説明

エネルギー管理システム、およびエネルギー管理装置

【課題】蓄電池の蓄電電力を所定時間まで利用できるとともに、蓄電池の蓄電電力を所定時間においてできるだけ使い切ることが可能なエネルギー管理システム、およびエネルギー管理装置を提供する。
【解決手段】エネルギー管理装置1のスケジュール設定部1aは、蓄電池6の将来における蓄電電力、蓄電池6の将来における蓄熱量、および負荷Lの将来における電力需要を予測し、この予測結果に基づいて、将来の所定時刻までの期間に亘って蓄電電力が漸減し、且つ所定時刻において蓄電電力が0に近付くように、所定時刻に至るまでの複数の制御期間のそれぞれにおいて放電電力および燃料電池7の発電電力の各量を決定した制御スケジュールを作成し、スケジュール実行部1cは、この制御スケジュールに基づいて、放電電力および燃料電池7の発電電力の各量を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エネルギー管理システム、およびエネルギー管理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電力の需要家において、燃料電池、蓄電池、太陽電池等を備えて、電力の効率的な利用を促進するエネルギー管理システムがある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−78237号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の夜間の電力制御の一例を、図6に示す。
【0005】
まず、電力需要曲線Y101は、需要家における18時〜6時までの電力需要を示しており、18時〜21時は700W、21時〜24時は500W、24時〜3時は700W、3時〜6時は700Wの電力需要がある。
【0006】
電力需要は、領域E101〜E103で構成されており、領域E101は、燃料電池の発電電力を示し、領域E102は、蓄電池の放電電力を示し、領域E103は、商用電源の供給電力を示す。そして、18時〜3時の時間帯は、燃料電池の発電電力を最小発電量である200Wに維持して、残りの電力需要を蓄電池の放電電力で賄っている。
【0007】
ここで、蓄電電力曲線Y102は、蓄電池の蓄電電力を示しており、蓄電電力は、18時の時点で3900Wh、21時の時点で2400Wh、24時の時点で1500Whと徐々に減少し、3時の時点で蓄電電力は0になる。そこで、3時〜6時の時間帯は、燃料電池の発電電力を最大発電量である500Wに増加させ、残りの電力需要を商用電源で賄っている。
【0008】
上記従来のシステムにおいて、蓄電池は、昼間の太陽電池の発電電力や、燃料電池の発電電力、商用電力等によって蓄電される。そして、昼間に発電される太陽電池の発電電力の効率的な利用という観点からは、蓄電池の蓄電電力を朝までにできるだけ使い切ることが望ましい。
【0009】
しかしながら、夜間においては太陽電池の発電電力は0になる。したがって、夜間の早い段階において蓄電池の蓄電電力を使い切る事態が発生した場合、燃料電池の発電電力のみで電力需要を賄いきれなくなると、商用電力を利用せざるを得ず、商用電力の買電量が増えてしまう。
【0010】
そこで、蓄電池の蓄電電力を所定時刻まで利用できるとともに、蓄電池の蓄電電力を所定時刻においてできるだけ使い切ることが可能なシステムが求められていた。
【0011】
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、蓄電池の蓄電電力を所定時間まで利用できるとともに、蓄電池の蓄電電力を所定時間においてできるだけ使い切ることが可能なエネルギー管理システム、およびエネルギー管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明のエネルギー管理システムは、電力を蓄電し、放電電力を負荷へ供給する電力貯蔵装置と、第1の発電電力を前記負荷へ供給し、発電に伴って熱を発生する第1の発電装置と、前記第1の発電装置が発生した熱を蓄熱する蓄熱装置と、前記放電電力および前記第1の発電電力の各量を制御するエネルギー管理装置とを備え、前記エネルギー管理装置は、前記電力貯蔵装置の将来における蓄電電力、前記蓄熱装置の将来における蓄熱量、および前記負荷の将来における電力需要を予測し、この予測結果に基づいて、将来の所定時刻までの期間に亘って前記蓄電電力が漸減し、且つ前記所定時刻において前記蓄電電力が0に近付くように、前記所定時刻に至るまでの複数の制御期間のそれぞれにおいて前記放電電力および前記第1の発電電力の各量を決定した制御スケジュールを作成し、この制御スケジュールに基づいて、前記放電電力および前記第1の発電電力の各量を制御することを特徴とする。
