説明

ウレタン樹脂組成物及び該樹脂組成物を用いて絶縁処理された電気電子部品

【課題】ウレタン樹脂組成物中への高い充填率と、高い熱放散性を有し、作業性、絶縁処理等に適したウレタン樹脂組成物及びこのウレタン樹脂組成物を用いて絶縁処理された電気電子部品を提供する。
【解決手段】ウレタン樹脂組成物は、(a)水酸基を有するポリブタジエン、(b)ヒマシ油エステル交換物、(c)ポリイソシアネート、(d)可塑剤、(e)無機フィラーを含むウレタン樹脂組成物であって、前記(e)無機フィラーが、(e1)アルミナ(Al23)を含み、且つ(e)無機フィラーの含有割合がウレタン樹脂組成物の総量に対して70重量%以上とするものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気電子部品の絶縁処理に好適なウレタン樹脂組成物及び該樹脂組成物を用いて絶縁処理された電気電子部品に関する。
【背景技術】
【0002】
ウレタン樹脂組成物は、優れた絶縁特性及び可とう性を有しているため、各種絶縁材料として広く用いられている。
一方、電気機器は年々小型軽量化及び動作温度の上昇傾向にあり、これに伴い使用される絶縁材料の熱放散性の更なる向上が要求されている(特許文献1参照)。
【0003】
従来、ウレタン樹脂組成物の熱放散性を向上させるためには、ウレタン樹脂に熱伝導率の大きい無機充填剤を配合し、ウレタン樹脂組成物の熱伝導率を大きくする方法が行われているが、この方法ではウレタン樹脂組成物の粘度が上昇し、作業性に問題が生じたり、硬さが硬くなり、可とう性が低下したりするため、耐クラック性が劣る、という欠点がある。
【0004】
そこで、従来では、無機充填剤を配合したウレタン樹脂硬化物の粘度を低下させ、可とう性を向上させるに、低粘度で水酸基を有していない可塑剤を一定量配合することが提案されている(特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2003−138130号公報
【特許文献2】特開平04−142325号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前記特許文献2において、低粘度で水酸基を有していない可塑剤の配合量が多すぎると、ウレタン樹脂硬化物の絶縁性及び機械特性が低下する、という欠点がある。
【0007】
近年、電気機器として多用されている例えばリアクトルコイル(昇圧回路)においては、特に小さな隙間にも入り込むことができる低粘度性を有すると共に、リアクトルコイルで発生する熱を瞬時に放出することができる高熱伝導率性を有することが望まれている。
【0008】
本発明は、前記問題に鑑み、各種電気機器の絶縁材料として用いる場合、粘度が低く且つ高熱伝導率性を備えたウレタン樹脂組成物及び該樹脂組成物を用いて絶縁処理された電気電子部品を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、
(a)水酸基を有するポリブタジエン、
(b)ヒマシ油エステル交換物、
(c)ポリイソシアネート、
(d)可塑剤、
(e)無機フィラーを含むウレタン樹脂組成物であって、
前記(e)無機フィラーが、(e1)アルミナ(Al23)を含み、且つ(e)無機フィラーの含有割合がウレタン樹脂組成物の総量に対して70重量%以上であるウレタン樹脂組成物に関する。
【0010】
また、第2の発明は、前記(e)無機フィラーが、(e1)アルミナ(Al23)及び(e2)平均粒径が0.1〜10μmの微小フィラーを含む請求項1記載のウレタン樹脂組成物に関する。
【0011】
また、第3の発明は、前記(e1)アルミナ(Al23)の含有割合が、(a)水酸基を含有するポリブタジエン100重量部に対して1000〜2000重量部含有してなる請求項1又は2記載のウレタン樹脂組成物に関する。
【0012】
さらに、第4の発明は、前記(e2)平均粒径が0.1〜10μmの微小フィラーの含有割合が、(a)水酸基を含有するポリブタジエン100重量部に対して、10〜300重量部含有してなる請求項1又は2記載のウレタン樹脂組成物に関する。
【0013】
さらに、第5の発明は、第1〜4のいずれか一項に記載の発明のウレタン樹脂組成物を用いて絶縁処理された電気電子部品に関する。
【0014】
さらに、第6の発明は、第1〜4のいずれか一項に記載の発明のウレタン樹脂組成物を用いて絶縁処理されたリアクトルコイルに関する。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係るウレタン樹脂組成物は、可とう性、作業性及び熱放散性に優れた硬化物を生成することができ、これによって高い信頼性の絶縁処理された電気電子部品を提供することができる。
