説明

エレベーター及び複層建造物

【課題】エレベーターホールを設けずに設置することができ、スペースをとらないエレベーターを構成して、複層建造物の任意の箇所に、エレベーターを容易に設置できるようにすることを目的とする。
【解決手段】円筒カプセル状のかご4と、前記かご4が昇降可能に挿入されて該かご4の昇降路を形成する円筒状のチューブ3と、前記かご4とおもり17とを接続するロープ13と、該ロープ13が巻架されて該ロープ13を上下駆動する網車15と、前記チューブ3から離れた位置において前記おもり17が昇降可能に挿入されたおもり用チューブ18とを、少なくとも備えるエレベーターを構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複層建造物に設置されるエレベーター、並びに、エレベーターを備えた複層建造物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複層建造物において、階下・階上への移動手段としてエレベーターが備えられる。エレベーターを複層建造物に設置する場合、廊下や玄関ホール等の広間にエレベーターを待つためのエレベーターホールが設けられ、該エレベーターホールに開口する開閉戸が設けられて、該開閉戸よりエレベーターに乗り降りできるようにエレベーターが設置される。また、近年では戸建て住宅にもホームエレベーターと称される小型エレベーターが設置されることがある。
【0003】
エレベーターには“はこ”と、該はこを昇降駆動する装置とが備えられるために、高額で、巨大化しがちである。前記はこを昇降駆動する装置として、主に、ロープ式、油圧式のものがあり、例えば、はこと錘とをロープで連結してワイヤを電動モータで巻き上げることにて前記はこを昇降するロープ式のものや、油圧シリンダで伸縮するロッドを用いてはこを昇降する油圧式のもの等が、知られている。特に、ロープ式で機械室の無いタイプのエレベーターが、昇降路自体が機械室となり屋根の自由度が増すことや、ロープ式エレベーターの利点である省エネの特性を引き継いでいることから、多く設置されている。
【特許文献1】特開平06−080339号公報
【特許文献2】特開平11−246134号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術に鑑み、本発明においては、エレベーターの設置スペースの低減を実現する技術を提案する。特に、部屋内を昇降路が貫通し、エレベーターホールという特別な空間が設けられることなく、昇降路の開口部が直接部屋に開口するように設置される形態のエレベーターに適するものを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0006】
即ち、請求項1においては、円筒カプセル状のかごと、前記かごが昇降可能に挿入されて該かごの昇降路を形成する円筒状のチューブと、前記かごとおもりとを接続するロープと、該ロープが巻架されて該ロープを上下駆動する網車と、前記チューブから離れた位置において前記おもりが昇降可能に挿入されたおもり用チューブとを、少なくとも備えるエレベーターを構成する。
【0007】
請求項2においては、円盤状のかごと、前記かごが昇降可能に挿入されて該かごの昇降路を形成する円筒状のチューブと、前記チューブの軸心部に立設されて、前記かごの軸心部に螺挿されたネジ柱と、前記ネジ柱の回動駆動手段とを、少なくとも備えるエレベーターを構成する。
【0008】
請求項3においては、前記チューブが透明素材で成るものである。
【0009】
請求項4においては、前記請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のエレベーターを、前記チューブが上下階の部屋を貫通するように複層建造物を構成する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
【0011】
本発明によれば、エレベーターの省スペース化を実現することができ、エレベーターを、使い易い場所に複数箇所設置することができるようになる。よって、フロア内における各エレベーターまで移動距離を短くすることができ、フロア間の移動をスムーズに行なうことができるようになる。