【0013】
この発明において、予め決められた発電時間帯に自然エネルギーを用いて発電し、第2の発電電力を前記電力貯蔵装置に蓄電する第2の発電装置を備え、前記所定時刻は、前記発電時間帯の開始時刻であり、複数の前記制御期間は、前記発電時間帯の終了時刻から前記発電時間帯の開始時刻までに亘って形成されることが好ましい。
【0014】
この発明において、前記電力貯蔵装置は、蓄電池であり、前記第1の発電装置は、燃料電池であり、前記第2の発電装置は、太陽電池であることが好ましい。
【0015】
この発明において、最初の制御期間は、前記発電時間帯の終了時刻に始まり、前記蓄熱装置の蓄熱が所定量以上使用される時刻に終了することが好ましい。
【0016】
この発明において、前記第1の発電装置は、前記第1の発電電力を、下限値である最小発電量と上限値である最大発電量との間で供給し、前記蓄熱装置は、上限値である最大蓄熱量以下の範囲内で蓄熱し、前記エネルギー管理装置は、全ての前記制御期間における総電力需要から前記最小発電量を除いた最大残電力が、最初の前記制御期間の開始時刻における前記蓄電電力である初期蓄電量未満である場合、全ての前記制御期間において、前記第1の発電電力を前記最小発電量に設定し、前記放電電力で前記最大残電力を賄う第1の前記制御スケジュールを作成し、前記最大残電力が、前記初期蓄電量以上である場合、少なくとも1つの前記制御期間において、前記放電電力が閾値より大きく、且つ前記第1の発電電力が前記最大発電量未満であり、且つ当該制御期間の終了時刻における前記蓄熱量が前記最大蓄熱量未満であるという条件下で、前記第1の発電電力を前記最小発電量から増加させ、前記放電電力を前記第1の制御スケジュールにおける設定値から減少させ、他の前記制御期間において、前記第1の発電電力および前記放電電力を、前記第1の制御スケジュールと同一の設定値に設定することによって、全ての前記制御期間における前記第1の発電電力を前記総電力需要から除いた残電力を、前記初期蓄電量未満にした第2の前記制御スケジュールを作成することが好ましい。
【0017】
この発明において、前記エネルギー管理装置は、前記第2の制御スケジュールを作成する場合、前記条件下で、前記第1の発電電力を前記最小発電量から増加させ、前記放電電力を前記第1の制御スケジュールにおける設定値から減少させるシミュレーション処理を、最初の前記制御期間から時系列に沿った順に行い、いずれかの前記制御期間において前記残電力が前記初期蓄電量未満になった場合に前記シミュレーション処理を停止することが好ましい。
【0018】
本発明のエネルギー管理装置は、電力を蓄電し、放電電力を負荷へ供給する電力貯蔵装置と、第1の発電電力を前記負荷へ供給し、発電に伴って熱を発生する第1の発電装置と、前記第1の発電装置が発生した熱を蓄熱する蓄熱装置とともにエネルギー管理システムを構成するエネルギー管理装置であって、前記電力貯蔵装置の将来における蓄電電力、前記蓄熱装置の将来における蓄熱量、および前記負荷の将来における電力需要を予測し、この予測結果に基づいて、将来の所定時刻までの期間に亘って前記蓄電電力が漸減し、且つ前記所定時刻において前記蓄電電力が0に近付くように、前記所定時刻に至るまでの複数の制御期間のそれぞれにおいて前記放電電力および前記第1の発電電力の各量を決定した制御スケジュールを作成し、この制御スケジュールに基づいて、前記放電電力および前記第1の発電電力の各量を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように、本発明では、蓄電池の蓄電電力を所定時間まで利用できるとともに、蓄電池の蓄電電力を所定時間においてできるだけ使い切ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】実施形態のシステム構成を示すブロック図である。
【図2】同上のシミュレーション処理を示すフローチャート図である。
【図3】(a)(b)同上のシミュレーション結果を示すグラフ図である。
【図4】(a)(b)同上のシミュレーション結果を示すグラフ図である。
【図5】(a)(b)同上のシミュレーション結果を示すグラフ図である。
【図6】従来の電力供給を示すグラフ図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
(実施形態)
図1は、電力の需要家に設けられたエネルギー管理システムの構成を示しており、エネルギー管理装置1、パワーコンディショナ2〜4、太陽電池5、蓄電池6、燃料電池7、貯湯装置8を備える。
【0023】
太陽電池5は、太陽光を利用して発電し、燃料電池7は、化学反応により発電し、蓄電池6は、蓄電/放電が行われる。
