望されるように分散できる。好ましい実施形態では、分散は一様である。このようにして、フィルムストリップの与えられた長さは、常に、マーキングの所与の数に関連付けされることが可能である。
【0020】
フィルムストリップ上の印刷マーキングの分散を、不規則にすることもできる。そのような分散は、例えば、同じフィルムストリップを使用するとき、すなわち、関連する直径を維持しながら、製品の長さを変えるべき場合に有利になり得る。
【0021】
通常、ソーセージ製品は、例えば、製造後に製品に加えられたステッカによって、製品固有または製造業者固有のデータを備えている。そのようなデータまたはイメージも、その製造において、すでにフィルムストリップ上に配置されている場合、その作業ステップを、フィルムチューブの製造中または製造前またはソーセージ製品が完成した後で、排除できる。
【0022】
フィルムストリップの有利な構成では、書き込みデバイスによって、フィルムストリップ上に加えられる印刷マーキングは、製品固有または製造業者固有の識別の位置に関係なく加えられる。その結果、印刷マークならびに製品固有または製造業者固有の識別を調整するための装置および作業ステップは排除される。
【0023】
次に、本発明のさらなる目的、特徴および利点が、関連する図に関して、以下で例示として説明される実施形態によって説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
図1に示される装置は、処理されることを待つフィルムストリップ12のサプライロール10を持つ。フィルムストリップ12は、複数の方向変換ローラ14、16、18、20、22および24を越えて成形ショルダ26に通される。書き込みデバイス27は、方向変換ローラ14の領域に配置される。測定デバイスの第1読み取りデバイス28は、方向変換ローラ18に対向する関係で、フィルムストリップ12の面上で、方向変換ローラ18の領域に配置される。
【0025】
フィルムストリップ12は、成形デバイス26内の充填パイプ32の周りのフィルムチューブ30の中に成形される。この場合、フィルムチューブ30は実質的に同軸に充填パイプ32を囲む。成形動作の後、フィルムチューブ30は、図1で見ると上向きに配置されるが、図示されず、充填イジェクション方向で(矢印36参照)、成形ショルダ26の下流側に配置されたシーリングステーション34においてシールされるまたは溶着される2つの隣接する長手方向エッジを有する。フィルムストリップ12をシーリングステーション34の下で前方に引き、同時に完成したフィルムチューブ30を、充填イジェクション方向36に押し出す、アドバンスドライブ40の、フィルムチューブ30の外側に押しつけるそれぞれのドライブベルト38、39は、充填パイプ32の両側のシーリングステーション34と同じレベルに配置される。リング42は、充填パイプ32上で同軸の関係で、シーリングステーション34およびアドバンスドライブ40の領域に配置される。リング42の外径は、完成したフィルムチューブ30の直径にほぼ対応する。ドライブベルト38、39の両方と、シーリングステーション34(より正確には、シーリングバー、シーリングストリップまたはシーリングステーションの熱い空気流)も、加圧下で、リング42に対して作用する。
【0026】
保持リング44は、シーリングステーション34の下流側で、充填パイプ32上に同軸で配置される。アドバンスドライブ40が、保持リング44の上流側で、前方向に作用し、フィルムチューブ30が適当な固有の安定性を持たないので、コンセルティナのような構成に折り重ねられたフィルムチューブサプライ46は、保持リング44とアドバンスドライブ40の間のバッファセクション45の上に形成される。しかし、折り重ねの厳密さは、本発明の装置において、重要な考慮点ではないので、同じサプライ能力を有し、またはサプライにおける量の削減によって事前に定められたバッファセクション45の長さを有する、バッファセクション45の適切な長さの選択によって、例えば、フィルム材料の壊れやすさを考慮して、その折り重ねを減らすことができる。
【0027】
次いで、フィルムチューブ30は、充填動作において、充填イジェクション方向にバッファサプライから保持リングを越えて引き出される。測定デバイスの第2読み取りデバイス48は、保持リング44のレベルでまたは充填イジェクション方向36で、その下流側に、すなわち、フィルムが、サプライ46から引き出されて、再びまっすぐにされる位置に配置される。
【0028】
図1からさらにわかるように、印刷マーキングをフィルムストリップ12に加えるための書き込みデバイス27は、充填イジェクション方向36に、サプライロール10のすぐ下流側に配置される。第1読み取りデバイス28は、書き込みデバイス27によってフィルムストリップ12に加えられたマーキングを記録し、それから、知られているマーキングの間隔によって、サプライロール10から引き出されたフィルムストリップ12の長さを決める。
【0029】
フィルムストリップ12が、シーリングステーション34に関する限り、混乱することもなくまた延ばされることもないので、サプライロール10から引き出されたフィルムストリップ12の長さは、シーリングステーション34によって、バッファセクション45に送り出されるフィルムチューブ30の長さに正確に対応する。
