説明

エステル化合物の製造法

【課題】 酸価が低く、高純度で色相の良好な二塩基酸ポリアルキレングリコールアルキルエーテルエステルを高収率で経済的に製造する方法、並びに生分解性樹脂の可塑剤等として有用な新規二塩基酸ポリアルキレングリコールアルキルエーテルエステルの提供。
【解決手段】 二塩基酸又はその無水物と、ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルとを、酸触媒存在下、圧力0.1〜40kPaで反応させる、式(1)で表されるエステル化合物の製造法、並びに式(1−1)で表されるエステル化合物。
1O-(X1O)n1-OC-R3-COO-(X2O)n2-R2 (1)
MeO-(EO)3-OC-(CH22-COO-(EO)3-Me (1−1)
(式中、R1及びR2は炭素数1〜20のアルキル基、X1及びX2は炭素数2〜4のアルキレン基、n1及びn2は1〜20の整数、R3は炭素数2〜10のアルキレン基、Meはメチル基、EOはオキシエチレン基を示す。)

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はエステル化合物の製造法、及び新規エステル化合物に関する。
【背景技術】
【0002】
二塩基酸のポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルエステルは生分解性樹脂やエラストマーの可塑剤として有用な化合物であり、また、防菌防カビ剤としての応用も知られている。これらの化合物の製造法としては、二塩基酸とポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルをパラトルエンスルホン酸又はテトラブチルチタネートを触媒としてトルエンなどの溶媒を用いた共沸脱水法によって反応させた後、アルカリ水洗し、溶媒を除去する方法(特許文献1)、二塩基酸に替えて二塩基酸無水物を原料とする同様の方法、二塩基酸メチルエステルとポリエチレングリコールモノアルキルエーテルをジブチル酸化スズを触媒として反応させた後、酸化カルシウム及び活性炭を添加して未反応のポリエチレングリコールモノアルキルエーテルを除去する方法、二塩基酸又は二塩基酸メチルエステルとポリエチレングリコールモノアルキルエーテルとを硫酸触媒で常圧下に反応させた後、水酸化カルシウムを添加して未反応のポリエチレングリコールモノアルキルエーテルを除去する方法、あるいは二塩基酸とポリエチレングリコールモノアルキルエーテルを260℃以上の高温で無触媒で反応させ、そのまま未反応のポリエチレングリコールモノアルキルエーテルを蒸留で除く方法(特許文献2)などがこれまでに知られている。
【特許文献1】特開2003−292474号公報
【特許文献2】特開昭53−10645号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルなどのオキシアルキレン基を含む化合物の酸触媒によるエステル化では、一般にエーテル結合の切断に基づく副反応が起こりやすく、着色もし易い。トルエンなどを共沸脱水溶媒とする方法には、有害な溶媒を使用しなければならない上、1バッチ当たりの生産性が低い、経済性の面から溶媒の回収が必要であるといった問題がある。また、水洗工程を伴う方法では、目的物の水溶性が低くないと損失が大きいし、通常過剰に用いられる原料のポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルが水溶性の場合は未反応分の回収も難しい。無溶媒で金属触媒又は硫酸を用いて常圧反応させる方法は、220℃近くの反応温度が用いられるため、着色が大きい。また、金属触媒を用いた方法には、生成物からの分離除去が容易ではなく、残存した場合には、可塑剤として配合したときの樹脂の電気特性が悪化するという問題があり、無触媒、高温で反応させる方法には、反応が遅く生成物の酸価が高いという問題がある。
【0004】
本発明の第一の課題は、酸価が低く、高純度で色相の良好な二塩基酸ポリアルキレングリコールアルキルエーテルエステルを、二塩基酸又は二塩基酸無水物とポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルから高収率で経済的に製造する方法を提供することにある。また、本発明の第二の課題は、生分解性樹脂やエラストマーの可塑剤、あるいは防菌防カビ剤として有用な新規二塩基酸ポリアルキレングリコールアルキルエーテルエステルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、二塩基酸又はその無水物と、ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルとを、酸触媒存在下、圧力0.1〜40kPaで反応させる、式(1)で表されるエステル化合物(以下エステル化合物(1)という)の製造法を提供する。
【0006】
1O-(X1O)n1-OC-R3-COO-(X2O)n2-R2 (1)
(式中、R1及びR2はそれぞれ独立に炭素数1〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、X1及びX2はそれぞれ独立に炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基、n1及びn2はそれぞれ独立に1〜20の整数、R3は炭素数2〜10の直鎖又は分岐鎖アルキレン基を示す。)