【0024】
パワーコンディショナ2〜4のそれぞれは、太陽電池5、蓄電池6、燃料電池7のそれぞれの直流電力を交流電力に変換し、この交流電力を配電路W2〜W4に供給しており、配電路W2〜W4は配電路W1を介して負荷Lに接続している。さらに、配電路W1には、商用電源10からの配電路W10を介して交流電力が供給される。すなわち、負荷Lは、太陽電池5、蓄電池6、燃料電池7、商用電源10を電源として、電力を供給されるものである。
【0025】
さらに、パワーコンディショナ3は、パワーコンディショナ2,4、商用電源10のそれぞれから供給される交流電力を直流電力に変換して蓄電池6を蓄電する機能を有する。すなわち、蓄電池6は、太陽電池5、燃料電池7、商用電源10の電力を用いて蓄電される。
【0026】
また、燃料電池7は、その発電に伴って熱(排熱)を発生しており、この排熱を用いて沸かした湯は、貯湯装置8に貯められる。この貯湯装置8に貯められた湯量が蓄熱量に相当する。貯湯装置8の湯は、需要家内での調理、入浴等に用いられる。また、燃料電池7は、最小発電量Emin(下限値)〜最大発電量Emax(上限値)の範囲で発電可能である。さらに、燃料電池7は、湯量が最大蓄熱量Hmax(上限値)に達した場合に発電を停止する。
【0027】
エネルギー管理装置1は、スケジュール設定部1a、スケジュール記憶部1b、スケジュール実行部1cを備える。そして、エネルギー管理装置1は、太陽電池5の発電電力データをパワーコンディショナ2から取得し、蓄電池6の充放電量データをパワーコンディショナ3から取得し、燃料電池7の発電電力データをパワーコンディショナ4から取得する。さらに、エネルギー管理装置1は、貯湯装置8から湯量データを取得する。そして、エネルギー管理装置1は、パワーコンディショナ2〜4(太陽電池5、蓄電池6、燃料電池7)、商用電源10、負荷Lの各間で授受される電力を制御することによって、需要家内の電力供給を管理している。
【0028】
スケジュール設定部1aは、パワーコンディショナ2〜4(太陽電池5、蓄電池6、燃料電池7)の制御スケジュールを作成し、作成した制御スケジュールをスケジュール記憶部1bに格納する。スケジュール実行部1cは、スケジュール記憶部1bの制御スケジュールにしたがって、パワーコンディショナ2〜4の各動作を制御する。この制御スケジュールは、負荷Lへ供給する電力の内訳(電力需要における太陽電池5、蓄電池6、燃料電池7、商用電源10の各電力比率)、蓄電池6の充放電切替等の制御内容が、時系列に沿って設定されている。
【0029】
そして、昼間の制御スケジュールでは、太陽電池5、燃料電池7、商用電源10を電源として、負荷Lに電力が供給される。さらに、太陽電池5、燃料電池7、商用電源10を電源として、蓄電池6が蓄電される。なお、昼間の制御スケジュールでは、蓄電池6は蓄電制御が優先されるが、必要であれば放電制御がなされる。
【0030】
次に、本発明の要旨である、夜間の制御スケジュールの作成処理について説明する。
【0031】
まず、太陽電池5の発電時間帯が6時〜18時であるとした場合、エネルギー管理装置1のスケジュール設定部1aは、太陽電池5による発電が停止する18時(あるいは、18時より少し前)に、18時〜6時までの制御スケジュールを作成する。但し、太陽電池5の発電時間帯は、月日、季節、天候等に応じて変動する。
【0032】
そして、スケジュール設定部1aは、太陽電池5の発電停止時間帯である18時〜6時を、4つの制御期間T1〜T4に分割する。制御期間T1は[18時〜21時]、制御期間T2は[21時〜24時]、制御期間T3は[0時〜3時]、制御期間T4は[3時〜6時]に設定される。そして、本発明は、発電時間帯の開始時刻である6時まで蓄電池6の蓄電電力を利用できるとともに、蓄電池6の蓄電電力を6時においてできるだけ使い切る(蓄電量をできるだけ0に近づける)ことを目的とするものである。なお、制御期間T1の開始時刻は、太陽電池5の発電時間帯の終了時刻に設定され、制御期間T1の終了時刻は、貯湯装置8の湯を使用する熱需要が著しく増加(例えば、所定量以上の湯を使用する)する時刻に設定されている。
【0033】
そして、スケジュール設定部1aは、図2のフローチャートにしたがってシミュレーションを行い、このシミュレーション結果に基づいて夜間の制御スケジュールを作成する。
【0034】
まず、スケジュール設定部1aは、図3(a)に示すように、制御時間帯T1〜T4における燃料電池7の発電電力Efc(i)(但し、i=1,2,3,4)を、下限値である最小発電量Eminに設定する(S1)。ここで、Efc(i)は、制御期間Tiにおける燃料電池7の発電電力を示す。
【0035】
