説明

ウォールソーおよびウォールソーのための交換可能なアセンブリ

交換可能なコンクリート切断チェーンソー切断アセンブリ(500)は、取り外された異なるタイプの切断ヘッドアセンブリの代わりに駆動アセンブリ(112)に取り付けるように構成される。チェーンソー切断アセンブリは、設置形態の駆動アセンブリにハウジングを解放可能に取り付ける留め具を有するハウジング(703)を含む。比率変速機(525)は、複数の相互接続された回転可能な部材(533,535)を有し、各回転可能な部材は、軸受けアセンブリ(640,642)によってハウジングの固定位置に配置された取り付け軸(641,643)を有する。被駆動部材(533)は、設置形態の駆動アセンブリ(112)の駆動軸(372)に相互接続する受け部を有し、被駆動部材は、駆動アセンブリによって回転される。切断チェーン駆動部材は、駆動スプロケット(707)に動作可能に相互接続され、切断チェーン駆動部材は、駆動スプロケットを回転させる。チェーンソー切断アセンブリは、駆動アセンブリに対して枢動可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、米国仮特許出願第61/230,119号(2009年7月31日出願)、第61/319,565号(2010年3月31日出願)、第61/325,263号(2010年4月16日出願)、および第61/364,773号(2010年7月15日)の利益を主張し、その全ては、ウォールソーおよびウォールソーのための交換可能なアセンブリと題し、かつそれぞれは、参照としてここに明確に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
これは、ウォールソーおよび他の装置およびウォールソーおよびそのような他の装置に取り付け可能なチェーンソー切断ヘッドおよび構成要素およびそれらに関する方法に関する。また、ウォールソーおよびそのような装置に取り付け可能なチェーンソー以外の工作機械、および構成要素およびそれらに関する方法に関する。
【0003】
特許文献1は、本装置を使用することのできるウォールソーの詳細を説明し、かつその開示全体は、ここに参照として明確に組み込まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2007/0163412号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば平らな、円形のブレードアタッチメントを有するコンクリートを切断するためのウォールソーおよびまた角の切断または深い切断等のためのチェーンソーアタッチメントを有するコンクリートを切断するためのウォールソーなど、いくつかの用途のための1つの機械を使用するための装置および方法が開示される。ウォールソーの場合、および切断工具の精密な位置決めが有利である他の場合においても、ブレードの切断ラインおよびチェーンソーの切断ラインは、厳密な位置合わせ、位置決めおよび調節の問題がなく、全く同じとなり得る。一実施例において、角切断のチェーンソーの機能は、通常のウォールソーに組み込まれており、かつウォールソーの多くの実施例において、チェーンソーの切断機能を、元のウォールソー切断パッケージの切断包絡線内で動作するように組み込むことができる。そのうえ、少なくとも1つの実施例において、チェーンソー切断機能は、追加的なモーター、追加的な運転制御を必要とせず、かつ追加的な電力供給または電源函または配管なしで、ウォールソーに組み込むことができる。チェーンソー切断機能は、さまざまなチェーンバーの大きさおよび幅に対応することができ、フラッシュ切断機能を実行することができ、操作のために素早く組み立てることができ(例えば5分以下)、かつ軽量で使用が容易である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
装置および方法の一実施例において、コンクリート切断機械は、出力駆動部を有するモーターおよびモーターの出力駆動部に連結された駆動入力部を有する枢動アームを含む。アームは、モーターに対して枢動し、かつコンクリート切断チェーンアセンブリまたは他の長軸方向に延在する工具を駆動するための駆動出力部を有する。1つの構成において、チェーンアセンブリは、取り外すことができ、かつ切断ブレード、例えば円形のソーブレードをアームに取り付けることができる。他の構成において、枢動アームは、インターフェースを含み、かつチェーンアセンブリは、チェーンアセンブリが枢動アームに対して枢動可能となるようにインターフェースに支持される。そのうえ、チェーンアセンブリは、チェーンアセンブリを駆動するための枢動アームの駆動軸と同軸の軸周りに、枢動アームに対して枢動可能である。このような構成において、チェーンアセンブリまたは他の長軸方向の工具は、枢動アームを介して駆動されることができ、かつまた枢動アームに対して枢動することができる。
【0007】
チェーンバー切断アセンブリの例において、チェーンバーは、枢動アームのいくつかの角度位置に対して、通常コンクリート面のプランジ切断を実質的に行うように構成されることができる。工具は、枢動アームのいくつかの離散した角度位置に、または必要であれば弧または円上の連続的な角度位置に、配置されることができる。さらなる構成において、1つまたは複数の他の構成要素はまた、枢動アームによって支持されることが可能であり、他の構成要素はまた、枢動アームに対して枢動することが可能である。一実施例において、このような他の構成要素は、チェーンガード、またはブレードガード構造をとることができる。チェーンガードの例において、チェーンガードは、チェーンバーから独立して枢動するよう構成されることができ、したがって例えば、切断中にチェーンバーが枢動する間、またはアームがチェーンバーおよびワークに対して枢動する間、チェーンガードは、切断面と同一平面にあることができる。チェーンガードは、インデックス可能である、または連続的に移動可能である。
【0008】
装置および方法のさらなる実施例において、チェーンソーとして使用されるチェーンソー切断アセンブリは、チェーンバーおよび切断チェーンを受容し、かつしっかり支えるためのチェーンバー支持部を含む。チェーンバー支持部に隣接する駆動スプロケットは、切断チェーンを支持し、かつ駆動する。ギアアセンブリは、駆動入力部を有し、かつ駆動入力部を駆動スプロケットに結合し、および駆動入力部における毎分回転数を駆動スプロケットにおける異なる毎分回転数に変えるように構成されている。1つの構成において、ギアアセンブリは、駆動スプロケットにおける毎分回転数を増加させ、別の構成においては、ギアアセンブリは、駆動スプロケットへの毎分回転数を約3倍にし、かつ別の例では、始動毎分回転数の約4倍となる。一例において、ギアアセンブリは、約1200〜1500の間の入力毎分回転数を約5000〜5800の間の駆動スプロケットの毎分回転数に変える。アセンブリはまた、1つまたは複数のクラッチを含むことができる。そのうえ、駆動スプロケットは、容易に交換可能である。
【0009】
装置および方法の他の実施例において、コンクリート切断機械は、出力部を有するモーター、およびモーター出力によって駆動される枢動アーム出力部を有する枢動アームを含む。枢動アームは、コンクリート切断チェーンアセンブリを支持および駆動するよう構成される。1つの構成において、枢動アームは、取り付け要素を有し、円形ソーブレードおよびチェーンソーのどちらか1つを受け入れるよう構成されている。他の構成において、枢動アーム出力部は、軸を有する駆動軸を含み、かつチェーンアセンブリは、駆動軸周りに枢動する。そのうえ、枢動アームは、モーターに対して360°の弧を通って枢動するように構成されることができる。モーターは、枢動アームを枢動させるための駆動要素を含むことができ、かつモーターはまた、モーターを台に固定するための固定要素を含むことができる。モーターはまた、動力を受容するための取付具、または接続部を含むことができる。モーターは、例えば油圧、高サイクル、空気、または他の利用可能な動力源からの力を要望通りに受け入れるよう構成されることができる。
【0010】
装置および方法のさらなる実施例において、コンクリート切断アセンブリは、出力駆動軸を有するモーター、およびモーターによって駆動される枢動アームを含む。アームは、円形ソーブレードおよびコンクリート切断チェーンまたは他の長軸方向の工具を受け入れるよう構成されたインターフェースを含む。1つの構成において、チェーンソーは、アームに対して枢動し、かつチェーンソーは、チェーンソー駆動軸と同軸の軸上で枢動することができる。インターフェースは、ソーブレードの内側のブレードフランジのための取り付け要素、およびチェーンソー駆動ギアボックスのための取り付け要素を受け入れるよう構成されることができる。ソーブレードおよびチェーンソーのための駆動軸は、枢動アームに対して軸が移動可能、例えば引っ込められることができる。それぞれが枢動アームに取り付けられている場合、切断ブレードおよびチェーンソーは、同じ平面内に位置し、かつ作動することができる。
【0011】
インターフェースはまた、各切断ブレードおよびチェーンソーがフラッシュ切断運転に適切となるように構成されることができる。そのうえ、モーターは台に取り付けられることができ、かつ台はトラック上に取り付けられることができ、トラックに沿った場所のコンクリートを切断するために、切断ブレードおよびチェーンソーまたは他の長軸方向の工具のいずれかを、枢動アームにおいて使用することができる。インターフェースにより、切断ブレードおよびチェーンバーの両方は、切断ブレードまたはチェーンソーのどちらかを据え付け、固定および駆動するために使用されることができる。例えば、同じ支持部は、ブレードフランジおよびチェーンバーを支持するために使用されることが可能であり、かついずれか一方が使用される場合、他方が使用するのと同じ給水を使用することができる。同じ枢動アームは、いずれか一方を支持および駆動することができ、かつ同じモーターをいずれか一方、および枢動アームを駆動するために使用することができ、かつトラック上のいずれか一方を支持、および案内するために、同じ台を使用することができる。他方と同じ電力函または電源によって、いずれか一方に電力供給することができ、かつ一方は、他方と異なる電源は必要ない。
【0012】
装置および方法の他の実施例において、コンクリート切断アセンブリは、モーター出力部およびモーターに支持される移動可能なアームを含む。アームは、モーターによって駆動される出力部と、アームに取り外し可能に取り付けられ、かつアーム出力によって駆動される円形ブレード切断アセンブリとを含み、およびブレードアセンブリが取り外される場合に、チェーンソー切断アセンブリをアームに取り付けることができ、かつチェーンを駆動するためのアーム出力によって駆動されるよう構成されている。どちらかがアームに取り付けられる場合に、切断要素は、他方と同じ平面内にて切断する。1つの構成において、チェーンソーは、アームに対して軸周りに枢動することができる。他の構成において、アーム駆動出力部は、チェーンソーの枢動軸と同軸である。したがって、それらは両方同じ平面内で枢動することができ、同じ枢動軸を有し、かつ同じ駆動要素を有する。それらはまた、同じアーム、モーターおよび電源、台およびトラックを使用することができる。
【0013】
さらなる実施例において、コンクリート切断アセンブリは、支持部によって支持され、かつ動力源によって駆動される駆動軸を有するモーターを含む。駆動アセンブリは、駆動軸に連結され、かつ切断ブレードを支持するよう構成されたインターフェースを含み、切断ブレードが取り外された場合に、同じインターフェースからチェーンソーアセンブリを支持するよう構成されている。切断ブレードおよびチェーンソーアセンブリは、同じアセンブリ駆動出力から駆動される。モーターは、例えば油圧、高サイクル、空気または他の利用可能な動力源などのいくつかの利用可能な動力源の任意の1つから選択された動力源からの入力を受け入れるよう構成されることができる。結果として、両方の工具は、同じ電源、同じモーターおよび同じインターフェースを使用して、例えば枢動アーム上にて駆動されることができる。同じ制御を両方に作動させることができ、同じ給水を両方に使用でき、同じ支持構成を両方に使用することができ、かつ比較的短い時間で一方を他方に交換することができる。モーターを変える、トラックを変える、または装置を再編成するために交換工具は必要ない。
【0014】
他の実施例において、切断ブレードを有するウォールソーは、要求通りにセット、および使用されることができる。角が終わる切断の端部近くにおいて、切断ブレードおよびブレードフランジは、取り外されることができ、かつチェーンソー切断ヘッドが取り付けられ、配置される。一実施例において、チェーンソー切断ヘッドは、チェーンバーと、切断チェーンと、駆動およびノーズ(nose)スプロケットと、チェーン張力アセンブリと、水または他の冷却材供給と、切断ブレード出力の毎分回転数(例えば1500rpm)をチェーンソーの毎分回転数(例えば5000rpm)に変換するためのギア変換アセンブリとを含む。ウォールソー台およびモーターアセンブリおよびギアボックスは、所定の場所に残すことができ、かつチェーンソーは、取り外された切断ブレードと同じ切断ラインに配置されることができる。チェーン冷却部を取り外すまたは取り付ける以外の配管は必要なく、モーターを追加または取り外す必要もなく、制御を追加、または取り外す必要もなく、かつ準備は、素早く終わらせることができる。
【0015】
他の実施例において、チェーンソー切断工具が設けられ、かつウォールソーまたは他の切断装置で使用することができる。ウォールソーの例において、チェーンソー切断工具は、ソーブレード出力部または駆動軸に連結されるための駆動入力アセンブリを含み、かつまたギアボックスおよびチェーンソーアセンブリを含む。一実施例において、チェーンソーアセンブリは、駆動スプロケット、チェーンバーおよび切断チェーンおよびノーズスプロケットを含む。チェーンソー切断工具はまた冷却剤供給を含む。様々な冷却剤および潤滑油封止をまた含むことができる。特許文献1に開示されるようなウォールソーの例において、チェーンソー切断工具はまたウォールソーギアボックスのインデックス環が滑るための取り付けシュー(shoe)または溝を含むことができる。
【0016】
さらなる実施例において、チェーンソー切断工具は、チェーンバーと、駆動スプロケットと、ノーズスプロケットと、切断チェーンおよびハウジングとを有し、チェーン張力アセンブリは、ハウジング内部に構成要素を含むことができる。張力アセンブリへのアクセスは、ハウジングの底部から可能であり、かつチェーンを張るための作動要素は、ハウジングの横の開口部を通じて延在させることができる。
【0017】
チェーンソー切断パッケージのさらなる実施例、例えばウォールソーに使用することができるものにおいて、チェーンソー切断パッケージは、他のスプロケット構成に交換可能なチェーンソー駆動スプロケットを含む。例えば、駆動スプロケットをさらすために、外側スプロケットフランジを取り外すことができる。駆動スプロケットを取り外し、かつ異なる駆動スプロケットに交換することができ、外側スプロケットフランジは、交換かつ固定される。摩耗した駆動スプロケットを交換するために、交換用駆動スプロケットは、同一のものとすることができ、または、所望の異なる切断チェーンまたは切断能力に対応するよう異なる大きさも可能である。
【0018】
他の実施例において、ウォールソーアセンブリは、ウォールソー切断ブレードパッケージおよびチェーンソー切断パッケージを有することができ、それぞれは、他方と同じ切断包絡線で作動する。ウォールソー切断ブレードパッケージおよびチェーンソー切断パッケージのどちらかが、ウォールソー出力駆動軸に取り付けられている場合、切断工具(ブレードまたはチェーンソー)は、1つの平面内にあり、かつ1つの切断ラインに従う。そのうえ、ウォールソー切断ブレードパッケージおよびチェーンソー切断パッケージの両方は、フラッシュ切断用に構成されることが可能である。
