説明

エレクトロルミネッセンス物質および装置

改良されたエレクトロルミネッセンスデバイスが、第一のエレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体の層、ならびに、第二の金属錯体もしくは有機金属錯体の層を持ち、前記の第二のエレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体中の金属のバンドギャップが、前記の第一のエレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体中の金属のバンドギャップよりも大きいことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エレクトロルミネッセンス物質およびエレクトロルミネッセンスデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
電流が流れたときに発光する物質は公知であり、ディスプレイに広範囲で応用されている。液晶デバイスおよび、無機半導体システムに基づいたデバイスは、広範囲に用いられているが、これらは高いエネルギー消費、製造時の高コスト、低い量子効率およびフラットパネルディスプレイをつくることができないという見地に鑑みて不利である。
【0003】
有機ポリマーはエレクトロルミネッセンスデバイスにおいて有用であるとの提案がなされてきたが、純色を得ることができず、製造コストが高く、また、比較的低い効率である。
【0004】
別に提案された化合物としては、アルミニウムキノラート(aluminium quinolate)があるが、色の範囲を得るためには添加共存物質(ドーパント; dopants)が必要となり、また、比較的低い効率である。
【0005】
特許出願 WO98/58037号は、改良された特性とよりよい結果を与えるエレクトロルミネッセンスデバイスにおいて用いることができる遷移金属とランタノイド錯体の範囲を開示している。特許出願 PCT/GB98/01773号、 PCT/GB99/03619号、 PCT/GB99/04030号、 PCT/GB99/04024号、 PCT/GB99/04028号、 PCT/GB00/00268号 において、希土類元素のキレートを用いたエレクトロルミネッセンス錯体、構造およびデバイスが開示されている。
【0006】
米国特許 5128587号は、高い仕事関数の透明電極と、エレクトロルミネッセンス層と前記の高い仕事関数の透明電極との間に置かれた正孔伝導層、および、前記エレクトロルミネッセンス層と電子注入低仕事関数アノードとの間に置かれた電子伝導層、を有する低い仕事関数の第二電極との間に挟まれた、ランタノイド系列の希土類元素の有機金属錯体を含むエレクトロルミネッセンスデバイスを開示している。前記正孔伝導層および前記電子伝導層は、前記デバイスのはたらきと効率を改善するために必要とされる。前記正孔伝導層は、正孔を伝送し、かつ電子を阻止するため、電子は前記電極内へ入ることができず、正孔と再結合することができない。これらキャリアーの再結合は、主に前記放射層(the emitter layer)で起こる。
【0007】
エレクトロルミネッセンスユウロピウム有機金属錯体が、スペクトルの赤の部分の光を放射することは公知であり、特許出願 WO98/58037 はそのような錯体を開示している。
【発明の開示】
【0008】
われわれは、改良された赤色発光を与えるエレクトロルミネッセンス構造物を考案した。
本発明においては、(i) 第一電極、(ii) 第一エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体の層、(iii) 第二金属錯体もしくは有機金属錯体の層、および(iv) 第二電極、を含み、ならびに、前記第二エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体のバンドギャップが、前記第一エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体のバンドギャップよりも大きいことを特徴とする、エレクトロルミネッセンスデバイスを提供する。
【0009】
前記の第一および第二エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体の各層は、別個に配された複数の層とすることもできる。
エレクトロルミネッセンス有機金属錯体中では、電子が或るレベルから下位のレベルへと落ちるときに光が放射され、レベル間のギャップ(バンドギャップ)が大きいほど、エネルギーレベルの差異が大きくなり、かつ、放射光の波長は短くなる。通常、前記の第二エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体中の金属は、前記の第二エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体中の金属よりも、高いHOMO(highest occupied molecular orbital; 最高被占軌道)と低いLOMO(lowest occupied molecular orbital)を有する。
【0010】
前記の第二有機金属錯体のバンドギャップは、金属および/もしくは有機配位子によって、前記の第一エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体のバンドギャップよりも大きい。
【0011】
前記の第一および第二エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体中の金属は、好ましくは、Sm(III)、Eu(II)、Eu(III)、Tb(III)、Dy(III)、Yb(III)、Lu(III)、Gd(III)、U(III)、U(VI)O2、Tm(III)、Th(IV)、Ce(III)、Ce(IV)、Pr(III)、Nd(III)、Pm(III)、Dy(III)、Ho(III)、Er(III) から選択される。
【0012】
あるいは、前記の第二エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体の層の厚みが、発光するには薄すぎる厚さ、すなわち10ナノメートル未満である。
前記の第一エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体中の金属は、エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体を形成し、前記の第二金属錯体もしくは有機金属錯体中の有機金属錯体のバンドギャップよりも小さいバンドギャップを有する、任意の金属とすることができる。
【0013】
前記の第一エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体に好ましい金属は、スペクトルの赤色領域の光を放射するユーロピウム、スペクトルの緑色領域の光を放射するテルビウム、もしくは、スペクトルの黄色領域の光を放射するジスプロシウムである。
【0014】
本発明においては、前記の第二エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体中の金属は、好ましくは、スペクトルの紫外領域の光を卓越して放射するガドリニウムである。放射される紫外光は、前記の第一エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体から放射される光の色に対して、影響を及ぼさないか、もしくは限られた影響のみを与えるという点が有用である。別の好ましい金属は、セリウムである。
【0015】
前記の第一エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体は、好ましくは、構造式(Lα)nM1 を有し、ここで式中の Lα は有機錯体、 M1 は金属、 n は M1 の原子価状態である。
【0016】
前記の第二エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体は、好ましくは、構造式(Lα)mM2 を有し、ここで式中の Lα は有機錯体、 M2 は金属、 n は M2 の原子価状態である。
【0017】
本発明で用いられる好ましいエレクトロルミネッセンス化合物は、以下の構造式を有し、
【0018】
【化3】