スケジュール設定部1aは、需要家における将来の電力需要を予測する機能を有しており、この電力需要の予測機能は、例えば、過去の電力需要データに基づいて、将来の電力需要を予測することによって実現される。なお、この電力需要予測については、周知の技術を用いて構成されるので、詳細な説明は省略する。
【0036】
そして、スケジュール設定部1aは、18時〜6時の電力需要曲線Y1を作成し、制御期間T1〜T4毎の電力需要Ede(i)(但し、i=1,2,3,4)を算出する。ここで、Ede(i)は、制御期間Tiにおける電力需要を示す。
【0037】
そして、スケジュール設定部1aは、制御期間T1〜T4の電力需要Ede(i)(本発明の総電力需要に相当)と最小発電量Eminとの差である最大残電力[Σ{Ede(i)−Emin}]を算出する。
【0038】
そして、スケジュール設定部1aは、全ての制御期間T1〜T4の最大残電力[Σ{Ede(i)−Emin}]を、18時における蓄電池6の初期蓄電量W(18)のみで賄うことができるか否かを判定する(S2)。すなわち、スケジュール設定部1aは、制御期間T1〜T4の最大残電力[Σ{Ede(i)−Emin}]を、蓄電池6の放電電力Esb(i)(但し、i=1,2,3,4)で賄えるか否かを判定するのである。ここで、Esb(i)は、制御期間Tiにおける放電電力を示す。
【0039】
ステップS2の判定処理は、初期蓄電量W(18)、電力需要曲線Y1、最小発電量Eminを用いて、将来の蓄電電力を予測し、蓄電池6の蓄電電力曲線Y2aを作成することで、実行される。そして、蓄電電力曲線Y2aが、6時の時点で0より大きいと予測されれば、最大残電力[Σ{Ede(i)−Emin}]を、初期蓄電量W(18)のみで賄うことができると判定する(Yes)。一方、蓄電電力曲線Y2aが、6時以前に0にまで減少すると予測されれば、最大残電力[Σ{Ede(i)−Emin}]を、初期蓄電量W(18)のみでは賄うことができないと判定する(No)。
【0040】
そして、最大残電力[Σ{Ede(i)−Emin}]を、初期蓄電量W(18)のみで賄うことができる場合、スケジュール設定部1aは、処理を終了し、図3(a)の制御スケジュールSK1(第1の制御スケジュール)を作成する。
【0041】
図3(a)に示す制御スケジュールSK1では、全ての制御期間T1〜T4において、燃料電池7の発電電力Efc(i)を最小発電量Eminに抑制し、残りの電力需要は、蓄電池6の放電電力Esb(i)で賄う。
【0042】
さらに、スケジュール設定部1aは、需要家における将来の熱需要(湯の需要)を予測する機能を有しており、この熱需要の予測機能は、例えば、過去の熱需要データに基づいて、将来の熱需要を予測することによって実現される。なお、この熱需要予測については、周知の技術を用いて構成されるので、詳細な説明は省略する。
【0043】
そして、スケジュール設定部1aは、図3(b)に示すように、18時〜6時の熱需要曲線Y3を作成する。さらに、スケジュール設定部1aは、18時における初期湯量H(18)、熱需要曲線Y3、燃料電池7の発電に伴って増加すると予測される湯量のデータ等を用いて、18時〜6時における貯湯装置8の湯量曲線Y4aを作成する。スケジュール設定部1aは、湯量曲線Y4aが最大蓄熱量Hmaxに達した場合に、燃料電池7の発電を停止させることを条件の1つとして、シミュレーションを実行している。
【0044】
図3(b)において、制御期間T1では、燃料電池7の発電に伴う湯量の増加分が、熱需要に釣り合って、湯量曲線Y4aが一定になっている。そして、期間T2では、熱需要の著しい増加(例えば、所定量以上の湯を使用する)があり、湯量曲線Y4aは減少する。そして、熱需要が0になって以降、期間T2〜T4では、湯量曲線Y4aが、燃料電池7の発電に伴って増加する。
【0045】
次に、ステップS2の判定処理において、最大残電力[Σ{Ede(i)−Emin}]を、初期蓄電量W(18)のみで賄うことができないと判定されたとする。この場合、スケジュール設定部1aは、制御期間T1のシミュレーション処理G1(ステップS3〜S5)を開始する。
【0046】
制御期間T1のシミュレーション処理G1では、図4(a)に示すように、制御期間T1における放電電力Esb(1)を、予め決められた所定量だけ減少させる。さらに、制御期間T1における発電電力Efc(1)を、最小発電量Eminから予め決められた所定量だけ増加させる(S3)。
【0047】