また、本発明は、式(1−1)で表されるコハク酸ビス[2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エチル]エステル(以下エステル化合物(1−1)という)を提供する。
【0007】
MeO-(EO)3-OC-(CH22-COO-(EO)3-Me (1−1)
(式中、Meはメチル基、EOはオキシエチレン基を示す。)
【発明の効果】
【0008】
本発明の製造法により、酸価が低く、高純度で色相の良好な二塩基酸ポリアルキレングリコールアルキルエーテルエステルを高収率で経済的に製造することができる。また、本発明により、生分解性樹脂やエラストマーの可塑剤、あるいは防菌防カビ剤として有用な新規化合物であるコハク酸ビス[2―[2―(2―メトキシエトキシ)エトキシ]エチル]エステルを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
[エステル化合物の製造法]
本発明は、二塩基酸又はその無水物と、ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルとを、酸触媒存在下、圧力0.1〜40kPaで反応させることにより、エステル化合物(1)を製造する方法である。
【0010】
式(1)において、R1及びR2はそれぞれ独立に炭素数1〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示すが、炭素数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましい。X1及びX2はそれぞれ独立に炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示す。n1及びn2はそれぞれ独立に1〜20の整数を示すが、2〜4の整数が好ましい。R3は炭素数2〜10の直鎖又は分岐鎖アルキレン基を示すが、2〜4の直鎖又は分岐鎖アルキレン基が好ましい。
【0011】
本発明の製造法の原料として用いられる二塩基酸又はその無水物は、炭素数4〜12の二塩基酸又はその無水物であり、本発明の製法の効果を有効にもたらす観点から、式(2)で表される二塩基酸又はその無水物が好ましい。
【0012】
HOOC-(CH2k-COOH (2)
(式中、kは2〜4の整数を示す。)
炭素数4〜12の二塩基酸又はその無水物の具体例としては、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジ酸又はこれらの無水物等を挙げることができ、コハク酸、無水コハク酸が好ましい。
【0013】
本発明の製造法の原料として用いられるポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルにおいて、アルキレンユニットの炭素数は2〜4のものが好ましく、炭素数2のものがより好ましい。また、オキシアルキレン基の数は1〜20が好ましく、反応後における未反応のポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルを除去する観点から、2〜10がより好ましく、2〜4が更に好ましく、2〜3が特に好ましく、3が最も好ましい。アルキル基の炭素数は1〜20が好ましく、本発明の製法の効果を有効にもたらす観点から、1〜6がより好ましく、1〜4が更に好ましく、1〜2が特に好ましい。
【0014】
好ましいポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルの具体例としては、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノn−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノi−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノn−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノi−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノn−プロピルエーテル、トリエチレングリコールモノi−プロピルエーテル、トリエチレングリコールモノn−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノi−ブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコールモノエチルエーテル、テトラエチレングリコールモノn−プロピルエーテル、テトラエチレングリコールモノi−プロピルエーテル、テトラエチレングリコールモノn−ブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノi−ブチルエーテルなどが挙げられる。
【0015】
本発明の製造法に用いられる酸触媒としては、耐着色性や副反応が少ない等の観点から、メタンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸などの有機スルホン酸が好ましく、特にパラトルエンスルホン酸が好ましい。酸触媒の使用量は、二塩基酸又はその無水物に対して0.01〜5重量%が好ましく、0.03〜3重量%が更に好ましい。