特に、エレベーターの昇降方式をロープ式とした場合にも、おもりを、室外や、室内の壁や柱の近くなどの邪魔にならない場所に配置することができ、チューブを、かごや昇降台のみが挿入される必要最小限の断面積で構成することができる。すなわち、エレベーターの設置場所において、エレベーターの占めるスペースを最小限に抑えることができる。
また、かごを円盤状の台とした場合には、かご側にドアを設ける必要もなく、部品点数少なく、簡易な構造のエレベーターを構成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係るエレベーターを設けた複層建造物を部分的に示す図である。図2は同じく側面図、図3は図2におけるA−A線断面図、図4は本発明の第一実施例に係るエレベーターの斜視図である。図5は制動時の制動機を示す図、図6は制動を解除した状態の制動機を示す図である。図7は本発明の第二実施例に係るエレベーターの側断面図、図8は図7におけるB−B線断面図である。
【実施例1】
【0013】
本発明に係るエレベーター1は、複層建造物2に設置されるものである。
本実施例において、本発明のエレベーター1が設置される複層建造物2は、図1に示すように、各フロアに複数もしくは単数の部屋を有し、該部屋10にエレベーター1の昇降路が設けられ、該昇降路の開口部が直接部屋10内に開口している。つまり、複層建造物2には、エレベーターホールという特別な空間が設けられることなく、エレベーター1が備えられる。エレベーター1は、一つの部屋10に単数又は複数機設けることができる。エレベーター1は、昇降路が部屋10内に設けられることから、設置スペースの低減を実現する構造を有している。
但し、本発明に係るエレベーター1は、複層建造物2に上記のように設置されることが望ましいが、設置形態はこれに限定されるものではなく、複層建造物2にエレベーターホールを設け、該エレベーターホールに昇降路の開口部が開口するように設置することも可能である。
【0014】
本発明の実施例1を、図2乃至図6を用いて、説明する。
本発明の実施例1に係るエレベーター1には、円筒カプセル状のかご4と、前記かご4が昇降可能に挿入されて該かご4の昇降路を形成する長尺円筒状のチューブ3と、前記かご4とおもり17を接続するロープ13と、該ロープ13が巻架されてロープ13を上下駆動する網車15と、前記チューブ3から離れた位置において前記おもり17が昇降可能に挿入されたおもり用チューブ18とが、少なくとも備えられる。前記チューブ3は、複層建造物2の上下階の部屋10を貫通するように設けられる。
【0015】
図3に示すように、前記チューブ3の内周面には、ガイドレール6・6・6が、チューブ3の上下方向のほぼ全長に渡って設けられており、かご4の外周面に、該ガイドレール6に接して摺動するローラ9・9・9が単数又は複数個配設されており、前記かご4は、該ガイドレール6に案内されてチューブ3内を略垂直方向に昇降する。
また、図2に示すように、チューブ3の頂部には天井板7が、底部には底板8が設けられ、チューブ3の上下の両端部は閉じられている。
前記チューブ3やかご4の壁部は、強化樹脂や強化ガラス等で成る透明素材で構成することが望ましく、これによれば、昇降するかご4内部からフロアの様子を、広く見渡すことができるようになる。さらに、耐熱性を有するガラス等の透明素材で構成することが特に望ましい。但し、チューブ3やかご4の壁部は、鉄管を用いて形成することも可能である。
【0016】
前記チューブ3の断面形状は、図3に示すように、円形あるいは楕円形に形成されており、該チューブ3の径は、かご4の径よりも、大きく形成される。そして、エレベーター1のかご4を停止させる各フロアにおいて、前記チューブ3が長手方向に切欠かれて開口部3aが形成される。該開口部3aには、断面略円弧状のドア3bが設けられる。また、チューブ3側に形成された開口部3a・3aと対応する位置に、かご4側にも開口部4aが設けられる。かご4の開口部4aには、ドア4bが設けられて、エレベーター1の出入口5が構成される。
なお、本実施例においては、一台のかご4に2カ所の開口部4a・4aが設けられているが、用途や設置箇所に合わせて適宜数設けることができる。