【0019】
さらなる実施例において、切断ブレードを含むウォールソーは、ウォールソートラック上で動作する。切断ブレードが切断ブレード駆動軸から取り外され、かつチェーンソーが切断ブレード駆動軸によって駆動されるように取り付けられる。通常チェーンソーは、切断ブレードと同じ自由度および移動範囲を有することができる。チェーンソーは、切断中にトラックに沿って前後上下に移動することができる。
【0020】
他の実施例は、制御、モーターおよび電源の第1セットによって動作する切断ブレードを有するウォールソーである。切断ブレードは、取り外すことができ、かつチェーンソーアセンブリがウォールソーに取り付けられ、チェーンソーアセンブリを作動させるために、制御、モーターおよび電源の同じセットを使用することができる。
【0021】
切断ブレードを有するウォールソーの他の実施例において、ウォールソーを止め、ブレード駆動軸の固定ボルトを緩めることにより切断ブレードが取り外される。特許文献1に開示されるようなウォールソーの実施例において、ブレード駆動軸は、ギアボックスアセンブリ内に埋め込まれるように押される。チェーンソーアセンブリは、ウォールソーギアボックスのインデックス板上を摺動し、ブレード駆動軸は、チェーンソーアセンブリのはめ合い駆動ハブに位置合わせされて挿入される。そして、駆動ハブがギアボックスのブレード駆動軸に固定されるように、固定ボルトが締め付けられる。そして、チェーンソーは、要求通りに配置され、所望の加工対象物を切断するように駆動される。
【0022】
これらおよび他の実施例は、図面と関連して下記により詳しく説明される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】チェーンソーアッタッチメントを使用することができるアセンブリの例としてのウォールソーアセンブリおよびウォールソートラックの等角図である。
【図1A】図1のウォールソーのギアボックスのブレード取り付けフランジおよび給水マニホールドの正面図である。
【図1B】図1Aのギアボックスアセンブリの上面図である。
【図1C】図1Aのギアボックスアセンブリの側面図である。
【図1D】図1Aのギアボックスアセンブリのライン1D−1Dに沿った横断面図である。
【図1E】ブレード取り付けフランジの支持部を示す図1のギアボックスアセンブリ(ブレード取り付けフランジおよび給水マニホールドがない)の正面図である。
【図1F】ブレードフランジまたはチェーンソーギアボックス入力ギアと係合の準備ができた、ブレードまたはチェーン駆動軸を示す、図1Eのギアボックスアセンブリのライン1F−1Fに沿った部分断面図である。
【図1G】延ばされた駆動軸を示す図1Eのギアボックスアセンブリの等角図である。
【図1H】ブレード軸に係合し、かつ駆動するためのブレード軸スタブギアの平面図である。
【図1I】図1Aのギアボックスアセンブリと共に使用するためのブレード駆動軸の等角図である。
【図1J】図1Aに示すギアボックスに取り付けるための内側ブレードフランジアセンブリの等角図である。
【図1K】図1Jの内側ブレードフランジアセンブリの側面図である。
【図1L】図1Aのブレードアームで使用される内側ブレードフランジアセンブリの左前からの分解組立図である。
【図1M】図1Aのブレードアームで使用される内側ブレードフランジアセンブリの左後からの分解組立図である。
【図1N】図1Pの内側ブレードフランジアセンブリと共に使用されるカラーの側面図である。
【図1O】図1Mおよび図1Nのカラーで使用されるピンおよびスペーサの正面図である。
【図1P】図1Aの内側ブレードフランジアセンブリの背面図である。
【図2】例えば図1および特許文献1で開示されるウォールソーと共に使用されるチェーンソー取り付けアセンブリの等角背面図である。
【図3】図2のアセンブリの等角正面図である。
【図4】図2のアセンブリの別の等角背面図である。
【図5】図2のアセンブリの背面図である。
【図6】図5に示すアセンブリの右側面図である。
【図7】図5に示すアセンブリの左側面図である。
【図8】図5に示すアセンブリの底面図である。
【図9】図2のアセンブリの等角分解図である。
【図10】図2のアセンブリの分解側面図である。
【図11】図2のアセンブリからのハウジング構成要素を除いた構成要素の等角上面図である。
【図12】図11に示す構成要素の側面図である。
【図13】図11の構成要素の上面図である。
【図14】図11の構成要素の底面図である。
【図15】図2のアセンブリのギア列および駆動スプロケットアセンブリの等角下面図である。
【図16】図15のアセンブリの側面図である。
【図17】図15のアセンブリの側面図である。
【図18】図15のアセンブリの底面図である。
【図19】図2のアセンブリの構成要素の背面下部からの等角分解組立図である。
【図20】図19の正面上部からの等角分解組立図である。
【図21】図19の構成要素の側面分解組立図である。
【図22】図2のアセンブリの入力ギアの等角前面図である。
【図23】図22のギアの正面図である。
【図24】図22のギアの側面図である。
【図25】図22のギアの背面図である。
【図26】図22のギアの等角背面図である。
【図27】図2のアセンブリの内側ハウジング部材またはキャスティングの内側上面等角図である。
【図28】図27のハウジング部材の背面図である。
【図29】図2のアセンブリの外側ハウジング部材またはキャスティングの外側上面等角図である。
【図30】図29のハウジング部材の正面図である。
【図31】図30のハウジング部材の前に取り付けられるべき当板の正面図である。
【図32】図31の当板の背面図である。
【図33】切断物内に延在するチェーンバーを表したチェーンソー切断アセンブリおよびガード支持部の上前からの等角および部分概略図である。
【図34】図33のアセンブリの背面下部からの等角図である。
【図35】ガード支持部およびチェーンソーギアボックスの背面図である。
【図36】ガード支持部およびチェーンソーギアボックスの正面図である。
【図37】ガード支持部およびチェーンソーギアボックスの背面等角図および部分分解組立図である。
【図37A】図37のガード支持部と共に使用されるインデックスギアの背面上部からの等角図である
【図38】図37に示すアセンブリの正面上部からの等角図および部分分解組立図である。
【図39】チェーンソーアセンブリおよびガード支持部の第1相対位置を示すチェーンソーアセンブリおよびガード支持部の正面上部からの等角図および部分切り取り図である。
【図40】チェーンソーアセンブリおよびガード支持部の第2相対位置を示すチェーンソーアセンブリおよびガード支持部の別の正面上部からの等角図および部分切り取り図である。
【図41】チェーンソーアセンブリおよびガード支持部の第3相対位置を示すチェーンソーアセンブリおよびガード支持部のさらなる正面上部からの等角図および部分切り取り図である。
【図42】チェーンソーギアボックスおよびガード支持部の矢状断面図である。
【図43】水冷却剤入口およびチャネルを示す図42のチェーンソーギアボックスの外側ギアボックスハウジングの底面図である。
【図44】図33のチェーンソーアセンブリおよびガード支持部の上部等角図および部分切り取り図である。
【図45】別の例示的なチェーンソー切断アセンブリおよび駆動アセンブリの矢状断面図である。
【図46】2つの直接係合ギアを有する例示的なチェーンソー切断アセンブリの等角正面図および部分切り取り図である。
【図47】図46の2つのギアの等角図である。
【図48】2つのギア付きプーリ、ギアベルト、および張力調節機構を有する例示的なチェーンソー切断アセンブリの等角正面図、部分切り取り図である。
【図49】図48の2つのギア付きプーリ、ギアベルトおよび張力調節機構の正面図である。
【図50】図48の2つのギア付きプーリ、ギアベルトおよび張力調節機構の等角図である。
【図51】2つのVベルトプーリ、Vベルト、および張力調節機構を有する例示的なチェーンソー切断アセンブリの等角正面図、部分切り取り図である。
【図52】図51の2つのプーリ、Vベルトおよび張力調節機構の等角図である。
【図53】2つのVベルトプーリ、Vベルト、および2つの張力調整機構を含む張力調節アセンブリを有する例示的なチェーンソー切断アセンブリの等角正面図、部分切り取り図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図面と関連してなされるこの記載は、開示される本発明の1つまたは複数の態様を組み込む装置および方法の例を、当業者が実行および使用することができるような方法にて明記する。実施例は、本発明を実行するために熟考された最良モードを提供するが、本発明の範囲内にて様々な改良を行うことができることは理解されるべきである。
【0025】
機械加工工具および機械加工工具の組立および使用方法の実施例が記載される。どのような機構が所与の構造または所与の方法に組み込まれるかに応じて、構造または方法に利益をもたらすことができる。例えば、取り外し可能駆動ヘッドを有する台を使用する工具は、使用および維持が容易である。それらはまた組立および分解に時間がかからない。そのうえ、いくつかの機械加工工具構成はまた、軽量の構成要素および低コスト、かつ現場での調節がはるかに容易であるという利益がある。またいくつかの機械加工工具構成によって、開始時または終了時の作業でより大きな工具を使用することができる、または所与の作業中に付け替えることが少ない。
【0026】
機械加工工具のいくつかの構成において、組み立ての改善が可能となり、かついくつかの構成においては、機械加工工具のより多い数の構成を提供するために、比較的少ない数の構成要素を使用することができる。例えば、ウォールソーにおいて、スラブまたは壁切断および角切断などのいくつかの異なる切断作業のために、1つのまたはいくつかのウォールソー構成を使用することができる。
【0027】
以下の実施例の説明を考慮すればこれらおよび他の利益は、より明らかになるだろう。しかし、これらの実施例によって期待される1つまたは複数の利点を達成するために、特定の実施例に関して説明された全ての利点、または特徴が、工具、構成要素または方法に組み込まれなければならないということはないということを理解されるべきである。そのうえ、利点が他の可能な構成と比較して最適ではないとしても、所与の利点のいくつかを達成するために、例の特徴は、工具、構成要素または方法に組み込まれることが可能であることを理解されるべきである。例えば、コスト削減、効率性または特定の製品の構成または方法を決定する人によって知られる他の理由を達成するために、1つまたは複数の利点は特定の構成に最適化されない場合がある。別の実施例において、ここに記載されるいくつかの特徴をウォールソーに使用することができ、その場合フラッシュ切断機能がなくなるが、なおも同じ切断ラインを使用できる、同じモーターおよび電力パックを使用できる、変形の時間がかからない、等の利点を達成することができる。別の適合例において、いくつかの特徴を採用することができ、別の工具によって形成されたものと同じ切断ラインを使用するという能力はなくなるが、なおも同じウォールソー電力パック、モーター、アーム等を使用することができる。
【0028】
工具の構成および工具を組立および使用する方法の例は、ここに記載または示され、かついくつかは、共に使用することにより特定の利点を有する。現段階ではこれらの装置および方法は共に考慮されているが、必ずしもそれらを組み合わせる、共に使用する、または1つの構成要素または方法を任意の他の構成要素または方法と共に使用する、または組み合わせる必要はない。そのうえ、なおも望ましい結果を達成する場合に、所与の構成要素または方法を、ここに明確に記載されていない他の構造または方法と組み合わせることができることが理解されるだろう。
【0029】
チェーンソー構成は、1つまたは複数の特徴を組み込み、かつここに記載される利点を引き出す、特にウォールソーに取り付けるための工具の実施例として使用される。しかし、チェーンソー構成以外の工具およびウォールソー以外の装置も1つまたは複数の本発明から恩恵を受けることができる。
【0030】
前、後、横、左および右、上部および下部等の向きに使用される専門用語は、ここでは単に理解および参照を簡単にするために使用されており、記載および図示された構造のための独占的な用語として使用されているわけではないことを理解されるべきである。
【0031】
ウォールソーは、1つまたは複数の特徴を組み込むことができ、かつここに記載されるいくつかの利点を引き出すことができる、特にコンクリートウォールソーの機械加工工具の実施例として使用される。ウォールソーは、重く、かつ特にトラックおよびソーブレード自体を駆動するために使用されるハードウェアの大きさと比較して非常に大きいソーブレードを駆動することが多い。しかし、ウォールソー以外の移動可能な機械加工工具は、1つまたは複数の本発明から恩恵を受けることができる。
【0032】
ウォールソーの一実施例は図1に示され、コンクリート面100、およびトラックブラケット104を介してコンクリート面に取り付けられたトラック102が示されている。図1に示すトラック102は、共に固定された一対の平行ビームを含み、一方はソー108がこれに沿って移動するギアトラック106を有する。ソーは、まとめて駆動アセンブリ112と呼ばれる、駆動アセンブリおよび工具支持部を支える台110を含む。台110は、特許文献1により詳しく記載されているように、台本体111および台本体に取り付けられた様々な構成要素から形成される。ブレード(図示せず)は、それぞれ内側および外側ブレードフランジ118および120によって、ブレードアーム/ギアボックス116上に支持される。ウォールソーが図1に示すようなブレードと共に使用するために構成されている場合、ブレードアーム116という用語が使用される。さらに、ここに記載されるようなチェーンソーアセンブリに関して実行される場合、ブレードアーム116は、代わりに、枢動アーム116として記載されることもある。枢動アーム116は、ウォールソーに対して枢動する。
【0033】
図1に示すように、ギアトラック106は、トラックの中心ではなく、一側にオフセットされている。図1に示すトラックの手前側で切断が行われる場合、ブレードは、ソーに取り付けられ、期待通りの速さでコンクリート面に接触するようになる。そしてトラック102に沿ってソーが移動することにより、所望の深さまでコンクリートのラインが切断される。図1に示すトラックの向こう側で切断が行われる場合、駆動アセンブリ112が持ち上げられ(ブレードフランジアセンブリが取り外される)、台110から取り外され、かつコンクリート面に平行な平面内で180°回転され、台上で再配置されることができ、その結果ブレードは、トラックの向こう側に配置される。そして台をトラックから取り外すまたは再配置させることなくコンクリートのラインを切断することができる。
【0034】
台は、様々なローラーを介してトラックに取り付けられ、かつ配置される。台は、台110の上側に垂直および水平に固定された上部回転可能ローラーによってトラックの上部に支持される。図示された台は、8個の上部ローラーを使用している。台は、下部調整可能な回転可能ローラーによって下からトラックに支持される。下部ローラーは、台の側脚に対して軸上で移動可能であり、したがって台をトラックに配置するまたは台を取り外すための間隔を与えるために、脚から離れている。下部ローラーは、ローラーの位置を調整するための偏心の構成要素を有するアセンブリを含み、それにより、より密接に台をトラックに固定することができる。図示された例において、台の各脚に1つの下部ローラーがある。下部ローラーの位置は、上方および下方、またはトラックに近づける、または遠ざけるように調整することができる。「上方」および「下方」との方向の指示は、および他の方向の指示は、トラック、図面の向きまたは他の類似の参照点に対してなされるものである。トラックおよびウォールソーが垂直、水平、および他の向きの面に取り付けられることが可能なため、方向の指示は、特に断りのない限り水平線に対してなされることはない。