【0016】
本発明の製造法において、二塩基酸又はその無水物とポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルとは、反応の効率性と経済性の観点から、モル比[ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテル/二塩基酸又はその無水物]が2〜10となる割合で反応させることが好ましく、2〜5がより好ましく、2〜3が更に好ましい。
【0017】
本発明の製造法においては、圧力は、0.1〜40kPaの減圧下で反応させることができ、原料の沸点や反応温度によって変わるので一概に言えないが、0.1〜15kPaが更に好ましい。このような減圧下で行うことにより、反応速度が速く、酸価が下がりやすく、着色を抑えることができる。また溶媒は用いても良いが、生産性や経済性の観点から、無溶媒下で反応を行うことが好ましい。反応中は窒素などの不活性ガスを少量流しておくのが着色を抑えるために好ましい。
【0018】
本発明の製造法において反応温度は、反応速度を速め、着色や副生物を抑える観点から、90〜180℃が好ましく、100〜150℃がより好ましく、110〜140℃が更に好ましい。反応時間は、反応温度にもよるが、3〜20時間が好ましい。
【0019】
反応により得られた反応液は、常圧下又は減圧下、60〜90℃で0.5〜2時間、酸性物質吸着剤と接触させた後、ろ過し、触媒及び他の酸性成分を除去することが好ましい。酸性物質吸着剤としては、キョワード500SH(協和化学工業(株)製)等が挙げられる。吸着剤の量は、反応混合物に対して0.1〜5重量%が好ましい。ろ液から25〜220℃、好ましくは180℃以下で常圧下又は減圧下で未反応のポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルを除去し、冷却後ろ過を行い、目的のエステル化合物(1)を得る。
【0020】
[エステル化合物(1)及び(1−1)]
本発明の製造法により得られるエステル化合物(1)において、R1及びR2はそれぞれ独立に炭素数1〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を示すが、炭素数1〜6のアルキル基が好ましく、炭素数1〜4のアルキル基が更に好ましく、炭素数1〜2のアルキル基が特に好ましく、メチル基が最も好ましい。X1及びX2はそれぞれ独立に炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示すが、エチレン基が好ましい。n1及びn2はそれぞれ独立に1〜20の整数を示すが、2〜10が好ましく、2〜4がより好ましく、2〜3が更に好ましく、3が特に好ましい。R3は炭素数2〜10の直鎖又は分岐鎖アルキレン基を示すが、炭素数2〜4の直鎖アルキレン基が好ましく、エチレン基が更に好ましい。
【0021】
エステル化合物(1)の中で、R1及びR2がメチル基、X1及びX2がエチレン基、n1及びn2が3、R3がエチレン基である、エステル化合物(1−1)は新規化合物である。エステル化合物(1−1)は、生分解性樹脂やエラストマーの可塑剤、あるいは防菌防カビ剤として有用であり、特に生分解性樹脂の可塑剤として有用である。
【実施例】
【0022】
実施例1
攪拌機、温度計、脱水管を備えた3Lフラスコにコハク酸590g、トリエチレングリコールモノメチルエーテル2297g、パラトルエンスルホン酸一水和物9.5gを仕込み、空間部に窒素(200mL/分)を吹き込みながら、減圧下2.7〜8kPa、120℃で11時間反応させた。反応液の酸価は1.3(KOHmg/g)であった。反応液に吸着剤キョワード500SH(協和化学工業(株)製)27gを添加して80℃、3.1kPaで1時間攪拌して加圧ろ過した後、液温/圧力118℃/2.5kPa〜190℃/0.8kPaでトリエチレングリコールモノメチルエーテルを留去し、80℃に冷却後、残液を加圧ろ過して、ろ液として、エステル化合物(1−1)を得た。得られたエステル化合物(1−1)は、酸価0.4(KOHmg/g)、鹸化価276(KOHmg/g)、水酸基価1以下(KOHmg/g)、色相APHA60であった。また、1H−NMRスペクトルを測定したところ、図1に示す結果が得られた。
【0023】
実施例2
攪拌機、温度計、脱水管を備えた3Lフラスコに無水コハク酸500g、トリエチレングリコールモノメチルエーテル2463g、パラトルエンスルホン酸一水和物9.5gを仕込み、空間部に窒素(500mL/分)を吹き込みながら、減圧下4〜10.7kPa、110℃で15時間反応させた。反応液の酸価は1.6(KOHmg/g)であった。反応液に吸着剤キョワード500SH(協和化学工業(株)製)27gを添加して80℃、2.7kPaで45分間攪拌してろ過した後、液温115〜200℃、圧力0.03kPaでトリエチレングリコールモノメチルエーテルを留去し、80℃に冷却後、残液を減圧ろ過して、ろ液として、エステル化合物(1−1)を得た。得られたエステル化合物(1−1)は、酸価0.2(KOHmg/g)、鹸化価276(KOHmg/g)、水酸基価1以下(KOHmg/g)、色相APHA200であった。
【0024】
比較例1
