エンコーダ装置とエンコーダ装置を開放心合せする装置
【課題】関連エンコーダが様々の据付け構成に容易に据付けられるようにエンコーダ装置或いはエンコーダ用の開放心合せ装置を創作すること。
【解決手段】エンコーダ装置は、ハウジング10に配列されたハブ4がエンコーダディスクを保持するよう配列され、ハブ4がハウジング10内に回転できるものと;ハウジング10により保持され且つ第一位置と第二位置の間に移動できるスライド51を包含する開放心合せ装置50を包含する。第一位置におけるスライド51がハブ4をハウジング10の一部に関して所定軸方向と半径方向位置へ押し進めるように配列され、第二位置におけるスライド51がハブ4の軸方向と半径方向運動を許容するよう配列されている。スライド51が軸方向側と反対のハウジング10の軸方向側に配列され、その軸方向側にはハウジング10が測定される装置に取付けられる。
【解決手段】エンコーダ装置は、ハウジング10に配列されたハブ4がエンコーダディスクを保持するよう配列され、ハブ4がハウジング10内に回転できるものと;ハウジング10により保持され且つ第一位置と第二位置の間に移動できるスライド51を包含する開放心合せ装置50を包含する。第一位置におけるスライド51がハブ4をハウジング10の一部に関して所定軸方向と半径方向位置へ押し進めるように配列され、第二位置におけるスライド51がハブ4の軸方向と半径方向運動を許容するよう配列されている。スライド51が軸方向側と反対のハウジング10の軸方向側に配列され、その軸方向側にはハウジング10が測定される装置に取付けられる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はエンコーダ装置とエンコーダ装置を開放心合せする装置とに関する。
【背景技術】
【0002】
エンコーダーは角度或いは直線運動を測定するように使用される。エンコーダの普通の用途はコンピュータ数値制御(CNC)機械である。エンコーダの一つのタイプ、例えば回転エンコーダにおいて、エンコーダディスクはエンコーダのハウジングに据え付けられる検出電子部に関して例えばモータの軸と共に回転できる。そのような回転エンコーダーにおいて、軸に対してエンコーダディスクを半径方向に整合することが一般に必要であるので、軸の回転軸線がエンコーダディスクの中心と共軸方向にあり、それにより検出電子部に関してエンコーダディスクの回転軸線を半径方向に整合する。さらに、それは検出電子部に関してエンコーダディスクを開くために必要である。即ち、検出電子部に関してエンコーダディスクを軸方向に整合することが必要である。
【0003】
開放心合せ装置は、例えば米国特許第5057684号明細書(特許文献1)、米国特許第5708496号明細書(特許文献2)、米国特許第6714292号明細書(特許文献3)、欧州特許出願公開第557564号明細書(特許文献4)、米国特許第6452160号明細書(特許文献5)、米国特許第4794250号明細書(特許文献6)、米国特許第4942295号明細書(特許文献7)、米国特許第4512184号明細書(特許文献8)に記載されており、それぞれの明細書はそれを参照して完全にこの明細書に明白に組み込まれる。
【0004】
幾つかの状況では、エンコーダ自体より意味のあるよう大きくない管状或いは他の制限された空間にエンコーダを据え付けるために望ましいか、或いは必要である。例えば、サーボモータはフレームの連続的押出しを使用して形成され、それによりモータ巻線の外径にほぼ等しい内径を有するポケットに据え付けられるエンコーダを必要とする。特許文献1乃至特許文献8に記載されたある種の開放心合せ装置は、エンコーダに据え付けられるか、或いは中央に据え付けられた底であるスライドを包含する。そのような装置は接近取付けポケットに据付けられるときに操作が困難であるか、或いは不可能である。さらに、これら装置のスライドは一般にエンコーダの周辺を越えて延びているにちがいない、それにより例えば接近取付けポケットに据付けられるときにスライドを作用させることが困難であるか、或いは不可能である。
【0005】
従来のエンコーダ、例えば底据付けスライドを有するエンコーダは図1で説明される。図1に説明されるように、開放スライド120が係合位置、例えば係合ハブ104にあるときに開放スライド120がエンコーダのハウジング110を越えて延びている。図1はさらにエンコーダが印刷回路板(PCB)111とハウジング110にPCB111を据付けるクリップポスト114とを包含することを説明する。
【特許文献1】米国特許第5057684号明細書
【特許文献2】米国特許第5708496号明細書
【特許文献3】米国特許第6714292号明細書
【特許文献4】欧州特許出願公開第557564号明細書
【特許文献5】米国特許第6452160号明細書
【特許文献6】米国特許第4794250号明細書
【特許文献7】米国特許第4942295号明細書
【特許文献8】米国特許第4512184号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明の目的は、関連エンコーダが様々の据付け構成に容易に据付けられるようにエンコーダ装置或いはエンコーダ用の開放心合せ装置を創作することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の好ましい実施態様によると、エンコーダ装置は:ハウジングと;ハウジングに配列されたハブであって、そのハブがエンコーダディスクを保持するよう配列され、ハブがハウジング内に回転できるものと;ハウジングにより保持され且つ第一位置と第二位置の間に移動できるスライドを包含する開放心合せ装置とを包含する。第一位置におけるスライドがハブをハウジングの一部に関して所定軸方向と半径方向位置へ押し進めるように配列され、そして第二位置におけるスライドがハブの軸方向と半径方向運動を許容するよう配列されている。スライドが軸方向側と反対のハウジングの軸方向側に配列され、その軸方向側にはハウジングが測定される装置に取付けられ、そして第一位置と第二位置におけるスライドがハウジングの半径方向周辺を越えて延びていない。ハウジングは実質的に円形周辺を包含する。