【0035】
台110および駆動アセンブリ112は、別に格納、かつ運ばれることが可能であり、かつ台は、駆動アセンブリとは別にトラックに配置することができる。駆動アセンブリは、台本体から取り外し可能である。台は、第1に各4つの下部ローラーを外向きに押すことにより、駆動アセンブリとは別にトラックに取り付けることができ、その結果、各ローラーの内側に面する面は、脚の内面と共に実質的に同一平面にある。台は、トラック上に配置され、上部ローラーは、トラック上面に載置され、かつ走行ギアは、トラック106に係合する。そして下部ローラーは、台を下から支持するためにトラックの下で内向きに押される。
【0036】
トラックに確実に配置された台により、台は、トラックに対して駆動アセンブリを支持および確実に保持することができ、それによりブレードによる確実かつ正確な切断が可能となる。台は、駆動アセンブリをいくつかの方法で支持および保持することができ、そのいくつかは駆動アセンブリを台にロックダウンまたは固定する工程においてボルトまたは他のねじ部品を使用せず、または駆動アセンブリを台から取り外す際にボルトまたは他のねじ部品を使用しない。
【0037】
ウォールソー108は、参照としてここに組み込まれた特許文献1に説明されたように組み立て、および動作させることができる。特許文献1に説明されたように、ウォールソーは、モーターおよび台に対して枢動するアーム116を含む。特許文献1のウォールソーの実施例において、アームはギアボックスである。
【0038】
ギアボックス116は、ソーブレードを駆動するためのブレード駆動軸に取り付けられた内側ブレードフランジ118を含む。内側ブレードフランジは、第1の取り付け構成に対応する取り付け穴を有するブレード取り付け用の留め具を受容するための第1の円上に配置された第1の複数のねじ付き開口部312と、第2の取り付け構成によるブレード取り付け用の留め具を受容するための第2の円上に配置された第2の複数のねじ付き開口部314とを含む。内側取り付けフランジはまた、フランジからブレードの外側に沿って水などの冷却流体を導くための複数のチャネル316を含む。外側ブレードフランジが使用される場合、外側ブレードフランジ120(図1)へ水を通すために、追加的なチャネル318を使用することができる。ブレード支持ボス320が内側ブレードフランジの面322から外向きに延在し、ブレードを支持し、かつ外側ブレードフランジ120の相補的な面の外側と係合する。
【0039】
図1D〜図1Gおよび図1Iに関して、より詳細にギアボックスを考察すると、入力部348は、ギアボックス本体および駆動アセンブリハウジングの間に挟まれたクラッチ板310を含む。クラッチ板は、カウンター穴350および352内の軸受け(図示せず)によって支持されるブレード駆動入力軸を受容するための開口部を含む。潤滑流体は、開口部356を通り油浴領域354に提供されることができる。ブレード駆動入力軸ギアは、中間ギア358と係合し、中間ギア358は、ギアの内面の環362の向かい側に配置された一対のラジアル軸受け360を通る中間ギア軸308によってギアボックス内で支持される。ラジアル軸受け360は、ギアの幅によって形成された包絡線内に適合するような大きさになっている。ラジアル軸受け360は、支持軸308から半径方向外側に離間し、かつギア358は、ラジアル軸受け360から半径方向外側に離間している。ギアおよび軸受けのこの実装により、ギア包絡線の外に軸受けを有する軸上に長いシャフトに支持されるギアと比較してより薄いギアボックスが可能となる。
【0040】
中間ギア軸308は、ギアボックスの壁によって横方向に(ここでは「横方向に」は、切断方向に対して横方向ではなくギアボックスに対してという意味である)支持される。図1Dに示す例において、中間ギア軸は、2つの異なる大きさの円筒部分361Aおよび361Bを含む。第1の大きい直径の円筒部分361Aは、ギアボックスの外側326の縁330によって一部が形成されたギアボックスの壁によって支持される(図1D)。第2の小さい直径の円筒部分361Bは、ギアボックス内側の内面上の円形のくぼみのための側壁によって側面から支持される。ギアボックスの壁のこれらの部分は、ギア軸が受ける横の負荷において中間ギア軸を支持するのに役立つ。
【0041】
中間ギア軸308はまた、穴306を通る留め具、および穴364の留め具によって所定の場所に保持されることにより軸方向に支持される。穴306内の第1の留め具は、ギアボックスを駆動アセンブリに取り付ける5個の他の留め具と共有される。穴306を通る留め具は、中間のギア358の内部を貫通して延在する。ギアは、穴306の留め具周りに回転する。中間ギア軸308は、中間駆動軸308の周囲のOリング溝内のOリング(図示せず)を介してギアボックスハウジング内に密封される。
【0042】
中間ギアは、ギアボックスの出力部368のブレード駆動出力ギア366を駆動する。出力ギア366(図1H)は、中間ギア358によって駆動される平歯車である。出力ギアは、ブレード出力駆動軸372(図1Dおよび図1I)を回転させるための非円形の駆動面370を含み、かつ図に示す実施例において、駆動面370は、ブレード駆動軸372の六角部分374を受容するための六角形状を有する。出力ギアはまた、ブレード駆動軸の円形の円筒部分378を支持するための実質的に円筒の支持面376を含む。出力ギア366は、ラジアル軸受380によってギアボックス内に支持される。内側のラジアル軸受は、ギアボックスの出力部368の後側の開口部に取り付けられたカバー板381によってギアボックス内に支持される。開口部は、カバー板381周囲のOリング溝内のOリングによって密封される。カバー板は、留め具を介してギアボックスハウジングの後ろの所定の場所に保持される。
【0043】
出力ギア366はまた、Oリング384またはブレード出力駆動軸372のOリング溝386に載置される他の係合要素(図1F)を受容し、かつ捕えるために、ギアの内面の六角部分370および円筒部分376の間に環状溝382を含む。Oリングは、ブレード駆動軸がブレード出力駆動ギア376内に組み立てられる場合に、ブレード駆動軸372の軸移動の制限範囲を規定するのに役立つ。所定の場所のOリングおよびギアに組み立てられた駆動軸により、駆動軸は、図1Dのギアボックスの位置と図1Fに示す位置との間で軸方向に移動することができ、図1Fに示す位置は、駆動軸にとって後寄りの位置である。後寄りの位置において、アームまたはギアボックスは、ブレードを有するブレードフランジアセンブリまたはチェーンソー切断アセンブリを有するチェーンバーアセンブリをより容易に受け入れることができる。
【0044】
ギアボックスハウジングの出力部の前の開口部は、6個の留め具によって所定の場所に固定されたカバー板392によって覆われる。カバー板は、ギアボックスの出力部のくぼみに収容される。カバー板は、ラジアル軸受380、およびインデックス環398(図1Dおよび図1E〜図1G)を支持する。そのうえ、切断ブレードの内側ブレードフランジアセンブリがブレード駆動軸に取り付けられる場合、カバー板の一部は、円周溝または谷400によって内側ブレードフランジアセンブリの溝付き要素を支持する。円周溝400は、カバー板392のへり、ギアボックスハウジングの一側、および他側のインデックス環398との間で形成される。溝400は、カバー板392の全外周の周りに延在する。結果として、ギアボックスが駆動アセンブリおよびトラックに対して任意の向きにある場合に、溝400は、内側ブレードフランジアセンブリの弓状部分(カラーセグメント)を受け入れることができる。溝はまた、弓状部分またはより詳しく下記に説明されるチェーンソー切断アセンブリの支持スリーブを受け入れることができる。
【0045】
インデックス環398は、環の周囲に外向きに延在する溝または切欠き402を含む。切欠き402は、インデックス環398の外周に均一に分布し、図面に示すようにインデックス環398の外周に18の切欠きがある(ウォールソーの実施例のインデックス環の直径は、約4.7インチである)。
【0046】
各切欠き402は、内側ブレードフランジアセンブリのカラー404のピン、ロッド、棒または他の相補的な構造体の側面を受容する、または下記により詳しく記載されるチェーンソーアセンブリの支持スリーブ510のピン514などを受容することが可能である。図に示す実施例において、溝付きカラー404は、ピン406(任意の1つの切欠き402に係合するため、図1K,図1Lおよび図1O)を含む。本実施例において、ピンは、図1Lに示すカラーの前面に延在する留め具である(図1Lでは図示されない留め具を通る)。ピン406はまた、インデックス環398の曲率半径と実質的に同じ曲率半径を有する弓状に延在する支持スペーサ408をカラー404の中心の所定の場所(図1L〜図1Oに示すようにカラーが配置される場合は、図1PのY軸404y上のカラー上部)に保持する。ピン406の各側の2組の留め具はまた、所定の場所に弓状に延在する支持スペーサ408Aをそれぞれ固定する。支持スペーサ408Aは、ピン406から反対方向に延在し、かつまたインデックス環398と実質的に同じ曲率半径を有する。スペーサ408Aの端部は、ピン406からほぼ90°に下降している。
【0047】
スペーサは、カラー404の180°以上に弧状に延在するカラーセグメント409(またはそれらはカラーセグメントに一体に形成される場合もある)を支持する。図1Pに明らかなように、カラーセグメントは、180°に亘り実質的に一定、かつその後カラーセグメントの端部においてゼロに減少するようなセグメント幅を有する。図1Pに示す例において、カラーセグメント端部の内側の面が、X軸404xから真っ直ぐではなく、周囲に対して外向きに延在するため、カラーセグメントの各端部の外側および内側は、短い距離で収束される。カラーセグメント409の幅は、好ましくは切欠き402の深さよりも大きく、したがってカラーセグメントは、インデックス環398のごくわずかな縁部分よりさらに延在する。幅は、ブレードアームが動かない場合インデックス環にブレードおよびブレードフランジアセンブリを確実に保持するような幅であることが好ましく、ブレードを動かす前に作業者がブレードフランジをブレード軸に固定することができる。カラーセグメントがインデックス環の周囲を越えて延在する重なった距離は、切欠き402の深さの2倍、またはそれ以上とすることができるが、2倍以下でもよい。しかし、例示的なカラーセグメントは、インデックス環の周囲を環の180°以上に亘って延在する。
【0048】
内側ブレードフランジアセンブリがブレードアームに配置される場合、ピンは、インデックス環398の円周の表面に接触する。少なくとも1つのスペーサ408および408Aはまた、インデックス環398の接面に支えられるようにすることができる。作業者がブレードフランジアセンブリのカラー404をインデックス環に沿って移動させようとし、かつピン406が切欠き402にある場合、スペーサはまた、インデックス環398の隣接する円周の端面に載置される。ブレードフランジアセンブリが移動する場合、ピンが切欠き402に載置され、かつブレードフランジアセンブリがインデックス環398に支持されるように、十分に移動するピン406、スペーサ408および408Aの寸法、およびインデックス環398の大きさは、関連する切欠き402およびインデックス環398の外周の弓状部分がインデックス環398に接触する溝付き部分404の対向面を支持するような大きさである。一旦支持されると、内側ブレードフランジアセンブリは、インデックス環398および溝付き部分400上でほとんど移動の自由がない。そのうえ、六角軸の平らな部分は、ブレードフランジの平らな部分に完全には位置合わせされないが、六角ブレード駆動軸と係合するための内側ブレードフランジの部分は、ブレード駆動軸に位置合わせされる。
【0049】
ブレード駆動軸372は、ブレード駆動軸の中心に第1の穴410および第2の穴412(図1Dおよび図1I)を含む。第1穴410は、ブレード駆動軸の内側部分に向かって開口し、ブレード駆動軸が図1Dに示す位置にある場合にフランジ414は内側軸受けアセンブリ380によって支持されている。ブレード駆動軸は、第1の穴410に収容されるボルトヘッド418を有するブレードフランジ取り付けボルト416を受け入れる。ボルトのねじ部分は、ボルトのヘッド418が第1の穴410の底部に支えられる場合、開口部を通り第1の穴および第2の穴の間を延在し、ブレード駆動軸の端部へ延在する。図1Dにおいて、ボルトは、内側ブレードフランジの穴424に完全にはねじ込まれておらず、ヘッド418は、第1の穴410の底部に着いていない。ブレード駆動軸はまた、第2穴の底部およびボルトの軸の止め輪422の間に圧縮バネ420を含む。止め輪は、軸方向にボルト固定され、かつボルトが第2の穴412の実質的に中心にくるような大きさであり、ボルトは内側ブレードフランジ312のねじ穴424に位置合わせされる。穴424は、穴の全長に亘ってねじが切ってある。圧縮バネ420は、ボルトを第2の穴412の外向きに、かつ内側ブレードフランジ312に向かって付勢する。内側ブレードフランジがブレード駆動軸372の六角面に対して適切に位置合わせ、かつ方向づけされる場合、ねじ穴424にボルト416のねじ山を回し入れ、図1Dでは、さらに穴424にねじ込むことができるが、図1Dに示すようにブレード駆動軸および内側ブレードフランジが完全に係合されるまで、ブレードフランジをブレード駆動軸の六角面と係合させるように引いている。
【0050】
内側ブレードフランジアセンブリをより詳細に考察すると、ブレードフランジ312は、円形ボスの中心を通り延在するねじ穴412を有する円形ボス426を含む。円形ボスの外壁から離間した横道は、非円形の壁部分で、本実施例においては、ボス426の周りの六角壁428である。ボス426は、ブレード駆動軸の第2の穴412に延在し、かつねじ穴412は、ボルト416を受け入れる。六角壁428の内面は、ブレード駆動軸372の六角部分374で摺動し、ブレード駆動軸は、内側ブレードフランジ312を回転させることができる。六角壁428は、圧入金属封止環432(図1D)を受容するための円形の外壁430を含み、封止環は、円形の壁430の全軸長さに亘って内側ブレードフランジの後側から延在する。ブレードフランジアセンブリがギアボックスにしっかり取り付けられる場合、封止環432は、外側ラジアル軸受アセンブリ380に支持され、かつ内側ブレードフランジ312と共に回転する。封止環432は、図1Dに示すようにインデックス環398の外面に接触する固定面板またはカラー436(図1Dおよび図1J〜図1K)の相補的な対応面に対して封止するための傾斜面434を含む。カラー436の外周壁438は、インデックス環398の外周の外側を越えて延在する。
【0051】
カラー436は、ブレード冷却水を水マニホールド444に供給するための給水口442を有する給水口マニホールド440(図1Dおよび図1J〜図1K)を支持する。水マニホールドは、カラー436の給水口環450の2つのOリング封止領域449の間の1つまたは複数のカラー出口448に水を供給するための少なくとも1つのチャネル446を含む。給水口環は、水マニホールド444の相補的な開口部の内側に適合し、これに対してOリングは、封止する。カラー出口448は、給水口環450の溝451に、そしてブレードフランジ給水開口部452(図1M)に水を供給する。
【0052】