ここで式中の Mx は金属、 x は Mx の原子価状態、 Lα および Lp は有機配位子であってかつ Lp は中性配位子である。複数の配位子 Lα は、同一もしくは異なったものとすることができ、また、同一もしくは異なったものである複数の配位子 Lp を置くことができる。
【0019】
例として、 (L1)(L2)(L3)Mx(Lp) は、式中の (L1)(L2)(L3) は同一もしくは異なった有機錯体、 (Lp) は中性配位子であって、種々の基群 (L1)(L2)(L3) は同一もしくは異なったものとすることができる。
【0020】
Lp は単座配位子、二座配位子もしくは多座配位子とすることができ、 Lp はひとつもしくは複数とすることができる。
第一および第二有機金属層を形成する前記有機金属錯体中の金属は同一とすることができ、第二層を形成する前記有機金属錯体のバンドギャップが、第一有機金属層を形成する前記有機金属錯体のバンドギャップよりも大きくなるような有機配位子を与える。
【0021】
本発明で用いることができる、さらなるエレクトロルミネッセンス化合物は、一般構造式(Lα)nMxM3 を有し、ここで式中の M3 は非希土類金属、 Lα は前述したもの、ならびに n は Eu および M2の結合原子価状態である。前記錯体は、さらにひとつもしくは複数の中性配位子 Lp を含むことができ、このとき一般構造式は、 (Lα)nMxM3(Lp) となり、ここで式中の Lp は前述したものである。金属 M3 は、希土類、遷移金属、ランタノイドもしくはアクチノイドではない任意の金属である。使用できる金属の例は、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、銅(I)、銅(II)、銀、金、亜鉛、カドミウム、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、ゲルマニウム、錫(II)、錫(IV)、アンチモン(II)、アンチモン(IV)、鉛(II)、鉛(IV)、ならびに、種々の原子価状態の第一、第二および第三遷移金属、例えば、マンガン、鉄、ルテニウム、オスミウム、コバルト、ニッケル、パラジウム(II)、パラジウム(Iv)、白金(II)、白金(Iv)、カドミウム、クロム、チタン、バナジウム、ジルコニウム、タンタル、モリブデン、ロジウム、イリジウム、チタン、ニオブ、スカンジウム、イットリウム、を含む。
【0022】
好ましい第一エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体は、バンドギャップが3.2eV である Eu(DBM)3OPNP 、および、バンドギャップが 3.7eV である Eu(TMHD)3OPNP であり、また、好ましいガドリニウム錯体は Gd(DBM)3Phen であって、ここで式中の Phen はフェナントレンであり、バンドギャップは 3.8eV である。
【0023】
典型的なテルビウム錯体類においては、バンドギャップは 3.7eV のオーダーとなる。
第二有機金属錯体層の導電率を増大させるために、前記層には、金属粉末や導電性ポリマーのような導電率改良添加物をドープすることができる。
【0024】
第二エレクトロルミネッセンス層を形成するために用いられる他の錯体は、有機配位子がホウ素錯体であることを特徴とする有機金属錯体であって、すなわち、以下の構造式となる。
【0025】
【化4】

ここで、式中の R1 および R2 は、同一もしくは異なった基であり、、水素、ならびに置換および非置換脂肪族基のような置換および非置換ヒドロカルビル基、置換および非置換芳香族基、複素環および多環構造、トリフルオリルメチル基( trifluoryl methyl groups )のようなフルオロカーボン基、フッ素原子のようなハロゲン基、もしくはチオフェニル基であって、また、 R1 、 R2 および R3 は、同一もしくは異なった基であって、水素原子、ならびに、置換および非置換脂肪族基のような置換および非置換ヒドロカルビル基、置換および非置換芳香族基、複素環および多環構造、トリフルオリルメチル基( trifluoryl methyl groups )のようなフルオロカーボン基、フッ素原子のようなハロゲン基、もしくはチオフェニル基であって、また、 R1、 R2 および R3 は、置換および非置換縮合芳香族環、複素環および多環構造をとることもでき、スチレンのようなモノマーと共重合することもでき、あるいは、ポリマー、オリゴマーもしくはデンドリマー置換基とすることもできる。
【0026】
前記の構造式中のテルビウムの位置には、他のランタノイド、アクチノイド、もしくは希土類金属を用いることができる。
本発明は、さらに赤色発光も提供し、また、本発明のこの態様においては、(i) 第一電極、(ii) イリジウム金属錯体もしくは有機金属錯体と混合された、エレクトロルミネッセンスユウロピウム金属錯体もしくは有機金属錯体の層、および(iii) 第二電極、を含むエレクトロルミネッセンスデバイスを提供する。
【0027】
エレクトロルミネッセンスユウロピウム金属錯体もしくは有機金属錯体の層が在ることが好ましく、本発明はさらに以下の構造を有するエレクトロルミネッセンスデバイスを提供する。
【0028】
A. (i) 第一電極、(ii) エレクトロルミネッセンスユウロピウム金属錯体もしくは有機金属錯体の層、(iii) イリジウム金属錯体もしくは有機金属錯体と混合された、エレクトロルミネッセンスユウロピウム金属錯体もしくは有機金属錯体の層、および(iv) 第二電極。
【0029】
B. (i) 第一電極、(ii) イリジウム金属錯体もしくは有機金属錯体と混合された、エレクトロルミネッセンスユウロピウム金属錯体もしくは有機金属錯体の層、(iii) エレクトロルミネッセンスユウロピウム金属錯体もしくは有機金属錯体の層、および(iv) 第二電極。
【0030】
C. (i) 第一電極、(ii) エレクトロルミネッセンスユウロピウム金属錯体もしくは有機金属錯体の層、(iii) イリジウム金属錯体もしくは有機金属錯体と混合された、エレクトロルミネッセンスユウロピウム金属錯体もしくは有機金属錯体の層、(iv) エレクトロルミネッセンスユウロピウム金属錯体もしくは有機金属錯体の層、および(v) 第二電極。
【0031】
前記のエレクトロルミネッセンスユウロピウム金属錯体もしくは有機金属錯体は、好ましくは、構造式 (Lα)3Eu を持ち、ここで式中の Lα は有機錯体である。
本発明で用いられる、好ましいエレクトロルミネッセンス化合物は、以下の構造式を持ち、
【0032】
【化5】