【0008】
スライドは横ブリッジ部材により連結された二つの平行な締付けアームを包含する。
【0009】
好ましくは、開放心合せ装置はハブの直径的に対向面に配列された二つの締付けジョーを包含し、各締付けアームの末端がスライドの第一位置におけるハブに対して締付けジョーを押し進めるのに適した突起を包含する。
【0010】
ハブは周辺方向溝を包含し、各締付けジョーはハブをスライドの第一位置における所定の軸方向と半径方向位置へ押し進めるように溝に受けられるよう配列された突起を包含する。締付けジョーの突起とハブの溝とは相補的輪郭を有する。エンコーダ装置は、ハウジングに連結できるカバーを包含する。カバーはハウジングに対して少なくとも二つの軸方向位置においてハウジングに連結できる。
【0011】
エンコーダ装置は、ハウジングに配列され且つエンコーダディスクの(a)絶対的角度位置とエンコーダディスクの(b)相対的回転運動の少なくとも一方を検出するのに適した検出電子部を包含する。
【0012】
本発明の実施態様によると、エンコーダ装置用の開放心合せ装置は:エンコーダのハウジングに連結できる保持要素と;第一位置と第二位置の間に移動できるスライドとを包含する。第一位置におけるスライドがハブをハウジングの一部に関して所定軸方向と半径方向位置へ押し進めるように配列され、そして第二位置におけるスライドがハブの軸方向と半径方向運動を許容するよう配列される。スライドが軸方向側と反対の保持要素の軸方向側に配列され、その軸方向側には保持要素がハウジングに連結でき、そして第一位置と第二位置におけるスライドが保持要素の半径方向周辺を越えて延びていない。保持要素は実質的に円形周辺を有する。
【0013】
スライドが横ブリッジ部材によって連結された二つの平行な締付けアームを包含する。保持要素がハブに係合するよう配列されて二つの直径的に対向された締付けジョーを包含し、そして各締付けアームの末端がスライドの第一位置におけるハブに対して締付けジョーを押し進めるのに適した突起を包含する。各締付けジョーはハブをスライドの第一位置における所定の軸方向と半径方向位置へ押し進めるようにハブの溝に受けられるよう配列された突起を包含する。
【0014】
締付けジョーの突起は溝の輪郭に相補する輪郭を有する。開放心合せ装置は、エンコーダの(a)保持要素と(b)ハウジングの一方と連結できるカバーを包含する。カバーはハウジングに対する少なくとも二つの軸方向位置において(a)保持要素と(b)ハウジングの一方と連結できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
この発明の他の態様と利点は添付図の助けによって実施態様の次の詳細な記載を読むことにより明らかになる。
【実施例】
【0016】
上記に示される如く、図1はハウジング110、印刷回路板(PCB)111、ハブ104と開放スライド120を包含する従来のエンコーダの斜視図である。PCB111はクリップポスト114によってエンコーダハウジング110において適切な位置に保持される。クリップポスト114は、例えば重合体或いは他の電気的に非伝導材料から構成されるエンコーダハウジング110に一体化される。PCB111は純粋或いは速乾ラック塗布シリコンから構成され、適当な材料の回路を包含するか、或いはPCB111の表面に或いはPCB111の内部に製造する。
【0017】
図2乃至図11はこの発明の実施態様を説明する。エンコーダのハブ4は例えば金属から形成された回転要素であり、その回転要素は例えばモータの軸のような軸要素を収容するように構成される。エンコーダはモータ軸の絶対的及び相対的又はそのいずれか一方の回転を測定するのに適した回転エンコーダである。二つの締付けジョーの形態における締付け配列がハウジング10に関してハブ4を瞬間的に固定するように設けられているので、ハブ4により保持されたエンコーダディスク41は開放され且つ心合せされるか、又は開放されるか、或いは心合せされる。締付けジョーはスライド51によって作動され、このスライドは、締付けジョーが摩擦的にハブ4と係合し、それによりハブ4の回転を防止する係合位置と、締付けジョーがハブ4と係合されず、それによりハブ4を回転できる離脱位置との間に移動できる。
【0018】
係合位置において図1に説明されたスライド120はエンコーダの外径或いは周辺を越えて延びている。さらに、図1に説明されたスライド120は底に据え付けられる。従って、スライド120が例えばエンコーダ自体より十分には大きくない管状空間に据え付けられるならば、スライド120は操作が困難であるか、或いは不可能である。
【0019】
図2はこの発明の実施態様によるエンコーダの斜視図である。このエンコーダはハウジング10と開放心合せ装置50とを包含する。この開放心合せ装置50はエンコーダハウジング10に関して実際に零突出を備えて、エンコーダを例えばエンコーダ自体より十分には大きくない管状空間に据付けできる。これは利点である、なぜならば、或るサーボモータはフレームの連続的押出を使用して形成され、それによりモータ巻線とおよそ同じ直径であるポケットにエンコーダを据付けられることを必要とするからである。
【0020】