水マニホールド444および給水口440は、切断面に対して固定されたままとなり(水マニホールドと係合するブレードガードに沿って)、給水口マニホールド440の向きは、駆動アセンブリに対してギアボックス回転が回転する場合も実質的に同じままである。ブレードアーム/ギアボックスの回転中に、給水口マニホールド440および水マニホールド444は、Oリング封止449周りに回転することができる。水マニホールド444の外側は、ブレードガードに関連した相補的な構造を受容するための溝454を含み、またブレードアーム/ギアボックスが切断面に対して回転する場合でも、水マニホールドおよびブレードガードの向きを保持するのに役立つ。ふち封止456は、隣接する構造を封止するために、ギアボックスの出力部および内側ブレードフランジアセンブリに含まれる。
【0053】
駆動アセンブリおよび関連したギアボックスが適切にトラックに取り付けられる場合、ブレードおよびブレードフランジアセンブリをブレードアーム/ギアボックスに取り付けることができる。ブレードは、まずブレードフランジアセンブリに取り付けられる。フラッシュ切断作業の場合、ブレードは、内側ブレードフランジの面を通る適切な留め具を介して内側ブレードフランジに固定される。他の切断作業の場合、ブレード114は、内側ブレードフランジのねじ穴424の外側の端部にねじ込まれるボルトを使用して、内側および外側ブレードフランジの間に取り付けられる。ねじ穴424からブレード取り付けボルトが緩むようなブレードの回転傾向を減らすために、内側ブレードフランジの面320の内側は、外側ブレードフランジの内部の相補的な面の外側と係合する。
【0054】
そしてブレード駆動軸372は、手動で、またはブレードおよびブレードフランジアセンブリを駆動軸に対して押すことにより、ギアボックスの外側部分と同一平面に押され、駆動軸は図1Fに示すように配置される。そしてブレードおよびブレードフランジアセンブリは、インデックス環398と係合するように横方向に動かされ、その結果、直接またはピン406が切欠きに係合するまでカラーおよびブレードフランジアセンブリを一方、または他の方向へ移動させた後に、ピン406は、切欠き402と係合する。1つの構成において、所定のブレードアーム/ギアボックスの向きにするため、ピン406は垂直な最上部の切欠き402または2つの隣接する切欠きのどちらかに配置される。ブレードアーム/ギアボックスが備えつけられる任意の角度位置にインデックス環398と係合させるようにブレードおよびブレードフランジアセンブリを動かすことができる。インデックス環の外周の18個の切欠きにより、ピン406は、最上部の切欠きに容易に配置されることができる。ピンが切欠きの外側に置かれてしまった場合、ブレードは、ピンが切欠きに収まるまで一方または他の方向に数度動くことができる。
【0055】
切欠き402の角度分布により、駆動軸372の六角面は、ブレードフランジアセンブリの六角面428に位置合わせすることができる。適切な位置合わせは、ブレード駆動軸372のフランジ414を押すことにより確認することができる。六角面が位置合わせされる場合、ブレード軸は、ブレードフランジアセンブリに係合して、少し進み、ブレード軸フランジは、作業者の手によりブレードと共に回転する。そしてボルト416は、穴424にねじ込まれる。六角面が位置合わせされていない場合、作業者は、ブレードを掴み、かつブレードフランジアセンブリに係合するようにブレード軸が押されるまで、数度回転させることができ、その後でブレード軸フランジは、ブレードと共に回転することができる。そしてボルト416は穴424にねじ込まれる。1つの構成において、ボルトの長さは、駆動軸の六角面がブレードフランジアセンブリの六角壁428に沿って部分的に延在し、穴424を通り抜けないような長さである。別の構成においては、ボルトの端部は、ブレード軸を前進させることなく通り始めることができるようになっている。さらなる構成において、駆動軸およびフランジが完全に係合する前に、ボルトは通り始めることができる。図に示す本実施例において、ボルトは、ブレードフランジがブレードアームに配置される前に、駆動軸端部と同一平面になるねじ付き端部を有するように構成される。バネ420は、ブレードフランジアセンブリの穴424のねじ山に係合するようにボルト416を付勢するのに役立ち、したがって六角面が位置合わせされる場合、ボルトをブレードフランジにねじ込むことができる。作業者がブレード駆動軸をフランジアセンブリに係合する場合に、インデックス環398および溝400は、ブレードおよびブレードフランジアセンブリを支持する。したがって、ブレードおよびブレードフランジアセンブリをソーにしっかり固定するために作業者の手は自由になる。
【0056】
ある切断状況において、ソーは、アームがソーの下になるように配置される場合があり、インデックス環の最上面にブレードフランジアセンブリを配置することは難しい。例えば、ウォールソーは、天井の近くに取り付けられることができ、天井は、カラーをインデックス環の上部に配置するのに十分高くブレードおよびブレードフランジアセンブリを上げる邪魔になる。そして作業員は、カラーセグメントの開口端部が上方に向くように、ブレードフランジアセンブリを向けることができる。そしてカラーを含むアセンブリは、ピン406が切欠きに係合するまで、インデックス環の下部に対して動かされる。そして、給水口マニホールドがピン406と実質的に正反対になるまで、水マニホールド444(および給水口マニホールド440)を回転させる。その向きにおいて、給水口マニホールドの弓状の縁459は、カラーセグメントと向かい合い、かつそれらの間でインデックス環を実質的に囲む。そして、カラーセグメントの内側の縁と、弓状の縁459の内側の縁との間の直径方向の間隔がインデックス環の直径より小さい限りは、ブレードおよびブレードフランジアセンブリが、実質的にインデックス環から落下することはできない。重力がカラー板をインデックス環398から離れる方に引っ張る場合、弓状の縁459は、カラーがインデックス環から自由に落下することを止め、かつ特に、カラーセグメントの端部はなおもブレードフランジアセンブリを所定の場所に保持することに役立つ。
【0057】
切断が完了した場合、またはブレードを変える場合、ソーは、電源が切られ、かつブレードは停止される。ボルト416は取り外され、ブレード軸は六角壁428から取り外される。ブレード軸がブレードフランジから自由になると、ブレードおよびアセンブリをインデックス環および溝400から持ち上げることにより、ブレードフランジアセンブリを取り外すことができる。
【0058】
円形ブレード切断またはチェーン切断のためのコンクリート切断アセンブリの実施例の場合、切断アセンブリは、切断ブレードを取り外し可能に受け入れる、およびまた切断チェーンアセンブリを取り外し可能に受け入れるよう構成されたインターフェースを含む。本実施例において、ウォールソーのアーム上のインターフェースは、インターフェースに相補的に構成された内側ブレードフランジアセンブリに取り付けられた切断ブレードを受け入れることができる。そのうえ、インターフェースは、またインターフェースに相補的に構成されたチェーンソー切断アセンブリを受け入れることができる。他の切断要素もインターフェースに相補的な構造とするように構成されることができ、このような切断要素は、ウォールソーアームによって支持、および駆動されることが可能である。本実施例において、インターフェースは、インデックス環398および駆動軸372の係合部を形成する板または平面要素を含む。インデックス環398は、切断ブレードのためのカラー404、またはアセンブリの支持スリーブ510を支持する。インデックス環は、平面、円形および弓状の溝または切欠き402を伴う形ではないいくつかの他の構成をとることができ、他の構成とは、インターフェースがそれらのアセンブリを確実に支持できるように、アセンブリおよび切断ブレードアセンブリにおける構造が適切に変形した構成である。また本実施例において、切断ブレードアセンブリおよびチェーン棒ギアボックスアセンブリの相補的な六角面と係合するように、駆動軸の係合部は、六角面幾何学形状を有している。これはまた切断ブレードまたはチェーン棒アセンブリをウォールソーアームへ固定するためのねじ付きボルトを含む。インデックス環と同様に、駆動軸の係合部は、六角面または平らな面およびアセンブリをウォールソーアームに固定するためのボルトではないいくつかの構成をとることができる。しかし、本実施例では、平面かつ切欠きのあるインデックス環398およびアセンブリをウォールソーアームに固定するためのねじ付きボルトを有する軸方向に移動可能な六角形状駆動軸372を有するインターフェースの内容を説明する。
【0059】
例えば壁の開口部などのコンクリート内のラインの切断のようなウォールソー切断は、特許文献1に記載されている。議論を進めるために、特許文献1に記載されているようにウォールソーがブレード切断用に組み立てられていると仮定する。しかし、ここに記載されている内容を考慮すれば当業者には明らかなように、ここで記載される構造のために、ウォールソーをチェーンソー切断アセンブリとして組み立て、かつ最初に使用することができる。したがって、ここに記載されているように構成されたウォールソーは、切断ブレードソーとして使用することができ、かつブレードをチェーンソー切断に、またその逆に変更することができ、または特許文献1に記載されているようにもっぱらブレード切断アセンブリとして、またはここに記載されているようにもっぱらチェーンソー切断アセンブリとして使用することができる。
【0060】
議論を進めるために、ウォールソーが第1にブレード切断のために組み立てられている場合のみを仮定すると、チェーンソー切断に交換、または適合させるために、ソーブレードは取り外される。ウォールソーブレードは、内側ブレードフランジ312およびその取り付けアセンブリを含むブレードフランジアセンブリと個別に、または同時に取り外すことができる。こうするために、ブレードフランジ取り付けボルト416は、緩められかつブレード出力駆動軸372は引き出され、ギアボックスに後退する、または引っ込む。チェーンバー、切断チェーンおよびノーズスプロケット(図2〜図32には図示していないが、当業者には理解できるだろう)を含むチェーンソー切断アセンブリ500(図2〜図32)は、インデックス環398上を滑り1つまたは複数のピンは、インデックス環398の切欠き402に係合する。切欠きへの適切な位置合わせの後、ブレードフランジ取り付けボルト416は、対応するねじ穴(より詳細に下記に説明される)にねじ込むように進められ、かつブレード出力駆動軸372は、チェーンソー切断アセンブリ500の対応する受け部(またより詳細に下記に説明される)に係合する。そして、要望通りにチェーンソーを作動させることができる。
【0061】
チェーンソー切断アセンブリ500(図2〜図10)は通常内側ハウジング502および外側ハウジング504を含み、それらは鋳造アルミニウム部品とすることができる。ハウジング502および504は、留め具506などの適切な留め具を介して共に固定されることができる。冷却剤ホース509を受容し、かつ冷却水または他の流体をチェーンバー(後述)に供給するための給水口取付具508が、外側ハウジングの上部に取り付けられる。
【0062】
特許文献1に記載されたウォールソーと共に使用する本実施例において、チェーンソー切断アセンブリ500は、ウォールソーインターフェースと係合し、かつ支持されるためのインターフェースを含む。本実施例において、インターフェースは、ウォールソーアームのインターフェースの構造に相補的な少なくとも1つの構造を含む。本実施例において、インターフェースは、面板に取り付けられたシュー、または支持スリーブ510、スイベルまたはカラー512を含む。支持スリーブは、適切な留め具514を介してカラーに取り付けられる。特許文献1図32に関して示され、説明されたアセンブリと類似した方法によって、留め具514はまたウォールソーのインデックス環398の切欠き402に対する位置決め点として作用する。カラー512に取り付けられたシュー510および他の構成要素は、ブレードをウォールソーに固定するために使用されるウォールソーブレードインターフェースと実質的に同一となるように選択され、したがってチェーンソーアセンブリは、それらと交換可能となる。
【0063】
カラー512は、止め輪516および留め具518を介して内側ハウジング502によって支持され、カラー512は、残りのチェーンソー切断アセンブリ500に対して枢動または回転することができる。止め輪516は、内側ハウジング502(図9)の円形ボス520に対して固定され、かつ回転可能に固定される。NylaTron当板522(図9〜図10および図19〜図21)は、カラー512部分の内側ハウジングを保護するために、ボス520の最外周の周りに内側ハウジング502の凹状面524まで延在する。
【0064】
チェーンソー切断アセンブリ500は、特許文献1に記載されるウォールソーのアームまたはギアボックスに取り付けることができる。異なる設計のウォールソーに取り付けるために、カラーアセンブリ512(およびシュー510および留め具514)は、チェーンソー切断アセンブリが取り付けられる特定のウォールソーに対応するウォールソーインターフェースの異なる支持構成に対応するよう変更される場合がある。そのうえ、より詳細に後述される入力ギアはまた、特定のブレード駆動軸または特定のウォールソーの他の出力構成に対応するために再構成することができる。
【0065】
内側および外側ハウジングは、ギアアセンブリまたはギア列526(図9)および潤滑油を収容かつ支持し、適切なプラグまたは栓(図示せず)を取り外した後、潤滑油は、内側ハウジング壁502の開口部528を通じて充填、または交換される。ギア列は、ブレード駆動軸でのウォールソー出力を所望のチェーンソー構成にあうようなチェーンソー入力へ変換するよう構成される。本実施例において、ギア列は、高い毎分回転数に変換する。例えばブレード駆動軸において1500RPMの出力を約5000rpm〜5800rpmまたはそれ以上に変換する。本実施例において、毎分回転数は、初めの回転数の約3倍または4倍になる。他の構成も可能である。ギア列526は、特許文献1のブレード出力駆動軸372などの駆動軸372(図1F)によって駆動される入力ギア530を含む。入力ギアは、中間ギア532を駆動し、中間ギアは、出力ギア534を駆動する。入力ギアは、内側および外側ハウジング502および504の各軸受け536によって支持される。入力ギアは、入力ギア軸538の外周の周りに支持される。中間ギアは、中間ギア軸542の各軸受け540によって支持され、かつ出力ギアは、出力ギア軸546の各軸受け544によって支持される。これらの軸受けは、各ハウジングの各空洞内に支持される。
【0066】
本実施例において、ギア列は、ハウジング内の比較的小さい包絡線に適合するよう構成されている。これにより、チェーンバーアセンブリは、フラッシュ切断方式で作動することができる。またこれにより、チェーンバーアセンブリは、チェーンバーアセンブリが使用されるウォールソーの切断包絡線内においてより容易に作動することができるようになる。そのうえ、チェーンソーアセンブリのウォールソーアームへの組立がより容易になり、チェーンバーは、追加的な調整または位置決めなしで所望の切断ラインに位置決めすることができる。あるいは、例えばフラッシュ切断が必要でないと考えられる場合、より大きな包絡線、より大きなハウジングまたは他の構成を有することができる。上方変換ギアアセンブリにより、チェーンバーギアボックスは、ウォールソーアームに取り付けられることができ、かつチェーンソー運転用にもなるウォールソー用に構成された駆動軸によって駆動される。したがって、チェーンソーアセンブリの適切なインターフェース構成により、チェーンソーアセンブリは、チェーンソー切断のためのウォールソーなどのアームの適切な(例えば適当に相補的な)インターフェースに取り付けられることができる。したがって、例えば開口部の角の切断のためのチェーンソー切断は、既に取り付けられ、動いている装置を使用し、同じ電源、および制御を使用することにより、容易かつ迅速に終了し、かつ切断ブレードによって前に形成されている切断に対してチェーンソーを位置決めする必要ない。適切な構成において、同じ給水を使用することもできる。そのうえ、ウォールソーまたは同じような装置の枢動アームに取り付けられたチェーンソーアセンブリにより、プランジ切断、角切断および他の用途のためのチェーンソーの位置決めにおいて幅広い柔軟性を有することができる。