【0017】
エレベーター1の出入口5は、エレベーター1の断面形状の円を四分割した部分のうち、隣接しない二ヶ所に設けられており、即ち、円周上の対称位置に、二ヶ所配設される構成となっている。しかし、出入口5は、円筒形状のエレベーター1の外周囲において、どの部分に、どの範囲で、何箇所設けてもよく、強度上の問題がない範囲で、広範囲に出入口5を配設することができる。
本実施例のように、エレベーター1の円周上の対象位置に、出入口5・5を二ヶ所配設する構成とした場合には、チューブ3の円周上の開口部3a・3aに隣接して、チューブ3の円周上の対称位置に支持部3c・3cが二ヶ所形成されることとなり、チューブ3に強度上の問題が発生しない。また、エレベーター1の円周上の対称位置となる二ヶ所のうち、行きたい方向の開口部3aからフロアに出ることができる。
チューブ3には、チューブ側ドア3bを円周方向に案内するガイドレール3dが設けられ、かご4には、かご側ドア4bを円周方向に案内するガイドレール(図示せず)が設けられている。
本実施例においては、チューブ側ドア3bは、チューブ3の断面形状の円上に配置されており、該ドア3bを開くときは、ドア3bを円周の外側方向にずらしてから、チューブ3の外周面上を円周方向にスライドさせて移動させる。また、かご側ドア4bは、かご4の断面形状の円上に配置されており、該ドア4bを開くときは、ドア4bを円周の内側方向にずらしてから、かご4の内周面上を円周方向にスライドさせて移動させる。
【0018】
次に、チューブ側ドア3b並びにかご側ドア4bの開閉機構について説明する。
チューブ3またはかご4には、かご4が停止したことを感知するセンサーが設けられており、該センサーは制御手段に接続されている。
また、前記制御手段には、かご側ドアに設けられた開閉用の動力装置が接続されている。また、チューブ側ドア3bと、かご側ドア4bには、かご4が停止した位置で、チューブ側ドアと、かご側ドアを接続する係合部材が設けられている。つまり、かごが所定の停止位置に停止していない場合には、外からも内からも開くことができない構成とされる。
このような構成において、センサーがかご4の停止を検知すると、制御手段が開閉用動力装置を作動させて、かご側ドア4bが開き、前記係合手段により接続されたチューブ側ドア3bも開く構成となっている。また、昇降路の全ての開口部のドアが閉じていなければ、かご4を昇降させることができないように制御される。
【0019】
エレベーター1の昇降機構について説明する。
エレベーター1の昇降機構は、つり合いおもりを使用した「トラクション式」のものである。巻胴(ドラム)にロープを巻き付ける「巻胴式」でもかまわないが、この場合低層建造物にのみ適用することができる。
かご4の外周囲には、ローラ9・9・9が複数個配設されており、チューブ3側には、該ローラ9・9・9を案内するガイドレール6・6・6が設けられている。かご4は、図2に示すように、ロープ13によって吊るされており、該ロープ13を巻上機14によって巻き上げることで上昇する構成となっている。
【0020】
巻上機14は、かご4を吊るすロープ13と、該ロープ13を支持する網車15と反らせ車16、該ロープ13によりかご4と接続されるおもり17、減速歯車機構を介して網車15を回転させる電動機12、網車15の回転を制止する制動機30等で構成される。網車15は、駆動手段である電動機12の作動により回転し、制動機30を作動させることで、回転が停止する。なお、チューブ3の下端には、安全装置として緩衝器19が設けられている。
【0021】
前記おもり17は、チューブ3から離間する位置に設けられた、おもり用チューブ18を通過する構成となっている。前記おもり用チューブ18は、複層建造物2において、室外、または室内における壁際や柱付近の、通行の邪魔にならない位置や部屋10の空間面積を占有しない位置に設置される。
このように、かご4が移動するチューブ3と、おもり17が移動するチューブ18とを別途構成することによれば、かご4が移動するチューブ3を透明素材で構成した場合に、外部からは、チューブ3内に、かご4と、一束のロープ13と、ガイドレール6とが見えるだけであり、シンプルですっきりとした外観となり、部屋10内を上下方向に貫通するエレベーター1として望ましいものとなる。また、おもり17の配置の自由度が高まるため、チューブ3をより小径に形成することができ、部屋10内を上下方向に貫通するチューブ3の占有面積(設置スペース)の削減を図ることができる。