この開放心合せ装置50は保持要素、例えばキャップ55とキャップ55の上面に配列されたスライド51とを包含し、結局、エンコーダ、むしろ図1のエンコーダの下面に、図1に説明されたスライド120と比較してスライド51をより容易に接近させ、さらに据付け表面特徴との干渉を最小にする。零突出と上接近の組合せは、開放心合せ装置50との干渉なしにレゾルバと同様にエンコーダをパイロットに据付けできる。それ故に、 スライドがエンコーダの外径を越えて且つエンコーダの底に延びる従来の構成と違って、開放心合せ装置50はパイロット据付け配列と干渉しない。スライド51は二本の実質的に平行な締付けアーム56と横ブリッジ部材57とを包含する。突起58は締付けアーム56の末端に位置される。図9と図9Aはスライド51の実施態様の詳細部を説明する。図2では、スライド51はハブ4に関して離脱位置で説明される。
【0021】
図3は図2に説明されたエンコーダの分解図である。図4に説明する如く、キャップ55は締付けジョー52を包含し、各ジョーはばね要素61、例えばウエブにより弾力的に支持された締付け本体部分59を有する。スライド51が係合位置にあるならば、各突起58はそれぞれの締付け本体部分59に隣接して配置され、それぞれの締付け本体部分59をハブ4に押し進めて、それによりハブ4の回転を防止し且つ軸に関してハブ4を心合せして開放できる。スライド51が離脱位置にあるならば、突起58は締付け本体部分59との整合と係合の外に移動され、それによりハブ4との係合から締付け本体部分59を離脱させる。例えばエンコーダの斜視図である図4と図10に説明される如く、ハブ4は溝63を包含し、締付け本体部分59はその端子端に突起62を包含する。溝63と突起62は相補輪郭を有するので、ハブ4と締付け本体部分59の係合が溝63と突起62の係合を生じる。突起62の溝63への係合はハブ4と、ハブ4により保持されたエンコーダディスク41とをエンコーダの検出電子部によりエンコーダディスク41の所望の軸方向位置へ押し進める。即ち、エンコーダディスク41は所望の心合せ、例えば半径方向位置と所望の開放、例えば軸方向位置へ押し進める。図10には、矢印Aはハブ4に対する締付け本体部分59と突起62の係合と離脱の方向を示す。
【0022】
図4には、開放心合せ装置50のスライド51は係合位置に位置され、この係合位置ではハブ4は二つの締付けジョー52のハブ4との摩擦係合によって固定される。図4に説明される如く、係合位置ではスライド51はエンコーダの外径を越えて延びていない。
【0023】
図5はエンコーダの拡大斜視図である。スライド51は離脱位置で説明される。図5に説明される如く、スライド51は矢印方向Bにおいてスライド51のタブ53に例えば工具或いは指圧を働かすことによって係合位置と離脱位置の間に容易に移動され得る。
【0024】
図6Aと図6Bはエンコーダのカバー据付け機構の側面図であり、カバー60が例えば顧客要件、隙間要件などに依存する異なる高さでエンコーダハウジング10に据付けられることを説明する。図6Aと図6Bに説明される如く、ハウジング10或いはキャップ55は二つのアーム72を有するタブ74を包含する。カバー60は窪み内にタブ74を受けるように位置された窪み64を包含する。この窪み64はアーム72を受けるよう配列された第一対の戻り止め66a第二対の戻り止め66bを包含し、それによりカバー60を二つの異なる高さに据付ける。二対以上の戻り止め66a、66bは所望数の据付け高さに依存して設けられることが認識されるべきである。カバー60はその周辺の周りに間隔を置いた複数の窪み64を包含し、複数タブ74はハウジング10或いはキャップ55の周辺の周りに間隔を置いている。
【0025】
図7はエンコーダの他の斜視図である。開放心合せ装置50はカバー60によって部分的に或いは完全にカバーされ、そしてエンコーダハウジング10は成形サーボクリート70によって包囲されている。このクリート70は二つの自動相補連結可能な半円形部品によって形成され、2005年6月2日に出願された「エンコーダのサーボクリート、サーボクリートを包含するエンコーダとエンコーダを包含するシステム、モータとサーボクリート」の名称の米国特許出願第11/144182号に記載される如く構成され、これは参照してこの明細書に明白に組み込まれる。スライド51がキャップ55の上面に据付けられるので、スライド51の作用はクリート70の存在によって阻止されない。対照的に底或いは側面据付けスライドを有する或る従来のエンコーダの開放心合せ機構はクリート70とスライドの間の干渉によるクリート70で作用できない。
【0026】
図8は、開放心合せ装置50のカバー60、キャップ55とスライド51、PCB11、ハブ4とハウジング10を説明するエンコーダの分解図である。図11は開放心合せ装置50のキャップ55とスライド51、PCB11、ハブ4とハウジング10を説明するエンコーダの分解斜視図である。
【0027】
既に上述の如く、開放心合せ装置50は実際にエンコーダハウジング10に関して零突出を備えて、それはエンコーダをエンコーダ自体より十分に大きくはない管状空間に据付けできる。通常にはハウジング10はモータの例えば静止部品にフランジに付けられる。PCB11がハウジング10と心合せ装置50の間に配置される事実によって、エンコーダが狭いポケットに据付けされるときさえ、スライド51を作動できる、このとき、スライド51はハウジング10と反対に軸方向に方向から意味する上部から接近できるからである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】従来のエンコーダの斜視図である。
【図2】離脱位置における開放心合せ装置を説明するこの発明の実施態様によるエンコーダの斜視図である。
【図3】図2に説明されたエンコーダの分解図である。
【図4】係合位置における開放心合せ装置を説明する図2に説明されたエンコーダの分解図である。
【図5】図2に説明されたエンコーダの拡大斜視図である。
【図6A】この発明の実施態様のエンコーダのカバー据付け機構の部分的斜視図である。
【図6B】この発明の実施態様のエンコーダのカバー据付け機構の部分的斜視図である。
【図7】この発明の実施態様のエンコーダの斜視図である。
【図8】この発明の実施態様のエンコーダの分解図である。