【0067】
入力ギア軸538は、内側ハウジング502のボス520内の開口部を通じて延在する外側円周面548を含む(図9)。入力ギア軸538は、開口部内に封止550によって密封される。入力ギア軸538は、開口部を通じてアクセス可能であり、ウォールソーブレード駆動軸は、入力ギアに係合かつ固定されることが可能である。
【0068】
入力ギアの露出部分は、複数の面、本実施例においては六角面552(図2、図4、図5、図9、図15〜図16および図25〜図26)を含む。六角面552は、入力ギア軸538内に延在する空洞内に形成される。ボス554は、空洞の中心に延在しているため、特許文献1のウォールソーのブレードフランジ取り付けボルト416は、ブレード出力駆動軸372を入力ギア530に固定することができる。ボス554は、内部にブレードフランジ取り付けボルトに相補的なねじが切ってある。チェーンソーアセンブリが特許文献1と異なるブレード出力構成に取り付けられる場合、異なるウォールソーブレード出力構成に対応するように入力ギアを変更することができる。
【0069】
出力ギア534は、外側ハウジング504を通り駆動板562へ延在する出力軸560を含む。出力軸560および駆動板562は、キー(図示せず)を受け入れるためのキー溝を含み、出力軸は、駆動板562を駆動する。ボルト564は、駆動軸560の内部にねじ込むことにより、駆動板を出力軸560に固定する。本実施例において、3つのシヤーピン(図示せず)が駆動板562の外側に圧入される。チェーン駆動スプロケット566の対応するぴったり合った開口部は、シヤーピンに適合し、また駆動スプロケットの位置合わせとして作用する。各ピンは、他のピンの間、および取り付けボルト568を接続する円上のそれぞれの隣接する取り付けボルト568の間で等距離に配置される。チェーン駆動スプロケット566は、駆動板562のみにキーで止められ、かつピンは、位置決めおよびせん断強度に使用される。取り付けボルト568は、駆動スプロケットを駆動板に締め付ける。ピンおよび取り付けボルト568は、駆動スプロケット566を支持するために円上に均等に分布する。取り付けボルト568は、駆動スプロケット566の開口部を通じて、保持板570を駆動板562に締め付ける。駆動スプロケットを容易に交換するために、または所望の他の駆動スプロケット566に置き換えるために、取り付けボルト568により保持板574を容易に取り外すことができる。取り付けボルト568が取り外され、保持板574が取り外され、駆動スプロケットはシヤーピンから抜ける。そして他の駆動スプロケットをシヤーピンに滑り込ませ、保持板を再設置し、取り付けボルト568によって固定する。駆動板562は、封止574(図20)によって水封止カバー572の開口部に密封される。水封止カバー572は、外側ハウジング504に留め具574によって固定される。
【0070】
本実施例において、フライス加工などにより外側ハウジング504の外面582に水チャネル580が形成される(図29および図30)。水チャネルは、水または他の冷却流体を入口取付具508から、外側ハウジング504の上部を通り、チャネル終端部584へ供給する。そして水は、終端部から当板590(図9および図32)の下側588の第1水チャネル586へ向かう。本実施例において、当板は、303ステンレス鋼から形成され、外側ハウジング504の下部をカバーする。第1水チャネル586は、当板上部から当板590を貫通して延在する開口部592へ延在する。開口部592により、水は、外側ハウジング504に隣接する当板の内側から当板外側へ、および当板の外面596に沿って延在する第2水チャネル594へ流れることができ、その結果水は、チェーンバー(図示せず)の入口開口部に供給されることができる。第2水チャネル594は、切断チェーンを張るためにチェーンバーの縦方向の調整に対応するように、当板に沿って有効な距離を延在する。
【0071】
当板590はまた、張力機構604のスライドバー602(図3〜図7、図9〜図12、図14、図19〜図21および図30〜図32)を受容するために、内面588にチャネル600を含む。当業者には理解できるように、張力機構604により、チェーンバーの縦方向の移動を介して切断チェーンを張ることができる。本実施例において、張力機構604は、チャネル600内に停止、および縦方向に動くスライドバー602を含む。スライドバーは、当板590を通る開口部608(図31〜図32)を通じて延在するボタン、ノブまたはボス606(図9〜図10)に固定される。本実施例において、開口部608は、実質的に卵形であり、これによりボス606は、スライドバー602の移動と共に開口部内で縦方向に移動することができる。
【0072】
フランジ610(図9〜図10、図12、図19および図21)は、スライドバー602に固定され、かつ外側ハウジング504下部の外面の支持ブラケット614に回転可能に保持された調整ボルト612を回すことによりスライドバーを縦方向に移動させる。調整ボルト612は、支持ブラケット614内で自由に回転し、かつフランジ610は、相補的な雌ネジを有し、その結果、調整ボルト612の回転は、フランジ610をボルトのねじ山に沿って移動させる。この構成において、切断チェーン張力機構は、当板590および外側ハウジング504の外面の間に形成された空洞に実質的に収容される。当板590は、適切な留め具616を介して外側ハウジングに取り付けられる。フランジ610およびボルト612の胴部は、外側ハウジングの空洞618(図30)内に配置される。
【0073】
当業者には理解できるように、チェーンバーマウント620(図3、図6、図7、図9〜図12および図20〜図21)は、チェーンバーを取り付ける当板594から離間するように、留め具622(図3)を介して取り付けられる。チェーンバーマウントは、チェーンバーを支えるために実質的に台形の輪郭を有する。
【0074】
チェーンソー切断アセンブリの他の例において、チェーンソー切断アセンブリ700(図33〜図44)は、アセンブリ500に関して上述したものと同一または同様の構成要素を含み、かつ、構造および機能が実質的に同一または類似の構造は、同一の符号を有し、かつ同一または類似の機能を有する構造は、形状が変更された部分に添え字(A)を有する同一の符号を有する。例えば、当板590A(図33)は、当板590(図3)がアセンブリ500に使用されるように、同じ機能を有してアセンブリに含まれ、同じ材質であるが、異なる形状である。この例において、チェーンソー切断アセンブリ700は、ウォールソー、台およびトラックなどの駆動および支持装置なしで示されているが、チェーンソーアセンブリ700は、上述したアセンブリ500に類似の方法によってこのようなウォールソーにおいて構成および実行が可能であることが理解されるだろう。
【0075】
本実施例において、チェーンソーアセンブリは、従来のチェーンバー702とみなされるものとして図示され、磨耗保護および構造支持のための第1および第2外層を有する構造材料による積層、または挟み込みである。積層はまた、中間層704の形の内部構造支持を含み、中間層は、チェーン(図示せず)およびチェーンバー(図44)を冷却するための流体の流れ用のチャネル706を含むことが多い。ノーズスプロケット708は、チェーンを支えるためにチェーンバーの遠位端に配置される。チェーンバー702は、適切な留め具を介して固定されたチェーンバーマウント620Aと共に当板590Aに固定される。チェーンは、保持板570Aによって所定の場所に保持された駆動スプロケット566(図38)によって駆動される。
【0076】
スイベル710の形のチェーンガード支持部は、チェーンソーアセンブリ(図33〜図41および図44)によって支持される。ここで使用されるように、例えばチェーンガードスイベルにチェーンソー切断アセンブリが提供されている場合、チェーンガードスイベルは、チェーンソー切断アセンブリの一部として考えられ、または例えばスイベルが追加の構成要素である場合は、個別のものとして考えられる。チェーンガードスイベルは、従来のブレードガード支持構造の材料、強度特性および機能に類似させることができる。本実施例において、スイベルは、従来のブレードガードまたはチェーンガードを支えるために、スイベルの対向する側面に固定された支持バー712を含む。ガードをスイベルに確実に支持するために、支持バー712は、ガードを溝に滑らすための、ガードの相補的な構造を受容するための溝714を含む。多くのウォールソーのブレードガードと同様に、スイベル710は、ガードを支持することができ、その結果、通常操作中にガードは、716(図33)として図式的に示される切断面と比較的同一平面にとどまることができる。
【0077】
スイベル710は、壁720(図37〜図38)によって形成された開口部718を含む。壁720は、チェーンソーアセンブリ(図34)のスイベルまたはカラー512の周囲に適合し、かつ支持される。カラー512に支持されているため、スイベル710は、駆動軸372(図1A)およびウォールソーの枢動アームに対して自由に枢動し、これは内側および外側ハウジング502Aおよび504Aを含むチェーンソーギアボックスがアームに対して枢動可能であることと同様である。本実施例において、スイベルは、インデックスアセンブリ722(図34〜図35および図37)を含む。インデックスアセンブリ722は、スイベル710がチェーンソーギアボックスに回転可能に係合するよう作用する。インデックスアセンブリは、ウォールソーアームがモーターに対して枢動する場合においても、スイベル710およびギアボックスを互いにおよび切断面に対して実質的に同じ向きに保持することを可能にする。このように、チェーンソーの切断中、および切断部へのチェーンソーの挿入および除去中に、チェーンソー、チェーンソーギアボックス、スイベル710およびスイベルによって支持されるチェーンガードは、切断面に対して相対的に一定の向きに維持することができる。スイベル710は、チェーンソーギアボックスに対して指向する1つの位置を有するように構成されることができるが、本実施例により、スイベル710がギアボックスに対していくつかの角度位置を取ることが可能となる。本実施例において、チェーンソーギアボックスに対するスイベルの角度は、中心から±30°の範囲とすることができる。これにより、チェーンソーは切断面に対して斜めに切断することができるが、スイベルおよびガードは、切断面と比較的同一面に保たれる。
【0078】
本実施例において、インデックスアセンブリ722は、インデックスギア724(図37および図37A)を含み、インデックスギアは、支持板728の一端部に支持される複数の歯726と、支持板の逆の端部に付勢タブ730と有する。バネ(図示せず)は、タブ730に当たり、環状ギアに係合するようにタブおよびインデックスギアを付勢する。アセンブリ上で、インデックスギア724は、内側ハウジング502Aおよび板732の間に挟まれ、板は、インデックスギア724およびスイベル710の外側の空洞の壁734(図38)の間に挟まれている。インデックスギアを環状ギアから解放するために、ピン736は、インデックスギア724を移動し、かつ持ち上げる。インデックスアセンブリ722はまた、スイベルの内側740に露出したインデックスレバーまたは押上げハンドル738を含み、そこにピン736が取り付けられる。レバーは、スイベルの内側の開口部742を通じてアクセス可能である。レバー738は、カバー板744によって所定の場所に保持される。留め具746は、カバー板744から延在し、かつレバー738を横方向に固定するため、枢動することができ、かつ板732を所定の場所に固定する。スイベルの上部から離れるようにレバーが押される場合、レバーはピン736を介してバネの付勢に対抗してインデックスギアを持ち上げる。そしてスイベル710は、チェーンソーギアボックスに対して枢動することができる。レバーが解放されると、インデックスギアは、環状ギアとの係合に戻る。インデックス機能はまた、モーターまたは他の駆動部へのリンクを介して自動的に達成されることが可能であり、または使用者の制御のもと、動力付き装置によって達成されることが可能である。
【0079】
チェーンソーギアボックスは、支持スリーブ510の半径方向に外側に配置された環状ギア748を含む。環状ギア748は、ギアボックス中心の各側にほぼ弧状に延在し、かつインデックスギア724によって係合される歯750を含む。環状ギアは、ギアボックスに対して固定される。環状ギア748は、スイベル外面734に形成された弓状溝752(図38)に配置され、かつ移動する。
【0080】
運転中、レバー738を押下し、それによりインデックスギアの押上げタブ730を持ち上げることにより、スイベル710は、チェーンソーギアボックスに対して所望の向きに配置される。インデックスギア724が環状ギアの歯から完全に持ち上げられる場合、スイベル710は、インデックスアセンブリおよびインデックスギア724と共にギアボックス面上で所望の位置に枢動することができる。そしてレバー738は、解放され、インデックスギア724が再び環状ギアに係合し、それによりスイベルをギアボックスに対して新しい向きの所定の場所に固定する。このアセンブリを通じて、スイベルは、ギアボックスおよびウォールソーアームから独立して、本実施例においては入力ギアおよび駆動軸732と同軸の軸周りに枢動することができる。したがってギアボックスが駆動軸およびウォールソーアームに対して枢動可能なだけでなく、スイベル710およびそれに支持されるチェーンガードも駆動軸およびウォールソーアームに対して枢動することができる。結果として、例えばプランジ切断、弧状切断または他のチェーンソーの配置のために、ウォールソーアームがモーターに対して枢動する場合でも、チェーンソーギアボックスおよびスイベル710は、切断面に対する初期の向きのままであることが可能である。
【0081】
スイベル710に対するチェーンソーアセンブリの動きは、図33、図36および図39〜図41に図示される。図33に示すように、チェーンソーアセンブリは、矢印754によって示される弧を通り、駆動軸と同軸の軸周りに枢動することができる。図36に示すように、チェーンソーギアボックスは、スイベル外面734に形成された空洞に対して枢動することができる。この動きは、矢印756によって表される。図39に示すように、チェーンソーアセンブリは、スイベル710に対して左に枢動され、かつインデックスギア724は、環状ギア748と一端部にて係合する。図40に示すように、チェーンソーアセンブリは、スイベル710に対して実質的に中央にあり、かつインデックスギア724は、環状ギア748の実質的に中心にくる。図41は、チェーンソーアセンブリがスイベル710に対して一番右に位置し、かつインデックスギア724が環状ギア748の端部に係合している様子を示す。図39〜図41は、アセンブリおよびスイベル710間の相対運動の範囲を図示する。
【0082】
チェーンソーギアボックスは、アセンブリ500に関して記載されたものに実質的に類似したギア、軸受けおよび封止を含む。内側および外側ハウジング502Aおよび504Aは、内側および外側封止部材756および758を含む。封止部材は、より詳細に後述されるギアボックスの水流チャネルを封止する。チェーンソーギアボックスはまた、チェーン駆動スプロケットのための保持板761によって保持されたクラッチ要素760を含む。
【0083】
アセンブリ700内の駆動スプロケット566も交換可能である。