そして、スケジュール設定部1aは、制御期間T1の制御条件を満たしているか否かを判定する(S4)。制御期間T1の制御条件とは、制御期間T1のシミュレーション処理G1を続行するか否かを判断するための条件であり、[Esb(1)>0(閾値)、Efc(1)<Emax、H(21)<Hmax]で表される。すなわち、ステップS3で減少した放電電力Esb(1)が0より大きく、且つステップS3で増加した発電電力Efc(1)が最大発電量Emax未満であり、且つ21時における湯量H(21)が最大蓄熱量Hmax未満であれば、制御期間T1の制御条件を満たしている。
【0048】
ここで、スケジュール設定部1aは、図4(b)に示すように、初期湯量H(18)、熱需要曲線Y3、燃料電池7の発電に伴って増加すると予測される湯量のデータ等を用いて、18時〜6時における貯湯装置8の湯量曲線Y4bを作成する。そして、スケジュール設定部1aは、この湯量曲線Y4bを用いて、21時における湯量H(21)を予測し、最大蓄熱量Hmaxと比較する。
【0049】
ステップS3で、制御期間T1における発電電力Efc(1)を最小発電量Eminから増加させたので、湯量曲線Y4bは、制御期間T1において、燃料電池7の発電に伴って増加する。そして、期間T2では、熱需要の著しい増加があり、湯量曲線Y4bは減少する。そして、熱需要が0になって以降、期間T2〜T4では、湯量曲線Y4bが、燃料電池7の発電に伴って増加する。
【0050】
そして、スケジュール設定部1aは、ステップS4において制御期間T1の制御条件を満たしていると判定した場合、制御期間T1のシミュレーション処理G1を続行する。具体的には、制御期間T1〜T4の電力需要Ede(i)と(本発明の総電力需要に相当)、制御期間T1〜T4の発電電力Efc(i)との差である残電力[Σ{Ede(i)−Efc(i)}]を算出する。この場合、制御期間T1の発電電力Efc(1)は、最小発電量Eminより大きく(ステップS3での設定値)、制御期間T2〜T4の発電電力Efc(2)〜Efc(4)は、最小発電量Emin(ステップS1での設定値)に設定されている。したがって、残電力[Σ{Ede(i)−Efc(i)}]は、最大残電力[Σ{Ede(i)−Emin}]より小さくなる。
【0051】
そして、スケジュール設定部1aは、残電力[Σ{Ede(i)−Efc(i)}]を、初期蓄電量W(18)のみで賄うことができるか否かを判定する(S5)。すなわち、スケジュール設定部1aは、制御期間T1〜T4の残電力[Σ{Ede(i)−Efc(i)}]を、蓄電池6の放電電力Esb(i)で賄えるか否かを判定するのである。
【0052】
ステップS5の判定処理は、初期蓄電量W(18)、電力需要曲線Y1、発電電力Efc(i)を用いて、将来の蓄電電力を予測し、図4(a)に示すように、蓄電池6の蓄電電力曲線Y2bを作成することで、実行される。そして、蓄電電力曲線Y2bが、6時の時点で0より大きいと予測されれば、残電力[Σ{Ede(i)−Efc(i)}]を、初期蓄電量W(18)のみで賄うことができると判定する(Yes)。一方、蓄電電力曲線Y2bが、6時以前に0にまで減少すると予測されれば、残電力[Σ{Ede(i)−Efc(i)}]を、初期蓄電量W(18)のみでは賄うことができないと判定する(No)。
【0053】
そして、残電力[Σ{Ede(i)−Efc(i)}]を、初期蓄電量W(18)のみで賄うことができない場合、スケジュール設定部1aは、放電電力Esb(1)をさらに所定量だけ減少させる。また、発電電力Efc(1)を、最小発電量Eminからさらに所定量だけ増加させる(S3)。そして、ステップS4,S5の処理を再度行う。
【0054】
そして、ステップS5において、残電力[Σ{Ede(i)−Efc(i)}]を、初期蓄電量W(18)のみで賄うことができると判定された場合、スケジュール設定部1aは、処理を終了し、図4(a)の制御スケジュールSK2(第2の制御スケジュール)を作成する。
【0055】
図4(a)に示す制御スケジュールSK2では、制御期間T1の発電電力Efc(1)を最小発電量EminよりΔE1大きくしている。さらに、制御期間T2〜T4の発電電力Efc(2)〜Efc(4)を最小発電量Eminに設定している。そして、残りの電力需要は、蓄電池6の放電電力Esb(i)で賄う。
【0056】
一方、スケジュール設定部1aは、ステップS4において制御期間T1の制御条件を満たしていないと判定した場合、制御期間T1のシミュレーション処理G1を完了し、制御期間T2のシミュレーション処理G2(ステップS6〜S8)を開始する。
【0057】
制御期間T2のシミュレーション処理G2では、図5(a)に示すように、制御期間T2における放電電力Esb(2)を、予め決められた所定量だけ減少させる。さらに、制御期間T2における発電電力Efc(2)を、最小発電量Eminから予め決められた所定量だけ増加させる(S6)。
【0058】