【図9】開放心合せ装置のスライドの上平面図である。
【図9A】開放心合せ装置のスライドの上平面図である。
【図10】係合位置における開放心合せ装置の締付けジョーとエンコーダのハブの拡大側面図である。
【図11】この発明の実施態様のエンコーダの分解斜視図である。
【符号の説明】
【0029】
4....ハブ
10....ハウジング
50....開放心合せ装置
51....スライド
52....締付けジョー
55....キャップ
56....締付けアーム
57....横ブリッジ部材
58....突起
60....カバー
62....突起
70....クリート
【技術分野】
【0001】
この発明はエンコーダ装置とエンコーダ装置を開放心合せする装置とに関する。
【背景技術】
【0002】
エンコーダーは角度或いは直線運動を測定するように使用される。エンコーダの普通の用途はコンピュータ数値制御(CNC)機械である。エンコーダの一つのタイプ、例えば回転エンコーダにおいて、エンコーダディスクはエンコーダのハウジングに据え付けられる検出電子部に関して例えばモータの軸と共に回転できる。そのような回転エンコーダーにおいて、軸に対してエンコーダディスクを半径方向に整合することが一般に必要であるので、軸の回転軸線がエンコーダディスクの中心と共軸方向にあり、それにより検出電子部に関してエンコーダディスクの回転軸線を半径方向に整合する。さらに、それは検出電子部に関してエンコーダディスクを開くために必要である。即ち、検出電子部に関してエンコーダディスクを軸方向に整合することが必要である。
【0003】
開放心合せ装置は、例えば米国特許第5057684号明細書(特許文献1)、米国特許第5708496号明細書(特許文献2)、米国特許第6714292号明細書(特許文献3)、欧州特許出願公開第557564号明細書(特許文献4)、米国特許第6452160号明細書(特許文献5)、米国特許第4794250号明細書(特許文献6)、米国特許第4942295号明細書(特許文献7)、米国特許第4512184号明細書(特許文献8)に記載されており、それぞれの明細書はそれを参照して完全にこの明細書に明白に組み込まれる。
【0004】
幾つかの状況では、エンコーダ自体より意味のあるよう大きくない管状或いは他の制限された空間にエンコーダを据え付けるために望ましいか、或いは必要である。例えば、サーボモータはフレームの連続的押出しを使用して形成され、それによりモータ巻線の外径にほぼ等しい内径を有するポケットに据え付けられるエンコーダを必要とする。特許文献1乃至特許文献8に記載されたある種の開放心合せ装置は、エンコーダに据え付けられるか、或いは中央に据え付けられた底であるスライドを包含する。そのような装置は接近取付けポケットに据付けられるときに操作が困難であるか、或いは不可能である。さらに、これら装置のスライドは一般にエンコーダの周辺を越えて延びているにちがいない、それにより例えば接近取付けポケットに据付けられるときにスライドを作用させることが困難であるか、或いは不可能である。
【0005】
従来のエンコーダ、例えば底据付けスライドを有するエンコーダは図1で説明される。図1に説明されるように、開放スライド120が係合位置、例えば係合ハブ104にあるときに開放スライド120がエンコーダのハウジング110を越えて延びている。図1はさらにエンコーダが印刷回路板(PCB)111とハウジング110にPCB111を据付けるクリップポスト114とを包含することを説明する。
【特許文献1】米国特許第5057684号明細書
【特許文献2】米国特許第5708496号明細書
【特許文献3】米国特許第6714292号明細書
【特許文献4】欧州特許出願公開第557564号明細書
【特許文献5】米国特許第6452160号明細書
【特許文献6】米国特許第4794250号明細書
【特許文献7】米国特許第4942295号明細書
【特許文献8】米国特許第4512184号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明の目的は、関連エンコーダが様々の据付け構成に容易に据付けられるようにエンコーダ装置或いはエンコーダ用の開放心合せ装置を創作することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の好ましい実施態様によると、エンコーダ装置は:ハウジングと;ハウジングに配列されたハブであって、そのハブがエンコーダディスクを保持するよう配列され、ハブがハウジング内に回転できるものと;ハウジングにより保持され且つ第一位置と第二位置の間に移動できるスライドを包含する開放心合せ装置とを包含する。第一位置におけるスライドがハブをハウジングの一部に関して所定軸方向と半径方向位置へ押し進めるように配列され、そして第二位置におけるスライドがハブの軸方向と半径方向運動を許容するよう配列されている。スライドが軸方向側と反対のハウジングの軸方向側に配列され、その軸方向側にはハウジングが測定される装置に取付けられ、そして第一位置と第二位置におけるスライドがハウジングの半径方向周辺を越えて延びていない。ハウジングは実質的に円形周辺を包含する。
【0008】
スライドは横ブリッジ部材により連結された二つの平行な締付けアームを包含する。
【0009】
好ましくは、開放心合せ装置はハブの直径的に対向面に配列された二つの締付けジョーを包含し、各締付けアームの末端がスライドの第一位置におけるハブに対して締付けジョーを押し進めるのに適した突起を包含する。
【0010】
ハブは周辺方向溝を包含し、各締付けジョーはハブをスライドの第一位置における所定の軸方向と半径方向位置へ押し進めるように溝に受けられるよう配列された突起を包含する。締付けジョーの突起とハブの溝とは相補的輪郭を有する。エンコーダ装置は、ハウジングに連結できるカバーを包含する。カバーはハウジングに対して少なくとも二つの軸方向位置においてハウジングに連結できる。