【0084】
ギアボックスは、水または他の流体によって冷却される。水は、ホース509(図44)を通り入口762(図42)、周辺のチャネル764へ供給される。水は、傾斜した分流器766によってチャネルに分けられる。水は、内側ハウジングに形成された周辺のチャネル764を通り流れ、かつチャネルは、入口762と逆のギアボックスの端部へ延在し、そこから水は内側ハウジング502Aから出て、外側ハウジング要素に形成された開口部768へ入る。当板620Aに形成された流体マニホールド774(図38)に結合するために、開口部768は、側面に沿って延在し入口762に向かうチャネル772につながる。当板620Aは、開口部768および開口部768の各側の封止部材770をカバーする。マニホールドは、封止776を含む。そして、水は、チェーンバーを冷却し、デブリをチェーンから流すためにチェーンバーに流れる。
【0085】
チェーンソーアセンブリ500および700は、容易にチェーンバーおよびウォールソーブレードアセンブリを交換するためのウォールソー取り付けインターフェースおよびウォールソー駆動軸−チェーンバースプロケット回転数インターフェースを提供する。チェーンソーアセンブリ500および700また、チェーンソーアセンブリを枢動させる効率的な方法、例えばウォールソーアームを提供する。それらにより、ウォールソーを、ウォールソー切断用に使用されるものと同じ電源、同じ制御、同じ台およびモーターを使用するチェーンソー切断として、容易に構成させることができる。あるいは、チェーンソーアセンブリはまた、ここに記載された特徴全てを組み込むことなく、ウォールソーなどにある枢動アームに設置することができる。例えばチェーンソーアセンブリの操作および位置決めにおけるより高い柔軟性を提供するために、チェーンソーアセンブリは、ウォールソーに使用されるもの以外の枢動アームと共に使用することで利益を受けることができる。また例えば、チェーンソーの直接駆動用に構成されている、枢動アームに取り付けられたチェーンソーアセンブリは、例えばチェーンソーアセンブリおよびその駆動装置がチェーンソー切断にのみ使用される場合、変換ギアおよび他の構成要素を省くことができる。枢動アームがまた駆動モーター、台、または他の支持構造などの支持部に対して枢動するよう構成されていても、特にチェーンソーがアームに対して枢動するよう構成されている場合、このような構成が簡略化されているが、枢動アームからの利益を受けることができる。
【0086】
工具および支持部および駆動装置の間の適切なインターフェースを使用ことにより、1つの工具を他の装置へ容易かつ好都合に交換することができる。本実施例において、インターフェースによりウォールソー装置におけるソーブレードおよびチェーンソーアセンブリの迅速、容易、かつ効率的な交換が可能となる。これらの工具により、モーターに対する工具の枢動を活用することができ、かつここに記載する例においては、チェーンソーおよびチェーンソーアセンブリの他の構成要素を枢動アームに対して、互いに独立して枢動させることができる。様々な枢動要素により、構成要素のいくらかの自由度が設けられる。例えば、チェーンソーアセンブリおよび任意のガード支持部は、アームと共にモーターに対して枢動する。そのうえ、チェーンソーアセンブリは、必要に応じてアームに対して枢動することができ、かつ必要に応じてガード支持部は、両方に対して枢動することができる。ウォールソーの例において、互換性により、例えば壁の開口部の切断において、同じ装置でブレードおよびチェーンソーを使用することができ、より効率的な切断およびより確実な結果が可能となる。適切な環境下において、切断ブレードおよびチェーンソーを同じ制御、同じ電源、同じトラックおよび台の構成および同じモーターにて使用することができる。またここに記載された例により、同じ電源、同じ制御、同じ支持装置および同じ駆動装置を使用して多数の工具を交互に操作することができる。
【0087】
さらに上記に開示される装置の発展形を以下に記載する。上記に開示されるように、チェーンソー切断アセンブリ500は、駆動アセンブリ112に取り外し可能に係合されるものとして記載されている。記載されたギア列525は、いくつかの異なる大きさの円形部材からなる比率変速機525の例として作用する。下記に記載されるように、開示のギア列または比率変速機525は、いくつかの異なる方法によって構成されることができる。
【0088】
図45〜図53に、交換可能なコンクリートチェーンソー切断アセンブリまたはヘッド500のいくつかの異なる構成が示される。通常開示されるチェーンソー切断アセンブリ500は、上述したように駆動アセンブリ112に設置するように構成されている。チェーンソー切断アセンブリ500は、取り外して異なるタイプの切断ヘッドアセンブリに交換されるよう構成、かつ意図されている。実施例のように、異なるタイプの切断ヘッドアセンブリは、上述したブレード切断ヘッドアセンブリの形をとる回転ソーブレードとすることができる。
【0089】
上述のように、チェーンソー切断アセンブリ500は、ハウジングを設置された形態の駆動アセンブリ112に解放可能に取り付けるための留め具(図示せず)を有するハウジングを含む。例えば、図45は、留め具によって駆動アセンブリ112に解放可能に取り付けられるよう構成されたチェーンソー切断アセンブリ500を示す。駆動アセンブリ112の実施例は、少なくとも図42関して既に述べた。適切な駆動アセンブリ112は、駆動アセンブリ112からの原動力を送る駆動モーターを含む。例として、駆動モーターは、電気モーターまたは油圧モーターとすることができる。モーターが電気モーターの場合、駆動方向は、スイッチを介して容易に調整することができる。モーターが油圧モーターである場合、モーターを動かす油圧流体を適切に導くための弁を使用して、駆動力の回転方向を制御することができる。少なくともいくつかの実施方法において、駆動モーターは、例えば油圧電源函を介して遠隔で動かすことができる。
【0090】
前述したギア列は、ここに開示する比率変速機525の一例である。他の比率変速機525もまた下記に開示および説明される。全ての例において、開示される比率変速機525は、複数の相互接続された回転可能な部材を備える。例示的に、各回転可能な部材は、ハウジングの固定位置において対応する軸受けアセンブリによってその遠位端にて配置された中心取り付け軸を有する。各例において、複数の回転可能な部材は、丸い、円盤形状の被駆動部材533および丸い、円盤形状の切断チェーン駆動部材535を備える(含む)。被駆動部材533は、好ましくは切断チェーン駆動部材535の外周の少なくとも2倍の長さの外周を有する。
【0091】
被駆動部材533は、設置された形態の駆動アセンブリの駆動軸に相互接続する受け部553を有し、それによって被駆動部材533は、駆動アセンブリ112によって回転される。本明細書に記載される変換の比率は、2対1、3対1、3.3対1、4対1、5対1、6対1、7対1、8対1、9対1またはそれ以上の範囲、およびおおよそその間とすることができる。そのうえ、これらの範囲内の他の比率もまたこの開示によって考慮されている。少なくとも1つの実施形態において、変換比率は、少なくとも6対1である。他の実施形態において、変換比率は、6対1よりも大きい。本明細書において、「比率」は、相互接続された被駆動部材533によって実行される1回転に対応する、切断チェーン駆動部材535によって実行される回転数を示す。
【0092】
比率変速機525のいくつかの異なる実施形態が図45〜図53に示される。図45〜図47において、比率変速機525は、円盤形状の被駆動部材533および円盤形状の切断チェーン駆動部材535を構成するスプロケットギアとして示されている。これらに示すように、各スプロケットギアは、外周に一連の歯537を有する。
【0093】
交換可能なコンクリートチェーンソー切断アセンブリ500は、部分的に示された駆動アセンブリ112に取り付けられた状態で図45に示される。ここに示すように、駆動アセンブリ112は、チェーンソー切断アセンブリ500と共に部分的に示された出力部368を含む。そのうえ、出力部368は、チェーンソー切断アセンブリ500に駆動するよう係合されたブレード駆動軸372を含む。ブレード駆動出力軸372は、円形形状または他の形を有することができる。例えば、ブレード駆動出力軸372は、被駆動部材533上の、または被駆動部材533に接続された対応する形の受け部と結合するための六角形状の部分を少なくとも有することができる。他の実施方法において、ブレード駆動出力軸372は、他の形をとることができる。
【0094】
図45に示すように、ブレードフランジ取り付けボルト416の形の解放可能な留め具が使用される。ここに示すように、ブレード駆動出力軸372は、ブレードフランジ取り付けボルト416がブレード駆動出力軸372の第1穴410に埋め込まれるように形成される。ブレードフランジ取り付けボルト416は、チェーンソー切断アセンブリ500とネジ式に連結される。選択的な圧縮バネ420をさらに留め具に含めることができる。圧縮バネ420は、第2穴412の底部およびボルト416軸上の止め輪422の間に位置する。止め輪422は、ボルトの軸方向に固定され、かつボルトを第2穴412の実質的に中心とするような大きさであるため、ボルト416はチェーンソー切断アセンブリ500のねじ穴424に位置合わせされる。圧縮バネ420は、ボルトを第1穴410の外向きに付勢する。チェーンソー切断アセンブリ500がブレード駆動軸372に対して適切に位置合わせ、かつ方向づけされた場合、図45に示すようにブレード駆動軸372およびチェーンソー切断アセンブリが完全に係合されるまで、ボルト416を回転してねじ穴424にボルトをねじ込み、ブレード駆動軸372に係合させるようチェーンソー切断アセンブリ500を引きこむ。
【0095】
チェーンソー切断アセンブリ500は、図45に示され、被駆動ギアの形の丸い、円盤形状の被駆動部材533を含む。図に示されるように、ブレード駆動軸372は、被駆動ギア636に挿入され、かつさらにブレードフランジ取り付けボルト416と連結される。この方法において、被駆動ギア636は、ブレード駆動軸372から動力を受けとる。被駆動ギア636は回転し、かつまた切断チェーン駆動部材535を回転させる。図46および図47に示すように、切断チェーン被駆動部材533は、切断チェーン駆動ギア638である。被駆動ギア636および切断チェーン駆動ギア638はそれぞれ、それぞれの部材の外周に配置された歯537を有する。被駆動ギア636および切断チェーン駆動ギア638の歯537は、かみ合い、切断チェーン駆動ギア638は、被駆動ギア636によって回転される。切断チェーン駆動ギア638は、駆動スプロケット707に動作可能に相互接続され、それによって切断チェーン駆動部材535の回転は、駆動スプロケット707を回転させる。
【0096】
駆動スプロケット707は、切断チェーンに連結される。ノーズスプロケット708(図示せず)は、チェーンバー702の先端705に配置され、かつチェーンバー702に回転可能に取り付けられる。ノーズスプロケット708により、切断チェーンの張力の高い制御、チェーンバー702の磨耗の減少、かつチェーンバー702におけるより良い位置合わせが可能となる。チェーンソー切断アセンブリ500に、駆動スプロケット707およびノーズスプロケット708両方が装備された場合、切断チェーンは、チェーンバー702まわりに循環するため、駆動スプロケット707およびノーズスプロケット708によって懸架されることができる。ノーズスプロケット708のない実施形態において、駆動スプロケット707は、チェーンバー702周りに循環チェーンを駆動し、チェーンバー702の先端705は、切断チェーンをチェーンバー702の周りに循環するように配置する。
【0097】
そのうえ、被駆動ギア軸受け640は、被駆動ギア軸641周りに配置され、かつ切断チェーン駆動ギア軸受け642は、切断チェーン駆動ギア軸642周りに配置される。被駆動ギア軸受け640および切断チェーン駆動ギア軸受け642の配置および大きさは、軸受けの寿命を延ばすことができる。軸受けアセンブリの間の間隔が大きくなるにつれ、それらの大きさに比例して、より長く、より信頼性の高い動作寿命を提供するよりじょうぶなアセンブリを得ることが可能となる。
【0098】
チェーンソー切断アセンブリ500の等角、部分切り取り図が、図46に示される。ここに示すように、切り取り部により、被駆動ギア636および切断チェーン駆動ギア638が見える。少なくとも一定の縮尺で描かれた図47に示すように、被駆動ギア636は、切断チェーン駆動ギア638の外周より少なくとも2倍長い外周を有する。より大きい外周の被駆動ギア636により、同じ速度の被駆動ギア636で比べるとより高い毎分回転数にて切断チェーン駆動ギア638を回転することができる。この速度の増加により、切断チェーンを所望の速度、または毎分回転数にて回転させることが容易になる。いくつかの実施形態において、被駆動ギア636の外周は、切断チェーン駆動ギア638の外周の5倍の大きさにすることができる。
【0099】
図46に示すように、チェーンバー702は、チェーンバー702の一部分がハウジング703に重なるように配置される。チェーンバー702は、ハウジング703の取り付け装置を受け入れるための取り付け溝652を含む。そのうえ、チェーンバー702は、水などの切削流体を受け入れることができる。
【0100】
図47は、切断チェーン駆動ギア638に係合される被駆動ギア636を示す。図47は一定の縮尺で描かれており、被駆動ギア636は、切断チェーン駆動ギア638の外周の3.3倍の大きさの外周を有する。ギアはそれぞれ、キー溝等を使用して各支持軸に連結されることができる。他の実施形態において、ギアは、軸に接合、または溶接されることができる。
【0101】
チェーンソー切断アセンブリ500が図46および図47に示すような2つの直接係合されたギアによって構成されている場合、その結果チェーンが駆動される方向は、ブレード駆動軸372から受ける回転駆動方向と逆の方向である。いくつかの例において、回転方向の違いは、望ましくないと考えられる。2つのギアが互いに直接係合している場合、方向の変化に対応するために、駆動出力軸372が逆方向になることが望ましい。モーターが油圧モーターの場合、弁機構を使用して逆方向を達成することができる。モーターが電気モーターの場合、出力回転方向を反転させるために、スイッチおよび/または変圧器を使用することができる。いくつかの状況において、費用がかかり、および/またはチェーンソー切断アセンブリ500の運転時に使用者の混乱が増すため、駆動方向が反転するという要求は望ましくない。
【0102】
図48〜図53に示されるような代替の実施形態において、輪状部材、機構、チェーン、ベルトまたはバンド624が被駆動部材533の外周および切断チェーン駆動部材535の外周の一部に動作可能に係合し、それによって被駆動部材533は、切断チェーン駆動部材535を回転させる。少なくとも1つの実施形態において、可変的に設定可能な張力調節機構626が環状部材624と係合することができる。張力調節機構626は、輪状部材624の外周面に隣接するように係合した外周を有する丸い、円盤形状のホイールとすることができる。張力調節機構626の位置は、輪状部材624に加えられる内向きの圧力の大きさを決定し、逆に輪状部材624が移動して、それに対応して締め付ける大きさを決定する。好都合に、張力調節機構626の位置は、可変に制御可能であり、かつ好ましくは、輪状部材624に対し内向きに付勢され、それにより、起こる可能性のあるゆるみに対する巻き取り機構として作用する。
【0103】