【0030】
充填動作において、前にすでに説明されたように、フィルムチューブ30は、充填イジェクション方向に、保持リング44上の折り重ねられたバッファサプライから引き出される。保持リング44に直接に配置された第2読み取りデバイス48が、書き込みデバイス27によって、フィルムストリップ12に加えられた印刷マーキングに基づいて、バッファセクション45から引き出されたフィルムチューブ30の長さを決める。
【0031】
バッファセクションに送られ、そこから引き出されるフィルムチューブ30の長さの、前に説明されたように確認された差に基づいて、任意の時間におけるフィルムチューブのサプライ46の長さを正確に決め、アドバンスドライブ40の適切な制御によって、特に目標とした方法で、それに影響を与えることが可能である。
【0032】
フィルムストリップ12に、その電磁スペクトルが可視光の外側にある印刷マーキングを加えることにおいて、すでにその上に配置された製品固有または製造業者固有の識別は、悪い影響を与えないことがわかるはずである。したがって、印刷マーキングを、フィルムチューブのサプライ46の長さの、上で説明された規則への適合性に従って、任意の位置でフィルムストリップ12に加えることができる。
【0033】
本発明の装置によるフィルムストリップ12から、液体の、粘性のある、または顆粒状の充填材料で充填することができるフィルムチューブ30の製造のためのプロセスが、以下に説明される。第1ステップにおいて、フィルムストリップ12が、フィルムストリップサプライ10から成形デバイス26に送られる。フィルムストリップサプライ10のすぐ下流側で、書き込みユニット27は、フィルムストリップ12に、印刷マーキングを、前に決められた間隔で連続して加える。読み取りデバイス28は、マーキングに基づいて、引き出されたフィルムストリップ12の長さを記録する。成形デバイス26において、フィルムストリップ12は、フィルムチューブ30を与えるために充填パイプ32の周りに成形され、その後で、閉じたフィルムチューブ30をもたらすために、追加のシーリングストリップを使用し、またはそれを使用せずに、成形動作の後で重なり合うか、互いに並列に並べられた関係にある長手方向エッジで、溶着もしくはシーリングデバイス34において、溶着またはシールされる。その後、シールされたフィルムチューブ30は、アドバンスドライブ40によって、シーリングステーション34から、充填パイプ32上のフィルムチューブのサプライ46に送られ、充填動作に支配された、充填パイプ32から、必要に応じて、再び引き出される。この場合、フィルムチューブのサプライ46から引き出されるフィルムチューブ30の長さは、第2読み取りデバイス48によって検出され、ちょうど、第1読み取りデバイス28によって検出された、フィルムストリップサプライ10から引き出されたフィルムストリップ12の長さのように、(電子)調整システムに送られる。電子調整システムは、できるだけ一様に留まるフィルムチューブ30の事前に決められたサプライ量が、バッファセクション45で維持されるように、シーリング動作またはシーリング速度を調整する。
【0034】
動作の始めに、またはフィルムストリップの交換の際、まず、フィルムチューブ30の所与の量を、全体の設置(シーリング装置およびクリッピング機械)の満足な開始が保証されるように、事前にシールしなければならない。次いで、その所与の量を、本発明による測定およびシーリング速度の調整によって、維持することができる。
【0035】
図1に示された実施形態において、書き込みデバイス27は、本発明による装置の一部である。本発明による印刷マーキングを、それらの製造の間に、すでにフィルムストリップ12に加えることができることがわかるであろう。それゆえ、書き込みデバイスを提供することは、もはや必要ないであろう。
【0036】
本発明による印刷マーキングは、補助装置を使用したときだけ人間の目にとって可視となり、消費者に対して完成品の外観に悪い影響を与えない。したがって、それらは、バッファセクション45上のフィルムチューブサプライ46の長さを決めるのに加えて、他の機能も果たすことができる。それらは、例えば、監視の目的に使用できる情報の項目をさらに含むことができる。
【0037】
さらに、本発明による印刷マーキングの使用は、印刷マーキングの位置に注意を払う必要なく、例えば、製品固有または製造者固有の識別の中央の印刷イメージを作成することを可能にする。
【0038】
「普通の」、すなわち人間の目にとって可視である印刷マーキングを、フィルムストリップ12に加える書き込みユニットを提供することが可能であることが、理解されよう。読み取りデバイス28、48の場合も、それらのマーキングを検出できなければならないことが理解されよう。
【0039】
書き込みデバイス27を、フィルムストリップサプライ10とシーリングデバイス34の間の任意の他の位置に配置することもできる。しかし、その場合、読み取りデバイス28も、それに応じて変更した位置に提供されなければならないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】フィルム管製造用の本発明による装置の実施形態の概略図である。
【図2】図1の実施形態の平面図である。
【符号の説明】
【0041】
10 サプライロール
12 フィルムストリップ