【0011】
エンコーダ装置は、ハウジングに配列され且つエンコーダディスクの(a)絶対的角度位置とエンコーダディスクの(b)相対的回転運動の少なくとも一方を検出するのに適した検出電子部を包含する。
【0012】
本発明の実施態様によると、エンコーダ装置用の開放心合せ装置は:エンコーダのハウジングに連結できる保持要素と;第一位置と第二位置の間に移動できるスライドとを包含する。第一位置におけるスライドがハブをハウジングの一部に関して所定軸方向と半径方向位置へ押し進めるように配列され、そして第二位置におけるスライドがハブの軸方向と半径方向運動を許容するよう配列される。スライドが軸方向側と反対の保持要素の軸方向側に配列され、その軸方向側には保持要素がハウジングに連結でき、そして第一位置と第二位置におけるスライドが保持要素の半径方向周辺を越えて延びていない。保持要素は実質的に円形周辺を有する。
【0013】
スライドが横ブリッジ部材によって連結された二つの平行な締付けアームを包含する。保持要素がハブに係合するよう配列されて二つの直径的に対向された締付けジョーを包含し、そして各締付けアームの末端がスライドの第一位置におけるハブに対して締付けジョーを押し進めるのに適した突起を包含する。各締付けジョーはハブをスライドの第一位置における所定の軸方向と半径方向位置へ押し進めるようにハブの溝に受けられるよう配列された突起を包含する。
【0014】
締付けジョーの突起は溝の輪郭に相補する輪郭を有する。開放心合せ装置は、エンコーダの(a)保持要素と(b)ハウジングの一方と連結できるカバーを包含する。カバーはハウジングに対する少なくとも二つの軸方向位置において(a)保持要素と(b)ハウジングの一方と連結できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
この発明の他の態様と利点は添付図の助けによって実施態様の次の詳細な記載を読むことにより明らかになる。
【実施例】
【0016】
上記に示される如く、図1はハウジング110、印刷回路板(PCB)111、ハブ104と開放スライド120を包含する従来のエンコーダの斜視図である。PCB111はクリップポスト114によってエンコーダハウジング110において適切な位置に保持される。クリップポスト114は、例えば重合体或いは他の電気的に非伝導材料から構成されるエンコーダハウジング110に一体化される。PCB111は純粋或いは速乾ラック塗布シリコンから構成され、適当な材料の回路を包含するか、或いはPCB111の表面に或いはPCB111の内部に製造する。
【0017】
図2乃至図11はこの発明の実施態様を説明する。エンコーダのハブ4は例えば金属から形成された回転要素であり、その回転要素は例えばモータの軸のような軸要素を収容するように構成される。エンコーダはモータ軸の絶対的及び相対的又はそのいずれか一方の回転を測定するのに適した回転エンコーダである。二つの締付けジョーの形態における締付け配列がハウジング10に関してハブ4を瞬間的に固定するように設けられているので、ハブ4により保持されたエンコーダディスク41は開放され且つ心合せされるか、又は開放されるか、或いは心合せされる。締付けジョーはスライド51によって作動され、このスライドは、締付けジョーが摩擦的にハブ4と係合し、それによりハブ4の回転を防止する係合位置と、締付けジョーがハブ4と係合されず、それによりハブ4を回転できる離脱位置との間に移動できる。
【0018】
係合位置において図1に説明されたスライド120はエンコーダの外径或いは周辺を越えて延びている。さらに、図1に説明されたスライド120は底に据え付けられる。従って、スライド120が例えばエンコーダ自体より十分には大きくない管状空間に据え付けられるならば、スライド120は操作が困難であるか、或いは不可能である。
【0019】
図2はこの発明の実施態様によるエンコーダの斜視図である。このエンコーダはハウジング10と開放心合せ装置50とを包含する。この開放心合せ装置50はエンコーダハウジング10に関して実際に零突出を備えて、エンコーダを例えばエンコーダ自体より十分には大きくない管状空間に据付けできる。これは利点である、なぜならば、或るサーボモータはフレームの連続的押出を使用して形成され、それによりモータ巻線とおよそ同じ直径であるポケットにエンコーダを据付けられることを必要とするからである。
【0020】
この開放心合せ装置50は保持要素、例えばキャップ55とキャップ55の上面に配列されたスライド51とを包含し、結局、エンコーダ、むしろ図1のエンコーダの下面に、図1に説明されたスライド120と比較してスライド51をより容易に接近させ、さらに据付け表面特徴との干渉を最小にする。零突出と上接近の組合せは、開放心合せ装置50との干渉なしにレゾルバと同様にエンコーダをパイロットに据付けできる。それ故に、 スライドがエンコーダの外径を越えて且つエンコーダの底に延びる従来の構成と違って、開放心合せ装置50はパイロット据付け配列と干渉しない。スライド51は二本の実質的に平行な締付けアーム56と横ブリッジ部材57とを包含する。突起58は締付けアーム56の末端に位置される。図9と図9Aはスライド51の実施態様の詳細部を説明する。図2では、スライド51はハブ4に関して離脱位置で説明される。
【0021】