これらの相隔たる構成において、被駆動部材533は、切断チェーン駆動部材535から離れ、空間、好ましくは空隙630によって隔てられている。被駆動部材533および切断チェーン駆動部材535が離間している距離は、好ましくは被駆動部材533または切断チェーン駆動部材535どちらかの直径より小さい。より好ましくは、被駆動部材533を切断チェーン駆動部材535から隔てる空隙630の大きさは、被駆動部材533または切断チェーン駆動部材535どちらかの半径より小さいことが好ましい。この方法において、部材533および535の間に適切な間隔が設けられるが、ギア列の小型のパッケージはなおも維持される。
【0104】
特定の交換可能なコンクリートチェーンソー切断アセンブリまたはヘッド500での1時間以上の操作を容易にするために、被駆動部材533および切断チェーン駆動部材535の間の空間630は、部材の取り付け軸に対する十分丈夫な軸受けアセンブリを収容するように、上述のように伝動部材を分離することが目的である。例示的な実施形態において、それらに取り付けられたギア/プーリ部材533,535より大きい外周を有する丈夫な軸受けアセンブリにより、ギア列525は、少なくとも2時間の運転に耐えることができ、好ましい実施形態においては、2時間以上の使用の耐久性をテストする。
【0105】
被駆動部材533および切断チェーン駆動部材535が図47に示すようなスプロケットギア539である場合、それぞれは、それぞれの部材の外周に一連の歯537を有し、かつ輪状機構624は、ローラーチェーン(図示せず)である。ローラーチェーンが利用される場合、ギアの形の被駆動部材533は、空隙630によってまたギアの形の切断チェーン駆動部材535から離間される。上述したように、被駆動ギア636および切断チェーン駆動部材535の間の空隙630の距離は、被駆動ギア636または切断チェーン駆動ギア638のいずれかの直径よりも小さい。別の実施方法において、空隙630による離間距離は、被駆動ギア636または切断チェーン駆動ギア638いずれかの半径よりも小さい。また別の実施方法において、離間距離は、上述のように駆動ギア軸受け640およびチェーン切断駆動ギア軸受け642のための軸受けを収容するのに適切な距離とすることができる。離間距離は、被駆動ギア636および切断チェーン駆動ギア638が半径方向に離間されるようになっている。半径方向の間隔は、上述した距離と同様の距離とすることができる。
【0106】
図48〜図53に関して示されるように、本開示は、被駆動部材533の外周および切断チェーン駆動部材535の外周の一部に動作可能に係合された他の輪状機構624をさらに含み、それによって被駆動部材533は、切断チェーン駆動部材535を回転させる。これらの図に示す特定の実施形態は、上述のように構成されることができる。ここに示される輪状機構624は、図示されたものより長くまたは短くすることができる。輪状機構624の長さが長くなるにつれ、輪状機構624の個々の部品の磨耗が少なくなるため、輪状機構624の寿命は長くなる。さらに、張力調節機構626がここに示される。少なくとも1つの実施形態において、張力調節機構626を省くことができる。張力調節機構626が省かれた場合、輪状機構624は、寿命を延ばすことができる。しかし、張力調節機構626の導入により、少なくとも切断チェーン駆動部材535に係合する輪状機構のずれに対してより優れた制御が可能となる。
【0107】
図48〜図50において、タイミングスタイルの歯付きベルトまたはギア付きベルト645の形の輪状機構624が示されている。ギア付きベルト645は、上述したローラーチェーンと同様に作用する。図48は、例示的なチェーンソー切断アセンブリ500の等角、部分切り取り図である。ここに示されるように、被駆動部材533および切断チェーン駆動部材535は、ギアプーリである。これらギアプーリは、上述のように構成されることができる。特に、図48に示すように、被駆動部材533は、被駆動ギアプーリ644であり、かつ切断チェーン駆動部材535は、切断チェーン駆動ギアプーリ646である。被駆動ギア付きプーリ644は、その外周に一連の歯537を含み、かつ切断チェーン駆動部材535は、その外周に一連の歯537を含む。ギア付き駆動ベルト645は、被駆動ギアプーリ644および切断チェーン駆動ギアプーリ646を接続する。さらに、張力ギア付き駆動ベルト645の外周面に隣接するように係合する外周を有する丸い、円盤形状のホイールである調節機構626が示されている。被駆動ギアプーリ644、切断チェーン駆動ギアプーリ646、張力調節機構626およびギア駆動ベルト645の正面図は、図49に示される。ここに示されるように、被駆動ギアプーリ644は、六角開口部647を特徴とする。六角開口部647は、ブレード駆動軸372を受け入れるよう構成されている。同じ装置の斜視図は、図50に示される。
【0108】
図51〜図52は、多数の挿入うねまたはV字部を有するVベルト649の形の輪状機構を表す。Vベルト649は、図示されるように、4つのV字部を有する図51は、別のチェーンソー切断アセンブリ500の等角、部分切り取り図である。ここに示されるように、被駆動部材533は、被駆動Vベルトプーリ648であり、切断チェーン駆動部材535は、切断チェーン駆動Vベルトプーリ650である。これらのVベルトプーリは、被駆動部材533および切断チェーン駆動部材535に関して上述したように構成されることができる。特に図示されるように、被駆動Vベルトプーリ648は、4つのV字部を含む。切断チェーン駆動Vプーリ650は、また4つのV字部を含む。Vベルトは、被駆動Vプーリ648および切断チェーン駆動Vプーリ650を接続する。さらに、Vベルト649の外周面に隣接するように係合する外周を有する丸い、円盤形状のホイールである張力調節機構626が示されている。
【0109】
図53に示される他の実施形態においては、2つの張力調節機構626が実装される。追加的な張力調節機構626により、Vベルト649に対する高い制御が可能となる。1つの張力調節機構626が含まれる場合、上述したように切断チェーン駆動部材535と係合する輪状機構624(例えばチェーンまたはベルト)の係合を制御する。追加的な張力調節機構626を含むことにより、輪状部材の切断チェーン駆動部材535との係合に対する改善された制御が可能となる。特に、2つの張力調節機構626を含むことにより、輪状機構624、例えばVベルト649が時計回りまたは反時計回りの方向に駆動される場合により高い制御が可能となる。上述したように、輪状機構624の方向を変化させる能力により、チェーンソー切断アセンブリ500による切断の方向を制御することができるようになる。
【0110】
上述の比率変速機525は、ここに示したチェーンソー切断アセンブリ500に実装することができる。
【0111】
このようにいくつかの例示的な実施方法を示したが、ここに示した概念から逸脱することなく様々な改変および改良が可能であることが明らかだろう。このような改変および改良は、上記に明確に示されていないが、本発明の精神と技術範囲内であることは意図および暗示されている。したがって、上記の説明は、単なる例示であることを意図している。
【符号の説明】
【0112】
106 ウォールソー
108 コンクリート切断機械
110 台
112 駆動アセンブリ
116 枢動アーム
312 内側ブレードフランジ
368 枢動アーム出力部
372 駆動軸
500 チェーンソー切断アセンブリ
525 比率変速機
533 被駆動部材
535 切断チェーン駆動部材
537 歯
566 駆動スプロケット
624 輪状機構
626 張力調節機構
630 空隙
636,638 スプロケットギア
640,642 軸受けアセンブリ
641,643 取り付け軸
644,646 プーリ
645 駆動ベルト
702 チェーンバー
703 ハウジング
707 駆動スプロケット
708 ノーズスプロケット
710 スイベル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
取り外された異なるタイプの切断ヘッドアセンブリの代わりに駆動アセンブリ(112)に取り付けられるよう構成された交換可能なコンクリート切断チェーンソー切断アセンブリ(500)であって、
設置された形態の駆動アセンブリ(112)にハウジング(703)を解放可能に取り付ける留め具を有するハウジング(703)と、
複数の相互接続された回転可能な部材(533,535)を備えた比率変速機(525)であって、各回転可能な部材(533,535)が、軸受けアセンブリ(640,642)によって前記ハウジング(703)の固定位置に配置された取り付け軸(641,643)を有する、比率変速機(525)と、
丸い、円盤形状の被駆動部材(533)および丸い、円盤形状の切断チェーン駆動部材(535)を備える前記複数の回転可能な部材(533,535)であって、前記被駆動部材(533)が前記切断チェーン駆動部材(535)の外周の少なくとも2倍の長さの外周を有する、複数の回転可能な部材(533,535)と、
設置された形態の前記駆動アセンブリ(112)の駆動軸(372)に相互接続された受け部を有する前記被駆動部材(533)であって、それにより前記被駆動部材(533)が前記駆動アセンブリ(112)によって回転される、被駆動部材(533)と、
前記ハウジング(703)に取り付けられたチェーンバー(702)と、
駆動スプロケット(707)およびノーズスプロケット(708)であって、少なくとも1つが前記チェーンバー(702)に回転可能に取り付けられ、かつ前記チェーンバー(702)周りを循環するために、切断チェーンが前記駆動スプロケット(707)およびノーズスプロケット(708)に懸架される、駆動スプロケット(707)およびノーズスプロケット(708)と、
前記駆動スプロケット(707)に動作可能に相互接続された前記切断チェーン駆動部材(535)であって、それにより、前記切断チェーン駆動部材(535)の回転が前記駆動スプロケット(707)を回転させる、駆動スプロケット(707)と、
を備えるチェーンソー切断アセンブリ(500)。
【請求項2】
前記被駆動部材(533)の外周および前記切断チェーン駆動部材(535)の外周の一部に動作可能に係合した輪状機構(624)であって、それによって前記被駆動部材(533)が前記切断チェーン駆動部材(535)を回転させる、輪状機構(624)をさらに備える、請求項1に記載のチェーンソー切断アセンブリ(500)。
【請求項3】
前記輪状機構(624)に係合する可変的に設定可能な張力調節機構(626)をさらに備える請求項2に記載のチェーンソー切断アセンブリ(500)。
【請求項4】
前記張力調節機構(626)が、前記輪状機構(624)の外周面に隣接するように係合する外周を有する丸い、円盤形状のホイールである、請求項3に記載のチェーンソー切断アセンブリ(500)。
【請求項5】
前記円盤形状の被駆動部材(533)および前記円盤形状の切断チェーン駆動部材(535)が各部材の外周に一連の歯(537)を有するスプロケットギア(636,638)であり、かつ前記輪状機構(626)がローラーチェーンである、請求項2〜4のいずれか一項に記載のチェーンソー切断アセンブリ(500)。
【請求項6】
前記円盤形状の被駆動部材(533)および前記円盤形状の切断チェーン駆動部材(535)がプーリ(644,646)であり、かつ前記輪状機構(624)が駆動ベルト(645)である、請求項2〜4のいずれか一項に記載のチェーンソー切断アセンブリ(500)。
【請求項7】
前記円盤形状の被駆動部材(533)が前記円盤形状の切断チェーン駆動部材(535)から離れ、空隙(630)によって隔てられている、請求項1〜6のいずれか一項に記載のチェーンソー切断アセンブリ(500)。
【請求項8】
前記円盤形状の被駆動部材(533)が前記円盤形状の切断チェーン駆動部材(535)からどちらかの部材の直径よりも小さい距離によって離れ、空隙(630)により隔てられている、請求項1〜7のいずれか一項に記載のチェーンソー切断アセンブリ(500)。
【請求項9】
前記円盤形状の被駆動部材(533)が前記円盤形状の切断チェーン駆動部材(535)から、どちらかの部材(533,535)の半径より小さい距離によって離れ、空隙(630)により隔てられている、請求項1〜7のいずれか一項に記載のチェーンソー切断アセンブリ(500)。
【請求項10】
前記円盤形状の被駆動部材(533)が前記円盤形状の切断チェーン駆動部材(535)から、前記部材(533,535)の各取り付け軸(641,643)に関連した軸受けアセンブリの間より大きい距離によって離れ、空隙(630)によって隔てられている、請求項1〜9のいずれか一項に記載のチェーンソー切断アセンブリ(500)。
【請求項11】
前記丸い、円盤形状の被駆動部材(533)および前記丸い、円盤形状の切断チェーン駆動部材(535)を備える2つの回転可能な部材からなる前記比率変速機(525)であって、前記円盤形状の被駆動部材(533)が前記円盤形状の切断チェーン駆動部材(535)から半径方向に離間されている、比率変速機(525)をさらに備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載のチェーンソー切断アセンブリ(500)。
【請求項12】
前記円盤形状の被駆動部材(533)が前記円盤形状の切断チェーン駆動部材(535)から、どちらかの部材の直径より小さい距離によって半径方向に離間されている、請求項11に記載のチェーンソー切断アセンブリ(500)。
【請求項13】
前記円盤形状の被駆動部材(533)が前記円盤形状の切断チェーン駆動部材(535)から、どちらかの部材の半径より小さい距離によって径方向に離間されている、請求項11に記載のチェーンソー切断アセンブリ(500)。
【請求項14】
前記円盤形状の被駆動部材(533)が前記円盤形状の切断チェーン駆動部材(535)から、前記部材(533,535)の各取り付け軸(641,643)に関連した軸受けアセンブリ間より大きい距離によって半径方向に離間されている、請求項11に記載のチェーンソー切断アセンブリ(500)。
【請求項15】
前記円盤形状の切断チェーン駆動部材(535)の前記円盤形状の被駆動部材(533)に対する変速比率が約6対1である、請求項1〜14のいずれか一項に記載のチェーンソー切断アセンブリ(500)。
【請求項16】
前記円盤形状の切断チェーン駆動部材(535)の前記円盤形状の被駆動部材(533)に対する変速比率は、約3.3対1である、請求項1〜14のいずれか一項に記載のチェーンソー切断アセンブリ(500)。
【請求項17】
輪状機構(626)をさらに備える、請求項1に記載のチェーンソー切断アセンブリ(500)。
【請求項18】
前記輪状機構(626)が、チェーン、駆動ベルト、Vベルトまたは複数のVベルトの1つである、請求項17に記載のチェーンソー切断アセンブリ(500)。
【請求項19】
2つの張力調整機構(626)を含む張力調節アセンブリをさらに備える、請求項18に記載のチェーンソー切断アセンブリ(500)。
【請求項20】
前記ハウジング(703)がスイベル(710)に対して回転可能である、請求項1〜19のいずれか一項に記載のチェーンソー切断アセンブリ(500)。
【請求項21】
前記ハウジング(703)が駆動要素によって回転される、請求項20に記載のチェーンソー切断アセンブリ(500)。
【請求項22】
前記スイベル(710)が、前記ハウジング(703)が所定の量を越えて回転することを防ぐための少なくとも1つの制限を含む、請求項20または21に記載のチェーンソー切断アセンブリ(500)。
【請求項23】
コンクリート切断機械(108)であって、
出力駆動部(372)を有するモーターと、
前記モーターから動力を受容するための前記出力駆動部(372)に連結された入力部を有する枢動アーム(116)であって、前記モーターに対して枢動するよう構成され、かつ枢動アーム出力部(368)を有する枢動アーム(116)と、
前記枢動アーム(116)に支持され、かつ前記枢動アーム出力部(368)に連結された動力入力部を有するコンクリート切断チェーンアセンブリ(500)であって、前記枢動アーム(116)に対して枢動可能に構成されたコンクリート切断チェーンアセンブリ(500)と、