そして、スケジュール設定部1aは、制御期間T2の制御条件を満たしているか否かを判定する(S7)。制御期間T2の制御条件とは、制御期間T2のシミュレーション処理G2を続行するか否かを判断するための条件であり、[Esb(2)>0(閾値)、Efc(2)<Emax、H(24)<Hmax]で表される。すなわち、ステップS6で減少した放電電力Esb(2)が0より大きく、且つステップS6で増加した発電電力Efc(2)が最大発電量Emax未満であり、且つ24時における湯量H(24)が最大蓄熱量Hmax未満であれば、制御期間T2の制御条件を満たしている。
【0059】
ここで、スケジュール設定部1aは、図5(b)に示すように、初期湯量H(18)、熱需要曲線Y3、燃料電池7の発電に伴って増加すると予測される湯量のデータ等を用いて、18時〜6時における貯湯装置8の湯量曲線Y4cを作成する。そして、スケジュール設定部1aは、この湯量曲線Y4cを用いて、24時における湯量H(24)を予測し、最大蓄熱量Hmaxと比較する。
【0060】
湯量曲線Y4cは、ステップS6で、制御期間T2における発電電力Efc(2)を最小発電量Eminから増加させたので、制御期間T2での湯量が、湯量曲線Y4bに比べて増加している。
【0061】
そして、スケジュール設定部1aは、ステップS7において制御期間T2の制御条件を満たしていると判定した場合、制御期間T2のシミュレーション処理G2を続行する。具体的には、制御期間T1〜T4の電力需要Ede(i)と、制御期間T1〜T4の発電電力Efc(i)との差である残電力[Σ{Ede(i)−Efc(i)}]を算出する。この場合、制御期間T1の発電電力Efc(1)、および制御期間T2の発電電力Efc(2)は、最小発電量Eminより大きい(ステップS3,S6での設定値)。また、制御期間T3,T4の発電電力Efc(3),Efc(4)は、最小発電量Emin(ステップS1での設定値)に設定されている。
【0062】
そして、スケジュール設定部1aは、残電力[Σ{Ede(i)−Efc(i)}]を、初期蓄電量W(18)のみで賄うことができるか否かを判定する(S8)。すなわち、スケジュール設定部1aは、制御期間T1〜T4の残電力[Σ{Ede(i)−Efc(i)}]を、蓄電池6の放電電力Esb(i)で賄えるか否かを判定するのである。
【0063】
ステップS8の判定処理は、初期蓄電量W(18)、電力需要曲線Y1、発電電力Efc(i)を用いて、将来の蓄電電力を予測し、図5(a)に示すように、蓄電池6の蓄電電力曲線Y2cを作成することで、実行される。そして、蓄電電力曲線Y2cが、6時の時点で0より大きいと予測されれば、残電力[Σ{Ede(i)−Efc(i)}]を、初期蓄電量W(18)のみで賄うことができると判定する(Yes)。一方、蓄電電力曲線Y2cが、6時以前に0にまで減少すると予測されれば、残電力[Σ{Ede(i)−Efc(i)}]を、初期蓄電量W(18)のみでは賄うことができないと判定する(No)。
【0064】
そして、残電力[Σ{Ede(i)−Efc(i)}]を、初期蓄電量W(18)のみで賄うことができない場合、スケジュール設定部1aは、放電電力Esb(2)をさらに所定量だけ減少させる。また、発電電力Efc(2)を、最小発電量Eminからさらに所定量だけ増加させる(S3)。そして、ステップS4,S5の処理を再度行う。
【0065】
そして、ステップS5において、残電力[Σ{Ede(i)−Efc(i)}]を、初期蓄電量W(18)のみで賄うことができると判定された場合、スケジュール設定部1aは、処理を終了し、図5(a)の制御スケジュールSK3(第2の制御スケジュール)を作成する。
【0066】
図5(a)に示す制御スケジュールSK3では、制御期間T1の発電電力Efc(1)を最小発電量EminよりΔE1大きくし、制御期間T2の発電電力Efc(2)を最小発電量EminよりΔE2大きくしている。さらに、制御期間T3,T4の発電電力Efc(3),Efc(4)を最小発電量Eminに設定している。そして、残りの電力需要は、蓄電池6の放電電力Esb(i)で賄う。
【0067】
一方、スケジュール設定部1aは、ステップS7において制御期間T2の制御条件を満たしていないと判定した場合、制御期間T2のシミュレーション処理G2を完了し、制御期間T3のシミュレーション処理G3を開始する。
【0068】
スケジュール設定部1aは、制御期間T3のシミュレーション処理G3において、制御期間T3における放電電力Esb(3)を、予め決められた所定量だけ減少させる。さらに、制御期間T3における発電電力Efc(3)を、最小発電量Eminから予め決められた所定量だけ増加させる。その後、上記シミュレーション処理G1,G2と同様に、スケジュール設定部1aは、制御期間T3の制御条件を満たしているか否かを判定する。さらに、スケジュール設定部1aは、残電力[Σ{Ede(i)−Efc(i)}]を、初期蓄電量W(18)のみで賄うことができるか否かを判定する。