図3は図2に説明されたエンコーダの分解図である。図4に説明する如く、キャップ55は締付けジョー52を包含し、各ジョーはばね要素61、例えばウエブにより弾力的に支持された締付け本体部分59を有する。スライド51が係合位置にあるならば、各突起58はそれぞれの締付け本体部分59に隣接して配置され、それぞれの締付け本体部分59をハブ4に押し進めて、それによりハブ4の回転を防止し且つ軸に関してハブ4を心合せして開放できる。スライド51が離脱位置にあるならば、突起58は締付け本体部分59との整合と係合の外に移動され、それによりハブ4との係合から締付け本体部分59を離脱させる。例えばエンコーダの斜視図である図4と図10に説明される如く、ハブ4は溝63を包含し、締付け本体部分59はその端子端に突起62を包含する。溝63と突起62は相補輪郭を有するので、ハブ4と締付け本体部分59の係合が溝63と突起62の係合を生じる。突起62の溝63への係合はハブ4と、ハブ4により保持されたエンコーダディスク41とをエンコーダの検出電子部によりエンコーダディスク41の所望の軸方向位置へ押し進める。即ち、エンコーダディスク41は所望の心合せ、例えば半径方向位置と所望の開放、例えば軸方向位置へ押し進める。図10には、矢印Aはハブ4に対する締付け本体部分59と突起62の係合と離脱の方向を示す。
【0022】
図4には、開放心合せ装置50のスライド51は係合位置に位置され、この係合位置ではハブ4は二つの締付けジョー52のハブ4との摩擦係合によって固定される。図4に説明される如く、係合位置ではスライド51はエンコーダの外径を越えて延びていない。
【0023】
図5はエンコーダの拡大斜視図である。スライド51は離脱位置で説明される。図5に説明される如く、スライド51は矢印方向Bにおいてスライド51のタブ53に例えば工具或いは指圧を働かすことによって係合位置と離脱位置の間に容易に移動され得る。
【0024】
図6Aと図6Bはエンコーダのカバー据付け機構の側面図であり、カバー60が例えば顧客要件、隙間要件などに依存する異なる高さでエンコーダハウジング10に据付けられることを説明する。図6Aと図6Bに説明される如く、ハウジング10或いはキャップ55は二つのアーム72を有するタブ74を包含する。カバー60は窪み内にタブ74を受けるように位置された窪み64を包含する。この窪み64はアーム72を受けるよう配列された第一対の戻り止め66a第二対の戻り止め66bを包含し、それによりカバー60を二つの異なる高さに据付ける。二対以上の戻り止め66a、66bは所望数の据付け高さに依存して設けられることが認識されるべきである。カバー60はその周辺の周りに間隔を置いた複数の窪み64を包含し、複数タブ74はハウジング10或いはキャップ55の周辺の周りに間隔を置いている。
【0025】
図7はエンコーダの他の斜視図である。開放心合せ装置50はカバー60によって部分的に或いは完全にカバーされ、そしてエンコーダハウジング10は成形サーボクリート70によって包囲されている。このクリート70は二つの自動相補連結可能な半円形部品によって形成され、2005年6月2日に出願された「エンコーダのサーボクリート、サーボクリートを包含するエンコーダとエンコーダを包含するシステム、モータとサーボクリート」の名称の米国特許出願第11/144182号に記載される如く構成され、これは参照してこの明細書に明白に組み込まれる。スライド51がキャップ55の上面に据付けられるので、スライド51の作用はクリート70の存在によって阻止されない。対照的に底或いは側面据付けスライドを有する或る従来のエンコーダの開放心合せ機構はクリート70とスライドの間の干渉によるクリート70で作用できない。
【0026】
図8は、開放心合せ装置50のカバー60、キャップ55とスライド51、PCB11、ハブ4とハウジング10を説明するエンコーダの分解図である。図11は開放心合せ装置50のキャップ55とスライド51、PCB11、ハブ4とハウジング10を説明するエンコーダの分解斜視図である。
【0027】
既に上述の如く、開放心合せ装置50は実際にエンコーダハウジング10に関して零突出を備えて、それはエンコーダをエンコーダ自体より十分に大きくはない管状空間に据付けできる。通常にはハウジング10はモータの例えば静止部品にフランジに付けられる。PCB11がハウジング10と心合せ装置50の間に配置される事実によって、エンコーダが狭いポケットに据付けされるときさえ、スライド51を作動できる、このとき、スライド51はハウジング10と反対に軸方向に方向から意味する上部から接近できるからである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】従来のエンコーダの斜視図である。
【図2】離脱位置における開放心合せ装置を説明するこの発明の実施態様によるエンコーダの斜視図である。
【図3】図2に説明されたエンコーダの分解図である。
【図4】係合位置における開放心合せ装置を説明する図2に説明されたエンコーダの分解図である。
【図5】図2に説明されたエンコーダの拡大斜視図である。
【図6A】この発明の実施態様のエンコーダのカバー据付け機構の部分的斜視図である。
【図6B】この発明の実施態様のエンコーダのカバー据付け機構の部分的斜視図である。
【図7】この発明の実施態様のエンコーダの斜視図である。
【図8】この発明の実施態様のエンコーダの分解図である。
【図9】開放心合せ装置のスライドの上平面図である。
【図9A】開放心合せ装置のスライドの上平面図である。
【図10】係合位置における開放心合せ装置の締付けジョーとエンコーダのハブの拡大側面図である。
【図11】この発明の実施態様のエンコーダの分解斜視図である。
【符号の説明】
【0029】
4....ハブ
10....ハウジング
50....開放心合せ装置
51....スライド
52....締付けジョー
55....キャップ
56....締付けアーム
57....横ブリッジ部材
58....突起
60....カバー
62....突起
70....クリート