【0022】
また、前記制動機30は、通常の状態では、網車15を拘束して制止状態に維持し、エレベーター1の昇降時のみ、網車15を開放して、かご4が上下動できるようにする。図5、図6に示す制動機30は、網車15と直結されるブレーキドラム31と、ブレーキドラム31の外周面を挟持してブレーキドラム31を拘束するアーム32・32と、通電により前記アーム32・32を開放するブレーキコイル33とにより構成される。制動時には、図5に示すように、アーム32・32がブレーキドラム31を挟持して押し付け、ドラム31に直結された網車15の回転が停止されて、かご4が静止状態に保たれる。そして、ブレーキコイル33に通電することで、図6に示すように、アーム32・32が左右に押し開けられ、ブレーキドラム31が回転可能となり、網車15が回転可能となり、かご4は上昇、下降が可能となる。かご4とロープ13により繋がれたおもり17の重量は、かご4の自重と略同じで、かご4とおもり17は釣り合っている。よって、かご4に乗客が乗った場合に、網車15を制動機30から開放すると、乗客を乗せたかご4は、自重により降下する方向に向かい、電動機12を作動させることで、かご4は上昇する方向に向かう。かご4の移動速度は、制動機30や、減速歯車機構により調整することができる。なお、昇降速度の調整スイッチまたはハンドル等を設けて、乗客により昇降速度を調整できるように構成することもできる。
【0023】
このように、エレベーター1を上方には駆動、下方には自重により移動する構成とすることで、上方、下方とも駆動により移動する構成と比べて、エネルギー節減を実現することができる。
【0024】
なお、本実施例における、かごの昇降機構は、電動機の作動により上昇し、自重により下降するロープ式となっているが、昇降機構は、以上の構成に限定されるものではなく、昇降台は、電動機の作動により、上方にも下方にも移動させてもよい。また、昇降方式は、油圧式であっても、空圧式であってもよく、上記構成に限定されるものではない。
【実施例2】
【0025】
本発明の実施例2を、図7乃至図8を用いて説明する。
実施例1と共通する部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。
【0026】
本発明の実施例2に係るエレベーター21には、“かご”としての円盤状の昇降台24と、前記昇降台24が昇降可能に挿入されて該昇降台24の昇降路を形成する円筒状のチューブ23と、前記チューブ23の軸心部に立設されて、前記昇降台24の軸心部に螺挿されたネジ柱40と、前記ネジ柱40の回動駆動手段とが、少なくとも備えられる。
前記エレベーター21は、チューブ23内を上下方向に移動する手段として、円盤状の昇降台24を設けた構成である。
このような構成のエレベーター21においては、チューブ23にドア23bを備えた開口部23aを設けて出入口25とし、昇降台24にはドアを設ける必要がない。
【0027】
エレベーター21の昇降機構について説明する。
昇降台24の外周囲には、ローラ29・29・29が複数個配設されており、チューブ23側には、該ローラ29・29・29を案内するガイドレール26・26・26が設けられている。
また、チューブの平面視中央部には、チューブ内を貫通するネジ柱40が設けられている。軸受41によって、ネジ柱40と螺合した昇降台24は、ネジ柱40の回転によって、昇降する構成となっている。
【0028】
前記ネジ柱40の上端は、天井板27に可回転的に懸架されており、また、該ネジ柱40の下端は、底板28に可回転的に支持されている。
また、ネジ柱40に回転を与える回動駆動手段42は、チューブ23の下部に配置されており、モータ43と、該モータ43の駆動プーリ44と、ネジ柱40の下部に嵌合するプーリ45と、該駆動プーリ44とプーリ45を連結するベルト46とで構成されている。つまり、モータ43の回転で、プーリ44、45間の伝達手段であるベルト46を介して、ネジ柱40が回転するようになっている。また、ネジ柱40の下方には、ブレーキ47を設けて、ブレーキ47の作動により、ネジ柱40の回転を停止させるように構成されている。