また、本発明に係るウレタン樹脂組成物は、ポリウレタン樹脂が本来持っている優れた電気絶縁性を保ちつつ、熱放散性も有しているので、多湿条件、高温条件下で優れた威力を発揮する。従って、自動車部品等のコイルや機器制御等に使用されている電子、電気部品(たとえば実装基盤)に含まれる電気・電子回路を湿気、高温から保護するために該回路を封止する注型材として好適に用いられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、この発明につき実施形態及び実施例について詳細に説明する。なお、この実施例及び実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態及び実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0017】
本発明に係るウレタン樹脂組成物は、(a)水酸基を有するポリブタジエン、(b)ヒマシ油エステル交換物、(c)ポリイソシアネート、(d)可塑剤、(e)無機フィラーを含むウレタン樹脂組成物であって、前記(e)無機フィラーが、(e1)アルミナ(Al23)を含み、且つ(e)無機フィラーの含有割合がウレタン樹脂組成物の総量に対して70重量%以上とするものである。
【0018】
本発明に用いられる、(a)水酸基を有するポリブタジエンは、分子量(数平均)が700〜8,000が好ましく、1,000〜4,000がより好ましく、1500〜3000がさらに好ましい。上記の分子量に適合する水酸基を有するポリブタジエンは、1,4ポリブタジエンが用いられ、市販品としては、例えば商品名「poly bdR−45HT、R−45M、R−15HT」(出光石油化学社製)等が挙げられる。
【0019】
本発明に用いられる、(b)ヒマシ油エステル交換物としては、特に制限はないが、(b1)1官能のヒマシ油エステル交換物、(b2)2官能のヒマシ油エステル交換物を用いることが好ましい。
(b1)1官能のヒマシ油エステル交換物としては、ヒマシ油と水酸基を実質上有しない天然油脂とのエステル交換反応物であり、市販品としては、例えば商品名「URIC H−31」(伊藤製油社製)等が挙げられる。
【0020】
(b1)1官能のヒマシ油エステル交換物の配合割合は、前記(a)水酸基を含有するポリブタジエン100重量部に対して20〜40重量部が好ましく、20〜35重量部がより好ましく、20〜30重量部がさらに好ましい。1官能のヒマシ油エステル交換物は20重量部未満では樹脂組成物の粘度が高く、作業性が悪くなる傾向があり、40重量部を超えると硬化物の機械特性が低下する傾向がある。
【0021】
(b2)2官能のヒマシ油エステル交換物とは、ヒマシ油と水酸基を実質上有しない天然油脂とのエステル交換反応物であり、市販品としては、例えば商品名「URIC Y−403」(伊藤製油社製)等が挙げられる。
【0022】
(b2)2官能のヒマシ油エステル交換物の配合割合は、前記(a)水酸基を含有するポリブタジエン100重量部に対して60〜80重量部が好ましく、65〜75重量部がより好ましく、67〜73重量部がさらに好ましい。2官能のヒマシ油エステル交換物が60重量部未満では、硬化物の機械特性が劣る傾向があり、80重量部を超えると樹脂組成物の粘度が高く作業性が悪くなり、また可とう性が低下するため耐クラック性が劣る傾向がある。
【0023】
本発明に用いられる、(c)ポリイソシアネートは、前記(a)水酸基を有するポリブタジエン、(b)ヒマシ油エステル交換物成分の硬化剤として使用されるものであり、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルスルホンジイソシアネート、トリフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート、3−イソシアネートエチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート、ジフェニルプロパンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、シクロヘキシリレンジイソシアネート、3,3'−ジイソシアネートジプロピルエーテル、トリフェニルメタントリイソシアネート、ジフェニルエーテル−4,4'−ジイソシアネート等のポリイソシアネート又は上記イソシアネートをフェノール類、オキシム類、イミド類、メルカプタン類、アルコール類、ε−カプロラクタム、エチレンイミン、α−ピロリドン、マロン酸ジエチル、亜硫化水素、ナトリウム、ほう酸等でブロック化したもの等が挙げられる。
【0024】
これらは単独または2種類以上併用して用いられる。(c)ポリイソシアネートの配合割合は、ウレタン樹脂組成物の硬化性及び物性を得る上から、該ポリイソシアネート中のイソシアネート基が、前記(a)水酸基を有するポリブタジエン、(b)ヒマシ油エステル交換物成分の水酸基の総量に対して0.8〜1.3当量比となるように用いることが好ましい。
また、本発明になるウレタン樹脂組成物には、公知の脱水剤、消泡剤、硬化促進剤、顔料、染料等の各種添加剤を必要に応じて配合してよい。