を備えるコンクリート切断機械(108)。
【請求項24】
前記枢動アーム出力部が、駆動軸の軸を有する駆動軸(372)を含み、かつ前記チェーンアセンブリ(500)が前記駆動軸の軸まわりに枢動する、請求項23に記載の機械。
【請求項25】
前記枢動アーム(116)が、円形ソーブレードまたはチェーンバーアセンブリのいずれか1つを受け入れるよう構成された取り付け要素を有する、請求項23または24に記載の機械。
【請求項26】
前記枢動アーム(116)が切断平面に平行な平面内に枢動するよう構成された、請求項23〜25のいずれか一項に記載の機械。
【請求項27】
前記枢動アーム(116)によって支持される支持要素をさらに含み、かつ前記支持要素が前記チェーンアセンブリから独立して枢動可能に構成された、請求項23〜26のいずれか一項に記載の機械。
【請求項28】
前記モーターが、前記モーターを台(110)に固定するよう構成された固定部を含む、請求項23〜27のいずれか一項に記載の機械。
【請求項29】
前記モーターが、前記枢動アーム(116)を枢動するよう構成された駆動要素を含む、請求項23〜28のいずれか一項に記載の機械。
【請求項30】
丸い、円盤形状の被駆動部材(533)および丸い、円盤形状の切断チェーン駆動部材(535)をさらに備え、前記被駆動部材(533)が前記切断チェーン駆動部材(535)の外周の少なくとも2倍の長さの外周を有する、請求項23〜29のいずれか一項に記載の機械。
【請求項31】
輪状機構(626)をさらに備える、請求項30に記載の機械。
【請求項32】
前記輪状機構(626)がチェーン、駆動ベルト、Vベルト、または複数のVベルトの1つである、請求項31に記載の機械。
【請求項33】
出力駆動軸(372)を有するモーターと、
前記モーターに対する枢動移動のために支持される枢動アーム(116)であって、前記出力駆動軸(372)によって駆動されるよう構成された入力部を有し、かつ前記枢動アーム(116)が円形コンクリート切断ブレードおよびを取り外し可能に受け入れるよう構成され、かつコンクリート切断チェーンを取り外し可能に受け入れるよう構成されたインターフェースを含む、枢動アーム(116)と、
を備えるコンクリート切断アセンブリ(108)。
【請求項34】
前記インターフェースがソーブレードの内側ブレードフランジ(312)のための取り付け要素、または駆動ギアボックス(116)のための取り付け要素のいずれか1つを受け入れるよう構成されている、請求項33に記載のアセンブリ。
【請求項35】
前記インターフェースに支持されるコンクリート切断チェーンアセンブリ(500)をさらに含み、かつ前記チェーンアセンブリ(500)がチェーンガードのための支持部を含み、前記チェーンガードのための前記支持部が前記切断チェーンから独立して前記枢動アーム(116)に対して枢動するよう構成されている、請求項33または34に記載のアセンブリ。
【請求項36】
前記インターフェースが、前記枢動アーム(116)に対して枢動可能に構成された部分を有するチェーンソー取り付け要素を含む、請求項33〜35のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項37】
前記枢動可能な部分がチェーンソーのための駆動軸(372)まわりに枢動可能である、請求項36に記載のアセンブリ。
【請求項38】
前記枢動可能な部分が前記駆動軸(372)に同軸の軸まわりに枢動する、請求項36または37に記載のアセンブリ。
【請求項39】
前記枢動アーム(116)の駆動軸(372)をさらに含み、かつ前記駆動軸(372)を引っ込めることができる、請求項33〜38のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項40】
前記枢動アーム(116)に取り付けられた切断ブレードが平面を形成し、かつ前記枢動アーム(116)に取り付けられた切断チェーンアセンブリ(500)のチェーンバー(702)が前記平面内で移動する、請求項33〜39のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項41】
前記モーターが台(110)に取り付けられている、請求項33〜40のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項42】
前記台(110)がトラック(106)に取り付けられている、請求項41に記載のアセンブリ。
【請求項43】
丸い、円盤形状の被駆動部材(533)および丸い、円盤形状の切断チェーン駆動部材(535)をさらに備え、前記被駆動部材(533)が前記切断チェーン駆動部材(535)の外周の少なくとも2倍の長さの外周を有する、請求項33〜42のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項44】
輪状機構(626)をさらに備える、請求項43に記載のアセンブリ。
【請求項45】
前記輪状機構(626)がチェーン、駆動ベルト、Vベルト、または複数のVベルトの1つである、請求項44に記載のアセンブリ。
【請求項46】
出力駆動部を有するモーターと、
前記モーターに支持され、かつ前記出力駆動部(372)に連結されたアーム駆動要素を有する移動可能なアーム(116)であって、前記アーム(116)は、前記アーム(116)に取り外し可能に取り付けられ、かつ前記円形ソーを駆動するために前記出力駆動部に連結された円形ソー切断アセンブリを含み、および前記円形ソー切断アセンブリが前記アームから取り外された場合に、チェーンソー切断アセンブリ(500)を前記アーム(500)に取り付け、かつ前記チェーンを駆動するために前記出力駆動部に連結するように構成された、移動可能なアーム(116)と、
を備えるコンクリート切断アセンブリ。
【請求項47】
前記移動可能なアーム(116)に前記切断ブレードおよび前記チェーンソーそれぞれが取り付けられた場合に、前記切断ブレードおよび前記チェーンソーが実質的に同じ平面内にあるように、前記移動可能なアーム(116)が構成されている、請求項46に記載のアセンブリ。
【請求項48】
前記移動可能なアーム(116)に取り付けられたチェーンソー切断アセンブリ(500)をさらに含み、かつ前記チェーンソー切断アセンブリ(500)が前記アーム(116)に対して軸周りに移動可能である、請求項46または47に記載のアセンブリ。
【請求項49】
前記切断アセンブリ(500)が前記アーム(116)の移動平面に垂直な軸まわりに移動可能である、請求項48に記載のアセンブリ。
【請求項50】
前記アーム駆動要素が、前記チェーンソー切断アセンブリ(500)のチェーンを駆動し、かつ前記チェーンソーアセンブリ(500)が前記アーム駆動要素の軸まわりに枢動可能である、請求項48または49に記載のアセンブリ。
【請求項51】
丸い、円盤形状の被駆動部材(533)および丸い、円盤形状の切断チェーン駆動部材(535)をさらに備え、前記被駆動部材(533)が前記切断チェーン駆動部材(535)の外周の少なくとも2倍の長さの外周を有する、請求項46〜50のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項52】
輪状機構(626)をさらに備える、請求項51に記載のアセンブリ。
【請求項53】
前記輪状機構(626)がチェーン、駆動ベルト、Vベルト、または複数のVベルトの1つである、請求項52に記載のアセンブリ。
【請求項54】
支持部に支持され、かつ動力源によって駆動され、出力駆動部(372)を有するよう構成されたモーターと、
モーターに対して支持され、かつ前記出力駆動部に連結された駆動入力部およびアセンブリ駆動出力部を有する駆動アセンブリと、
アセンブリ駆動出力部によって駆動されるように切断ブレードを支持するよう構成された前記駆動アセンブリ上のインターフェースであって、前記切断ブレードが取り外され、および同じ前記アセンブリ駆動出力部(372)によって駆動される場合、同じ前記インターフェースからチェーンソーアセンブリを支持するよう構成された、インターフェースと、
を備えるコンクリート切断アセンブリ(106)。
【請求項55】
前記モーターが油圧、高サイクルおよび空気動力源の1つの力を受け入れるよう構成されている、請求項54に記載のアセンブリ。
【請求項56】
丸い、円盤形状の被駆動部材(533)および丸い、円盤形状の切断チェーン駆動部材(535)をさらに備え、前記被駆動部材(533)が前記切断チェーン駆動部材(535)の外周の少なくとも2倍の長さの外周を有する、請求項54または55に記載のアセンブリ。
【請求項57】
輪状機構(626)をさらに備える、請求項56に記載のアセンブリ。
【請求項58】
前記輪状機構(626)が、チェーン、駆動ベルト、Vベルト、または複数のVベルトの1つである、請求項57に記載のアセンブリ。
【請求項59】
ウォールソー(106)のアーム(116)によって支持される円形の切断ブレードを有するウォールソー(106)を使用してコンクリートのラインを切断するステップと、
前記ウォールソー(108)の前記アーム(116)に支持されるチェーンソー(500)で前記コンクリートラインを切断するステップと、
を備えるコンクリートを切断する方法。
【請求項60】
前記アーム(116)に対して前記チェーンソー(500)を枢動させるステップをさらに含む、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
チェーンガードに対して前記チェーンソー(500)を枢動させるステップをさらに含む、請求項59または60に記載の方法。
【請求項62】
コンクリート(100)のラインを切断するステップが、駆動軸を介した円形の切断ブレードで切断するステップおよび前記駆動軸を有する前記チェーンソー(500)で切断するステップを含む、請求項59〜61のいずれか一項に記載の方法。
【請求項63】
油圧、高サイクル、および空気動力源の1つからの力で前記ウォールソー(500)を動かすステップをさらに含む、請求項59〜62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項64】
前記切断ブレードを引っ込めることができる駆動軸(372)で固定するステップおよびチェーンソーアセンブリを前記引っ込めることができる駆動軸(372)で前記アーム(116)に固定するステップをさらに含む、請求項59〜63のいずれか一項に記載の方法。
【請求項65】
台(110)をトラック(106)に沿って移動させることによって前記切断ブレードを移動させるステップをさらに含む、請求項59〜64のいずれか一項に記載の方法。
【請求項66】
請求項1〜24のいずれか一項に記載の装置を使用する、請求項59〜65のいずれか一項に記載の方法。
【請求項67】
丸い、円盤形状の被駆動部材(533)によって丸い、円盤形状の切断チェーン駆動部材(535)を駆動するステップをさらに備え、前記被駆動部材(533)が前記切断チェーン駆動部材(535)の外周の少なくとも2倍の長さの外周を有する、請求項59〜65のいずれか一項に記載の方法。
【請求項68】
輪状機構(626)が前記切断チェーン駆動部材(535)および前記被駆動部材(533)の外周に係合する、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記輪状機構(626)が、チェーン、駆動ベルト、Vベルト、または複数のVベルトの1つである、請求項68に記載の方法。
【請求項70】
チェーンバー(702)を支持するよう構成されたチェーンバー支持部と、
チェーンバー支持部に隣接し、かつ切断チェーンを支持および駆動するよう構成された駆動スプロケット(566)と、
駆動入力部、および前記駆動入力部を前記駆動スプロケット(566)に連結するギアアセンブリと、
を備え、
前記ギアアセンブリが前記駆動入力部における毎分回転数を前記駆動スプロケット(566)において異なる毎分回転数に変化させる、チェーンソー切断アセンブリ。
【請求項71】
前記ギアアセンブリが前記駆動スプロケット(566)における前記毎分回転数を増加させる、請求項70に記載のアセンブリ。
【請求項72】
前記ギアアセンブリが前記駆動スプロケットにおける前記毎分回転数を約3倍にする、請求項70または71に記載のアセンブリ。
【請求項73】
クラッチをさらに含む、請求項70〜72のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項74】
前記ギアアセンブリに冷却剤流路をさらに含む、請求項70〜73のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項75】
丸い、円盤形状の被駆動部材(533)および丸い、円盤形状の切断チェーン駆動部材(535)をさらに備え、前記被駆動部材(533)が前記切断チェーン駆動部材(535)の外周の少なくとも2倍の長さの外周を有する、請求項70〜74のいずれか一項に記載のアセンブリ。
【請求項76】
輪状機構(626)をさらに備える、請求項75に記載のアセンブリ。
【請求項77】
前記輪状機構(626)が、チェーン、駆動ベルト、Vベルト、または複数のVベルトの1つである、請求項76に記載のアセンブリ。

【図1】
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【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図1F】
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【図1G】
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【図1H】
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【図1I】
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【図1J】
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【図1K】
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【図1L】
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【図1M】
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【図1N】
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【図1O】
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【図1P】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図37A】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【公表番号】特表2013−500881(P2013−500881A)
【公表日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−522899(P2012−522899)
【出願日】平成22年7月21日(2010.7.21)
【国際出願番号】PCT/US2010/042778
【国際公開番号】WO2011/014395
【国際公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【出願人】(511268591)ハスクバーナ・アーベー (5)
【Fターム(参考)】