ここで式中の Lα および Lp は有機配位子であって、 Lp は中性配位子である。複数の配位子 Lα は、同一もしくは異なったものとすることができ、また、同一もしくは異なったものである複数の配位子 Lp を置くことができる。
【0033】
例として、 (L1)(L2)(L3)Eu(Lp) は、式中の (L1)(L2)(L3) は同一もしくは異なった有機錯体、 (Lp) は中性配位子であって、種々の基群 (L1)(L2)(L3) は同一もしくは異なったものとすることができ、 Lp は単座配位子、二座配位子もしくは多座配位子とすることができ、 Lp はひとつもしくは複数とすることができる。
【0034】
本発明で用いることができる、さらなるエレクトロルミネッセンス化合物は、一般構造式(Lα)nEuM2 を有し、ここで式中の M2 は非希土類金属、 Lα は前述したもの、ならびに n は Eu および M2 の結合原子価状態である。前記錯体は、さらにひとつもしくは複数の中性配位子 Lp を含むことができ、このとき一般構造式は、 (Lα)nEuM2(Lp) となり、ここで式中の Lp は前述したものである。金属 M2 は、希土類ではない任意の金属である。ランタノイドもしくはアクチノイド使用できる金属の例は、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、ホウ素、銅(I)、銅(II)、銀、金、亜鉛、カドミウム、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、ゲルマニウム、錫(II)、錫(IV)、アンチモン(II)、アンチモン(IV)、鉛(II)、鉛(IV)、ならびに、種々の原子価状態の第一、第二および第三遷移金属、例えば、マンガン、鉄、ルテニウム、オスミウム、コバルト、ニッケル、パラジウム(II)、パラジウム(IV)、白金(II)、白金(IV)、カドミウム、クロム、チタン、バナジウム、ジルコニウム、ハフニウム、タンタル、モリブデン、ロジウム、イリジウム、チタン、ニオブ、スカンジウム、イットリウム、を含む。
【0035】
好ましいユウロピウム錯体は、 Eu(DBM)3OPNP である。
好ましいイリジウム錯体は、アセチルアセトンイリジウム( iridium acetylacetonate )、ジアセチルアセトンイリジウム( iridium di-acetylacetonate )、および Ir(dpp)3
【0036】
【化6】

ここで、式中の R1 および R2 は上述したものである。
【0037】
好ましくは、 Lα は、以下の構造式の化合物のようなβ-ジケトンから選択する。
【0038】
【化7】

ここで、式中の R1 、 R2 および R3は、同一もしくは異なった基であって、水素原子、ならびに、置換および非置換脂肪族基のような置換および非置換ヒドロカルビル基、置換および非置換芳香族基、複素環および多環構造、トリフルオリルメチル基( trifluoryl methyl groups )のようなフルオロカーボン基、フッ素原子のようなハロゲン基、もしくはチオフェニル基であって、また、 R1、 R2 および R3 は、置換および非置換縮合芳香族環、複素環および多環構造をとることもでき、スチレンのようなモノマーと共重合することもできる。X は、Se、SもしくはOであり、Y は、水素原子、ならびに、置換および非置換芳香族基のような置換および非置換ヒドロカルビル基、複素環および多環構造、フッ素原子、トリフルオリルメチル基( trifluoryl methyl groups )のようなフルオロカーボン基、フッ素原子のようなハロゲン基、もしくはチオフェニル基もしくはニトリル基とすることができる。
【0039】
R1 および/もしくは R2 および/もしくは R3 の例は、脂肪族基、芳香族基、ならびに、複素環アルコキシ基、アリールオキシ基およびカルボキシ基、置換および非置換フェニル基、フルオロフェニル基、ビフェニル基、フェナントレン基( phenanthrene )、アントラセン基( anthracene )、ナフチル基およびフルオレン基( fluorene )、ならびに、t-ブチル基のようなアルキル基、ならびに、カルバゾールのような複素環基を含む。
【0040】
種々の基群 Lα のうちのいくつかは、同一もしくは異なった、カルボキシラート基のような荷電基とすることもでき、これによって、基 L1 は上述で定義したもの、基群 L2 、 L3 は以下の構造式のような荷電基とすることができ、
【0041】
【化8】

ここで式中の R は、 上述で定義した R1 である。あるいは、基群 L1 、 L2 は上述で定義したもの、L3 、... などは、他の荷電基とすることができる。
【0042】
R1 、 R2 、および R3は、XをO、S、Se もしくは NH とする以下の構造式の基とすることもできる。
【0043】
【化9】

好ましい基 R1 は、トリフルオロメチル基 CF3であり、また、前記のジケトンの例は、ベンゾイルトリフルオロアセトン( banzoyltrifluoroacetone )、 p-クロロベンゾイルトリフルオロアセトン( p-chlorobenzoyltrifluoroacetone )、 p-ブロモトリフルオロアセトン( p-bromotrifluoroacetone )、 p-フェニルトリフルオロアセトン( p-phenyltrifluoroacetone )、 1-ナフトイルトリフルオロアセトン( 1-naphthoyltrifluoroacetone )、 2-ナフトイルトリフルオロアセトン( 2-naphthoyltrifluoroacetone )、 2-フェナントイルトリフルオロアセトン( 2-phenathoyltrifluoroacetone )、 3-フェナントイルトリフルオロアセトン( 3-phenanthoyltrifluoroacetone )、 9-アントロイルトリフルオロアセトントリフルオロアセトン( 9-anthrroyltrifluoroacetonetrifluoroacetone )、 シンナモイルトリフルオロアセトン( cinnamoyltrifluoroacetone )、および 2-テノイルトリフルオロアセトン( 2-thenoyltrifluoroacetone )である。
【0044】
種々の基群 Lα は、以下の構造式の同一もしくは異なった配位子とすることができ、
【0045】
【化10】

ここで式中の X はO、SもしくはSeであり、R1 、 R2および R3 は上述したものである。
【0046】
種々の基群 Lα は、以下の構造式で表わされる、同一もしくは異なったキノラート誘導体であって、
【0047】
【化11】

ここで、式中のRは、ヒドロカルビル基、脂肪族基、芳香族基、または、例えば 8-ヒドロキシキノラート誘導体のような、複素環のカルボキシ基、アリールオキシ基、ヒドロキシ基もしくはアルコキシ基、または、以下の構造式の基である。
【0048】
【化12】

ここで、式中のR、 R1 および R2 は上述したものであるか、または、水素原子もしくはフッ素原子であって、例えば、R1および R2 は、アルキル基もしくは以下の構造式のアルコキシ基である。
【0049】
【化13】

上述したように、種々の基群 Lα は、同一もしくは異なった、例えば以下の構造式のようなカルボキシラート基とすることができ、
【0050】
【化14】

ここで、式中の R5 は、置換もしくは非置換芳香族基、多環もしくは複素環ポリピリジル基であって、また、R5は、2-エチルヘキシル基とすることもでき、このとき Ln は、 ヘキサン酸2-エチルとなり、あるいは、R5 は、椅子構造とすることもでき、このとき Ln は、 シクロヘキサン酸2-アセチル ( 2-acetyl cyclohexanoate )となり、あるいは、Lαは、以下の構造式とすることもでき、
【0051】
【化15】

ここで、式中のRは上述したものであり、例えば、アルキル基、アレニル基(allenyl)、アミノ基、または、単環もしくは多環の縮合環である。
【0052】
種々の基群Lは、さらに、以下の構造式のものとすることができる。
【0053】
【化16】