【0069】
そして、スケジュール設定部1aは、シミュレーション処理G3において制御期間T3の制御条件を満たしていないと判定した場合、シミュレーション処理G3を完了し、制御期間T4のシミュレーション処理G4を開始する。
【0070】
スケジュール設定部1aは、制御期間T4のシミュレーション処理G4において、制御期間T4における放電電力Esb(4)を、予め決められた所定量だけ減少させる。さらに、制御期間T4における発電電力Efc(4)を、最小発電量Eminから予め決められた所定量だけ増加させる。その後、上記シミュレーション処理G1,G2と同様に、スケジュール設定部1aは、制御期間T4の制御条件を満たしているか否かを判定する。さらに、スケジュール設定部1aは、残電力[Σ{Ede(i)−Efc(i)}]を、初期蓄電量W(18)のみで賄うことができるか否かを判定する。
【0071】
そして、スケジュール設定部1aは、シミュレーション処理G4において制御期間T4の制御条件を満たしていないと判定した場合、シミュレーション処理G4を完了する。
【0072】
なお、シミュレーション処理G3,G4の内容は、シミュレーション処理G1,G2と略同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0073】
このように、スケジュール設定部1aは、図2に示すシミュレーションを行うことによって、制御期間T1〜T4に亘る制御スケジュールを作成する(図4(a)、図5(a)参照)。この制御スケジュールでは、太陽電池5の発電停止時間帯(18時〜6時)の全期間に亘って、蓄電池6の蓄電電力が漸減している。すなわち、太陽電池5の発電停止時間帯(18時〜6時)の途中で、蓄電池6の蓄電電力が0にまで低下することなく、18時〜6時の期間内で、蓄電池6の蓄電電力を使い切る事態を防止できる。
【0074】
本実施形態では上述のように、蓄電電力および蓄熱量の予測結果に基づいて、蓄電池6の放電電力および燃料電池7の発電電力を制御している。而して、発電時間帯の開始時刻である6時まで蓄電池6の蓄電電力を利用できるとともに、蓄電池6の蓄電電力を6時においてできるだけ使い切る(蓄電量をできるだけ0に近づける)ことが可能となる。また、太陽電池5の発電停止時間帯において、燃料電池7の発電電力と蓄電池6の蓄電電力との両方を利用することができるので、商用電力の買電量を抑制できる。
【0075】
さらに、太陽電池5の発電開始時刻である6時には、蓄電池6の蓄電電力をできるだけ使い切る(蓄電量をできるだけ0に近づける)ので、太陽電池5の発電電力の利用効率を高くすることができる。
【0076】
さらに、燃料電池7は、一般的に、発電電力が大きいほどエネルギー効率が高くなる。したがって、本システムでは、夜間に蓄電池6の蓄電電力が不足している場合、燃料電池7の発電電力を利用するので、燃料電池7の発電電力が増加し、エネルギー効率が高くなる。
【0077】
また、本システムでは、夜間における燃料電池7の発電電力を増加させることによって、貯湯装置8の貯湯量も増加するので、お湯切れの発生をできるだけ抑制することもできる。
【0078】
なお、太陽電池5、蓄電池6、燃料電池7、貯湯装置8が、本発明の第2の発電装置、電力貯蔵装置、第1の発電装置、蓄熱装置にそれぞれ相当する。また、第2の発電装置は、自然エネルギーを用いて発電する構成であれば、太陽電池に限定されるものではない。また、電力貯蔵装置は、電力を蓄電/放電可能な構成であれば、蓄電池に限定されるものではない。また、第1の発電装置は、発電に伴って熱を発生する構成であれば、燃料電池に限定されるものではない。また、蓄熱装置は、第1の発電装置が発生した熱を蓄熱可能な構成であれば、貯湯装置に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0079】
1 エネルギー管理装置
1a スケジュール設定部
1b スケジュール記憶部
1c スケジュール実行部
5 太陽電池(第2の発電装置)
6 蓄電池(電力貯蔵装置)
7 燃料電池(第1の発電装置)
8 貯湯装置(蓄熱装置)
L 負荷

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力を蓄電し、放電電力を負荷へ供給する電力貯蔵装置と、
第1の発電電力を前記負荷へ供給し、発電に伴って熱を発生する第1の発電装置と、
前記第1の発電装置が発生した熱を蓄熱する蓄熱装置と、
前記放電電力および前記第1の発電電力の各量を制御するエネルギー管理装置とを備え、