14 方向変換ローラ
16 方向変換ローラ
18 方向変換ローラ
20 方向変換ローラ
22 方向変換ローラ
24 方向変換ローラ
26 成形ショルダ
27 書き込みデバイス
28 第1読み取りデバイス
30 フィルムチューブ
32 充填パイプ
34 シーリングステーション
36 充填イジェクション芳香
38 ドライブベルト
39 ドライブベルト
40 アドバンスドライブ
42 リング
44 保持リング
45 バッファセクション
46 チューブサプライ
48 第2読み取りデバイス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルムストリップ(12)から、液体の、粘性のある、または顆粒状の充填材料で充填することができるフィルムチューブ(30)の製造用の装置において、前記充填材料用の充填機械に連結可能な充填パイプ(32)と、前記フィルムストリップ(12)をフィルムチューブ(30)に成形するために、前記充填パイプ(32)を囲む成形デバイス(26)と、前記フィルムストリップ(12)の長手方向エッジをシールするために、充填イジェクション方向(36)で、前記成形デバイス(26)の下流側に配置されたシーリングデバイス(34)であって、前記フィルムチューブ(30)を形成するための前記成形動作の後、前記長手方向エッジが隣接するシーリングデバイス(34)と、前記フィルムチューブ(30)用のアドバンスドライブ(40)と、前記フィルムストリップ(12)に印刷マーキングを加えるために、前記充填イジェクション方向(36)で、前記成形デバイス(26)の上流側に配置された書き込みデバイスと、充填イジェクション方向(36)で、前記成形デバイス(26)の下流側に配置された第1読み取りデバイス(48)と、前記フィルムストリップ(12)に加えられた印刷マーキングを読み取るために、前記充填イジェクション方向(36)で、前記成形デバイス(26)の上流側に配置された第2読み取りデバイス(28)とを含む装置であって、
前記書き込みデバイスは、前記フィルムストリップ(12)にその電磁スペクトルが可視光の外側にある少なくとも1つの印刷マーキングを加えることができ、かつ前記第1および前記第2読み取りデバイス(48、28)は、前記印刷マーキングを検出することができることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記印刷マーキングの前記電磁スペクトルが、380nmを下回り、780nmを上回る波長範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記印刷マーキングの前記電磁スペクトルが、350nmを下回り、800nmを上回る波長範囲にあることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
製品固有または製造業者固有の識別の任意の望ましい印刷イメージを製造可能であることを特徴とする請求項1から3に記載の装置。
【請求項5】
液体の、粘性のある、または顆粒状の充填材料で充填することができるフィルムチューブの製造用のフィルムストリップであって、
前記フィルムストリップ(12)が、その電磁スペクトルが可視光の外にある少なくとも1つの印刷マーキングを備えていることを特徴とするフィルムストリップ。
【請求項6】
前記フィルムストリップ(12)の前記印刷マーキングの前記電磁スペクトルが、380nmを下回り、780nmを上回る波長範囲にあることを特徴とする請求項5に記載のフィルムストリップ。
【請求項7】
前記フィルムストリップ(12)の前記印刷マーキングの前記電磁スペクトルが350nmを下回り、800nmを上回る波長範囲にあることを特徴とする請求項6に記載のフィルムストリップ。
【請求項8】
前記フィルムストリップ(12)の前記印刷イメージが、第1および第2読み取り装置(48、28)によって読み取り可能であることを特徴とする請求項5および6に記載のフィルムストリップ。
【請求項9】
前記フィルムストリップ(12)上の前記印刷マーキングの分布が、一様であることを特徴とする請求項5から8に記載のフィルムストリップ。
【請求項10】
前記フィルムストリップ(12)上の前記印刷マーキングの前記分布が不規則であることを特徴とする請求項5から8に記載のフィルムストリップ。
【請求項11】
前記印刷マーキングが、前記フィルムストリップ(12)上にすでにある製品固有または製造業者固有の識別領域に配置されることを特徴とする請求項5から10の一項に記載のフィルムストリップ。
【請求項12】
請求項1から4の一項に記載の装置と請求項5から11の一項に記載のフィルムストリップとを含むシステム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2009−1339(P2009−1339A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−96485(P2008−96485)
【出願日】平成20年4月2日(2008.4.2)
【出願人】(596073642)ポリクリップ・システム・ゲーエムベーハー・ウント・コー・カーゲー (7)
【氏名又は名称原語表記】POLY−CLIP SYSTEM GMBH & CO. KG
【Fターム(参考)】