上述した構造式(A)の基群 Lp は、以下の構造式から選択することができ、
【0054】
【化17】

ここで、式中のそれぞれの Ph は、同一もしくは異なった、フェニル基(OPNP)または置換フェニル基、他の置換もしくは非置換芳香族基、置換もしくは非置換複素環または多環基、ナフチル基、アントラセン基、フェナントレン基もしくはピレン基のような置換もしくは非置換縮合環芳香族基、とすることができる。前記置換基は、例えば、アルキル基、アラルキル基(aralkyl)、アルコキシ基、芳香族基、複素環基、多環基、フッ素原子のようなハロゲン基、シアノ基、アミノ基、置換アミノ基など、とすることができる。例を、図1及び2に示した。ここで、 R 、 R1 、 R2 、 R3 および R4 は、同一もしくは異なった基であって、水素原子、ヒドロカルビル基、置換および非置換芳香族基、複素環および多環構造、トリフルオリルメチル基( trifluoryl methyl groups )のようなフルオロカーボン基、フッ素原子のようなハロゲン基、もしくはチオフェニル基から選択することができるか、あるいは、R 、 R1 、 R2 、 R3 および R4 は、置換もしくは非置換縮合環芳香族基、複素環および多環構造をとることもでき、スチレンのようなモノマーと共重合することもできる。R 、 R1 、 R2 、 R3 および R4 は、ビニル基もしくは以下の構造式の基のような非飽和アルキレン基とすることもでき、
-C-CH2=CH2-R
ここで R は上述したものである。
【0055】
Lp は、以下の構造式の化合物とすることもでき、
【0056】
【化18】

ここで式中の R1 、 R2 および R3は、上述のものであり、例えば、図3に示したバソフェン( bathophen )は、式中の R は上述したもの、もしくは以下の構造式であって、
【0057】
【化19】

ここで式中の R1 、 R2 および R3は、上述したものである。
【0058】
Lp は、以下の構造式とすることもでき、
【0059】
【化20】

ここで式中の Ph は上述したものである。
【0060】
Lp キレートの他の例は、図4に示したもの、および、フルオレン、および、例えば図5に示したフルオレン誘導体、および、図6〜8に示した構造式の化合物である。
Lα および Lp の特定の例は、トリピリジル基およびTMHD、およびTMHD錯体、α,α',α''トリピリジル基 ( α,α',α'' tripyridyl )、クラウンエーテル類、シクラン類( cyclans )、クリプタンスフタロシアナン類 ( cryptans phthalocyanans )、ポルフォルイン類 ( porphoryins )、エチレンジアミンテトラミン ( ethylene diamine tetramine; EDTA )、DCTA、DTPAおよびTTHAであり、ここでTMHD とは、 2,2,6,6-テトラメチル-3,5-ヘプタンジオナート ( 2,2,6,6-tetramethyl-3,5-heptanedionato )であり、OPNP とは、ジフェニルホスホンイミドトリフェニルホスホラン ( diphenylphosphonimide triphenyl phosphorane )である。前記ポリアミン類の構造式は図11に示した。
【0061】
前記の第一電極は、カソードとしてはたらき、前記の第二電極はアノードとしてはたらき、かつ好ましくは、正孔伝送物質の層が、前記アノードと前記エレクトロルミネッセンス化合物との間に在る。
【0062】
前記正孔伝送物質は、エレクトロルミネッセンスデバイスで用いられる、任意の正孔伝送物質とすることができる。
【0063】
前記正孔伝送物質は、ポリ(ビニルカルバゾール)、N,N'-ジフェニル-N,N'-ビス(3-メチルフェニル)-1,1'-ビフェニル-4,4'-ジアミン ( N,N'-diphenyl-N,N'-bis(3-methylphenyl)-1,1'-biphenyl-4,4'-diamine ; TPD )、アミノ基置換芳香族化合物の非置換もしくは置換ポリマー、ポリアニリン、置換ポリアニリン、ポリチオフェン類、置換ポリチオフェン類、ポリシラン類などといったアミン錯体とすることができる。ポリアニリン類の例としては、以下の構造式のポリマーがあり、
【0064】
【化21】

ここで式中の R は、オルト位もしくはメタ位に在る、水素原子、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、アミノ基、クロロ基、ブロモ基、ヒドロキシ基( hydroxy )、もしくは、以下の構造式の基であって、
【0065】
【化22】

ここで、式中のRは、アルキル基もしくはアリール基であり、また、R' は、水素原子、または、上記の構造式(I)の少なくともひとつの他のモノマーをともなう炭素数1〜6のアルキル基もしくはアリール基である。また、前記正孔伝送物質は、ポリアニリンとすることができ、本発明で用いられるポリアニリン類は、以下の一般の構造式を有し、
【0066】
【化23】

ここで、式中の p は、1から10までの値であり、 n は、1から20までの値であり、Rは上述で定義したものであって、かつ、Xは、好ましくは、Cl、Br、SO4、BF4 、PF6 、H2PO3 、H2PO4、スルホン酸アリール( arylsulphonate )、アレーンジカルボキシラート( arenedicarboxylate )、ポリスチレンスルホナート、ポリアクリラートアルキルスルホナート( polyacrylate alkysulphonate )、スルホン酸ビニル、ビニルベンゼンスルホナート( vinylbenzene sulphonate )、スルホン酸セルロース( cellulose sulphonate )、スルホン酸ショウノウ( camphor sulphonates )、硫酸セルロース( cellulose sulphate )、もしくは、過フッ化ポリアニオン( a perfluorinated polyanion )から選ばれる、アニオンである。
【0067】
スルホン酸アリール類の例としては、p-トルエンスルホナート( p-toluenesulphonate )、スルホン酸ベンゼン( benzenesulphonate )、 9,10-アントラキノン-スルホナート ( 9,10-anthraquinone-sulphonate )、およびスルホン酸アントラセン( anthracenesulphonate )がある。また、アレーンジカルボキシラートの例は、フタラート( phthalate )であり、また、アレーンカルボキシラートの例は、ベンゾアート( benzoate )である。
【0068】
われわれは、ポリアニリンのような、アミノ基置換された芳香族化合物の、非置換もしくは置換ポリマーの、プロトン化したポリマーが、蒸着困難もしくは蒸着不可能であることを見出したが、アミノ基置換された芳香族化合物の、非置換もしくは置換ポリマーを脱プロトン化すると、容易に蒸着でき、すなわちその(ポリマーの)ポリマーも蒸着可能であるということを発見した。
【0069】
アミノ基置換された芳香族化合物の、非置換もしくは置換ポリマーの、蒸着可能な脱プロトン化ポリマーを用いるのが好ましい。前記のアミノ基置換された芳香族化合物の、脱プロトン化された非置換もしくは置換ポリマーは、水酸化アンモニウム、または、水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウムのような水酸化アルカリ金属といったアルカリで処理することによって前記ポリマーを脱プロトン化して合成する。
【0070】
プロトン化の程度は、プロトン化ポリアニリンの形成と脱プロトン化によって制御できる。ポリアニリンの処理方法は、文献 A. G. MacDiarmid and A. F. Epstein, Faraday Discussions, Chem Soc.88 P319 1989 に開示されている。
【0071】
前記ポリアニリンの電気伝導度は、プロトン化の程度に依存し、電気伝導度が最大となるのは、プロトン化の程度が40%から60%の間であるときであり、例えば、約50%のときである。
【0072】
前記ポリマーは、実質的にすべて脱プロトン化するのが好ましい。
ポリアニリンはオクタマー単位(p=4)をとることができ、例えば、以下の構造式となる。
【0073】
【化24】