【0025】
本発明に用いられる、(d)可塑剤としては、硬化物の弾性及び低粘度化の観点から水酸基を有さない可塑剤であることが好ましく、このような可塑剤はジオクチルフタレート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート等のフタル酸エステル、燐酸エステル等が挙げられ、市販品としては、例えば商品名「TCP、CDP」(大八化学社製)等が挙げられる。
【0026】
可塑剤の配合割合は、前記(a)水酸基を有するポリブタジエン100重量部に対して80〜120重量部が好ましく、90〜110重量部がより好ましく、95〜105重量部がさらに好ましい。可塑剤が80重量部未満では、樹脂組成物の粘度が高く作業性が悪くなり、また可とう性が低下するため耐クラック性が劣る傾向がある。120重量部を超えると、硬化物の機械特性が低下し、樹脂組成物の耐湿性が低下する傾向がある。
【0027】
本発明に用いられる、(e)無機フィラーは、少なくとも(e1)アルミナ(Al23)を含むものであり、さらには、(e1)アルミナ(Al23)に対して(e2)平均粒径が0.1〜10μmの微小フィラーを含むものとするのが好ましい。
【0028】
本発明に用いられる、前記(e1)アルミナ(Al23)は、通常耐火物、磁器、研磨剤に用いられ、市販品としては、例えば商品名DAM−10(電気化学社製)等が挙げられる。アルミナ(Al23)の平均粒径は2〜100μmが好ましく、5〜50μmがより好ましく、7〜20μmがさらに好ましい。
平均粒径が2μm未満では、少量でも粘度が上昇し易くなり、熱伝導率を高くすることができない傾向があり、一方、100μmを超えると無機フィラーが沈降し易くなる傾向にある。
【0029】
また、本発明で用いるアルミナ(Al23)は、球状であることが好ましい。ここで、アルミナ(Al23)粒子が球状であるか破砕状であるかは、光学顕微鏡又は電子顕微鏡にて観察することができ、本発明でいう球状とは、真球又は実質的に丸みのある形態のものである。
【0030】
(e1)アルミナ(Al23)の配合割合は、前記(a)水酸基を含有するポリブタジエン100重量部に対して1100〜1700重量部が好ましく、1200〜1600重量部がより好ましく、1300〜1500重量部がさらに好ましい。(e1)アルミナ(Al23)は、1100重量部未満では、熱伝導率が低くなる傾向があり、1700重量部を超えると、樹脂組成物の粘度が高く作業性が悪くなる傾向がある。
【0031】
本発明に用いられる、前記(e2)平均粒径が0.1〜10μmの微小フィラーは、球状形状をした無機充填剤であり、充填剤混入時にベアリング効果で樹脂組成物の低粘度化に効果が発揮される。前記球状形状をした無機充填剤としては、例えば球状水和アルミナ、球状結晶シリカ、球状溶融シリカ等が挙げられ、市販品としては、例えば商品名「AM−SFP」(電気化学社製、球状アルミナ)、商品名「COX−31」(マイクロン社製、球状溶融シリカ)、商品名「SO−25R」(アドマティクス社製、球状溶融シリカ)等が挙げられる。
【0032】
また、本発明の少なくとも(e1)アルミナ(Al23)を含む(e)無機フィラーの含有割合は、ウレタン樹脂組成物の固形分量に対して70〜99重量%であることが好ましく、75〜95重量%であることがより好ましく、80〜90重量%であることが特に好ましい。この含有割合が70重量%未満では、熱伝導率が低くなる傾向があり、一方、99重量%を超えると粘度が増加する傾向がある。
【0033】
前記微小フィラーは上記に示す通り、平均粒径は0.1〜10μmの範囲とされ、0.3〜7μmの範囲がより好ましく、0.〜5μmの範囲が特に好ましい。これらは単独でまたは2種類以上を併用することができる。微小フィラーは、前記(a)水酸基を含有するポリブタジエン100重量部に対して10〜300重量部が好ましく、50〜250重量部がより好ましく、100〜200重量部がさらに好ましい。微小フィラーは、10重量部未満及び400重量部以上では樹脂組成物の粘度が高く作業性が悪くなる。
【0034】
本発明のウレタン樹脂組成物は、1液型、2液型のいずれの形態でも使用可能であるが。特に本発明の組成物を電気・電子部品の注型材として使用する場合2液型が好ましい。この場合、たとえば、(b)ヒマシ油エステル交換物、(d)可塑剤、(e)無機フィラーをまず(a)水酸基を有するポリブタジエンと混合しておき(A液)、これに使用直前に(c)イソシアネート(B液)を混合し、硬化させる。
【0035】
本発明のウレタン樹脂組成物は、上述のポリオール成分(A液)とイソシアネート成分(B液)とからなる。両成分の配合比率は、NCO/OHの当量比で0.7〜1.4、さらには 0.8〜1.2となるようにするのが、充分な硬化が図られるので好ましい。
【0036】