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンコーダ装置において、ハウジング(10)と;ハウジング(10)に配列されたハブ(4)であって、そのハブ(4)がエンコーダディスク(41)を保持するよう配列され、ハブ(4)がハウジング(10)内に回転できるものと;ハウジング(10)により保持され且つ第一位置と第二位置の間に移動できるスライド(51)を包含する開放心合せ装置(50)であって、第一位置におけるスライド(51)がハブ(4)をハウジング(10)の一部に関して所定軸方向と半径方向位置へ押し進めるように配列され、第二位置におけるスライド(51)がハブ(4)の軸方向と半径方向運動を許容するよう配列され、スライド(51)が軸方向側と反対のハウジング(10)の軸方向側に配列され、その軸方向側にはハウジング(10)が測定される装置に取付けられ、第一位置と第二位置におけるスライド(51)がハウジング(10)の半径方向周辺を越えて延びていないものとから成ることを特徴とするエンコーダ装置。
【請求項2】
ハウジング(10)は実質的に円形周辺を有することを特徴とする請求項1に記載のエンコーダ装置。
【請求項3】
スライド(51)は横ブリッジ部材(57)によって連結された二つの平行な締付けアーム(56)を包含することを特徴とする請求項1或いは請求項2に記載のエンコーダ装置。
【請求項4】
開放心合せ装置(50)はハブ(4)の直径的に対向面に配列された二つの締付けジョー(52)を包含し、各締付けアーム(56)の末端がスライド(51)の第一位置におけるハブ(4)に対して締付けジョー(52)を押し進めるのに適した突起(62)を包含することを特徴とする請求項3に記載のエンコーダ装置。
【請求項5】
ハブ(4)は周辺方向溝(63)を包含し、各締付けジョー(52)はハブ(4)をスライド(51)の第一位置における所定の軸方向と半径方向位置へ押し進めるように溝(63)に受けられるよう配列された突起(62)を包含することを特徴とする請求項4に記載のエンコーダ装置。
【請求項6】
締付けジョー(52)の突起(62)とハブ(4)の溝(63)とは相補的輪郭を有することを特徴とする請求項5に記載のエンコーダ装置。
【請求項7】
さらにハウジング(10)に連結できるカバー(60)から成ることを特徴とする先行請求項1乃至6のいずれか一項に記載のエンコーダ装置。
【請求項8】
カバー(60)はハウジング(10)に対して少なくとも二つの軸方向位置においてハウジング(10)に連結できることを特徴とする請求項7に記載のエンコーダ装置。
【請求項9】
さらにハウジング(10)に配列され且つエンコーダディスク(41)の(a)絶対的角度位置とエンコーダディスク(41)の(b)相対的回転運動の少なくとも一方を検出するのに適した検出電子部から成ることを特徴とする先行請求項1乃至8のいずれか一項に記載のエンコーダ装置。
【請求項10】
エンコーダ装置の開き心合せ装置において:エンコーダのハウジング(10)に連結できる保持要素(55)と;第一位置と第二位置の間に移動できるスライド(51)であって、第一位置におけるスライド(51)がハブ(4)をハウジング(10)の一部に関して所定軸方向と半径方向位置へ押し進めるように配列され、第二位置におけるスライド(51)がハブ(4)の軸方向と半径方向運動を許容するよう配列され、スライド(51)が軸方向側と反対の保持要素(55)の軸方向側に配列され、その軸方向側には保持要素(55)がハウジング(10)に連結できて、第一位置と第二位置におけるスライド(51)が保持要素の半径方向周辺を越えて延びていないものとから成ることを特徴とする開放心合せ装置。
【請求項11】
保持要素(55)が実質的に円形周辺を有することを特徴とする請求項10に記載の開放心合せ装置。
【請求項12】
スライド(51)が横ブリッジ部材(57)によって連結された二つの平行な締付けアーム(56)を包含することを特徴とする請求項10に記載の開放心合せ装置。
【請求項13】
保持要素(55)がハブ(4)に係合するよう配列されて二つの直径的に対向された締付けジョー(52)を包含し、各締付けアーム(56)の末端がスライド(51)の第一位置におけるハブ(4)に対して締付けジョー(52)を押し進めるのに適した突起(62)を包含することを特徴とする請求項12に記載の開放心合せ装置。
【請求項14】
各締付けジョー(52)はハブ(4)をスライド(51)の第一位置における所定の軸方向と半径方向位置へ押し進めるようにハブ(4)の溝(63)に受けられるよう配列された突起(62)を包含することを特徴とする請求項13に記載の開放心合せ装置。
【請求項15】
締付けジョー(52)の突起(62)は溝(63)の輪郭に相補する輪郭を有することを特徴とする請求項14に記載の開放心合せ装置。
【請求項16】
さらに、エンコーダの(a)保持要素(55)と(b)ハウジング(10)の一方と連結できるカバー(60)から成ることを特徴とする請求項10に記載の開放心合せ装置。
【請求項17】
カバー(60)はハウジングに対する少なくとも二つの軸方向位置における(a)保持要素(55)と(b)ハウジング(10)の一方と連結できることを特徴とする請求項16に記載の開放心合せ装置。
【請求項1】
エンコーダ装置において、ハウジング(10)と;ハウジング(10)に配列されたハブ(4)であって、そのハブ(4)がエンコーダディスク(41)を保持するよう配列され、ハブ(4)がハウジング(10)内に回転できるものと;ハウジング(10)により保持され且つ第一位置と第二位置の間に移動できるスライド(51)を包含する開放心合せ装置(50)であって、第一位置におけるスライド(51)がハブ(4)をハウジング(10)の一部に関して所定軸方向と半径方向位置へ押し進めるように配列され、第二位置におけるスライド(51)がハブ(4)の軸方向と半径方向運動を許容するよう配列され、スライド(51)が軸方向側と反対のハウジング(10)の軸方向側に配列され、その軸方向側にはハウジング(10)が測定される装置に取付けられ、第一位置と第二位置におけるスライド(51)がハウジング(10)の半径方向周辺を越えて延びていないものとから成ることを特徴とするエンコーダ装置。
【請求項2】