前記ポリアニリンは、1x10-1 Siemen cm-1のオーダーか、さらにそれ以上の電気伝導度を持つことができる。
【0074】
前記芳香環は、非置換であるか、もしくは、例えばエチル基のような炭素数が1〜20のアルキル基による置換をすることができる。
前記ポリアニリンは、アニリンのコポリマーとすることができ、また、好ましいコポリマーは、o-アニシジン( o-anisidine )、m-スルファニル酸( m-sulphanilic acid )、もしくは o-アミノフェノールとアニリンとのコポリマー、または、o-アミノフェノール、o-エチルアニリン、o-フェニレンジアミン、もしくは、アミノアントラセン類とo-トルイジン( o-toluidine )とのコポリマーである。
【0075】
使用できるアミノ基置換芳香族化合物の他のポリマーは、置換もしくは非置換のポリアミノナフタレン類、ポリアミノアントラセン類、ポリアミノフェナントレン類など、および、他の任意の縮合ポリ芳香族化合物のポリマー、を含む。ポリアミノアントラセン類およびその合成方法は、米国特許 6,153,726号に開示されている。前記の芳香環は、非置換であるか、もしくは例えば上述で定義した基 Rによって置換することができる。
【0076】
他の正孔伝送物質としては、共役ポリマー、または、米国特許 5807627号、PCT/WO90/13148 、およびPCT/WO92/03490 に開示もしくは参照されている任意の共役ポリマーを用いた共役ポリマー、がある。
【0077】
好ましい共役ポリマーとしては、ポリ(p-フェニレンビニレン)-PPV ( poly(p-phenylenevinylene)-PPV )および、PPVを含むコポリマーである。他の好ましいポリマーは、ポリ(2-メトキシ-5-(2-メトキシペンチルオキシ-1,4-フェニレンビニレン),ポリ(2-メトキシペンチルオキシ)-1,4-フェニレンビニレン) ( poly(2-methoxy-5-(2-methoxypentyloxy-1,4-phenylene vinylene, poly(2-methoxypentyloxy)-1,4-phenylenevinylene) )、ポリ(2-メトキシ-5-(2-ドデシルオキシ-1,4-フェニレンビニレン) ( poly(2-methoxy-5-(2-dodecyloxy-1,4-phenylenevinylene )といったポリ(2,5ジアルコキシフェニレンビニレン) ( poly(2,5dialkoxyghenylene vinylene) )、ならびに、アルコキシ基、ポリフルオレン類およびオリゴフルオレン類、ポリフェニレン類およびオリゴフェニレン類、ポリアントラセン類およびオリゴアントラセン類、ポリチオフェン類およびオリゴチオフェン類、に可溶である少なくともひとつの長鎖アルコキシ基を持つ、他のポリ(2,5ジアルコキシフェニレンビニレン) 、である。
【0078】
PPVにおいては、フェニレン環は、ひとつまたは複数の置換基、例えば、好ましくはメチル基であるアルキル基、好ましくはメトキシ基もしくはエトキシ基であるアルコキシ基から、それぞれ独立に選択される基、を任意に持つことができる。
【0079】
置換された誘導体を含む、任意のポリ(アリーレンビニレン) ( poly(arylenevinylene) )を使用することができ、また、ポリ(p-フェニレンビニレン)内のフェニレン環は、アントラセン環またはナフチレン環のような縮合環系に置き換えることができ、また、それぞれのポリフェニレンビニレン基中のビニレン基の数は、7またはそれ以上に増やすことができる。
【0080】
前記の共役ポリマーは、米国特許 5807627号 、PCT/WO90/13148 、およびPCT/WO92/03490 に開示されている方法でつくることができる。
前記正孔伝送層の厚さは、好ましくは、20nm〜200nmである。
【0081】
上記で言及したポリアニリンのようなアミノ基置換芳香族化合物のポリマーは、他の正孔伝送物質との共役にともなうもしくはその中における、バッファ層(buffer layer)として用いることができる。
【0082】
他の正孔伝送物質層の構造式は、図12〜16に示しており、ここで、式中の R1、 R2 、および R3 は、水素原子、ならびに、置換および非置換脂肪族基のような置換および非置換ヒドロカルビル基、置換および非置換芳香族基、複素環構造および多環構造、トリフルオリルメチル基( trifluoryl methyl groups )のようなフルオロカーボン基、フッ素原子のようなハロゲン基、もしくはチオフェニル基から選択する、同一であるかまたは異なる基であるか、あるいは、R1、 R2 および R3 は、置換および非置換縮合環芳香族基、複素環構造基および多環構造基を形成し、かつスチレンのようなモノマーと共重合できる。Xは、Se、SもしくはOであり、Yは、水素原子、置換もしくは非置換芳香族基のような置換もしくは非置換ヒドロカルビル基、複素環構造基および多環構造基、フッ素原子、トリフルオリルメチル基( trifluoryl methyl groups )のようなフルオロカーボン基、フッ素原子のようなハロゲン基もしくはチオフェニル基もしくはニトリル基、とすることができる。
【0083】
R1 および/または R2 および/または R3 の例は、脂肪族基、芳香族基、ならびに、複素環のアルコキシ基、アリールオキシ基およびカルボキシ基、ならびに、置換もしくは非置換フェニル基、フルオロフェニル基、ビフェニル基、フェナントレン基( phenanthrene )、アントラセン基( anthracene )、ナフチル基およびフルオレン基( fluorene )、ならびに、t-ブチル基のようなアルキル基、ならびに、カルバゾールのような複素環基、を含む。
【0084】
前記カソードと前記エレクトロルミネッセンス化合物との間に、電子注入物質の層を任意に加えることができる。前記電子注入物質は、例えばアルミニウムキノラート、リチウムキノラート、 Mx(DBM)n (式中の Mx は金属であり、 DBM はジベンゾイルメタンであり、 n は Mx の原子価であり、例えばMx はアルミニウムもしくはクロムである)、といった金属錯体を含み、電子注入物質中を電流が通過するときに電子を伝送する物質である。前記電子注入物質は、例えば9,10-ジシアノアントラセンのようなシアノアントラセン、シアノ基置換芳香族化合物、テトラシアノキニドジメタン( tetracyanoquinidodimethane )、ポリスチレンスルホナート( a polystyrene sulphonate )、または、図9もしくは図10に示した構造式においてフェニル環を上述で定めた置換基 R によって置換したものである。層を分ける代わりに、前記電子注入物質と、エレクトロルミネッセンス物質を混合し、かつ共に析出させることができる。
【0085】
前記正孔伝送物質と、エレクトロルミネッセンス物質を混合し、かつ共に析出させることも任意に可能である。
前記正孔伝送物質、前記エレクトロルミネッセンス物質および前記電子注入物質は、構造を簡単にするために、混合して単独の層をつくることができる。
【0086】
アノードは、好ましくは、アノードとしてはたらく導電性ガラスもしくはプラスチック物質のような透明な基層である。好ましい基層は、錫ドープ酸化インジウム(indium tin oxide)被覆ガラスのような導電性ガラスであるが、導電性があるか、または金属もしくは導電性ポリマーのような導電性層を持つ任意のガラスを用いることができる。導電性ポリマーおよび、導電性ポリマー被覆ガラスもしくはプラスチック物質は、前記の基層にも用いることができる。
【0087】
カソードは、好ましくは、例えばアルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、および、銀/マグネシウム合金、希土類金属合金などといったそれらの合金である、低い仕事関数の金属であり、好ましい金属は、アルミニウムである。アルカリ金属、希土類金属、もしくはその合金のようなフッ化金属を前記の第二電極とすることができ、例えば、金属上にフッ化金属層をつくるように用いることができる。
【発明を実施するための最良の態様】
【0088】
本発明は、実施例に図示される。
【実施例1】
【0089】
本発明のエレクトロルミネッセンスデバイスの実施例を、図17a、17bに示す。プレエッチングITO被覆ガラス(a pre-etched ITO coated glass)片(10 x 10cm2 )を用いた。前記デバイスは、前記ITO上で、ULVAC社(茅ヶ崎、日本)製の Solciet を使用した真空蒸着によって連続的に組み上げられ、各ピクセルの活性領域は 3mm x 3mm となった。
【0090】
図17aにおいて、前記ITO被覆ガラスアノード(1)上に、(2)がTPDの正孔伝送層、(3)が Eu(DBM)3OPNP(R1) の層、(4)が Gd(tmhd)3Phen の層、(5)がアルミニウムキノラートの電子伝送層、(6)がフッ化リチウム層、および(7)がアルミニウムカソードであることを特徴とする層が在る。
【0091】
前記デバイスを電流が通過すると、(1)を介して赤色光が放射される。
さまざまな構造を作成し、計測された色座標 x:y およびそれらのピーク効率、ならびに結果を表1に示した。前記色座標は、CIE 1931 チャート上のものである。
【0092】
【表1】