そして上記の各成分を混合した組成物を、電気電子部品を封止するように注いで硬化させることによって、絶縁処理された電気電子部品にすることができる。硬化は、室温ないし120℃程度の温度で行うことができ、温度を上げた場合は硬化反応がそれだけ促進される。硬化時間は、室温硬化では5〜10日程度、110℃硬化では1〜5時間程度とすればよい。実際の硬化条件は、使用する硬化設備等に応じて適宜に定めればよく、一例をあげると、注型後に110℃で1〜2時間加熱して注型樹脂組成物が流れ出ない程度まで硬化させた後、室温で1〜3日程度放置する方法が採用される。
【0037】
本発明で許容される硬化物の粘度は、作業性の観点から1500pa・sが好ましく、1000pa・s以下がより好ましく、500pa・s以下が特に好ましい。
【0038】
また、本発明で許容される硬化物の熱伝導率は、効率良く熱を放出できる観点から1.2W/m・K以上が好ましく、1.5W/m・K以上がより好ましく、2.0W/m・K以上が特に好ましい。
【実施例】
【0039】
次に、実施例により本発明をさらに詳述するが、本発明はこれによって制限されるものではない。
「実施例1〜5及び比較例1〜3」
表1に示す配合組成及び配合量でウレタン樹脂組成物を作製し、その硬化物の特性を下記に示す方法で測定し、その結果を表1に示す。
【0040】
(1)色相
目視で硬化物の色相を判断した。
(2)硬度
絶縁処理組成物を直径が60mmの金属シャーレ中に30g注入し、90℃で4時間硬化させた後、金属シャーレより硬化物を取り出し、試料とした。測定は、いずれも、25℃の測定温度まで放置し、高分子計器(株)製、ゴム硬度計A型を用いて硬度を測定した。
【0041】
(3)熱伝導率
90℃で4時間硬化させて150mm×60mm×8mmの試験片を作製し、25℃の測定温度まで放置し、京都電子工業(株)製、迅速熱伝導率計Kemtherm ATM−D3を用いて測定した。
【0042】
(4)粘度
(株)トキメック製BH型回転粘度計VISCOMETERを用い、40℃で粘度を測定した。
測定条件は、測定する試料の粘度応じて適宜に定めればよく、一例をあげると実施例1はNo6ローターを用いて20min-1で測定した。
【0043】
【表1】

【0044】
表1に示すように、実施例1の結果より、無機フィラーとして70重量%以上含むウレタン樹脂組成物(球状アルミナ:82重量%)は、比較例1〜3に較べて低粘度及び高い熱伝導率の特性を両立することができることが判明した。
また、実施例2の結果より、アルミナ及び微小フィラーを70重量%以上含むウレタン樹脂組成物(球状アルミナと微小フィラー:82重量%)は、実施例1のウレタン樹脂組成物よりも更に低粘度及び高い熱伝導率の特性を両立することができることが判明した。
【0045】
また、実施例2において、球状アルミナを減らした場合(実施例3)、球状アルミナを増やした場合(実施例4)及び球状微小フィラーを2倍に増量した場合(実施例5)においても、低粘度及び高い熱伝導率の特性を両立することができることが判明した。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)水酸基を有するポリブタジエン、
(b)ヒマシ油エステル交換物、
(c)ポリイソシアネート、
(d)可塑剤、
(e)無機フィラーを含むウレタン樹脂組成物であって、
前記(e)無機フィラーが、(e1)アルミナ(Al23)を含み、且つ(e)無機フィラーの含有割合がウレタン樹脂組成物の総量に対して70重量%以上であるウレタン樹脂組成物。
【請求項2】
前記(e)無機フィラーが、(e1)アルミナ(Al23)及び(e2)平均粒径が0.1〜10μmの微小フィラーを含む請求項1記載のウレタン樹脂組成物。
【請求項3】
前記(e1)アルミナ(Al23)の含有割合が、(a)水酸基を含有するポリブタジエン100重量部に対して1000〜2000重量部含有してなる請求項1又は2記載のウレタン樹脂組成物。
【請求項4】
前記(e2)平均粒径が0.1〜10μmの微小フィラーの含有割合が、(a)水酸基を含有するポリブタジエン100重量部に対して、10〜300重量部含有してなる請求項1又は2記載のウレタン樹脂組成物。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載のウレタン樹脂組成物を用いて絶縁処理された電気電子部品。
【請求項6】
請求項1〜4のいずれか一項に記載のウレタン樹脂組成物を用いて絶縁処理されたリアクトルコイル。

【公開番号】特開2007−131830(P2007−131830A)
【公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−153960(P2006−153960)
【出願日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【出願人】(000004455)日立化成工業株式会社 (4,649)
【Fターム(参考)】