ハウジング(10)は実質的に円形周辺を有することを特徴とする請求項1に記載のエンコーダ装置。
【請求項3】
スライド(51)は横ブリッジ部材(57)によって連結された二つの平行な締付けアーム(56)を包含することを特徴とする請求項1或いは請求項2に記載のエンコーダ装置。
【請求項4】
開放心合せ装置(50)はハブ(4)の直径的に対向面に配列された二つの締付けジョー(52)を包含し、各締付けアーム(56)の末端がスライド(51)の第一位置におけるハブ(4)に対して締付けジョー(52)を押し進めるのに適した突起(62)を包含することを特徴とする請求項3に記載のエンコーダ装置。
【請求項5】
ハブ(4)は周辺方向溝(63)を包含し、各締付けジョー(52)はハブ(4)をスライド(51)の第一位置における所定の軸方向と半径方向位置へ押し進めるように溝(63)に受けられるよう配列された突起(62)を包含することを特徴とする請求項4に記載のエンコーダ装置。
【請求項6】
締付けジョー(52)の突起(62)とハブ(4)の溝(63)とは相補的輪郭を有することを特徴とする請求項5に記載のエンコーダ装置。
【請求項7】
さらにハウジング(10)に連結できるカバー(60)から成ることを特徴とする先行請求項1乃至6のいずれか一項に記載のエンコーダ装置。
【請求項8】
カバー(60)はハウジング(10)に対して少なくとも二つの軸方向位置においてハウジング(10)に連結できることを特徴とする請求項7に記載のエンコーダ装置。
【請求項9】
さらにハウジング(10)に配列され且つエンコーダディスク(41)の(a)絶対的角度位置とエンコーダディスク(41)の(b)相対的回転運動の少なくとも一方を検出するのに適した検出電子部から成ることを特徴とする先行請求項1乃至8のいずれか一項に記載のエンコーダ装置。
【請求項10】
エンコーダ装置の開き心合せ装置において:エンコーダのハウジング(10)に連結できる保持要素(55)と;第一位置と第二位置の間に移動できるスライド(51)であって、第一位置におけるスライド(51)がハブ(4)をハウジング(10)の一部に関して所定軸方向と半径方向位置へ押し進めるように配列され、第二位置におけるスライド(51)がハブ(4)の軸方向と半径方向運動を許容するよう配列され、スライド(51)が軸方向側と反対の保持要素(55)の軸方向側に配列され、その軸方向側には保持要素(55)がハウジング(10)に連結できて、第一位置と第二位置におけるスライド(51)が保持要素の半径方向周辺を越えて延びていないものとから成ることを特徴とする開放心合せ装置。
【請求項11】
保持要素(55)が実質的に円形周辺を有することを特徴とする請求項10に記載の開放心合せ装置。
【請求項12】
スライド(51)が横ブリッジ部材(57)によって連結された二つの平行な締付けアーム(56)を包含することを特徴とする請求項10に記載の開放心合せ装置。
【請求項13】
保持要素(55)がハブ(4)に係合するよう配列されて二つの直径的に対向された締付けジョー(52)を包含し、各締付けアーム(56)の末端がスライド(51)の第一位置におけるハブ(4)に対して締付けジョー(52)を押し進めるのに適した突起(62)を包含することを特徴とする請求項12に記載の開放心合せ装置。
【請求項14】
各締付けジョー(52)はハブ(4)をスライド(51)の第一位置における所定の軸方向と半径方向位置へ押し進めるようにハブ(4)の溝(63)に受けられるよう配列された突起(62)を包含することを特徴とする請求項13に記載の開放心合せ装置。
【請求項15】
締付けジョー(52)の突起(62)は溝(63)の輪郭に相補する輪郭を有することを特徴とする請求項14に記載の開放心合せ装置。
【請求項16】
さらに、エンコーダの(a)保持要素(55)と(b)ハウジング(10)の一方と連結できるカバー(60)から成ることを特徴とする請求項10に記載の開放心合せ装置。
【請求項17】
カバー(60)はハウジングに対する少なくとも二つの軸方向位置における(a)保持要素(55)と(b)ハウジング(10)の一方と連結できることを特徴とする請求項16に記載の開放心合せ装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【図9A】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【図9A】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−322936(P2006−322936A)
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−131057(P2006−131057)
【出願日】平成18年5月10日(2006.5.10)
【出願人】(390014281)ドクトル・ヨハネス・ハイデンハイン・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング (115)
【氏名又は名称原語表記】DR. JOHANNES HEIDENHAIN GESELLSCHAFT MIT BESCHRANKTER HAFTUNG
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年5月10日(2006.5.10)
【出願人】(390014281)ドクトル・ヨハネス・ハイデンハイン・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング (115)
【氏名又は名称原語表記】DR. JOHANNES HEIDENHAIN GESELLSCHAFT MIT BESCHRANKTER HAFTUNG
【Fターム(参考)】
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