ここで、1は、
ITO/TPD(35.5nm)/R1(23.6nm)/Gd(tmhd)3Phen(20.3nm)/R1(24.2nm)/Alq3(15.5nm/Al であり、
2は、
ITO/TPD(33nm)/R1(23nm)/Gd(tmhd)3Phen(10nm)/R1(10nm)/Gd(tmhd)3Phen(10nm)/R1(23nm) Alq3(9nm/Al であり、
3は、
ITO/DFDAA(13nm)/TPD(33nm)/R1(23nm)/Gd(tmhd)3Phen(10nm)/R1(10nm)/Gd(tmhd)3Phen(10nm)/R1(23nm) Alq3(9nm/Al であって、
ここで式中の R1 は Eu(DMB)3OPNP であり、DFDAA はバッファ層である。
【実施例2】
【0093】
図17aに示したエレクトロルミネッセンスデバイスを作成した。実施例1と同様に、層1〜7が在り、ここで、(1)はITO、(2)は CuPc 、(3)は α-NPB 、(4)はエレクトロルミネッセンス混合物、(5)は Eu(DMB)3OPNP 、(6)は Alq3、(7)は Al であり、 ITO/CuPc(8nm)/α-NPB(40nm)/R1(10nm)/CBP + Ir(dpp)3 (6%) + R1 (40%) (20nm)/R1(20nm)/BCP(6nm)/Alq3(20nm)/Al を形成していて、ここで式中の R1 は Eu(DMB)3OPNP であり、 Ir(dpp)3 は以下の構造式の化合物である。
【0094】
【化25】

前記デバイス内に電流を通し、計測した放射された光の特性と結果を、表2ならびに、図18及び図21〜25の構成1として示した。
【実施例3】
【0095】
実施例1と同様に、図17bに示した構造のデバイスを作成した。ここで、(1)はITO、(2)は CuPc 、(3)は α-NPB 、(4)はエレクトロルミネッセンス混合物、(5)は Eu(DMB)3OPNP 、(6)は BCP、(7)は Alq3 、(8)はアルミニウムである。その構造は、 ITO/CuPc(8nm)/α-NPB(40nm)/Ir(diacac)2(dpp)2(6%) + CBP + R1 (40%) (20nm)/R1(20nm)/BCP(6nm)/Alq3(20nm)/Al を形成していて、ここで式中の Ir(diacac)3 は、ジアセチルアセトンイリジウム ( iridium di-acetylacetonate )であり、CBP は図4bに示した構造式の R を H にした、ホスト化合物(a host compound)である。
【0096】
前記デバイス内に電流を通し、計測した放射された光の特性と結果を、表2ならびに、図19及び図21〜25の構成2として示した。
【実施例4】
【0097】
デバイスは実施例1と同様に作成され、図17aに示した構造を有し、 ITO/CuPc(8nm)/α-NPB(40nm)/R1 (40%) + Ir(acac)3 (6%) + CBP (20nm)/BCP(6nm)/Alq3(20nm)/Al から成り、ここで式中の Ir(acac)3 は、アセチルアセトンイリジウム ( iridium acetylacetonate )であり、BCP はバソクプロイン ( bathocupron )である。
【0098】
前記デバイス内に電流を通し、計測した放射された光の特性と結果を、表2ならびに、図20〜25の構成3として示した。
【表2】