昇降台24の下部において、平面視中央部に、軸受41が設けられており、この軸受41にネジ柱40が螺合されている。
また、昇降台24の上部において、平面視中央部に、ねじ棒40を囲う円筒状のカバー48が設けられ、該カバー48に、環状の手摺49が付設されている。前記カバー48は、昇降台24に乗った人が、ねじ棒40にあたらない程度の高さまで設けられ、前記手摺49は、昇降台24に乗った人が握りやすい高さにおいて、円筒状のカバー48と同心円上に環状に設けられている。
【0029】
このようにして、モータ43の回転力が、駆動プーリ44、ベルト46およびプーリ45を介してネジ柱40に伝えられて、ネジ柱40の回転よって軸受41を介して昇降台24が昇降する構成となっている。
そして、モータ43の回転を制御することにより、昇降台24を所望の位置まで昇降させ、ブレーキ47を作動させることによりネジ柱40の回転を停止させ、その位置に昇降台24を制止保持させることができる。
【0030】
上記構成のエレベーター1では、チューブ23を透明素材で構成した場合に、外部からは、チューブ23内に、昇降台24と、ネジ柱40と、ガイドレール26・26・26とが見えるだけであり、シンプルですっきりとした外観となり、部屋10内を上下方向に貫通するエレベーター1として望ましいものとなる。また、ロープ式のエレベーターと比較してチューブ23をより小径に形成することができ、部屋10内を上下方向に貫通するチューブ23の占有面積(設置スペース)の削減を図ることができる。
【0031】
なお、上記のように、本実施例における昇降台24の昇降は、モータ43の駆動により行なうことが望ましいが、昇降機構は、以上の構成に限定されるものではなく、ロープ式、油圧式、又は空圧式とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明に係るエレベーターを設けた複層建造物を部分的に示す図。
【図2】同じく側面図。
【図3】図2におけるA−A線断面図。
【図4】本発明の第一実施例に係るエレベーターの斜視図。
【図5】制動時の制動機を示す図。
【図6】制動を解除した状態の制動機を示す図。
【図7】本発明の第二実施例に係るエレベーターの側断面図。
【図8】図7におけるB−B線断面図。
【符号の説明】
【0033】
1 エレベーター
2 複層建造物
3 チューブ
3a 開口部
3b ドア
4 かご
4a 開口部
5 出入口
6 ガイドレール
9 ローラ
12 電動機
13 ロープ
14 巻上機
15 網車
16 反らせ車
17 おもり
18 おもり用チューブ
21 エレベーター
23 チューブ
24 昇降台
30 制動機


【特許請求の範囲】
【請求項1】
円筒カプセル状のかごと、
前記かごが昇降可能に挿入されて該かごの昇降路を形成する円筒状のチューブと、
前記かごとおもりとを接続するロープと、
該ロープが巻架されて該ロープを上下駆動する網車と、
前記チューブから離れた位置において前記おもりが昇降可能に挿入されたおもり用チューブとを、
少なくとも備えることを特徴とする、エレベーター。
【請求項2】
円盤状のかごと、
前記かごが昇降可能に挿入されて該かごの昇降路を形成する円筒状のチューブと、
前記チューブの軸心部に立設されて、前記かごの軸心部に螺挿されたネジ柱と、
前記ネジ柱の回動駆動手段とを、
少なくとも備えることを特徴とする、エレベーター。
【請求項3】
前記チューブが透明素材で成ることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のエレベーター。
【請求項4】
前記請求項1〜請求項3の何れか一項に記載のエレベーターを、
前記チューブが上下階の部屋を貫通するように設けたことを特徴とする、複層建造物。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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