前記エネルギー管理装置は、前記電力貯蔵装置の将来における蓄電電力、前記蓄熱装置の将来における蓄熱量、および前記負荷の将来における電力需要を予測し、この予測結果に基づいて、将来の所定時刻までの期間に亘って前記蓄電電力が漸減し、且つ前記所定時刻において前記蓄電電力が0に近付くように、前記所定時刻に至るまでの複数の制御期間のそれぞれにおいて前記放電電力および前記第1の発電電力の各量を決定した制御スケジュールを作成し、この制御スケジュールに基づいて、前記放電電力および前記第1の発電電力の各量を制御する
ことを特徴とするエネルギー管理システム。
【請求項2】
予め決められた発電時間帯に自然エネルギーを用いて発電し、第2の発電電力を前記電力貯蔵装置に蓄電する第2の発電装置を備え、前記所定時刻は、前記発電時間帯の開始時刻であり、複数の前記制御期間は、前記発電時間帯の終了時刻から前記発電時間帯の開始時刻までに亘って形成されることを特徴とする請求項1記載のエネルギー管理システム。
【請求項3】
前記電力貯蔵装置は、蓄電池であり、前記第1の発電装置は、燃料電池であり、前記第2の発電装置は、太陽電池であることを特徴とする請求項2記載のエネルギー管理システム。
【請求項4】
最初の制御期間は、前記発電時間帯の終了時刻に始まり、前記蓄熱装置の蓄熱が所定量以上使用される時刻に終了することを特徴とする請求項2または3記載のエネルギー管理システム。
【請求項5】
前記第1の発電装置は、前記第1の発電電力を、下限値である最小発電量と上限値である最大発電量との間で供給し、前記蓄熱装置は、上限値である最大蓄熱量以下の範囲内で蓄熱し、
前記エネルギー管理装置は、
全ての前記制御期間における総電力需要から前記最小発電量を除いた最大残電力が、最初の前記制御期間の開始時刻における前記蓄電電力である初期蓄電量未満である場合、全ての前記制御期間において、前記第1の発電電力を前記最小発電量に設定し、前記放電電力で前記最大残電力を賄う第1の前記制御スケジュールを作成し、
前記最大残電力が、前記初期蓄電量以上である場合、少なくとも1つの前記制御期間において、前記放電電力が閾値より大きく、且つ前記第1の発電電力が前記最大発電量未満であり、且つ当該制御期間の終了時刻における前記蓄熱量が前記最大蓄熱量未満であるという条件下で、前記第1の発電電力を前記最小発電量から増加させ、前記放電電力を前記第1の制御スケジュールにおける設定値から減少させ、他の前記制御期間において、前記第1の発電電力および前記放電電力を、前記第1の制御スケジュールと同一の設定値に設定することによって、全ての前記制御期間における前記第1の発電電力を前記総電力需要から除いた残電力を、前記初期蓄電量未満にした第2の前記制御スケジュールを作成する
ことを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載のエネルギー管理システム。
【請求項6】
前記エネルギー管理装置は、前記第2の制御スケジュールを作成する場合、
前記条件下で、前記第1の発電電力を前記最小発電量から増加させ、前記放電電力を前記第1の制御スケジュールにおける設定値から減少させるシミュレーション処理を、最初の前記制御期間から時系列に沿った順に行い、いずれかの前記制御期間において前記残電力が前記初期蓄電量未満になった場合に前記シミュレーション処理を停止する
ことを特徴とする請求項5記載のエネルギー管理システム。
【請求項7】
電力を蓄電し、放電電力を負荷へ供給する電力貯蔵装置と、第1の発電電力を前記負荷へ供給し、発電に伴って熱を発生する第1の発電装置と、前記第1の発電装置が発生した熱を蓄熱する蓄熱装置とともにエネルギー管理システムを構成するエネルギー管理装置であって、
前記電力貯蔵装置の将来における蓄電電力、前記蓄熱装置の将来における蓄熱量、および前記負荷の将来における電力需要を予測し、この予測結果に基づいて、将来の所定時刻までの期間に亘って前記蓄電電力が漸減し、且つ前記所定時刻において前記蓄電電力が0に近付くように、前記所定時刻に至るまでの複数の制御期間のそれぞれにおいて前記放電電力および前記第1の発電電力の各量を決定した制御スケジュールを作成し、この制御スケジュールに基づいて、前記放電電力および前記第1の発電電力の各量を制御する
ことを特徴とするエネルギー管理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−74689(P2013−74689A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−210861(P2011−210861)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】