【図面の簡単な説明】
【0099】
本文中に図面の簡単な説明の記載無し。
【図1】


【図3】









【図9】

【図10】

【図11】




【図14c】




【図18】

【図19】

【図20】

【図21】

【図22】

【図23】

【図24】

【図25】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
(i) 第一電極、(ii) 第一エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体の層、(iii) 第二金属錯体もしくは有機金属錯体の層、および(iv) 第二電極を含むエレクトロルミネッセンスデバイスであって、前記第二エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体のバンドギャップが、前記第一エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体のバンドギャップよりも大きいことを特徴とする、エレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項2】
前記の第一および第二エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体中の金属が、Sm(III)、Eu(II)、Eu(III)、Tb(III)、Dy(III)、Yb(III)、Lu(III)、Gd(III)、U(III)、U(VI)O2、Tm(III)、Th(IV)、Ce(III)、Ce(IV)、Pr(III)、Nd(III)、Pm(III)、Dy(III)、Ho(III)、Er(III) から選択されることを特徴とする、請求項1記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項3】
前記の第一エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体中の金属がユウロピウムもしくはテルビウムであり、ならびに、前記の第二エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体中の金属がガドリニウムもしくはセリウムであることを特徴とする、請求項1記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項4】
前記の第一エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体中の金属と、前記の第二エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体中の金属が同一であることを特徴とする、請求項1もしくは2に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項5】
前記の第一および第二エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体のそれぞれが、択一的に配置された複数の層が存在することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項6】
前記の第一エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体が、構造式(Lα)nM1 を有し、ここで式中の Lα は有機錯体、M1 は金属、 n は M1 の原子価状態であって、かつ、前記の第二エレクトロルミネッセンス金属錯体もしくは有機金属錯体が、構造式 (Lα)mM2 を有し、ここで式中の Lα は有機錯体、M2 は金属、 n は M2 の原子価状態であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項7】
前記の金属錯体もしくは有機金属錯体が、以下の構造式を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。

【化1】

(式中の Mx 、 x 、 Lα および Lp は、明細書中で定義したものであり、複数の配位子 Lα は同一もしくは異なったものとすることができ、また、同一もしくは異なったものである複数の配位子 Lp が存在することができる)
【請求項8】
少なくともひとつの前記の金属錯体もしくは有機金属錯体が、構造式 (Lα)nMxM3 を有し、ここで式中の M3 は非希土類金属、 Lα は明細書中で定義したもの、かつ n は Mx および M3 の結合原子価状態であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項9】
少なくともひとつの前記の金属錯体もしくは有機金属錯体が、構造式 (Lα)nMxM3(Lp) を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項10】
前記の金属 M3 が、希土類、遷移金属、ランタノイドもしくはアクチノイドではない任意の金属であることを特徴とする、請求項9記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項11】
前記の金属 M3 が、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、銅(I)、銅(II)、銀、金、亜鉛、カドミウム、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、ゲルマニウム、錫(II)、錫(IV)、アンチモン(II)、アンチモン(IV)、鉛(II)、鉛(IV)、ならびに、例えば、マンガン、鉄、ルテニウム、オスミウム、コバルト、ニッケル、パラジウム(II)、パラジウム(IV)、白金(II)、白金(IV)、カドミウム、クロム、チタン、バナジウム、ジルコニウム、タンタル、モリブデン、ロジウム、イリジウム、チタン、ニオブ、スカンジウム、イットリウムである種々の原子価状態の第一、第二および第三遷移金属から選択されることを特徴とする、請求項9記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項12】
Lα が、明細書中の構造式(I)〜(XVII)であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項13】
Lp が、明細書中の構造式(XVIII)〜(XXV)、もしくは、図面中の図1〜9であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項14】
Lα が、トリピリジル基およびTMHD、およびTMHD錯体、α,α',α''トリピリジル基から選択され、かつ、 Lp が、クラウンエーテル類、シクラン類、クリプタンスフタロシアナン類、ポルフォルイン類、エチレンジアミンテトラミン(EDTA)、DCTA、DTPAおよびTTHAから選択されることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項15】
前記ユウロピウム錯体が、 Eu(DBM)3OPNP であることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項16】
前記ガドリニウム錯体が、 Gd(DBM)3Phen であることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項17】
(i) 第一電極、(ii) イリジウム金属錯体もしくは有機金属錯体と混合したエレクトロルミネッセンスユウロピウム金属錯体もしくは有機金属錯体の層、および(iii) 第二電極を含む、エレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項18】
(i) 第一電極、(ii) エレクトロルミネッセンスユウロピウム金属錯体もしくは有機金属錯体の層、(iii) イリジウム金属錯体もしくは有機金属錯体と混合したエレクトロルミネッセンスユウロピウム金属錯体もしくは有機金属錯体の層、および(iv) 第二電極を含む、エレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項19】
(i) 第一電極、(ii) イリジウム金属錯体もしくは有機金属錯体と混合したエレクトロルミネッセンスユウロピウム金属錯体もしくは有機金属錯体の層、(iii) エレクトロルミネッセンスユウロピウム金属錯体もしくは有機金属錯体の層、および(iv) 第二電極を含む、エレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項20】
(i) 第一電極、(ii) エレクトロルミネッセンスユウロピウム金属錯体もしくは有機金属錯体の層、(iii) イリジウム金属錯体もしくは有機金属錯体と混合したエレクトロルミネッセンスユウロピウム金属錯体もしくは有機金属錯体の層、(iv) エレクトロルミネッセンスユウロピウム金属錯体もしくは有機金属錯体の層、および(v) 第二電極を含む、エレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項21】
前記のユウロピウム金属錯体もしくは有機金属錯体が、構造式 (Lα)3Eu を有し、ここで式中の Lα が有機錯体であることを特徴とする、請求項17〜20のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項22】
前記のユウロピウム金属錯体もしくは有機金属錯体が、下記の構造式を有することを特徴とする、請求項17〜19のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。