攪拌機、温度計、脱水管を備えた3Lフラスコに無水コハク酸500g、トリエチレングリコールモノメチルエーテル2464g、パラトルエンスルホン酸一水和物9.5gを仕込み、空間部に窒素(500mL/分)を吹き込みながら、常圧下120℃で30時間反応させた。反応液の酸価は2.3(KOHmg/g)であった。反応液に吸着剤キョワード500SH(協和化学工業(株)製)27gを添加して80℃、2.7kPaで45分間攪拌してろ過した後、液温115〜190℃、圧力0.03kPaでトリエチレングリコールモノメチルエーテルを留去し、80℃に冷却後、残液を減圧ろ過して、ろ液として、エステル化合物(1−1)を得た。得られたエステル化合物(1−1)は、酸価1.4(KOHmg/g)、鹸化価283(KOHmg/g)、水酸基価5.4(KOHmg/g)、色相APHA500であった。
【0025】
参考例1
実施例1で得られたエステル化合物(1−1)について、生分解性樹脂の可塑剤としての評価を行った。評価は、下記方法で耐揮発性、柔軟性、透明性及び耐ブリード性を評価することにより行い、耐揮発性についての評価は下記の方法でエステル化合物(1−1)単独で行い、柔軟性、透明性及び耐ブリード性についての評価は、エステル化合物(1−1)を、50℃で24時間真空乾燥した結晶性ポリ乳酸樹脂(三井化学(株)製レイシア(LACEA)H−400)100重量部に対して、15重量部になるように添加し、180℃の混練機(東洋精機社製、“ラボプラストミル”)にて10分間混練し、190℃のプレス成形機にて厚さ0.5mmのテストピースを作成し、得られたテストピースについて下記の方法で行った。
【0026】
また、参考品として、従来よりポリ乳酸エステルの可塑剤として知られているアジピン酸ビス[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]エステルについて同様に評価した。これらの結果を表1に示す。
【0027】
<耐揮発性の評価法>
熱重量分析機を用い窒素雰囲気下、可塑剤を室温から330℃まで昇温(5℃/分)し、10%重量減する温度を測定した。温度の高い方が耐揮発性が優れている。
【0028】
<柔軟性の評価法>
テストピースを3号ダンベルで打ち抜き、温度23℃、湿度50%RHの恒温室に24時間放置し、引張速度50mm/minで引張試験を行い、柔軟性を弾性率と破断伸度%で示した。弾性率の数値は低い方が、破断伸度%の数値は大きい方が柔軟性が高いことを示す。
【0029】
<透明性の評価法>
JIS−K7105規定の積分球式光線透過率測定装置(ヘイズメーター)を用い、テストピースのヘイズ値を測定した。数字の小さい方が透明性良好であることを示す。
【0030】
<耐ブリード性(ブリードの有無)>
テストピース(縦100mm×横100mm×厚さ0.5mm)を70℃の恒温室に72時間放置し、その表面における可塑剤のブリードの有無を肉眼で観察した。耐ブリード性の評価は、ブリードによって樹脂の表面品質のみならず、樹脂事態の柔軟性が損なわれることから可塑剤の性能評価には不可欠な項目である。
【0031】
【表1】

【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】実施例1で得られたエステル化合物(1−1)の1H−NMRスペクトルである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
二塩基酸又はその無水物と、ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテルとを、酸触媒存在下、圧力0.1〜40kPaで反応させる、式(1)で表されるエステル化合物の製造法。
1O-(X1O)n1-OC-R3-COO-(X2O)n2-R2 (1)
(式中、R1及びR2はそれぞれ独立に炭素数1〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基、X1及びX2はそれぞれ独立に炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基、n1及びn2はそれぞれ独立に1〜20の整数、R3は炭素数2〜10の直鎖又は分岐鎖アルキレン基を示す。)
【請求項2】
二塩基酸又はその無水物が、式(2)で表される二塩基酸又はその無水物である請求項1記載の製造法。
HOOC-(CH2k-COOH (2)
(式中、kは2〜4の整数を示す。)
【請求項3】
酸触媒が有機スルホン酸である請求項1又は2記載の製造法。
【請求項4】
無溶媒下で反応を行う請求項1〜3のいずれかに記載の製造法。
【請求項5】
式(1−1)で表されるコハク酸ビス[2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エチル]エステル。
MeO-(EO)3-OC-(CH22-COO-(EO)3-Me (1−1)
(式中、Meはメチル基、EOはオキシエチレン基を示す。)

【図1】
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【公開番号】特開2007−16092(P2007−16092A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−197228(P2005−197228)
【出願日】平成17年7月6日(2005.7.6)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】