【化2】

(式中の Lα および Lp は、有機配位子であり、 Lp は中性配位子であって、複数の配位子 Lα は同一もしくは異なったものとすることができ、また、同一もしくは異なったものである複数の配位子 Lp が存在することができる)
【請求項23】
前記のユウロピウム金属錯体もしくは有機金属錯体が、構造式 (Lα)nEuM2を有し、ここで式中の M2 は非希土類金属、Lα は明細書中で定義したもの、かつ n は Eu および M2 の結合原子価状態であることを特徴とする、請求項17〜19のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項24】
前記のユウロピウム金属錯体もしくは有機金属錯体が、構造式 (Lα)nEuM2(Lp) を有し、ここで式中の Lp は明細書中で定義したものであることを特徴とする、請求項17〜19のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項25】
前記の金属 M2 が、希土類、遷移金属、ランタノイドもしくはアクチノイドではない任意の金属であることを特徴とする、請求項24記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項26】
前記の金属 M2 が、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、ホウ素、銅(I)、銅(II)、銀、金、亜鉛、カドミウム、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウム、ゲルマニウム、錫(II)、錫(IV)、アンチモン(II)、アンチモン(IV)、鉛(II)、鉛(IV)、ならびに、例えば、マンガン、鉄、ルテニウム、オスミウム、コバルト、ニッケル、パラジウム(II)、パラジウム(IV)、白金(II)、白金(IV)、カドミウム、クロム、チタン、バナジウム、ジルコニウム、ハフニウム、タンタル、モリブデン、ロジウム、イリジウム、チタン、ニオブ、スカンジウム、イットリウムである種々の原子価状態の第一、第二および第三遷移金属から選択されることを特徴とする、請求項24記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項27】
Lα が、明細書中の構造式(I)〜(XVII)であることを特徴とする、請求項17〜26のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項28】
Lp が、明細書中の構造式(XVIII)〜(XXV)、もしくは、図面中の図1〜9であることを特徴とする、請求項17〜26のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項29】
Lα が、トリピリジル基およびTMHD、およびTMHD錯体、α,α',α''トリピリジル基から選択され、かつ、 Lp が、クラウンエーテル類、シクラン類、クリプタンスフタロシアナン類、ポルフォルイン類、エチレンジアミンテトラミン(EDTA)、DCTA、DTPAおよびTTHAから選択されることを特徴とする、請求項17〜28のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項30】
前記ユウロピウム錯体が、 Eu(DBM)3OPNP であることを特徴とする、請求項17〜29のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項31】
前記第一電極と、前記エレクトロルミネッセンス層との間に、正孔伝送物質の層が存在することを特徴とする、請求項1〜30のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項32】
前記正孔伝送物質が、芳香族アミン錯体であることを特徴とする、請求項1〜30のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項33】
前記正孔伝送物質が、ポリ芳香族アミン錯体であることを特徴とする、請求項1〜30のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項34】
前記正孔伝送物質が、ポリ(ビニルカルバゾール)、N,N'-ジフェニル-N,N'-ビス(3-メチルフェニル)-1,1'-ビフェニル-4,4'-ジアミン (TPD)、ポリアニリン、置換ポリアニリン類、ポリチオフェン類、置換ポリチオフェン類、ポリシラン類、および置換ポリシラン類から選択されるポリマーのフィルムであることを特徴とする、請求項1〜30のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項35】
前記正孔伝送物質が、明細書中の構造式(XXVI)もしくは(XXVII)、または図面の図4〜8の化合物のフィルムであることを特徴とする、請求項1〜30のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項36】
前記正孔伝送物質が、アニリンのコポリマー、あるいは、アニリンと、o-アニシジン、m-スルファニル酸、もしくはo-アミノフェノールとのコポリマー、または、o-トルイジンと、o-アミノフェノール、o-エチルアニリン、o-フェニレンジアミン、もしくはアミノアントラセンとのコポリマー、であることを特徴とする、請求項1〜30のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項37】
前記正孔伝送物質が、共役ポリマーであることを特徴とする、請求項1〜30のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項38】
前記共役ポリマーが、ポリ(p-フェニレンビニレン)-PPV 、ならびに、PPV、ポリ(2,5ジアルコキシフェニレンビニレン)、ポリ(2-メトキシ-5-(2-メトキシペンチルオキシ-1,4-フェニレンビニレン)、ポリ(2-メトキシペンチルオキシ)-1,4-フェニレンビニレン)、ポリ(2-メトキシ-5-(2-ドデシルオキシ-1,4-フェニレンビニレン)、ならびに、アルコキシ基、ポリフルオレン類、オリゴフルオレン類、ポリフェニレン類およびオリゴフェニレン類、ポリフェニレン類およびオリゴフェニレン類、ポリアントラセン類およびオリゴアントラセン類、ポリチオフェン類およびオリゴチオフェン類に可溶である長鎖アルコキシ基を少なくともひとつ含む、他のポリ(2,5 ジアルコキシフェニレンビニレン)類、から選択されることを特徴とする、請求項37記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項39】
前記エレクトロルミネッセンス化合物が、前記正孔伝送物質と混合されていることを特徴とする、請求項31〜38のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項40】
前記カソードと、前記エレクトロルミネッセンス化合物層との間に、電子伝送物質の層が存在することを特徴とする、請求項1〜39のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項41】
前記電子伝送物質が、金属キノラートであることを特徴とする、請求項40記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項42】
前記金属キノラートが、アルミニウムキノラート、もしくはリチウムキノラートであることを特徴とする、請求項41記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項43】
前記電子伝送物質が、構造式 Mx(DBM)n であって、式中の Mx が金属、 DBM がジベンゾイルメタン、 n が Mx の原子価であることを特徴とする、請求項39記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項44】
前記電子伝送物質が、9,10 ジシアノアントラセンのようなシアノアントラセン、ポリスチレンスルホナート、または、図面の図2もしくは図3に示した構造式の化合物であることを特徴とする、請求項40記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項45】
前記電子伝送物質が、前記エレクトロルミネッセンス化合物と混合されていることを特徴とする、請求項40〜44のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項46】
前記第一電極が、透明導電性ガラス電極であることを特徴とする、請求項1〜45のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。
【請求項47】
前記第二電極が、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、ならびに、これらの合金、および銀/マグネシウム合金、から選択されることを特徴とする、請求項1〜46のいずれか一項に記載のエレクトロルミネッセンスデバイス。

【公表番号】特表2006−512755(P2006−512755A)
【公表日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−563368(P2004−563368)
【出願日】平成15年12月23日(2003.12.23)
【国際出願番号】PCT/GB2003/005663
【国際公開番号】WO2004/058912
【国際公開日】平成16年7月15日(2004.7.15)
【出願人】(501348210)エラム−ティー リミテッド (4)
【Fターム(参考)】